JP3067573U - 装飾用鎖 - Google Patents

装飾用鎖

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JP3067573U
JP3067573U JP1999007216U JP721699U JP3067573U JP 3067573 U JP3067573 U JP 3067573U JP 1999007216 U JP1999007216 U JP 1999007216U JP 721699 U JP721699 U JP 721699U JP 3067573 U JP3067573 U JP 3067573U
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川 元 和 石
石 聡 疣
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サンエス技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】大径部と、該大径部の一端に形成される係
合用孔部と、該大径部の他端に形成されかつ前記係合用
孔部より幅広となった挿入端を有する連結用突出部とを
有する複数の中空体を備え、これら中空体は、一の中空
体の係合用孔部から、隣接する他の中空体の連結用突出
部が挿入され、かつ該連結用突出部の挿入端が、前記係
合用孔部によって前記一の中空体内部に保持されて連結
される装飾用鎖。 【効果】鎖構造を構成する部材が、上記大径部、係合用
孔部および係合用突出部を備える中空体のみであるた
め、その製造方法を簡略化できる他、一の中空体の係合
用孔部から他の中空体の係合用突出部を挿入して孔部周
縁に大径部を当接させることで、中空体同士を所定位置
に容易に保持固定することができ、ひいては孔部の塑性
変形作業をも簡単とすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の技術分野】
本考案は、組立が容易で、装飾性が高い装飾用鎖に関する。
【0002】
【考案の技術的背景】
ネックレスおよびブレスレット等の装身具などに用いられる装飾用鎖としては 、例えば、銀などの金属製ワイヤに、複数の装飾要素を通し、該装飾要素が連結 した鎖様の外観を呈するようにしたものが知られている。このような装飾要素と しては、例えば、両端に孔部を有する銀、金またはプラチナなどの金属製中空体 、または貫通孔を有する金属球および石などがある。
【0003】 しかしながら、このような金属製ワイヤを用いた装身具では、金属製ワイヤに 撚りが生じることにより破損したり、あるいは金属製ワイヤの屈曲限界を越える まで屈曲することにより、曲がり癖が付いたり破損したりするという問題があっ た。 また、このような問題を有しないものとしては、両端部に係合用孔部を有する 複数の金属製中空体と、これら中空体を連結するために隣接する中空体間に各々 配設された連結部材とを備えた装飾用鎖が知られている。この装飾用鎖では、各 々の連結部材は、前記係合用孔部より幅広となった両端の係合端部と、係合用孔 部より幅の狭い中間部とを有しており、この係合端部を各々隣接する中空体内部 に位置させることで両者を連結している。このような装飾用鎖では、連結部材の 係合端部間の幅が中空体の係合用孔部よりも狭くなっており、これによって両中 空体が連結部分で回転および屈曲自在となっているため、撚りおよび曲がり癖が 発生し難いという利点がある。
【0004】 ところで、この装飾用鎖の組立は、図10(a)に示すように、連結部材151 の係合端部153より大きな孔部155を両端部に有する中空体154を形成し 、この孔部155から連結部材151の一方の係合端部153を挿入して他方の 係合端部153が外部に位置するよう保持し、次いで図10(b)に示すように、 孔部155を連結部材151の係合端部153の幅よりも狭くかつ係合端部15 3,153間の幅よりも広くなるように塑性変形させ、この工程の繰り返しで複 数の中空体154を連結して行われる。
