JP3067259U - マイクロツインロ―タ式リニアモ―タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロツインロータ式リニアモータの提
供。 【解決手段】 コイルシート、回転軸、対応シート、シ
ートカバー、位置決め盤及び歯車装置を具え、回転軸の
一端の上記コイルシートを貫通した部分に歯車装置が組
み合わされ、また回転軸のもう一端がコイルシートとほ
ぼ対称な形状を有するシートカバーに枢接され、二方向
の回転力を提供でき、コイルシートとシートカバーの間
に背向設置されら二つの対応シートが、コイルシートと
シートカバーの間に介装された環体で被包され、炭素ブ
ラシを使用せず、且つ電流供給の周波数が安定し、電力
を節約し、使用寿命が長いことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のマイクロツインロータ式リニアモータに係り、特に、水平配置 された回転軸の一端がコイルシートを貫通して歯車に枢接され、回転軸の別端が 該コイルシートとほぼ対称に設けられたシートカバーに枢接され、該コイルシー トとシートカバーの間に環体が介装されて該環体の内部に二つの背向設置された 対応シートが被包され、軸環を介して上記回転軸がこれら二つの対応シートも貫 通し、該回転軸が無負荷で順調に歯車装置を駆動可能で、磁力浮動を二方向の回 転力に変換可能である、マイクロツインロータ式リニアモータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

比較的小さい電流を使用するマイクロモータは玩具、小型動力機械或いは車輛 のパワーウインドーに使用され、重要な役割を果たしている。マイクロモータの 回転構造においては、炭素ブラシをコイルに流し、けい素鋼板との間の相互排斥 、相互吸引の作用を変換して回転力を得ている。炭素ブラシは使用により磨耗し 接触不良を起こしやすく、それにより供給される電圧周波数が不安定となり、時 にはスパークを発生し、また周辺の電器に電圧不安定による故障をもたらしてそ の使用寿命を大幅に縮減することがあった。これを改善するため金属ブラシを使 用したものがあり、金属ブラシは軟らかく炭素ブラシより使用寿命は長いが、し かし炭素ブラシの欠点を完全には解決していなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種のマイクロツインロータ式リニアモータを提供することを課題 とし、それは、コイルシート、回転軸、対応シート、シートカバー、位置決め盤 及び歯車装置を具え、磁力浮動を変換して二方向の回転力を提供できるものとす る。

【０００４】 本考案はさらに、一種のマイクロツインロータ式リニアモータを提供すること を課題とし、それは、回転軸の一端の上記コイルシートを貫通した部分に歯車装 置が組み合わされ、また回転軸のもう一端がコイルシートとほぼ対称な形状を有 するシートカバーに枢接され、二方向の回転力を提供できるものとする。

【０００５】 本考案はさらにまた、一種のマイクロツインロータ式リニアモータを提供する ことを課題とし、それはコイルシートとシートカバーの間に背向設置されら二つ の対応シートが、コイルシートとシートカバーの間に介装された環体で被包され ているものとする。

