JP3065765U - 洗浄装置の収容袋 - Google Patents

洗浄装置の収容袋

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JP3065765U
JP3065765U JP1999005245U JP524599U JP3065765U JP 3065765 U JP3065765 U JP 3065765U JP 1999005245 U JP1999005245 U JP 1999005245U JP 524599 U JP524599 U JP 524599U JP 3065765 U JP3065765 U JP 3065765U
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Inventor
小池博幸
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カルファケミカル株式会社
小池 博幸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、内袋と外袋の各々の収容口の上端
面と下端面をヒートシールし易く、而も長時間水中に浸
していても、上記外袋と内袋の各々が破断してしまうこ
とがないような洗浄装置の収容袋の提供を主要な目的と
する。 【解決手段】 内袋4と外袋5の各々を構成する不織布
の繊維Fは、芯材1とそれを被覆する被覆材2とから成
り、上記芯材1は、ポリエチレンテレフタラートででき
ていると共に、上記被覆材2は、ポリエチレンでできて
おり、上記内袋4と外袋5の各々の上端面4b,5bと
下端面4c,5cとをヒートシールする際には、上記内
袋4と外袋5の各々を形成する不織布の繊維Fの被覆材
2のみが溶けることによりヒートシールされることを特
徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、塊状の水溶性非結晶体を用いる洗浄装置で使用される収容袋に係り 、更に詳しくは、上記水溶性非結晶体を収容する内袋と、それを収容する外袋と から成る洗浄装置の収容袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、従来、貯水槽等に貯水された水を洗浄するために塊状の水溶性非 結晶体が使用されていた。そして、上記洗浄装置は、複数のスリットや網目等が 形成されたケース内に上記塊状の水溶性非結晶体を収容するものであるが、上記 水溶性非結晶体は、水中で徐々に溶けていくものであり、ある程度使用した場合 には、上記水溶性非結晶体が小さくなり、上記ケースに形成された複数のスリッ トや網目等から外部に放出されてしまう恐れがある。そのために、上記塊状の水 溶性非結晶体をナイロン製の内袋へ収容すると共に、上記内袋の収容口の上端面 と下端面をヒートシールして、それをポリエチレン製の外袋に収容すると共に、 上記外袋の収容口の上端面と下端面をヒートシールするものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の技術によると、上記内袋は、ナイロン製の不織布であり、上記ナイ ロン製の不織布は、強度の点では優れているものの、溶融点が高いので、上記内 袋の収容口の上端面と下端面をヒートシールする際、ヒートシールしにくいもの であった。
【0004】 更に、上記外袋は、ポリエチレン製の不織布であり、上記ポリエチレン製の不 織布は、溶融点が125℃〜135℃であるので、上記外袋の収容口の上端面と 下端面をヒートシールし易いものの、耐候性の点で劣るため、長時間水中に浸し ておくと、上記外袋のヒートシール部や、その他のヒートシールされていない部 分が破断してしまう恐れがあった。
【0005】 そこで、本考案の目的とするところは、上述の如き従来の技術の有する問題点 を解決するものであって、内袋と外袋の各々の収容口の上端面と下端面をヒート シールし易く、而も長時間水中に浸していても、上記内袋と外袋の各々が破断し てしまうことがないような洗浄装置の収容袋を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は次の技術的手段を有する。即ち、考案の実 施の形態に対応する添付図面中に使用した符号を用いて説明すると、本考案は、 不織布で形成された内袋4と外袋5とから成る洗浄装置Sの収容袋3であって 、塊状の水溶性非結晶体6を上記内袋4の収容口4aから収容し、上記内袋4の 上端面4bと下端面4cとをヒートシールし、上記水溶性非結晶体6が収容され た内袋4を上記外袋5の収容口5aから収容し、上記外袋5の上端面5bと下端 面5cとをヒートシールし、それをケース7に収容して成る洗浄装置の収容袋に 於て、上記内袋4と外袋5の各々を形成する不織布の繊維Fは、芯材1とそれを 被覆する被覆材2とから成り、上記芯材1は、ポリエチレンテレフタラートでで きていると共に、上記被覆材2は、ポリエチレンでできており、上記内袋4と外 袋5の各々の上端面4b,5bと下端面4c,5cとをヒートシールする際には 、上記内袋4と外袋5の各々を形成する不織布の繊維Fの被覆材2のみが溶ける ことによりヒートシールされることを特徴とする洗浄装置の収容袋である。
【0007】 更に、他の特徴とする所は、上記内袋4としての不織布は、上記外袋5として の不織布よりも布目が細かく形成されていることを特徴とする洗浄装置の収容袋 である。
【0008】 本考案は、上記技術的手段より成り、収容袋3を構成する内袋4、外袋5を形 成する不織布の繊維Fが、芯材1としてポリエチレンテレフタラート、その被覆 材2としてポリエチレンが用いられているので、上記内袋4、外袋5の各々の収 容口4a,5aをヒートシールする際に、上記収容口4a,5aの上端面4b, 5bと下端面4c,5cの繊維Fの被覆材2のみが溶けることにより、上記内袋 4、外袋5の各々の収容口4a,5aをヒートシールすることができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。 図1は、本考案の洗浄装置Sの収容袋3を構成する内袋4及び外袋5の各々を 形成する不織布の繊維Fを示す斜視図である。上記繊維Fは、芯材1とその外周 を被覆する被覆材2とから成る。
【0010】 そして、上記芯材1は、ポリエチレンテレフタラート(PET)でできており 、上記芯材1としてのポリエチレンテレフタラートは、強度を有しており、水中 に長時間浸しておいても劣化しにくい。また、上記ポリエチレンテレフタラート は、その溶融点が、約150℃であるので、ヒートシールした際に溶けにくいも のである。
【0011】 また、上記被覆材2は、ポリエチレン(PE)でできており、上記被覆材2と して使用されたポリエチレンは、耐候性の点で劣るものの、その溶融点が125 ℃から135℃であるので、ヒートシールした際に上記ポリエチレンは容易に溶 けるものである。
【0012】 そして、上記芯材1がポリエチレンテレフタラート、上記被覆材2がポリエチ レンでできた繊維Fを複数用意し、その複数の繊維Fを加熱加圧等して溶融し、 結合させることにより不織布が完成する。そして、上記不織布は、一部に収容口 4a,5aを形成して袋状にすることにより上記内袋4と外袋5とが形成される ものである。
【0013】 次に、図2、図3、図4を参照して上記収容袋3に上記水溶性非結晶体6を収 容して洗浄装置Sを形成する動作について説明する。図2、図3は水溶性非結晶 体6を上記収容袋3を構成する内袋4へ収容し、更に上記水溶性非結晶体6が収 容された内袋4を上記収容袋3を構成する外袋5へ収容した状態を示す図である 。図2、図3に示すように、上記内袋4は、上記外袋5よりも小さい寸法に形成 されている。これにより、上記内袋4を上記外袋5内に容易に収容することがで きるものである。
【0014】 そして、図2、図3に示すように、上記水溶性非結晶体6を、上記内袋4の収 容口4aから収容する。そして、その後、上記内袋4の収容口4aの上端面4b と下端面4cをヒートシールする。この時、上記内袋4の収容口4aの上端面4 bと下端面4cとがヒートシールされたヒートシール部8は、上記上端面4bの 不織布を構成する繊維Fの被覆材2と、上記下端面4cの不織布を構成する繊維 Fの被覆材2の各々が溶けることにより接着される。他方、上記上端面4bの不 織布を構成する繊維Fの芯材1と、上記下端面4cの不織布を構成する繊維Fの 芯材1の各々は、その溶融点が上記被覆材2よりも高いため、溶けにくいもので ある。
【0015】 同様に、図2、図3に示すように、上記水溶性非結晶体6が収容された内袋4 を上記外袋5の収容口5aから収容する。そしてその後、上記外袋5の収容口5 aの上端面5bと下端面5cをヒートシールする。この時、上記外袋5の収容口 5aの上端面5bと下端面5cとがヒートシールされたヒートシール部9は、上 記上端面5bの不織布を構成する繊維Fの被覆材2と、上記下端面5cの不織布 を構成する繊維Fの被覆材2の各々とが溶けることにより接着される。他方、上 記上端面5bの不織布を構成する繊維Fの芯材1と、上記下端面5cの不織布を 構成する繊維Fの芯材1の各々は、その溶融点が上記被覆材2よりも高いため、 溶けにくいものである。
【0016】 そして、図4に示すように、上記内袋4と外袋5とから成る収容袋3に上記水 溶性非結晶体6を収容し、それを複数のスリット7aが形成されたケース7に収 容することにより洗浄装置Sが完成する。
【0017】 また、上記内袋4の厚さは、図3に示すように、上記外袋5の厚さよりも厚く 形成されていると共に、上記内袋4としての不織布は、上記外袋5としての不織 布よりも布目が細かく形成されている。これにより、上記内袋4は、その内部に 収容された塊状の水溶性非結晶体6の表面の鋭角になっている部分が接触するこ とにより上記内袋4が破れるといった不具合を防止することができるものである 。尚、本実施形態では、上記内袋4の厚さは、0.22(mm)であり、上記外 袋5の厚さは、0.0928(mm)である収容袋3を使用した。
【0018】 更に、上記外袋5の厚さは、図3に示すように、上記内袋4の厚さよりも薄く 形成されていると共に、上記外袋5としての不織布は、上記内袋4としての不織 布よりも布目が粗く形成されている。このような内袋4と外袋5とから成る収容 袋3を用いた洗浄装置Sを実際に貯水槽等の水中にて使用した場合、上記外袋5 は、その内部に容易に水を通すことができ、上記内袋4に収容された水溶性非結 晶体6を水に接触させ易いものである。他方、水中に浮遊しているスケール等は 、上記外袋5の布目により、上記外袋5内には入り込まないものである。従って 、上記スケール等は、上記内袋4の表面に付着することがないので、上記外袋5 内に収容された内袋4は、上記スケール等により目詰まりを起こす恐れがないも のである。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案によると次のような効果を奏する。 即ち、請求項1記載の発明によると、収容袋を構成する内袋、外袋の各々を形 成する不織布の繊維が、芯材としてポリエチレンテレフタラート、その被覆材と してポリエチレンが用いられている、即ち、上記内袋と外袋の各々は、芯材とし て用いられているポリエチレンテレフタラートにより、長時間水中に浸しておい ても破断しにくく、被覆材として用いられているポリエチレンにより、上記内袋 と外袋の各々の収容口の上端面と下端面をヒートシールし易いものである。
【0020】 更に、請求項2記載の発明によると、上記内袋としての不織布は、上記外袋と しての不織布よりも布目が細かく形成されているので、このような内袋、外袋か ら成る収容袋に水溶性非結晶体を収容した洗浄装置では、上記内袋が、上記水溶 性非結晶体の表面の鋭角になっている部分に接触して破れる恐れがないものであ り、また、上記外袋が、水中に浮遊しているスケール等を上記内袋の表面に付着 させることがないので、上記内袋が目詰まりを起こす恐れがないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の収容袋を構成する内袋、外袋の各々を
形成する不織布の繊維を示す斜視図である。
【図2】本考案の収容袋に水溶性非結晶体を収容した状
態を示す斜視図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】本考案の収容袋に水溶性非結晶体を収容したも
のをケースに収容した洗浄装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 芯材 2 被覆材 3 収容袋 4 内袋 4a 収容口 4b 上端面 4c 下端面 5 外袋 5a 収容口 5b 上端面 5c 下端面 6 水溶性非結晶体 7 ケース 7a スリット 8 ヒートシール部 9 ヒートシール部 F 繊維 S 洗浄装置

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布で形成された内袋4と外袋5と
    から成る洗浄装置Sの収容袋3であって、塊状の水溶性
    非結晶体6を上記内袋4の収容口4aから収容し、上記
    内袋4の上端面4bと下端面4cとをヒートシールし、
    上記水溶性非結晶体6が収容された内袋4を上記外袋5
    の収容口5aから収容し、上記外袋5の上端面5bと下
    端面5cとをヒートシールし、それをケース7に収容し
    て成る洗浄装置の収容袋に於て、 上記内袋4と外袋5の各々を形成する不織布の繊維F
    は、芯材1とそれを被覆する被覆材2とから成り、上記
    芯材1は、ポリエチレンテレフタラートでできていると
    共に、上記被覆材2は、ポリエチレンでできており、 上記内袋4と外袋5の各々の上端面4b,5bと下端面
    4c,5cとをヒートシールする際には、上記内袋4と
    外袋5の各々を形成する不織布の繊維Fの被覆材2のみ
    が溶けることによりヒートシールされることを特徴とす
    る洗浄装置の収容袋。
  2. 【請求項2】 上記内袋4としての不織布は、上記外
    袋5としての不織布よりも布目が細かく形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の洗浄装置の収容袋。
JP1999005245U 1999-07-14 1999-07-14 洗浄装置の収容袋 Expired - Lifetime JP3065765U (ja)

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