JP3394084B2 - 筒内噴射2ストロークエンジン - Google Patents
筒内噴射2ストロークエンジンInfo
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- JP3394084B2 JP3394084B2 JP03817994A JP3817994A JP3394084B2 JP 3394084 B2 JP3394084 B2 JP 3394084B2 JP 03817994 A JP03817994 A JP 03817994A JP 3817994 A JP3817994 A JP 3817994A JP 3394084 B2 JP3394084 B2 JP 3394084B2
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- combustion
- cylinder
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/12—Other methods of operation
- F02B2075/125—Direct injection in the combustion chamber for spark ignition engines, i.e. not in pre-combustion chamber
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B23/00—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation
- F02B23/08—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition
- F02B23/10—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder
- F02B23/101—Other engines characterised by special shape or construction of combustion chambers to improve operation with positive ignition with separate admission of air and fuel into cylinder the injector being placed on or close to the cylinder centre axis, e.g. with mixture formation using spray guided concepts
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用の筒内噴射2ス
トロークエンジンに関し、詳しくは、燃焼室に2個のイ
ンジェクタを設けて燃焼方式を切換える方式における燃
焼室構造に関する。
トロークエンジンに関し、詳しくは、燃焼室に2個のイ
ンジェクタを設けて燃焼方式を切換える方式における燃
焼室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】2ストロークエンジンとして、燃焼室に
燃料を高圧で直接噴射するインジェクタを装着する。そ
してエンジン運転状態により燃料噴射の時期等を制御し
て、低中負荷時には成層燃焼し、高負荷時には均一燃焼
し、両者の間の領域では成層燃焼と均一燃焼を混合して
2ゾーン燃焼するように燃焼方式を切換えるものが知ら
れている。この場合に、成層燃焼ではピストン上死点近
くで燃料噴射して点火プラグ近傍に濃混合気のクラウド
を形成する必要がある。このためインジェクタの特性と
しては、噴霧角大,貫通力小,燃料の微粒化が要求さ
れ、更にインジェクタの近くに点火プラグを配置する必
要がある。一方、均一燃焼では燃料と空気とを良好に混
合する必要がある。このためインジェクタの特性として
は、噴霧角小,貫通力大,中程度の微粒化が要求され、
更に掃気流等の空気流を利用して混合促進することも有
効になる。
燃料を高圧で直接噴射するインジェクタを装着する。そ
