JP3067504U - ごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ごみ袋捨て置き場に簡便容易に設置でき、且
つごみ袋捨て置き場の広さや形状に対応して、自由に大
きさや形状を変えることができて、ごみ袋が烏や猫など
によって食い破られるのを確実に防止できる利点を備え
たごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具を安価に提供
すること。 【解決手段】 本考案に係るごみ袋捨て置き場における
ごみ袋囲い具は、方形状の基枠２にネット３を張設して
成る囲い具基体１を少なくとも四枚以上使用し、各囲い
具基体１の縦枠２ａ、２ａを順次に枢着して、所要のス
ペースを有すると共に上下を開放して構成した変形自在
な囲い具本体５と、この囲い具本体５の上方開放部を覆
閉するための蓋体６とにより構成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具に関し、さらに詳しくは、 主に家庭で発生した各種のごみを、例えばプラスチックフィルム製ごみ袋に収容 し、道路上などの定められた場所に捨て置かれた多くのこのごみ袋が烏や猫など に食い破られて、ごみが散乱するのを防止するためのごみ袋囲い具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

主に、家庭で発生した生ごみ、その他の各種のごみは、清掃車内への搬入の便 宜を図って、近年では殆んどの場合、ポリエチレン袋などに収容され、このごみ 袋を道路上などの定められた場所に多数捨て置かれている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

然しながら、この場合、清掃係り人による清掃車内への多数のごみ袋の搬入作 業を容易且つ能率的に行なうことができる大きな利点はあるが、その反面、清掃 車が到着する前にごみ袋が烏や猫などに食い破られてごみが道路上に散乱する場 合が多く、その清掃作業に煩雑な手間を要し、特に、ごみの内容物に生ごみがま じっていると清掃作業が一層厄介であると共に、その生ごみが腐敗しているよう な場合は不潔で不快な悪臭が発生して、環境衛生を著しく害するといった問題が ある。

【０００４】 本考案は、上記の問題を解決することを課題として開発されたものであって、 ごみ袋捨て置き場に簡便容易に設置でき、且つごみ袋捨て置き場の広さや形状に 対応して、自由に大きさや形状を変えることができて、ごみ袋が烏や猫などによ って食い破られるのを確実に防止できる利点を備えたごみ袋捨て置き場における ごみ袋囲い具を安価に提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、方形状の基 枠にネットを張設して成る囲い具基体を少なくとも四枚以上使用し、各囲い具基 体の縦枠を順次に枢着して、所要のスペースを有すると共に上下を開放して構成 した変形自在な囲い具本体と、この囲い具本体の上方開放部を覆閉するための蓋 体とにより構成したごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具を提供するものであ る。

【０００６】 さらに、上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本考案は、方 形状の金属製基枠にプラスチック繊維製ネットを張設して成る囲い具基体を少な くとも四枚以上使用し、各囲い具基体の縦枠を枢着部材により順次に着脱自在に 枢着して、所要のスペースを有すると共に上下を開放し、且つ各縦枠の下端に隙 間形成用の短脚を設けて構成した変形自在な囲い具本体と、この囲い具本体の上 方開放部を覆閉するためのプラスチック繊維製ネットから成る蓋体とにより構成 したごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具を提供するものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、図１は本考案 の実施の形態に係るごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具基体１を示しており 、この囲い具基体１は長方形状の基枠２と、この基枠２の内側に張設されたネッ ト３とから構成されている。

【０００８】 而して、上記基枠２は、この実施の形態では、縦寸法約７０〜８０cmの左右の 縦枠２ａ、２ａと、横寸法約４５〜５５cmの上下の横枠２ｂ、２ｂを備えた金属 パイプまたは金属バー製の縦長の長方形状に形成されており、その左右の縦枠２ ａ、２ａのうちの一方の縦枠２ａの外側に所定の間隔Ｌを保って二本の金属製パ イプＰ₁、Ｐ₁から成る枢着部材２ａ₁を縦設すると共に、他方の縦枠２ａの外側 に、上記間隔Ｌの位置に一致させて、間隔Ｌの寸法よりも僅かに短い同径の金属 製パイプＰ₂から成る枢着部材２ａ₂を縦設し、且つ両縦枠２ａ、２ａの下端に、 下方の横枠２ｂから約１．５〜２．５cm程度下方に突出した隙間形成用の短脚２ ｃ、２ｃを設けて構成されている。

【０００９】 また、上記ネット３は、この実施の形態では、約１０〜１５mm平方の小さい網 目３ａを多数備えた、上記基枠１内に張設可能な広さのポリプロピレン繊維製の 長方形状に形成されており、該ネット３の四つの辺縁に細い補強紐条３ｂを掛け 通すと共に、該補強紐条３ｂの上下及び左右両側の複数個所を紐などの結縛部材 ３ｃ…３ｃにより前記基枠２に取付けて、ネット３を基枠２の内側に張設したご み袋囲い具の囲い具基体１を構成したものである。

