JP3064899B2 - 組成物、これを用いた感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法 - Google Patents

組成物、これを用いた感光性組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法及びポリイミドパターンの製造法

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JP3064899B2
JP3064899B2 JP8101185A JP10118596A JP3064899B2 JP 3064899 B2 JP3064899 B2 JP 3064899B2 JP 8101185 A JP8101185 A JP 8101185A JP 10118596 A JP10118596 A JP 10118596A JP 3064899 B2 JP3064899 B2 JP 3064899B2
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康則 小島
誠 鍛治
秀雄 萩原
茂樹 加藤木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組成物、これを用
いた感光組成物、感光材料、レリーフパターンの製造法
及びポリイミドパターンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミド又はその前駆体であってそれ
自体でフォトパターニング性を兼備しているものは感光
性ポリイミドと呼ばれ、半導体の表面保護膜用等に用い
られる。感光性ポリイミドにはいくつかの感光性付与方
式が知られている。代表的なものには、特公昭55−4
1422号公報で提案されているようなポリアミド酸の
ヒドロキシアクリレートとのエステルとしたものや、特
開昭54−145794号公報で提案されているような
ポリアミド酸にアミノアクリレートのようなものを配合
し感光性基を塩結合で導入するものが知られている。こ
れらの材料はポリアミド酸自体が剛直なために、スピン
コート等によって作製する膜状態では従来の紫外線硬化
塗料やドライフィルムレジストと比較して低感度となる
欠点がある。これを改良すべくオキシムエステル系化合
物、フェニルグリシン系化合物等を添加することにより
高感度化することができる。しかし一方で、保存時の極
性溶媒中に溶解した状態において保存時のワニスの粘度
変化や感光特性が低下してしまう欠点がある。このた
め、膜状態での高感度化と保存時の溶液状態での保存安
定性を両立できない問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、これを用いた場合に優れた感光特性、保存安定性、
耐熱性等を示す感光性組成物、感光材料が得られる組成
物を提供するものである。請求項2記載の発明は、優れ
た感光特性及び保存安定性を示す感光性組成物を提供す
るものである。請求項3記載の発明は、優れた感光特
性、保存安定性及び耐熱性を示す感光材料を提供するも
のである。請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明
の効果に加えて、より優れた感光特性を示す感光材料を
提供するものである。請求項5記載の発明は、優れた耐
熱性、密着性及び耐薬品性を示すポリイミドパターンを
与えるレリーフパターンの製造法を提供するものであ
る。請求項6記載の発明は、優れた耐熱性、密着性及び
耐薬品性を示すポリイミドパターンの製造法を提供する
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、450〜60
0nmに吸収を持つ色素化合物及び一般式(I)
【化2】 (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10
11及びR12は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルコキシ基又は複素環を示す)
で表されるチタノセン化合物を含有してなる組成物(以
下、単に組成物という)に関する。
【0005】また、本発明は、常温において100℃以
上の沸点を有する付加重合性化合物及び上記の組成物を
含有してなる感光性組成物に関する。また、本発明は、
ポリアミド酸、化学線により2量化又は重合可能な炭素
炭素二重結合及びアミノ基又はその四級化塩を有する化
合物並びに上記の組成物を含有してなる感光材料に関す
る。また、本発明は、上記の感光性組成物又は感光材料
の塗膜に活性光線をパターン状に照射し、未露光部を現
像除去することを特徴とするレリーフパターンの製造法
に関する。また本発明は、前記レリーフパターンを加熱
することを特徴とするポリイミドパターンの製造法に関
する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の組成物は、450〜60
0nmに吸収を持つ色素化合物及び一般式(I)
【化3】 (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10
11及びR12は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルコキシ基又は複素環を示す)
で表されるチタノセン化合物を必須成分として含有す
る。