【０００６】 本考案はまた、一種のマイクロツインロータ式リニアモータを提供することを 課題とし、それは炭素ブラシを使用せず、ゆえにその使用寿命が炭素ブラシの使 用寿命に影響されず、且つ電流供給の周波数が安定し、電力を節約し、使用寿命 が長いものとする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、コイルシート、回転軸、二つの対応シート、該コイルシー トとほぼ同じ形状を有して該コイルシートとほぼ対称に設置されるシートカバー 、位置決め盤及び歯車装置を具えたマイクロツインロータ式リニアモータにおい て、 該コイルシートの中央に形成された管状の通路中に一つの軸スリーブが嵌め込 まれて該回転軸が該軸スリーブを貫通し、該回転軸がさらに二つの背向設置され た上記対応シートを貫通して、シートカバーに嵌め込まれた別の軸スリーブを貫 通してシートカバーに枢接され、コイルシートとシートカバーの間に環体が介装 され、該環体内に背向設置された上記対応シートが被包され、各対応シートの内 縁にそれぞれ磁力環が嵌め込まれてコイルのけい素鋼板の外環と対応し且つある 適当な距離を保持して相互に排斥し磁力により浮遊する状態を形成し、 上記二つの対応シートの中央に一つの中心孔が形成され、該中央孔の縁に凹部 が設けられ、二つの該凹部により一つの収容室が形成され、該収容室に軸環が設 けられ、この収容室の軸環を上記回転軸が水平に貫通して二つのコイルシートが 無負荷で回転可能で、回転軸の内端に原動歯車が套設されて位置決め盤を貫通し 、 該位置決め盤に三つの孔が設けられてコイルシートに設けられた三つのネジ孔 に対応し両者がネジ止めされ、該位置決め盤の盤面に三つの挿入管が等距離に凸 設されてそのうち二つの挿入管にそれぞれ支持棒が嵌着され、その一方の支持棒 に従動歯車と二つの復動歯車が順に套設され、もう一つの支持棒に、該従動歯車 と復動歯車と噛み合い伝動する二つの作動歯車が順に套設され、第３の支持棒が 残る一つの挿入管に挿入固定され、該第３の支持棒に歯車が套設され、該第３の 支持棒の歯車が上記復動歯車に噛み合い、歯車装置が形成され、該第３の支持棒 がカバー板を貫通しその突出した端部に一つの小歯車が套設され、 第２の環体が位置決め盤位置決め盤の外縁に嵌め止めされて上記歯車装置の周 囲を被包し、上記カバー板が該第２の環体の別端を被覆した後にネジで該カバー 板と位置決め盤が位置決めされ、 磁力浮動を二方向の回転力に変換し、上記カバー板を貫通し突出する上記第３ の支持棒の端部に套設された上記小歯車を二方向に回転させることを特徴とする 、マイクロツインロータ式リニアモータとしている。 請求項２の考案は、二つの背向設置されたコイルシートの一方が時計回り、も う一方が逆時計回りの回転力を提供することを特徴とする、請求項１に記載のマ イクロツインロータ式リニアモータとしている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１乃至図５に示されるように、本考案のマイクロツインロータ式リニアモー タは、コイルシート３、回転軸５、対応シート６及び６６、シートカバー７、位 置決め盤８及び歯車装置９を組み合わせてなる。コイルシート３の中央に一体に 延伸された円筒部３１が設けられ、該円筒部３１に環状のＩＣボード３３が、該 ＩＣボード３３の中央に凸設された軸管３６を以て套設され、該ＩＣボード３３ の軸管３６が凸設された面にダイオード３３１、コンデンサ３３２、トランジス タ３３３等の電流制御素子が組み付けられている。さらに、けい素鋼板３５に巻 線して形成した外環装置が該軸管３６の外周に套設されている。該コイルシート ３の円筒部３１の内側が一つの通路とされる。この通路に一つの軸スリーブ３６ ６が嵌置され、回転軸５がこの軸スリーブ３６６を貫通する。この回転軸５は、 二つの対応シート６とシートカバー７の中央の円筒部３Ａ内に嵌め込まれた軸ス リーブ３６６Ａを貫通してシートカバー７中央の孔７１に枢接される。そのうち コイルシート３の座体とシートカバーの間に環体３７が設けられ、該環体３７内 に対称設置された二つの対応シート６、６６が設けられ、二つの対応シート６、 ６６の内縁に磁力環６１、６６１が嵌設され、コイルのけい素鋼板に対応し且つ けい素鋼板との間に適当な距離を保持し相互に排斥する磁力により浮遊する状態 を形成する。対応シート６、６６の座体中央に一つの中心孔６２が設けられ孔縁 に凹部６３が設けられ、二つの凹部６３が対向するよう連接されて一つの収容室 が形成され、該収容室に軸環６３６が収容され、二つの対応シート６、６６の中 心を回転軸が水平に貫通し、二つの対向設置されたコイルシート３が負荷なく順 調に二方向に回転可能とされ、また回転軸内端に原動歯車５９が設けられて位置 決め盤８を貫通し、位置決め盤８の盤面に均等に三つの孔８１、８２、８３が設 けられてコイルシート３の背面の三つのネジ孔にネジ止めされ、位置決め盤８に 一体に三つの等距離の挿入管８５、８６、８７が凸設されて、そのうち二つの挿 入管８５、８６に二つの支持棒８９１、８９２が挿着され、そのうち一つの支持 棒８９１に従動歯車９と復動歯車９１、９１１が順に套設され、もう一つの支持 棒８９２に、該従動歯車９と復動歯車９１、９１１と噛み合い伝動する作動歯車 ９２、９２２が順に套設され、第３の支持棒８９３が挿入管８７に挿入固定され 、該第３の支持棒８９３に歯車９３が套設され、該歯車９３が上記復動歯車９１ １に噛み合う。該第３の支持棒８９３のカバー板９６を貫通し突出した端部に一 つの小歯車９３３が套設される。一つの環体９５が位置決め盤８の外縁に嵌め止 めされ、上記カバー板９６が該環体９５の上方を被覆した後にネジＡ、Ｂがカバ ー板９６の板面の二側に設けられた固定孔９６１、９６２を通り位置決め盤８の それに対応する両側のネジ孔にねじ込まれてこの環体９５内に組合が完成し、カ バー板９６に別に設けられた孔９６３より突出する上記第３の支持棒８９３の端 部に套設された小歯車９３３が回転して使用に供される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案のマイクロツインロータ式リニアモータは、コイルシート、回転軸、対 応シート、シートカバー、位置決め盤及び歯車装置を具え、磁力浮動を変換して 二方向の回転力を提供でき、炭素ブラシを使用せず、ゆえにその使用寿命が炭素 ブラシの使用寿命に影響されず、且つ電流供給の周波数が安定し、電力を節約し 、使用寿命が長い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の組合せ後の一部切り欠いた斜視図であ
る。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案のもう一つの分解斜視図である。

