JP3068425B2 - ディジタル位相同期回路 - Google Patents
ディジタル位相同期回路Info
- Publication number
- JP3068425B2 JP3068425B2 JP6316828A JP31682894A JP3068425B2 JP 3068425 B2 JP3068425 B2 JP 3068425B2 JP 6316828 A JP6316828 A JP 6316828A JP 31682894 A JP31682894 A JP 31682894A JP 3068425 B2 JP3068425 B2 JP 3068425B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- decode
- output
- value
- digital
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されたディジタル
信号に同期する同期信号を発生し、このディジタル信号
の検出を行うディジタル位相同期回路に関する。
信号に同期する同期信号を発生し、このディジタル信号
の検出を行うディジタル位相同期回路に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号をAD変換したディジタ
ル信号の伝送方式としては、日本電子機器工業会(EI
AJ)によって制定されたディジタル・オーディオ・イ
ンターフェースの規格がある。このディジタル・オーデ
ィオ・インターフェースでは、各サンプルの量子化デー
タをサブフレーム(32ビット)に収納すると共に、2
チャンネルステレオでは2つのサブフレームを1フレー
ム(64ビット)とし、このフレームをサンプリングレ
ートで伝送する。また、サンプリングレートとしては、
CDなどで用いられる44.1kHzとDATの標準な
どで用いられる48kHzとDATのオプションなどで
用いられる32kHzのコードが規定されている。
ル信号の伝送方式としては、日本電子機器工業会(EI
AJ)によって制定されたディジタル・オーディオ・イ
ンターフェースの規格がある。このディジタル・オーデ
ィオ・インターフェースでは、各サンプルの量子化デー
タをサブフレーム(32ビット)に収納すると共に、2
チャンネルステレオでは2つのサブフレームを1フレー
ム(64ビット)とし、このフレームをサンプリングレ
ートで伝送する。また、サンプリングレートとしては、
CDなどで用いられる44.1kHzとDATの標準な
どで用いられる48kHzとDATのオプションなどで
用いられる32kHzのコードが規定されている。
【0003】この規格により伝送されるディジタル信号
は、DC成分を最小にするために、FM[Frequency Mod
ulation]方式(バイフェーズマーク方式)のディジタル
変調が施される。FM方式では、ディジタル信号の波形
列の最小反転間隔を1Tとすると、この1Tがディジタ
ル信号のデータビット間隔の1/2の時間幅となる。し
たがって、サンプリングレートが44.1kHzのディ
ジタル信号では、1秒/44.1kHzの間に1フレー
ム分の64ビットのデータを伝送するので、このデータ
ビット間隔の1/2となる1Tの時間幅は、図5に示す
ように、約177n秒=1秒/(44.1kHz×12
8)となる。同様にして、サンプリングレートが48k
Hzのディジタル信号では、1Tの時間幅が約163n
秒=1秒/(48kHz×128)となり、32kHz
のディジタル信号では、1Tの時間幅が約244n秒=
1秒/(32kHz×128)となる。また、このFM
方式のディジタル信号の反転間隔は1Tと2Tのいずれ
かとなるが、上記規格では、各サブフレームの先頭に同
期プリアンブルを置かれ、ここでは異なる変調方式によ
って反転間隔が3Tとなる部分を有しているため、この
規格のディジタル信号の反転間隔は、図5に示すよう
に、1Tと2Tと3Tのいずれかを組み合わせた波形列
となる。なお、図5では、各サンプリングレートごとの
これら1T〜3Tの波形を16.9344MHzのクロ
ック信号MCKの波形と対比して示している。
は、DC成分を最小にするために、FM[Frequency Mod
ulation]方式(バイフェーズマーク方式)のディジタル
変調が施される。FM方式では、ディジタル信号の波形
列の最小反転間隔を1Tとすると、この1Tがディジタ
ル信号のデータビット間隔の1/2の時間幅となる。し
たがって、サンプリングレートが44.1kHzのディ
ジタル信号では、1秒/44.1kHzの間に1フレー
ム分の64ビットのデータを伝送するので、このデータ
ビット間隔の1/2となる1Tの時間幅は、図5に示す
ように、約177n秒=1秒/(44.1kHz×12
8)となる。同様にして、サンプリングレートが48k
Hzのディジタル信号では、1Tの時間幅が約163n
秒=1秒/(48kHz×128)となり、32kHz
のディジタル信号では、1Tの時間幅が約244n秒=
1秒/(32kHz×128)となる。また、このFM
方式のディジタル信号の反転間隔は1Tと2Tのいずれ
かとなるが、上記規格では、各サブフレームの先頭に同
期プリアンブルを置かれ、ここでは異なる変調方式によ
って反転間隔が3Tとなる部分を有しているため、この
規格のディジタル信号の反転間隔は、図5に示すよう
に、1Tと2Tと3Tのいずれかを組み合わせた波形列
となる。なお、図5では、各サンプリングレートごとの
これら1T〜3Tの波形を16.9344MHzのクロ
ック信号MCKの波形と対比して示している。
【0004】この規格のディジタル信号は、光信号や電
気信号として非同期方式で伝送される。したがって、こ
のディジタル信号を入力するレシーバ回路では、PLL
[Phase Locked Loop]回路を用いてディジタル信号に同
期した同期信号を生成する必要がある。PLL回路は、
入力信号とVCO[Voltage-Controlled Oscillator]
(電圧制御発振器)の発振信号との位相を比較し、この
比較結果に応じてVCOの発振周波数をフィードバック
制御することにより入力信号に同期した同期信号を生成
するものである。また、VCOを含む各構成部品をディ
ジタル化してディジタルPLL回路とする場合もある。
このディジタルPLL回路は、アナログVCOなどを使
用しないため、使用部品や温度などによる特性のバラツ
キがなくなり、無調整で安定した特性を得ることができ
るという利点があるため、近年多くの回路方式が提案さ
れている。
気信号として非同期方式で伝送される。したがって、こ
のディジタル信号を入力するレシーバ回路では、PLL
[Phase Locked Loop]回路を用いてディジタル信号に同
期した同期信号を生成する必要がある。PLL回路は、
入力信号とVCO[Voltage-Controlled Oscillator]
(電圧制御発振器)の発振信号との位相を比較し、この
比較結果に応じてVCOの発振周波数をフィードバック
制御することにより入力信号に同期した同期信号を生成
するものである。また、VCOを含む各構成部品をディ
ジタル化してディジタルPLL回路とする場合もある。
このディジタルPLL回路は、アナログVCOなどを使
用しないため、使用部品や温度などによる特性のバラツ
キがなくなり、無調整で安定した特性を得ることができ
るという利点があるため、近年多くの回路方式が提案さ
れている。
【0005】ディジタル・オーディオ・インターフェー
ス規格のディジタル信号の同期信号を生成する従来のデ
ィジタルPLL回路の一例を図6と図7に基づいて説明
する。このディジタルPLL回路は、ディジタル信号を
入力信号DINとして入力すると共に、水晶発振回路の
発振信号をクロック信号MCKとして入力する。なお、
ここでは、このクロック信号MCKの6周期が入力信号
DINの1Tに一致するものとする。したがって、入力
信号DINのサンプリングレートが44.1kHzであ
る場合には、クロック信号MCKの発振周波数は、3
3.868MHz(=44.1kHz×128×6)と
なる。このディジタルPLL回路は、入力信号DINに
同期する信号として1Tが1周期となる同期信号PLL
CKを生成すると共に、この同期信号PLLCKに基づ
いて入力信号DINを第1ラッチ回路31でラッチし、
この第1ラッチ回路31の出力Qからデータ信号DAT
Aを出力する。このため、同期信号PLLCKは、1周
期が入力信号DINの1Tに一致する周波数にするだけ
でなく、波形の立ち上がりのタイミングをこの入力信号
DINの波形反転から約1T/2だけ遅れるように位相
も合致させて大きなマージンを得るようにする必要があ
る。
ス規格のディジタル信号の同期信号を生成する従来のデ
ィジタルPLL回路の一例を図6と図7に基づいて説明
する。このディジタルPLL回路は、ディジタル信号を
入力信号DINとして入力すると共に、水晶発振回路の
発振信号をクロック信号MCKとして入力する。なお、
ここでは、このクロック信号MCKの6周期が入力信号
DINの1Tに一致するものとする。したがって、入力
信号DINのサンプリングレートが44.1kHzであ
る場合には、クロック信号MCKの発振周波数は、3
3.868MHz(=44.1kHz×128×6)と
なる。このディジタルPLL回路は、入力信号DINに
同期する信号として1Tが1周期となる同期信号PLL
CKを生成すると共に、この同期信号PLLCKに基づ
いて入力信号DINを第1ラッチ回路31でラッチし、
この第1ラッチ回路31の出力Qからデータ信号DAT
Aを出力する。このため、同期信号PLLCKは、1周
期が入力信号DINの1Tに一致する周波数にするだけ
でなく、波形の立ち上がりのタイミングをこの入力信号
DINの波形反転から約1T/2だけ遅れるように位相
も合致させて大きなマージンを得るようにする必要があ
る。
【0006】このディジタルPLL回路は、同期信号カ
ウンタ32を備えている。同期信号カウンタ32は、ク
ロック信号MCKの立ち上がりごとにカウントを行うカ
ウンタであり、4ビットのカウント出力QA〜QD(S3
9)のうちの最上位ビットであるカウント出力QD(S4
3)をインバータ33を介して反転することにより同期
信号PLLCKを生成している。また、この同期信号カ
ウンタ32のカウント出力QB,QDは、NANDゲート
34を介して同じ同期信号カウンタ32のロード入力L
ODに入力されるようになっている。したがって、同期
信号カウンタ32は、NANDゲート34の出力(S4
0)が“0”になると、次のカウント時にデコーダ35
のデコード出力D0〜D3(S38)を初期値としてカンウ
ト入力A〜Dにロードすることになる。即ち、カウント
出力QB,QDは、カウント値がAh(ビットパターン
“1010”)までカウントされたときに始めて共に
“1”となるので、このときNANDゲート34の出力
(S40)が“0”となり、クロック信号MCKの次の立
ち上がりでデコーダ35のデコード出力D0〜D3(S3
8)がロードされる。なお、本明細書において「h」は
16進表記を示す記号として用い、Ahは10進表記で
10を表し、0h〜Fhは10進表記では0〜15を表
すものとする。また、図7などのタイムチャートに示す
カウント値などの数値も16進表記で示すが、この場合
には「h」を省いている。
ウンタ32を備えている。同期信号カウンタ32は、ク
ロック信号MCKの立ち上がりごとにカウントを行うカ
ウンタであり、4ビットのカウント出力QA〜QD(S3
9)のうちの最上位ビットであるカウント出力QD(S4
3)をインバータ33を介して反転することにより同期
信号PLLCKを生成している。また、この同期信号カ
ウンタ32のカウント出力QB,QDは、NANDゲート
34を介して同じ同期信号カウンタ32のロード入力L
ODに入力されるようになっている。したがって、同期
信号カウンタ32は、NANDゲート34の出力(S4
0)が“0”になると、次のカウント時にデコーダ35
のデコード出力D0〜D3(S38)を初期値としてカンウ
ト入力A〜Dにロードすることになる。即ち、カウント
出力QB,QDは、カウント値がAh(ビットパターン
“1010”)までカウントされたときに始めて共に
“1”となるので、このときNANDゲート34の出力
(S40)が“0”となり、クロック信号MCKの次の立
ち上がりでデコーダ35のデコード出力D0〜D3(S3
8)がロードされる。なお、本明細書において「h」は
16進表記を示す記号として用い、Ahは10進表記で
10を表し、0h〜Fhは10進表記では0〜15を表
すものとする。また、図7などのタイムチャートに示す
カウント値などの数値も16進表記で示すが、この場合
には「h」を省いている。
【0007】したがって、デコード出力D0〜D3(S3
8)の値が常に5hであったとすると、同期信号カウン
タ32は、クロック信号MCKに基づいてこの5h〜A
hまでの間を繰り返しカウントする。そして、カウント
値が5h〜7hまでの間はカウント出力QD(S43)が
“0”となり、カウント値が8h〜Ahまでの間はカウ
ント出力QD(S43)が“1”となるので、これを反転
した同期信号PLLCKは、クロック信号MCKの6周
期を1周期とするパルス信号、即ち入力信号DINの1
Tを1周期とするパルス信号となる。また、デコード出
力D0〜D3(S38)の値が5hではなかった場合には、
これに応じてカウントの初期値が変わるので、カウント
出力QD(S43)が“0”となる期間が変化し、同期信
号PLLCKの周波数も変更される。この結果、同期信
号カウンタ32は、ディジタルPLL回路におけるディ
ジタルVCOとして機能する。図7では、デコード出力
D0〜D3(S38)の値に応じてこの同期信号カウンタ3
2のカウント出力QA〜QD(S39)が4h〜6hを初期
値としてAhまでのカウントを繰り返す様子を示してい
る。
8)の値が常に5hであったとすると、同期信号カウン