【0007】本発明における色素化合物としては、45
0〜600nmに吸収を持つものであれば特に制限はない
が、例えば、フェノールフタレン、フェノールレッド、
ニールレッド、ピロガロールレッド、ピロガロールバイ
オレッド、ディスパースレッド1、ディスパースレッド
13、ディスパースレッド19、ディスパースオレンジ
1、ディスパースオレンジ3、ディスパースオレンジ1
3、ディスパースオレンジ25、ディスパースブルー
3、ディスパースブルー14、エオシンB、ロダミン
B、キナリザリン、5−(4−ジメチルアミノベンジリ
デン)ロダニン、アウリントリカルボキシアシド、アル
ミノン、アリザリン、パラローザニリン、エモジン、チ
オニン、メチレンバイオレット等が挙げられる。これら
は単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0008】本発明における一般式(I)で表されるチ
タノセン化合物としては、例えば、ビス(シクロペンタ
ジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2−
(1H−ピロール−1−イル)プロピル)フェニル]チ
タン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−
ジフルオロ−3−(2−(1H−ピロール−1−イル)
メチル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニ
ル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピロール−1
−イル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニ
ル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2,5−ジメ
チルピロール−1−イル)フェニル]チタン、ビス(シ
クロペンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3
−(2,5−ジエチルピロール−1−イル)フェニル]
チタン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6
−ジフルオロ−3−(2,5−ジイソプロピルピロール
−1−イル)フェニル]チタン、ビス(シクロペンタジ
エニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−(2,5−
ビスジメチルアミノピロール−1−イル)フェニル]チ
タン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス[2,6−
ジフルオロ−3−(2,5−ジメチル−3−メトキシピ
ロール−1−イル)フェニル]チタン、ビス(シクロペ
ンタジエニル)−ビス[2,6−ジフルオロ−3−メト
キシフェニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)
−ビス[2,6−ジフルオロ−3−イソプロポキシフェ
ニル]チタン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス
[2,6−ジフルオロ−3−n−プロポキシフェニル]
チタン等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を
組み合わせて使用される。
【0009】本発明の組成物における色素化合物及びチ
タノセン化合物使用割合(重量割合)には、特に制限は
ないが、光硬化性、イエロールーム中での貯蔵安定性の
点から、通常、色素化合物をチタノセン化合物と同量か
少なく用いる。組成物を感光性組成分又は感光材料に使
用する場合その使用量は、特に制限はないが、光反応
性、貯蔵安定性等の点から、感光性組成物においては、
常温において100℃以上の沸点を有する付加重合性化
合物及び必要に応じて用いられる高分子量有機重合体
(後述する)の総量100重量部に対して、0.1〜1
0重量部とすることが好ましく、0.1〜6重量部とす
ることがより好ましく、0.3〜3重量部とすることが
特に好ましい。また、感光材料においてはポリアミド酸
100重量部に対して、0.1〜6重量部とすることが
好ましく、0.1〜3重量部とすることがより好まし
く、0.3〜2.0重量部とすることが特に好ましい。
【0010】本発明の感光性組成物は、常圧において1
00℃以上の沸点を有する付加重合性化合物及び前記組
成物を必須成分として含有する。本発明の感光性樹脂組
成物に含まれる付加重合性化合物は常圧において100
℃以上の沸点を有するものが用いられる。常圧において
沸点が100℃より低いものでは系内に含有する溶剤を
乾燥等によって除去する際又は活性光線を照射する際、
この付加重合性化合物が揮散して特性上好ましくない。
【0011】本発明における常圧において100℃以上
の沸点を有する付加重合性化合物としては、例えば、多
価アルコールとα,β−不飽和カルボン酸とを縮合して
得られる化合物(エチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパン
ジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、1,2−プロピレングリコールジアクリレート、
ジ(1,2−プロピレングリコール)ジアクリレート、
