JP3169497U

JP3169497U - 照明付き額縁

Info

Publication number: JP3169497U
Application number: JP2011002998U
Authority: JP
Inventors: 寺田　房夫; 房夫寺田; 寺田　淳一; 淳一寺田
Original assignee: 株式会社テラテック
Priority date: 2011-05-11
Filing date: 2011-05-11
Publication date: 2011-08-04
Anticipated expiration: 2021-05-11

Abstract

【課題】簡単な構成で、より均一なバックライト照明が可能であり、かつ、大幅な低コスト化が可能な照明付額縁を提供する。【解決手段】照明付き額縁は、額縁前部の中央部前面のガラスあるいはアクリルのような透明板に図画を有する光透過性の被照明体を密着して取り付け、筐体内面に設けたＬＥＤ等光源から筐体内に出射される光が筐体内側面および背面に設けられた反射面で反射、拡散し照明体を背面から略均一に照明する。反射面は、鏡面処理された金属、ガラス、樹脂等や光沢紙等表面の高い光反射性を有する反射材で構成する。【選択図】図１

Description

本考案は箱型形状の額縁の縁辺内部に照明用光源装置を持ち、その天面に配設される光を透過し得る図画、写真、文書あるいは工作物等被照明体（以下被照明体）を背後からいわゆるバックライト照明する額縁、写真立て、表示板等（以下額縁等）の装置に関するものである。

近年デジタルカメラで得たデジタルの写真情報を画像表示装置で多様に表示する専用機器（デジタルフォトフレーム）が商品化され広まりつつある。また写真や図画等被照明体をその背面からいわゆるバックライト光源で照明する表示装置もポスターや看板等表示装置として普及している。いずれも平面的な画像を明るく均一に生成し表示効果が優れているが、前者は液晶を電子的な制御で光源からの光の強さやカラーフィルターとの協調で色調等を制御し主に動画用途に、後者は画像をガラス、フィルム等樹脂板に特別の方法で透明ないし半透明状態に印刷したシート状の光透過性被照明体をバックライト照明するもので主に静止画用途が多い。いずれも光源には冷陰極管（ＣＣＦＬ）や発光ダイオード（ＬＥＤ）を用いて液晶生成画像もしくはシート状被照明画像をそれぞれの背面から平面的に均一に照明することが必要なため板状の発光体を密着させている。この発光体は主にアクリル等透明樹脂やガラス等の透明な板の側面からＬＥＤ等光源から入射させた光が該板の表面に微細な紋様を凹凸に彫刻したり反射率の高いもしくは光拡散効果のよいインクで印刷したりあるいは側断面形状を楔等特殊形状にしたりすることにより該板内部で略全反射したり屈折拡散したりした結果表面方向にほぼ均一に出射するように構成される。一般的には材料、構成および製法に高度な技術が必要とされる。近時面状発光体として有機ＥＬや無機ＥＬも商品化されつつあるが価格、面の大きさの制約、信頼性への懸念等から未だ市場は大きくない。

本考案は、額縁筐体前面もしくは近傍に密着し配設された光透過性の被照明体を該額縁筐体内面に沿って設けられた光源光が額縁内空間で反射、拡散して該被照明体を略均一に照明できるよう構成されてなる照明付き額縁を提供する。

考案が解決しようとする課題

従来のバックライト照明は既述のように高度な技術を要し複雑で高価なため用途が限られ額縁等の図画の照明は困難であった。本考案は図画を透明もしくは半透明の被照明体にするだけで簡易にバックライト照明付き額縁が得られる方法を提供しようとする。

課題を解決するための手段

本考案の照明付き額縁は主に額縁前部の中央部前面のガラスあるいはアクリルのような透明板に図画を有する光透過性の被照明体を密着して取り付け、該筐体内面に設けたＬＥＤ等光源から該筐体内に出射される光が該筐体内側面および背面に設けられた反射面で反射、拡散し該照明体を背面から略均一に照明する。反射面は鏡面処理された金属、ガラス、樹脂等や光沢紙等表面の高い光反射性を有する反射材で構成する。