【0005】 しかしながら、このような装飾用鎖では、両方の係合端部153,153とも 孔部155よりも小さいため、連結部材151の係合端部153を孔部155か ら挿入する際に、図10(c)に示すように他方の係合端部153も中空体154 内部に入ってしまい、連結部材151が中空体154内部に落ち込み易かった。 したがって、一方の係合端部153を中空体154内部に、他方を中空体154 外部に保持すること、およびこの位置を保持して孔部155を塑性変形させるこ とが困難で、これを何度も正確に繰り返すには技術を要するという問題があった 。この問題は、特に手作業でこの装飾用鎖を製造する場合に、その生産性に大き な影響を与える。
【0006】 そして、このような装飾用鎖では、鎖構造を形成するために、中空体および連 結部材という複数種の部材を必要とするため、その製造工程が複雑で面倒である という問題があった。 ところで、このような従来の装飾用鎖の組立方法として、先ず連続部材151 がその端部で切込みを有する連結部を介して複数連結した金属製棒状体(不図示 )を用いたものが知られている。この方法では、先ずこの棒状体を両端の孔部1 55から中空体154に挿通し、中空体154を、隣接した連結部材151の対 向する係合端部153、153とその間の連結部とが中空体154内部に位置す るように配置する。次いで、この状態で中空体154の孔部を塑性変形させて小 径の係合用孔部とし、中空体154を固定する。この操作を繰り返して、複数の 中空体154を棒状体に挿通、固定し、最後に棒状体を繰り返し屈曲させ、各々 の中空体154の内部に位置する連結部を切込み箇所で破断する。
【0007】 このような方法によれば、連結部材の中空体への落ち込みという問題を解消す ることができる。しかしながら、このような方法では、組立工程中に上記棒状体 を中空体に挿通する必要があるため、中空体内部に磁性体を装着して磁性鎖とす ることができないという問題があった。 また、このような方法によっても、鎖構造の形成に中空体および連結部材とい う複数種の部材を必要とし、その製造工程が複雑かつ煩雑であることについては 全く変わりはなかった。
【0008】
【考案の目的】
本考案は、このような従来技術に伴う問題点を解決しようとするものであり、 部材の種類が少なくいために部材製造工程を簡略化でき、かつその部材の組立が 容易である他、使用時の撚りおよび曲がり癖などが発生し難く、鎖を構成する中 空体内部に磁性体などを装着することができ、かつデザイン的にも優れた装飾性 の高い装飾用鎖を提供することを目的とする。
【0009】
【考案の概要】
本考案に係る装飾用鎖は、大径部と、該大径部の一端に形成される係合用孔部 と、該大径部の他端に形成されかつ前記係合用孔部より幅広となった挿入端を有 する連結用突出部とを有する複数の中空体を備え、これら中空体は、一の中空体 の係合用孔部から、隣接する他の中空体の連結用突出部が挿入され、かつ該連結 用突出部の挿入端が、前記係合用孔部によって前記一の中空体内部に保持されて 連結されることを特徴としている。
【0010】 本校案に係る装飾用鎖では、前記中空体は、金属製筒状体を絞り加工して複数 の絞り箇所と大径部とを交互に連続させ、次いで各々の大径部の一方端に、絞り 部分の最小径箇所と、該小径箇所に連続し、かつ該小径箇所より幅広な挿入端と からなる突出部を残すように、各大径部を切断分離して形成することが可能であ る。
【0011】 本考案に係る装飾用鎖によれば、鎖構造を構成する部材が、上記大径部、係合 用孔部および係合用突出部を備える中空体のみであるため、その製造方法を例え ば上述のように簡略化できる他、一の中空体の係合用孔部から他の中空体の係合 用突出部を挿入して孔部周縁に大径部を当接させることで、中空体同士を所定位 置に容易に保持固定することができ、ひいては孔部の塑性変形作業をも簡単とす ることができる。
【0012】 また本考案に係る装飾用鎖によれば、中空体内部に磁性体を装着することが可 能である他、中空体の形状および材質等を種々に変更して、多様性のあるデザイ ンを実現することが可能である。
