JP3064990U - 遺影台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺影写真を飾るに相応しい厳粛さや荘厳さが
ある遺影台の提供。 【解決手段】 縦と横が凡そ２０ｃｍ、奥行凡そ５ｃｍ
程度の写真を飾る額縁を、段付き置台上へ一体的に取付
け、額縁内には前面側に透明板、枠台紙、遺影写真を配
設し、その背面側に照明ユニットを設けた構成となす。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、遺影写真を飾るための遺影台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

葬儀の際に、遺影写真を額縁に入れて飾ることが行われている。さらに、写真 の表側又は裏側から光をあてて、写真を飾ることも行われている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、葬儀において、遺影写真は祭壇の中央に置かれているが、焼香の際 に参列者が多数の場合には別途設けられた焼香台に遺影写真を置き、参列者のた めの便宜を図ることが専ら行われている。現状は単に写真立てに遺影写真を入れ ただけのものであるが、厳粛さや荘厳さが不足するものとなっている。 そこで、本考案は、遺影写真を飾るに相応しい厳粛さや荘厳さがある遺影台の 提供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る遺影台は、縦と横が凡そ２０ｃｍ、奥行凡そ５ｃｍ程度の写真を 飾る額縁を、段付き置台上へ一体的に取付け、額縁内には前面側に透明板、枠台 紙、遺影写真を配設し、その背面側に照明ユニットを設けたことを特徴とする。

【０００５】 この際、照明ユニットは、額縁内へ収納される大きさの箱体内中央に対し、蛍 光灯を設け、前面には導光板を、そして背面には反射板を配設した構成となす。 ここに、導光板はアクリル樹脂製の板に光透過領域を制限する加工処理を蛍光灯 の配設付近では大きく、遠く離れるにつれて少なくなるように施してある。 また、置台は蓮花台となすこともできる。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に示す実施の形態について説明する。 図１は、本考案に係る遺影台の正面図、図２は側面図、図３は背面図、図４は Ａ−Ａ断面図、図５はＢ−Ｂ断面図である。１は額縁、２は段付き置台、３は透 明板、４は枠台紙、５は遺影写真、６は照明ユニット、７は止め金である。

【０００７】 額縁１は、縦と横が凡そ２０ｃｍ、奥行が凡そ５ｃｍの大きさで、段付き置台 ２に一体的に取り付けられている。而して、額縁１内には前面から透明板３、枠 台紙４、遺影写真５、照明ユニット６の順に装填し、額縁１背面周囲に取り付け てある止め金７を回動して照明ユニット６を額縁１背面に固定する。

【０００８】 照明ユニット６は額縁枠にきっちりとおさまる大きさの箱体６ａである。而し て箱体６ａ内の中央には蛍光灯６ｂを設け、該蛍光灯６ｂの前面には導光板６ｄ を、背面には反射板６ｃを設ける。ここに導光板６ｄは、アクリル樹脂製の板に 光透過領域を制限する光反射膜を貼付或いはコーティングすることにより形成さ れる。

【０００９】 該光反射膜を設ける方法としては、アルミニウムなどを蒸着法や熱転写法など により全面に成膜し、レジスト膜を設けて露光、現像、エッチングの一連のフォ トリソグラフィ技術によりエッチングすることにより、光透過領域のみアルミニ ウム膜を除去して、任意の範囲で光透過制限域が形成されるように加工処理する ことができる。該光透過制限域は蛍光灯６ｂの近辺では大きく、遠く離れるにつ れて少なくなるように加工処理するのである。

【００１０】 光反射膜を設ける他の方法としては、シルク印刷、グラビア印刷、スクリーン 印刷、インクジェット方式などによる印刷やサンドブランドによるパターン形成 、リフトオフ法などによるパターン形状の蒸着、塗装、または反射板に光透過領 域を機械加工、パンチング、レーザ加工などにより設ける方法などを採用するこ とができる。

【００１１】 図６は、導光板６ｄに設けられた光透過制限域の一実施例を示す説明図である 。図示例で光源は中央ｐに配置されるものとなし、従って中央付近の光透過制限 域ｎの割合を大きく、左右方向へ遠くなるにつれて光透過制限域ｍの割合が少な くなるようになされている。 上記に於いて、導光板６ｄの光透過制限域は反射体となっており、反射板６ｃ に向かってランダムに反射されることの繰り返しにより光を無駄なく均一に拡散 させることができる。

【００１２】 照明ユニット６の背面には、電源に接続するためのコードの接続端子６ｅが設 けられている。

【００１３】 図示例では、置台は段付き置台になっているが、蓮花台となすこともでき、さ らに遺影写真を飾るに相応しいものとなる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は以上の通り構成するのであって、遺影を飾る額縁を置台と一体的に構 成し、且つ額縁内には照明ユニットを組み込んだ構成となして、遺影写真が背面 側から均一な輝度で明るくむらなく照らし出されるものとなる。従って、焼香台 上で故人を偲ぶに相応しい厳粛さや荘厳さを持つものとなる。特に置台を蓮花台 にしたりすると尚更のものとなる。 なお、葬儀終了後には簡易仏壇用としての使用も可能となすものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る遺影台の正面図。

【図２】図１の側面図。

【図３】図１の背面図。

【図４】図１のＡ−Ａ断面図。

【図５】図１のＢ−Ｂ断面図。

【図６】導光板に設けられた光透過制限域の一実施例を
示す説明図。

【符号の説明】

１ 額縁 ２ 段付き置台 ３ 透明板 ４ 枠台紙 ５ 遺影写真 ６ 照明ユニット ６ａ 箱体 ６ｂ 蛍光灯 ６ｃ 反射板 ６ｄ 導光板 ６ｅ 接続端子 ７ 止め金

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 縦と横が凡そ２０ｃｍ、奥行凡そ５ｃｍ
   程度の写真を飾る額縁を、段付き置台上へ一体的に取付
   け、額縁内には前面側に透明板、枠台紙、遺影写真を配
   設し、その背面側に照明ユニットを設けたことを特徴と
   する遺影台。
2. 【請求項２】 照明ユニットは、額縁内へ収納される大
   きさの箱体内中央に対し、蛍光灯を設け、前面には導光
   板を、そして背面には反射板を配設したことを特徴とす
   る請求項１記載の遺影台。
3. 【請求項３】 導光板はアクリル樹脂製の板に光透過領
   域を制限する加工処理を蛍光灯の配設付近では大きく、
   遠く離れるにつれて少なくなるように施してあることを
   特徴とする請求項１又は２記載の遺影台。
4. 【請求項４】 置台は蓮花台となしてあることを特徴と
   する請求項１、２又は３記載の遺影台。