JP3068019B2 - 薬剤散布装置及び方法 - Google Patents

薬剤散布装置及び方法

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JP3068019B2
JP3068019B2 JP8350580A JP35058096A JP3068019B2 JP 3068019 B2 JP3068019 B2 JP 3068019B2 JP 8350580 A JP8350580 A JP 8350580A JP 35058096 A JP35058096 A JP 35058096A JP 3068019 B2 JP3068019 B2 JP 3068019B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬剤散布用運搬車
を作物株(例えばタバコ株)間距離に対応した一定ピッ
チずつ走行させて、その都度ノズルから作物頂部への薬
剤散布を自動的にかつ容易に行い得る薬剤散布装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばタバコの栽培において
は開花期以降、タバコ葉へ十分な養分が供給されるよ
う、幹の上部を切断する所謂心止め作業が行われる。こ
の心止め作業によって収穫葉数を決定し、タバコ葉の収
量と品質の向上を図っている。
【0003】ところで、幹上部の心止めを行うと、タバ
コ葉の付け根から「わき芽」が発生してそこに養分が消
費されるので、タバコ葉へ十分な養分の供給が行えなく
なる。そのため心止め期以降、わき芽抑制剤を散布して
わき芽の発生を抑制している。なお、従来ではタバコの
葉面に散布する浸透移行型のわき芽抑制剤が広く使用さ
れていたが、近年では接触型わき芽抑制剤が主流となり
つつある。
【0004】上記の接触型わき芽抑制剤はわき芽の出る
葉の付け根に付着しないとわき芽を抑制する効果がない
ため、薬剤を幹頂部に散布して幹に沿わせて流下させる
必要がある。
【0005】この接触型わき芽抑制剤の散布作業におい
ては、作業者が散布器具を背負って畦間を歩行しなが
ら、下方から幹頂を見上げる姿勢で1株ごとに散布器具
のレバーを引いて行うため、薬剤の散布時間(散布量)
が1株ごとに異なる。さらに、短期間に多くのタバコ幹
へ散布するため、レバーを引くことによる作業者の手へ
の負担が大きいなどの問題があった。
【0006】そこで、接触型わき芽抑制剤の散布の自動
化を図る装置として、特公平5ー45302号が提案さ
れている。これによれば、移動農機1の水平方向に伸び
たアーム28から下方へ1対のリンク32、33を介し
て、散布装置(一の薬剤散布口39と1対の一連護葉筒
40を有する1対の案内体37とを具備する)を垂下さ
せて、1対の一連護葉筒40間にタバコを挟持させた状
態で移動農機1を走行させて散布口39から薬剤を下方
のタバコ幹の上部へ散布させる。また、タバコ幹が傾い
ている場合は、1対のリンク32、33が回動して上記
散布装置、即ち該各護葉筒40が該傾いたタバコ幹に追
随して、移動農機1の進行方向とは直交する横方向へず
れ移動して散布口39からの薬剤が正しくタバコ幹の頂
部に散布されるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、作業中
にタバコ幹の傾きに応じて上記散布装置が上記横方向へ
逐次移動しなければならないため、作業の高速化には対
応できなかった。
【0008】また、護葉筒40により追随されるタバコ
幹は、薬剤が散布される時に何らかの装置により挟持し
て位置決めする等のことまではしていないため、散布口
39を幹の上部に正確に位置決め対応させるのが困難
で、散布精度が不十分であるという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は上記問題
点を解決するものであり、その構成は、薬剤タンク
(2)から、ポンプ(3)とコントローラ(5)により
制御された電磁弁(4)とを介して、薬剤散布ノズル
(8)に薬剤を移送する薬剤散布システムを載置した走
