JP3065093B2 - 2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置

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JP3065093B2 JP2220405A JP22040590A JP3065093B2 JP 3065093 B2 JP3065093 B2 JP 3065093B2 JP 2220405 A JP2220405 A JP 2220405A JP 22040590 A JP22040590 A JP 22040590A JP 3065093 B2 JP3065093 B2 JP 3065093B2
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両用2サイクルエンジンでインジェクタ
により燃料を筒内に直接噴射(直噴)する方式の場合の
燃料噴射制御装置に関し、詳しくは、2個のインジェク
タを有するツインインジェクタ方式における各インジェ
クタの燃料噴射制御に関する。
〔従来の技術〕
一般に2サイクル筒内直噴エンジンは、燃焼室にイン
ジェクタが取付けられ、第6図(a)に示すように排気
ポート閉後から点火前の範囲でインジェクタから燃料噴
射され、これにより燃料の吹き抜けを防ぐものである。
この場合の燃料噴射可能な範囲αは例えばクランク角60
度であり、この分の時間は同図(b)のようにエンジン
回転数に応じて減少し、高回転域では噴射可能な時間が
非常に短かくなる。
従ってインジェクタでは、上記クランク角の所定の範
囲αで常に所定の燃料を噴射することが要求される。こ
こでインジェクタには、高圧1流体式とアシスト空気を
用いた低圧2流体式とがあり、高圧1流体式で燃料の調
量をパルス幅で行う方式ではダイナミックレンジ(最大
流量と最小流量の比)に限界があるため、高回転域の短
時間には燃料を噴射しきれないことがある。低圧2流体
式の場合は空気により燃料噴射する構成であるからダイ
ナミックレンジは広くなり得るが、燃料の量が増大する
のに応じ空気と燃料との比が小さくなり、燃料の微粒化
と共に燃焼が悪化して出力低下する。このため、安定し
た燃焼を行うための燃料噴射量には自ずから限界があ
り、高負荷高回転域までのすべての領域をカバーするこ
とはできない。このことから、2サイクルエンジンの高
回転,高出力化を達成するためには、高回転域で短時間
に確実に燃料噴射することが必要不可欠になる。
また2サイクルエンジンは、本来低速低負荷で失火を
生じ易いため、燃焼室形状,インジェクタと点火プラグ
の配置,燃料噴射タイミング等を成層化に適するように
定めて成層燃焼することが望まれる。これに対して高負
荷では、成層化すると新気の利用率が不充分で出力が低
下するため、むしろ予混合均一燃焼する方がよい。従っ
てインジェクタの配置,燃料噴射タイミング等は、予混
合均一燃焼を可能にすることが望まれる。
従来、この種のツインインジェクタ方式に関しては、
例えば特開昭63−189614号公報の先行技術がある。ここ
で、4サイクルエンジンの燃焼室の中心に点火プラグを
設け、点火プラグの左右に2個のインジェクタを対称的
に傾けて配置することが示されている。また、特開昭50
−129805号公報では、主副燃焼室を階層状に設け、主燃
焼室には主燃焼用ノズルを取付け、副燃焼室には点火プ
ラグと着火用ノズルを取付けることが示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記先行技術の前者のものは、負荷の大小
にかかわらず予混合均一燃焼させ、燃焼自体短縮化する
技術思想であり、2サイクルエンジンに適用しても意味
がない。また後者のものは、副燃焼室が各別に設けられ
るので、その掃気が不充分になって着火不良を生じ易
い。上下方向に成層化するため高噴射域での空気利用率
が低下し、スワール流が成層化に重要な要素になってい
るので、運転条件に応じた制御を行い難い等の問題があ
