JP3064999U - 自転車の車輪リム - Google Patents
自転車の車輪リムInfo
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- JP3064999U JP3064999U JP1999004439U JP443999U JP3064999U JP 3064999 U JP3064999 U JP 3064999U JP 1999004439 U JP1999004439 U JP 1999004439U JP 443999 U JP443999 U JP 443999U JP 3064999 U JP3064999 U JP 3064999U
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- JP
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- abdomen
- wheel rim
- partition plate
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- bicycle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】側面の機械的強度が向上された自転車の車輪リ
ムを提供する。 【解決手段】その腹部50の両側よりフランジ部51、51が
立ち上り延伸して外周方向へ環状の開口を画成したほぼ
溝形断面の円環であって、前記開口はタイヤの取付部と
なり、上記腹部50がスポーク60の架設部とされ、前記両
側のフランジ部51、51間を仕切板53で連結して補強し、
両側のフランジ部51、51それぞれの外側面は、ブレーキ
パッド40で挟み付けられる制動面511、511となる自転車
の車輪リムにおいて、上記両制動面が、立上がり方向の
幅(B)を上記ブレーキパッド40の幅(A)の1.6倍
以上(B≧1.6A)にし、さらに前記腹部50の略中央
部位と、前記両フランジ部51、51の前記仕切板53との連
結部位との間を斜めに結ぶようリブ55、55が形成されて
なるもの。
ムを提供する。 【解決手段】その腹部50の両側よりフランジ部51、51が
立ち上り延伸して外周方向へ環状の開口を画成したほぼ
溝形断面の円環であって、前記開口はタイヤの取付部と
なり、上記腹部50がスポーク60の架設部とされ、前記両
側のフランジ部51、51間を仕切板53で連結して補強し、
両側のフランジ部51、51それぞれの外側面は、ブレーキ
パッド40で挟み付けられる制動面511、511となる自転車
の車輪リムにおいて、上記両制動面が、立上がり方向の
幅(B)を上記ブレーキパッド40の幅(A)の1.6倍
以上(B≧1.6A)にし、さらに前記腹部50の略中央
部位と、前記両フランジ部51、51の前記仕切板53との連
結部位との間を斜めに結ぶようリブ55、55が形成されて
なるもの。
Description
【0001】
本考案は、自転車の車輪リムに係り、特に制動する側面の立上がる方向の幅を 大きくし、且つ側面部の機械的強さが向上された車輪リムに関する。
【0002】
従来、自転車の自重、乗員の体重及び地面よりの衝撃力などをもちこたえる ために、車輪リムは、近年ほとんどは軽合金、例えばアルミなどに押出し加工を 施して所定の断面形状の棒材に形成し、これを円形に曲げ、端部を溶接などによ って接合してなる。前記車輪リム2は、図3に示されているように、その腹部21の 両側から立ち上がるフランジ部211、211を延伸させて外周方向への開口221を画 成してほぼ溝形断面をなした円環であって、上記両フランジ部211、211により画 成された開口221は、タイヤの取付部となり、前記両側のフランジ部211、211間 にはさらに仕切板22が形成してあり、前記仕切板22と上記腹部21の略中央部位に は、それぞれ互いに上下に対応位置する通孔25、26が開けられている。さらには 、上記仕切板22と前記腹部21の間にはリブ24、24により補強する場合もある。前 記両フランジ部211、211の外側面は制動時ブレーキゴム(図示略)で挟みつけられ るようになっている。そして、このリム2は、錆がつくのを避けるために、リム 全体を電解などの耐蝕処理を施す。この場合、さらに図3に示すように、仕切板2 2に通孔27、27が開けられる。
【0003】 このような従来の自転車の車輪リムはなおも、以下の問題点がある。 (1)従来のブレーキ機構との対応性が悪い 図4に示すように、リム2を自転車の後輪に取付けた場合、チェーン1の摩耗 により弛む傾向があり、たまにフリーホイール20から脱落する恐れがあるため、 チェーン1の弛みがある限度を越えると、チェーンステー50の長孔311内において 、前記フリーホイール20の軸心200を後ろへ調整することによって、チェーン1の 弛みを調整することができる。しかしながら、軸心200の後ろ向き移動に伴い、 リム2の位置も相対的に移動される(図4の点線部分)ことになり、制動機構4のブ レーキパット(ゴム)40、40に対し、リム2の制動面が食い違って完全にはさむ ことができなくなり、ブレーキのききめが弱くなる。
【0004】 (2)両側面の耐衝撃力が弱い。 リム2は、両フランジ部211、211がほぼ中間において仕切板22によって連結 されているのみであるため、衝撃を受けたときに、特に図5に示すような自転車 の曲乗りの場合、よく側面に大きな衝撃を受けると、仕切板22の支持強度だけで は、耐え切れず、変形してしまう。