してエンジン運転状態により燃料噴射の時期等を制御し
て、低中負荷時には成層燃焼し、高負荷時には均一燃焼
し、両者の間の領域では成層燃焼と均一燃焼を混合して
2ゾーン燃焼するように燃焼方式を切換えるものが知ら
れている。この場合に、成層燃焼ではピストン上死点近
くで燃料噴射して点火プラグ近傍に濃混合気のクラウド
を形成する必要がある。このためインジェクタの特性と
しては、噴霧角大,貫通力小,燃料の微粒化が要求さ
れ、更にインジェクタの近くに点火プラグを配置する必
要がある。一方、均一燃焼では燃料と空気とを良好に混
合する必要がある。このためインジェクタの特性として
は、噴霧角小,貫通力大,中程度の微粒化が要求され、
更に掃気流等の空気流を利用して混合促進することも有
効になる。
【0003】こうして成層燃焼と均一燃焼では、インジ
ェクタ自体の特性,インジェクタの配置等が異なったも
のが要求されるため、1個のインジェクタで2種類の燃
焼方式を最適化することは困難である。そこで成層燃焼
用と均一燃焼用の2個の筒内噴射インジェクタを用いて
燃料噴射制御する方法が提案されている。
ェクタ自体の特性,インジェクタの配置等が異なったも
のが要求されるため、1個のインジェクタで2種類の燃
焼方式を最適化することは困難である。そこで成層燃焼
用と均一燃焼用の2個の筒内噴射インジェクタを用いて
燃料噴射制御する方法が提案されている。
【0004】従来、上記筒内噴射2ストロークエンジン
として2個のインジェクタを使用して燃料噴射制御する
ものに関しては、例えば特開平3−3934号公報の第
1の先行技術ある。この先行技術において、球形オフセ
ット型の燃焼室に成層燃焼に適した特性の第1インジェ
クタと、均一燃焼に適した特性の第2インジェクタとを
取付ける。即ち、第1インジェクタは燃焼室の球形部に
設置して、そのインジェクタの直下近傍に点火プラグを
配置する。第2インジェクタは点火プラグを挟んで第1
インジェクタと反対の排気側のスキュシュエリアに設置
する。そしてエンジン運転条件により、2個のインジェ
クタの一方または両方から燃料噴射して、成層と均一の
一方または両方の燃焼を行うことが示されている。
として2個のインジェクタを使用して燃料噴射制御する
ものに関しては、例えば特開平3−3934号公報の第
1の先行技術ある。この先行技術において、球形オフセ
ット型の燃焼室に成層燃焼に適した特性の第1インジェ
クタと、均一燃焼に適した特性の第2インジェクタとを
取付ける。即ち、第1インジェクタは燃焼室の球形部に
設置して、そのインジェクタの直下近傍に点火プラグを
配置する。第2インジェクタは点火プラグを挟んで第1
インジェクタと反対の排気側のスキュシュエリアに設置
する。そしてエンジン運転条件により、2個のインジェ
クタの一方または両方から燃料噴射して、成層と均一の
一方または両方の燃焼を行うことが示されている。
【0005】これ以外として、特開平2−81926号
公報の第2の先行技術では、点火プラグより排気側にイ
ンジェクタを、掃気ポートと対向した状態で斜めに取付
け、燃料の攪拌,霧化を促進し且つ壁面付着を防止する
ことが示されている。また特開平3−33422号公報
の第3の先行技術では、シリンダ中心線上にインジェク
タと点火プラグのギャップを配置して、安定して成層燃
焼することが示されている。
公報の第2の先行技術では、点火プラグより排気側にイ
ンジェクタを、掃気ポートと対向した状態で斜めに取付
け、燃料の攪拌,霧化を促進し且つ壁面付着を防止する
ことが示されている。また特開平3−33422号公報
の第3の先行技術では、シリンダ中心線上にインジェク
タと点火プラグのギャップを配置して、安定して成層燃
焼することが示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記第1の
先行技術にあっては、均一燃焼するための第2インジェ
クタをシリンダ中心から排気側に近い位置に設置した構
成であるから、シリンダ内で排気ポートと反対側から流
入する縦スワールの掃気流により空気と燃料が衝突し均
一混合気を生成することはできるが、掃気流の流れと同
