JP3068184U - 人工しきみ - Google Patents

人工しきみ

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JP3068184U JP1999007768U JP776899U JP3068184U JP 3068184 U JP3068184 U JP 3068184U JP 1999007768 U JP1999007768 U JP 1999007768U JP 776899 U JP776899 U JP 776899U JP 3068184 U JP3068184 U JP 3068184U
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一輝 東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭の仏壇等に配置される設置面積の小さい
基台でも、密集度が高くかつ固有の枝振りを有する天然
のしきみの枝構造を簡単に表現することのできると共
に、製作工程の機械化を容易にして安価に製作すること
ができる人工しきみを提供する。 【解決手段】 幹を模した線条体からなる中心幹部と,
前記中心幹部の周囲に下部軸が結束され、上部軸が前記
中心幹部から外周方向に拡開されて枝が形成される可撓
性線条体からなる第1の枝形成部と,を有する第1の枝
分かれ構造と、前記中心幹部と前記枝形成部の下部軸が
結束されてなる新たな中心幹部に可撓性線条体からなる
第2の枝形成部の下部軸が結束されて形成される第2の
枝分かれ構造と、が順次下方に繰り返されてなる階層木
構造を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は墓や仏壇等に供えられ、常緑樹木であるしきみを模した人工しきみに 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、仏壇等にはお供え用として、水やり等で手間のかかる生花の他に、維持 が簡単な造花が用いられている。このお供え用等に適用可能な造花に関して、例 えば以下のようなものが知られている。 (1)実開平6−51235号公報(以下イ号公報という)には、金属線材を用 い、両側を折曲げてコの字状にした茎部材を形成し、この茎部材の両側脚部に葉 取り付け板を挿通して取付け、前記葉取り付け板を葉の背面に接着し、この葉取 り板から葉の背面にわたってシートを貼付して形成される造花が開示されている 。 (2)実開平6−218号公報(以下ロ号公報という)には、枝材を嵌入させる 保持孔を形成した枝材保持体を設け、これを基台に形成した支持孔に嵌合させる 枝支持構造を備えた造花が開示されている。 (3)実開平5−96021号公報(以下ハ号公報という)には、同一形状の複 数の花弁がその側部で連続して接続されている花弁模様の輪郭を有する布で形成 した造花が開示されている。
【0003】 (4)特開平10−325009号公報(以下ニ号公報という)には、綿に接着 剤を含浸してシート状に成形し、綿中の接着剤を乾燥させた後、シート状の綿を 切断して花体及び葉体を形成し、花体及び葉体に染色を施した後、染色を施した シート状の綿を切断して花体及び葉体を形成した後、花体及び葉体をそれぞれ厚 み方向に剥離して花びら片と葉片を形成する複数の花びら片と葉片を組み合わせ る造花が開示されている。 (5)特開平10−72718号公報(以下ホ号公報という)には、芯材として 針金を使用し、これに肉付けとして紙あるいは布を巻きつけて枝、幹部分を形成 し、これに枝、葉、及び花等を設け、これらの表面を発泡インキで着色した造花 が開示されている。 (6)特開平10−46417号公報(以下ヘ号公報という)には、枝部材とプ ラスチックで花弁状に形成された花弁部材とを備え、花弁材は溶着または接着に より上記枝部材に取付けてなる造花の例が開示されている。 (7)本出願人が先に出願した特開平10−53909号公報(以下ト号公報と いう)には、お供え用の造花の包装方法が示され、その中で、複数の人工木、人 工葉、人工花がセットとなった状態で販売される組み立て型の人工しきみの例が 示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の造花は、以下のような課題を有していた。 (1)イ号公報に示されるような造花では、茎部材がコの字状に形成されるので 、これを組み合わせて密集した状態とすることが困難であるため、葉を多数有す るしきみ等のような造花を形成することが容易でないという問題点があった。 (2)ロ号公報に記載の造花では、基台上に形成させる支持孔の数が制限される ために、家庭の仏壇等に配置される設置面積の小さい基台では、葉数が多く立体 的なしきみ等を形成させるのが困難であるという問題点があった。 (3)ハ号公報に記載の複数の花弁が連結した花弁模様からなる造花製作用布を 用いた造花では、複数の花弁間の相対的位置関係が固定されるために、天然のし きみ等の適度のばらつきを有した枝振りや花弁、葉の構造を表現するのには不適 であるという問題点があった。
【0005】 (4)ニ号公報に記載の造花では、接着剤の含浸工程や乾燥工程の多数の工程を 有し、しかもシートを厚み方向に剥離させる工程を機械的に行うことが困難であ るために、安価に造花を製作することが容易でないという問題点があった。 (5)ホ号公報に記載の造花の場合には、単純に針金を集合させて枝、幹部分を 形成させるだけなので、効率的に密集度の高い枝振りの配置を実現するのが困難 である。さらに、枝に葉、花を取り付けた後にその着色が行われるので、大量か つ安価に製作できないという問題点があった。 (6)ヘ号公報に記載の造花の場合には、多数の花弁材毎に溶着又は接着の作業 を行わなければならいないために、工数がかかり製造コストが高くなるという問 題点があった。 (7)ト号公報に記載されている、人工木、人工葉、人工花がセットとなった状 態で販売される組み立て型の人工しきみ等の造花の場合には、しきみの枝構造が 規定されていないために、立体的でかつ固有の枝振りを有する天然のしきみの枝 構造を効率的に表現することが困難であるという問題点があった。
【0006】 本考案は上記従来の課題を解決するもので、家庭の仏壇等に配置される場合の ように、設置面積が小さい基台や花器でも、葉の密集度が高くかつ階層的な枝振 りを有する天然のしきみの枝構造を表現することができると共に、製作工程の機 械化を容易にして安価に製作できる人工しきみを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は以下の構成を有している。 請求項1に記載の人工しきみは、幹を模した線条体からなる中心幹部と,前記 中心幹部の周囲に下部軸が結束され、上部軸が前記中心幹部から外周方向に拡開 されて枝が形成される可撓性線条体からなる第1の枝形成部と,を有する第1の 枝分かれ構造と、前記中心幹部と前記枝形成部の下部軸が結束されてなる新たな 中心幹部に可撓性線条体からなる第2の枝形成部の下部軸が結束されて形成され る第2の枝分かれ構造と、が順次下方に繰り返されてなる階層木構造を有して構 成されている。 これによって以下の作用が得られる。即ち、 (a)天然のしきみの枝構造を模すことのできる階層木構造を有しているので、 密集度が高くかつ固有の枝振りを有するしきみの枝構造を効率的かつ簡単に表現 することができる。 (b)家庭で使用される開口部の小さな花器等でも、下端部が一体に集合されて いるので、人工しきみを容易に設置することができる。 (c)単純な繰り返し構造を有しているので、製作の際の工程を機械化するのが 容易てあり、人工しきみを大量かつ安価に製作することができる。
【0008】 ここで、天然しきみの茎や幹を模した部分となる中心幹部及び枝形成部として は、太さが0.5〜2mm、長さが100〜800mmの線条体を用いる。その 素材としては、ステンレス、銅、鉄等の金属からなる針金の他に、ポリエチレン 、ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル 、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリイミド、ABS樹脂、ウレタン樹脂、 シリコン樹脂エステル等の合成樹脂からなる線材を用いることができる。
