JP3064869U - 流し台取付型生ごみ脱水機用生ごみ収集桶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収集された生ごみの悪臭及び腐敗を遅延させ
るとともに，収集桶の振動及び消音を低減する流し台取
付型の生ごみ脱水機用生ごみ収集桶を提供することであ
る。 【解決手段】 多孔状の網孔体（１）で構成され，モー
タ（２）により回転する流し台取付型生ごみ脱水機用生
ごみ収集桶であって，網孔体（１）の下部網孔と，網孔
体（１）の下部に連結された下部カップ（３）の網孔と
を閉鎖する密閉部（４）を備えているので，収集桶下部
に水が溜まり，生ごみの悪臭や腐敗が遅延し，水の流動
性や水平効果により収集桶内の生ごみが崩れて偏心の発
生原因が除去され，収集桶回転時には，収集桶内の水の
流動性や遠心力により，生ごみが収集桶の内面に均等に
分散されて脱水されるので，振動及び騒音がない静粛な
状態の使用が可能となり，装置寿命を伸ばすことができ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は，流し台取付型生ごみ脱水機用生ごみ収集桶に関し，特に家庭又は食 堂で皿洗いを行うときに排出される飲食物ごみ（以下，“生ごみ”という。）の 水分を脱水する流し台取付型生ごみ脱水機用の生ごみ投入桶（以下，“生ごみ収 集桶”という）に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように，最近では，環境汚染を最小化するため，家庭又は飲食店で生ご みの水分を除去して排出することが好ましい。

【０００３】 このため，最近では，脱水機を台所の流し台下方の排水口に直接設置し，皿洗 いで生ずる生ごみを流し台の脱水機に投入した後，脱水して排出する。このよう な従来の脱水機の収集桶を図５及び図６に示す。

【０００４】 同図に示すように，従来の生ごみ収集桶１００は，網孔１０１が円周面と底面 に形成されるので，生ごみが投入されると，水は漏出し，水の抜けた生ごみのみ が残ることとなる。これにより，生ごみから悪臭が発生し，生ごみの腐敗が早く 進行する。

【０００５】 このような生ごみは流動性がないため，殆どの場合，いずれかの一側に偏在す ることになる。よって，完全な方法ではないが，別の道具を使用して，生ごみの 均衡を取り，次いで蓋を閉じた後，収集桶１００の下側の結合孔１０２をモータ の回動ギヤと噛み合わせた後，モータを一定時間回転させると，生ごみの水分が 網孔１０１を通じて外部に漏出される。次いで，収集桶１００を取り出して生ご みを振い払う。

【０００６】 以上のように，従来の流し台取付型生ごみ脱水機用生ごみ収集桶においては， 収集桶１００の生ごみを別の道具で押し入れねばならない不便さと，微細な生ご みの偏心によって大きな振動や騒音が生じ，振動の蓄積により，流し台と生ごみ 脱水機を固定している締結ナットが緩み，漏水や寿命短縮の原因となる，という 問題点があった。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は，上記従来の問題点に鑑みてなされたもので，その目的は，収集され た生ごみの悪臭及び腐敗を遅延させるとともに，収集桶の振動及び消音を低減す ることが可能な，流し台取付型の生ごみ脱水機用生ごみ収集桶を提供することで ある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために，本考案は，生ごみ脱水機の内部に設置され，モー タにより回転される多孔状の網孔体を有する生ごみ収集桶において，生ごみ収集 桶の下側網孔部及び“Ｕ”字形の下部カップ部の網目を閉鎖した密閉部を形成し て，この密閉部内に常に水が溜まるようにした流し台取付型生ごみ脱水機用生ご み収集桶を提供する。

【０００９】 この構成によると，本考案は，生ごみ収集桶の下部に常に水が溜まるようにし て，生ごみの悪臭及び腐敗を遅延させ，収集桶内の生ごみに溜まっている水の流 動性及び水平効果により，収集桶の内面に積もった生ごみが自ら崩れて，偏心の 発生原因を除去し，収集桶の回転時は，収集桶が回転するにつれて収集桶内の水 の流動性及び遠心力により，生ごみが収集桶の内面に均等に分散されて脱水され るので，振動及び騒音を画期的に低減し得る。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下，本考案を添付図面に基づいて詳細に説明する。 図１ないし図４は本考案による生ごみ収集桶の構造を示す。同図に示すように ，本考案の生ごみ収集桶は，多孔状の網孔体１を有し，モータ２により回転され るものである。網孔体１の下側の網孔及びその下部の“Ｕ”字形下部カップ３の 網孔を閉鎖して密閉部４を構成したものである。ここで，未説明符号５は取っ手 ，６は収集桶の蓋，７はリードスイッチである。

【００１１】 このように構成された本考案の生ごみ収集桶は，図５に示すように，排水口の 下部に設置される脱水機に内装されるもので，モータ２の動力により回転する。

【００１２】 かかる構成により，使用者が食器洗いなどを行った後，生ごみに含有された水 が密閉部４内に溜まるので，収集桶内に収集された生ごみが，密閉部に溜まって いる水の流動性及び水平効果により崩れる。よって，生ごみのつもりによる偏心 が発生しなくなり，収集桶の回転時には，収集桶の回転につれて，収集桶内の水 の流動性及び遠心力により，生ごみが桶の内面に均等に分散されて脱水されるの で，収集桶はより安定した状態で回転することとなる。

【００１３】 このように，生ごみ収集桶の回転により，その内部の生ごみに含有された水は 遠心力により網孔体１の網孔を通じて外部に漏出されるので，内部には水分の除 去された生ごみのみが残ることとなる。

【００１４】 このように，脱水が完了した後，蓋６を開けると，リードスイッチ７によりモ ータ２が制御されてモータ２の回動が停止される。この際に，取っ手５を持ち収 集桶を取り出し，水分の除去された生ごみをごみ箱に振い払うことが可能となる 。

【００１５】 以上，添付図面を参照しながら，本考案にかかる流し台取付型生ごみ脱水機用 生ごみ収集桶の好適な実施形態について説明したが，本考案はかかる例に限定さ れない。実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において，当 業者であれば，各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり，そ れらについても当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように，本考案は，生ごみ収集桶の下部に水が溜まるように構成 されるので，生ごみの悪臭及び腐敗を遅延させることが可能であり，さらに収集 桶内の生ごみに溜まっている水の流動性及び水平効果により，収集桶の内面に積 もった生ごみが自ら崩れて，偏心の発生原因を除去し，収集桶の回転時は，収集 桶が回転するにつれて，収集桶内の水の流動性及び遠心力により，生ごみが収集 桶の内面に均等に分散されて脱水されるので，振動及び騒音が殆どない静粛な状 態の使用が可能となり，装置の寿命を伸ばすなどの有用な効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の一形態にかかる生ごみ脱水機用
生ごみ収集桶の外観を示す斜視図である。

【図２】本考案の実施の一形態にかかる生ごみ脱水機用
生ごみ収集桶の構造を示す縦断面図である。

【図３】本考案の実施の一形態にかかる生ごみ収集桶を
適用した生ごみ脱水機の全体組立状態を示す一部切開斜
視図である。

【図４】本考案にの実施の一形態にかかるる生ごみ収集
桶の回転状態を示す断面図である。

【図５】従来の一般的な生ごみ脱水機用生ごみ収集桶の
外観を示す斜視図である。

【図６】従来の生ごみ脱水機用生ごみ収集桶の構造を示
す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 網孔体 ２ モータ ３ 下部カップ ４ 密閉部 ５ 取っ手 ６ 蓋 ７ リードスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 多孔状の網孔体（１）で構成され，モー
   タ（２）により回転される流し台取付型生ごみ脱水機用
   生ごみ収集桶において，前記網孔体（１）の下部網孔
   と，前記網孔体（１）の下部に連結された下部カップ
   （３）の網孔とを閉鎖する密閉部（４）を備えることを
   特徴とする，流し台取付型生ごみ脱水機用生ごみ収集
   桶。