タ32は、クロック信号MCKに基づいてこの5h〜A
hまでの間を繰り返しカウントする。そして、カウント
値が5h〜7hまでの間はカウント出力QD(S43)が
“0”となり、カウント値が8h〜Ahまでの間はカウ
ント出力QD(S43)が“1”となるので、これを反転
した同期信号PLLCKは、クロック信号MCKの6周
期を1周期とするパルス信号、即ち入力信号DINの1
Tを1周期とするパルス信号となる。また、デコード出
力D0〜D3(S38)の値が5hではなかった場合には、
これに応じてカウントの初期値が変わるので、カウント
出力QD(S43)が“0”となる期間が変化し、同期信
号PLLCKの周波数も変更される。この結果、同期信
号カウンタ32は、ディジタルPLL回路におけるディ
ジタルVCOとして機能する。図7では、デコード出力
D0〜D3(S38)の値に応じてこの同期信号カウンタ3
2のカウント出力QA〜QD(S39)が4h〜6hを初期
値としてAhまでのカウントを繰り返す様子を示してい
る。
【0008】図6に示す第1カウンタ36は、クロック
信号MCKの立ち上がりをカウントし、第2カウンタ3
7は、クロック信号MCKをインバータ38を介して入
力することにより、このクロック信号MCKの立ち下が
りをカウントする。そして、これらのカウンタ36,3
7は、入力信号DINが“1”であり、かつ第1ラッチ
回路31の反転出力Qバー(S31)が“1”である間、
即ち図7に示す仮想的な信号S32が“1”となる間だけ
カウントを行うようになっている。第1ラッチ回路31
の反転出力Qバー(S31)は、データ信号DATAを反
転した信号であるため、仮想的な信号S32は、通常は入
力信号DINが立ち上がってから同期信号PLLCKが
立ち上がるまでの期間のみ“1”となる。
信号MCKの立ち上がりをカウントし、第2カウンタ3
7は、クロック信号MCKをインバータ38を介して入
力することにより、このクロック信号MCKの立ち下が
りをカウントする。そして、これらのカウンタ36,3
7は、入力信号DINが“1”であり、かつ第1ラッチ
回路31の反転出力Qバー(S31)が“1”である間、
即ち図7に示す仮想的な信号S32が“1”となる間だけ
カウントを行うようになっている。第1ラッチ回路31
の反転出力Qバー(S31)は、データ信号DATAを反
転した信号であるため、仮想的な信号S32は、通常は入
力信号DINが立ち上がってから同期信号PLLCKが
立ち上がるまでの期間のみ“1”となる。
【0009】上記カウンタ36,37のカウント出力Q
0〜Q3(S33,S34)は、それぞれ加算器39の加算入
力A0〜A3と加算入力B0〜B3に入力されここで加算さ
れる。この加算器39の加算結果は、上記仮想的な信号
S32が“1”である期間、クロック信号MCKの立ち上
がりと立ち下がりをカウントしたカウント値となり、ク
ロック信号MCKの半周期ごとにカウントしたカウント
値となる。そして、この加算器39の4ビットの加算出
力Q0〜Q3(S35)は、カウント値ラッチ回路40の4
ビットのラッチ入力D0〜D3に入力され、ANDゲート
41の出力(S36)の立ち上がりでビットごとにラッチ
される。ANDゲート41は、データ信号DATAを同
期信号カウンタ32のカウント出力QD(S43)の立ち
上がり、即ち同期信号PLLCKの立ち下がりごとにラ
ッチする第2ラッチ回路42の出力Qとこのデータ信号
DATAとが共に“1”の場合にのみ“1”を出力する
回路である。したがって、データ信号DATAが“1”
である間に同期信号PLLCKが立ち下がると、このA
NDゲート41の出力(S36)が立ち上がる。ただし、
このANDゲート41の出力(S36)は、データ信号D
ATAが“1”のままでは立ち下がらないので、入力信
号DINが2Tや3Tの場合に再度同期信号PLLCK
が立ち下がっても出力(S36)は立ち上がったままにな
る。即ち、入力信号DINが立ち上がってから同期信号
PLLCKが立ち上がるまでの期間をカウンタ36,3
7がカウントした場合にのみ、次の同期信号PLLCK
の立ち下がり時にこのANDゲート41の出力(S36)
が立ち上がり、加算器39での加算結果がカウント値ラ
ッチ回路40にラッチされることになる。この結果、こ
れらのカウンタ36,37と加算器39は、ディジタル
PLL回路における位相比較器として機能する。
0〜Q3(S33,S34)は、それぞれ加算器39の加算入
力A0〜A3と加算入力B0〜B3に入力されここで加算さ
れる。この加算器39の加算結果は、上記仮想的な信号
S32が“1”である期間、クロック信号MCKの立ち上
がりと立ち下がりをカウントしたカウント値となり、ク
ロック信号MCKの半周期ごとにカウントしたカウント
値となる。そして、この加算器39の4ビットの加算出
力Q0〜Q3(S35)は、カウント値ラッチ回路40の4
ビットのラッチ入力D0〜D3に入力され、ANDゲート
41の出力(S36)の立ち上がりでビットごとにラッチ
される。ANDゲート41は、データ信号DATAを同
期信号カウンタ32のカウント出力QD(S43)の立ち
上がり、即ち同期信号PLLCKの立ち下がりごとにラ
ッチする第2ラッチ回路42の出力Qとこのデータ信号
DATAとが共に“1”の場合にのみ“1”を出力する
回路である。したがって、データ信号DATAが“1”
である間に同期信号PLLCKが立ち下がると、このA
NDゲート41の出力(S36)が立ち上がる。ただし、
このANDゲート41の出力(S36)は、データ信号D
ATAが“1”のままでは立ち下がらないので、入力信
号DINが2Tや3Tの場合に再度同期信号PLLCK
が立ち下がっても出力(S36)は立ち上がったままにな
る。即ち、入力信号DINが立ち上がってから同期信号
PLLCKが立ち上がるまでの期間をカウンタ36,3
7がカウントした場合にのみ、次の同期信号PLLCK
の立ち下がり時にこのANDゲート41の出力(S36)
が立ち上がり、加算器39での加算結果がカウント値ラ
ッチ回路40にラッチされることになる。この結果、こ
れらのカウンタ36,37と加算器39は、ディジタル
PLL回路における位相比較器として機能する。
【0010】また、上記カウンタ36,37は、AND
ゲート41の出力(S36)をインバータ43を介してク
リア入力CLRに入力することにより、ANDゲート4
1の出力(S36)が立ち上がりインバータ43の出力が
立ち下がるとカウント値(S33,S34)を0クリアする
ようになっている。したがって、これらのカウンタ3
6,37は、カウント値の加算結果がカウント値ラッチ
回路40にラッチされると、0クリアされてカウントを
最初からやり直すことになる。
ゲート41の出力(S36)をインバータ43を介してク
リア入力CLRに入力することにより、ANDゲート4
1の出力(S36)が立ち上がりインバータ43の出力が
立ち下がるとカウント値(S33,S34)を0クリアする
ようになっている。したがって、これらのカウンタ3
6,37は、カウント値の加算結果がカウント値ラッチ
回路40にラッチされると、0クリアされてカウントを
最初からやり直すことになる。
【0011】図7では、入力信号DINと第1ラッチ回
路31の反転出力Qバー(S31)が共に“1”である期
間、即ち仮想的な信号S32が“1”である期間、カウン
タ36,37がカウントを行い、ANDゲート41の出
力(S36)が立ち上がると加算器39の加算出力Q0〜
Q3(S35)の値がカウント値ラッチ回路40にラッチ
されてラッチ出力Q0〜Q3(S37)から出力される様子
を示している。ここで、時刻t1にANDゲート41の
出力(S36)が立ち上がったときの加算器39の加算出
力Q0〜Q3(S35)は、それまで入力信号DINと同期
信号PLLCKとの同期が取れていなかったために5h
よりも極めて大きいFhとなり、時刻t2に出力(S3
6)が立ち上がったときにも同期がまだ十分ではないた
め加算出力Q0〜Q3(S35)が5hよりも極めて小さい
1hとなるが、時刻t3に出力(S36)が立ち上がった
ときの加算出力Q0〜Q3(S35)は5hに近い3hとな
り、時刻t4以降に出力(S36)が立ち上がると加算出
力Q0〜Q3(S35)は5hに一致して、同期信号PLL
CKが入力信号DINに同期する。
路31の反転出力Qバー(S31)が共に“1”である期
間、即ち仮想的な信号S32が“1”である期間、カウン
タ36,37がカウントを行い、ANDゲート41の出
力(S36)が立ち上がると加算器39の加算出力Q0〜
Q3(S35)の値がカウント値ラッチ回路40にラッチ
されてラッチ出力Q0〜Q3(S37)から出力される様子
を示している。ここで、時刻t1にANDゲート41の
出力(S36)が立ち上がったときの加算器39の加算出
力Q0〜Q3(S35)は、それまで入力信号DINと同期
信号PLLCKとの同期が取れていなかったために5h
よりも極めて大きいFhとなり、時刻t2に出力(S3
6)が立ち上がったときにも同期がまだ十分ではないた
め加算出力Q0〜Q3(S35)が5hよりも極めて小さい
1hとなるが、時刻t3に出力(S36)が立ち上がった
ときの加算出力Q0〜Q3(S35)は5hに近い3hとな
り、時刻t4以降に出力(S36)が立ち上がると加算出
力Q0〜Q3(S35)は5hに一致して、同期信号PLL
CKが入力信号DINに同期する。
【0012】上記カウント値ラッチ回路40のラッチ出
力Q0〜Q3(S37)は、上記デコーダ35の下位4ビッ
トのデコード入力A0〜A3に入力される。デコーダ35
は、最上位ビットのデコード入力A4が“0”である間
は、このラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値に応じた値を
デコード出力D0〜D3(S38)から出力する。即ち、ラ
ッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が4h以下の場合にはデ
コード出力D0〜D3(S38)から4hを出力し、ラッチ
出力Q0〜Q3(S37)の値が6h以上の場合には6hを
出力し、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が5hの場合
にのみ5hを出力する。また、最上位ビットのデコード
入力A4が“1”である間は、このラッチ出力Q0〜Q3
(S37)の値にかかわらず、デコード出力D0〜D3(S
38)から常に一定の5hを出力する。
力Q0〜Q3(S37)は、上記デコーダ35の下位4ビッ
トのデコード入力A0〜A3に入力される。デコーダ35
は、最上位ビットのデコード入力A4が“0”である間
は、このラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値に応じた値を
デコード出力D0〜D3(S38)から出力する。即ち、ラ
ッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が4h以下の場合にはデ
コード出力D0〜D3(S38)から4hを出力し、ラッチ
出力Q0〜Q3(S37)の値が6h以上の場合には6hを
出力し、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が5hの場合
にのみ5hを出力する。また、最上位ビットのデコード
入力A4が“1”である間は、このラッチ出力Q0〜Q3
(S37)の値にかかわらず、デコード出力D0〜D3(S
38)から常に一定の5hを出力する。
【0013】このデコーダ35の最上位ビットのデコー
ド入力A4には、第3ラッチ回路44の反転出力Qバー
(S42)が入力されるようになっている。第3ラッチ回
路44は、ANDゲート41の出力(S36)の立ち上が
りで固定値“1”をラッチするラッチ回路であり、第4
ラッチ回路45の出力Q(S41)の立ち上がりでリセッ
トされるようになっている。また、第4ラッチ回路45
は、上記NANDゲート34の出力(S40)をクロック
信号MCKの立ち下がりでラッチするラッチ回路であ
る。したがって、第3ラッチ回路44の反転出力Qバー
(S42)は、ANDゲート41の出力(S36)が立ち上
がるたびに一旦“0”となるが、これに基づいてカウン
ト値ラッチ回路40にラッチされデコーダ35でデコー
ドされた値が同期信号カウンタ32にロードされると、
第4ラッチ回路45の出力Q(S41)が立ち上がり、再
び“1”に戻る。即ち、加算器39の加算結果がカウン
ト値ラッチ回路40にラッチされると、デコーダ35
は、このカウント値ラッチ回路40にラッチされた値に
応じたデコード値を出力するが、このデコード値が一旦
同期信号カウンタ32にロードされると、以降は再びカ
ウント値ラッチ回路40がラッチを行うまで一定の5h
を出力する。
ド入力A4には、第3ラッチ回路44の反転出力Qバー
(S42)が入力されるようになっている。第3ラッチ回
路44は、ANDゲート41の出力(S36)の立ち上が
りで固定値“1”をラッチするラッチ回路であり、第4
ラッチ回路45の出力Q(S41)の立ち上がりでリセッ
トされるようになっている。また、第4ラッチ回路45
は、上記NANDゲート34の出力(S40)をクロック
信号MCKの立ち下がりでラッチするラッチ回路であ
る。したがって、第3ラッチ回路44の反転出力Qバー
(S42)は、ANDゲート41の出力(S36)が立ち上
がるたびに一旦“0”となるが、これに基づいてカウン
ト値ラッチ回路40にラッチされデコーダ35でデコー
ドされた値が同期信号カウンタ32にロードされると、
第4ラッチ回路45の出力Q(S41)が立ち上がり、再
び“1”に戻る。即ち、加算器39の加算結果がカウン
ト値ラッチ回路40にラッチされると、デコーダ35
は、このカウント値ラッチ回路40にラッチされた値に
応じたデコード値を出力するが、このデコード値が一旦
同期信号カウンタ32にロードされると、以降は再びカ
ウント値ラッチ回路40がラッチを行うまで一定の5h