トリ(1,2−プロピレングリコール)ジアクリレー
ト、テトラ(1,2−プロピレングリコール)ジアクリ
レート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチル
アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルア
クリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、これらに対応するメタクリレート
等)、スチレン、ジビニルベンゼン、4−ビニルトルエ
ン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、1,3−アクリロイルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロパン、1,3−メタアクリロイルオキシ−
2−ヒドロキシプロパン、メチレンビスアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロール
アクリルアミド等が挙げられ、これらは単独で又は2種
以上を組み合わせて使用される。
【0012】本発明の感光性組成物は、必要に応じて1
種以上の高分子量有機重合体を含有してもよい。感光性
組成物中に高分子有機重合体を加えることによって、基
体への接着性、耐薬品性、フィルム性等の特性を改良す
ることができる。この高分子量有機重合体は、光硬化性
の点から高分子量有機重合体と前記の付加重合性化合物
の総量100重量に対して0.1〜10重量部とするこ
とが好ましい。高分子量有機重合体の重量平均分子量
(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定し、
標準ポリスチレン換算した値。以下同様)は、10,0
00から700,000が好ましい。
【0013】高分子量有機重合体としては、例えば、コ
ポリエステル(多価アルコール(ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール
等)と多価カルボン酸(テレフタル酸、イソフタル酸、
セバシン酸、アジピン酸等)から製造したコポリエステ
ル等)、ビニルポリマ(メタクリル酸、アクリル酸、メ
タクリル酸又はアクリル酸のエステル(メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、フェニルアクリレー
ト、ベンジルアクリレート、2−ジメチルアミノエチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、これ
らに対応するメタクリレート等)などのホモポリマ又は
コポリマなど)、ポリホルムアルデヒド、ポリウレタ
ン、ポリカーボネート、ポリアミド、セルロースエステ
ル(メチルセルロース、エチルセルロース等)、ポリア
ミド酸などが挙げられる。
【0014】前記ポリアミド酸は、特に制限なく公知の
ものを使用しうるが、例えば、テトラカルボン酸二無水
物とジアミン化合物を付加重合させて得られるものが挙
げられる。
【0015】テトラカルボン酸二無水物としては、例え
ば、ピロメリット酸二無水物、3,3′,4,4′−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3′,
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水
物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無
水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二
無水物、4,4′−スルホニルジフタル酸二無水物、m
−ターフェニル−3,3″,4,4″−テトラカルボン
酸二無水物、p−ターフェニル−3,3″,4,4″−
テトラカルボン酸二無水物、4,4′−オキシジフタル
酸二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロ
パン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフ
ェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1,1,
3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2′−ビス[4−
(2,3−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパ
ン二無水物、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2,2′−ビス[4−(3,4−ジカルボキシフェノ
キシ)フェニル]プロパン二無水物が挙げられる。これ
らのテトラカルボン酸二無水物は単独で又は2種以上を
組み合わせて使用される。
【0016】ジアミン化合物としては、例えば、p−フ
ェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、p−キシ
リレンジアミン、m−キシリレンジアミン、1,5−ジ
アミノナフタレン、ベンジジン、3,3′−ジメチルベ
ンジジン、3,3′−ジメトキシベンジジン、4,4′