じ方向に燃料噴射することで、空気と燃料の混合は十分
とはいえない。また燃料の吹き抜けを生じ易いので、噴
射時期を早くする場合に限界がある。
先行技術にあっては、均一燃焼するための第2インジェ
クタをシリンダ中心から排気側に近い位置に設置した構
成であるから、シリンダ内で排気ポートと反対側から流
入する縦スワールの掃気流により空気と燃料が衝突し均
一混合気を生成することはできるが、掃気流の流れと同
じ方向に燃料噴射することで、空気と燃料の混合は十分
とはいえない。また燃料の吹き抜けを生じ易いので、噴
射時期を早くする場合に限界がある。
【0007】第2と第3の先行技術にあっては、1個の
インジェクタにより成層燃焼を可能とするもので、いず
れも均一燃焼は難しい。また特に第2の先行技術では、
反転掃気する方式には適応できない等の問題がある。
インジェクタにより成層燃焼を可能とするもので、いず
れも均一燃焼は難しい。また特に第2の先行技術では、
反転掃気する方式には適応できない等の問題がある。
【0008】本発明は、このような点に鑑み、2個のイ
ンジェクタにより燃焼方式を切換える方式において、特
に均一燃焼時の燃料と空気の混合を促進することを目的
とする。
ンジェクタにより燃焼方式を切換える方式において、特
に均一燃焼時の燃料と空気の混合を促進することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、燃焼室に成層燃焼用の第1インジェクタと、
均一燃焼用の第2インジェクタを筒内噴射するように取
付け、エンジン運転状態により少なくとも第1インジェ
クタと第2インジェクタから選択的に燃料噴射して、成
層燃焼と均一燃焼に燃焼方式を切換える筒内噴射2スト
ロークエンジンにおいて、燃焼室の中心に第1インジェ
クタをシリンダ中心下方に向けて設置し、この第1イン
ジェクタの排気ポート側の直下近傍に点火プラグを取付
け、排気ポートと反対側の燃焼室部分に第2インジェク
タを、排気ポートと反対側のシリンダ内壁に沿って反転
上昇する掃気流に向けて設置することを特徴とする。
本発明は、燃焼室に成層燃焼用の第1インジェクタと、
均一燃焼用の第2インジェクタを筒内噴射するように取
付け、エンジン運転状態により少なくとも第1インジェ
クタと第2インジェクタから選択的に燃料噴射して、成
層燃焼と均一燃焼に燃焼方式を切換える筒内噴射2スト
ロークエンジンにおいて、燃焼室の中心に第1インジェ
クタをシリンダ中心下方に向けて設置し、この第1イン
ジェクタの排気ポート側の直下近傍に点火プラグを取付
け、排気ポートと反対側の燃焼室部分に第2インジェク
タを、排気ポートと反対側のシリンダ内壁に沿って反転
上昇する掃気流に向けて設置することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成による本発明では、例えば低負荷時に
第1インジェクタによりピストン上死点近くに達した時
期に燃料噴射することで、燃焼室の半球部にクラウドが
形成され、その直後点火プラグでクラウドに着火して良
好に成層燃焼し、運転性,燃費,排気ガス特性が良くな
る。また高負荷時には第2インジェクタにより圧縮行程
初期の早い時期に燃料噴射することで、その燃料が強い
縦スワールの掃気流と有効に衝突して空気と燃料の混合
が促進され、このため比較的濃い均一混合気が良好に生
成される。そして点火プラグによりその混合気に着火す
ることで、良好に均一燃焼して高いエンジン出力が得ら
れる。
第1インジェクタによりピストン上死点近くに達した時
期に燃料噴射することで、燃焼室の半球部にクラウドが
形成され、その直後点火プラグでクラウドに着火して良
好に成層燃焼し、運転性,燃費,排気ガス特性が良くな
る。また高負荷時には第2インジェクタにより圧縮行程
初期の早い時期に燃料噴射することで、その燃料が強い
縦スワールの掃気流と有効に衝突して空気と燃料の混合
が促進され、このため比較的濃い均一混合気が良好に生
成される。そして点火プラグによりその混合気に着火す
ることで、良好に均一燃焼して高いエンジン出力が得ら
れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1と図2において、筒内噴射2ストロークエン
