JP3066043U

JP3066043U - 分別板付ごみ箱

Info

Publication number: JP3066043U
Application number: JP1999007544U
Authority: JP
Inventors: 克則大城
Original assignee: 克則大城
Priority date: 1999-07-21
Filing date: 1999-07-21
Publication date: 2000-02-18
Anticipated expiration: 2005-07-21

Abstract

(57)【要約】【課題】個人用ごみ箱からごみを種類別に取り出し、
種類毎に共同使用のごみ箱に投入することは時間がかか
り面倒であるため分別システムの適正な維持が困難であ
る。個人用ごみ箱内では多種類のごみが混合されるた
め、事務所等で比較的大量に発生する紙類ごみは、しわ
くしゃになるか汚れが付着し、相当の量が資源化利用さ
れず廃棄される。分別作業を大幅に省力化できる小型の
個人用ごみ箱を作り、廃棄物の分別資源化を容易にす
る。【解決手段】箱（１）の中に分別板（２）、小箱１
（４）、小箱２（６）を装置する。分別板（２）上に投
入された紙類ごみは端をそろえて並ぶ。紙類ごみを共同
使用のごみ箱に投入するときは分別板ごと取り出せる。
汚れたくず状のごみは分別板（２）の上端を開き小箱
（６）に投入すれば美観は維持され異臭も漏れない。排
出時は小箱２（６）ごと取り出す。小箱１（４）はその
他の分別を要するごみ入れとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ごみ分別資源化用ごみ箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ごみを分別し、資源化利用を図るために、ごみをその種類別に投入する形式のごみ箱は、様々なデザインのものが普及しているが、これらの形式のごみ箱は多数の者が共同で使用することを目的に設計されたものであるため、概して大型であり、事務机の横に置き個人的に使用するには適しない。また従来の、分別機能の無い個人用のごみ箱では、箱内のごみを共同使用のごみ箱に分別投入する場合においては、箱からごみの一つ一つを取り出し、ごみの種類に対応した共同使用のごみ箱に投入しなければならず、時間がかかり面倒なため、事務所等内部でとり決めたごみの分別排出体制が守られないという問題がある。また、分別機能の無い従来の個人用ごみ箱内では、多種類のごみが混合されるため、紙類ごみは、しわくしゃになるか、汚れが付着することになる。このため事務所等で比較的大量に発生する廃棄書類等の相当量がもやすごみに混入し、廃棄されることとなるため、分別資源化の隘路となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の、ごみの種類毎に投入する形式の分別機能を有するごみ箱は概して大型であり事務机横に置き個人的に使用するには適しない。

【０００４】分別機能が無い個人用ごみ箱内のごみを、ごみの種類別に投入する形式の共同で使用するごみ箱に投入するためにはごみを一つ一つを取り出し、ごみの種類に対応した共同使用のごみ箱に投入しなければならず、時間がかかり面倒なため、事務所等内部でとり決めたごみの分別排出体制が適正に維持されにくい。

【０００５】また、分別機能の無い個人用ごみ箱内では、多種類のごみが混合されるため、事務所等で比較的大量に発生する廃棄書類等の紙類ごみは、しわくしゃになったり、汚れが付着するため、相当量の紙類ごみが燃やすごみに分別され、資源化利用されない。

【０００６】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点を解決するため、分別機能を有しながらも小型化が可能で個人用に適し、面倒な分別作業を大幅に省力化するごみ箱を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１で記述した箱（１）はＬ字型の屈曲部を有する４辺形状の分別板（２）が装置可能なように、内面が直線的形状のものを用いる。またこの形状の箱は、４辺形状の紙類ごみをその形状を維持したまま投入可能とする。

【０００８】また、箱（１）の形状は、分別板（２）の屈曲部の角（７）部分を回転軸として箱内で円弧的に可動なものとする。

【０００９】分別板（２）は、一定の傾斜をもって箱内に装着する。投入された紙類ごみは、屈曲部（８）まで滑り落ち、端をそろえて並ぶ。

【００１０】また、分別板（２）は、出し入れできるように装置する。ごみの種類に対応した共同使用のごみ箱に紙類ごみを投入するときは、分別板（２）ごと取り出し、即投入可能となる。

【００１１】また、分別板（２）は複数装着することもできるものとする。これにより、紙類ごみをその種類別に細かく分別できる。分別板（２）の上端はは箱内で円弧的に可動であるので複数枚重ねて装着しても、必要な場合は、投入口となる上部の間隔を広げることができる。

【００１２】また、外部に秘匿したい情報が記載された紙ごみの分別処理のためには、分別板（２）を複数枚装置する。下側となる分別板上に投入すれば、記載内容は秘匿できる。

【００１３】分別板の下部に構成される断面が３角形状の空間（９）には空間の形状に合わせた小箱（６）を入れる。この空間はそのままでも紙類以外のごみを入れることができるが、小箱（６）を取り付ければより分別に便利である。分別板（２）が蓋となって、外部からは見えないので、汚れたくず状のごみはここに投入すれば、美観も損なわず、異臭の漏れも防止できる。

【００１４】また、分別板（２）の上にも断面が３角形状の空間（１０）が構成される、ここにも空間の形状に合わせた小箱（４）を取り付け、分別の必要なごみを投入できるものとする。

【００１５】

【考案の実施の形態】

箱（１）、小箱１（４）及び小箱２（４）は、合板、ダンボール、厚紙、金属板、硬質プラスチック板等相当の剛性を有するものであればどのような材料でも製作できる。また硬質プラスチック成型加工にも適する。

【００１６】また、断面がＬ字型で四辺形状の分別板（２）も相当の剛性を有するものであればどの材料でも製作できる。また硬質プラスチック成型加工にも適する。

【００１７】

【実施例】

合板を、箱（１）、小箱１（４）及び小箱２（６）の各面の形状合わせて切断し、切断した各面板を木ねじ及び接着剤で接合し、箱（１）、小箱１（４）及び小箱２（６）を組み立てる。

【００１８】請求項１の、断面がＬ字型で四辺形状の分別板（２）の製作は、合板を、幅は箱（１）の内径よりやや小さく、長さは図２の（２）のように箱（１）内に一定の傾斜をもって装置した場合、高さが箱（１）の高さになるように切断する。

【００１９】分別板（２）の屈曲部は、合板を分別板（２）の幅に合わせて切断し、木ねじ及び接着剤で接合する。

【００２０】分別板（２）の懸架棒（３）は、木棒を箱（１）の外径に合わせて切断し、木ねじ及び接着剤で接合する。

【００２１】図５に示す小箱１（４）の取り付け金具（５）は、金属板を切断・曲げ加工し、釘で小箱１（４）に接合する。

【００２２】箱（１）、小箱１（４）、小箱２（６）を組み立てた後塗装を施し、あるていどの防水性を持たせる。

【００２３】

【考案の効果】

【００２４】本考案に係るごみ箱は分別機能を有しながらも小型化できるので、個人用にも適する大きさのものが作れる。

【００２５】また、本考案に係るごみ箱は、分別板（２）を必要な枚数装置し、箱（１）をその枚数に応じた大きさにすれば共同使用のごみ分別箱とすることもできる。この場合個人用ごみ箱の分別機能と、共同使用のごみ箱の分別機能は同一にできるので、個人用と共同使用のごみ箱は分別システムとしての体系的な整合性を持つことになる。

【００２６】汚れたごみは分離されるので、紙類ごみやその他分別すべきごみを汚さず資源化に適した分別ができる。

【００２７】本考案に係るごみ箱内の紙類ごみは、端をそろえて並び、またその他のごみも箱内で分別されるので、共同使用のごみ箱に投入する際、ごみの一つ一つを取り出しその種類に対応した共同使用のごみ箱に投入するという面倒な作業が大幅に省力化できる。

【００２８】面倒な分別作業が大幅に省力化できるので、内部でとり決めた分別排出体制が守られ、ごみを分別し資源化を図るという目的が達成できる。

【００２９】本考案は、主として紙類ごみの分別資源化を目的とするものであるが、箱（１）内に分別板（２）を多数装着することにより、事務用紙あるいはシート状物品の保管整理箱としても活用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図

【図２】断面図

【図３】分別板正面図

【図４】分別板側面図

【図５】小箱１

【図６】小箱２

【符号の説明】１箱２分別板３分別板の懸架棒４小箱１５小箱１の取り付け金具６小箱２７分別板の角８屈曲部９分別板の下部に構成される断面が３角形状の空間１０分別板の上に構成される断面が３角形状の空間Ａ← 切断面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】箱（１）の中に、Ｌ字型の屈曲部（８）
を有する四辺形状の分別板（２）を単数枚又は複数枚一
定の傾斜をもって装置したごみ箱。