【００１０】 上記のように構成した囲い具基体１は、その四枚以上の複数枚を枢着して使用 されるものであって、その枢着形態を説明すれば、図３に示すように、一方の囲 い具基体１の基枠２の一方の縦枠２ａの外側に縦設した二本の金属製パイプＰ₁ 、Ｐ₁（枢着部材２ａ₁）間の間隔Ｌ内に、他方の囲い具基体１の基枠２の他方の 縦枠２ａの外側に縦設した一本の金属製パイプＰ₂（枢着部材２ａ₂）を差込んで 、各パイプＰ₁、Ｐ₂、Ｐ₁の孔を合致させた後に、図２に示す枢着棒４を各パイ プＰ₁、Ｐ₂、Ｐ₁の孔に挿通して二枚の囲い具基体１、１を回動可能に枢着する ものである。

【００１１】 また、この実施の形態では、６枚の囲い具基体１…１を上記の枢着態様にした がい順次に枢着して、図４及び図５に示すように、常態では、平面形状が六角形 状の囲い具本体５を構成するものである。

【００１２】 また、図６において符号６は、詳細には図示していないが、上記基枠２に張設 したネット３と同じネット３を用いて構成した、上記囲い具本体５の上方開放部 を覆閉するための蓋体を示しており、その形状は自由に選定できるが、この実施 の形態では、囲い具本体５の上方開放部の形状と略々同一形状のネット３の複数 個所に他のネット３から成る覆閉補助部材６ａを垂れ下げ可能に延設して構成さ れており、上記囲い具本体５とこの蓋体６とによりごみ袋囲い具を構成したもの である。

【００１３】 上記のように構成されたごみ袋囲い具は、随時に、または、ごみの回収日ごと に屋外の指定の場所に設置して使用されるものであるが、この実施の形態にした がえば次の優れた効果を奏する。

【００１４】 囲い具本体５内にごみ袋Ｂを収容した後に、上方開放部を蓋体６で覆閉してお けば、ネット３の網目が、１０〜１５mm平方程度に小さいため烏や猫などが囲い 具本体５内に侵入するのを確実に防止でき、したがってごみ袋Ｂが食い破られて 、ごみが外部に散出するおそれがなく、腐敗した生ごみなどの散出による汚物の 流出、悪臭の発生を確実に防止し得て、ごみ捨て場周辺の環境衛生を良好に保ち 得る。

【００１５】 この囲い具本体５は、各囲い具基体１の枢着部を介して回動変形自在であるか ら、６枚の囲い具基体１…１から成る、図６に示す平面形状が六角形状の囲い具 本体５を、例えば図７に示す立方体形状、その他の形状に自由に変形できる特長 があり、したがってごみ袋捨て場の周囲の形状に応じた最も設置し易い形状に変 形することができる利点がある。 なお、囲い具本体５の形状の変化に対応させて蓋体６の形状を変えることは言 うまでもない。

【００１６】 また、この実施の形態にしたがえば、囲い具本体５は方形状の基枠２とネット ３とから構成されていて、従来の公団住宅などに設置されている金属製箱型のも のに較べて著しく軽量にして安価である利点があり、且つ各囲い具基体１は枢着 部を介して折畳むことが可能であるため、嵩低く折畳んで容易に運搬できると共 に不使用時の収納に著しく便利である。

【００１７】 さらに、この実施の形態にしたがえば、各囲い具基体１は着脱自在であるから 、一つの囲い具基体１が破損したり、変形した場合は、その囲い具基体１のみを 取替えることで対処できる利点があり、また、この囲い具本体５を道路上などに 設置した場合は、各縦枠２ａの下端に突設した短脚２ｃにより、囲い具本体５の 下部と道路面との間に隙間７を形成できるので、萬一、ごみ袋Ｂが破れて汚水が 流出するようなことがあったり、或は他所から汚水が流入して来ても囲い具本体 ５が汚れるおそれはない。

【００１８】 以上、本考案の主要な実施の形態について説明したが、本考案はこの実施の形 態に限定されるものではなく、例えば蓋体６は必ずしもネット３で構成されなく てもよく、烏や猫などの侵入を防止できるものであれば、プラスチック板やトタ ン板などの板材、金属製網なども使用できるものであって、要するに本考案の目 的を達成でき且つ本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能であり 、これらの設計変更も全て本考案に包含されるものである。