を出力する。
【0014】この結果、同期信号カウンタ32は、入力
信号DINが立ち上がってから同期信号PLLCKが立
ち上がると、この期間のカウンタ36,37のカウント
値の加算結果であるラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値に
応じたデコーダ35のデコード出力D0〜D3(S38)を
ロードする。そして、図7の時刻t4のように、デコー
ド出力D0〜D3(S38)の値が5hの場合には、上記で
説明したように入力信号DINの1Tを1周期とする同
期信号PLLCKを生成する。しかし、入力信号DIN
が立ち上がってから同期信号PLLCKが立ち上がるま
での期間が短いために、図7の時刻t2や時刻t3のよう
に、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が4h以下であっ
た場合には、デコード出力D0〜D3(S38)が4hとな
り、同期信号PLLCKの1周期を入力信号DINの1
Tよりも長くして、この同期信号PLLCKの位相を遅
らせる。また、入力信号DINが立ち上がってから同期
信号PLLCKが立ち上がるまでの期間が長いために、
図7の時刻t1のように、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)
の値が6h以上であった場合には、デコード出力D0〜
D3(S38)が6hとなり、同期信号PLLCKの1周
期を1Tよりも短くして、この同期信号PLLCKの位
相を進める。
信号DINが立ち上がってから同期信号PLLCKが立
ち上がると、この期間のカウンタ36,37のカウント
値の加算結果であるラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値に
応じたデコーダ35のデコード出力D0〜D3(S38)を
ロードする。そして、図7の時刻t4のように、デコー
ド出力D0〜D3(S38)の値が5hの場合には、上記で
説明したように入力信号DINの1Tを1周期とする同
期信号PLLCKを生成する。しかし、入力信号DIN
が立ち上がってから同期信号PLLCKが立ち上がるま
での期間が短いために、図7の時刻t2や時刻t3のよう
に、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)の値が4h以下であっ
た場合には、デコード出力D0〜D3(S38)が4hとな
り、同期信号PLLCKの1周期を入力信号DINの1
Tよりも長くして、この同期信号PLLCKの位相を遅
らせる。また、入力信号DINが立ち上がってから同期
信号PLLCKが立ち上がるまでの期間が長いために、
図7の時刻t1のように、ラッチ出力Q0〜Q3(S37)
の値が6h以上であった場合には、デコード出力D0〜
D3(S38)が6hとなり、同期信号PLLCKの1周
期を1Tよりも短くして、この同期信号PLLCKの位
相を進める。
【0015】ただし、入力信号DINの反転間隔が2T
や3Tであって、入力信号DINが引き続き“1”を維
持する間に同期信号PLLCKが再び立ち上がった場合
や、入力信号DINが“0”の間に同期信号PLLCK
が立ち上がった場合には、デコーダ35の最上位ビット
のデコード入力A4は“1”のままであるため、同期信
号カウンタ32は一定の5hをロードし、入力信号DI
Nの1Tを1周期とする同期信号PLLCKを生成し自
走する。
や3Tであって、入力信号DINが引き続き“1”を維
持する間に同期信号PLLCKが再び立ち上がった場合
や、入力信号DINが“0”の間に同期信号PLLCK
が立ち上がった場合には、デコーダ35の最上位ビット
のデコード入力A4は“1”のままであるため、同期信
号カウンタ32は一定の5hをロードし、入力信号DI
Nの1Tを1周期とする同期信号PLLCKを生成し自
走する。
【0016】したがって、このディジタルPLL回路
は、入力信号DINの立ち上がりから同期信号PLLC
Kの立ち上りまでの期間を検出し、この期間の長さに応
じて同期信号PLLCKの位相を調整することにより、
この同期信号PLLCKを入力信号DINにロックさせ
ることができる。
は、入力信号DINの立ち上がりから同期信号PLLC
Kの立ち上りまでの期間を検出し、この期間の長さに応
じて同期信号PLLCKの位相を調整することにより、
この同期信号PLLCKを入力信号DINにロックさせ
ることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ディジタルPLL回路は、アナログVCOを用いたPL
L回路と異なり、クロック信号MCKを同期信号カウン
タ32で分周した周波数の同期信号PLLCKを入力信
号DINにロックさせるものである。したがって、クロ
ック信号MCKの周波数を上記のように33.868M
Hz(=44.1kHz×128×6)とした場合、サ
ンプリングレートが44.1kHzの入力信号DINに
ついては、1Tがこのクロック信号MCKの6周期に一
致するため、同期信号PLLCKによって正確にロック
することが可能となる。しかしながら、サンプリングレ
ートが48kHzの場合には、入力信号DINの1Tが
クロック信号MCKの約5.5周期となり整数倍とはな
らないため、デコーダ35の設定を変更しても調整幅が
大きくなりすぎて同期信号PLLCKをロックすること
ができない。また、サンプリングレートが32kHzの
場合にも、入力信号DINの1Tがクロック信号MCK
の約8.3周期となり整数倍とはならないため同期信号
PLLCKをロックすることができない。
ディジタルPLL回路は、アナログVCOを用いたPL
L回路と異なり、クロック信号MCKを同期信号カウン
タ32で分周した周波数の同期信号PLLCKを入力信
号DINにロックさせるものである。したがって、クロ
ック信号MCKの周波数を上記のように33.868M
Hz(=44.1kHz×128×6)とした場合、サ
ンプリングレートが44.1kHzの入力信号DINに
ついては、1Tがこのクロック信号MCKの6周期に一
致するため、同期信号PLLCKによって正確にロック
することが可能となる。しかしながら、サンプリングレ
ートが48kHzの場合には、入力信号DINの1Tが
クロック信号MCKの約5.5周期となり整数倍とはな
らないため、デコーダ35の設定を変更しても調整幅が
大きくなりすぎて同期信号PLLCKをロックすること
ができない。また、サンプリングレートが32kHzの
場合にも、入力信号DINの1Tがクロック信号MCK
の約8.3周期となり整数倍とはならないため同期信号
PLLCKをロックすることができない。
【0018】このため、従来のディジタルPLL回路で
は、サンプリングレートを48kHzや32kHzに変
更する場合に、クロック信号MCKの周波数を入力信号
DINの1Tの整数倍の周期を有する36.864MH
z(=48kHz×128×6)や24.576MHz
(=32kHz×128×6)に変更する必要があり、
44.1kHzを含むこれら3種類のサンプリングレー
トの入力信号DINを受け付けるためには、それぞれ発
振周波数の異なる水晶発振回路を備えた3種類のディジ
タルPLL回路を設けなければならないという問題があ
った。
は、サンプリングレートを48kHzや32kHzに変
更する場合に、クロック信号MCKの周波数を入力信号
DINの1Tの整数倍の周期を有する36.864MH
z(=48kHz×128×6)や24.576MHz
(=32kHz×128×6)に変更する必要があり、
44.1kHzを含むこれら3種類のサンプリングレー
トの入力信号DINを受け付けるためには、それぞれ発
振周波数の異なる水晶発振回路を備えた3種類のディジ
タルPLL回路を設けなければならないという問題があ
った。
【0019】また、従来のディジタルPLL回路は、同
期信号PLLCKを円滑にロックさせるために、入力信
号DINの1Tが少なくとも上記のようにクロック信号
MCKの周期の6倍となる33.868MHzのクロッ
ク信号MCKを用いる必要があった。しかしながら、こ
の33.868MHzの1/6の周波数の同期信号PL
LCKで同期されるディジタル信号を処理する他の回路
では、このような高い周波数のクロック信号は必要とし
ない場合が多い。このため、例えば他の周辺回路の基準
クロック周波数が16.9344MHzで足りる場合に
も、その2倍の33.868MHzの水晶発振回路を使
用しなければならず、基準クロック周波数が高くなるた
めにレシーバ回路などの消費電力が増加するという問題
もあった。
期信号PLLCKを円滑にロックさせるために、入力信
号DINの1Tが少なくとも上記のようにクロック信号
MCKの周期の6倍となる33.868MHzのクロッ
ク信号MCKを用いる必要があった。しかしながら、こ
の33.868MHzの1/6の周波数の同期信号PL
LCKで同期されるディジタル信号を処理する他の回路
では、このような高い周波数のクロック信号は必要とし
ない場合が多い。このため、例えば他の周辺回路の基準
クロック周波数が16.9344MHzで足りる場合に
も、その2倍の33.868MHzの水晶発振回路を使
用しなければならず、基準クロック周波数が高くなるた
めにレシーバ回路などの消費電力が増加するという問題
もあった。
【0020】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、比較的周波数の低い1種類のクロック信号に基づい
て、複数種類の伝送レートのディジタル信号に同期する
同期信号を生成することができるディジタル位相同期回
路を提供することを目的とする。
で、比較的周波数の低い1種類のクロック信号に基づい
て、複数種類の伝送レートのディジタル信号に同期する
同期信号を生成することができるディジタル位相同期回
路を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル位相
同期回路は、波形列の反転間隔が最小反転間隔の整数倍
となるディジタル信号の同期信号を発生させるディジタ
ル位相同期回路において、所定周波数のクロック信号を
発生する発振回路と、該発振回路が発生するクロック信
号に基づいてディジタル信号の各反転間隔をカウントす
るカウント手段と、該カウント手段から随時入力した各
カウント値ごとに、該各カウント値に対応して設定され
たデコード値を出力するデコード手段と、該デコード手
段が出力するデコード値に基づき生成されるパルス信号
のパルス位置を必要に応じて遅延させ、およびパルス幅
を必要に応じて変更して同期信号を生成する同期信号生
成回路とを備えたものであり、そのことにより上記目的
が達成される。
同期回路は、波形列の反転間隔が最小反転間隔の整数倍
となるディジタル信号の同期信号を発生させるディジタ
ル位相同期回路において、所定周波数のクロック信号を
発生する発振回路と、該発振回路が発生するクロック信
号に基づいてディジタル信号の各反転間隔をカウントす
るカウント手段と、該カウント手段から随時入力した各
カウント値ごとに、該各カウント値に対応して設定され
たデコード値を出力するデコード手段と、該デコード手
段が出力するデコード値に基づき生成されるパルス信号
のパルス位置を必要に応じて遅延させ、およびパルス幅
を必要に応じて変更して同期信号を生成する同期信号生
成回路とを備えたものであり、そのことにより上記目的
が達成される。
【0022】また、好ましくは、本発明のディジタル位
相同期回路におけるデコード手段が、操作または外部か
らの制御信号の入力により、各カウント値に対応して設
定されたデコード値の組を変更する。
相同期回路におけるデコード手段が、操作または外部か
らの制御信号の入力により、各カウント値に対応して設
定されたデコード値の組を変更する。
【0023】さらに、好ましくは、本発明のディジタル
位相同期回路におけるカウント手段が、発振器が発生す
るクロック信号の立ち上がりと立ち下がりごとにそれぞ
れ別個にカウントを行うものであり、デコード手段が、
該カウント手段のそれぞれのカウント値ごとにデコード
値を出力するものであり、同期信号生成回路が、該デコ
ード手段が出力する複数のデコード値を論理回路により
組み合わせてパルス信号とすると共に、該パルス信号の
パルス位置を必要に応じて遅延させ、およびパルス幅を
必要に応じて変更して同期信号を生成する。
位相同期回路におけるカウント手段が、発振器が発生す
るクロック信号の立ち上がりと立ち下がりごとにそれぞ
れ別個にカウントを行うものであり、デコード手段が、
該カウント手段のそれぞれのカウント値ごとにデコード
値を出力するものであり、同期信号生成回路が、該デコ
ード手段が出力する複数のデコード値を論理回路により
組み合わせてパルス信号とすると共に、該パルス信号の
パルス位置を必要に応じて遅延させ、およびパルス幅を
必要に応じて変更して同期信号を生成する。
【0024】さらに、好ましくは、本発明のディジタル
位相同期回路におけるカウント手段が、ディジタル信号
の立ち上がりから次の立ち下がりまでの間と立ち下がり
から次の立ち上がりまでの間をそれぞれ別個にカウント
するものであり、デコード手段が、該カウント手段のそ
れぞれのカウント値ごとにデコード値を出力するもので
あり、同期信号生成回路が、該デコード手段が出力する
複数のデコード値を論理回路により組み合わせてパルス
信号とすると共に、該パルス信号のパルス位置を必要に
応じて遅延させ、およびパルス幅を必要に応じて変更し
て同期信号を生成する。
位相同期回路におけるカウント手段が、ディジタル信号
の立ち上がりから次の立ち下がりまでの間と立ち下がり
から次の立ち上がりまでの間をそれぞれ別個にカウント
するものであり、デコード手段が、該カウント手段のそ
れぞれのカウント値ごとにデコード値を出力するもので
あり、同期信号生成回路が、該デコード手段が出力する
複数のデコード値を論理回路により組み合わせてパルス
信号とすると共に、該パルス信号のパルス位置を必要に