【0013】
【考案の具体的説明】
以下、添付図1〜図9を参照して、本考案をさらに具体的に説明する。 添付図1は、本考案に係る装飾用鎖の好ましい一態様を示す一部切欠きを含む 平面図であり、図2は図1に示す装飾用鎖の要部拡大平面図であり、図3(a) 〜(d)は、中空体の製造方法を説明するための断面図のシリーズである。
【0014】 図示されるように、本態様の装飾用鎖1は、複数の中空体3,3・・を連結し て構成されている。また、この装飾用鎖1の両端に位置する中空体3,3には、 留め具11が取着されており、該留め具11は着脱自在となっている。 各々の中空体3は、大径部4と、大径部4の一方端に形成される係合用孔部5 と、他端に形成される係合用突出部6とを備えており、全体として係合用突出部 6側の曲率が小さくなった油滴形となっている。
【0015】 係合用突出部6は、大径部4を徐々に小径に絞って形成されており、この絞り 部分の最小径箇所9に連続して幅広となった円錐形の挿入端8を有している。 図2に示されるように、連結された中空体3,3...では、一の中空体3の係 合用孔部5から、隣接する他の中空体3の連結用突出部6が挿入されている。そ して、挿入端8は、係合用孔部5より幅広(大径)となっているため、一の中空 体3に形成された連結用突出部6の挿入端8は、係合用孔部5によって他の中空 体3の内部に保持されている。
【0016】 このような構成の装飾用鎖1によれば、隣接する中空体3,3が連結部分で回 転および屈曲自在となっているため、撚りおよび曲がり癖が発生し難い。 また、このような装飾用鎖1は、中空体3の製造および鎖構造の組立が非常に 容易であり、例えば図3(a)〜(d)に示す方法で製造および組立をすること ができる。
【0017】 すなわちこの方法では、先ず、円筒形の金属製筒に絞り型を用いて絞り加工を 施し、図3(a)で示すように、複数の紡錘形大径部4,4が、絞り箇所7,7 を介して連結した形状の筒体12を製造する。次に、カッター13によって、所 定の切断代(図中の波線部参照)にて、各大径部4の一方端に、絞り箇所7の最 小径箇所9と、最小径箇所9から徐々に幅広(大径)となる円錐形挿入端8とか らなる係合用突出部6を残すように、各大径部4,4を切断分離する。このよう に切断することで、1本の筒体12から、一方端に係合用端部5を有し、他方端 に係合用突出部6を有する加工前の中空体3a,3aを複数製造する(図3(b )参照)。なお、この加工前中空体3aでは、挿入端8の幅は、係合用孔部5の 内径よりも小さい。
【0018】 装飾用鎖1の組立は、各加工前中空体3aの係合用孔部5から、隣接する他の 加工前中空体3aの連結用突出部6を挿入し(図3(c)参照)、次いで孔部5 側を連結用突出部6の挿入端8の幅よりも狭くなるように塑性変形させ、この工 程の繰り返して複数の中空体3が連結させる(図3(d)参照)。なお、このよ うに係合用孔部5側を塑性変形させることにより、中空体3は、全体として係合 用突出部6側の曲率が小さくなった油滴形となる。
【0019】 本態様の装飾用鎖1では、挿入端8の挿入に際して孔部5周縁に中空体3の大 径部4が当接するため、中空体3,3同士を所定位置に容易かつ確実に保持固定 することができ、ひいては孔部5の塑性変形作業による係合用孔部5の形成をも 簡単とすることができる。 また、本考案の装飾用鎖1は、中空体の内部に磁性体を装着した場合であって も、その組立易さに関して何ら影響を与えない。
【0020】 以上説明した本態様の装飾用鎖1では、中空体3は種々の材料で形成すること ができ、例えば、プラチナ、金などの金属で構成してもよく、用途によってはプ ラスチック、セラミックなどで形成しても、あるいは表面に模様あるいは装飾を 施してもよい。 また、本体用の装飾用鎖1は、中空体3のみで形成されているが、本考案は鎖 構造の少なくとも一部に、このような中空体を複数連結して備えていればよく、 例えば、図4〜図6に示すように、中空体が連結した鎖構造を所望により種々の 他の部材で連結して用いてもよい。なお、図4〜図6中、図1〜3と同様の部分 には同様の符号を付した。