行式運搬車(1)を有する薬剤散布装置において、該運
搬車(1)には更に、被検知部(9a、34a)を有し
かつ運搬車の走行駆動用エンジンの出力軸に連動して回
転される回転体(9、34)と、該回転体の被検知部
(9a、34a)の回転運動を検知することにより、該
運搬車が一定距離だけ移動する間の該回転体の回転数又
は回転角度を検出してその検出信号を前記コントローラ
(5)に出力するセンサ(11、36)とを具備し、前
記コントローラからの信号により前記電磁弁(4)を開
弁させて、前記ノズル(8)から薬剤散布を行う薬剤散
布装置である。
【0010】即ち、被検知部(9a、34a)を回転さ
せる回転体(9、34)は、運搬車の走行駆動用エンジ
ンの出力軸に連動して回転されるから、運搬車はいわゆ
る自走式であるが車輪によらずキャタピラ等により走行
するものでもよく、一定距離の走行毎に自動的に電磁弁
(4)を一定時間開弁してノズルから定量薬剤を散布す
る。
【0011】第2の本発明は、薬剤タンク(2)から、
ポンプ(3)とコントローラ(5)により制御された電
磁弁(4)とを介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を
移送する薬剤散布システムを載置した走行式運搬車(4
1)を有する薬剤散布装置において、該運搬車(41)
は、走行用車輪(42)と、被検知部(44a)を有し
かつ該車輪(42)の回転に連動して回転される回転体
(44)と、該回転体の被検知部(44a)の回転運動
を検知することにより、該運搬車が一定距離だけ移動す
る間の該回転体の回転数又は回転角度を検出してその検
出信号を前記コントローラ(5)に出力するセンサ(4
5)とを具備し、前記コントローラからの信号により前
記電磁弁(4)を開弁させて、前記ノズル(8)から薬
剤散布を行う薬剤散布装置である。
【0012】即ち、被検知部(44a)を回転させる回
転体(44)は、運搬車の車輪(42)の回転に連動し
て回転されるから、車輪が直接地面に接触して走行する
場合にその走行距離を一層高精度に検出し得、一定距離
の走行毎に自動的に電磁弁(4)を一定時間開弁してノ
ズルから定量薬剤を散布する。
【0013】第3の本発明は、薬剤タンク(2)から、
ポンプ(3)とコントローラ(5)により制御された電
磁弁(4)とを介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を
移送する薬剤散布システムを載置した走行式運搬車(4
1)を有する薬剤散布装置において、該運搬車(1)は
一定速度で等速走行し、該コントローラ(5)は、該運
搬車が一定距離を走行するに要する時間毎に信号を出力
して、前記電磁弁(4)を開弁させることにより、前記
ノズル(8)から薬剤散布を行うことを特徴とする薬剤
散布装置である。
【0014】第4の本発明は、薬剤タンク(2)から、
ポンプ(3)とコントローラ(5)により制御された電
磁弁(4)とを介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を
移送する薬剤散布システムを載置した走行式運搬車(4
1)を使用して、前記運搬車(41)が走行する一定距
離毎に前記ノズル(8)から薬剤を散布する薬剤散布方
法であって、該方法は、(a)前記運搬車(41)の走
行距離に対応した個数のパルス信号を出力する状態にお
いて、前記一定距離に対応したパルス信号の個数を所定
設定値に設定するステップ(22)と、(b) 現在の
パルス個数の加算カウント値を初期化するステップ(2
3)と、(c) 前記運搬車の走行距離を逐次検出して
該走行距離に対応して出力されるパルス信号の個数を逐
次加算するステップ(25)と、(d) 前記加算した
パルス個数と前記設定値のパルス個数とが等しくなった
とき、前記電磁弁(4)の一定時間の開弁信号を出力す
るステップ(26、27)とを具備し、前記(b)〜
(d)のステップが、前記一定距離毎に繰り返される薬
剤散布方法である。
【0015】
【作用】第1の本発明によれば、運搬車が一定距離だけ