応じて遅延させ、およびパルス幅を必要に応じて変更し
て同期信号を生成する。
【0025】さらに、好ましくは、本発明のディジタル
位相同期回路において、ディジタル信号の立ち上がり時
と立ち下がり時にカウント手段から出力されるカウント
値またはデコード手段から出力されるデコード値を無効
にする不要カウント除去回路が設けられる。
位相同期回路において、ディジタル信号の立ち上がり時
と立ち下がり時にカウント手段から出力されるカウント
値またはデコード手段から出力されるデコード値を無効
にする不要カウント除去回路が設けられる。
【0026】
【作用】本発明においては、カウント手段は、ディジタ
ル信号の各反転間隔をクロック信号に基づいてカウント
する。各反転間隔の最終的なカウント値は、最小反転間
隔(1T)の倍数に応じた値となる。即ち、最小反転間
隔の場合の標準的なカウント値を基準カウント値とする
と、各反転間隔の最終的なカウント値は、この基準カウ
ント値の1以上の倍数となる。ただし、実際のカウント
値は、ディジタル信号とクロック信号の位相が同期して
いないためと、入力されるディジタル信号の反転間隔が
正確であるとは限らないために、基準カウント値の倍数
に対して多少前後する。また、クロック信号の周波数が
ディジタル信号の周波数の整数倍でない場合には、反転
間隔が長くなるほど基準カウント値の倍数よりも少ない
カウント値となる。
ル信号の各反転間隔をクロック信号に基づいてカウント
する。各反転間隔の最終的なカウント値は、最小反転間
隔(1T)の倍数に応じた値となる。即ち、最小反転間
隔の場合の標準的なカウント値を基準カウント値とする
と、各反転間隔の最終的なカウント値は、この基準カウ
ント値の1以上の倍数となる。ただし、実際のカウント
値は、ディジタル信号とクロック信号の位相が同期して
いないためと、入力されるディジタル信号の反転間隔が
正確であるとは限らないために、基準カウント値の倍数
に対して多少前後する。また、クロック信号の周波数が
ディジタル信号の周波数の整数倍でない場合には、反転
間隔が長くなるほど基準カウント値の倍数よりも少ない
カウント値となる。
【0027】デコード手段は、このカウント値に対応し
た値を出力する。例えばカウント値の初期値から基準カ
ウント値の1/2のカウント値までを“0”に対応さ
せ、次のカウント値から基準カウント値までを“1”に
対応させ、以降同じ周期で各カウント値に“0”または
“1”の値を対応させれば、このデコード手段の出力
は、ディジタル信号に同期した最小反転間隔を1周期と
する信号となり、これをそのまま同期信号とすることが
できる。また、例えば基準カウント値の1/2のカウン
ト値とこれよりも順次基準カウント値だけ大きい各カウ
ント値のみを“1”に対応させた場合にも、同様の同期
信号を得ることができる。この場合、各同期信号のパル
ス幅を同期信号生成回路で広げることにより、デューテ
ィ比を0.5に近づけることができる。そして、この同
期信号生成回路で、パルス位置を遅延させた場合には、
ディジタル信号と同期信号との位相を調整することがで
き、基準カウント値の1/2のカウント値以外のカウン
ト値を基準にすることもできる。
た値を出力する。例えばカウント値の初期値から基準カ
ウント値の1/2のカウント値までを“0”に対応さ
せ、次のカウント値から基準カウント値までを“1”に
対応させ、以降同じ周期で各カウント値に“0”または
“1”の値を対応させれば、このデコード手段の出力
は、ディジタル信号に同期した最小反転間隔を1周期と
する信号となり、これをそのまま同期信号とすることが
できる。また、例えば基準カウント値の1/2のカウン
ト値とこれよりも順次基準カウント値だけ大きい各カウ
ント値のみを“1”に対応させた場合にも、同様の同期
信号を得ることができる。この場合、各同期信号のパル
ス幅を同期信号生成回路で広げることにより、デューテ
ィ比を0.5に近づけることができる。そして、この同
期信号生成回路で、パルス位置を遅延させた場合には、
ディジタル信号と同期信号との位相を調整することがで
き、基準カウント値の1/2のカウント値以外のカウン
ト値を基準にすることもできる。
【0028】この結果、請求項1の発明によれば、フィ
ードバックループを持たない簡単な構成の回路によって
ディジタル信号に同期する同期信号を生成することがで
きる。しかも、クロック信号の周期がディジタル信号の
最小反転間隔よりも十分に短ければ、デコード手段が各
カウント値に対応して設定する値を変更するだけで、任
意の伝送レートのディジタル信号に対しても確実に同期
する同期信号を生成することができる。即ち、例えばサ
ンプリングレートが44.1kHzと48kHzと32
kHzの3種類のディジタル信号にそれぞれ同期する同
期信号を1種類のクロック信号に基づいて生成すること
ができる。また、従来のディジタルPLL回路の場合に
は、フィードバックループを安定化させるために、クロ
ック信号の周波数をある程度高くする必要があったが、
請求項1の発明の場合にはフィードバックループを持た
ないため、ディジタルPLL回路よりも低い周波数のク
ロック信号に基づいて同期信号を生成することが可能と
なる。
ードバックループを持たない簡単な構成の回路によって
ディジタル信号に同期する同期信号を生成することがで
きる。しかも、クロック信号の周期がディジタル信号の
最小反転間隔よりも十分に短ければ、デコード手段が各
カウント値に対応して設定する値を変更するだけで、任
意の伝送レートのディジタル信号に対しても確実に同期
する同期信号を生成することができる。即ち、例えばサ
ンプリングレートが44.1kHzと48kHzと32
kHzの3種類のディジタル信号にそれぞれ同期する同
期信号を1種類のクロック信号に基づいて生成すること
ができる。また、従来のディジタルPLL回路の場合に
は、フィードバックループを安定化させるために、クロ
ック信号の周波数をある程度高くする必要があったが、
請求項1の発明の場合にはフィードバックループを持た
ないため、ディジタルPLL回路よりも低い周波数のク
ロック信号に基づいて同期信号を生成することが可能と
なる。
【0029】請求項2の発明は、操作または外部からの
制御信号の入力によって、デコード手段が各カウント値
に対応して設定するデコード値の組を変更可能にするも
のである。したがって、使用者の手操作やマイクロコン
ピュータなどから制御信号を送ることにより、容易に入
力するディジタル信号の伝送レートを変更することがで
きるようになる。
制御信号の入力によって、デコード手段が各カウント値
に対応して設定するデコード値の組を変更可能にするも
のである。したがって、使用者の手操作やマイクロコン
ピュータなどから制御信号を送ることにより、容易に入
力するディジタル信号の伝送レートを変更することがで
きるようになる。
【0030】請求項3の発明は、クロック信号の立ち上
がりと立ち下がりでそれぞれ別個にカウントを行うもの
であり、これによってディジタル信号の各反転間隔を2
倍の精度でカウントすることができ、同期信号をより正
確に同期させることができるようになる。また、請求項
4の発明は、ディジタル信号の反転ごとに交互にそれぞ
れ別個にカウントを行うものであり、各反転間隔ごとに
独立してデコード処理などを行うことができるようにな
る。これら請求項3と請求項4の発明およびこれらを組
み合わせた発明の場合には、別個にカウントしデコード
した各デコード値を同期信号生成回路でANDゲートや
ORゲートを用いて組み合わせて同期信号を生成する。
がりと立ち下がりでそれぞれ別個にカウントを行うもの
であり、これによってディジタル信号の各反転間隔を2
倍の精度でカウントすることができ、同期信号をより正
確に同期させることができるようになる。また、請求項
4の発明は、ディジタル信号の反転ごとに交互にそれぞ
れ別個にカウントを行うものであり、各反転間隔ごとに
独立してデコード処理などを行うことができるようにな
る。これら請求項3と請求項4の発明およびこれらを組
み合わせた発明の場合には、別個にカウントしデコード
した各デコード値を同期信号生成回路でANDゲートや
ORゲートを用いて組み合わせて同期信号を生成する。
【0031】請求項5の発明は、ディジタル信号の立ち
上がり時と立ち下がり時のカウント値やデコード値を無
効にする不要カウント除去回路を設けたものである。各
反転間隔の最終的なカウント値となるディジタル信号の
立ち上がり時と立ち下がり時のカウント値は、上記のよ
うに基準カウント値の倍数に対して前後するため、不要
なカウント値がカウントされる場合がある。そして、デ
コード手段の設定によっては、このような不要なカウン
ト値がデコードされると誤検出が発生するおそれがある
ので、このような場合にはこの不要なカウント値または
この不要なカウント値をデコードしたデコード値を不要
カウント除去回路によって除去する。
上がり時と立ち下がり時のカウント値やデコード値を無
効にする不要カウント除去回路を設けたものである。各
反転間隔の最終的なカウント値となるディジタル信号の
立ち上がり時と立ち下がり時のカウント値は、上記のよ
うに基準カウント値の倍数に対して前後するため、不要
なカウント値がカウントされる場合がある。そして、デ
コード手段の設定によっては、このような不要なカウン
ト値がデコードされると誤検出が発生するおそれがある
ので、このような場合にはこの不要なカウント値または
この不要なカウント値をデコードしたデコード値を不要
カウント除去回路によって除去する。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を詳述する。
を詳述する。
【0033】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
であって、図1はディジタル位相同期回路のブロック
図、図2は44.1kHzのディジタル信号を入力時の
ディジタル位相同期回路の動作を示すタイムチャート、
図3は32kHzのディジタル信号を入力時のディジタ
ル位相同期回路の動作を示すタイムチャート、図3は4
8kHzのディジタル信号を入力時のディジタル位相同
期回路の動作を示すタイムチャートである。
であって、図1はディジタル位相同期回路のブロック
図、図2は44.1kHzのディジタル信号を入力時の
ディジタル位相同期回路の動作を示すタイムチャート、
図3は32kHzのディジタル信号を入力時のディジタ
ル位相同期回路の動作を示すタイムチャート、図3は4
8kHzのディジタル信号を入力時のディジタル位相同
期回路の動作を示すタイムチャートである。
【0034】図1に示すように、本実施例のディジタル
位相同期回路は、ディジタル・オーディオ・インターフ
ェース規格のディジタル信号を入力信号DINとして入
力する。このディジタル信号のサンプリングレートは、
44.1kHzと48kHzと32kHzの場合がある
ものとする。また、このディジタル位相同期回路は、外
部の図示しない水晶発振回路から16.9344MHz
の発振信号をクロック信号MCKとして入力する。水晶
発振回路は、発振周波数が16.9344MHzの水晶
振動子を用いて極めて正確な周波数のクロック信号MC
Kを発生させる発振回路である。そして、このディジタ
ル位相同期回路は、入力信号DINに同期する信号とし
て1周期がほぼ1Tとなる同期信号PLLCKを生成す
ると共に、この同期信号PLLCKに基づいて入力信号
DINをラッチしたデータ信号DATAを出力するよう
になっている。
位相同期回路は、ディジタル・オーディオ・インターフ
ェース規格のディジタル信号を入力信号DINとして入
力する。このディジタル信号のサンプリングレートは、
44.1kHzと48kHzと32kHzの場合がある
ものとする。また、このディジタル位相同期回路は、外
部の図示しない水晶発振回路から16.9344MHz
の発振信号をクロック信号MCKとして入力する。水晶
発振回路は、発振周波数が16.9344MHzの水晶
振動子を用いて極めて正確な周波数のクロック信号MC
Kを発生させる発振回路である。そして、このディジタ
ル位相同期回路は、入力信号DINに同期する信号とし
て1周期がほぼ1Tとなる同期信号PLLCKを生成す
ると共に、この同期信号PLLCKに基づいて入力信号
DINをラッチしたデータ信号DATAを出力するよう
になっている。
【0035】入力信号DINは、それぞれカウンタ1,
2のクリア入力CLRに入力されると共に、インバータ
6を介して、それぞれカウンタ3,4のクリア入力CL
Rに入力される。また、クロック信号MCKは、それぞ
れカウンタ1,3のクロック入力CKに入力されると共
に、インバータ5を介してそれぞれカウンタ2,4のク
ロック入力CKに入力される。これらのカウンタ1〜4
は、クロック入力CKの信号の立ち上がりのたびにカウ
ントを行う同期カウンタである。ただし、クリア入力C
LRの信号が“0”の場合には、カウント値を0クリア
されてカウントが行われない。
2のクリア入力CLRに入力されると共に、インバータ
6を介して、それぞれカウンタ3,4のクリア入力CL
Rに入力される。また、クロック信号MCKは、それぞ
れカウンタ1,3のクロック入力CKに入力されると共
に、インバータ5を介してそれぞれカウンタ2,4のク
ロック入力CKに入力される。これらのカウンタ1〜4
は、クロック入力CKの信号の立ち上がりのたびにカウ
ントを行う同期カウンタである。ただし、クリア入力C
LRの信号が“0”の場合には、カウント値を0クリア
されてカウントが行われない。
【0036】上記カウンタ1〜4の4ビットのカウント
出力QA〜QDは、それぞれデコーダ7〜10の下位4ビ
ットのデコード入力A0〜A3に接続されている。また、
これらのデコーダ7〜10の上位2ビットのデコード入
力A4,A5には、モード信号FS0,FS1が入力される
ようになっている。モード信号FS0,FS1は、手操作
による設定やマイクロコンピュータなどの外部回路から