【0005】 (3)作業効率が悪い。 リム2の内外部とも完全に電解液を浸けるため、さらに通孔27、27を開けな ければならないので、作業時間の浪費となる。
【0006】 (4)腹部が変形しやすい。 前記腹部21の略中央部にあるスポーク60の架設部は、それらの形状の多くは 平面または円弧形曲面である。スポーク60は通孔25、26を経てボルト28によって 螺締されている。このため、リムの腹部21は常時リム中心の引っ張り力により、 凹陥変形しやすい。
【0007】
従って、本考案の目的は、上記従来の車輪リムにおける問題点に鑑み、側面の 機械的強度を向上し、しかも制動力の良好な車輪リムを提供することにある。
【0008】
上記課題を解決するため、本考案の車輪リムは、その腹部の両側よりフラン ジ部が立ち上り延伸して外周方向へ環状の開口を画成したほぼ溝形断面の円環で あって、前記開口はタイヤの取付部となり、上記腹部がスポークの架設部とされ 、前記両側のフランジ部間を仕切板で連結して補強し、両側のフランジ部それぞ れの外側面は、ブレーキパッドで挟み付けられる制動面となる自転車の車輪リム において、 上記両制動面の、立上がり方向の幅(B)を上記ブレーキパッドの幅(A)の 1.6倍以上(B≧1.6A)にした。
【0009】 この構成によれば、車輪リムのブレーキ機構のパットに対応する制動幅が広い ので、チェーン弛みの調整のためリムを動かしても、上記リムの制動面からさほ ど離れることはないので、自動車の走行安全を一層保つことができる。
【0010】 また、本考案は、前記腹部の略中央部位と、前記両フランジの前記仕切板との 連結部位との間を斜めに結ぶようにリブが形成されてなるものである。 上記構成によれば、リムの側面における支持強度を向上することができる。
【0011】 さらには、前記腹部の略中央部位に突出リブ部が形成され、この突出リブ部先 端と、前記両フランジ部の仕切板との連結部位との間にリブが斜めに形成される 。
【0012】 また、前記リブは、前記突出リブ部先端付近の部分は前記腹部と略平行にした のち、前記両フランジ部の仕切板との連結部位まで斜めに延伸するようにした。
【0013】 さらには、前記突出リブ部先端両側の前記互いに平行する腹部と仕切板にそれ ぞれ互いに対応する通孔を開けてなることができる。 上記構成によれば、リムの側面における支持強度を高くすることができると共 に、従来の車輪リムのような通孔を余分に設けなくて済む。
【0014】 また、前記車輪リムの腹部は、前記スポーク架設のための中央部位を前記フラ ンジ部付根近傍の両外縁部位より内側へ窪んだ凹陥状に形成した。 上記構成によれば、スポーク架設ためのねじ締め用の腹部の構造をより一層強 固なものにすることができる。
【0015】
以下、本考案を実施の形態例に基づいて具体的に説明するが、本考案はこの例 のみに限定されない。
【0016】 本考案のリム5は、図1に示されているように、その腹部50の両側よりフランジ 部51、51が立ち上り延伸して外周方向へ環状の開口54を画成したほぼ溝状横断面 をした円環であって、上記環状の開口54はタイヤの取付部となり、上記腹部50の 中央部位510はスポーク60の架設部となり、上記開口54をなす上記腹部50両側の フランジ部51、51それぞれの外側面はブレーキゴム(ブレーキパッド)で挟みつ けられる制動面511、511となる。
【0017】 さらに、図1に示されているように、上記制動面511、511は、立ち上り方向に おける幅(B)を通常のブレーキパットの幅(A)の1.6倍以上(B≧1.6 A)、例えば2倍となるように一体成形されている。さらには、上記開口54内を 横切って両フランジ部51、51のほぼ中間高さ位置には、両フランジ部51、51を連 接する仕切板53が設けられている。
【0018】 また、前記腹部50は、略中央部位に直角上向きに突出リブ部500が形成され、 この突出リブ部500の先端504と、前記両フランジ部51、51の仕切板53との連結部 位の間に渡ってそれぞれリブ55、55が斜めに形成され、リム5の内部にほぼ密閉 状の空間a1、b1、c1を画成している。なお、前記腹部50は、前記スポーク60を架 設のための中央部位510が前記フランジ部51、51の付根近傍の両外縁部位520、52 0より内側(リム5外径側)へ窪みこんだ凹陥状に形成してある。
【0019】 また、前記リブ55、55は、前記突出リブ部500の先端504から一旦前記腹部50の 中央部位510と略平行する部位と、該平行部位に対し屈折して前記両フランジ部5 1、51の仕切板53との連結箇所まで斜めに延伸する部位とでなり、そして、前記 リブ55、55と、前記腹部50と仕切板53には、それぞれ互いにほぼ一直線上に対応 位置する通孔502、502、501、501、530、530が開けられている。
【0020】
このように構成してなる自転車の車輪リム5は以下の利点がある。
【0021】 (1)従来のブレーキ機構との対応性がいい。 前記従来の車輪リムのように、図2に示す如く、リム5が自転車に取付けられた 場合、チェーンの弛みに対応して調整機構3を動かすとき、リム5の位置も相対的 に移動されても(図2の点線部分)、本考案のリム5における制動面511、511の幅が 従来の幅より1.6倍以上大きくしたので、ブレーキパット(ゴム)40、40が前 記制動面511、511の幅から逸脱する可能性は少なくなり、自転車を制動する機能 を保つことができる。
