JP3067521U - 遮音壁 - Google Patents

遮音壁

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JP3067521U
JP3067521U JP1999008108U JP810899U JP3067521U JP 3067521 U JP3067521 U JP 3067521U JP 1999008108 U JP1999008108 U JP 1999008108U JP 810899 U JP810899 U JP 810899U JP 3067521 U JP3067521 U JP 3067521U
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直紀 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 H型鋼などの支持部材の変色や錆発生による
美観低下を防止する。 【解決手段】 支持部材1の間に遮音板材2を配設して
構成される遮音壁において、支持部材1のフランジ部1
2、13をカバー部材3、4で被覆する。遮音板材2の
端部にはフランジ部12が収容される凹溝21が形成さ
れる。カバー部材3、4にはフランジ部12、13への
取付部31、41が形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は遮音壁に関し、特に、道路(例えば、高速道路)の壁、あるいは地下 鉄、トンネルおよび建物の壁などに適用可能な遮音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば高速道路では、車の走行に伴って発生する騒音などが外部に漏れるのを 防止するために、道路の両側に遮音壁を設ける構造が広く用いられている。この 種の遮音壁としては、一般的は例えば、適宜な間隔で支持部材を設け、隣接する 支持部材の間にセメント板(コンクリート板)などの遮音板材を配設して壁構造 を形成したものが使用されている。
【0003】 上記の支持部材としては、従来は、例えばH型鋼(H鋼)が使用される。この H型鋼を用いた場合は、H型鋼のウェブの上下端部のフランジ部の間に形成され る凹部同士を互いに対向ないし向き合わせた状態で複数のH型鋼を適宜な間隔で 配置するとともにし、隣接するH型鋼の凹部の間に遮音板材をそれぞれ配設する 構成が採られる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の遮音壁は、H型鋼がむき出しで外部に露出した 状態で設置されることから、時間とともに酸化によって変色したり錆が発生して しまう。このため、美観が損なわれるなどの問題があった。
【0005】 本考案の課題は、H型鋼などの支持部材を用いて遮音壁を構成する場合におい て、支持部材の変色などによる美観低下を防止できる遮音壁を提供することにあ る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案の遮音壁は、ウェブの上下端部にフランジ部をそれぞれ有してなる断面 H形状の支持部材を、前記上下端部のフランジ部の間に形成される凹部を対向さ せて所定の間隔で複数並設するとともに、隣接する支持部材の前記凹部の間に遮 音板材を配設してなる遮音壁において、前記支持部材の前記フランジ部をカバー 部材で被覆してなることを特徴とする。
【0007】 好ましい実施形態において、前記フランジ部が収容される凹溝が前記遮音板材 に形成されている。つまり、この場合において、遮音板材の例えば一端部に凹溝 を形成することで、隣接する遮音板材の凹溝間にフランジ部が収容される。また 、好ましい実施形態において、カバー部材にはフランジ部への取付部が形成され ている。また、支持部材としては、例えばH型鋼が用いられる。
【0008】 つまり、本考案では、H型鋼のような支持部材を支柱とし、この支持部材の間 に遮音板材を配設する構造の遮音壁において、支持部材のフランジ部をカバー部 材で覆うことで美観および耐蝕性を改善するようにした。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施形態の遮音壁を説明する。図1から図2に、実施形態の 遮音壁を示した。この遮音壁は、支持部材1、遮音板材2、カバー部材3、4、 並びに固定具5などから構成される。
