JP3066409B2 - クッション - Google Patents

クッション

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JP3066409B2
JP3066409B2 JP7157363A JP15736395A JP3066409B2 JP 3066409 B2 JP3066409 B2 JP 3066409B2 JP 7157363 A JP7157363 A JP 7157363A JP 15736395 A JP15736395 A JP 15736395A JP 3066409 B2 JP3066409 B2 JP 3066409B2
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隆志 白神
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株式会社クレトム
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッションに関し、詳
しくは、室内や自動車の車室などで用いられるクッショ
ンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クッションは、原綿、パンヤ、化
維などの中綿(なかわた)を綿布、合成繊維などの側
(がわ)で包んだものであって、やわらかく、弾性に富
み、座ぶとん、背座ぶとんとして広く普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クッション
は、本来的に有する弾性のために、座ったり、或いはも
たれたりして荷重を負荷しても、該負荷を取り除けば、
すぐにもとの形状に戻る性質がある。
【0004】すなわち、クッションは、使用者の荷重に
よる押圧力が働くと、まず、該押圧力とそれに抗する弾
性力が均衡するところまで変形し、その後、使用者の押
圧部位とぴったりとフィットした形状に変形した状態を
保ちながら、そのクッションに残存する弾性力により荷
重を緩和してクッションとして作用するものであり、か
かる荷重を取り除くと前記押圧力に抗していた弾性力に
より、もとの形状に戻るのである。
【0005】従って、座ったり、もたれたりしても、一
旦クッションからはなれてしまうと、クッションは、使
用者の押圧部位とぴったりとフィットした形状を保つこ
とができず、もとの形状に戻るため、再度座ったり、も
たれたりした場合には、クッションは再び変形を繰り返
し、常にぴったりとフィットした感触で着座することは
できない。
【0006】とりわけ、自動車の座席など振動の多い場
所で用いる場合には、クッションには使用者から繰り返
し荷重がかかるため、該荷重のかかる毎に、クッション
は変形回復を繰り返して、クッション本来の心地よい感
触が損なわれるという不具合を生じる。
【0007】本発明の目的は、常にぴったりとフィット
した感触で着座することができ、心地よい感触を与える
ことがきるクッションを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクッション
は、密閉された袋体と、該袋体に内装されたクッション
材と、前記袋体に設けられ、該袋体内の空気量を調節す
る開閉弁とを備えたクッションにおいて、前記開閉弁
は、前記袋体の外面に開口する小径孔及び該小径孔に弁
座を介して連続する大径孔を有し、前記袋体内に配置さ
れた弁ケーシングと、前記大径孔に挿嵌され、コイルス
プリングによって前記弁座へ圧接される弁体と、前記小
径孔に挿通され、その一端に前記弁体が固定された脚部
及び該脚部の他端に設けられ、前記袋体の外面よりも外
側に配置される押さえ部を有する操作体とを備えている
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、前記開閉弁3を開け
ながらクッションに荷重を負荷すると、クッションは前
記負荷に応じた変形をしながら、一方で袋体内部の空気
は前記開閉弁3を通って排出されるため、次に、前記開
閉弁3を閉じてから負荷を取り除いた場合であっても、
袋体内部は減圧状態に保たれ、クッション材1は弾性に
より回復することなく、変形した状態を保つことができ
る。
【0010】また、変形した状態、即ち袋体内部が減圧
となっている状態で、前記開閉弁3を開けると、引圧と
なっている袋体内部に空気が引き込まれるため、クッシ
ョンは、クッション材1の弾性の回復とともに、自然に
クッション本来の形状に復元する。
【0011】従って、使用者は、使用の際に、前記開閉
弁3を開けながら、座ったり、もたれたりしてクッショ
ンに荷重をかけることにより、前記クッションをあらか
じめ使用者の着座に合わせた任意の形状に変形させてお
くことができ、再度座ったり、もたれたりする場合で
も、常にぴったりとフィットした感触で着座することが
できる。また、使用後は、再び開閉弁3を開けるのみ
で、簡単にもとの形に戻すことができる。
【0012】
【実施例】図1は本実施例にかかるクッションを示した
図であって、1はクッション材、2は前記クッション材
1を内装する袋体、3は前記袋体2に設けられた開閉弁
である。
【0013】前記クッション材1は、袋体2の内部を減
圧状態としたときに、変形した状態を保ち、且つその状
態でクッションとして要求される弾性を有するものであ
れば、通常中綿として使用されるいずれのものであって
もよく、好適には、連続気泡を有する発泡体が用いられ
る。かかる発泡体を用いると、開閉弁3を開けながら荷
重をかけた時には、発泡体中のセルが連通しているの
で、該セル内に取り込まれていた空気は、効率よく前記
開閉弁3から外に排出されると共に、該セルは前記空気
抜け及び荷重に応じて次第に変形していくのであり、よ
って、荷重に応じた変形状態を良好に形成できるのであ
り、また、開閉弁3を閉めて減圧密閉状態とした場合に
も、発泡体の骨格自体がクッションとして十分なる弾性
を有するため、変形状態においてもクッション本来の心
地よい感触を常に得ることができる。
【0014】発泡体としては、具体的には、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、ポリウレタン、ポリエチレン、塩化ビ