(又は3,4′−、3,3′−、2,4′−)−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4′(又は3,4′−、3,
3′−、2,4′−)−ジアミノジフェニルエーテル、
4,4′(又は3,4′−、3,3′−、2,4′−)
−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4′(又は3,
4′−、3,3′−、2,4′−)−ジアミノジフェニ
ルスルフィド、4,4′−ベンゾフェノンジアミン、
3,3′−ベンゾフェノンジアミン、4,4′−ジ(4
−アミノフェノキシ)フェニルスルフォン、4,4′−
ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、1,4−ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス
(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(4−アミノフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]プロパン、3,3−ジメチル−
4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′,5,
5′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4′−ジ(3−アミノフェノキシ)フェニル
スルホン、3,3′−ジアミノジフェニルスルホン、
2,2′−ビス(4−アミノフェニル)プロパン等の芳
香族ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、2,4−ジ
アミノピリミジン、2,4−ジアミノ−s−トリアジ
ン、2,7−ジアミノベンゾフラン、2,7−ジアミノ
カルバゾール、3,7−ジアミノフェノチアジン、2,
5−ジアミノ−1,3,4−チアジアゾール、2,4−
ジアミノ−6−フェニル−s−トリアジン等の複素環式
ジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミン、2,2−ジメチルプロ
ピレンジアミン、下記一般式(II)
【化4】 (式中、R13、R14、R15及びR16は、各々独立に、炭
素数1〜6のアルキル基を示し、m及びnは、各々独立
に、1〜10の整数である)で表されるジアミノポリシ
ロキサン等の脂肪族ジアミンなどが挙げられる。これら
のジアミン化合物は単独で又は2種以上を組み合わせて
使用される。
【0017】本発明の感光性組成物は必要に応じて増感
剤を含有してもよい。そのような増感剤としては、例え
ば、7−N,N−ジエチルアミノクマリン、3,3′−
カルボニルビス(7−N,N−ジエチルアミノ)クマリ
ン、3,3′−カルボニルビス(7−N,N−ジメトキ
シ)クマリン、3−チエニルカルボニル−7−N,N−
ジエチルアミノクマリン、3−ベンゾイルクマリン、3
−ベンゾイル−7−N,N−メトキシクマリン、3−
(4′−メトキシベンゾイル)クマリン、3,3′−カ
ルボニルビス−5,7−(ジメトキシ)クマリン、ベン
ザルアセトフェノン、4′−N,N−ジメチルアミノベ
ンザルアセトフェノン、4′−アセトアミノベンザル−
4−メトキシアセトフェノン等が挙げられる。これら
は、単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
これらの増感剤の使用量については、特に制限はない
が、通常、本発明の感光性組成物において、組成物及び
増感剤を除く固形分100重量部に対して0.1〜10
重量部である。
【0018】本発明の感光性組成物は、必要に応じて光
開始剤を含有してもよい。そのような光開始剤として
は、例えば、ミヒラーズケトン、ベンゾインメチルエー
テル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロ
ピルエーテル、2−t−ブチルアントラキノン、2−エ
チルアントラキノン、4,4′−ビス(p−N,N−ジ
エチルアミノ)ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベン
ゾフェノン、チオキサントン、2,2−ジメトキシ−2
−フェニルアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−メチル−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モルフォリノ−1−プロパノン、
ベンジル、ジフェニルジスルフィド、フェナンスレンキ
ノン、2−イソプロピルチオキサントン、リボフラビン
テトラブチレート、N−フェニルジエタノールアミン、
2−(o−エトキシカルボニル)オキシイミノ−1,3
−ジフェニルプロパンジオン、1−フェニル−2−(o
−エトキシカルボニル)オキシイミノプロパン−1−オ
ン、3,3′,4,4′−テトラ(t−ブチルパーオキ
シカルボニル)ベンゾフェノン、N−(p−シアノフェ
ニル)グリシン、N−(p−メチルスルホニルフェニ
ル)グリシン等が挙げられる。これらは、単独で又は2
種類以上を組み合わせて使用される。これらの光開始剤
の使用量については特に制限はないが、通常、本発明の
感光性組成物において、組成物及び光開始剤を除く固型
分100重量部に対して0.1〜10重量部である。
【0019】本発明の感光性組成物は必要に応じて有機
溶剤を含有してもよい。そのような有機溶剤としては、