【0022】 (2)両側面の耐衝撃力が良い。 リム5は、前記両フランジ部51、51が仕切板53、リブ55、55及びその中央部 位510が前記フランジ部51、51付根近傍の両外縁部位520、520より内側へ窪み込 んだ凹陥状に形成されてなる腹部50などにより支持されているため、大幅に機械 的強度が向上され、衝撃、特に側面に衝撃を受けたときに、従来の車輪リムみた いに容易に変形することはない。
【0023】 (3)作業効率を高くする。 通孔530、...は、対応位置する通孔530と502と501とが一回の穿孔作業に より開設されるので、大幅に作業手間を省くことができる。
【0024】 (4)腹部が変形しにくい。 前記スポーク60の中心方向への引張り荷重を、上記腹部50及び突出リブ部50 0により一体となったリブ55、55より分担負載されているので、容易に変形する ことはない。
【図1】本考案における好ましい実施例の車輪リムの構
成を示す横断面図である。
成を示す横断面図である。
【図2】同上の実施例を自転車に設けられたときの後輪
を示す要部側面図である。
を示す要部側面図である。
【図3】従来の車輪リムの構成を示す横断面図である。
【図4】図3の従来の車輪リムを自転車に設けたときの
後輪を示す要部側面図である。
後輪を示す要部側面図である。
【図5】従来の車輪リムが自転車の曲乗りの一態様を示
す概略側面図である。
す概略側面図である。
5 リム 51、51 フランジ部 50 腹部 511、511 制動面(Bは制動面の幅) 4 ブレーキ機構 40、40 ブレーキパッド(Aはブレー
キパッドの幅) 53 仕切板 55、55 リブ 500 突出部 530、501、502 通孔 510 (腹部の)中央部位 520、520 (腹部の)外縁部位
キパッドの幅) 53 仕切板 55、55 リブ 500 突出部 530、501、502 通孔 510 (腹部の)中央部位 520、520 (腹部の)外縁部位
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月6日(1999.8.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
Claims (5)
- 【請求項1】 その腹部の両側よりフランジ部が立ち
上り延伸して外周方向へ環状の開口を画成したほぼ溝形
断面の円環であって、前記開口はタイヤの取付部とな
り、上記腹部がスポークの架設部とされ、前記両側のフ
ランジ部間を仕切板で連結して補強し、両側のフランジ
部それぞれの外側面は、ブレーキパッドで挟み付けられ
る制動面となる自転車の車輪リムにおいて、 上記両制動面の、立上がり方向の幅を上記ブレーキパッ
ドの幅の1.6倍以上にしたことを特徴とする自転車の
車輪リム。 - 【請求項2】 前記腹部の略中央部位と、前記両フラ
ンジの前記仕切板との連結部位との間を斜めに結ぶよう
リブが形成されてなることを特徴とする請求項1に記載
の自転車の車輪リム。 - 【請求項3】 前記リブは、前記突出リブ部先端付近
の部分は前記腹部と略平行にしたのち、前記両フランジ
部の仕切板との連結部位まで斜めに延伸するようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の自転車の車輪リム。 - 【請求項4】 前記突出リブ部先端両側の前記互いに
平行する腹部と仕切板に、それぞれ互いに対応する通孔
を開けてなることを特徴とする請求項1に記載の自転車
の車輪リム。 - 【請求項5】 前記腹部は、前記スポーク架設のため
の中央部位を前記フランジ部付根近傍の両外縁部位より
内側へ窪んだ凹陥状に形成したことを特徴とする請求項
2に記載の自転車の車輪リム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004439U JP3064999U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 自転車の車輪リム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999004439U JP3064999U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 自転車の車輪リム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3064999U true JP3064999U (ja) | 2000-01-28 |
Family
ID=43198629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999004439U Expired - Lifetime JP3064999U (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | 自転車の車輪リム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3064999U (ja) |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP1999004439U patent/JP3064999U/ja not_active Expired - Lifetime
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