JP2001063265A - 段ボール紙を用いた再利用紙の仕分け箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙を用いた段ボール紙をもって成形した体
裁のよい仕分け箱に、オフィス等で排出される多大な再
利用紙を、その大きさによって容易に仕分けして収納す
ることにある。 【解決手段】 古紙を用いた段ボール紙にて組立て式に
構成したもので、それに設けた再利用紙の大きさによっ
て仕分けする収納個所に対し、折畳み部の頂部に見出し
部を設けた仕分け板を、その折り畳みによる弾性を利用
して、これを収納個所の底板に向かって傾斜状に挿入し
た構成をとっており、再利用紙の仕分け板の傾斜面の挿
入にて重量の増加により傾斜面が後退するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、従来、焼却等の廃
棄処分にしていた紙葉、紙片を再利用しようと、これを
仕分け収集するための再利用紙の仕分け箱に関するもの
で、その仕分け箱自体にも古紙を用いた段ボール紙を利
用して組立式に構成したものである。

【０００２】

【従来の技術】最近のＯＡ機器の発達による仕事の合理
化のもと、その能率化のために多大な紙葉、紙片等が使
用されているが、それだけ使用の失敗、あるいは使用ず
みのもの等が増大してきている。従来は、これを焼却等
による廃棄処分にしてきたが、最近資源の有効利用化が
叫ばれ、その方向に進むなかで、その膨大な紙葉、紙片
等も再利用紙として分類し仕分けされて収集されるよう
になった。オフィスビル等の各オフィスにおいても、こ
れの仕分けのために種々の仕分け手段がとられ、例えば
木箱、紙箱、金属等を斜めに切り欠いたもの、あるいは
大きさの異なる容器を単に並べたりしたもの等で、紙
葉、紙片等の再利用のために、他の廃棄物と単に仕分け
して収集しているにすぎないのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のような、これま
でオフィス等で行われてきている単なる他の廃棄物との
仕分けでは、収集された紙葉、紙片等の再利用紙は、そ
の大きさの異なるものが混在するばかりか、その大き
さ、長さの方向も一定でないところから、収集されたも
のを、オフィス内で整理して、これを結縛し、あるいは
袋詰めにするにしても手数がかかり、また嵩張るといっ
た問題を生じていた。本発明は、このような点に鑑みて
創出されたもので、その目的とするところは、オフィス
等で排出される多大な再利用紙を、その大きさによって
体裁よく分類し仕分けすることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明にあっては、安価な材料をもって簡単に組
立てることによって従来の問題としている点の解決を図
っている。すなわち、本発明の段ボール紙を用いた再利
用紙の仕分け箱は、古紙を用いた段ボール紙をもって組
立て式にした仕分け収納個所には、折畳み部の頂部に見
出し部を有する仕分け板を、その折畳みによる弾性を利
用して底板に向かって傾斜状に挿入するとともに、投入
される再利用紙の重なりによる重量にて、その傾斜が後
退するようにした構成をとっている。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明は資源の有効利用、焼却に
よる公害防止等の一助として、オフィスビル等における
使い損い、汚損、あるいは使用ずみ等にして、従来は廃
棄して焼却するような書類、紙葉、コピー紙等を再利用
するために、これらを仕分けして収集し、これを搬出す
るに便利なようにしたもので、その仕分け箱を形成する
材料には、古新聞、古雑誌等の古紙を用い、分類される
物も、分類する物も共に資源の再利用の精神が貫かれた
ものである。

【０００６】仕分け箱としては古紙を用いた段ボール紙
で組立て式としたもので、再利用紙の大きさによる仕分
け収納個所には、折畳み部の頂部に見出し部を有する仕
分け板を、その折畳みによる弾性を利用して底板に向か
って傾斜状態で挿入したものである。このように、仕分
け板を折り畳むことによって弾性をもたせ、これにより
その傾斜面にそって投入される再利用紙は、その重なり
による重量を増すことにより、その傾斜が後退し、再利
用紙は、乱れることなく揃った状態で収納されるもので
ある。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の段ボール紙を用いた再利用紙の仕分け箱
（Ａ）は、古新聞、古雑誌等の古紙を利用した段ボール
紙を裁断して組立て式にして形成したものである。この
裁断された段ボール紙の各部材は、一式集合されて同じ
く段ボール紙箱に収納されて販売されるようになってい
る。この収納箱も古紙を利用した段ボール紙で形成され
ている。

【０００８】仕分け箱（Ａ）を組立てて構成する部材
は、外枠と底部とを形成する本体部材（ａ）と、本体部
材（ａ）で形成された本体（ａ’）におけるその形状を
安定させる底板部材（ｂ）と、この底板部材（ｂ）でそ
の形状が安定される本体（ａ’）内に再利用紙を収納す
るための収納室を区画形成する収納室形成部材（ｃ）
と、この収納室形成部材（ｃ）にて区画形成された収納
室に挿入される大きさの仕分け板部材（ｄ）及び小さな
仕分け板部材（ｅ）、（ｅ）とより構成されるものであ
る。

【０００９】本体部材（ａ）は、外枠（１）と底部
（２）とよりなるもので、外枠（１）は、正面板
（３）、背面板（４）、両側面板（５）、（６）とより
構成されるものであって、両側面板（５）、（６）は、
背面板（４）側の方が高く、その上縁は、正面板（３）
の方に傾斜している。これは、仕分け箱（Ａ）として組
立てが終わったとき、投入される再利用紙の見出しが見
易く、また取り扱いがし易いようにするためである。底
部（２）は、４枚の折り込み片（７）、（８）、
（９）、（１０）によって折り込まれて形成され、外枠
（１）を菱形状に押し潰して畳むときは、互いの係合が
外れて畳むに支障をきたさないようになっている。

【００１０】正面板（３）の上辺には、２枚の押え板
（１１）、（１１）が突設形成されており、これらの押
え板（１１）、（１１）は、互いの間及び両側面板
（５）、（６）との間に間隔をあけ、折り畳み線（１
２）より内側に折り込みができるようになっている。こ
れらの押え板（１１）、（１１）の先端の両側には、組
立ての際の摩擦片（１３）、（１３）、（１３）、（１
３）が突設されている。（１４）は見出し片である。

【００１１】底板部材（ｂ）は、本体部材（ａ）で形成
された本体（ａ’）の長方形の形状を安定するためのも
ので、中央には上蓋が補強された横長の透孔（１５）が
設けられている。

【００１２】収納室形成部材（ｃ）は、両袖（１６）、
（１６）を有する隔壁板（１７）の２枚からなるもの
で、隔壁板（１７）、（１７）は、その内側の袖板（１
６）、（１６）が互いに接着（１８）していて全体とし
て１枚となっている。これらの袖板（１６）は、上縁が
前記した本体部材（ａ）における側面板（５）、（６）
と同様に傾斜していて、その先端には、当接片（１
９）、（１９）、（１９）、（１９）が突設されてい
る。隔壁板（１７）、（１７）と、その両側の屈曲した
袖板（１６）、（１６）と中央の接着部（１８）とで形
成した区画部（２０）、（２０）は、Ｂ５、Ａ４版の再
利用紙（Ｂ）を収納する小さい収納室（２１）、（２
１）となるところである。

【００１３】大きな仕分け板部材（ｄ）は、断面が３角
形状になるように折り畳んだ仕分け板（２２）となるも
のであって、頂部の折り畳み部（２３）には見出し片
（２４）が突設されており、前面の傾斜板（２５）は、
下端（２６）が底板（２７）に対してフリーとなってい
る。小さな仕分け板部材（ｅ）は、その形状は、大きな
仕分け板部材（ｄ）と同様であって、（２８）は仕分け
板、（２９）は折り畳み部、（３０）は見出し部、（３
１）は傾斜板、（３２）はその下端、（３３）は底板で
ある。この小さな仕分け板部材（ｅ）で形成される仕分
け板（２８）は、同様の構成のものが都合２個必要であ
る。

【００１４】以上、説明した構成の本体部材（ａ）、底
板部材（ｂ）、収納室形成部材（ｃ）、大きな仕分け板
部材（ｄ）、小さな仕分け板部材（ｅ）、（ｅ）をもっ
て仕分け箱（Ａ）に組立てるには、次のようにする。こ
れらの部材は、折畳まれた状態で収納箱に納められてい
る。収納箱から取り出された本体部材（ａ）は、菱形状
に押し潰された状態から、外枠（１）を長方形状にし
て、折り込み片（７）、（８）、（９）、（１０）を組
込んで底部（２）を形成し、この底部（２）に底板部材
（ｂ）を、それに設けた横長の透孔（１５）の補強され
た上縁側を外枠（１）の背面板（４）側にして嵌合し、
成形された本体（ａ’）の形状を安定させる。

【００１５】安定された状態にある長方形の本体
（ａ’）に対して、収納室成形部材（ｃ）を、その両側
の袖板（１６）、（１６）を手前側に折り曲げ、この袖
板（１６）、（１６）の外面を、本体（ａ’）の側面板
（５）、（６）の内面に当接しつつ手前の正面板（３）
側に移動させ、各袖板（１６）、（１６）、（１６）、
（１６）に設けた当接片（１９）、（１９）、（１
９）、（１９）を折り曲げ、これを正面板（３）の内面
に当接するとともに、正面板（３）の上縁に突設形成さ
れている押え板（１１）、（１１）を折り込み線（１
２）より本体（ａ’）の内側に折り込んで、上記の当接
片（１９）、（１９）、（１９）、（１９）をその上か
ら押え込んで、当接片（１９）を押え板（１１）と正面
板（３）との間に挟着する。

【００１６】このとき押え板（１１）、（１１）の上端
の両側に突設した摩擦片（１３）、（１３）、（１
３）、（１３）は、袖板（１６）、（１６）、（１
６）、（１６）の面にそれぞれ摩擦をもって当接して、
押え板（１１）、（１１）を折り込んだ状態に保つ。こ
の押え板（１１）、（１１）の折り込んだ状態の安定を
保つために、押え板（１１）、（１１）の内面側に両面
テープ（３４）、（３４）を設け、これによって押え板
（１１）、（１１）を正面板（３）の裏面に接着する。

【００１７】ここまでの組立てにおいて、再利用紙
（Ｂ）を収納する背面板（４）と収納室形成部材（ｃ）
との間の大きい収納室（３５）と、前側の同じ大きさの
小さい収納室（２１）、（２１）が形成され、両側面板
（５）、（６）及び袖板（１６）、（１６）、（１
６）、（１６）の上縁は同じ角度の傾斜部を有し、仕分
けして収納の再利用紙（Ｂ）の見出し及びその取り扱い
がし易くなっている。

【００１８】仕分け箱（Ａ）はこの状態において、大き
な仕分け板部材（ｄ）の仕分け板（２２）を大きな収納
室（３５）に、また小さな仕分け板部材（ｅ）、（ｅ）
の仕分け板（２８）、（２８）を小さな収納室（２
１）、（２１）にそれぞれ自由端側の傾斜板（２５）
を、また傾斜板（３１）、（３１）を前にして挿入す
る。見出し片（１４）にコンピューター用紙、見出し片
（２４）にはＢ４、見出し片（３０）にあっては、一方
にはＡ４、他方にはＡ４、Ｂ５の文字を表示する。ま
た、正面板（３）の表には、例えばコピー用紙再利用
（リサイクル）ＢＯＸ等の表示をする。これらの表示
は、段ボール紙に予め印刷してもよく、また印刷表示片
を貼着してもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明の段ボール紙を用いた再利用紙の
仕分け箱は、仕分け箱自体を古紙を用いた段ボール紙に
よって組立て式に構成したもので、これの再利用紙の大
きさによって仕分けする収納個所に対して、折畳み部の
頂部に見出し部を設けた仕分け板を、その折り畳みによ
る弾性を利用して、これを収納個所の底板に向かって傾
斜状に挿入したものであるから、オフィス等で排出され
る再利用紙を仕分けして、これを仕分け板の弾性を利用
した傾斜面にそって挿入する場合、再利用紙の挿入の先
端部が曲がるようなことが少なく、再利用紙は、その重
なりによる重量にって傾斜は後退するから、常に揃った
状態で収納することができる。

【００２０】再利用紙は、その大きさによって仕分けさ
れ、整然として揃った状態で収納されるから、仕分けさ
れた再利用紙を収集する場合、それを結縛し、あるいは
袋に入れる等するのに便利である。本発明は、古紙を用
いた段ボール紙を利用して組立て式としたものであるか
ら、木箱、紙箱、金属箱等の既製の箱等を斜めに切り欠
く等して廃物を利用したものよりオフィス等においては
体裁がよく、その上低廉に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を切欠して示した本発明の仕分け箱の斜視
図

【図２】本体部材の斜視図

【図３】底板部材の斜視図

【図４】収納室形成部材の斜視図

【図５】大きな仕分け部材の斜視図

【図６】小さな仕分け部材の斜視図

【符号の説明】

Ａ 仕分け箱 Ｂ 再利用紙 ａ 本体部材 ａ’ 本体 ｂ 底板部材 ｃ 収納室形成部材 ｄ 大きな仕分け部材 ｅ 小さな仕分け部材 １ 外枠 ２ 底部 ３ 正面板 ４ 背面板 ５、６ 側面板 ７、８、９、１０ 折り込み片 １１ 押え板 １２ 折り込み線 １４、２４、３０ 見出し片 １６ 袖板 １７ 隔壁板 １８ 接着部 １９ 当接片 ２０ 区画部 ２１ 小さな収納室 ２２、２８ 仕分け板 ２３、２９ 折り畳み部 ２５、３１ 傾斜板 ２６、３２ 下端 ２７、３３ 底板 ３４ 両面テープ ３５ 大きい収納室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 古紙を用いた段ボール紙をもって組立て
   式にした仕分け箱にして、再利用紙の大きさによる仕分
   け収納個所には、折畳み部の頂部に見出し部を有する仕
   分け板を、その折畳みによる弾性を利用して底板に向か
   って傾斜状に挿入するとともに、投入される再利用紙の
   重なりによる重量にて、その傾斜が後退するように構成
   したことを特徴とする段ボール紙を用いた再利用紙の仕
   分け箱。