る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、2サイクルエンジンのインジェクタ
による筒内直噴式において、すべての領域で確実に燃焼
噴射し、更に低,中負荷と高負荷とで最適燃焼すること
が可能な2サイクルエンジンの燃料噴射制御装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明の燃料噴射制御装置
は、エンジン本体の燃焼室に制御ユニットにより燃料噴
射制御される第1インジェクタ及び第2インジェクタ
と、点火時期制御される点火プラグを有し、低、中負荷
では、上記第1インジェクタの燃料噴射タイミングを点
火時期側に遅れて定め、かつ燃料噴射パルス幅を可変制
御して上記第1インジェクタのみにより燃料噴射し、高
負荷では、上記第1インジェクタの燃料噴射パルス幅を
最小に固定し点火時期側に遅れて定め、上記第2インジ
ェクタの燃料噴射タイミングを吹き抜け限界側に進めて
定め、かつ燃料噴射パルス幅を可変制御して上記第1、
第2インジェクタにより燃料噴射するように制御するこ
とを特徴としている。
〔作用〕
上記構成に基づき、2サイクルエンジンは燃焼室の2
個のインジェクタにより、各負荷に応じ筒内直噴されて
燃焼することになり、低,中負荷では、第1インジェク
タからのみ所定の燃料噴射パルス幅と燃料噴射タイミン
グで燃料噴射され、これと点火プラグとの関係により成
層燃焼する。高負荷では、第2インジェクタから所定の
燃料噴射パルス幅と燃料噴射タイミングとで充分に燃料
噴射され、更に第1インジェクタからの着火のための火
種として最少量燃料噴射されて予混合均一燃焼する。
〔実 施 例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、2サイクルエンジンの全体の構成に
ついて述べると、符号1は2サイクルエンジンの本体で
あり、シリンダ2にピストン3が往復動可能に挿入さ
れ、クランク室4のクランク軸5に対し偏心したコンロ
ッド6によりピストン3が連結し、クランク軸5にはピ
ストン3の往復動慣性力を相殺するようにバランサ7が
設けられる。
シリンダ2にはピストン3によって所定のタイミング
で開閉される排気ポート11が開口し、この排気ポート11
と連通する排気管12に触媒装置13,排気チャンバ14,マフ
ラー15が配設される。また、シリンダ2の排気ポート11
の位置から略90度ずれた位置(または排気ポート11に対
向した位置)には、ピストン3によって所定のタイミン
グで開閉する主掃気ポート16a,副掃気ポート16bが開口
する。
次いで、掃気系について述べると、主,副掃気ポート
16a,16bと連通する給気管17に掃気ポート開閉時の掃気
圧力波を吸収する掃気チャンバ18,掃気を冷却するイン
タークーラ19を介して容積型の掃気ポンプ20が連設され
る。また、掃気ポンプ20の上流のエアクリーナ21側とイ
ンタークーラ19の下流との間にはバイパス通路22が連通
し、このバイパス通路22に負荷制御用の制御弁23が設け
られている。
ここで掃気ポンプ20は、伝動手段25を介してクランク
軸5に連結し、エンジン出力により常に掃気ポンプ20を
駆動して掃気圧を生じる。またアクセルペダル26がスト
ローク変換手段27を介して制御弁23に連結し、アクセル
開度に対し制御弁23の開度を反比例的に定めるようにな
っている。
一方、燃焼室8は例えば球形オフセット型であり、成
層燃焼に適した形状を成している。そしてこの燃焼室8
の球形部8aに成層燃焼用の第1インジェクタ10aが設置
され、点火プラグ9がプラグギャップ9aを第1インジェ
クタ10aの直下に設置して取付けられる。また、均一燃
焼用の第2インジェクタ10bが、燃焼室8のスキッシュ
エリア部8bの略中央にシリンダ2に向けて設置される。
これらの第1,第2インジェクタ10a,10bと点火プラグ9
とは、第2図のように燃焼室8のほぼ中心線上に配置さ
れる。
第1インジェクタ10aは高圧1流体式で、第4図