【0010】 支持部材1は、遮音壁の延在方向、つまり図1において上下方向に所定の間隔 で複数配設されている。支持部材1は、中央に位置するとともに左右方向に延在 するウェブ11と、このウェブ11の上下端部にそれぞれ位置するフランジ部1 2、13とを有している。フランジ部12、13の間には、凹部14が形成され ている。そして、隣接する支持部材1の凹部14の間には、遮音板材2の端部が 配設されている。
【0011】 なお、支持部材1は、本実施形態においてはH型鋼を用いた場合を説明したが 、その材料は鉄(鋼)に限定されず、遮音壁の構造材として必要な強度を有する ものであればその他の材料のものも適宜使用できる。また形状も図示したものに 限定されない。
【0012】 遮音板材2は、コンクリート板などのように、遮音性能(あるいは吸音性能) を有し且つ壁を構成するために必要な強度を有する板状(パネル状)の材料から 構成される。本実施形態において、遮音板材2の端部には凹溝21が形成されて いる。この凹溝21内には、図示したように、支持部材1の一方のフランジ部1 2が収容される。
【0013】 カバー部材3、4は、好ましくは遮音板材2と同じ材料、つまりコンクリート 板が使用されるが、例えばプラスチックやステンレスのような、耐蝕性材料を用 いることもできる。また、カバー部材3、4は、フランジ部12、13の端部へ の取付部31、41を有している。
【0014】 取付部31、41は、図示した例では、鉤状のものであり、フランジ部12、 13の端部に外側から引っ掛けることで、この端部に係止される。なお、カバー 部材3、4には、支持部材1の最上部においてフランジ部12、13の上端に係 止される同様な取付部(上側取付部)をさらに設ける構成とすることが好ましく 、この構成により、カバー部材3、4を支持部材1に確実に固定できる。
【0015】 さらに、カバー部材3、4を遮音板材2の材料と異なる材料で構成した場合に おいて、カバー部材3、4自体あるいはその表面の色を遮音板材2と同じないし 類似した色とすることで、カバー部材3、4を設けたことによる違和感をなくす ことができる。あるいは、カバー部材3、4の色を遮音板材2と異なる色とする ことで遮音壁にアクセントを付けることも可能である。
【0016】 取付部31、41は、カバー部材3、4と一体的に、つまりカバー部材3、4 の一部として構成したもの、あるいは、カバー部材3、4と別体で構成したもの をカバー部材3、4に固着したものを適宜用いれば良い。カバー部材4はさらに 、支持部材1への取付面から下側(図2において左方向)に所要の長さだけ延在 する外周部42を有している。
【0017】 固定具5は、好ましくは例えば防錆処理された鋼材やステンレスなどの強度を 有する耐蝕性材料から構成される。そして、この固定具5は、遮音板材2の端部 を支持部材1の凹部14内に配設した後、遮音板材2の端部と凹部14との間に 形成される断面L字形状のものが使用される。また、この固定具5には、後述す るボルトが挿通される透孔51が形成されており、これにより、遮音材2が支持 部材1の凹部14内に固定保持される。
【0018】 すなわち、この実施形態では、支持部材1のウェブ11に透孔11aを予め形 成しておく。そして、ウェブ11の両側に固定具5を図2のように挟み、次いで 固定具5の透孔51およびウェブ11の透孔11aにボルト6を通す。その後、 ボルト6の他端にナット7を螺着することで、固定具5をボルト6とナット7に より固定する。これにより、遮音板材2が支持部材1の凹部14内に固定保持さ れた状態となる。なお、図2において符号8はワッシャである。
【0019】 以上の構成である実施形態の遮音壁は、例えば、次の手順で設けられる。まず 、遮音壁を設置する場所に適宜な間隔で複数の支持部材1を図1に示したように 設置する。設置は、例えば、支持部材1の下端部を地中やコンクリート中に埋め て固定保持することで行われる。また、複数の支持部材1は、そのフランジ部1 2、13の間の凹部14同士を対向させた状態で並設される。さらに、上記の間 隔は、各支持部材1において、その凹部14と隣接する支持部材1の凹部14と の隙間が、これら凹部14、14の間に配設される遮音板材の長さと略等しくな るようなものとされる。
【0020】 次いで、隣接する支持部材1、1の凹部14、14の間に遮音板材2を配設す る。このとき、遮音板材2の凹溝21内には、図示したように、支持部材1の一 方のフランジ部12が収容される。なお、このフランジ部12は、例えば、遮音 壁の外側に面して設けられる。
