JP3065224U - 煙草ケ―ス用包装物 - Google Patents
煙草ケ―ス用包装物Info
- Publication number
- JP3065224U JP3065224U JP1999004652U JP465299U JP3065224U JP 3065224 U JP3065224 U JP 3065224U JP 1999004652 U JP1999004652 U JP 1999004652U JP 465299 U JP465299 U JP 465299U JP 3065224 U JP3065224 U JP 3065224U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- cigarette case
- cigarette
- retardant sheet
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】不意に喫煙したくなった場合に、吸殻入れが見
つからないことがあり、吸殻を処理できないことがあっ
た。 【解決手段】防湿性を有する多層構造の難燃性シート状
部材1を、煙草を収容する煙草ケース2Aの外面に添っ
て折曲して開封可能に略密閉形状になしたものであり、
その略密閉形状において煙草ケース2Aを包装し、開封
後に煙草ケース2Aから分離した際に吸殻入れに使用し
得るようにした。
つからないことがあり、吸殻を処理できないことがあっ
た。 【解決手段】防湿性を有する多層構造の難燃性シート状
部材1を、煙草を収容する煙草ケース2Aの外面に添っ
て折曲して開封可能に略密閉形状になしたものであり、
その略密閉形状において煙草ケース2Aを包装し、開封
後に煙草ケース2Aから分離した際に吸殻入れに使用し
得るようにした。
Description
【0001】
本考案は、野外等の灰皿が設置されていないような場所において使用する、非 常時に吸殻を収納するための煙草ケース用包装物に関する。
【0002】
従来、喫煙者は不意に喫煙したくなった場合等に備えて、再使用可能な携帯用 灰皿や使い捨ての吸殻入れを携帯していることがある。例えば、携帯用灰皿にあ っては、再使用が可能なように、金属製のものやあるいは不燃性のラミネートシ ートを袋状にしたものが知られている。
【0003】 また、蓋のついたいわゆるボックスタイプの煙草ケースでは、このような携帯 用灰皿や吸殻入れの替わりに、煙草を消費してケース内にできた空間を利用して 、その空間をケース内の包装紙にて区画して、その区画内に吸殻を収納できるよ うにしたものも知られている。この場合、包装紙は、吸殻により燃えないように 、通常の紙ではなく、不燃性あるいは難燃性の紙を使用している。
【0004】
しかしながら、携帯用灰皿等は、喫煙者が購入していたとしても、常時携帯し ているとは限らず、必要とする際に手元にないことがある。つまり、喫煙場所に て喫煙する場合、携帯用灰皿等は必要がなく、したがって携帯することを忘れが ちになる。このため、使用しようとした場合に、手元にないことが往々にしてあ り、購入はしていても、実用に供しないことがあった。
【0005】 また、煙草ケース内に空間を形成して吸殻を収納するものでは、煙草ケース内 に吸殻の悪臭等が充満して、まだ吸っていない新しい煙草の香りが損なわれるこ とがあった。また、煙草を携帯している際に、振動等で吸殻の吸い残した葉や灰 等が、吸殻を収納している空間から未使用の煙草を収納している空間に飛び出し 、未使用の煙草を汚して不潔にすることがあった。
【0006】 本考案は、このような不具合を解消することを目的としている。
【0007】
本考案は、このような目的を達成するために、次のような手段を講じたもので ある。すなわち、本考案に係る煙草ケース用包装物は、煙草ケースを難燃性シー ト状部材を煙草ケースに添うように開封可能な略密閉形状に形成してなり、開封 後は吸殻入れとなるように構成したものである。
【0008】
本考案は、防湿性を有する多層構造の難燃性シート状部材を、煙草を収容する 煙草ケースの外面に添って折曲して開封可能に略密閉形状になしたものであり、 その略密閉形状において煙草ケースを包装し、開封後に煙草ケースから分離した 際に吸殻入れに使用し得るようにしたことを特徴とする煙草ケース用包装物であ る。