【図４】本考案の断面図である。

【図５】本考案の動作表示図である。

【符号の説明】

３ コイルシート ５ 回転軸 ６、６６ 対応シート ７ シートカバー ８ 位置決め盤 ９ 歯車装置 ３１ 円筒部 ３３ ＩＣボード ３６ 軸管 ３３１ ダイオード ３３２ コンデンサ ３３３ トランジスタ ３５ けい素鋼板 ３６６、３６６Ａ 軸スリーブ ３Ａ 円筒部 ７１ 孔 ３７ 環体 ６１、６６１ 磁力環 ６２ 中心孔 ６３ 凹部 ６３６ 軸環 ５９ 原動歯車 ８１、８２、８３ 孔 ８５、８６、８７ 挿入管 ８９１、８９２ 支持棒 ９ 従動歯車 ９１、９１１ 復動歯車 ９２、９２２ 作動歯車 ８９３ 第３の支持棒 ９３ 歯車 ９６ カバー板 ９３３ 小歯車 ９５ 環体 Ａ、Ｂ ネジ ９６１、９６２ 固定孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コイルシート、回転軸、二つの対応シー
   ト、該コイルシートとほぼ同じ形状を有して該コイルシ
   ートとほぼ対称に設置されるシートカバー、位置決め盤
   及び歯車装置を具えたマイクロツインロータ式リニアモ
   ータにおいて、 該コイルシートの中央に形成された管状の通路中に一つ
   の軸スリーブが嵌め込まれて該回転軸が該軸スリーブを
   貫通し、該回転軸がさらに二つの背向設置された上記対
   応シートを貫通して、シートカバーに嵌め込まれた別の
   軸スリーブを貫通してシートカバーに枢接され、コイル
   シートとシートカバーの間に環体が介装され、該環体内
   に背向設置された上記対応シートが被包され、各対応シ
   ートの内縁にそれぞれ磁力環が嵌め込まれてコイルのけ
   い素鋼板の外環と対応し且つある適当な距離を保持して
   相互に排斥し磁力により浮遊する状態を形成し、 上記二つの対応シートの中央に一つの中心孔が形成さ
   れ、該中央孔の縁に凹部が設けられ、二つの該凹部によ
   り一つの収容室が形成され、該収容室に軸環が設けら
   れ、この収容室の軸環を上記回転軸が水平に貫通して二
   つのコイルシートが無負荷で回転可能で、回転軸の内端
   に原動歯車が套設されて位置決め盤を貫通し、 該位置決め盤に三つの孔が設けられてコイルシートに設
   けられた三つのネジ孔に対応し両者がネジ止めされ、該
   位置決め盤の盤面に三つの挿入管が等距離に凸設されて
   そのうち二つの挿入管にそれぞれ支持棒が嵌着され、そ
   の一方の支持棒に従動歯車と二つの復動歯車が順に套設
   され、もう一つの支持棒に、該従動歯車と復動歯車と噛
   み合い伝動する二つの作動歯車が順に套設され、第３の
   支持棒が残る一つの挿入管に挿入固定され、該第３の支
   持棒に歯車が套設され、該第３の支持棒の歯車が上記復
   動歯車に噛み合い、歯車装置が形成され、該第３の支持
   棒がカバー板を貫通しその突出した端部に一つの小歯車
   が套設され、 第２の環体が位置決め盤位置決め盤の外縁に嵌め止めさ
   れて上記歯車装置の周囲を被包し、上記カバー板が該第
   ２の環体の別端を被覆した後にネジで該カバー板と位置
   決め盤が位置決めされ、 磁力浮動を二方向の回転力に変換し、上記カバー板を貫
   通し突出する上記第３の支持棒の端部に套設された上記
   小歯車を二方向に回転させることを特徴とする、マイク
   ロツインロータ式リニアモータ。
2. 【請求項２】 二つの背向設置されたコイルシートの一
   方が時計回り、もう一方が逆時計回りの回転力を提供す
   ることを特徴とする、請求項１に記載のマイクロツイン
   ロータ式リニアモータ。