ニル樹脂などの発泡体が用いられ、本実施例において
は、発泡ポリウレタンを使用している。
【0015】前記袋体2は、空気遮断性材料よりなるシ
ート状物をヒートシールなどにより貼りあわせて袋状と
なしたもので、前記空気遮断性材料としては、空気を通
さない柔軟性のある材料ならいずれでもよく、例えば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの
汎用の合成樹脂シート、牛皮などの天然皮革、ニトロセ
ルロース、ポリウレタンなどの合成皮革などが用いられ
る。本実施例においては、ポリ塩化ビニルシートを用
い、前記クッション材1を密閉状に包むように、上側シ
ート21と下側シート22とをヒートシールにより貼り
あわせて袋体2を形成している。
【0016】前記開閉弁3は、基本的には図2に示すよ
うに、前記袋体2内に配置される円筒状の弁ケーシング
31に挿嵌された弁体32を、操作体33の押し操作に
より前記袋体2内の空気量を調節するようにしたもので
あって、図に示す弁ケーシング31は、前記弁ケーシン
グ31内の長さ方向一端側を小径孔31aとし、また長
さ方向他端側を大径孔31bとして、これら小径孔31
aと大径孔31bとの境界に弁座31cを設け、前記弁
ケーシング31における前記小径孔31aの開口側端部
を、前記袋体2に形成した開口部にゴム材4で固着して
いる。
【0017】一方、前記弁体32は、外径が前記小径孔
31aよりも大径で且つ前記大径孔31bよりも小径と
した円板からなり、また前記操作体33は、略断面十字
状の脚部33aの長さ方向一端部に円板状の押さえ部3
3bを一体形成してなり、該操作体33の脚部33a
を、前記小径孔31aの開口より前記弁ケーシング31
内に挿通した上で、該脚部33aの挿通端に、前記弁体
32をねじ体34を介して固定する一方、前記弁体32
の背面と前記弁ケーシング31における小径孔31aの
開口部側内周面に嵌着したばね受け35との間に、コイ
ルスプリング36を介装して、該スプリング36のばね
反力により、前記弁体32を前記弁座31cに圧接させ
て、袋体の内部と外部との連通を遮断するようにしてい
る。
【0018】以上の開閉弁3は、常時はコイルスプリン
グ36のばね力により、前記弁体32が前記弁座31c
に圧接した閉動作を保っているのであって、前記操作体
33の押さえ部33bの押動操作により、前記弁体32
を、前記コイルスプリング36のばね力に抗して前記弁
座31cから離れる方向方向に移動させることで、開動
作するのである。
【0019】以上のように、本実施例によるクッション
は、開閉弁3の開閉により、密閉された袋体内部の空気
量を調節できるので、前記開閉弁3を開けながらクッシ
ョンに荷重を負荷すると、クッションは前記負荷に応じ
た変形をしながら、一方で袋体内部の空気は前記開閉弁
3を通って排出されるため、次に、前記開閉弁3を閉じ
てから負荷を取り除いた場合であっても、袋体内部は減
圧状態であって、クッション材1の弾性により回復する
ことなく、変形した状態を保つことができる。
【0020】また、変形した状態、即ち袋体内部が減圧
となっている状態で、前記開閉弁3を開けると、袋体内
部は引圧であって空気が引き込まれるため、クッション
は、クッション材1の弾性の回復とともに、自然にクッ
ション本来のもとの形状に戻るのである。
【0021】従って、使用者は、使用の際に、前記開閉
弁3を開けながら、座ったり、もたれたりしてクッショ
ンに荷重をかけることにより、前記クッションをあらか
じめ使用者の着座に合わせた任意の形状に変形させてお
くことができ、再度座ったり、もたれたりする場合で
も、常にぴったりとフィットした感触で着座することが
できる。また、使用後は、再び開閉弁3を開けるのみ
で、簡単にもとの形に戻すことができる。
【0022】かかるクッションは、自動車の座席など振
動の多い場所で用いる場合にあっても、使用者からかか
る繰り返し荷重により変形回復を繰り返すことなく、ク
ッション本来の心地よい感触を損なわれることはない。
とりわけ、自動車の座席用クッションとして用いた場合
には、あらかじめ乗者の着座に合わせた任意の形状に変
形させておくことにより、例えば、カーブ時に横方向の
重力がかかっても乗者の着座をしっかりと保持でき、良
好な乗り心地を確保できるのである。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、簡易な開閉弁3の開閉操作のみにより、使
用者は、使用の際に、前記開閉弁3を開けながら、座っ
たり、もたれたりしてクッションをあらかじめ使用者の
着座に合った任意の形状にしておくことができるので、
再度座ったり、もたれたりする場合にも、常にぴったり
とフィットした感触で着座することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるクッションの一部切欠斜視図で
ある。
【図2】図1におけるAーA線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 クッション材 2 袋体 3 開閉弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉された袋体と、該袋体に内装された
    クッション材と前記袋体に設けられ、該袋体内の空気
    量を調節する開閉弁とを備えたクッションにおいて、前
    記開閉弁は、前記袋体の外面に開口する小径孔及び該小
    径孔に弁座を介して連続する大径孔を有し、前記袋体内
    に配置された弁ケーシングと、前記大径孔に挿嵌され、
    コイルスプリングによって前記弁座へ圧接される弁体
    と、前記小径孔に挿通され、その一端に前記弁体が固定
    された脚部及び該脚部の他端に設けられ、前記袋体の外
    面よりも外側に配置される押さえ部を有する操作体とを
    備えていることを特徴とするクッション。
JP7157363A 1995-06-23 1995-06-23 クッション Expired - Fee Related JP3066409B2 (ja)

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