走行したことを自動的に検知して薬剤散布ノズルから薬
剤を自動的に一定時間散布し得る。従って、作業者はノ
ズルを、散布する作物の頂部付近に案内して位置決めす
るのみでよく薬剤散布作業が容易となる。その際に、作
業者がノズルを手作業で案内するので、散布が確実に行
える。
【0016】また第1の本発明によれば、運搬車は車輪
走行に限らず、キャタピラ等の如何なる走行手段でもよ
い。
【0017】またその場合の検知手段として、センサ
(11、36)として光センサ等を使用して、回転体の
被検知部(9a、34a)として複数の凹凸部又は貫通
孔又は少なくとも1つのドグ(34a)とし得る。
【0018】第2の本発明によれば、運搬車は車輪走行
でありその車輪から直接的に走行距離を検知しているの
で、運搬車の位置決め精度が高い。この場合、運搬車は
自走式でも手押し式でもよい。
【0019】第3の本発明によれば、運搬車の走行距離
を検知するセンサが不要となる。
【0020】第4の本発明によれば、単に運搬車の走行
距離に比例したパルス数を加算して設定値との一致を判
断しているのみゆえ、回路構成が極めて簡単である。
【0021】
【発明の実施の形態】図1中、本発明における薬剤散布
装置の一実施形態の斜視図を示すもので、同図中、1は
門型の自走式運搬車で、薬剤タンク2、薬剤ポンプ3、
電磁弁4及びコントローラ5を載置され、各部材2、
3、4は順次ホース6a、6bにより夫々接続され、更
に電磁弁4からのホース6cの先端に散布ノズル8が接
続される。また、操作盤7はコントローラ5上に設けら
れているが、この操作盤7はホース6cに接続した散布
ノズル8の基部に設けてもよい。
【0022】9は所定個数(通常は10〜50個)の一
定ピッチの凹部及び凸部歯9aを有するギヤ型円板で、
運搬車1の走行駆動用エンジンの出力軸(図示せず)に
連結された動力伝達軸10に取付けられて、運搬車1の
停止時には停止し、かつ移動時には回転される。その回
転角度又は回転数は運搬車1の走行距離と比例するよう
になっている。11は光センサ又は磁気型近接センサで
ある。光センサ又は近接センサは、ギヤ型円板9に対向
して配設され、後述する如く、このセンサ11を横切る
円板9の凹部又は凸部歯の個数を検知して運搬車1の走
行距離を検知する。光センサ11においては、例えばギ
ヤ型円板9の凸部歯に光を出射してその反射光を検知し
てもよく、或いは光センサ11自体が円板9の両側に発
光側と受光側に分かれて配設されて、円板9の凹部を透
過した光を検出するようにしてもよい。磁気型近接セン
サ11においては、磁界を利用して検出するため、ギア
型円板9の凸部の側面又は頂部に対して接触しない程度
の距離(1mm〜5mmが望ましい)で対向して配設さ
れ、該凸部を検出する。磁気型近接センサ11を利用す
るに当たっては、例えば円板9の材質は鉄でありかつセ
ンサの対向する円板9の凸部は、その円周方向長さが3
mm〜10mm(軸方向長さも同程度とする)でしかも
凸部と接する凹部の円周方向長さは5mm以上が望まし
い。
【0023】更に、センサ11としては、光型及び磁気
型に限らず、ギア型円板9のギア歯に逐次接触して信号
を出力するマイクロスイッチ等でもよい。
【0024】なお上記各部材4、11は何れもコントロ
ーラ5に接続されている。
【0025】またタバコ畑の互に平行する畦12a、1
2bには夫々、タバコ株13a、13b・・・が列状に
かつ等間隔の一定距離Aだけ離れて植えてある。そし
て、例えばタバコ株13a及び13b間距離Aに相当す
る円板9の回転角度、即ちセンサ11によって検知され
る円板9の凹凸数を、予めコントローラ5内のプログラ
ムで設定しておく。なお、タバコ株13a、13b・・
・はこれに限らず、他の如何なる作物でもよい。
【0026】図2は、操作盤7、コントローラ5及び電
磁弁4の間の電気的接続を示すものである。図中、操作
盤7には、プログラムを起動しかつパルスカウントを初
期化する位置決め用スイッチ15、プログラムを終了さ
せる停止スイッチ16、タバコ列の各株間距離Aに相当
するパルス数をプログラム内より選択する散布間隔設定