【0009】 このような構成のものであれば、難燃性シート状部材を開封可能な略密閉形状 に折曲して煙草ケースを包装しているので、開封後に煙草ケースから分離するこ とにより、燃えることなくその内部に煙草の吸殻を収納することが可能になる。 すなわち、通常、煙草ケースを包装してるものは、開封時点において保存時の防 湿、品質の変化防止と言った本来の機能を終えるものとなる。したがって、開封 後にあっては、その本来の機能からすれば実質的に無用のものとなるが、難燃性 シート状部材を略密閉形状に形成してあるので、煙草ケースから分離することに より、開封部分から吸殻を入れることが可能になる。また難燃性シート状部材で あるので吸殻に火種が残っていても燃えることなく、吸殻入れとして機能するも のである。このため、喫煙の際は、常時吸殻入れを携帯している状態を作りだす ことができ、不意に煙草が吸いたくなった際でも吸殻の後始末を容易にすること が可能になる。また、携帯用灰皿等の吸殻を処理する物品を持ち歩く必要性がな くなるので、所持品の量を低減させることが可能になる。
【0010】 しかも、本来の機能に加えて、このような吸殻入れとしての機能を付加するこ とができるので、コストパーフォーマンスを向上させることが可能になる。さら に、煙草ケースとは分離した吸殻入れとなるので、煙草ケースに付属しているに もかかわらず煙草ケース内に悪臭が充満したりあるいは不清潔になるといった不 具合を解消することができる。
【0011】 開封可能な密閉形状に形成するのを容易にするためには、難燃性シート部材を 、折曲した際に対向する内面の縁部を重ね合わせた状態で加熱及び加圧してその 縁部同士を溶融接着するものが好ましい。 また、難燃性シート部材を、折曲した際に折曲した順に積み重なるそれぞれの 縁部を相互に接着剤により接着固定し、煙草ケースと略相似な箱状に形成するも のであってもよい。このようにすれば、接着固定した部分を含む面が略平坦にな るので、煙草ケースから分離した際に、立てた状態で使用することができる。
【0012】 難燃性シート状部材は、分割のための細帯部を有し、その細帯部を削除するこ とにより一端部が開放された容器に分離し得るものであってよい。このような構 成にすれば、分離した例えばその下半部の容器を即座に吸殻入れに使用すること ができる。 このような難燃性シート部材にあっては、内面の一部に、難燃性シート状部材 とは異なる不燃性部材を張りつけてなるものであってもよい。このように、不燃 性部材を備えてなるものであれば、吸殻入れとして使用する際に、煙草の火を速 やかに消すことができる。不燃性部材としては、価格、加工性、及び耐火性等の 点から、炭素繊維製薄膜シート又はガラス繊維製薄膜シートが好ましい。
【0013】 吸殻入れとして使用している場合の使い勝手を向上させるためには、難燃性シ ート部材の外面の少なくとも一部に、使用時に粘着面を露出し得る粘着部を設け てなるものが好ましい。このような構成によれば、吸殻入れとして使用する際に 、粘着部に難燃性シート状部材の縁部を折り返して付着させることができ、収容 した吸殻が外に出るのを確実に防止できるので、その使い勝手をよくすることが 可能になる。
【0014】 上記した難燃性シート状部材として、ポリエチレン層、断熱層、アルミニウム 層及びポリエチレン層を備えてなるもの、ポリプロピレン層、断熱層、アルミニ ウム層及びポリエチレン層を備えてなるもの、防水性を有してなる表面コーティ ング層と、表面コーティング層により一方の表面がコーティングされる紙層と、 紙層の他方の表面に積層されるアルミニウム層とを備えてなるものが挙げられる 。上記、断熱層としては、紙又はポリプロピレンからなるものが挙げられる。紙 からなる断熱層の場合、保形性を高くすることができ、またポリプロピレンから なる断熱層の場合には、安価に製造することができる。さらに、表面コーティン グ層、紙層、アルミニウム層を備えてなるものは、安価に製造することが可能に なる。
【0015】
以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。 図1において、煙草ケース用包装物100は、難燃性シート状部材1を、煙草 を収容する煙草ケース2Aの外面に添って開封可能に略密閉形状に折曲して、上 下に分離可能な包装のための容器にしたものである。煙草ケース2Aは、いわゆ るボックスタイプ(ハードケース)と通常のもの(ソフトケース)とのいずれで あってもよく、また収納される煙草の長さによりロングタイプ、あるいはショー トタイプのいずれであってもよい。この実施例では、ボックスタイプのものを図 示している。