送られて来る2ビットの信号であり、モード信号FS
0,FS1が共に“0”の場合には、入力信号DINのサ
ンプリングレートが44.1kHzのモードを示し、モ
ード信号FS1のみが“1”の場合には、サンプリング
レートが32kHzのモードを示し、モード信号FS0
のみが“1”の場合には、サンプリングレートが48k
Hzのモードを示す。
出力QA〜QDは、それぞれデコーダ7〜10の下位4ビ
ットのデコード入力A0〜A3に接続されている。また、
これらのデコーダ7〜10の上位2ビットのデコード入
力A4,A5には、モード信号FS0,FS1が入力される
ようになっている。モード信号FS0,FS1は、手操作
による設定やマイクロコンピュータなどの外部回路から
送られて来る2ビットの信号であり、モード信号FS
0,FS1が共に“0”の場合には、入力信号DINのサ
ンプリングレートが44.1kHzのモードを示し、モ
ード信号FS1のみが“1”の場合には、サンプリング
レートが32kHzのモードを示し、モード信号FS0
のみが“1”の場合には、サンプリングレートが48k
Hzのモードを示す。
【0037】上記デコーダ7〜10は、カウンタ1〜4
のカウント値を入力する下位4ビットのデコード入力A
0〜A3の各値に対応した2ビットのデコード値をデコー
ド出力D0,D1から出力する回路である。そして、この
各カウント値に対応するデコード値は、上位2ビットの
デコード入力A4,A5の3種類の各値ごとにそれぞれ設
定されている。即ち、デコード入力A4,A5が共に
“0”となる44.1kHzモード(モード信号FS
0,FS1が共に“0”)の場合には、デコード入力A0
〜A3の値が1h,4hまたは7hのときにのみデコー
ド出力D0が“1”となり、デコード出力D1は常に
“0”となる。また、デコード入力A4が“0”でデコ
ード入力A5が“1”となる32kHzモード(モード
信号FS0が“0”でFS1が“1”)の場合には、デコ
ード入力A0〜A3の値が1h,6hまたはAhのときに
のみデコード出力D0が“1”となり、デコード出力D1
は常に“0”となる。さらに、デコード入力A4が
“1”でデコード入力A5が“0”となる48kHzモ
ード(モード信号FS0が“1”でFS1が“0”)の場
合には、デコード入力A0〜A3の値が1hのときにのみ
デコード出力D0が“1”となり、デコード入力A0〜A
3の値が3hまたは6hのときにのみデコード出力D1が
“1”となる。即ち、各カウント値に対応するデコード
値は、サンプリングレートのモードごとに3種類の組が
設定され、モード信号FS0,FS1の値を変更すること
により、これらデコード値の組が切り替えられることに
なる。
のカウント値を入力する下位4ビットのデコード入力A
0〜A3の各値に対応した2ビットのデコード値をデコー
ド出力D0,D1から出力する回路である。そして、この
各カウント値に対応するデコード値は、上位2ビットの
デコード入力A4,A5の3種類の各値ごとにそれぞれ設
定されている。即ち、デコード入力A4,A5が共に
“0”となる44.1kHzモード(モード信号FS
0,FS1が共に“0”)の場合には、デコード入力A0
〜A3の値が1h,4hまたは7hのときにのみデコー
ド出力D0が“1”となり、デコード出力D1は常に
“0”となる。また、デコード入力A4が“0”でデコ
ード入力A5が“1”となる32kHzモード(モード
信号FS0が“0”でFS1が“1”)の場合には、デコ
ード入力A0〜A3の値が1h,6hまたはAhのときに
のみデコード出力D0が“1”となり、デコード出力D1
は常に“0”となる。さらに、デコード入力A4が
“1”でデコード入力A5が“0”となる48kHzモ
ード(モード信号FS0が“1”でFS1が“0”)の場
合には、デコード入力A0〜A3の値が1hのときにのみ
デコード出力D0が“1”となり、デコード入力A0〜A
3の値が3hまたは6hのときにのみデコード出力D1が
“1”となる。即ち、各カウント値に対応するデコード
値は、サンプリングレートのモードごとに3種類の組が
設定され、モード信号FS0,FS1の値を変更すること
により、これらデコード値の組が切り替えられることに
なる。
【0038】上記デコーダ7〜10におけるモードごと
のデコード値の設定方法について詳細に説明する。ここ
で、入力信号DINの反転間隔をkTで表すものとす
る。kは、最小反転間隔の倍数を示す1以上の整数であ
り、ディジタル・オーディオ・インターフェース規格の
ディジタル信号の反転間隔は1T〜3Tの場合があるの
で、本実施例ではkが1〜3の整数となる。そして、ク
ロック信号MCKの周期をTMCKとして、各kについ
て、(nk−1)TMCK<kT≦nkTMCKの関係を満足す
る整数nkを求める。また、各kごとにデコード出力D0
とデコード出力D1のいずれかを択一的に選択する。た
だし、kが1の場合にはデコード出力D1は選択せず、
必ずデコード出力D0を選択する。デコード出力D0を選
択した場合には、nk-1+1〜nk−1の範囲内のいずれ
かの値を選び、デコード入力A0〜A3がこの値に一致し
た場合にのみこのデコード出力D0が“1”となるよう
に設定する。なお、n0の値は0hとする。このnk-1+
1〜nk−1の各値は、クロック信号MCKの位相にか
かわらず、入力信号DINの反転間隔が正確にkTであ
る場合にカウンタ1〜4が必ずカウントするカウント値
であり、かつ、(k−1)Tである場合にはカウンタ1
〜4がカウントすることのないカウント値である。デコ
ード出力D1を選択した場合には、デコード入力A0〜A
3がnk-1の値に一致した場合にのみこのデコード出力D
1が“1”となるように設定する。このnk-1の値は、ク
ロック信号MCKの位相にかかわらず、入力信号DIN
の反転間隔が正確にkTである場合にカウンタ1〜4が
必ずカウントするカウント値であり、かつ、(k−1)
Tである場合には、この反転間隔の終了時の立ち上がり
時または立ち下がり時にカウンタ1〜4がカウントする
場合があり得るカウント値である。
のデコード値の設定方法について詳細に説明する。ここ
で、入力信号DINの反転間隔をkTで表すものとす
る。kは、最小反転間隔の倍数を示す1以上の整数であ
り、ディジタル・オーディオ・インターフェース規格の
ディジタル信号の反転間隔は1T〜3Tの場合があるの
で、本実施例ではkが1〜3の整数となる。そして、ク
ロック信号MCKの周期をTMCKとして、各kについ
て、(nk−1)TMCK<kT≦nkTMCKの関係を満足す
る整数nkを求める。また、各kごとにデコード出力D0
とデコード出力D1のいずれかを択一的に選択する。た
だし、kが1の場合にはデコード出力D1は選択せず、
必ずデコード出力D0を選択する。デコード出力D0を選
択した場合には、nk-1+1〜nk−1の範囲内のいずれ
かの値を選び、デコード入力A0〜A3がこの値に一致し
た場合にのみこのデコード出力D0が“1”となるよう
に設定する。なお、n0の値は0hとする。このnk-1+
1〜nk−1の各値は、クロック信号MCKの位相にか
かわらず、入力信号DINの反転間隔が正確にkTであ
る場合にカウンタ1〜4が必ずカウントするカウント値
であり、かつ、(k−1)Tである場合にはカウンタ1
〜4がカウントすることのないカウント値である。デコ
ード出力D1を選択した場合には、デコード入力A0〜A
3がnk-1の値に一致した場合にのみこのデコード出力D
1が“1”となるように設定する。このnk-1の値は、ク
ロック信号MCKの位相にかかわらず、入力信号DIN
の反転間隔が正確にkTである場合にカウンタ1〜4が
必ずカウントするカウント値であり、かつ、(k−1)
Tである場合には、この反転間隔の終了時の立ち上がり
時または立ち下がり時にカウンタ1〜4がカウントする
場合があり得るカウント値である。
【0039】44.1kHzモードの場合には1T=3
TMCKとなるので、各kについて(nk−1)TMCK<k
T≦nkTMCKの関係を満足する整数nkと、デコード出
力D0,D1を“1”にするカウント値の範囲は表1に示
すようになる。
TMCKとなるので、各kについて(nk−1)TMCK<k
T≦nkTMCKの関係を満足する整数nkと、デコード出
力D0,D1を“1”にするカウント値の範囲は表1に示
すようになる。
【0040】
【表1】
【0041】本実施例では、kの1〜3の各値につい
て、全てデコード出力D0を選択し、カウント値が1h
と4hと7hの場合にこのデコード出力D0が“1”と
なるように設定している。また、32kHzモードの場
合は1T=4.13TMCKとなるので、各kについての
整数nkとカウント値の範囲は表2に示すようになる。
て、全てデコード出力D0を選択し、カウント値が1h
と4hと7hの場合にこのデコード出力D0が“1”と
なるように設定している。また、32kHzモードの場
合は1T=4.13TMCKとなるので、各kについての
整数nkとカウント値の範囲は表2に示すようになる。
【0042】
【表2】
【0043】本実施例では、kの1〜3の各値につい
て、全てデコード出力D0を選択し、カウント値が1h
と6hとAhの場合にこのデコード出力D0が“1”と
なるように設定している。ここで、入力信号DINの1
Tがクロック信号MCKの5周期よりも1周期近く短い
ために、n2の値である9hはn1の値である5hの2倍
より1小さく、n3の値であるDhはn1の3倍より2小
さい値となっている。さらに、48kHzモードの場合
は、1T=2.76TMCKとなるので、各kについての
整数nkとカウント値の範囲は表3に示すようになる。
て、全てデコード出力D0を選択し、カウント値が1h
と6hとAhの場合にこのデコード出力D0が“1”と
なるように設定している。ここで、入力信号DINの1
Tがクロック信号MCKの5周期よりも1周期近く短い
ために、n2の値である9hはn1の値である5hの2倍
より1小さく、n3の値であるDhはn1の3倍より2小
さい値となっている。さらに、48kHzモードの場合
は、1T=2.76TMCKとなるので、各kについての
整数nkとカウント値の範囲は表3に示すようになる。
【0044】
【表3】
【0045】ここでの整数nkとカウント値の範囲は表
1と全く同じである。しかし、本実施例では、kが1の
場合にのみデコード出力D0を選択し、カウント値が1
hの場合にこのデコード出力D0が“1”となるように
設定すると共に、kが2と3の場合にはデコード出力D
1を選択し、カウント値が3hと6hの場合にこのデコ
ード出力D1が“1”となるように設定している。
1と全く同じである。しかし、本実施例では、kが1の
場合にのみデコード出力D0を選択し、カウント値が1
hの場合にこのデコード出力D0が“1”となるように
設定すると共に、kが2と3の場合にはデコード出力D
1を選択し、カウント値が3hと6hの場合にこのデコ
ード出力D1が“1”となるように設定している。
【0046】上記デコーダ7〜10のデコード出力D
0,D1は、それぞれANDゲート11〜18を介してデ
コード値ラッチ回路19,20のラッチ入力D0〜D4に
接続されている。ANDゲート11〜18は、これらの
デコード出力D0,D1を対応するカウンタ1〜4のクリ
ア入力CLRの入力信号でマスクする回路である。した
がって、入力信号DINの立ち上がり時または立ち下が
り時にかけてカウンタ1〜4から出力されたカウント値
に対応するデコード値の末尾がこれらANDゲート11
〜18によって除去される(デコード値が“1”の場合
にも強制的に“0”とされる)ことになる。デコード値
ラッチ回路19,20は、ANDゲート11〜18を介
したデコード出力D0,D1を対応するカウンタ1〜4の
クロック入力CKの入力信号の立ち上がりでラッチする
4ビットずつのラッチ回路である。したがって、デコー
ド出力D0,D1から出力されたデコード値は、クロック
信号MCKの1周期分だけ遅延されて、デコード値ラッ
チ回路19,20の各ラッチ出力Q1〜Q4から出力され
ることになる。ただし、ANDゲート11〜18で末尾
が除去されたデコード値は、クロック信号MCKの1周
期分のパルス幅がないためにラッチされずに無効化され
る(デコード値が“0”とされる)。
0,D1は、それぞれANDゲート11〜18を介してデ
コード値ラッチ回路19,20のラッチ入力D0〜D4に
接続されている。ANDゲート11〜18は、これらの
デコード出力D0,D1を対応するカウンタ1〜4のクリ
ア入力CLRの入力信号でマスクする回路である。した
がって、入力信号DINの立ち上がり時または立ち下が
り時にかけてカウンタ1〜4から出力されたカウント値
に対応するデコード値の末尾がこれらANDゲート11
〜18によって除去される(デコード値が“1”の場合
にも強制的に“0”とされる)ことになる。デコード値
ラッチ回路19,20は、ANDゲート11〜18を介
したデコード出力D0,D1を対応するカウンタ1〜4の
クロック入力CKの入力信号の立ち上がりでラッチする
4ビットずつのラッチ回路である。したがって、デコー
ド出力D0,D1から出力されたデコード値は、クロック
信号MCKの1周期分だけ遅延されて、デコード値ラッ
チ回路19,20の各ラッチ出力Q1〜Q4から出力され
ることになる。ただし、ANDゲート11〜18で末尾
が除去されたデコード値は、クロック信号MCKの1周
期分のパルス幅がないためにラッチされずに無効化され
る(デコード値が“0”とされる)。
【0047】上記デコード値ラッチ回路19,20でラ
ッチされたデコード出力D0の各デコード値は、ORゲ
ート21,22によっていずれかが“1”の場合に
“1”となる信号にまとめられる。また、デコード値ラ
ッチ回路19,20でラッチされたデコーダ7,8のデ
コード出力D1の各デコード値は、ANDゲート23に
よって共に“1”の場合にのみ“1”となる信号にまと
められると共に、デコーダ9,10のデコード出力D1
の各デコード値は、ANDゲート24によって共に