考案の効果

本考案による額縁は簡略な構造構成により光源からの出射光を反射、拡散し被照明体のより均一なバックライト照明に用いることができ大幅な低コスト化が可能となる。特にＡ４判以下の写真、図画や文書等は通常のプリンターで簡易にバックライトフィルム化でき普及しやすい。

以下、本考案を図１の応用実施例について説明する。図１の左側のＸ−Ｘ線より上半分は本考案による装置の代表例としてのバックライト照明付き額縁の概略平面図であり、同下半分はＹ−Ｙ側断面図として右側に示される図中のＺ−Ｚ断面図である。本装置の構造は主に該照明付き額縁の額縁前部（１）、筐体（２）、背面板（３）、該背面板（３）を該筐体（２）に着脱するための留め具（４）、該額縁前部（１）に取り付けられる前部透明板（５）、飾り縁（マット紙）（６）、該筐体の内部壁面に取り付けられる光源（７）、枠組（８）、被照明体（１０）および反射面（１１）ならびに拡散板（８１）で構成される。

額縁前部（１）はこれと一体的に連接する筐体（２）および背面板（３）で額縁の外形を形成する。該筐体（２）の周辺内面には同図のように光源（７）が配設され前部透明板（５）に密接して装着される被照明体（１０）をその背面側から照射する。該光源（７）は主にＬＥＤを複数個線状に並べたり、ＣＣＦＬを用いたりして該筐体（２）内面に沿って発光するよう配設される。該光源（７）の光が放射される該筐体（２）内部には図のように枠組み（８）が該被照明体（１０）を取り囲むように設置され該被照明体（１０）と該背面板（３）との間隔を適切に確保するとともにこの内側の面を反射面に用いる。また該前部透明板（５）と該被照明体（１０）の間に飾り縁（６）を設けて後者の図柄を整えるとともに該光源（７）の直接光を隠蔽する。ここに該被照明体（１０）は透明ないし半透明のガラス、ＰＥＴ（ポリエチレンテレフタレート）等樹脂あるいは紙に印刷もしくは貼着された図画、写真、文書あるいは工作物よりなり光透過性を有する薄板、フィルムもしくはシート状のものである。また、該反射面（１１）は該枠組み（８）および該背面板（３）の該光源（７）側にそれぞれの構成部材もしくはその面に取り付けられる別途部材に鏡面処理された金属、ガラス、樹脂等や表面の高い光反射性を有する光沢紙等材料を用いる。以上により該光源（７）から出射された光が上記の反射面（１１）で反射し拡散して該被照明体（１０）を背面よりほぼ均一な明るさで照明するバックライト付き額縁が構成される。光拡散効果を高めるために該光源（７）の前面にレンズや乳白材やスモーク材等樹脂の光拡散板（８１）を付設したり、前述の反射面（１１）の材料の表面を粗面にしたりしてもよい。なお通常は該背面板（３）の着脱を留め具（４）を用いて可能とし該被照明体（１０）を自在に交換可能とすると便利である。

本考案に係る構造の概略平面図及び側断面図

（１）額縁前部（２）筐体（３）背面板（４）留め具（５）前部透明板（６）飾り縁（７）光源（８）枠組（１０）被照明体（１１）反射面（８１）拡散板

Claims

額縁前部およびこれと一体的に成る箱形の筐体、該額縁前部の中央部前面のガラスあるいはアクリルよりなる透明板および該筐体背面の背面板を有し該筐体の壁面内に設けられる光源が該中央部前面に密着して設けられる透明もしくは半透明のガラス、樹脂あるいは紙に印刷もしくは貼着された図画や写真、文書あるいは工作物よりなる光透過性の被照明体を、該筐体内部から照明できるように該筐体の壁面や背面板の表面をガラス、樹脂もしくは紙で表面の光反射性の高い反射材よりなる反射面で構成し該光源からの出射光を反射、拡散させ略均一なバックライト光として照明するようにして成る照明付き額縁。
請求項１に記載する照明付き額縁において、反射面の表面を粗い面とし光拡散性を高めるようにして成る照明つき額縁。
請求項１に記載する照明付き額縁において、光源の出射方向前方に光拡散のできるレンズや乳白材もしくはズモーク材等樹脂の光拡散板を設け光拡散性を高めるようにして成る照明つき額縁。