【0016】 難燃性シート状部材1は、図2に示すように、例えばポリエチレンフィルムか らなるポリエチレン層1aと断熱層としての薄手の紙からなる紙層1bとアルミ 箔あるいはアルミニウムの真空蒸着により形成されるアルミニウム層1cとポリ エチレンからなるポリエチレン層1dとをこの順に積層し、接着剤により相互に 接着して、薄膜シート状に一体に形成したものである。このような構成の難燃性 シート状部材は、紙層1bに接着されるポリエチレン層1aを外側にし、アルミ ニウム層1cに接着されるポリエチレン層1dを内側にして使用するものである 。したがって、この難燃性シート状部材1は、不透明である。このような難燃性 シート状部材1は、燃えにくいとともに、防湿性を有しているので、煙草ケース 2Aを保管する際に、煙草が湿気で変質するのを有効に防止することができる。 この実施例の場合、難燃性シート状部材1が紙を備えているので、この紙に煙草 ケース2Aと同じ図柄や、メーカー名、銘柄及び注意書き等を印刷するものであ る。また、注意書きには、通常の喫煙マナーに関するものの他に、この煙草ケー ス用包装物が吸殻入れとして使用できること、その使用に際しては、十分に消火 してから使用する等の文章を印刷しておくようにする。なお、これらの印刷は、 紙に施すかわりに、ポリエチレン層1aの紙層1bとの接着面に裏印刷するもの であってもよい。
【0017】 このような構成の難燃性シート状部材1は、折曲して密閉形状に形成された際 に、煙草ケース2Aの蓋部分2Aaと煙草の収容部分2Abとに対応した上半部 と下半部11とを分割し得るように、分割のための細帯部すなわち開封帯12を 有している。この難燃性シート状部材1を、ポリエチレン層1dが露出している 表面が内側になるようにして、煙草ケース2Aに添って折曲し、煙草ケース2A に略密着した状態で密閉形状つまり煙草ケース2Aと略同形の略箱状とする。
【0018】 具体的には、例えば、煙草ケース2Aを包囲するのに十分な大きさの矩形の難 燃性シート状部材1を、煙草ケース2Aを包囲して、その縁部13のそれぞれが 重ね合わさるようにして折曲する。この場合、ポリエチレン層1dは、熱可塑性 であるので、密着した状態に重ね合わせて、その状態で加圧して加熱すれば、溶 融して接着させることができる。したがって、難燃性シート状部材1は、それぞ れの縁部13において閉鎖され、この後に煙草ケース2Aに密着するように折曲 することにより、閉じた略箱状となる。
【0019】 この実施例にあっては、例えば煙草ケース2Aの底面に近い側面に対応する難 燃性シート状部材1の内側に、煙草の火をもみ消すための不燃性部材からなるも み消しパッド3が一体的に設けてある。このもみ消しパッド3の位置は、開封帯 12より下側であればどの高さでもよい。なお、難燃性シート状部材1の下半部 11の上縁を折り畳む際に障害とならず、かつ煙草の火を消す際にその先端が容 易に届く位置にもみ消しパッド3を設けるのがよい。もみ消しパッド3の素材で ある不燃性部材としては、難燃性シート状部材1と略同じ厚みの炭素繊維製薄膜 シート又はガラス繊維製薄膜シートを使用し、難燃性シート状部材1に接着剤に て接着して固定する。このもみ消しパッド3は、難燃性シート状部材1の一方の 内側面に設けるものであってよいが、その内側面の対向する内側面の略同じ高さ 位置に設けるものであってもよい。このように、内側面の対向する位置にもみ消 しパッド3を設けるものでは、容易に消火することができる。また、難燃性シー ト状部材1外面の開封帯12の下側位置には、開封帯に沿うようにして、粘着性 を有する粘着部4が設けてある。この粘着部4は、使用に供されるまでは、剥離 紙4aあるいは剥離シートで被覆してあり、粘着性を発揮しないものにしてある 。
【0020】 このような構成にあって、難燃性シート状部材1は、紙層1bを備えているの で、略密閉形状に折曲した際に、煙草ケース2Aに略密着する箱状の形状を容易 に維持することができる。したがって、外観上、見栄えを良くすることができる 。そして、在庫状態では、煙草ケース2Aは難燃性シート状部材1により密閉さ れた状態になっているので、煙草ケース2A内の煙草が湿気を帯びることを防止 することができ、良好な保存性能を発揮することができる。