“1”の場合にのみ“1”となる信号にまとめられる。
そして、これらORゲート21,22とANDゲート2
3,24の出力は、ORゲート25によっていずれかが
“1”の場合に“1”となる信号にまとめられ、このO
Rゲート25の出力信号が同期信号PLLCKとなる。
なお、ORゲート21,22は、ORゲート25と一括
して構成することもできる。
ッチされたデコード出力D0の各デコード値は、ORゲ
ート21,22によっていずれかが“1”の場合に
“1”となる信号にまとめられる。また、デコード値ラ
ッチ回路19,20でラッチされたデコーダ7,8のデ
コード出力D1の各デコード値は、ANDゲート23に
よって共に“1”の場合にのみ“1”となる信号にまと
められると共に、デコーダ9,10のデコード出力D1
の各デコード値は、ANDゲート24によって共に
“1”の場合にのみ“1”となる信号にまとめられる。
そして、これらORゲート21,22とANDゲート2
3,24の出力は、ORゲート25によっていずれかが
“1”の場合に“1”となる信号にまとめられ、このO
Rゲート25の出力信号が同期信号PLLCKとなる。
なお、ORゲート21,22は、ORゲート25と一括
して構成することもできる。
【0048】上記ORゲート25から出力される同期信
号PLLCKは、ラッチ回路26のクロック入力CKに
入力されるようになっている。また、このラッチ回路2
6のデータ入力Dには入力信号DINが入力される。し
たがって、入力信号DINは、この同期信号PLLCK
の立ち上がりでラッチされて、ラッチ回路26の出力Q
からデータ信号DATAとして出力されることになる。
号PLLCKは、ラッチ回路26のクロック入力CKに
入力されるようになっている。また、このラッチ回路2
6のデータ入力Dには入力信号DINが入力される。し
たがって、入力信号DINは、この同期信号PLLCK
の立ち上がりでラッチされて、ラッチ回路26の出力Q
からデータ信号DATAとして出力されることになる。
【0049】上記構成のディジタル位相同期回路が4
4.1kHzモードとなる場合の動作を図2に基づいて
説明する。この場合、モード信号FS0,FS1は共に
“0”に設定され、サンプリングレートが44.1kH
zのディジタル信号が入力信号DINとして入力され
る。図2では、入力信号DINがまず3Tの反転間隔で
“1”となり、続いて2Tの反転間隔で“0”となり、
さらに1Tの反転間隔で“1”となる場合について示
す。クロック信号MCKは、周波数が16.9344M
Hz(=44.1kHz×128×3)であるため、3
周期で入力信号DINの1Tとなる。カウンタ1は、入
力信号DINが“1”の場合にクロック信号MCKの立
ち上がりをカウントし、このカウント値をカウント出力
QA〜QD(S1)から出力する。カウンタ2は、入力信
号DINが“1”の場合にクロック信号MCKの立ち下
がりをカウントし、このカウント値をカウント出力QA
〜QD(S6)から出力する。カウンタ3は、入力信号D
INが“0”の場合にクロック信号MCKの立ち上がり
をカウントし、このカウント値をカウント出力QA〜QD
(S11)から出力する。カウンタ4は、入力信号DIN
が“0”の場合にクロック信号MCKの立ち下がりをカ
ウントし、このカウント値をカウント出力QA〜QD(S
16)から出力する。これらのカウンタ1〜4は、入力信
号DINの反転間隔が正確であれば、1Tの場合に3h
までカウントし、2Tの場合に6hまでカウントし、3
Tの場合に9hまでカウントする。
4.1kHzモードとなる場合の動作を図2に基づいて
説明する。この場合、モード信号FS0,FS1は共に
“0”に設定され、サンプリングレートが44.1kH
zのディジタル信号が入力信号DINとして入力され
る。図2では、入力信号DINがまず3Tの反転間隔で
“1”となり、続いて2Tの反転間隔で“0”となり、
さらに1Tの反転間隔で“1”となる場合について示
す。クロック信号MCKは、周波数が16.9344M
Hz(=44.1kHz×128×3)であるため、3
周期で入力信号DINの1Tとなる。カウンタ1は、入
力信号DINが“1”の場合にクロック信号MCKの立
ち上がりをカウントし、このカウント値をカウント出力
QA〜QD(S1)から出力する。カウンタ2は、入力信
号DINが“1”の場合にクロック信号MCKの立ち下
がりをカウントし、このカウント値をカウント出力QA
〜QD(S6)から出力する。カウンタ3は、入力信号D
INが“0”の場合にクロック信号MCKの立ち上がり
をカウントし、このカウント値をカウント出力QA〜QD
(S11)から出力する。カウンタ4は、入力信号DIN
が“0”の場合にクロック信号MCKの立ち下がりをカ
ウントし、このカウント値をカウント出力QA〜QD(S
16)から出力する。これらのカウンタ1〜4は、入力信
号DINの反転間隔が正確であれば、1Tの場合に3h
までカウントし、2Tの場合に6hまでカウントし、3
Tの場合に9hまでカウントする。
【0050】デコーダ7〜10のデコード出力D0(S
2,S7,S12,S17)から出力される各デコード値は、
各カウント出力QA〜QD(S1,S6,S11,S16)のカ
ウント値が1h,4hまたは7hの場合に“1”とな
る。そして、これらの各デコード値は、デコード値ラッ
チ回路19,20でクロック信号MCKの1周期分だけ
遅延されて、ラッチ出力Q1,Q2(S4,S9,S14,S
19)から出力される。なお、この44.1kHzモード
の場合、デコーダ7〜10のデコード出力D1(S3,S
8,S13,S18)から出力されるデコード値は常に
“0”となるので、図2では、これらのデコード値と、
デコード値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3,Q4
(S5,S15,S10,S20)から出力されるデコード値
の図示を省略している。
2,S7,S12,S17)から出力される各デコード値は、
各カウント出力QA〜QD(S1,S6,S11,S16)のカ
ウント値が1h,4hまたは7hの場合に“1”とな
る。そして、これらの各デコード値は、デコード値ラッ
チ回路19,20でクロック信号MCKの1周期分だけ
遅延されて、ラッチ出力Q1,Q2(S4,S9,S14,S
19)から出力される。なお、この44.1kHzモード
の場合、デコーダ7〜10のデコード出力D1(S3,S
8,S13,S18)から出力されるデコード値は常に
“0”となるので、図2では、これらのデコード値と、
デコード値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3,Q4
(S5,S15,S10,S20)から出力されるデコード値
の図示を省略している。
【0051】ORゲート21の出力(S21)は、デコー
ダ7,8のデコード出力D0(S2,S7)からデコード
値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q1(S4,S9)
を介して出力されるデコード値のいずれかが“1”であ
る場合に“1”となる信号になる。また、ORゲート2
2の出力(S22)は、デコーダ9,10のデコード出力
D0(S12,S17)からデコード値ラッチ回路19,2
0のラッチ出力Q2(S14,S19)を介して出力される
デコード値のいずれかが“1”である場合に“1”とな
る信号になる。このようにデコード値の論理和を取る
と、このデコード値のパルス幅をクロック信号MCKの
1.5周期分に広げることができる。そして、これらO
Rゲート21,22の出力(S21,S22)は、ORゲー
ト25を介してまとめられ同期信号PLLCKとなる。
また、入力信号DINがこの同期信号PLLCKの立ち
上がりでラッチされてデータ信号DATAとなる。
ダ7,8のデコード出力D0(S2,S7)からデコード
値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q1(S4,S9)
を介して出力されるデコード値のいずれかが“1”であ
る場合に“1”となる信号になる。また、ORゲート2
2の出力(S22)は、デコーダ9,10のデコード出力
D0(S12,S17)からデコード値ラッチ回路19,2
0のラッチ出力Q2(S14,S19)を介して出力される
デコード値のいずれかが“1”である場合に“1”とな
る信号になる。このようにデコード値の論理和を取る
と、このデコード値のパルス幅をクロック信号MCKの
1.5周期分に広げることができる。そして、これらO
Rゲート21,22の出力(S21,S22)は、ORゲー
ト25を介してまとめられ同期信号PLLCKとなる。
また、入力信号DINがこの同期信号PLLCKの立ち
上がりでラッチされてデータ信号DATAとなる。
【0052】したがって、この44.1kHzモードの
場合に生成される同期信号PLLCKは、クロック信号
MCKの3周期、即ち入力信号DINの1Tを1周期と
する周波数のパルス信号となる。また、この同期信号P
LLCKは、入力信号DINの立ち上がり時と立ち下が
り時からクロック信号MCKの1.5周期〜1周期、即
ち入力信号DINの1T/2〜1T/3だけ遅れて立ち
上がるので、入力信号DINを確実にラッチして正確に
データ信号DATAを検出することができる。
場合に生成される同期信号PLLCKは、クロック信号
MCKの3周期、即ち入力信号DINの1Tを1周期と
する周波数のパルス信号となる。また、この同期信号P
LLCKは、入力信号DINの立ち上がり時と立ち下が
り時からクロック信号MCKの1.5周期〜1周期、即
ち入力信号DINの1T/2〜1T/3だけ遅れて立ち
上がるので、入力信号DINを確実にラッチして正確に
データ信号DATAを検出することができる。
【0053】ところで、例えば入力信号DINの1Tの
幅がわずかに広がった場合には、この1Tの反転間隔の
間に、カウンタ1〜4のいずれかが4hのカウントを行
う可能性が生じる。しかし、この場合の4hのカウント
値に基づく不要なデコード値の“1”は、パルスの後半
がANDゲート11〜18にマスクされて除去されるの
で、デコード値ラッチ回路19,20がこのような不要
なデコード値の“1”をラッチすることはない。
幅がわずかに広がった場合には、この1Tの反転間隔の
間に、カウンタ1〜4のいずれかが4hのカウントを行
う可能性が生じる。しかし、この場合の4hのカウント
値に基づく不要なデコード値の“1”は、パルスの後半
がANDゲート11〜18にマスクされて除去されるの
で、デコード値ラッチ回路19,20がこのような不要
なデコード値の“1”をラッチすることはない。
【0054】また、図2から明らかなように、カウンタ
1〜4のカウント出力QA〜QD(S1,S6,S11,S1
6)から出力されるカウント値が2h,5hまたは8h
の場合にデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)が
“1”となるようにデコーダ7〜10を設定したとする
と、この場合にデコード出力D0(S2,S7,S12,S1
7)から出力されるデコード値は、本実施例のデコード
値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q1,Q2(S4,
S9,S14,S19)から出力されるデコード値と全く同
じものとなる。したがって、1T〜3Tのいずれの場合
にもデコード出力D0を選択する場合には、ANDゲー
ト11〜18とデコード値ラッチ回路19,20をパス
して、デコーダ7〜10のデコード出力D0(S2,S
7,S12,S17)を直接ORゲート21,22の入力に
接続するように構成することも可能となる。 ディジタ
ル位相同期回路が32kHzモードとなる場合の動作を
図3に基づいて説明する。この場合、モード信号FS0
は“0”でモード信号FS1のみが“1”に設定され、
サンプリングレートが32kHzのディジタル信号が入
力信号DINとして入力される。また、ここでも、入力
信号DINが3T,2Tおよび1Tと変化する場合につ
いて示す。この入力信号DINの1Tは、クロック信号
MCKの約4.13周期となる。
1〜4のカウント出力QA〜QD(S1,S6,S11,S1
6)から出力されるカウント値が2h,5hまたは8h
の場合にデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)が
“1”となるようにデコーダ7〜10を設定したとする
と、この場合にデコード出力D0(S2,S7,S12,S1
7)から出力されるデコード値は、本実施例のデコード
値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q1,Q2(S4,
S9,S14,S19)から出力されるデコード値と全く同
じものとなる。したがって、1T〜3Tのいずれの場合
にもデコード出力D0を選択する場合には、ANDゲー
ト11〜18とデコード値ラッチ回路19,20をパス
して、デコーダ7〜10のデコード出力D0(S2,S
7,S12,S17)を直接ORゲート21,22の入力に
接続するように構成することも可能となる。 ディジタ
ル位相同期回路が32kHzモードとなる場合の動作を
図3に基づいて説明する。この場合、モード信号FS0
は“0”でモード信号FS1のみが“1”に設定され、
サンプリングレートが32kHzのディジタル信号が入
力信号DINとして入力される。また、ここでも、入力
信号DINが3T,2Tおよび1Tと変化する場合につ
いて示す。この入力信号DINの1Tは、クロック信号
MCKの約4.13周期となる。
【0055】カウンタ1〜4の各カウント出力QA〜QD
(S1,S6,S11,S16)からは、入力信号DINの反
転間隔が正確であれば、1Tの反転間隔の最後に4hま
たは5hのカウント値を出力し、2Tの場合に8hまた
は9hのカウント値を出力し、3Tの場合にChまたは