【0021】 図4(a)は、本考案に係る装飾用鎖の他の態様を示す平面図であり、図4( b)は、一部断面を有する要部拡大図である。図示されるように、この装飾用鎖 21では、図1〜3に示されるのと同様の中空体3,3が連結された第一鎖構造 22および第二鎖構造23を有している。第一鎖構造22および第二鎖構造23 は、各々、その上端に係合用孔部5が、下端に連結用突出部6が位置し、上端の 係合用孔部5は、留め具(不図示)によって着脱自在に連結されている。
【0022】 そして、第一および第二鎖構造22,23の下端は、連結用突出部6が、両端 に係合用孔部24,24を有する中空体25の内部に、この孔部24,24を介 して挿入され、挿入端8が中空体25の内部に位置するようにして、連結されて いる。 このように両端に孔部24,24を有する中空体25を用いることにより、こ の中空体25と留め具とを結ぶ線を中心線として、両側に曲率が小さな方を下に 向けた中空体3,3が連結する第一および第二鎖構造を備える装飾用鎖21とす ることができる。
【0023】 図5(a)は、本考案に係る装飾用鎖の更に他の態様を示す平面図であり、図 5(b)は、一部断面を有する要部拡大図である。図示されるように、この装飾 用鎖31では、図4に示されるのと同様の中空体3,3が連結された第一鎖構造 32および第二鎖構造33を有している。第一鎖構造32および第二鎖構造33 は、各々、その上端に連結用突出部6が、下端に係合用孔部5が位置し、上端の 連結用突出部6は、留め具(不図示)によって着脱自在に連結されている。
【0024】 そして、第一および第二鎖構造32,33の下端は、両端に中空体3の係合用 孔部5より幅広となった挿入端34,34を有する連結部材35を用いて連結さ れている。即ち、連結部材35は、その両側を第一および第二鎖構造32,33 の最も下の中空体3,3各々の内部に係合用孔部5,5を介して挿入され、挿入 端34,34は、各々の中空体3,3の内部に保持されている。
【0025】 このように両端に挿入端34,34を有する連結部材35を用いることにより 、この中空体25と留め具とを結ぶ線を中心線として、両側に曲率が小さな方を 上にに向けた中空体3,3が連結する第一および第二鎖構造32,33を備える 装飾用鎖31とすることができる。 そして、このような装飾用鎖1では、このような連結部材35を、例えばペン ダントの上端リングに挿通ことも可能である。
【0026】 また、図6(a)は、本考案に係る装飾用鎖の別の態様を示す平面図であり、 図6(b)は、一部断面を有する要部拡大図である。図示されるように、この装 飾用鎖31では、図5に示されるのと同様の位置関係に第一鎖構造32および第 二鎖構造33を連結するとともに、各々、その上端に連結用突出部6が留め具( 不図示)によって着脱自在に連結されている。
【0027】 そして、第一および第二鎖構造32,33の下端は、両端に中空体3の係合用 孔部5より幅広となった挿入端44,44を備えた連結用突出部45,45有す るとともに、中央に絞り箇所連結部材46が形成され略瓢箪形の中空連結部材4 7によって連結されている。即ち、第一および第二鎖構造32,33の最も下の 中空体3,3内部には、中空連結部材47の連結用突出部45が、係合用孔部5 ,5を介して挿入され、挿入端44,44は、中空体3,3の内部に保持されて いる。
【0028】 このように両端に挿入端44,44を有する瓢箪形の中空連結部材47を用い ることにより、図5に示す態様と同様に第一および第二鎖構造32,33を配置 できる他、絞り箇所46に、例えばペンダントの上端リングを係合させることも 可能である。 以上説明した態様では、特定形状の中空体3を用いているが、本考案では、本 考案の目的に反しない限り、これを他の形状のもの、例えば、図7(a)〜(d )、図8(a)〜(e)および図9に示すような連結用突出部および/または大 径部を有する中空体としてもよい。なお、図7〜図9中、図1と同様の部分には 、同様の符号を付し、一部その説明を省略する。