用ロータリスイッチ17が配設され、これらがコントロ
ーラ5の入力側に接続され、更に上記センサ11が同じ
くコントローラ5の入力側に接続されている。またコン
トローラ5の出力側が電磁弁4に接続される。
【0027】なお、散布間隔設定用のロータリスイッチ
17は、実際に散布作業を行う際に散布間隔の微調整を
行えるタイプのものが望ましい。
【0028】また図3は、本発明薬剤散布装置の動作を
フローチャートにより示したものである。
【0029】次に上記薬剤散布装置による薬剤、即ちわ
き芽抑制剤の散布の作業について、図3のフローチャー
トも使用して説明する。
【0030】まず操作盤7上のスタート釦(図示せず)
を押して、図3中ステップ21で示す如くプログラムを
スタートする。次に、ステップ22で示す如く、操作盤
7の散布間隔設定用ロータリスイッチ17を回転操作し
てタバコ株13a、13b・・・間距離Aに相当するパ
ルス数を選択的に設定する。次に、作業者は、運搬車1
を走行させて隣接する畦12a及び12b間の所定位置
に置き、ステップ23で示す如く位置決め用スイッチ1
5を押してコントローラ5のカウントを初期化して上記
所定位置を初期位置として設定した後、薬剤散布ノズル
8を手で持って、タバコ列の最初のタバコ株13aの幹
13a1の頂部の上方に案内する。
【0031】しかる後に、ステップ24で、作業の終了
か否かが判定されて、終了でない場合は、運搬車1を畦
12a、12bに沿って進行開始させる。すると、円板
9が回転開始されるので、センサ11がこれを横切った
円板9の歯数を検知して、これを多数のパルス信号とし
てコントローラ5へ入力する。
【0032】コントローラ5においては、ステップ25
で示す如く、運搬車1の走行距離に対応したパルス信号
の個数を逐次カウントする。そして、ステップ26で示
す如く、このパルス個数が予め設定した設定値に達する
までは同図中ステップ24〜26が繰り返される。しか
るに、パルス個数が上記設定値に達したときは、同図中
ステップ23へ戻って加算したパルス数をゼロにリセッ
トすると同時に、ステップ27で示す如く、電磁弁8を
一定時間(t)だけ通電して開弁させる。
【0033】従って、薬剤タンク2からのわき芽抑制剤
が、ポンプ3から電磁弁4を通過して薬剤散布ノズル8
へ至り、作業者の手により幹13a1頂部の上方に位置
決めされていたノズル8から吐出され該幹13a1に散
布される。このわき芽抑制剤は幹13a1を伝わって流
下し、タバコ葉の付け根部分に付着してわき芽の発生を
抑制し得る。
【0034】次に、運搬車1が続いて進行して次のタバ
コ株13bの幹13b1の位置へ至ると、上記ステップ
23でゼロリセットされて初期化されたパルス数は再び
設定値に達し、前記の場合と同様にノズル8からわき芽
抑制剤が吐出される。以下同様にして、他のタバコ株の
1本ずつに幹の頂部から薬剤散布がなされる。そのタバ
コ列についての散布が終わったとき、作業者が操作盤7
の停止スイッチ16を押すと、図3中ステップ24で作
業の終了が判断されて、ステップ28で薬剤散布作業が
停止する。続いて、運搬車1を畦12a、12bの外へ
移動して、次の畦に取り掛かる。
【0035】なお、上記作業においては、作業者がノズ
ル8を最初のタバコ株13aに対して位置決めした後に
運搬車が距離Aだけ移動して、コントローラ5が電磁弁
4の開弁信号を出力しているが、これに限らず、作業者
が最初にノズル8を最初のタバコ株13aに対して位置
決めした後にスタート釦を押したときに、電磁弁4が開
弁して最初の薬剤散布を行い、以下は上記の場合と同様
に、運搬車1の移動に伴い逐次電磁弁4が開弁するよう
にしてもよい。
【0036】上記作業によれば、運搬車1はタバコ株が
等間隔で植えられた間隔距離と等しい等間隔距離A毎に
その走行を検知されて自動的にノズルから薬剤が散布さ
れるので、作業者は単にノズル8を大略各タバコ株の位
置に位置決めするのみでよく、しかも手作業ゆえタバコ
葉に接触してこれを傷めることもない。しかもこのと
き、タバコの幹が途中から曲がって幹頂部における株間
距離が不揃いとなっていても、作業者が目で幹頂部を確