(c)のように燃料噴射量が少ないと共にその噴射割合
の小さい低流量型であり、貫通力が弱くて噴射角が比較
的広く(例えば60度前後)、微粒化の非常に良い成層燃
焼に適した特性である。また、第2インジェクタ10bは
同じく高圧1流体式で、第4図(c)のようにダイナミ
ックレンジの広い高流量型であり、噴射角が狭く(例え
ば30〜40度)て貫通力が強く、均一燃焼に適した特性で
ある。
第1,第2インジェクタ10a,10bには高圧燃料系30が装
備されており、この高圧燃料系30は、燃料タンク31から
の通路36が、フィルタ32,モータ38または直接クランク
軸5で駆動される高圧ポンプ33,燃圧調整ソレノイド弁3
4,アキュムレータ35を有して第1,第2インジェクタ10a,
10bに連通する。またソレノイド弁34から燃料タンク31
には戻り通路37が連通し、ソレノイド弁34により第1,第
2インジェクタ10a,10bの燃圧を所定の高圧に調整して
いる。
なお、戻り通路37は、第1,第2インジェクタ10a,10b
から戻し、その途中に調圧弁を設ける循環式としてもよ
い。
制御系として、エンジン回転数Nを検出するエンジン
回転数センサ40,アクセル開度ψを検出するアクセル開
度センサ41を有し、これらのセンサ信号が制御ユニット
45に入力して処理される。そして制御ユニット45から点
火プラグ9に点火信号を、第1,第2インジェクタ10a,10
bに燃料噴射パルスおよび燃料噴射タイミング信号を、
ソレノイド弁34に燃圧信号をそれぞれ出力するようにな
っている。
第3図において、制御ユニット45の燃料噴射制御系に
ついて述べる。
まず、エンジン回転数Nとアクセル開度ψとが入力す
る運転条件判定部46を有し、エンジン回転数N,アクセル
開度ψにより各運転条件を判断するのであり、この運転
条件の信号が燃料噴射パルス幅検索部47,燃料噴射タイ
ミング検索部48に入力する。燃料噴射パルス幅検索部47
は、第1,第2インジェクタ10a,10bの燃料噴射パルス幅
マップの第1,第2マップ設定部49,50を有し、これらの
マップを検索して第1インジェクタ10aの燃料噴射パル
ス幅Ti1,第2インジェクタ10bの燃料噴射パルス幅Ti2
定める。第1インジェクタ10aの燃料噴射パルス幅Ti
1は、第4図(a)の実線のように高負荷側の所定のア
クセル開度ψまでの低,中負荷域において、負荷に対
して増大関数で設定され、所定のアクセル開度ψ以上
では均一燃焼時の着火の火種としてアイドリング相当の
最小値Tioに固定される。第2インジェクタ10bの燃料噴
射パルス幅Ti2は、第4図(a)の破線で示すように高
負荷側の所定のアクセル開度ψで、この場合の適正な
燃料噴射パルス幅Tipに設定され、これ以上の高負荷域
において負荷に対し増大関数で設定され、いずれもエン
ジン回転数Nに対しては略一定になっている。ここで、
所定のアクセル開度ψは均一燃焼しても失火を生じな
い最低給気比の負荷であり、実験等により決定される。
燃料噴射タイミング検索部48は、第1,第2インジェク
タ10a,10bの燃料噴射タイミングの第1,第2マップ設定
部51,52を有し、これらのマップを検索して第1インジ
ェクタ10aの燃料噴射開始のタイミングTs1,第2インジ
ェクタ10bの燃料噴射開始のタイミングTs2を定める。第
1インジェクタ10aの燃料噴射開始のタイミングTs1は、
第4図(b)の実線のように点火時期θに近い遅いタ
イミングであり、各負荷の燃料噴射パルス幅Ti1に応じ
て進角する。第2インジェクタ10bの燃料噴射開始のタ
イミングTs2は、第4図(b)の破線のように高負荷側
の所定のアクセル開度ψ以上で動的吹き抜け限界θ
に近く進んだタイミングになっている。そして第1イン
ジェクタ10aの燃料噴射パルス幅Ti1,第1インジェクタ1
0aの燃料噴射開始のタイミングTs1は駆動部53に入力
し、第2インジェクタ10bの燃料噴射パルス幅Ti2,燃料
噴射開始のタイミングTs2は駆動部54に入力するように
構成される。