ジンの構成について説明する。符号1は2ストロークエ
ンジンの本体であり、シリンダ2の頂部に燃焼室3が設
けられ、シリンダ2にピストン4が往復動可能に挿入さ
れる。ピストン4はコンロッド5を介してクランク軸6
に連結され、クランク軸6にピストン4の往復動慣性力
を相殺するようにバランサ7が設けられている。
する。図1と図2において、筒内噴射2ストロークエン
ジンの構成について説明する。符号1は2ストロークエ
ンジンの本体であり、シリンダ2の頂部に燃焼室3が設
けられ、シリンダ2にピストン4が往復動可能に挿入さ
れる。ピストン4はコンロッド5を介してクランク軸6
に連結され、クランク軸6にピストン4の往復動慣性力
を相殺するようにバランサ7が設けられている。
【0012】シリンダ2の所定の高さ位置には排気ポー
ト8が、ピストン4により所定のタイミングで開閉する
ように設置され、この排気ポート8が排気管9により触
媒10やマフラー11に連通される。またシリンダ2に
おいて排気ポート8より少し低い位置でそれより円周方
向に略90度ずれた位置に掃気ポート12が、同様にピ
ストン4により開閉するように設置される。この掃気ポ
ート12は反転掃気のシニューレ式であって平面視ハ字
形に傾斜して形成され、掃気流Aを排気ポート8と反対
側のシリンダ内壁2aで合流しつつ反転上昇し、縦スワ
ールの状態で旋回して掃気する。そしてエアクリーナ1
3が、スロットル弁14,エンジンにより駆動する掃気
ポンプ15,給気管16を介して掃気ポート12に、空
気のみを所定の掃気圧で供給するように連通される。
ト8が、ピストン4により所定のタイミングで開閉する
ように設置され、この排気ポート8が排気管9により触
媒10やマフラー11に連通される。またシリンダ2に
おいて排気ポート8より少し低い位置でそれより円周方
向に略90度ずれた位置に掃気ポート12が、同様にピ
ストン4により開閉するように設置される。この掃気ポ
ート12は反転掃気のシニューレ式であって平面視ハ字
形に傾斜して形成され、掃気流Aを排気ポート8と反対
側のシリンダ内壁2aで合流しつつ反転上昇し、縦スワ
ールの状態で旋回して掃気する。そしてエアクリーナ1
3が、スロットル弁14,エンジンにより駆動する掃気
ポンプ15,給気管16を介して掃気ポート12に、空
気のみを所定の掃気圧で供給するように連通される。
【0013】燃焼室3は、中心に半球部3aを備えた半
球型であり、この燃焼室3に筒内噴射する高圧1流体式
の第1,第2のインジェクタ20,21と、点火プラグ
17が配置される。第1インジェクタ20は、噴霧角
大,貫通力小,微粒化噴霧して成層燃焼に適した比較的
ダイナミックレンジが低流量側の特性であり、第2イン
ジェクタ21は逆に噴霧角小,貫通力大,やや粒径の大
きい噴霧を行って均一燃焼に適した比較的高流量側の特
性である。そこで成層燃焼用の第1インジェクタ20
が、燃焼室3の半球部3aの中心頂部に、シリンダ2の
中心に向けて設置される。ここで第1インジェクタ20
から噴射される燃料の濃混合気のクラウドBはコーン型
になることから、排気ポート8の側のインジェクタ直下
近傍に点火プラグ17が、そのクラウドBに着火するこ
とが可能に設置される。
球型であり、この燃焼室3に筒内噴射する高圧1流体式
の第1,第2のインジェクタ20,21と、点火プラグ
17が配置される。第1インジェクタ20は、噴霧角
大,貫通力小,微粒化噴霧して成層燃焼に適した比較的
ダイナミックレンジが低流量側の特性であり、第2イン
ジェクタ21は逆に噴霧角小,貫通力大,やや粒径の大
きい噴霧を行って均一燃焼に適した比較的高流量側の特
性である。そこで成層燃焼用の第1インジェクタ20
が、燃焼室3の半球部3aの中心頂部に、シリンダ2の
中心に向けて設置される。ここで第1インジェクタ20
から噴射される燃料の濃混合気のクラウドBはコーン型
になることから、排気ポート8の側のインジェクタ直下
近傍に点火プラグ17が、そのクラウドBに着火するこ
とが可能に設置される。
【0014】第2インジェクタ21は、排気ポート8と
反対側のシリンダ内壁2aで反転上昇する掃気流Aを利