認してノズル8の位置をその都度容易に調整して正確に
幹頂部に位置決めできるので、正確な散布が行える。
【0037】上記実施形態において、散布間隔距離Aの
設定は、予めプログラム中に準備したパルス個数をロー
タリスイッチ17により選択した場合について示した
が、デジタルスイッチ等の外部設定器によりコントロー
ラ5へプログラム信号を入力して任意のパルス個数を設
定するようにしてもよい。
【0038】また、上記実施形態において、パルスを得
るに円板9のギヤ歯を利用しているが、円板に一定ピッ
チの複数の穴を設けてこれをセンサ11で検知するよう
にしてもよい。
【0039】また、上記実施形態では、散布ノズル8は
1本しか設けられていないが、電磁弁4を二方以上の切
換弁としてこれに2組以上のホース及びノズルを接続し
て、2組以上で同時に又は逐次切り替えて散布作業を行
うようにしてもよい。
【0040】また、図4に他の実施形態を示し、同図
中、図1と同一部分には同一符号を付す。同図中、運搬
車31には、動力伝達軸32に対して同軸の駆動プーリ
33と、少なくとも一のドグ34aを有する従動プーリ
34との間にベルト35を巻回したものである。そし
て、運搬車31がタバコ列の株間距離Aを走行する間
に、これに連動して従動プーリ34が1回転または複数
回転するように駆動プーリ33の径と従動プーリ34の
径との比を予じめ決定しておく。
【0041】従って、運搬車31が走行すると、駆動プ
ーリ33及びベルト35を介して従動プーリ34及びそ
のドグ34aが回転するので、運搬車31に取付けた光
センサ36がこの回転中のドグ34aを逐次検知する。
これにより、コントローラ5は、上記運搬車31の距離
Aの走行を検知して薬剤散布のタイミングを得ることが
でき、その都度電磁弁4を一定時間だけ開弁させる。
【0042】また図5に、更に他の実施形態を示し、同
図中、図1と同一部分には同一符号を付す。上記各実施
例では運搬車の走行距離検知のためにエンジンの出力軸
に連動する駆動軸(動力伝達軸)を利用していたが、本
実施例では運搬車41の移動に伴って回転する車輪42
の回転角を検知してタバコ列の株間距離A毎に薬剤を散
布する。運搬車41の車輪42を取付ける車軸43に更
に、ギヤ歯44aを有する円板44が同軸的に固着さ
れ、円板44は運搬車41の走行にともなって車輪42
と共に回転する。
【0043】円板44の近傍にはギヤ歯44aを検知す
るためのセンサ45が設置され、センサ45が発生する
パルス信号をコントローラ5がカウントし、タバコ株間
距離A毎に電磁弁4を一定時間だけ開弁させて、ノズル
8から薬剤を定量散布させる。
【0044】また、上記図1、図4及び図5の各実施例
においては、いずれも運搬車の走行距離Aをエンジンの
出力軸や車輪を利用して検知して薬剤散布のタイミング
を得ていたが、これに限らず次に述べる如く、一定の時
間毎に電磁弁を開弁させ、その都度ノズルを持った作業
者が薬剤を散布するようにしてもよい。
【0045】つまり、作業中の運搬車のエンジンのアク
セル踏み込み程度を常に一定に設定すると走行速度は一
定となるので、タバコ列の株間距離Aを走行するのに要
する時間も当然に一定となる。従って、走行速度に対応
してタイマの設定を合わせ、運搬車が株間距離Aを走行
するタイミング毎に電磁弁を一定時間だけ開弁して薬剤
散布ノズルから薬剤を散布する。
【0046】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、次に示す
利点がある。
【0047】 一列複数の作物(例えばタバコ)が一
定ピッチで栽培されていることに着目して、運搬車の走
行距離、つまり作物株間距離Aだけの走行を自動的に検
知して信号を出力して、薬剤散布ノズルから薬剤を自動
的に散布し得るようにすることにより、作業者はその都
度、ノズルを大略作物の頂部付近に案内して位置決めす
るのみでよく、運搬車の一定ピッチ毎の位置決め及びノ
ズルのレバーを作物の位置毎に引く作業も不要となり、
その作業は極めて容易であり、作業を高速化し得る。
【0048】 作業者がノズルを作物頂部へ手作業に