【0029】 図7(a)〜(d)は、本考案に係る装飾用鎖のさらに別の態様を、その製造 方法を含めて説明するための断面図のシリーズである。 本態様の装飾用鎖51は、特に図7(d)に示されるように、中空体53,5 3を連結して構成されている。 各々の中空体53は、大径部54と、大径部54の一方端に形成される係合用 孔部55と、他端に形成される係合用突出部56とを備えており、大径部54お よび係合用孔部55は、図1に示される中空体3と同様の形状を有する。
【0030】 係合用突出部56は、大径部54を徐々に小径に絞るとともに、この絞り部分 の最小径箇所59に連続してほぼ球形の挿入端58を有している。そして、各々 の中空体53,53の連結は、一の中空体53の係合用孔部55から、隣接する 他の中空体53の連結用突出部56を挿入し、かつ挿入端58を係合用孔部55 より幅広(大径)として中空体53の内部に保持して行われる。
【0031】 このような中空体の製造および鎖構造の組立は、先ず、円筒形の金属製筒に絞 り型を用いて絞り加工を施し、図7(a)で示すように、複数の紡錘形大径部5 4,54が、絞り箇所57,57を介して連結した形状の筒体62を製造する。 ここで、絞り箇所57は、最小径箇所59、略球形箇所58および中径箇所65 から構成されている。次に、カッター13によって、所定の切断代(図中の波線 部参照)にて、各大径部54の一方端に、最小径箇所59と、最小径箇所59に 連続する球形箇所(挿入端)58とからなる連結用突出部56を残すように、各 大径部54,54を切断分離する。このように切断することで、1本の筒体62 から、一方端に係合用端部55を有し、他方端に係合用突出部56を有する加工 前の中空体53a,53aを複数製造する(図7(b)参照)。なお、この加工 前中空体53aでは、挿入端58の幅は、係合用孔部55の内径よりも小さい。
【0032】 装飾用鎖51の組立は、各加工前中空体53aの係合用孔部55から、隣接す る他の加工前中空体53aの連結用突出部56を挿入し(図7(C)参照)、次 いで孔部55側を連結用突出部56の挿入端58の幅よりも狭くなるように塑性 変形させ、この工程の繰り返して複数の中空体53が連結させる(図7(d)参 照)。なお、このように係合用孔部55側を塑性変形させることにより、中空体 53は、全体として係合用突出部56側の曲率が小さくなった図1に示す中空体 3と同様の油滴形となる。
【0033】 このような構造の装飾用鎖51においても、図1に示される装飾用鎖1と同様 の作用効果を奏する他、同様に図4〜図6にしめされるような態様に適用するこ とが可能である。 図8(a)〜(d)は、本考案に係る装飾用鎖のさらに別の態様を、その製造 方法を含めて説明するための断面図のシリーズであり、図8(e)は、その方法で 得られた装飾用鎖の側面図である。
【0034】 本態様の装飾用鎖71は、特に図8(d)および(e)に示されるように、中 空体73,73を連結して構成されている。 各々の中空体73は、楕円球状の大径部74と、大径部74の一方端に形成さ れる係合用孔部75と、他端に形成される係合用突出部76とを備えている。 係合用突出部76は、大径部74を急激に小径に絞るとともに、この絞り部分 の最小径箇所79に連続して徐々に幅広となる円錐状の挿入端78を有している 。そして、各々の中空体73,73の連結は、図7に示す態様と同様にして、一 の中空体73の内部に、他の中空体73の挿入端78を保持して行われる。