【００１９】

【考案の効果】

請求項１に記載のごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具によれば、囲い具本 体内にごみ袋を収容した後に、上方開放部を蓋体で覆閉しておけば、ネットによ り烏や猫などが囲い具本体内に侵入するのを阻止し得て、ごみ袋が食い破られて 、ごみが外部に散出するおそれがなく、腐敗した生ごみなどの散出による汚物の 流出、悪臭の発生を確実に防止でき、ごみ捨て置き場周辺における環境衛生を良 好に保つことができる。

【００２０】 また、囲い具本体は、四枚以上の適宜数の囲い具基体を使用して構成すること により、ごみ袋捨て置き場の広さに応じて広狭自在に構成できる利点があり、且 つ囲い具本体は各囲い具基体の枢着部を介して回動変形自在であるから、種々の 形状に変形ができ、したがってごみ袋捨て置き場の周囲の形状に応じた最も設置 し易い形状に形成することが可能である。

【００２１】 さらに、囲い具本体は、方形状の基枠とネットとから構成されていて、従来の ごみ箱に較べて著しく軽量にして安価である利点があり、且つ各囲い具基体の枢 着部を介して折畳むことができるので、嵩低く折畳んで容易に運搬できると共に 、不使用時には狭いスペースに収容できる。

【００２２】 請求項２に記載のごみ捨て置き場におけるごみ袋囲い具によれば、上記の各効 果に加えて次の効果を達成できる。 即ち、各囲い具基体は着脱自在であるから、一つの囲い具基体が破損したり、 変形した場合は、その囲い具基体のみを取替えることで対処できる利点があり、 また、この囲い具本体を道路上などに設置した場合は、各縦枠の下端に突設した 短脚により、囲い具本体の下部と道路面との間に隙間を形成できるので、萬一、 ごみ袋が破れて汚水が流出するようなことがあったり、或は他所から汚水が流入 して来ても囲い具本体が汚れるおそれはない。

【提出日】平成１１年１０月２２日（１９９９．１０．２２）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００９】 また、上記ネット３は、この実施の形態では、約１０〜１５mm平方の小さい網 目３ａを多数備えた、上記基枠２内に張設可能な広さのポリプロピレン繊維製の 長方形状に形成されており、該ネット３の四つの辺縁に細い補強紐条３ｂを掛け 通すと共に、該補強紐条３ｂの上下及び左右両側の複数個所を紐などの結縛部材 ３ｃ…３ｃにより前記基枠２に取付けて、ネット３を基枠２の内側に張設したご み袋囲い具の囲い具基体１を構成したものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態に係るごみ捨て置き場にお
けるごみ囲い具の囲い具基体の正面図である。

【図２】各囲い具基体の枢着棒の正面図である。

【図３】二枚の囲い具基体を枢着した状態の正面図であ
る。

【図４】本考案の実施の形態に係るごみ捨て置き場にお
けるごみ囲い具の囲い具本体の斜視図である。

【図５】囲い具本体内にごみ袋を収容した状態の一部省
略平面図である。

【図６】囲い具本体の上方開放部を蓋体で覆閉した状態
の概略斜視図である。

【図７】図６の囲い具本体を枢着部を介して立方形状に
変形し、その上方開放部を形状の異なる蓋体で覆閉した
状態の概略斜視図である。

【符号の説明】

１ 囲い具基体 ２ 基枠 ２ａ 縦枠 ２ａ₁ 枢着部材 ２ａ₂ 枢着部材 Ｐ₁ 金属製パイプ Ｐ₂ 金属製パイプ Ｌ 間隔 ２ｂ 横枠 ２ｃ 短脚 ３ ネット ３ａ 網目 ３ｂ 補強紐条 ３ｃ 結縛部材 ４ 枢着棒 ５ 囲い具本体 ６ 蓋体 ６ａ 覆閉補助部材 ７ 隙間 Ｂ ごみ袋

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 方形状の基枠にネットを張設して成る囲
   い具基体を少なくとも四枚以上使用し、各囲い具基体の
   縦枠を順次に枢着して、所要のスペースを有すると共に
   上下を開放して構成した変形自在な囲い具本体と、この
   囲い具本体の上方開放部を覆閉するための蓋体とにより
   構成したごみ袋捨て置き場におけるごみ袋囲い具。
2. 【請求項２】 方形状の金属製基枠にプラスチック繊維
   製ネットを張設して成る囲い具基体を少なくとも四枚以
   上使用し、各囲い具基体の縦枠を枢着部材により順次に
   着脱自在に枢着して、所要のスペースを有すると共に上
   下を開放し、且つ各縦枠の下端に隙間形成用の短脚を設
   けて構成した変形自在な囲い具本体と、この囲い具本体
   の上方開放部を覆閉するためのプラスチック繊維製ネッ
   トから成る蓋体とにより構成したごみ袋捨て置き場にお
   けるごみ袋囲い具。