Dhのカウント値を出力する。また、デコーダ7〜10
のデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)からは、
カウント値が1h,6hまたはAhの場合に“1”とな
るデコード値が出力される。そして、以降は44.1k
Hzモードの場合と同様にして同期信号PLLCKが生
成される。なお、この32kHzモードの場合にも、図
3では、デコーダ7〜10のデコード出力D1(S3,S
8,S13,S18)から出力されるデコード値と、デコー
ド値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3,Q4(S
5,S15,S10,S20)から出力されるデコード値の図
示を省略している。
(S1,S6,S11,S16)からは、入力信号DINの反
転間隔が正確であれば、1Tの反転間隔の最後に4hま
たは5hのカウント値を出力し、2Tの場合に8hまた
は9hのカウント値を出力し、3Tの場合にChまたは
Dhのカウント値を出力する。また、デコーダ7〜10
のデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)からは、
カウント値が1h,6hまたはAhの場合に“1”とな
るデコード値が出力される。そして、以降は44.1k
Hzモードの場合と同様にして同期信号PLLCKが生
成される。なお、この32kHzモードの場合にも、図
3では、デコーダ7〜10のデコード出力D1(S3,S
8,S13,S18)から出力されるデコード値と、デコー
ド値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3,Q4(S
5,S15,S10,S20)から出力されるデコード値の図
示を省略している。
【0056】この32kHzモードの場合に生成される
同期信号PLLCKは、“1”となる期間がクロック信
号MCKの1.5周期に固定されるが、“0”となる期
間が変動する。即ち、入力信号DINの2Tと3Tの場
合の最初のパルスの1周期はクロック信号MCKの5周
期に一致し、3Tの場合の2番目のパルスの1周期はク
ロック信号MCKの4周期に一致する。そして、1T〜
3Tの場合の最後のパルスの1周期はクロック信号MC
Kの3周期または3.5周期に一致する。したがって、
入力信号DINと同期信号PLLCKとの間に累積する
位相のずれは、この最後のパルスの1周期の期間を変動
させることにより調整され、平均としてクロック信号M
CKの約4.13周期を1周期とする周波数のパルス信
号となる。また、この同期信号PLLCKは、入力信号
DINの立ち上がり時と立ち下がり時からクロック信号
MCKの1.5周期〜1周期だけ遅れて立ち上がるの
で、入力信号DINを十分なマージンでラッチして正確
にデータ信号DATAを検出することができる。
同期信号PLLCKは、“1”となる期間がクロック信
号MCKの1.5周期に固定されるが、“0”となる期
間が変動する。即ち、入力信号DINの2Tと3Tの場
合の最初のパルスの1周期はクロック信号MCKの5周
期に一致し、3Tの場合の2番目のパルスの1周期はク
ロック信号MCKの4周期に一致する。そして、1T〜
3Tの場合の最後のパルスの1周期はクロック信号MC
Kの3周期または3.5周期に一致する。したがって、
入力信号DINと同期信号PLLCKとの間に累積する
位相のずれは、この最後のパルスの1周期の期間を変動
させることにより調整され、平均としてクロック信号M
CKの約4.13周期を1周期とする周波数のパルス信
号となる。また、この同期信号PLLCKは、入力信号
DINの立ち上がり時と立ち下がり時からクロック信号
MCKの1.5周期〜1周期だけ遅れて立ち上がるの
で、入力信号DINを十分なマージンでラッチして正確
にデータ信号DATAを検出することができる。
【0057】なお、この32kHzモードにおいても、
デコード出力D0を“1”とするカウント値を2h,7
hまたはBhに設定すれば、上記のように、ANDゲー
ト11〜18とデコード値ラッチ回路19,20の構成
をなくすことができる。
デコード出力D0を“1”とするカウント値を2h,7
hまたはBhに設定すれば、上記のように、ANDゲー
ト11〜18とデコード値ラッチ回路19,20の構成
をなくすことができる。
【0058】ディジタル位相同期回路が48kHzモー
ドとなる場合の動作を図4に基づいて説明する。この場
合、モード信号FS0のみが“1”となりモード信号F
S1は“0”に設定され、サンプリングレートが48k
Hzのディジタル信号が入力信号DINとして入力され
る。また、ここでも、入力信号DINが3T,2Tおよ
び1Tと変化する場合について示す。この入力信号DI
Nの1Tは、クロック信号MCKの約2.76周期とな
る。
ドとなる場合の動作を図4に基づいて説明する。この場
合、モード信号FS0のみが“1”となりモード信号F
S1は“0”に設定され、サンプリングレートが48k
Hzのディジタル信号が入力信号DINとして入力され
る。また、ここでも、入力信号DINが3T,2Tおよ
び1Tと変化する場合について示す。この入力信号DI
Nの1Tは、クロック信号MCKの約2.76周期とな
る。
【0059】カウンタ1〜4の各カウント出力QA〜QD
(S1,S6,S11,S16)からは、入力信号DINの反
転間隔が正確であれば、1Tの反転間隔の最後に2hま
たは3hのカウント値を出力し、2Tの場合に5hまた
は6hのカウント値を出力し、3Tの場合に8hまたは
9hのカウント値を出力する。また、デコーダ7〜10
のデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)からは、
カウント値が1hの場合に“1”となるデコード値が出
力される。そして、以降は44.1kHzモードの場合
と同様にして、入力信号DINの1T〜3Tにおける同
期信号PLLCKの最初のパルスが生成される。
(S1,S6,S11,S16)からは、入力信号DINの反
転間隔が正確であれば、1Tの反転間隔の最後に2hま
たは3hのカウント値を出力し、2Tの場合に5hまた
は6hのカウント値を出力し、3Tの場合に8hまたは
9hのカウント値を出力する。また、デコーダ7〜10
のデコード出力D0(S2,S7,S12,S17)からは、
カウント値が1hの場合に“1”となるデコード値が出
力される。そして、以降は44.1kHzモードの場合
と同様にして、入力信号DINの1T〜3Tにおける同
期信号PLLCKの最初のパルスが生成される。
【0060】上記デコーダ7〜10のデコード出力D1
(S3,S8,S13,S18)からは、カウント値が3hま
たは6hの場合に“1”となるデコード値が出力され
る。そして、デコード値ラッチ回路19,20のラッチ
出力Q3,Q4(S5,S10,S15,S20)は、このデコ
ード値からクロック信号MCKの1周期分だけ遅延され
る。
(S3,S8,S13,S18)からは、カウント値が3hま
たは6hの場合に“1”となるデコード値が出力され
る。そして、デコード値ラッチ回路19,20のラッチ
出力Q3,Q4(S5,S10,S15,S20)は、このデコ
ード値からクロック信号MCKの1周期分だけ遅延され
る。
【0061】なお、図4では、入力信号DINが1Tの
場合に、カウンタ1のカウント出力QA〜QD(S1)が
3hをカウントしているが、このカウント値をデコーダ
7のデコード出力D0(S3)を介して出力したデコード
値は、ANDゲート12によって後半がマスクされて除
去されるので、デコード値ラッチ回路19のラッチ出力
Q3(S5)に不要なデコード値が現れるおそれはない。
また、入力信号DINが2Tの場合に、カウンタ4のカ
ウント出力QA〜QD(S16)がカウントした6hのカウ
ント値についても同様に除去される。
場合に、カウンタ1のカウント出力QA〜QD(S1)が
3hをカウントしているが、このカウント値をデコーダ
7のデコード出力D0(S3)を介して出力したデコード
値は、ANDゲート12によって後半がマスクされて除
去されるので、デコード値ラッチ回路19のラッチ出力
Q3(S5)に不要なデコード値が現れるおそれはない。
また、入力信号DINが2Tの場合に、カウンタ4のカ
ウント出力QA〜QD(S16)がカウントした6hのカウ
ント値についても同様に除去される。
【0062】ANDゲート23の出力(S23)は、デコ
ーダ7,8のデコード出力D1(S3,S8)からデコー
ド値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3(S5,S1
0)を介して出力されるデコード値の双方が“1”であ
る場合にのみ“1”となる信号になる。また、ANDゲ
ート24の出力(S24)は、デコーダ9,10のデコー
ド出力D1(S13,S18)からデコード値ラッチ回路1
9,20のラッチ出力Q4(S15,S20)を介して出力さ
れるデコード値の双方が“1”である場合に“1”とな
る信号になる。このようにデコード値の論理積を取る
と、このデコード値のパルス幅をクロック信号MCKの
0.5周期分に狭めることができる。また、入力信号D
INの反転間隔が長くなりすぎたために、クロック信号
MCKの0.5周期だけずれてカウントするカウンタ
1,2とカウンタ3,4のいずれか一方のみが不要なカ
ウント値をカウントし、これのデコード値の末尾をAN
Dゲート11〜18で除去できなかった場合にも、この
ような論理積を取ることにより不要なデコード値を無効
にすることが可能となる。そして、これらANDゲート
23,24の出力(S23,S24)は、ORゲート25に
よっていずれかが“1”の場合に“1”となる信号にま
とめられて、入力信号DINの各反転間隔における上記
同期信号PLLCKの2番目以降のパルスを生成する。
また、入力信号DINがこの同期信号PLLCKの立ち
上がりでラッチされてデータ信号DATAとなる。
ーダ7,8のデコード出力D1(S3,S8)からデコー
ド値ラッチ回路19,20のラッチ出力Q3(S5,S1
0)を介して出力されるデコード値の双方が“1”であ
る場合にのみ“1”となる信号になる。また、ANDゲ
ート24の出力(S24)は、デコーダ9,10のデコー
ド出力D1(S13,S18)からデコード値ラッチ回路1
9,20のラッチ出力Q4(S15,S20)を介して出力さ
れるデコード値の双方が“1”である場合に“1”とな
る信号になる。このようにデコード値の論理積を取る
と、このデコード値のパルス幅をクロック信号MCKの
0.5周期分に狭めることができる。また、入力信号D
INの反転間隔が長くなりすぎたために、クロック信号
MCKの0.5周期だけずれてカウントするカウンタ
1,2とカウンタ3,4のいずれか一方のみが不要なカ
ウント値をカウントし、これのデコード値の末尾をAN
Dゲート11〜18で除去できなかった場合にも、この
ような論理積を取ることにより不要なデコード値を無効
にすることが可能となる。そして、これらANDゲート
23,24の出力(S23,S24)は、ORゲート25に
よっていずれかが“1”の場合に“1”となる信号にま
とめられて、入力信号DINの各反転間隔における上記
同期信号PLLCKの2番目以降のパルスを生成する。
また、入力信号DINがこの同期信号PLLCKの立ち
上がりでラッチされてデータ信号DATAとなる。
【0063】この48kHzモードの場合に生成される
同期信号PLLCKは、入力信号DINの1T〜3Tの
各反転間隔で最初に“1”となる期間がクロック信号M
CKの1.5周期に固定され、2番目以降に“1”とな
る期間がクロック信号MCKの0.5周期に固定され
る。また、“0”となる期間は変動する。即ち、入力信
号DINの2Tと3Tの場合の最初のパルスの1周期は
クロック信号MCKの2.5周期に一致し、3Tの場合
の2番目のパルスの1周期はクロック信号MCKの3周
期に一致する。そして、1T〜3Tの場合の最後のパル
ス(1Tの場合は最初のパルスとなる)の1周期はクロ
ック信号MCKの2.5周期または3周期に一致する。
したがって、入力信号DINと同期信号PLLCKとの
間に累積する位相のずれは、この最後のパルスの1周期
における“0”の期間を変動させることにより調整さ
れ、平均としてクロック信号MCKの約2.76周期を
1周期とする周波数のパルス信号となる。また、この同
期信号PLLCKは、入力信号DINの立ち上がり時と
立ち下がり時からクロック信号MCKの1.5周期〜1
周期だけ遅れて立ち上がるので、入力信号DINを十分
なマージンでラッチして正確にデータ信号DATAを検
出することができる。
同期信号PLLCKは、入力信号DINの1T〜3Tの
各反転間隔で最初に“1”となる期間がクロック信号M
CKの1.5周期に固定され、2番目以降に“1”とな
る期間がクロック信号MCKの0.5周期に固定され
る。また、“0”となる期間は変動する。即ち、入力信
号DINの2Tと3Tの場合の最初のパルスの1周期は
クロック信号MCKの2.5周期に一致し、3Tの場合
の2番目のパルスの1周期はクロック信号MCKの3周
期に一致する。そして、1T〜3Tの場合の最後のパル
ス(1Tの場合は最初のパルスとなる)の1周期はクロ
ック信号MCKの2.5周期または3周期に一致する。
したがって、入力信号DINと同期信号PLLCKとの
間に累積する位相のずれは、この最後のパルスの1周期
における“0”の期間を変動させることにより調整さ
れ、平均としてクロック信号MCKの約2.76周期を
1周期とする周波数のパルス信号となる。また、この同
期信号PLLCKは、入力信号DINの立ち上がり時と
立ち下がり時からクロック信号MCKの1.5周期〜1
周期だけ遅れて立ち上がるので、入力信号DINを十分
なマージンでラッチして正確にデータ信号DATAを検
出することができる。
【0064】なお、この48kHzモードでのデコーダ
7〜10の設定は、表1と表3に示したように、44.