【0035】 このような中空体の製造および鎖構造の組立は、先ず、円筒形の金属製筒に絞 り型を用いて絞り加工を施し、図8(a)で示すように、中央に中径の第一絞り 箇所91を有したほぼ瓢箪形の大径部分92が、複数第二絞り箇所77,77を 介して連結した形状の筒体82を製造する。ここで、第二絞り箇所77は、大径 部分92から急激に絞られた最小径箇所79、該小径箇所79から徐々に幅広と なった円錐形箇所78、円錐形箇所78に連続する円筒形箇所93、円筒形箇所 から徐々に幅狭となる逆円錐形箇所78および円錐形箇所に連続する最小径箇所 79から構成されている。次に、カッター13によって、所定の切断代(図中の 波線部参照)にて、第一絞り箇所91と、第二絞り箇所77の円筒形箇所93を 切断する。このようにして、1本の筒体82から、一方端に係合用端部75を有 し、他方端に最小形箇所79と挿入端78とからなる係合用突出部76を有する 加工前の中空体73a,73aを複数製造する(図8(b)参照)。なお、この 加工前中空体73aでは、挿入端78の幅は、係合用孔部75の内径よりも小さ い。
【0036】 装飾用鎖71の組立は、各加工前中空体73aの係合用孔部75から、隣接す る他の加工前中空体73aの連結用突出部76を挿入し(図8(C)参照)、次 いで孔部75側を連結用突出部76の挿入端78の幅よりも狭くなるように塑性 変形させ、この工程の繰り返して複数の中空体73が連結させる(図7(d)参 照)。なお、このように係合用孔部75側を塑性変形させることにより、中空体 73は、全体として係合用孔部75側および連結用突出部76側の曲率が等しく なった楕円球状となる。
【0037】 このような外観の異なる装飾用鎖71においても、図1に示される装飾用鎖1 と同様の作用効果を奏する他、同様に図4〜図6にしめされるような態様に適用 することが可能である。 次に、図9(a)は、本考案に係る更に別の態様を示す斜視図であり、図9( b)は、断面を含む要部拡大断面図である。
【0038】 図示されるように、本態様の装飾用鎖101は、複数の中空体103,103 ・・を連結して構成されている。 各々の中空体103は、大径部104と、大径部104の一方端に形成される 係合用孔部105と、他端に形成される係合用突出部106とを備えており、全 体の断面形状が矩形となっている。
【0039】 即ち、大径部104は、中央111が四角筒状となっており、係合用突出部1 06は、その大径部104中央部を、その角部を維持して、徐々に小径に絞って 形成されており、この絞り部分の最小径箇所109に連続して幅広となった四角 錐形の挿入端108を有している。また、大径部104は、係合用孔部105側 も断面四角形な中央部11から同様に徐々に絞られており、その先端に形成され た係合用孔部105も四角形である。
【0040】 図9(b)に特に示されるように、連結された中空体103,103...では 、一の中空体103の係合用孔部105から、隣接する他の中空体103の連結 用突出部106が挿入されている。そして、挿入端108は、係合用孔部105 より幅広(大径)となっているため、一の中空体103に形成された連結用突出 部106の挿入端108は、係合用孔部105によって他の中空体103の内部 に保持されている。
【0041】 このような構成の装飾用鎖101によれば、隣接する中空体103,103が 連結部分で屈曲自在となっており、かつ中空体103の断面形状および係合用孔 部105の形状から回転を規制されているため、撚りおよび曲がり癖が発生し難 い。そして、装飾用鎖101においても、図4〜図6にしめされるような態様に 同様に適用することが可能である。
【0042】 また、本態様の装飾用鎖101は、回転を規制することが望ましい用途、例え ばペンダント懸垂用の鎖として特に好適である。
【0043】
【考案の効果】
本考案に係る装飾用鎖によれば、鎖構造を構成する部材が、上記大径部、係合 用孔部および係合用突出部を備える中空体のみであるため、その製造方法を例え ば上述のように簡略化できる他、一の中空体の係合用孔部から他の中空体の係合 用突出部を挿入して孔部周縁に大径部を当接させることで、中空体同士を所定位 置に容易に保持固定することができ、ひいては孔部の塑性変形作業をも簡単とす ることができる。