【0009】 請求項2に記載の人工しきみは、請求項1において、前記中心幹部及び前記枝 形成部が、a.前記中心幹部及び前記枝形成部の上部軸が挿通されて係止される 貫通孔を備えた基部と、前記基部に端部が配設される複数の小枝部と、前記小枝 部の各端部に配設された葉とを有した葉形成部と、b.前記上部軸の先端に装着 される蕾を模したキャップとを備えていると共に、前記葉形成部及び前記キャッ プが、前記中心幹部や前記枝形成部に着脱可能に配設されて構成されている。 これによって、請求項1の作用の他、以下の作用が得られる。即ち、 (a)天然しきみの蕾を模したキャップを有しているので、仏壇における花器の 移動の際等に葉形成部が中心幹部及び前記枝形成部から容易に抜け落ちるような ことがない。 (b)葉形成部を有しているので、これを中心幹部及び枝形成部の軸に装着して 、固定し、天然しきみの葉の部分を簡単に模倣できる。 (c)人工しきみが必要に応じて、各部分に分解できるので、運搬したり販売し たりする際に、袋や容器等にコンパクトに収納することができ、省スペース性や 、運搬性に優れる。 (d)葉形成部における基台の孔径を枝形成部の軸の径より小さ目にしておくこ とにより、葉形成部を、枝形成部の軸に沿って滑らせて自在に動くようにするこ ともできるので、葉部が適度のばらつきを有して配置される天然のしきみの構造 を単調になることなく容易に表現することができる。
【0010】 ここで、中心幹部や枝形成部の先端に装着されるキャップには、合成樹脂など を素材とする嵌め込み式のものや、ねじ込み式のものなどを使用できる。 葉形成部を構成する葉部は、葉形成部1個当たり2〜6枚、好ましくは4枚と 5枚等の組み合わせであって、それぞれに小枝部が固定されている。前記中心幹 部又は枝形成部の軸を挿通することのできる孔をその基部に有している。 葉部は、プラスチック等の厚みが0.1〜1mm程度のシートを裁断してなる 天然のしきみの葉を模した部分であり、このようなシート等の製造に際しては、 塩化ビニル、ポリスチレン等の熱可塑性プラスチックを原料とする圧縮成形法や 、押出成形法、インフレーション成形法、射出成形法等を適用できる。
【0011】 請求項3に記載の人工しきみは、請求項1又は2において、前記第1の枝分か れ構造の枝形成部と、前記第2の枝分かれ構造の枝形成部とが前記中心幹部の軸 方向から見て互いに重ならない位置に配設されている。 これによって請求項1乃至3の作用に加えて以下の作用が得られる。即ち、 (a)各枝形成部が中心軸部の上方から見て重なり合わず、放射状に拡開されて 枝が形成されているので、仏壇等における狭い空間を有効に利用して、天然しき みの枝振りをバランスよく表すことができる。 (b)隣り合う枝分かれ構造における枝形成部の伸延方向の上方から見た角度を 所定の角度、例えば、45度、60度、90度等のようにずらすだけで、このよ うな木構造の配置を実現できるので、人工しきみを機械的に製作することができ 、製作費用を抑制できる。
【0012】 請求項4に記載の人工しきみは、請求項1乃至3のいずれか1項において、前 記階層木構造を形成する前記中心幹部及び前記枝形成部が合成樹脂からなる被覆 層で被覆されて構成されている。 これによって請求項1乃至3のいずれか1項の作用に加えて以下の作用が得ら れる。 (a)中心幹部、及び枝形成部の各線材が緑色等に着色可能な被覆層を有してい るので、植物の質感をその表面に付与して天然しきみの形態に近似させることが 容易になる。 (b)被覆層は骨格となる中心幹部及び、枝形成部を溶融状態のプラスチックや 樹脂等に浸漬した後、これを引き上げて、線材の周囲に樹脂等を着肉させるどぶ 浸け方法や、溶融した樹脂等を線材の部分に直接吹きつけて、着肉させる方法等 を用いて形成させることができる。従って、大量かつ容易にこのような人工しき みを安価な費用で製造することができる。 (c)被覆層を介在させることによって、中心幹部に金属線を用いた場合におけ る錆びの発生を抑制することができる。 (d)枝形成部の基部を中心幹部及び、枝形成部の軸に挿入し、所定位置にセッ トした後、この上から被覆層を形成させることによって枝形成部を固定すること ができる。
【0013】 ここで、被覆層を形成する合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリオレフィン 、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリ デン、ポリアクリレート、フッ素樹脂、ポリイミド、ABS樹脂、ウレタン樹脂 、シリコン樹脂、合成ゴム等が使用できる。また、合成ゴムとしては、EPDM 、EPM等の熱可塑性エラストマー、ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴ ム、ウレタンゴム等を緑色に着色したもの等が好適に用いられる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態の人工しきみについて図面を用いて説明する。 (実施の形態1) 図1は実施の形態の人工しきみの模式斜視図であり、図2は人工しきみの組み 立て状態を示す斜視図であり、図3は人工しきみを構成する階層木構造の説明図 である。 図1〜図3において、1は本考案の実施の形態1の人工しきみ、2は可撓性線 条体もしくは硬質材料からなる線状の中心幹部、3は中心幹部にその下部軸が糸 や細手の針金、接着剤等で束ねられ上部軸が前記中心幹部から外周方向に拡開さ れる可撓性線条体からなる枝形成部、4は中心幹部2の軸に周囲に沿って同心円 状に枝形成部3の下部軸が束ねられて形成される第1の結束部、4aは第1の結 束部4を新たな中心幹部としてその軸心に沿って枝形成部3の下部軸が配置され て形成される第2の結束部、4bは第2の結束部4aを次の新たな中心幹部とし て形成される第3の結束部、5は中心幹部2又は枝形成部3の上部軸が挿通固定 され、葉が形成される葉形成部、6は葉形成部5に設けられ、中心幹部2又は枝 形成部3の軸心を通すための貫通孔を備えた基部、7は基部6に一端側が配設さ れる小枝部、8は小枝部7の他端側に取り付けられる葉部、9は枝形成部3及び 中心幹部2の先端に固定される蕾を模したキャップである。
【0015】 図1に示すように、人工しきみ1は、この全体を包含する図示しない円柱の高 さが約50〜400mm、その直径が約200mm以下の寸法を有しており、中 心幹部2及び枝形成部3の下端が束ねられた基部が花器に挿入されて墓や仏壇に 供えられるようになっている。 従って、天然のしきみを供える場合のように、水やり等の日常的な手間を要す ることなく、しきみの持つ独特の雰囲気で墓や仏壇を維持することができる。 中心幹部2及び枝形成部3は太さが約0.5mmである可撓性線条体である針 金等を使用するが、予め緑色に着色した塩化ビニル樹脂等でその表面を被覆して おくこともできる。この場合の被覆層の厚さは約0.1〜1.5mmの範囲とす るが、天然しきみとしての質感や、経済性を維持させる観点から0.2〜0.8 mmの範囲とすることが好ましい。
【0016】 図2に示すように、葉形成部5はポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の熱可塑性 樹脂を原料として、押出成形で形成される。葉形成部5は、枝形成部3や中心幹 部2を挿通するための孔を中央部に備えた基部6を有し、葉形成部5の葉部8を 貼り付けて固定するための小枝部7が基部6から等間隔で放射状に分岐して設け られている。この場合、基部6には4個の小枝部7を備えるようにしているが、 必要に応じて、1つの基部6に2〜5個の小枝部7が配置されるようにしてもよ い。 葉形成部5の葉部8は、天然のしきみの葉部を模した模様を表面に印刷したり 、凹凸を形成したりしたシート状物を裁断して形成することができる。あるいは 圧縮成形や押出成形を適用して葉部8を有する葉形成部5を作製することもでき る。このように作製された葉部8を小枝部7に接着剤や溶着等の手段により接着 することにより葉形成部5を形成させるが、葉部8、小枝部7及び基部6を射出 成形法等を用いて一体に成形して葉形成部5を構成してもよい。
