JP3066304U - 複写機用空気清浄機 - Google Patents

複写機用空気清浄機

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JP3066304U
JP3066304U JP1999006831U JP683199U JP3066304U JP 3066304 U JP3066304 U JP 3066304U JP 1999006831 U JP1999006831 U JP 1999006831U JP 683199 U JP683199 U JP 683199U JP 3066304 U JP3066304 U JP 3066304U
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礼子 宇田川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機から発生するオゾン、窒素酸化物、ホ
ルムアルデヒド等の有害化学物質を分解処理できる空気
清浄機を提供する。 【解決手段】 吸気口、集塵フイルター、洗浄可能な脱
臭フイルター、添加剤入り脱臭フイルター、インバータ
ーランプ、モーター、ファンおよび送風口より構成され
る空気清浄機において、シリカ含有量が25重量%以
下、アルミナ含有量が5重量%以下であり、主成分がア
ナターゼ型酸化チタンである多孔質チタニア繊維を洗浄
可能な脱臭フイルターに用い、シリカ含有量が25重量
%以下、アルミナ含有量が5重量%以下であり、酸化バ
ナジウムおよび二酸化マンガンよりなる触媒を担持した
チタニア繊維を添加剤入り脱臭フイルターに用いること
を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
酸化バナジウムおよび二酸化マンガンよりなる触媒を担持したチタニア繊維を 脱臭フイルターに用いることにより、オゾン、窒素酸化物、ホルムアルデヒド、 アセトアルデヒド、アンモニア、硫化水素およびメルカプタン等の有害化学物質 を分解処理できる複写機用の空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機の電子写真感光体で放電化学反応が起こり、大量のオゾンや窒素酸化物 が発生し、また定着装置で定着する際に180℃以上の高温に加熱するので、ト ナーの結着剤樹脂であるスチレン・アクリル酸エステル共重合体の一部が熱分解 して、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等の有害化学物質が発生する。従来 の空気清浄機、例えばダイキン工業社製の酸化チタン光触媒を用いた「光クリエ ール」や松下電工社製のプラズマ方式を用いた「プラズマリフレ」は窒素酸化物 、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、アンモニア、硫化水素あるいはメルカ プタンは脱臭・分解・清浄できるがオゾンを分解処理することはむずかしい。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
複写機からオゾン、窒素酸化物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の有 害化学物質が大量に発生するので複写機室には、空気清浄機を設置する必要があ った。しかし従来の空気清浄機では高濃度のオゾンを分解処理することができな かった。そこでオゾン、窒素酸化物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等の 有害化学物質を分解処理できる空気清浄機が必要とされる。本考案は、以上の課 題を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
BET比表面積が10m/g以上、窒素吸着法で測定した細孔容積が0.0 2cc/g以上、10Å以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc/g以 上、単繊維の引張強度が0.1GPa以上であり、シリカの含有量が25重量% 以下で、アルミナの含有量が5重量%以下のチタニア繊維を酸化バナジウムおよ び二酸化マンガン前駆体を含有する溶液に浸漬し、乾燥後焼成することにより作 成した触媒担持チタニア繊維を脱臭フイルターに用いて、吸気口、集塵フイルタ ー、洗浄可能な脱臭フイルター、添加剤入り脱臭フイルター、インバーター紫外 線ランプ、モーター、ファンおよび送風口から構成される空気清浄機を複写機室 に設置することにより、複写機から発生するオゾン、窒素酸化物、ホルムアルデ ヒドおよびトナー微粒子を吸着分解することができ、複写機室をクリーンな環境 にすることができる。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下に本案の実施の形態について説明する。まず担体である多孔質チタニア繊 維の製造方法を示す。チタンイソプロポキシド(東京化成)300g(1.05 6モル)およびアセト酢酸エチル(東京化成)55gをイソプロピルアルコール 700gに溶解して、窒素雰囲気下で1時間還流してアルコール溶液を調製した 。次に蒸留水51g(2.83モル)をイソプロピルアルコール460gと混合 して、水濃度10重量%のアルコール溶液を調製した。原料のアルコール溶液を 窒素雰囲気下で還流させると同時に、アルコール溶液を攪拌しながら、135分 かけて滴下し、アルコールの留出速度と添加速度がほぼ等しくなるように調製し た。添加を開始し、チタンアルコキシド1モルに対して、2.1モルの水分を添 加した頃から、重合体の析出が始まり、水分を全量添加した時点で完全にスラリ ー状態となった。このスラリーを1時間還流した後、加熱を続けてアルコールを 留出させ、145℃のオイルバス中で留出液がでなくなるまで加熱を続けて、重 合体を乾燥した。乾燥後の重合体は黄色の粉末で、収量は144gであった。こ の重合体をテトラヒドロフラン460gに溶解させた後、テトラエトキシシラン 37.2g(0.179モル)およびアルミニウムトリイソプロポキシド6.1 3g(0.03モル)を加えて、1時間還流して冷却後、テフロン製のフイルタ ーで濾過した後、加熱してテトラヒドロフランを留去させて濃縮し、200gの 紡糸液を調製した。この紡糸液の粘度は、40℃で50ポイズであった。この4 0℃の紡糸液を、20kg/cmの窒素ガスで、口径50μmのノズルから、 40℃、60%RHの窒素雰囲気中で押出し、70m/分の速度で巻き取り、前 駆体繊維を製造した。
【0006】 この繊維を85℃、95%RHの恒温恒湿器の中で15時間処理した後、昇温 速度200℃/hrで900℃の空気中で30分間焼成して、多孔質チタニア繊 維を製造した。この繊維は、繊維系16μm、BET比表面積が134m/g 、細孔容積が0.22cc/g、10Å以上の細孔半径を有する細孔容積は0. 22cc/gで、引張り速度は0.2GPaであった。XRD分析によれば、こ の繊維はアナターゼ型の酸化チタンであり、その他のピークは認められなかった 。
【0007】 チタニア繊維への触媒成分の担持は次の方法により、酸化バナジウム・二酸化 マンガン/酸化チタン系の触媒繊維を製造した。0.5モル/1の蓚酸水溶液を 調製し、この水溶液にメタバナジン酸アンモニウムが5重量%、亜マンガン酸ア ンモニウムが5重量%になるように添加して調製した溶液に、前記で製造したチ タニア繊維を浸漬し、110℃で2時間乾燥させた後、400℃で1時間焼成し て触媒繊維を作製した。
【0008】 前記で製造した多孔質チタニア繊維を用いて洗浄可能なフイルターを作製し、 触媒を担持したチタニア繊維を用いて添加剤入りフイルターを作製して、図1に 示す、吸気口、集塵フイルター、洗浄可能な脱臭フイルター、添加剤入り脱臭フ イルター、インバーター紫外線ランプ、モーター、ファンおよび送風口より構成 される空気清浄機を作製した。
【0009】 4.5畳(14.85m)の部屋に、高速普通紙複写機(富士ゼロックス社 製Vivace500、コピー速度A4、40枚/分)を設置し、複写機から2 m離れた地点に本考案の空気清浄機を設置した。複写機を12時間連続運転(コ ピー)しながら、複写機から1m離れた地点のオゾン濃度、NOx濃度およびホ ルムアルデヒド濃度を測定した。測定結果を図2、図3および図4に示す。
【0010】
【考案の効果】
本案は以上のように,吸気口,集塵フイルター,洗浄可能な脱臭フイルター, 添加剤入り脱臭フイルター,インバーター紫外線ランプ,モーター,ファンおよ び送風口より構成される空気清浄機において,シリカ含有量が25重量%以下、 アルミナ含有量が5重量%以下で,主成分がアナターゼ型酸化チタンである多孔 質チタニア繊維を洗浄可能な脱臭フイルターに用い,シリカ含有量が25重量% 以下,アルミナ含有量が5重量%以下で,酸化バナジウムおよび二酸化マンガン よりなる触媒を担持したチタニア繊維を添加剤入り脱臭フイルターに用いること により,複写機室で長時間コピーを行っても本案の空気清浄機を運転することに より,オゾン,窒素酸化物、ホルムアルデヒド等の有害化学物質の濃度が非常に 小さいクリーンな環境下でコピーすることができる。
【0011】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の空気清浄機の構造を示す説明図であ
る。
【図2】空気清浄機を運転した場合および運転しない場
合のコピー室のオゾン濃度の経時変化を示す説明図であ
る。
【図3】空気清浄機を運転した場合および運転しない場
合のコピー室のNOx濃度の経時変化を示す説明図であ
る。
【図4】空気清浄機を運転した場合および運転しない場
合のコピー室のホルムアルデヒド濃度の経時変化を示す
説明図である。
【符号の説明】
1.空気清浄機本体 2.集塵フイルター 3.脱臭フ
イルター 4.吸気口 5.洗浄可能なチタニア繊維フイルター 6.添加剤入
りチタニア繊維フイルター 7.インバーター紫外線ラ
ンプ 8.ファン 9.モーター 10.送風口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI 35/10 301 J J