用して混合促進するものである。このため第2インジェ
クタ21は、燃焼室3の排気ポート8と反対側のスキッ
シュエリア3bで、反転上昇する掃気流Aの流れに向け
て燃料噴射するように設置される。この場合に、第2イ
ンジェクタ21の噴霧角は、ピストン4が排気ポート8
を閉じる位置でシリンダ内壁2aに燃料付着しない角度
である。そして第1,第2のインジェクタ20,21
は、いずれも図示しない高圧燃料系により、所定の高い
燃圧で供給され、噴射信号のパルス幅で直接筒内噴射す
ることが可能になっている。
反対側のシリンダ内壁2aで反転上昇する掃気流Aを利
用して混合促進するものである。このため第2インジェ
クタ21は、燃焼室3の排気ポート8と反対側のスキッ
シュエリア3bで、反転上昇する掃気流Aの流れに向け
て燃料噴射するように設置される。この場合に、第2イ
ンジェクタ21の噴霧角は、ピストン4が排気ポート8
を閉じる位置でシリンダ内壁2aに燃料付着しない角度
である。そして第1,第2のインジェクタ20,21
は、いずれも図示しない高圧燃料系により、所定の高い
燃圧で供給され、噴射信号のパルス幅で直接筒内噴射す
ることが可能になっている。
【0015】制御系について説明すると、種々のセンサ
信号が入力する制御ユニット22を有する。制御ユニッ
ト22は、センサ信号によりエンジン運転状態を判断し
て、燃焼方式に応じた噴射時期と共に噴射量を決定す
る。例えば図3に示すように、エンジン負荷とエンジン
回転数の関係により、低負荷域では噴射時期がピストン
上死点側に遅く設定される成層燃焼を、高負荷域では噴
射時期が圧縮行程初期に早く設定される均一燃焼を、両
者の間の中負荷域では2つの燃焼を混合した2ゾーン燃
焼を定める。そしてこの噴射信号を、第1,第2のイン
ジェクタ20,21に出力する。またエンジン運転状態
に応じた点火時期を決定し、この点火信号を点火プラグ
17に出力するように構成される。
信号が入力する制御ユニット22を有する。制御ユニッ
ト22は、センサ信号によりエンジン運転状態を判断し
て、燃焼方式に応じた噴射時期と共に噴射量を決定す
る。例えば図3に示すように、エンジン負荷とエンジン
回転数の関係により、低負荷域では噴射時期がピストン
上死点側に遅く設定される成層燃焼を、高負荷域では噴
射時期が圧縮行程初期に早く設定される均一燃焼を、両
者の間の中負荷域では2つの燃焼を混合した2ゾーン燃
焼を定める。そしてこの噴射信号を、第1,第2のイン
ジェクタ20,21に出力する。またエンジン運転状態
に応じた点火時期を決定し、この点火信号を点火プラグ
17に出力するように構成される。
【0016】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、エンジン運転時には掃気ポンプ15も作動
し、スロットル弁14の開度に応じた空気量が掃気ポン
プ15により吸入して吐出される。そこで膨張行程でピ
ストン4が下降すると、下死点付近で先ず排気ポート8
が開いて燃焼ガスが排出され、次に掃気ポート12が開
いて掃気ポンプ15により空気のみの新気が、所定の掃
気圧でシリンダ2に迅速に導入される。このとき掃気流
Aは、シニューレ式掃気ポート12によりシリンダ2に
流入した直後にその排気ポート8と反対側の内壁2aで
合流しつつ反転上昇し、縦スワールの状態で旋回する。
る。先ず、エンジン運転時には掃気ポンプ15も作動
し、スロットル弁14の開度に応じた空気量が掃気ポン
プ15により吸入して吐出される。そこで膨張行程でピ
ストン4が下降すると、下死点付近で先ず排気ポート8
が開いて燃焼ガスが排出され、次に掃気ポート12が開
いて掃気ポンプ15により空気のみの新気が、所定の掃
気圧でシリンダ2に迅速に導入される。このとき掃気流
Aは、シニューレ式掃気ポート12によりシリンダ2に
流入した直後にその排気ポート8と反対側の内壁2aで
合流しつつ反転上昇し、縦スワールの状態で旋回する。
【0017】そこで縦スワールの掃気流Aにより、短時
間にシリンダ2内の残留ガスを効率良く追い出して新気
を満たすように掃気される。こうして掃気される間にピ
ストン4は上昇し始め、上述と逆に掃気ポート12を閉