【0021】 その後、遮音板材2の端部と支持部材1の凹部14との間の空隙に固定具5を ボルト6とナット7により固定する。これにより、遮音板材2を支持部材1の凹 部14内に固定保持する。そして最後に、カバー部材3、4を支持部材1のフラ ンジ部12、13にそれぞれ取り付ける。その際、例えばフランジ部12に取り 付けるカバー部材3の厚さ(高さ)は、このカバー部材3をフランジ部12に取 り付けた状態において、カバー部材3の外側の面と遮音板材2の面とが同じもし くは略同じとなるような厚さに調節される。より詳しくは、図示した例ではカバ ー部材3はその取付部31をフランジ部12の下面に係止することで取り付けら れるので、カバー部材3として、その外側の面(上面)と取付部31との間の高 さが凹溝21の深さと等しいものを用いれば良い。
【0022】 このように構成される実施形態の遮音壁においては、支持部材1のフランジ部 12、13にカバー部材3、4がそれぞれ取り付ける構成としたので、経年変化 による変色な錆の発生による美観の低下を防止できる。また、本実施形態のよう に、遮音板材2に設けた凹溝21の凹溝に支持部材1のフランジ部12を収容す る構成とすれば、遮音板材2の外面とフランジ部12の外面が略面一となり、遮 音壁の凹凸がなくなり、また支持部材1と遮音板材2との境目が目立たなくなる ことから、美観をより高めることができる。
【0023】 なお、上記実施形態では遮音板材の端部に支持部材のフランジ部などを収容す るための溝を形成した例を説明したが、このような溝は本考案においては必須で はなく、この種の溝がない遮音板材を用いた場合にも、本考案を同様に適用する ことができる。すなわち、例えば、既存の遮音壁の支持部材に本考案に係るカバ ー部材を用い、このカバー部材によって支持部材のフランジ部を被覆することで 、美観および耐蝕性を改善する構成とすることもできる。
【0024】
【考案の効果】
本考案の遮音壁によれば、支持部材のフランジ部をカバー部材で被覆する構成 としたので、支持部材の変色や錆発生による美観低下を防止できる。また、遮音 板材の端部に、支持部材のフランジ部が収容される凹溝を形成した場合には、さ らに、遮音壁の凹凸をなくして美観をより高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の遮音壁の実施形態の概要を示した説明
図。
【図2】図1の実施形態の要部の説明図である。
【符号の説明】
1 支持部材 2 遮音板材 3 カバー部材 4 カバー部材 5 固定具 6 ボルト 7 ナット 8 ワッシャ 11 ウェブ 11a 透孔 12 フランジ部 13 フランジ部 14 凹部 21 凹溝 31 取付部 41 取付部 42 外周部 51 透孔

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェブの上下端部にフランジ部をそれぞ
    れ有してなる断面H形状の支持部材を、前記上下端部の
    フランジ部の間に形成される凹部を対向させて所定の間
    隔で複数並設するとともに、隣接する支持部材の前記凹
    部の間に遮音板材を配設してなる遮音壁において、 前記支持部材の前記フランジ部をカバー部材で被覆して
    なる、ことを特徴とする遮音壁。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部が収容される凹溝が前記
    遮音板材に形成されている、ことを特徴とする請求項1
    記載の遮音壁。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材に前記フランジ部への取
    付部が形成されている、ことを特徴とする請求項1また
    は2記載の遮音壁。
  4. 【請求項4】 前記支持部材がH型鋼である、ことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遮音壁。
JP1999008108U 1999-09-17 1999-09-17 遮音壁 Expired - Lifetime JP3067521U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015169019A (ja) * 2014-03-07 2015-09-28 新日鐵住金株式会社 堤体、堤体構成部材および堤体の施工方法

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