より案内しているので、薬剤を確実にかつ能率よく散布
し得る。
【0049】 被検知部を有する回転体は、運搬車の
走行駆動用エンジンの出力軸に連動して回転されるのみ
であるから、運搬車は車輪走行に限らず、キャタピラ等
の如何なる走行手段でもよい。
【0050】 その場合の検知手段として、光センサ
等のセンサ(11、36)を使用して、回転体の被検知
部として少なくとも1つの凹部又は凸部(9a)又は貫
通孔又は少なくとも1つのドグ(34a)とし得る。
【0051】 運搬車が車輪走行の場合、その車輪か
ら直接的に走行距離を検知するようにすれば、運搬車の
位置決め精度が高くなりそれだけ作業精度も向上する。
更にこの場合、運搬車は自走式でも手押し式でもよくな
り、応用範囲が広い。
【0052】 運搬車を等速走行するようにして作物
株間距離Aの走行時間を一定とすれば、走行距離を検知
するセンサは不要となり、単にタイマ等によりノズルか
らの薬剤散布タイミングを得ることができ、回路構成を
簡単化し得る。
【0053】 運搬車の一定距離の走行を検知する方
法として、走行距離に比例したパルス数を加算して設定
値との一致を判断するようにして薬剤の電磁弁を一定時
間開弁するようにしているので、回路構成が極めて簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における薬剤散布装置及び方法の一実施
形態の斜視図である。
【図2】図1の装置のコントローラへの入出力を示すブ
ロック図である。
【図3】図1の装置を制御する回路のフローチャート図
である。
【図4】本発明装置の他の実施形態の部分斜視図であ
る。
【図5】本発明装置の更に他の実施形態の側面図であ
る。
【符号の説明】
1、31、41 運搬車 2 薬剤タ
ンク 3 薬剤ポンプ 4 電磁弁 5 コントローラ 8 薬剤散
布ノズル 9、44 円板 9a、44
a ギヤ歯(被検知部) 11、36、45 センサ 12a、1
2b 畦 13a、13b タバコ株 13a1、
13b1 タバコ幹 15 位置決めスイッチ 16 停止
スイッチ 17 散布間隔設定ロータリスイッチ 33、34
プーリ 34a ドグ(被検知部) 35 ベル
ト 42 車輪
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−47204(JP,A) 実開 平7−14180(JP,U) 特許2518399(JP,B2) 特公 平5−58786(JP,B2) 実公 平5−25724(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 17/00 101 A01M 7/00 B05D 1/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬剤タンク(2)から、ポンプ(3)と
    コントローラ(5)により制御された電磁弁(4)とを
    介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を移送する薬剤散
    布システムを載置した走行式運搬車(1)を有する薬剤
    散布装置において、 該運搬車(1)には更に、被検知部(9a、34a)を
    有しかつ運搬車の走行駆動用エンジンの出力軸に連動し
    て回転される回転体(9、34)と、該回転体の被検知
    部(9a、34a)の回転運動を検知することにより、
    該運搬車が一定距離だけ移動する間の該回転体の回転数
    又は回転角度を検出してその検出信号を前記コントロー
    ラ(5)に出力するセンサ(11、36)とを具備し、 前記コントローラからの信号により前記電磁弁(4)を
    開弁させて、前記ノズル(8)から薬剤散布を行うこと
    を特徴とする薬剤散布装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置であって、 前記回転体(9)の被検知部(9a)は、該回転体の円
    周方向に一定ピッチで設けられた少なくとも1つの凹部