じ、次いで排気ポート8を閉じることで圧縮行程に移行
する。そして圧縮行程で第1,第2のインジェクタ2
0,21により燃料が高圧で筒内噴射されることで、シ
リンダ2内で所定の混合気を生成して成層,均一または
両者混合の2ゾーンの燃焼方式に切換えられる。
間にシリンダ2内の残留ガスを効率良く追い出して新気
を満たすように掃気される。こうして掃気される間にピ
ストン4は上昇し始め、上述と逆に掃気ポート12を閉
じ、次いで排気ポート8を閉じることで圧縮行程に移行
する。そして圧縮行程で第1,第2のインジェクタ2
0,21により燃料が高圧で筒内噴射されることで、シ
リンダ2内で所定の混合気を生成して成層,均一または
両者混合の2ゾーンの燃焼方式に切換えられる。
【0018】そこで燃焼方式の切換制御を、図4のフロ
ーチャートを用いて説明する。先ず、ステップS1で運
転状態を判断し、ステップS2で運転状態に応じた燃焼
方式をチェックする。そこで低負荷時に成層燃焼を判断
すると、ステップS3に進んで第1インジェクタ20の
みを駆動する。即ち、ピストン4が上死点付近に達した
時期に第1インジェクタ20により貫通力の小さい低流
量の燃料が、大きい噴射角で微粒化して噴射されるので
あり、これにより燃焼室3の中心の半球部3aに濃混合
気のクラウドBが適切に形成され、その周囲が薄くなっ
て成層化した混合気となる。そしてクラウドBがその形
成直後の拡散する前に点火プラグ17で確実に着火さ
れ、この火種により希薄の混合気が良好に成層燃焼し
て、運転性,燃費,排気ガスが良くなる。
ーチャートを用いて説明する。先ず、ステップS1で運
転状態を判断し、ステップS2で運転状態に応じた燃焼
方式をチェックする。そこで低負荷時に成層燃焼を判断
すると、ステップS3に進んで第1インジェクタ20の
みを駆動する。即ち、ピストン4が上死点付近に達した
時期に第1インジェクタ20により貫通力の小さい低流
量の燃料が、大きい噴射角で微粒化して噴射されるので
あり、これにより燃焼室3の中心の半球部3aに濃混合
気のクラウドBが適切に形成され、その周囲が薄くなっ
て成層化した混合気となる。そしてクラウドBがその形
成直後の拡散する前に点火プラグ17で確実に着火さ
れ、この火種により希薄の混合気が良好に成層燃焼し
て、運転性,燃費,排気ガスが良くなる。
【0019】また高負荷時に均一燃焼を判断すると、ス
テップS2からステップS5に進んで今度は第2インジ
ェクタ21のみを駆動する。即ち、ピストン4が排気ポ
ート8を閉じた圧縮行程初期の早い時期から第2インジ
ェクタ21により燃料噴射を開始して、高負荷時に必要
な多量の燃料噴射量が確保される。このときシリンダ2
内には未だ掃気流Aによる強い縦スワールが存在してお
り、排気ポート8と反対側の内壁を反転上昇する掃気流
Aに向かって第2インジェクタ21により燃料が、大き
い貫通力とやや大きい粒径で、更にシリンダ内壁2aに
付着しない噴霧角で噴射される。そこで燃料の全てが掃
気流Aの空気と広範囲で有効に衝突して燃料と空気の混
合が促進され、このため比較的濃い均一混合気が良好に
生成される。そこで点火プラグ17により着火すると、
混合気が空気利用率の高い状態で良好に均一燃焼して、
高いエンジン出力が得られる。
テップS2からステップS5に進んで今度は第2インジ
ェクタ21のみを駆動する。即ち、ピストン4が排気ポ
ート8を閉じた圧縮行程初期の早い時期から第2インジ
ェクタ21により燃料噴射を開始して、高負荷時に必要
な多量の燃料噴射量が確保される。このときシリンダ2
内には未だ掃気流Aによる強い縦スワールが存在してお
り、排気ポート8と反対側の内壁を反転上昇する掃気流
Aに向かって第2インジェクタ21により燃料が、大き
い貫通力とやや大きい粒径で、更にシリンダ内壁2aに
付着しない噴霧角で噴射される。そこで燃料の全てが掃
気流Aの空気と広範囲で有効に衝突して燃料と空気の混
合が促進され、このため比較的濃い均一混合気が良好に
生成される。そこで点火プラグ17により着火すると、
混合気が空気利用率の高い状態で良好に均一燃焼して、
高いエンジン出力が得られる。
【0020】更に、中負荷時に2ゾーン燃焼を判断する