例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケト
ン、トルエン、クロロホルム、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ール、2−ブタノール、t−ブタノール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、スル
ホラン等が用いられる。これらの有機溶剤は単独で又は
2種類以上を組み合わせて使用される。そのような有機
溶剤の使用量は、特に制限はないが、塗工性等の点か
ら、感光性組成物の固型分が5〜95重量%となるよう
な量が好ましく、10〜50重量%となるような量がよ
り好ましい。
【0020】本発明の感光性組成物は他の添加物、例え
ば、可塑剤、接着促進剤等の添加物を含有してもよい。
【0021】本発明の感光材料は、ポリアミド酸(前記
したポリアミド酸を用いることができる)、化学線によ
り2量化又は重合可能な炭素炭素二重結合及びアミノ基
又はその四級化塩を有する化合物並びに組成物を必須成
分として含む。
【0022】感光材料に含まれる化学線により2量化又
は重合可能な炭素炭素二重結合及びアミノ基又はその四
級化塩を含有する化合物としては、次の化合物が挙げら
れる。この化合物の使用量は、光硬化性、耐熱性等の点
からポリアミド酸の有するカルボキシル基と等モルとな
る量とすることが好ましい。この量は、通常、ポリアミ
ド酸100重量部に対して、30〜120重量部であ
る。
【0023】
【化5】
【0024】本発明の感光材料は必要に応じてビスアジ
ド化合物を含んでもよく、そのようなビスアジド化合物
としては、次の化合物が挙げられる。
【化6】
【化7】 ビスアジド化合物を使用する場合、その使用量は耐熱
性、光硬化性等の点からポリアミド酸100重量部に対
して0.01〜10重量部であることが好ましい。
【0025】本発明の感光材料は、必要に応じて光開始
剤を含有してもよい。そのような光開始剤としては前記
したものが挙げられる。光開始剤を使用する場合、その
使用料は、耐熱性、光硬化性等の点から、ポリアミド酸
100重量部に対して0.1〜10重量部であることが
好ましい。
【0026】本発明の感光材料は、必要に応じて増感剤
を含有してもよい。そのような増感剤としては前記した
ものが挙げられる。増感剤を使用する場合、その使用料
は、耐熱性、光硬化性等の点から、ポリアミド酸100
重量部に対して0.1〜10重量部であることが好まし
い。
【0027】本発明の感光材料は、必要に応じて有機溶
剤を含有してもよい。そのような有機溶剤としては前記
したものが挙げられる。有機溶剤を使用する場合、その
使用料は、特に制限はないが、塗工性等の点から、感光
材料の固型分が5〜95重量%となるような量であるこ
とが好ましく、10〜50重量%となるような量である
ことがより好ましい。
【0028】本発明の感光材料は、可塑剤、接着促進剤
等の添加剤を含有してもよい。
【0029】本発明の感光性組成物及び感光材料は、浸
漬法、スプレー法、スクリーン印刷法、回転塗布法等に
よってシリコーンウエーハ、金属基板、ガラス基板、セ
ラミック基板等の基材上に塗布され、有機溶剤を含む場
合はそれらの有機溶剤の大部分を加熱乾燥することによ
り、粘着性のない塗膜とすることができる。この塗膜上
に、パターン状に活性光線を照射する。照射する活性光
線としては、紫外線、遠紫外線、可視光、電子線、X線
などがある。照射後未照射部を適当な現像液で溶解除去
することにより所望のレリーフパターンを得る。
【0030】現像液としては特に制限はないが、例え
ば、1,1,1−トリクロロエタン等の難燃性溶媒、炭
酸ナトリウム水溶液等のアルカリ水溶液、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチル−2−ピロリドン等の良溶媒と低級アルコー
ル、水、芳香族炭化水素等の貧溶媒との混合溶媒などが
用いられる。現像後は必要に応じて貧溶媒等でリンスを
行い、100℃前後で乾燥しレリーフパターンを安定な
ものとできる。このようにして得られたレリーフパター
ンを加熱(通常、80〜400℃で5〜300分間)す
ることにより、イミド閉環させポリイミドパターンを得
ることができる。上記レリーフパターン又はポリイミド
パターンをマスクとして、SiO、SiN等の無機物を
用いて形成されたパッシベーション膜をドライエッチン
グ等により加工することができる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 実施例1〜3及び比較例1〜2 4,4′−ジアミノジフェニルエーテルとピロメリット
酸二無水物とを等モルで常法により反応させて得られた
ポリアミド酸のN−メチル−2−ピロリドン溶液10g
(固形分20重量%)、2−ジメチルアミノエチルメタ
クリレート1.8g、ビス(シクロペンタジエニル)−
ビス[2,6−ジフルオロ−3−(ピロール−1−イ
ル)フェニル]チタン0.1g、4,4′−ビスアジド
−3,3′−ビフェニル0.02g及び色素化合物を配
合して感光性組成分を製造した後、ガラス製サンプル瓶
に取り出し、イエロールーム中で室温下に放置して貯蔵
安定性試験を行った。配合直後及び放置後7日経過した
感光性組成物の粘度を表1に示した。
【0032】また、これらの感光性組成物をシリコーン
ウエーハ上に回転塗布し、ホットプレート上100℃で