【0021】 喫煙する場合は、開封帯12を煙草ケース2Aの周囲に沿って引っ張ることに より、開封帯12が煙草ケース用包装物100を上下に二分割する。そして、上 側に分割された煙草ケース用包装物100を取り除き、煙草ケース2Aより煙草 を取り出せる状態にする。この状態では、分割された煙草ケース用包装物100 の下半部11は、図3及び図4に示すように、上側が開いた容器になっているの で、所望の時に容易に煙草ケース2Aから分離することができる。すなわち、例 えば野外で喫煙していて、周囲に灰皿が見受けられない場合、速やかに煙草ケー ス用包装物100の下半部11を煙草ケース2Aから分離し、灰皿としてまた吸 殻入れとして使用することができる。この煙草ケース用包装物100は、難燃性 シート状部材1により形成してあるので、吸殻5に燃え残りの火があったとして も、燃えることがない。また、粘着部4の剥離紙4aを剥離した後、下半部11 の上縁部分を折り返して密閉して、粘着部4に折り返し部分を付着させることに より、上縁部分が折り返されない状態に戻るのを防止して、酸素の供給を遮断し て中に収容した吸殻5を酸欠状態にして消火することができる(図5)。そして 、吸殻5を入れる必要がなくなれば、そのまま近く、あるいは持ちかえって自宅 のごみ箱に捨てればよい。
【0022】 このように、煙草ケース用包装物100は、灰皿あるいは吸殻入れとして、所 望の時に即座に機能するので、煙草とは別に吸殻入れを携帯する必要をなくし、 吸殻入れを携帯しないと言った事態を防止することができ、禁煙場所以外の場所 であれば、常に喫煙を楽しむことを可能にするものである。したがって、灰皿や 吸殻入れのない野外において喫煙しても、吸殻5のいわゆるポイ捨てを防止する ことができ、喫煙者のマナーの向上に寄与するものである。また、吸殻5を灰皿 や吸殻入れ以外に捨てなくなるので、吸殻5により環境を汚染することを防止す ることができる。
【0023】 なお、本考案は以上に説明した実施例に限定されるものではない。上記実施例 と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。 難燃性シート状部材1は、その縁部13a,13bを煙草ケース2Bの角部分 で折曲して、折曲した縁部13a,13bが先に折曲した縁部13a,13bの 上側に重ね合わさるようにして、重ね合わさったそれぞれの縁部13a,13b を接着剤により接着固定し、煙草ケース2Bと略相似な箱状に形成するものであ ってもよい。難燃性シート状1部材自体は、上記実施例における難燃性シート状 部材と同じであってよい。この他の実施例では、図6に示すように、煙草ケース 2Bが通常のソフトケースタイプのものである場合を説明するが、煙草ケース2 B自体は、上記実施例において説明したボックスタイプのものであってもよく、 いずれかに限定されるものではない。
【0024】 難燃性シート状部材1は、煙草ケース2Bを包囲し、かつ折り返した際に各縁 部13a、13bが重なり合うのに十分な大きさを有する矩形形状とするととも に、上記実施例同様に、開封帯12及び粘着部4を具備するものである。この難 燃性シート状部材1を煙草ケース2Bの外側面に密着して配置し、難燃性シート 状部材1の縦の縁部13aを接着する。次に、上下を煙草ケースの上面及び下面 に密着するまで折曲し、縁部13bを重なり合わせて接着する。この折曲構造は 、煙草ケース2Bを包装する従来の包装用透明フィルムと同じであってよい。
【0025】 このように、接着剤を使用して難燃性シート状部材1を箱状に形成するもので あれば、従来の製造ラインを略そのままで使用することができ、新たな製造設備 に対する設備投資を最小限に抑えることができる。また、煙草ケース用包装物1 01の底面を平にすることができるので、開封後、煙草ケース用包装物101の 下半部111を煙草ケースから分離した際に、平坦な所に立てた状態で置くこと ができ、吸殻入れとしてだけでなく、灰皿としても機能させることができる。さ らに、この実施例にあっても、上記実施例同様の効果を奏するものである。
【0026】 難燃性シート状部材は、上記したものの他に、図8の(a)に示すように、ポ リプロピレン層1e、断熱層としての紙層1b、アルミニウム層1c及びポリエ チレン層1dを、ポリプロピレン層1eが使用時に外側になるようにこの順序で 積層してなるもの、あるいは図8の(b)に示すように、ワックス等の防水性を 有する表面コーティング層1f、表面コーティング層1fにより一方の表面がコ ーティングされる紙層1g、紙層1gの他方の表面に積層されるアルミニウム層 1cを、表面コーティング層1fが使用時に外側になるようにこの順序で積層し てなるもの等が使用できる。
【0027】 また、上記のように、断熱層としての紙層1bを使用しない難燃性シート状部 材では、紙層1bのかわりに、耐熱性の高いポリプロピレンを用いるものであっ てよい。このような難燃性シート状部材では、その最外層の表面にコーティング を施し、印刷ができるようにすれば、紙層1cを有するものと同様に、煙草のメ ーカー名、銘柄、注意書き等を表示することができる。あるいは、外表面を形成 するポリプロピレンの裏面、すなわち断熱層となるポリプロピレンとの接着面に 裏印刷を施すものであってもよい。また、このような難燃性シート状部材は、ア ルミニウム層1b,1fを具備しているので、不透明である。このため、吸殻を 収容した際に、外側からその吸殻が見えないので、そのまま所持していても不快 に感じることを防ぐことができる。
【0028】 また、上記実施例では、もみ消しパッド3を備えるものを説明したが、難燃性 シート状部材1は断熱層を備えているので、もみ消しパッド3を省略することも 可能である。特に、断熱層が紙からなるものにおいては、耐熱性に優れ、熱伝導 率も低いので、徐々に煙草の火を消すようにすれば、あるいは指が外側にない位 置において消火すれば、不具合を生じることはない。
【0029】 その他、各部の構成は図示例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱 しない範囲で種々変形が可能である。
【0030】
以上のように、本考案によれば、難燃性シート状部材を開封可能な略密閉形状 に形成しているので、煙草ケースから分離することにより、燃えることなくその 内部に煙草の吸殻を収納することができる。しかも、保存時には煙草の品質の変 化を防止でき、必要な際には即座に吸殻入れとして機能するので、喫煙の際は、 常時吸殻入れを所持している状態にすることができ、不意に煙草が吸いたくなっ た際でも吸殻の後始末を容易にすることができる。また、携帯用灰皿等の吸殻を 処理する物品を持ち歩く必要性がなくなるので、所持品を低減させることができ る。
【0031】 しかも、本来の機能に加えて、このような吸殻入れとしての機能を付加するこ とができるので、コストパーフォーマンスを向上させることができる。さらに、 煙草ケースとは分離した吸殻入れとなるので、煙草ケース内に悪臭が充満したり あるいは不清潔になるといった不具合を解消することができる。 難燃性シート部材を、折曲した際に対向する内面の縁部を重ね合わせた状態で 加熱及び加圧してその縁部同士を溶融接着するものにすれば、開封可能な密閉形 状に形成するのを容易にすることができる。
【0032】 また、難燃性シート部材を、折曲した際に折曲した順に積み重なるそれぞれの 縁部を相互に接着剤により接着固定し、煙草ケースと略相似な箱状に形成するも のにすれば、接着固定した部分を含む面が略平坦になるので、煙草ケースから分 離した際に、立てた状態で使用することができる。 難燃性シート状部材が、分割のための細帯部を有し、その細帯部を削除するこ とにより一端部が開放された容器に分離し得るものであれば、分離した例えばそ の下半部の容器を即座に吸殻入れに使用することができる。
【0033】 このような難燃性シート部材が、内面の一部に、難燃性シート状部材とは異な る不燃性部材である例えば炭素繊維製薄膜シートを張りつけてなるものであれば 、吸殻入れとして使用する際に、煙草の火を速やかに消すことができる。 難燃性シート部材の外面の少なくとも一部に、使用時に粘着面を露出し得る粘 着部を設けてなるものであれば、吸殻入れとして使用している場合に、粘着部に 難燃性シート状部材の縁部を折り返して付着させることができ、収容した吸殻が 外に出るのを確実に防止できるので、その使い勝手をよくすることができる。