と、ステップS2からステップS4に進んで第1,第2
インジェクタ20,21を駆動する。即ち、圧縮行程の
早い時期に第2インジェクタ21により掃気流Aに対向
して燃料噴射して良好に均一混合気が生成され、更に圧
縮行程の遅い時期に第1インジェクタ20により燃料噴
射して、クラウドBの形成により成層化した混合気とな
る。このため点火プラグ17の着火により、成層と均一
燃焼が混合した2ゾーンの燃焼形態で良好に燃焼する。
以上、本発明の実施例について説明したが、これのみに
限定されない。
と、ステップS2からステップS4に進んで第1,第2
インジェクタ20,21を駆動する。即ち、圧縮行程の
早い時期に第2インジェクタ21により掃気流Aに対向
して燃料噴射して良好に均一混合気が生成され、更に圧
縮行程の遅い時期に第1インジェクタ20により燃料噴
射して、クラウドBの形成により成層化した混合気とな
る。このため点火プラグ17の着火により、成層と均一
燃焼が混合した2ゾーンの燃焼形態で良好に燃焼する。
以上、本発明の実施例について説明したが、これのみに
限定されない。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によると、
成層燃焼と均一燃焼に燃焼方式を切換える方式を採用す
る筒内噴射2ストロークエンジンにおいて、燃焼室の中
心に第1インジェクタをシリンダ中心下方に向けて設置
し、この第1インジェクタの排気ポート側の直下近傍に
点火プラグを取付け、排気ポートと反対側の燃焼室部分
に第2インジェクタを、排気ポートと反対側のシリンダ
内壁に沿って反転上昇する掃気流に向けて設置する構成
であるから、特に高負荷時に第2インジェクタにより燃
料噴射する際に、掃気流を利用して空気と燃料の混合が
促進して、良好に均一燃焼する。このため高負荷時のエ
ンジン出力,燃費,排気ガスが良くなる。また第2イン
ジェクタの噴霧角はシリンダ内壁に燃料付着しないよう
に設定されるので、燃料の無駄を生じない。
成層燃焼と均一燃焼に燃焼方式を切換える方式を採用す
る筒内噴射2ストロークエンジンにおいて、燃焼室の中
心に第1インジェクタをシリンダ中心下方に向けて設置
し、この第1インジェクタの排気ポート側の直下近傍に
点火プラグを取付け、排気ポートと反対側の燃焼室部分
に第2インジェクタを、排気ポートと反対側のシリンダ
内壁に沿って反転上昇する掃気流に向けて設置する構成
であるから、特に高負荷時に第2インジェクタにより燃
料噴射する際に、掃気流を利用して空気と燃料の混合が
促進して、良好に均一燃焼する。このため高負荷時のエ
ンジン出力,燃費,排気ガスが良くなる。また第2イン
ジェクタの噴霧角はシリンダ内壁に燃料付着しないよう
に設定されるので、燃料の無駄を生じない。
【図1】本発明に係る筒内噴射2ストロークエンジンの
実施例を示す構成図である。
実施例を示す構成図である。
【図2】2個のインジェクタ,掃気ポート,排気ポート
等の配置状態を示す図である。
等の配置状態を示す図である。
【図3】燃焼方式を示す図である。
【図4】燃焼方式の切換制御を示すフローチャートであ
る。
る。
2a シリンダ内壁
3 燃焼室
3a 半球部
3b スキッシュエリア
8 排気ポート
20 第1インジェクタ
21 第2インジェクタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
F02D 41/04 335 F02D 41/04 335C
41/34 41/34 C
F02M 61/14 310 F02M 61/14 310S
310U
69/10 69/10
(56)参考文献 特開 平4−103855(JP,A)
特開 平3−3934(JP,A)
特開 平3−286123(JP,A)
特開 平6−257442(JP,A)
特開 平3−100349(JP,A)
特開 平5−71405(JP,A)
特開 平4−8847(JP,A)
特開 昭52−53110(JP,A)
実開 平2−3022(JP,U)
特公 昭47−6641(JP,B1)
特公 昭49−43524(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02B 1/00 - 23/10