200秒加熱し、有機溶剤を乾燥させて感光性塗膜とし
た。乾燥後の膜厚は20ミクロンであった。塗膜上にフ
ォトマスクを介し超高圧水銀灯を光源とするミラープロ
ジェクション露光機でパターン露光を行った。このあと
N−メチル−2−ピロリドンとメチルアルコールの混合
溶液(容積比:4/1)で浸漬現像を行い、次いでイソ
プロパノールでリンスした。現像後のパターン形状を観
察し、残膜率(膜厚を初期の膜厚で割った値)が90%
となる露光量を感度として表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】実施例1で得られたウエーハについては、
これを窒素雰囲気下で100℃で15分、200℃で2
0分、350℃で60分加熱し最終硬化膜とした。最終
硬化膜厚10ミクロンの良好なパターン形状のポリイミ
ドパターンが得られた。このポリイミドパターンは優れ
た耐熱性、密着性及び耐薬品性を示した。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、これを用いた場
合に優れた感光特性、保存安定性、耐熱性等を示す感光
性組成物、感光材料が得られる組成物提供するものであ
る。請求項2記載の発明は、優れた感光特性及び保存安
定性を示す感光性組成物を提供するものである。請求項
3記載の発明は、優れた感光特性、保存安定性及び耐熱
性を示す感光材料を提供するものである。請求項4記載
の発明は、請求項3記載の発明の効果に加えてより優れ
た感光特性を示す感光材料を提出するものである。請求
項5記載の発明は、優れた耐熱性、密着性及び耐薬品性
を示すポリイミドパターンを与えるレリーフパターンの
製造法を提供するものである。請求項6記載の発明は、
優れた耐熱性、密着性及び耐薬品性を示すポリイミドパ
ターンの製造法を提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03F 7/027 G03F 7/027 7/031 7/031 7/038 504 7/038 504 7/40 501 7/40 501 H01L 21/027 H01L 21/312 B 21/312 21/30 502R (72)発明者 加藤木 茂樹 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立 化成工業株式会社 山崎工場内 (56)参考文献 特開 平8−95244(JP,A) 特開 平4−261544(JP,A) 特開 平6−301207(JP,A) 特開 平8−106161(JP,A) 特開 平4−219756(JP,A) 特開 平7−281434(JP,A) 特開 平7−219223(JP,A) 特開 平7−330814(JP,A) 特開 平7−271028(JP,A) 特開 平7−278214(JP,A) 特開 平8−234429(JP,A) 特開 平9−302012(JP,A) 特開 平9−160238(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/029 C09D 4/02 C09D 179/08 G03F 7/004 G03F 7/008 G03F 7/027 G03F 7/031 G03F 7/038

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノールフタレン、ニールレッド及び
    ディスパースレッド1から選択される、450〜600
    nmに吸収を持つ色素化合物及び一般式(I) 【化1】 (式中、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10
    11及びR12は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1〜20のアルコキシ基又は複素環を示す)
    で表されるチタノセン化合物を含有してなる組成物。
  2. 【請求項2】 常圧において100℃以上の沸点を有す
    る付加重合性化合物及び請求項1記載の組成物を含有し
    てなる感光性組成物。
  3. 【請求項3】 ポリアミド酸、化学線により2量化又は
    重合可能な炭素炭素二重結合及びアミノ基又はその四級
    化塩を有する化合物請求項1記載されるチタノセン
    化合物並びに450〜600nmに吸収を持つ色素化合物
    を含有してなり、かつ、450〜600nmに吸収を持つ
    色素化合物の量が、チタノセン化合物と同量か少なく、
    ポリアミド酸100重量部に対して0.1〜6重量部で
    ある感光材料。
  4. 【請求項4】 さらに、ビスアジド化合物を含有する請
    求項3記載の感光材料。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の感光性組成物又は請求項
    3若しくは4記載の感光材料の塗膜に活性光線をパター
    ン状に照射し、未照射部を現像除去することを特徴とす
    るレリーフパターンの製造法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の製造法により得られたレ
    リーフパターンを加熱することを特徴とするポリイミド
    パターンの製造法。
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