次いで、このように構成された2サイクルエンジンの
作用について述べる。
先ず、掃気ポンプ20から吐出してインタークーラ19に
より冷却される給気は、バイパス通路22により吸気側に
戻るように循環し、制御弁23でこの戻り量を制限した分
の掃気量がシリンダ2側に給気されることになる。ここ
で、アクセル開度ψに対し制御弁23の開度θは反比例的
に設定され、アクセル開度ψが小さい場合は制御弁23の
開度により多く戻されて掃気量が少なくなるのであり、
こうしてポンプ損失を生じることなくアクセル開度ψに
応じた掃気量に調整される。
そこで、第1図のようにピストン3が下死点付近に位
置して排気ポート11と共に主,副掃気ポート16a,16bを
開くと、アクセル開度に応じた掃気量の新気が掃気ポン
プ20により加圧され、インタークーラ19で冷却されて
主,副掃気ポート16a,16bよりシリンダ2の内部に流入
する。そして、この新気により排気ポート11から残留ガ
スを押し出して掃気作用するのであり、こうして短時間
に空気のみの新気がシリンダ2に給気される。そして、
ピストン3の上昇時に主,副掃気ポート16a,16bと排気
ポート11とが閉じることで、上記掃気が終了して圧縮行
程に移行する。
このとき第1,第2インジェクタ10a,10bには、高圧燃
料系30のソレノイド弁34で調整された高い燃圧の燃料が
導かれており、第1インジェクタ10a,または第1インジ
ェクタ10aと第2インジェクタ10bとにパルス信号が入力
して開くと、その燃料噴射パルス幅に応じた燃料がシリ
ンダ2内に噴射して混合気を生成することになる。ま
た、制御ユニット45では、エンジン回転数N,アクセル開
度ψにより各運転条件が判断され、これに基づき燃料噴
射パルス幅検索部47,燃料噴射タイミング検索部48で、
第1,第2インジェクタ10a,10bの燃料噴射パルス幅Ti1,T
i2と第1,第2インジェクタ10a,10bの燃料噴射タイミン
グTs1,Ts2とがマップ検索されている。
そこで低,中負荷の場合は、第4図(a)のマップに
より燃料噴射パルス幅Ti1のみが、第4図(b)のマッ
プの燃料噴射タイミングTs1で第1インジェクタ10aに出
力される。このため第5図(a),(b)のように、第
1インジェクタ10aから点火直前に各負荷に応じた燃料
が、広い噴射角で良好に微粒化して噴射され、この燃料
が燃焼室8で圧縮終了近くの縦スワールの空気流に拡散
することなく、点火プラグ9のギャップ付近が濃混合気
になる。そしてこの濃混合気にプラグキャップ9aで着火
されることで、完全に成層燃焼する。
この領域では、第1のインジェクタ10aのみにより噴
射が高い精度で制御され、最適に空燃比制御され得る。
次いで、所定のアクセル開度ψ以上で均一燃焼して
も失火を生じない高負荷の場合は、先ず第4図(a)の
マップによる燃料噴射パルス幅Ti2が、第4図(b)の
マップの燃料噴射タイミングTs2で、燃料の吹き抜けを
生じない範囲で最も早いタイミングで第2インジェクタ
10bに出力される。このため第5図(c),(d)のよ
うに、各負荷に応じた多量の燃料が、燃焼室8のスキッ
シュエリア部8bの第2インジェクタ10bからシリンダ2
に向け、圧縮初期に強い貫通力で噴射される。こうし
て、高負荷に応じた燃料噴射量が確保され、この燃料は
シリンダ2内に広く拡散し、圧縮中に空気と予混合す
る。一方、点火直前には、更に最少値Tioの燃料噴射パ
ルス幅Ti1がそのタイミングTs1で第1インジェクタ10a
に出力することで、第1インジェクタ10aから最少量の
燃料が噴射される。そこでこの燃料で、プラグキャップ
9aの付近に火種用の濃混合気が生成されることになり、
この濃混合気に着火されて上述の予混合気は良好に均一
燃焼し、空気利用率の高い燃焼を行うようになる。
なお、過給機等を備えたエンジンの場合で、燃料噴射
量を更に増大する制御においては、第5図(e)のよう
に第1インジェクタ10aの燃料噴射量を早いタイミング
で増すこともできる。