F02B 25/16
F02D 41/00 - 41/40
F02M 61/00 - 69/10
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼室に成層燃焼用の第1インジェクタ
と、均一燃焼用の第2インジェクタを筒内噴射するよう
に取付け、エンジン運転状態により少なくとも第1イン
ジェクタと第2インジェクタから選択的に燃料噴射し
て、成層燃焼と均一燃焼に燃焼方式を切換える筒内噴射
2ストロークエンジンにおいて、 燃焼室の中心に第1インジェクタをシリンダ中心下方に
向けて設置し、この第1インジェクタの排気ポート側の
直下近傍に点火プラグを取付け、排気ポートと反対側の
燃焼室部分に第2インジェクタを、排気ポートと反対側
のシリンダ内壁に沿って反転上昇する掃気流に向けて設
置することを特徴とする筒内噴射2ストロークエンジ
ン。 - 【請求項2】 第2インジェクタは、ピストンが排気ポ
ートを閉じた圧縮行程の初期から燃料噴射を開始し、こ
のとき燃料がシリンダ内壁に付着しない噴霧角に設定さ
れることを特徴とする請求項1記載の筒内噴射2ストロ
ークエンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03817994A JP3394084B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 筒内噴射2ストロークエンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03817994A JP3394084B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 筒内噴射2ストロークエンジン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07247841A JPH07247841A (ja) | 1995-09-26 |
JP3394084B2 true JP3394084B2 (ja) | 2003-04-07 |
Family
ID=12518168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03817994A Expired - Fee Related JP3394084B2 (ja) | 1994-03-09 | 1994-03-09 | 筒内噴射2ストロークエンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3394084B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2824113B1 (fr) * | 2001-04-25 | 2003-08-15 | Magneti Marelli France | Agencement d'injection directe de carburant pour moteur a combustion interne |
JP3685103B2 (ja) * | 2001-08-02 | 2005-08-17 | 日産自動車株式会社 | 筒内直噴式エンジン |
JP4052116B2 (ja) * | 2002-12-12 | 2008-02-27 | トヨタ自動車株式会社 | ピストン頂部に複数の凹部を有するエンジン |
JP2010196506A (ja) * | 2009-02-23 | 2010-09-09 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 筒内噴射式内燃機関 |
-
1994
- 1994-03-09 JP JP03817994A patent/JP3394084B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07247841A (ja) | 1995-09-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |