JP3068086U - 縁起用成形品及び熊手 - Google Patents

縁起用成形品及び熊手

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JP3068086U
JP3068086U JP1999007700U JP770099U JP3068086U JP 3068086 U JP3068086 U JP 3068086U JP 1999007700 U JP1999007700 U JP 1999007700U JP 770099 U JP770099 U JP 770099U JP 3068086 U JP3068086 U JP 3068086U
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synthetic resin
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JP1999007700U
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Inventor
貞治 天野
Original Assignee
有限会社 天野工芸
株式会社 東立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重厚で豪華な雰囲気を保ちつつ、重量の軽減
を図ることができる縁起用成形品を提供する。 【解決手段】 ベースとして段ボール12を使用してお
り、また文字部分が中空18となっているため、プラス
チックなどと比較して重量が軽くなる。従って、成形品
を飾り付けた熊手も軽量となる。また、成形品の表面は
合成樹脂シート14となっており、この合成樹脂シート
14の表面は金箔16で覆われている。このため、全体
として艶やかで重厚な質感や高級感を得ることができ、
縁起物としての豪華さ,華やかさが得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、縁起用成形品に関し、例えば縁起用熊手に取り付ける小判などの成 形品の改良に関する。
【0002】
【背景技術と考案が解決しようとする課題】
縁起用の熊手には、よく知られているように、七福神,宝船,小判,福袋など の各種の成形品が多数飾り付けられている。これらの成形品は、従来プラスチッ クなどによって形成されている。しかし、このプラスチックによる成形品では、 デザインが単調で面白みに欠けるという不都合がある。また、熊手用の成形品と しては、縁起物としての豪華さ,重厚さも大切である。一方、縁起用の熊手は、 神棚や壁などに飾られるが、このような観点からすると、重量は軽いほうが好都 合である。
【0003】 本考案は、以上の点に着目したもので、その目的は、重厚で豪華な雰囲気を保 ちつつ、斬新で趣向性豊かな縁起用成形品及び熊手を提供することである。他の 目的は、重量を軽減して飾り付けに都合がよい縁起用成形品及び熊手を提供する ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の縁起用成形品は、芯材と所定形状に加工し た合成樹脂シートを、中空部分を有するように接着剤によって張り合わせたこと を特徴とする。主要な形態の一つによれば、前記芯材として段ボールが使用され る。また、本考案の成形品は、熊手などの縁起物に使用される。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について詳細に説明する。図1(A)は、本考案の 一実施形態を示すもので、小判形の成形品の例である。同図の横断面は、図1( B)に示すようになる。これらの図において、成形品10は、小判形状の段ボー ル12を芯材としており、この段ボール12の一方の表面及び側面は、合成樹脂 シート14によって覆われている。合成樹脂シート14の表面は金箔16によっ て覆われている。段ボール12と合成樹脂シート14は、適宜の接着剤によって 接着されている。更に、本形態では、合成樹脂シート14が適宜の文字形状に凹 凸加工(エンボス加工)されており、これによって合成樹脂シート14と段ボー ル16との間に中空18が形成されている。この中空18に対応する文字形状部 分の金箔16側に、例えば黒の塗料20が塗布されている。
【0006】 次に、図2及び図3を参照して、製造手順を説明する。まず、図2(A)に示 すように、所望の文字形状に対応した中空形状の凹部30を形成した定盤32を 用意する。通常、凹部30は、定盤32上に適当な間隔をおいて複数形成される 。凹部30は、いずれも吸引孔34に連通しており、これによって矢印F2方向 に真空吸引される構成となっている。このような定盤32上に、表面に金箔16 が積層された合成樹脂シート14を、金箔16が定盤32側となるように敷く。 そして、吸引孔34から真空吸引すると、図2(B)に示すように合成樹脂シー ト14が凹部30内に吸引され、凹部30の形状に加工される。
【0007】 なお、合成樹脂シート14としては各種のものが使用可能であるが、例えば、 ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート,ポリ塩化ビニル ,ナイロン,エチレン酢酸ビニルが好適である。
【0008】 このようにして加工した合成樹脂シート14を、概略小判形のパターンの周囲 に沿ってカットすると、図3(A)に示すようになる。一方、小判形に切断した 段ボール12を用意する。そして、この段ボール12上に接着剤40を塗布し、 矢印F3で示すように、前記合成樹脂シート14と張り合わせる。合成樹脂シー ト14側に接着剤40を塗布するようにしてもよい。また、圧着などの方法で段 ボール12と合成樹脂シート14を張り合わせるようにしてもよい。接着後は同 図(B)に示すようになるので、端部の余分なシートを除去すると、同図(C) に示すようになる。この状態で、更に文字部分に塗料20を塗布することで、図 1に示した小判成形品が得られる。
【0009】 次に、以上のようにして得た成形品の作用を説明すると、ベースとして段ボー ル12を使用しており、また文字部分が中空18となっているため、プラスチッ クなどと比較して重量が軽くなる。従って、成形品を飾り付けた熊手も軽量とな る。また、成形品の表面は合成樹脂シート14となっており、この合成樹脂シー ト14の表面は金箔16で覆われている。このため、全体として艶やかで重厚な 質感や高級感を得ることができ、縁起物としての豪華さ,華やかさが得られる。 更に、不要な接着剤40が中空18内にはみ出るため、接着剤40の塗布量が変 動しても良好に段ボール12と合成樹脂シート14との張り合わせ作業を行うこ とができる。
【0010】 本考案には数多くの実施形態があり、以上の開示に基づいて多様に改変するこ とが可能である。例えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記形態では、合成樹脂シート14の表面が金箔16となっているが、 合成樹脂シート14表面の色や模様は、必要に応じて適宜変更してよい。発泡性 の樹脂材を使用し、樹脂シート内に泡が存在する趣向としてもよい。また、合成 樹脂シート14の裏面側(段ボール側)に色や模様をつけるようにしてもよいし 、合成樹脂シート14は透明として段ボール12や接着剤40に色や模様をつけ るようにしてもよい。色や模様は、フィルムによるラミネートや塗料の塗布など 、公知の方法を適用してよい。
【0011】 (2)前記形態では、段ボール12と合成樹脂シート14によって形成された 中空18をそのままとしたが、この中空部分に固体状や液体状の各種のものを充 填もしくは封入することによって、装飾性,趣向性を高めるようにしてもよい。 中空部分に、抗菌剤,防カビ剤,蓄光剤,脱臭剤,芳香剤などを充填するように してもよい。
【0012】 (3)また、段ボール12や合成樹脂シート14,あるいは接着剤40として 、抗菌性,防カビ性,蓄光性,脱臭性,芳香性などの各種の機能を備えたものを 使用してよい。 (4)前記形態では、芯材として段ボールを使用したが、他の材料,例えば発 泡スチロールや厚紙を使用するようにしてもよい。
【0013】 (5)鈴,オルゴールなどのような発音装置や、液晶時計のような表示装置を 、適宜内蔵するようにしてもよい。 (6)前記形態は、本考案を小判形の成形品に適用したものであるが、七福神 ,宝船,小判,福袋など各種の縁起用成形品に適用可能である。また、それらの 成形品の応用としては、縁起用の熊手などや各種の飾り物など、多様に適用可能 である。
【0014】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、次のような効果がある。 (1)芯材に所定形状に成形した合成樹脂シートを張り合わせて成形品を得る こととしたので、芯材の重量を軽減することができ、更には重量を軽減すること ができる。 (2)合成樹脂シートを使用するため、多様な形状,色彩,機能が得られ、重 厚で豪華な雰囲気を保ちつつ、斬新で豊かな趣向性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる縁起用熊手の成形品の一例を示
す平面図及び横断面図である。
【図2】前記成形品の製造手順を示す主要断面図であ
る。
【図3】前記成形品の製造手順を示す主要断面図であ
る。
【符号の説明】
10…成形品 12…段ボール 14…合成樹脂シート 16…金箔 16…段ボール 18…中空 20…塗料 30…凹部 32…定盤 34…吸引孔 40…接着剤

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材と所定形状に加工した合成樹脂シー
    トを、中空部分を有するように接着剤によって張り合わ
    せたことを特徴とする縁起用成形品。
  2. 【請求項2】 前記芯材,合成樹脂シート,接着剤の少
    なくとも一つに、色もしくは模様を付けたことを特徴と
    する請求項1記載の縁起用成形品。
  3. 【請求項3】 前記芯材が、段ボール,厚紙,発泡スチ
    ロールのいずれかであることを特徴とする請求項2記載
    の縁起用成形品。
  4. 【請求項4】 前記芯材,合成樹脂シート,接着剤の少
    なくとも一つが、抗菌性,防カビ性,蓄光性,脱臭性,
    芳香性のうちの少なくとも一つの機能を備えたことを特
    徴とする請求項3記載の縁起用成形品。
  5. 【請求項5】 前記中空部分に、抗菌性,防カビ性,蓄
    光性,脱臭性,芳香性のうちの少なくとも一つの機能を
    備えた材料を充填したことを特徴とする請求項3記載の
    縁起用成形品。
  6. 【請求項6】 発音用もしくは表示用の装置を内蔵した
    ことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の縁起
    用成形品。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6のいずれかに記載の縁起用
    成形品を使用したことを特徴とする縁起用熊手。
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