JP3065334U - 印刷物および文書用手提げ袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷物や文書などの脱落もなく持ち運びが容易
で、雨の日に留守の家に置いていく場合にも濡れること
がない印刷物および文書用手提げ袋を提供するものであ
る。 【解決手段】プラスチックシートで形成された袋本体１
の上部を開口し、この開口部２を塞ぐ折り返し蓋部３を
袋本体１の上部を延出して形成すると共に、この折り返
し蓋部３の先端側と袋本体１の前面とを着脱自在に連結
する面ファスナー４ａ、４ｂを取付け、前記開口部２の
両側を連結する手提げ紐８を取付け、且つ袋本体１の前
面にメッセージ収納部５と回覧順序を記載した回覧名簿
１１を挿入する名簿宛先収納部６を設けたことを特徴と
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は戸別に配布する印刷物などを入れて回覧する回覧袋や、社内の文書や郵 便物を収納して配布する手提げ袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に自治体が発行する公報や通知などの印刷物は、町内会などを通して各家に 戸別に配布している。従来、配布や回覧する印刷物は、厚紙を二つ折りしたバイ ンダー式の回覧板に戸別分の印刷物を挟んで、回覧順序に従って各家庭に順に回 し、各家庭では必要部数ずつ印刷物を取外して隣の家に回していた。

【０００３】 また町内会の組は１組が十数軒程度の単位で構成されているため、配布する印刷 物の部数が多いと、従来のバインダー式の回覧板では確実に挟持することができ ず、運んでいる最中に脱落する恐れがあった。また留守の家で、ポストに入らな いような場合には、玄関先に置いたままにしておくことがあり、雨の日などに回 覧板や印刷物が濡れてしまう問題があった。

【０００４】 また会社内では、各部署ごとに印刷物や書類を回覧したり、郵便物を発送、受領 する作業を数時間ごとに行なっている。社内の各部署が離れている工場などでは 、その配布作業が面倒で、しかも多種類の書類や郵便物を配達するため誤配する 問題があり、特に雨の日などに屋外を配達中に書類や郵便物が濡れる問題があっ た。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記欠点を除去し、印刷物や文書、郵便物の脱落もなく整理が容易で、 雨の日にも濡れない手提げ袋を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案の印刷物および文書用手提げ袋は、可撓性プラスチックで形成された袋本 体の上部を開口し、この開口部の両側を連結する手提げ紐を取付けると共に、前 記開口部を塞ぐ折り返し蓋部を袋本体の上部を延出して形成し、この折り返し蓋 部の先端側と袋本体の前面とを着脱自在に連結する面ファスナーを取付け、且つ 袋本体の前面に広告や注意事項などを記載した紙を挿入する透明なメッセージ収 納部と、回覧順序を記載した回覧名簿や宛先を書いた紙を挿入する透明な名簿宛 先収納部を形成したことを特徴とするものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下本考案の実施の一形態を図１および図２を参照して詳細に説明する。図にお いて１は可撓性のプラスチックシートを裁断して熱融着し、上部が開口した袋状 に形成した袋本体である。この袋本体１の開口部２には、その背面側が延出して 折り返し蓋部３が形成され、この先端側に面ファスナー４ａが取付けられ、この 折り返し蓋部３を閉じた状態で袋本体１の前面側に設けた面ファスナー４ｂと着 脱自在に連結するようになっている。

【０００８】 また袋本体１の前面下部側にはそれぞれ透明なプラスチックシートで形成された メッセージ収納部５と、この下に名簿宛先収納部６が設けられ、これら収納部５ 、６には挿入口７がそれぞれ横方向に開口している。また袋本体１の開口部２の 両側にはプラスチックで形成された手提げ紐８が取付けられている。

【０００９】 また袋本体１の表面のメッセージ収納部５の上には、例えば「回覧板で〜す」の 文字９が印刷されている。これら袋本体１や手提げ紐８は気温が低くても硬くな らないプラスチックが使用されている。また１０はメッセージ収納部５に挿入さ れたメッセージ用紙で、ここには例えば「廃品回収のお知らせ」、「公報は１部 ずつお取り下さい」などのメッセージを書いたものが挿入されている。また名簿 宛先収納部６には回覧順序を記載した回覧名簿１１を挿入するようになっている 。

【００１０】 上記構成の印刷物および文書用手提げ袋を回覧袋として使用する場合は、回覧名 簿１１に回覧順序に従って名前を記載して、挿入口７から透明な名簿宛先収納部 ６に予め入れておく。組長は市町村などから配布された公報や通知などの印刷物 １２を、担当する組の戸数分の部数を開口部２から袋本体１に入れる。袋本体１ はその左右両側に折り曲げたマチが形成されているので、印刷物１２の部数が少 ない時には袋本体１が薄くなり、多い時に広がって内部が広くなるようになって いる。

【００１１】 この後、折り返し蓋部３を前面側に折り返して、この裏面に取付けた面ファスナ ー４ａを袋本体１の前面側に設けた面ファスナー４ｂに押し付けることにより折 り返し蓋部３が着脱自在にワンタッチで連結される。このように収納してから回 覧袋の手提げ紐８を手に持って、回覧順序に従って各家に持って行く。この回覧 袋は袋本体１を手提げ紐８に吊してあるので持ち運びが容易で印刷物１２の脱落 もなく、また開口部２は折り返し蓋部３で塞がれているので印刷物１２が雨で濡 れるのを防止できる。また留守の家ではポストに入らない場合があり、この時に は玄関のドアのノブに手提げ紐８を掛けておけるので、雨の日でも濡れることが ない。

【００１２】 また組長の交代により回覧順序も変わるので、名簿宛先収納部６に入れる回覧名 簿１１を容易に交換することができる。また袋本体１を形成するプラスチックシ ートは透明に限らず、半透明あるいは着色したものでも良い。

【００１３】 なおメッセージ用紙１０には内容物の説明や、各家で取る部数などを記載したが 、ここにスポンサーの広告を印刷した紙を挿入しても良い。なお上記説明では町 内会の回覧袋に使用した場合について説明したが、社内の印刷物や書類の配布や 回覧、あるいは郵便物の発送、受領を行なう場合の社内郵便袋として利用するこ とができる。この場合、メッセージ収納部５には「社内郵便物」「社内配布物」 「社内回覧」などの文字を書いたメッセージ用紙１０を挿入し、また名簿宛先収 納部６には配布部署などの宛先名を書いて挿入する。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明した如く本考案に係る印刷物および文書用手提げ袋によれば、印刷物や 書類、郵便物などの脱落もなく持ち運びが容易で、雨の日の運搬や、留守の家に 置いていく場合にも濡れるのを防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一形態による印刷物および文書
用手提げ袋の斜視図である。

【図２】図１に示す印刷物および文書用手提げ袋の断面
図である。

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ 開口部 ３ 折り返し蓋部 ４ａ 面ファスナー ５ メッセージ収納部 ６ 名簿宛先収納部 ７ 挿入口 ８ 手提げ紐 ９ 文字 １０ メッセージ用紙 １１ 回覧名簿 １２ 印刷物

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 可撓性プラスチックで形成された袋本体
   の上部を開口し、この開口部の両側を連結する手提げ紐
   を取付けると共に、前記開口部を塞ぐ折り返し蓋部を袋
   本体の上部を延出して形成し、この折り返し蓋部の先端
   側と袋本体の前面とを着脱自在に連結する面ファスナー
   を取付け、且つ袋本体の前面に広告や注意事項などを記
   載した紙を挿入する透明なメッセージ収納部と、回覧順
   序を記載した回覧名簿や宛先を書いた紙を挿入する透明
   な名簿宛先収納部を形成したことを特徴とする印刷物お
   よび文書用手提げ袋。