    又は凸部(9a)又は貫通孔であり、該センサ(11)
    は該凹凸部又は貫通孔を検出する光センサであることを
    特徴とする前記装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置であって、 前記回転体(9)の被検知部(9a)は、該回転体の円
    周方向に一定ピッチで設けられた少なくとも1つの磁性
    の凹部又は凸部であり、該センサ(11)は該磁性の凹
    部又は凸部を磁気的に検出する近接センサであることを
    特徴とする前記装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置であって、 前記回転体(34)の被検知部(34a)は、該回転体
    の所定角度位置に設けられた少なくとも1つのドグ(3
    4a)又は凹部又は貫通孔であり、該センサ(36)は
    該ドグ又は凹部又は貫通孔を検出する光センサであるこ
    とを特徴とする前記装置。
  5. 【請求項5】 薬剤タンク(2)から、ポンプ(3)と
    コントローラ(5)により制御された電磁弁(4)とを
    介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を移送する薬剤散
    布システムを載置した走行式運搬車(41)を有する薬
    剤散布装置において、 該運搬車(41)は、走行用車輪(42)と、被検知部
    (44a)を有しかつ該車輪(42)の回転に連動して
    回転される回転体(44)と、該回転体の被検知部(4
    4a)の回転運動を検知することにより、該運搬車が一
    定距離だけ移動する間の該回転体の回転数又は回転角度
    を検出してその検出信号を前記コントローラ(5)に出
    力するセンサ(45)とを具備し、 前記コントローラからの信号により前記電磁弁(4)を
    開弁させて、前記ノズル(8)から薬剤散布を行うこと
    を特徴とする薬剤散布装置。
  6. 【請求項6】 薬剤タンク(2)から、ポンプ(3)と
    コントローラ(5)により制御された電磁弁(4)とを
    介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を移送する薬剤散
    布システムを載置した走行式運搬車(41)を有する薬
    剤散布装置において、 該運搬車(1)は一定速度で等速走行し、 該コントローラ(5)は、該運搬車が一定距離を走行す
    るに要する時間毎に信号を出力して、前記電磁弁(4)
    を開弁させることにより、前記ノズル(8)から薬剤散
    布を行うことを特徴とする薬剤散布装置。
  7. 【請求項7】 薬剤タンク(2)から、ポンプ(3)と
    コントローラ(5)により制御された電磁弁(4)とを
    介して、薬剤散布ノズル(8)に薬剤を移送する薬剤散
    布システムを載置した走行式運搬車(41)を使用し
    て、前記運搬車(41)が走行する一定距離毎に前記ノ
    ズル(8)から薬剤を散布する薬剤散布方法であって、
    該方法は、 (a)前記運搬車(41)の走行距離に対応した個数の
    パルス信号を出力する状態において、前記一定距離に対
    応したパルス信号の個数を所定設定値に設定するステッ
    プ(22)と、 (b) 現在のパルス個数の加算カウント値を初期化す
    るステップ(23)と、 (c) 前記運搬車の走行距離を逐次検出して該走行距
    離に対応して出力されるパルス信号の個数を逐次加算す
    るステップ(25)と、 (d) 前記加算したパルス個数と前記設定値のパルス
    個数とが等しくなったとき、前記電磁弁(4)の一定時
    間の開弁信号を出力するステップ(26、27)とを具
    備し、 前記(b)〜(d)のステップが、前記一定距離毎に繰
    り返されることを特徴とする前記方法。
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