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BET比表面積が10m/g以上、窒
    素吸着法で測定した細孔容積が0.05cc/g以上、
    10Å以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc
    /g以上、単繊維の引張強度が0.1GPa以上である
    チタニア繊維に、酸化バナジウムおよび二酸化マンガン
    よりなる触媒を担持したチタニア繊維を脱臭フイルター
    に用いたことを特徴とする空気清浄機およびそれを用い
    たエアコン。
  2. 【請求項2】 チタニア繊維として、シリカ含有量が2
    5重量%以下、アルミナ含有量が5重量%以下で、主成
    分がアナターゼ型酸化チタンであるチタニア繊維を用い
    たことを特徴とする請求項1に記載の空気清浄機および
    エアコン。
  3. 【請求項3】 BET比表面積が10m/g以上、窒
    素吸着法で測定した細孔容積が0.02cc/g以上、
    10Å以上の細孔半径を有する細孔容積が0.02cc
    /g以上、単繊維の引張強度が0.1GPa以上である
    チタニア繊維を酸化バナジウムおよび二酸化マンガン前
    駆体を含有する溶液に浸漬し、乾燥後焼成することを特
    徴とする触媒担持チタニア繊維の製造方法。
  4. 【請求項4】 吸気口と送風口を設けた本体に送風ファ
    ン、集塵フイルター、脱臭フイルターおよびインバータ
    ー紫外線ランプを内臓し、前記脱臭フイルターは集塵フ
    イルターの風下側に配置し、洗浄可能なチタニア繊維フ
    イルターと酸化バナジウムおよび二酸化マンガン等の添
    加剤を加えた添加剤入りチタニア繊維フイルターとで構
    成した空気清浄機。
  5. 【請求項5】 洗浄可能なチタニア繊維フイルターを添
    加剤入りチタニア繊維フイルターの風下側に配置した請
    求項4に記載の空気清浄機。
JP1999006831U 1999-08-02 1999-08-02 複写機用空気清浄機 Expired - Lifetime JP3066304U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001096154A (ja) * 1999-09-29 2001-04-10 Yamada Sangyo Kk バナジウム酸化物/チタニアハイブリッド光触媒とその製造方法

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