【0017】 図3に示すように、第1の結束部4は中心幹部2を中心軸として、その周囲に 3個の枝形成部3を互いに約120度の角度を保持するように配置したものを接 着や溶着、針金等の結束手段で束ねることにより形成されている。 第1の枝分かれ構造は、第1の結束部4の中心幹部2及び枝形成部3の先端を 葉形成部5の基部6の中央に設けた孔に挿入して、線条体の所定位置に配置し、 その先端にキャップ9を取付けて全体が構成されている。
【0018】 第2の枝分かれ構造は、前記第1の結束部4を新たな中心幹部として、結束部 4の周囲に4個の枝形成部3を配置することにより第2の結束部4aを形成して 全体が構成されている。なお、第2の結束部4aにおける各枝形成部3の平面配 置は、第1の結束部4の各枝形成部3の配置に対して、互いに上下が重ならない ように、角度をずらした位置に配置する。
【0019】 第3の枝分かれ構造は、前記第2の結束部4aを新たな中心幹部として、結束 部4aの周囲に4個の枝形成部3を配置して形成されている。このように、第1 及び第2の枝分かれ構造を順次所定回数分繰り替えすことによって、全体の人工 しきみが構成されている。 このように全体を構成した後、中心幹部2、枝形成部3に金属線を用いる場合 には、その線材の表面に緑色等に着色した合成樹脂からなる被覆層を、どぶ浸け 法や吹きつけ法等を用いて形成させる。
【0020】 本実施の形態においては、このような第1及び第2の枝分かれ構造を順次下方 向に繰り返した階層木構造を有するようにして全体が構成されている。 これによって、次のような作用を有する。 (a)家庭の仏壇等に配置される設置面積の小さい基台でも、密集度が高くか つ固有の枝振りを有する天然のしきみの枝構造を簡単に表現することのできる。 (b)製作工程の機械化を容易にして安価に製作することができる。 (c)葉形成部5は同一の枝形成部3又は中心幹部2に対して複数個取付ける ことができ、その数も同一の枝形成部3又は中心幹部2毎に異ならせることがで きる。これによって、中心軸の回りに配置される葉部8の配置密度を高めると共 に、天然のしきみに近いばらつきや密集感を表現させることができる。 (d)階層木構造を有しているので、各枝形成部3及び、これらに係止される 葉形成部5を中心軸周囲の空間にほぼ均等に配置することができると共に、人工 しきみ1に対称性を付与して、その審美的効果を向上させることができる。 (e)合成樹脂からなる被覆層を形成させることにより、仮止め状態にある葉 形成部5が所定位置で固定され、必要な強度を得ることができると共に、天然し きみの質感を付与して、その形態に似させることができる。
【0021】
【考案の効果】
以上のように本考案は構成されるので、以下の優れた効果が得られる。
【0022】 請求項1に記載の人工しきみによれば、 (a)天然のしきみの枝構造を模すことのできる階層木構造を有しているので、 密集度が高くかつ固有の枝振りを有するしきみの枝構造を効率的かつ簡単に表現 することができる。 (b)家庭で使用される狭い仏壇等においても、人工しきみの下端部が集合され て形成されているので、開口部の小さい花器などにも人工しきみを容易に設置す ることができる。 (c)枝が単純な繰り返し構造を有しているので、製作の際の工程の機械化が容 易てあり、人工しきみを大量かつ安価に製作することができる。
【0023】 請求項2に記載の人工しきみによれば、請求項1の効果に加えて、次の効果が 得られる。 (a)天然しきみの蕾を模したキャップを有しているので、花器の取替え時や、 運搬などの際に葉形成部が中心幹部及び前記枝形成部から容易に抜け落ちるよう なことがなく、取り扱いを容易にできる。 (b)葉形成部を有しているので、これを中心幹部及び枝形成部の軸に装着して 、固定し、天然しきみの葉の部分を簡単に模倣させることができる。 (c)人工しきみが必要に応じて、各部分に分解できるので、運搬したり販売し たりする際に、袋や容器等にコンパクトに収納することができ、省スペース性や 、運搬性に優れる。 (d)葉形成部における基台の孔径を枝形成部の軸の径より小さ目にしておくこ とにより、葉形成部を、枝形成部の軸に沿って滑らせて自在に動くようにするこ ともできるので、葉部が適度のばらつきを有して配置される天然のしきみの構造 を単調になることなく容易に表現することができる。
【0024】 請求項3に記載の人工しきみによれば、請求項1又は2の効果に加えて以下の 効果が得られる。 (a)各枝形成部が上下に重なり合うことなく配置されるので、仏壇等における 狭い空間を有効に利用して、天然しきみの枝振りを表すことができる。 (b)隣り合う木構造における枝形成部の伸延方向の上方から見た角度を所定の 角度、例えば、45度、60度、90度等のようにずらすだけで、このような木 構造の配置を実現できるので、人工しきみを機械的に製作することができ、製作 費用を抑制できる。
【0025】 請求項4に記載の人工しきみによれば、請求項1乃至3のいずれか1項の効果 に加えて次の効果が得られる。 (a)中心幹部、及び枝形成部の各線材が緑色等に着色可能な被覆層を形成させ ることができるので、植物の質感をその表面に付与して天然しきみの形態に近似 させることが容易になる。 (b)被覆層は骨格となる中心幹部及び、枝形成部を溶融状態のプラスチックや 樹脂等に浸漬した後、これを引き上げて、線材の周囲に樹脂等を着肉させるどぶ 浸け方法や、溶融した樹脂等を線材の部分に直接吹きつけて、着肉させる方法等 を用いて形成させることができる。従って、大量かつ容易にこのような人工しき みを安価な費用で製造することができる。 (c)被覆層を介在させることによって、中心幹部に金属線を用いた場合におけ る錆びの発生を抑制することができる。 (d)枝形成部の基部を中心幹部及び、枝形成部の軸に挿入し、所定位置にセッ トした後、この上から被覆層を形成させることによって枝形成部を固定すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態における人工しきみの模式
斜視図
【図2】人工しきみの組み立て状態の斜視図
【図3】人工しきみを構成する木構造の説明図
【符号の説明】
1 人工しきみ 2 中心幹部 3 枝形成部 4 結束部 4a 結束部 4b 結束部 5 葉形成部 6 基部 7 小枝部 8 葉部 9 キャップ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】幹を模した線条体からなる中心幹部と,前
    記中心幹部の周囲に下部軸が結束され、上部軸が前記中
    心幹部から外周方向に拡開されて枝が形成される可撓性
    線条体からなる第1の枝形成部と,を有する第1の枝分
    かれ構造と、前記中心幹部と前記枝形成部の下部軸が結
    束されてなる新たな中心幹部に可撓性線条体からなる第
    2の枝形成部の下部軸が結束されて形成される第2の枝
    分かれ構造と、が順次下方に繰り返されてなる階層木構
    造を有することを特徴とする人工しきみ。
  2. 【請求項2】前記中心幹部及び前記枝形成部が、a.前
    記中心幹部及び前記枝形成部の上部軸が挿通されて係止
    される貫通孔を備えた基部と、前記基部に端部が配設さ
    れる複数の小枝部と、前記小枝部の各端部に配設された
    葉とを有した葉形成部と、b.前記上部軸の先端に装着
    される蕾を模したキャップとを備えていると共に、前記
    葉形成部及び前記キャップが、前記中心幹部や前記枝形
    成部に着脱可能に配設されていることを特徴とする請求
    項1に記載の人工しきみ。
  3. 【請求項3】前記第1の枝分かれ構造の枝形成部と、前
    記第2の枝分かれ構造の枝形成部とが前記中心幹部の軸
    方向から見て互いに重ならない位置に配設されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の人工しきみ。
  4. 【請求項4】前記階層木構造を形成する前記中心幹部及
    び前記枝形成部が合成樹脂からなる被覆層で被覆されて
    いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載の人工しきみ。
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