1kHzモードでの設定と同じである。したがって、こ
の48kHzモードでも、1T〜3Tについて全てデコ
ード出力D0のみを選択した場合に、同様に入力信号D
INに同期する同期信号PLLCKを生成することがで
きる。そして、これらのモードでデコード出力D0を
“1”とするカウント値を2h,5hまたは8hに設定
すれば、上記のように、ANDゲート11〜18とデコ
ード値ラッチ回路19,20の構成をなくすことができ
る。ただし、本実施例のようにデコード出力D1を利用
すれば、1T〜3Tにおける2番目以降のパルスの位相
を進めて、より大きなマージンを得ることができる。
7〜10の設定は、表1と表3に示したように、44.
1kHzモードでの設定と同じである。したがって、こ
の48kHzモードでも、1T〜3Tについて全てデコ
ード出力D0のみを選択した場合に、同様に入力信号D
INに同期する同期信号PLLCKを生成することがで
きる。そして、これらのモードでデコード出力D0を
“1”とするカウント値を2h,5hまたは8hに設定
すれば、上記のように、ANDゲート11〜18とデコ
ード値ラッチ回路19,20の構成をなくすことができ
る。ただし、本実施例のようにデコード出力D1を利用
すれば、1T〜3Tにおける2番目以降のパルスの位相
を進めて、より大きなマージンを得ることができる。
【0065】また、本実施例では、2ビットのモード信
号FS0,FS1を用いて、デコーダ7〜10の設定を3
種類のモードに対応したものに切り替えたが、さらに多
くの種類のサンプリングレートに対応することも可能で
ある。新たにモードを設ける場合、このモードのサンプ
リングレートに基づいて上記と同様の手順によりデコー
ダ7〜10の設定を行うことにより、入力信号DINを
確実にラッチする同期信号PLLCKを生成することが
できる。また、新たにモードを設ける場合、モード信号
FS0,FS1のビット数を適宜増加させてもよい。
号FS0,FS1を用いて、デコーダ7〜10の設定を3
種類のモードに対応したものに切り替えたが、さらに多
くの種類のサンプリングレートに対応することも可能で
ある。新たにモードを設ける場合、このモードのサンプ
リングレートに基づいて上記と同様の手順によりデコー
ダ7〜10の設定を行うことにより、入力信号DINを
確実にラッチする同期信号PLLCKを生成することが
できる。また、新たにモードを設ける場合、モード信号
FS0,FS1のビット数を適宜増加させてもよい。
【0066】
【発明の効果】以上のように、本発明のディジタル位相
同期回路によれば、簡単な構成により、1種類のクロッ
ク信号に基づいて複数種類の伝送レートのディジタル信
号に同期する同期信号を生成することができる。したが
って、ディジタル信号の各伝送レートごとに発振周波数
の異なる発振回路を備えたディジタルPLL回路を設け
る必要がなくなる。また、従来のディジタルPLL回路
に比べて低い周波数のクロック信号に基づいて同期信号
を生成できるので、消費電力も低減することができる。
同期回路によれば、簡単な構成により、1種類のクロッ
ク信号に基づいて複数種類の伝送レートのディジタル信
号に同期する同期信号を生成することができる。したが
って、ディジタル信号の各伝送レートごとに発振周波数
の異なる発振回路を備えたディジタルPLL回路を設け
る必要がなくなる。また、従来のディジタルPLL回路
に比べて低い周波数のクロック信号に基づいて同期信号
を生成できるので、消費電力も低減することができる。
【図1】本発明の一実施例を示すディジタル位相同期回
路のブロック図である。
路のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例を示す、44.1kHzのデ
ィジタル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作
を示すタイムチャートである。
ィジタル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作
を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の一実施例を示す、32kHzのディジ
タル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作を示
すタイムチャートである。
タル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図4】本発明の一実施例を示す、48kHzのディジ
タル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作を示
すタイムチャートである。
タル信号を入力時のディジタル位相同期回路の動作を示
すタイムチャートである。
【図5】ディジタル・オーディオ・インターフェース規
格のディジタル信号の波形列を示すタイムチャートであ
る。
格のディジタル信号の波形列を示すタイムチャートであ
る。
【図6】従来のディジタルPLL回路のブロック図であ
る。
る。
【図7】従来のディジタルPLL回路の動作を示すタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
1〜4 カウンタ 7〜10 デコーダ 11〜18 ANDゲート 19、20 デコード値ラッチ回路 21、22 ORゲート 23、24 ANDゲート 25 ORゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−123525(JP,A) 特開 平3−280741(JP,A) 特開 平6−53952(JP,A) 特開 平5−55909(JP,A) 特開 平2−75241(JP,A) 特開 昭55−39490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 7/00 H03L 7/00
Claims (5)
- 【請求項1】 波形列の反転間隔が最小反転間隔の整数
倍となるディジタル信号の同期信号を発生させるディジ
タル位相同期回路において、 所定周波数のクロック信号を発生する発振回路と、 該発振回路が発生するクロック信号に基づいてディジタ
ル信号の各反転間隔をカウントするカウント手段と、 該カウント手段から随時入力した各カウント値ごとに、
該各カウント値に対応して設定されたデコード値を出力
するデコード手段と、 該デコード手段が出力するデコード値に基づき生成され
るパルス信号のパルス位置を必要に応じて遅延させ、お
よびパルス幅を必要に応じて変更して同期信号を生成す
る同期信号生成回路とを備えたディジタル位相同期回
路。 - 【請求項2】 前記デコード手段が、操作又は外部から
の制御信号の入力により、各カウント値に対応して設定
されたデコード値の組を変更することができる請求項1
記載のディジタル位相同期回路。 - 【請求項3】 前記カウント手段が、前記発振器が発生
するクロック信号の立ち上がりと立ち下がりごとにそれ
ぞれ別個にカウントを行うものであり、 前記デコード手段が、該カウント手段のそれぞれのカウ
ント値ごとにデコード値を出力するものであり、 前記同期信号生成回路が、該デコード手段が出力する複
数のデコード値を論理回路により組み合わせてパルス信
号とすると共に、該パルス信号のパルス位置を必要に応
じて遅延させ、およびパルス幅を必要に応じて変更して
同期信号を生成する請求項1または請求項2記載のディ
ジタル位相同期回路。 - 【請求項4】 前記カウント手段が、ディジタル信号の
立ち上がりから次の立ち下がりまでの間と立ち下がりか
ら次の立ち上がりまでの間をそれぞれ別個にカウントす
るものであり、 前記デコード手段が、該カウント手段のそれぞれのカウ
ント値ごとにデコード値を出力するものであり、 前記同期信号生成回路が、該デコード手段が出力する複
数のデコード値を論理回路により組み合わせてパルス信
号とすると共に、該パルス信号のパルス位置を必要に応
じて遅延させ、およびパルス幅を必要に応じて変更して
同期信号を生成する請求項1〜3のうちいずれかに記載
のディジタル位相同期回路。 - 【請求項5】 ディジタル信号の立ち上がり時と立ち下
がり時に前記カウント手段から出力されるカウント値ま
たは前記デコード手段から出力されるデコード値を無効
にする不要カウント除去回路が設けられたことを特徴と
する請求項1〜4のうちいずれかに記載のディジタル位
相同期回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316828A JP3068425B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ディジタル位相同期回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6316828A JP3068425B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ディジタル位相同期回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08172429A JPH08172429A (ja) | 1996-07-02 |
JP3068425B2 true JP3068425B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=18081378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6316828A Expired - Fee Related JP3068425B2 (ja) | 1994-12-20 | 1994-12-20 | ディジタル位相同期回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3068425B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100756136B1 (ko) * | 2006-03-23 | 2007-09-05 | 엘지전자 주식회사 | 광대역 주파수 동작범위를 갖는 지연고정루프 회로 및 그위상고정방법 |
JP2011166715A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-25 | Kunihiko Kimiyama | ディジタル音声信号受信回路 |
-
1994
- 1994-12-20 JP JP6316828A patent/JP3068425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08172429A (ja) | 1996-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62263717A (ja) | デジタル位相ロツクル−プ回路 | |
US5592515A (en) | Fully digital data separator and frequency multiplier | |
US5428648A (en) | Digital PLL circuit having signal edge position measurement | |
KR950008461B1 (ko) | Nrz 데이터 비트 동기 장치 | |
JP3850063B2 (ja) | 位相同期ループにおいてフィードバック分周比を決定する方法および装置 | |
JPS61208318A (ja) | マンチエスタ符号化データのためのデコーダ | |
CA1294334C (en) | Digital data separator | |
US5550878A (en) | Phase comparator | |
US4831338A (en) | Synchronizing clock signal generator | |
JPS63287211A (ja) | デジタルpll回路 | |
EP0162505B1 (en) | Arrangement for generating a clock signal | |
JP3068425B2 (ja) | ディジタル位相同期回路 | |
US5471502A (en) | Bit clock regeneration circuit for PCM data, implementable on integrated circuit | |
US7839178B2 (en) | High speed digital phase/frequency comparator for phase locked loops | |
US5168360A (en) | Sampling clock generating circuit for a-d conversion of a variety of video signals | |
US5160894A (en) | Digital frequency synthesizer and method of frequency synthesis | |
JP2699350B2 (ja) | デジタルpll回路 | |
US5889418A (en) | Frequency detector of phase locked loop | |
JP2959511B2 (ja) | データストローブ装置 | |
JPH06104741A (ja) | ディジタルpll装置 | |
JP3175217B2 (ja) | デジタルpll回路 | |
KR100255299B1 (ko) | 실시간 주파수 변화 추정 기능을 갖는 위상 동기 루프 | |
JP2744344B2 (ja) | デジタルフェーズロックドループ装置 | |
JP2531458B2 (ja) | ハイウェイ周波数自動判定方法とその装置 | |
JP2982138B2 (ja) | ビット位相同期回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000427 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |