JP3065302U

JP3065302U - 断熱容器

Info

Publication number: JP3065302U
Application number: JP1999004750U
Authority: JP
Inventors: 勝志竹井
Original assignee: トーホー工業株式会社
Priority date: 1999-06-29
Filing date: 1999-06-29
Publication date: 2000-02-02
Anticipated expiration: 2005-06-29

Abstract

(57)【要約】【課題】本考案は、発泡合成樹脂製断熱容器の改良に関
する。【解決手段】本考案は発泡合成樹脂製容器を構成する各
部材を成形し、これらを容器を展開した時の状態に配置
し、これら底部材１及び、各側壁部材２、２・・をその
ままの状態で合成樹脂フィルム４の袋３に挿入し、加熱
して被覆接合し、これら各部材１、２・・を底部材１を
中心に立て起して容器状に構成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、発泡合成樹脂製断熱容器の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のこの種の容器は型内に発泡粒子を適量入れ、これを発泡させた状態の容器をそのままの状態で使用していたものであるが、この容器は保温性がよく、且つ、軽量で使用が容易であるが、反面、その表面は極めて弱く、損傷しがちであり、これらの表面に何か良い材料をコーチングするとか、被覆する等の補強をしないと、割れ、欠け等の損傷を受けやすいものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は以上のような事項に鑑み開発したもので、発泡合成樹脂容器を長期に且つ、綺麗に使用するためにフィルムを特に、アルミ箔フィルムを利用したものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記のような目的を達成するために、発泡合成樹脂製容器本体を構成する各部材を夫々成形し、これらを容器を分解展開した時の状態に配置し、これらの底部材及び、各側壁部材をそのままの状態で余裕をもって収納できる合成樹脂フィルムの袋に収納した後、これらの各部材を底部材を中心に立て起して容器状に構成してなるものである。

【０００５】前記合成樹脂フィルムをアルミ箔フィルムとすることで、容器の補強、断熱の効果が高くなり、また、洗浄の際は洗浄がしやすく、且つ綺麗にできるもので、長期使用が可能となるため、経済的にも十分に採算の取れる容器を提供できるものである。

【０００６】尚、前記アルミフィルムの袋の形状は、容器の構成部材の外周縁をつなぐ形状と同等の形状をいい、各部材のうち側壁部材の外側縁を結ぶ形状を示し、側壁部材の両側縁には沿わずに直接隣接する側壁部材の外側縁の端部を結ぶ形状で、図２に示す形状をいう。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明すると、発泡合成樹脂製容器本体を構成する各部材を成形し、これらを容器本体を展開した時の状態に配置し、これら底部材１及び、各側壁部材２、２・・をそのままの状態で合成樹脂フィルムの袋３に挿入し、加熱して被覆接合し、これら各部材１、２・・を底部材１を中心に立て起して容器状に構成し、また、別に前記容器に対応する蓋部材９を形成し、該蓋部材９を前記袋と同質の袋に挿入し、密着させ、これら容器と蓋とよりなるものである。

【０００８】このように構成したものを、合成樹脂製の外枠或いは外容器８内に挿入して使用することもある。

【０００９】尚、この容器に同質の材料の蓋を使用することも可能で、この場合において、蓋の表面にアルミ箔フィルムを被覆することによってより高い効果を得ることができる。

【００１０】また、各部材１、２・・が容器状に構成されたとき、各部材１、２・・が接触する端側面４・、５・、６・の互いの端側面が接触する部分を面取り７・・をすることもある。

【００１１】前記面取り７・・において、底部材１と側壁部材２・・とが接触する端面の面取り７・・の角度は４５度が適切であるが、この角度に拘ることはない。

【００１２】前記合成樹脂フィルムをアルミ箔フィルム（アルミ蒸着フィルム）とすることで、容器の補強、断熱の効果が高くなり、又、洗浄の際には洗浄がしやすく、且つ、綺麗にできるもので、長期使用が可能となるため、経済的にも十分に採算の取れる容器を提供できるものである。

【００１３】図２及び図７に示す実施例の場合は、各部材を容器状に組み立てた場合、各側壁の接合部分に袋３の余った部分が存在するためこの部分から液体が漏れる恐れがなくなるものである。

【００１４】容器に組み立てる場合、マッジクテープや両面接着テープを使用することで、簡易に組み立てができる。

【００１５】更に、実施例では４角形の容器について説明してきたが、３角形等他の多角形も含むことは自明のことである。

【００１６】また、どの様な形状の容器にも適合し、勿論、曲線状の容器にもあてはまるものである。

【００１７】尚、図８は本考案の容器の蓋部材９を取り外した状態の斜視図で、蓋部材９もアルミ蒸着フィルムの袋３を密着させている。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は以上のような構成であるので、従来の発泡合成樹脂製容器のよい点を生かし、それ以上に補強と綺麗さを強調できると共に、長期に使用できるようになり、経済的にも採算の取り得る容器を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の第１の実施例を示す斜視図。

【図２】図２は本考案の第２の実施例の展開図を示す斜
視図。

【図３】図３は本考案の第１の実施例の各部材の形状を
示す斜視図。

【図４】図４は本考案の第２の実施例の各部材の形状を
示す斜視図。

【図５】図５は本考案の第１の実施例の各部材を合成樹
脂製フィルムの袋に挿入した状態をを示す斜視図。

【図６】図６は本考案の第１の実施例の各部材をやや大
きめの合成樹脂製フィルムの袋に挿入し、袋を各部材に
密着させた状態をを示す斜視図。

【図７】図７は本考案の第１の実施例の各部材を４角形
状の合成樹脂製フィルムの袋に挿入し、袋を各部材に密
着させた状態をを示す斜視図。

【図８】図８は本考案の容器より蓋部材９を取り外した
状態を示す斜視図。

【符号の説明】

１・・・底部材２・・・側壁部材３・・・袋４・・・端面５・・・端面６・・・端面７・・・面取り８・・・外枠或いは外容器９・・・蓋部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂製フィルムの袋を形成し、また、
別に発泡合成樹脂製容器を構成する各部材を成形し、こ
れらの各部材を前記袋内に挿入して、各部材に袋のフィ
ルムを密着させ、これらを組み立てて、容器を構成して
なることを特徴とする断熱容器。
【請求項２】前記合成樹脂フィルムをアルミ箔フィルム
としたことを特徴とする請求項１記載の断熱容器。
【請求項３】前記袋を容器本体を構成している各部材を
分解展開した状態の形状に形成したことを特徴とする請
求項１及び請求項２記載の断熱容器。
【請求項４】前記袋を容器本体を展開した状態の形状よ
りやや大きめに形成したことを特徴とする請求項１及び
請求項２記載の断熱容器。
【請求項５】前記袋を容器本体を構成している各部材を
分解展開した状態の部材がそのままの状態で余裕を持っ
て挿入できる４角形状の袋に形成し、これに各部材を前
記の状態のままで挿入し、部材に袋を密着させ、これを
組み立てて容器本体に構成することを特徴とする請求項
１記載の断熱容器。
【請求項６】前記各部材が容器状に構成されたとき、各
部材が接触する端側面を、互いの端側面が接触する面を
面取りをしたことを特徴とする請求項１、請求項２、請
求項３、請求項４及び請求項５記載の断熱容器。
【請求項７】前記容器本体の形状が三角形状を含む多角
形状であることを特徴とする請求項１、請求項２、請求
項３、請求項４、請求項５及び請求項６記載の断熱容
器。
【請求項８】容器を構成する各部材一つ一つに合致する
袋を形成し、夫々の部材を袋に挿入し、各部材に袋を密
着させ、これらを組み立てて容器にしたことを特徴とす
る断熱容器。