【0034】 上記した難燃性シート状部材として、ポリエチレン層、断熱層、アルミニウム 層及びポリエチレン層を備えてなるもの、あるいはポリプロピレン層、断熱層、 アルミニウム層及びポリエチレン層を備えてなるものにすれば、縁部の溶着を容 易にすることができる。また、防水性を有してなる表面コーティング層と、表面 コーティング層により一方の表面がコーティングされる紙層と、紙層の他方の表 面に積層されるアルミニウム層とを備えてなるものであれば、安価に製造するこ とができる。さらに、上記断熱層として、紙からなるものにすれば、保形性を高 くすることができ、またポリプロピレンからなるものにすれば、安価に製造する ことができる。
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の難燃性シート状部材の構造を示す断
面図。
面図。
【図3】同実施例の開封した状態を示す斜視図。
【図4】同実施例の吸殻入れとして使用する際の斜視
図。
図。
【図5】同実施例の吸殻入れとして使用して上縁部分を
折曲した状態を示す斜視図。
折曲した状態を示す斜視図。
【図6】本考案の他の実施例を示す斜視図。
【図7】本考案の他の実施例の開封した状態を示す斜視
図。
図。
【図8】本考案の他の実施例の難燃性シート状部材の構
造を示す断面図。
造を示す断面図。
1…難燃性シート状部材 2A…煙草ケース 2B…煙草ケース
Claims (11)
- 【請求項1】防湿性を有する多層構造の難燃性シート状
部材を、煙草を収容する煙草ケースの外面に添って折曲
して開封可能に略密閉形状になしたものであり、その略
密閉形状において煙草ケースを包装し、開封後に煙草ケ
ースから分離した際に吸殻入れに使用し得るようにした
ことを特徴とする煙草ケース用包装物。 - 【請求項2】難燃性シート部材を、折曲した際に対向す
る内面の縁部を重ね合わせた状態で加熱及び加圧してそ
の縁部同士を溶融接着することを特徴とする請求項1記
載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項3】難燃性シート部材を、折曲した際に折曲し
た順に積み重なるそれぞれの縁部を相互に接着剤により
接着固定し、煙草ケースと略相似な箱状に形成すること
を特徴とする請求項1記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項4】難燃性シート状部材が、分割のための細帯
部を有し、その細帯部を削除することにより一端部が開
放された容器に分離し得ることを特徴とする請求項1、
2又は3記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項5】内面の一部に、難燃性シート状部材とは異
なる不燃性部材を張りつけてなることを特徴とする請求
項1、2、3、4又は5記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項6】不燃性部材が、炭素繊維製薄膜シート又は
ガラス繊維製薄膜シートであることを特徴とする請求項
5記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項7】難燃性シート状部材の外面に、使用時に粘
着面を露出し得る粘着部を設けてなることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5又は6記載の煙草ケース用包
装物。 - 【請求項8】難燃性シート状部材が、ポリエチレン層、
断熱層、アルミニウム層及びポリエチレン層を備えてな
ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は
7記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項9】難燃性シート状部材が、ポリプロピレン
層、断熱層、アルミニウム層及びポリエチレン層を備え
てなることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6
又は7記載の煙草ケース用包装物。 - 【請求項10】断熱層が、紙又はポリプロピレンからな
ることを特徴とする請求項8又は9記載の煙草ケース用
包装物。 - 【請求項11】難燃性シート状部材が、防水性を有して
なる表面コーティング層と、表面コーティング層により
一方の表面がコーティングされる紙層と、紙層の他方の
表面に積層されるアルミニウム層とを備えてなることを