以上、本発明の一実施例について述べたが、これのみ
に限定されない。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように、本発明によれば、2サイクル
エンジンの筒内直噴式において、燃焼室に第1,第2イン
ジェクタを設置し、低,中負荷では成層燃焼すること
で、燃焼の安定性,燃費,エミッションを向上し得る。
高負荷では予混合均一燃焼することで、高出力を生じ得
る。
さらに、すべての運転領域でプラグキャップ付近に着
火性良好な濃混合気が生成されるので、常に安定した燃
焼が得られ、運転性,エミッション,燃費等が向上す
る。
また、第1インジェクタは成層燃焼に、第2インジェ
クタは均一燃焼にと、それぞれ使用範囲が限定されるの
で、各インジェクタの特性を燃焼方式に適応でき、低,
中負荷の高い制御性と高負荷の燃料量確保とを同時に達
成することができ、オーバーオールでのダイナミックレ
ンジが広くなる。
さらにまた、各インジェクタの使用範囲の限定によ
り、インジェクタの使用頻度が少なくなって耐久性が向
上し、燃料噴射制御ソフトが簡素化し、高負荷域でのオ
ーバリッチ化を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の2サイクルエンジンの燃料噴射制御装
置の実施例を示す全体構成図、 第2図は要部の平面図、 第3図は制御ユニットのブロック図、 第4図(a),(b)は燃料噴射パルス幅,燃料噴射タ
イミングのマップを示す特性図,第4図(c)はインジ
ェクタの特性図、 第5図は第1,第2インジェクタの燃料噴射状態を示す
図、 第6図(a),(b)は一般の2サイクルエンジンの許
容燃料噴射期間,時間を示す図である。 8……燃焼室、9……点火プラグ、10a……第1インジ
ェクタ、10b……第2インジェクタ、45……制御ユニッ
ト、46……運転条件判定部、47……燃料噴射パルス幅検
索部、48……燃料噴射タイミング検索部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02P 13/00 303 F02P 13/00 303A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/34 F02B 17/00 F02D 41/02 325 F02D 45/00 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン本体の燃焼室に制御ユニットによ
    り燃料噴射制御される第1インジェクタ及び第2インジ
    ェクタと、点火時期制御される点火プラグを有し、 低、中負荷では、上記第1インジェクタの燃料噴射タイ
    ミングを点火時期側に遅れて定め、かつ燃料噴射パルス
    幅を可変制御して上記第1インジェクタのみにより燃料
    噴射し、 高負荷では、上記第1インジェクタの燃料噴射パルス幅
    を最小に固定し点火時期側に遅れて定め、上記第2イン
    ジェクタの燃料噴射タイミングを吹き抜け限界側に進め
    て定め、かつ燃料噴射パルス幅を可変制御して上記第
    1、第2インジェクタにより燃料噴射するように制御す
    ることを特徴とする2サイクルエンジンの燃料噴射制御
    装置。
  2. 【請求項2】上記第1インジェクタは、燃料噴射割合の
    小さい低流量型で成層燃焼に適した噴射特性のものと
    し、上記第2インジェクタは、燃料噴射割合の大きい高
    流量型で均一燃焼に適した噴射特性のものとすることを
    特徴とする請求項1記載の2サイクルエンジンの燃料噴
    射制御装置。
  3. 【請求項3】上記第2インジェクタによる燃料噴射は、
    均一燃焼で失火を生じないような最低給気比以上の高負
    荷側で制御することを特徴とする請求項1記載の2サイ
    クルエンジンの燃料噴射制御装置。
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