【0044】 また本考案に係る装飾用鎖によれば、中空体内部に磁性体を装着することが可 能である他、中空体を種々の形状、例えば油滴状、楕円球状、球状、角筒状、多 面体状などとし、あるいは種々の材質、例えば特に装飾性の高い金属等で形成す ることにより、多様性のあるデザインを実現することが可能である。 このような本考案に係る装飾用鎖は、それ自体の装飾性を高くすることができ るため、ネックレス、ブレスレット、ベルトなどの装身具用鎖として用いること ができる他、種々の玩具、タグ、キーホルダなどの懸垂用、鞄、靴、着衣、室内 あるいはショーウインドーなどの装飾用など種々の用途に好適に使用することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】添付図1は、本考案に係る装飾用鎖の好ましい
一態様を示す一部切欠きを含む平面図である。
【図2】添付図2は、図1に示す装飾用鎖の要部拡大平
面図である。
【図3】添付図3(a)〜(d)は、中空体の製造方法
を説明するための断面図のシリーズである。
【図4】添付図4(a)は、本考案に係る装飾用鎖の他
の態様を示す平面図であり、図4(b)は、一部断面を
有する要部拡大図である。
【図5】添付図5(a)は、本考案に係る装飾用鎖の更
に他の態様を示す平面図であり、図5(b)は、一部断
面を有する要部拡大図である。
【図6】添付図6(a)は、本考案に係る装飾用鎖の別
の態様を示す平面図であり、図6(b)は、一部断面を
有する要部拡大図である。
【図7】添付図7(a)〜(d)は、本考案に係る装飾
用鎖のさらに別の態様を、その製造方法を含めて説明す
るための断面図のシリーズである。
【図8】添付図8は、(a)〜(d)は、本考案に係る
装飾用鎖のさらに別の態様を、その製造方法を含めて説
明するための断面図のシリーズであり、図8(e)は、そ
の方法で得られた装飾用鎖の側面図である。
【図9】添付図9(a)は、本考案に係る更に別の態様
を示す斜視図であり、図9(b)は、断面を含む要部拡
大断面図である。
【図10】添付図10(a)〜(c)は従来の装飾用鎖
の組立を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1,51,71,101・・・装飾用鎖 3,53,73,103・・・中空体 4,54,74,104・・・大径部 5,55,75,105・・・係合用孔部 6,56,76,106・・・連結用突出部 8,58,78,108・・・挿入端

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】大径部と、該大径部の一端に形成される係
    合用孔部と、該大径部の他端に形成されかつ前記係合用
    孔部より幅広となった挿入端を有する連結用突出部とを
    有する複数の中空体を備え、これら中空体は、一の中空
    体の係合用孔部から、隣接する他の中空体の連結用突出
    部が挿入され、かつ該連結用突出部の挿入端が、前記係
    合用孔部によって前記一の中空体内部に保持されて連結
    されることを特徴とする装飾用鎖。
  2. 【請求項2】前記中空体が、金属製筒状体を絞り加工し
    て複数の絞り部分と大径部とを交互に連続させ、次いで
    各々の大径部の一方端に、絞り部分の最小径箇所と、該
    最小径箇所に連続し、かつ該小径箇所より幅広な挿入端
    とからなる連結用突出部を残すように、各大径部を切断
    分離して形成されることを特徴とする装飾用鎖。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8512723B2 (en) 2003-09-09 2013-08-20 3M Innovative Properties Company Antimicrobial compositions and methods
US10918618B2 (en) 2005-03-10 2021-02-16 3M Innovative Properties Company Methods of reducing microbial contamination

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