特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の
煙草ケース用包装物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004652U JP3065224U (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 煙草ケ―ス用包装物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004652U JP3065224U (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 煙草ケ―ス用包装物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3065224U true JP3065224U (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=43198843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999004652U Expired - Lifetime JP3065224U (ja) | 1999-06-25 | 1999-06-25 | 煙草ケ―ス用包装物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3065224U (ja) |
-
1999
- 1999-06-25 JP JP1999004652U patent/JP3065224U/ja not_active Expired - Lifetime
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5224499A (en) | Pocket ashtray | |
JP7051899B2 (ja) | パック | |
HU228349B1 (en) | Pack of smoking articles and combination | |
KR102564622B1 (ko) | 흡연 물품용 소화기 패키지 | |
TW200932131A (en) | Filter-tipped smoking article with a removable cap | |
US2085062A (en) | Combination cigarette package and ashtray | |
US20040108229A1 (en) | Pouch for extinguishing, storing and disposing cigarette butts | |
JP3065224U (ja) | 煙草ケ―ス用包装物 | |
KR20200037573A (ko) | 일회용 재떨이 어셈블리 | |
JP2010528944A (ja) | タバコ製品用パッケージ | |
KR20120003745U (ko) | 담뱃불 소화용 캡과 이를 수용하는 재떨이 및 담배꽁초 수거실이 내장된 담뱃갑 | |
JP7079346B2 (ja) | パッケージ | |
KR102107972B1 (ko) | 일회용 재떨이, 그 어셈블리 및 그 제조방법 | |
US2887218A (en) | Disposable ash tray and cigarette snuffing device | |
KR200290979Y1 (ko) | 봉투모양의 휴대용 금속박판 재떨이 | |
JPS644753B2 (ja) | ||
JP3053672U (ja) | 消火機能付き携帯灰皿 | |
JPH1118749A (ja) | 携帯火消皿 | |
JP3026907U (ja) | 吸殻用収納体及び吸殻用収納体入りパッケージ | |
CN216627483U (zh) | 环保型灭烟盒 | |
JP2006314210A (ja) | タバコパッケージ及びタバコ | |
JP5778837B1 (ja) | 煙草ケ−ス | |
KR20190007352A (ko) | 낱개 꽁초 포장지 | |
JPH11137233A (ja) | 喫煙後始末具 | |
KR20200135918A (ko) | 일회용 재떨이, 그 어셈블리 및 그 제조방법 |