JP3064101B2 - 紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去装置 - Google Patents
紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素からオゾンを発生
させる紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去
装置に関する。
させる紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去
装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４に従来のエチレン除去装置の１例が
示されている。エチレン除去装置１は、貯蔵庫１０内に
設けられ、同貯蔵庫１０内の青果物等から出されるエチ
レンをオゾンによって除去して青果物等の鮮度を保持す
るためのものである。
示されている。エチレン除去装置１は、貯蔵庫１０内に
設けられ、同貯蔵庫１０内の青果物等から出されるエチ
レンをオゾンによって除去して青果物等の鮮度を保持す
るためのものである。
【０００３】即ち、エチレン除去装置１には入口２及び
出口３が設けられ、この出口３にはファン５が配設され
ている。装置１内にはステイ６ａに支持された紫外線ラ
ンプ６が配設され、また、この紫外線ランプ６の下流側
にマンガン、鉄、等の金属触媒もしくはこれらの金属酸
化物触媒、又は活性炭等を素材としたオゾン処理器７が
設置されている。
出口３が設けられ、この出口３にはファン５が配設され
ている。装置１内にはステイ６ａに支持された紫外線ラ
ンプ６が配設され、また、この紫外線ランプ６の下流側
にマンガン、鉄、等の金属触媒もしくはこれらの金属酸
化物触媒、又は活性炭等を素材としたオゾン処理器７が
設置されている。
【０００４】しかして、貯蔵庫１０内からエチレンを含
む空気がファン５によって入口２より装置１内に流入さ
れ、紫外線ランプ６から照射される主として波長１８
４．９ｎｍの紫外線によって空気中の酸素からオゾンが
生成される。このオゾンはエチレンを酸化してエチレン
オキサイド等に転化させる他、細菌等を死滅させる。
む空気がファン５によって入口２より装置１内に流入さ
れ、紫外線ランプ６から照射される主として波長１８
４．９ｎｍの紫外線によって空気中の酸素からオゾンが
生成される。このオゾンはエチレンを酸化してエチレン
オキサイド等に転化させる他、細菌等を死滅させる。
【０００５】次いで、空気はオゾン処理器７に流入し、
ここで余剰のオゾンが触媒等の作用によって酸素等に分
解される。オゾンを除かれた空気は出口３を経て貯蔵庫
１０内に戻される。
ここで余剰のオゾンが触媒等の作用によって酸素等に分
解される。オゾンを除かれた空気は出口３を経て貯蔵庫
１０内に戻される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従来の前記エチレン除
去装置１に配備される紫外線ランプ６はそのサイズによ
って紫外線照射量が定まっているため、エチレン除去装
置１内に流入するエチレン量に比べてオゾンの発生量が
過剰になる場合があり、このため、オゾン処理器７の素
材たる触媒等が無駄に消耗される不具合があった。
去装置１に配備される紫外線ランプ６はそのサイズによ
って紫外線照射量が定まっているため、エチレン除去装
置１内に流入するエチレン量に比べてオゾンの発生量が
過剰になる場合があり、このため、オゾン処理器７の素
材たる触媒等が無駄に消耗される不具合があった。
【０００７】本発明は、以上の不具合を解決することが
できる紫外線ランプ及び同紫外線ランプを備えたエチレ
ン除去装置を提供しょうとするものである。
できる紫外線ランプ及び同紫外線ランプを備えたエチレ
ン除去装置を提供しょうとするものである。
【０００８】
（１） 本発明の紫外線ランプは、紫外線を照射するこ
とによって酸素からオゾンを発生させる紫外線ランプに
おいて、所定の遮蔽面積を有するケース又は遮蔽面積の
増減自在なケースによって被覆したことを特徴とする。
とによって酸素からオゾンを発生させる紫外線ランプに
おいて、所定の遮蔽面積を有するケース又は遮蔽面積の
増減自在なケースによって被覆したことを特徴とする。
【０００９】（２） 本発明のエチレン除去装置は、エ
チレンを含む空気を導入し、このエチレンをオゾンによ
って酸化除去する空気通路中に、前記（１）の紫外線ラ
ンプを配設したことを特徴とする。
チレンを含む空気を導入し、このエチレンをオゾンによ
って酸化除去する空気通路中に、前記（１）の紫外線ラ
ンプを配設したことを特徴とする。
【００１０】
【作用】本発明（１）は前記構成を具えているため、次
の作用を生ずる。即ち、所定の遮蔽面積を有するケース
で紫外線ランプを被覆し、又は紫外線ランプを被覆する
ケースの遮蔽面積を自在に増加又は減少変更することに
より、紫外線ランプによる紫外線照射量を調整でき、オ
ゾン発生量を適正に規制することができる。
の作用を生ずる。即ち、所定の遮蔽面積を有するケース
で紫外線ランプを被覆し、又は紫外線ランプを被覆する
ケースの遮蔽面積を自在に増加又は減少変更することに
より、紫外線ランプによる紫外線照射量を調整でき、オ
ゾン発生量を適正に規制することができる。
【００１１】本発明（２）は前記構成を具えているため
に、次の作用を生ずる。即ち、紫外線照射量を調整で
き、オゾン発生量を適正に規制することができる前記本
発明（１）の紫外線ランプをエチレンをオゾンによって
酸化除去する空気通路中に配設しているために、エチレ
ン除去装置内に導かれる空気中のエチレンの量に対応し
て、紫外線ランプによる紫外線照射量を調整してオゾン
発生量を適正に規制することができる。
に、次の作用を生ずる。即ち、紫外線照射量を調整で
き、オゾン発生量を適正に規制することができる前記本
発明（１）の紫外線ランプをエチレンをオゾンによって
酸化除去する空気通路中に配設しているために、エチレ
ン除去装置内に導かれる空気中のエチレンの量に対応し
て、紫外線ランプによる紫外線照射量を調整してオゾン
発生量を適正に規制することができる。
【００１２】
【実施例】本発明の第１の実施例を、図１によって説明
する。図１（Ａ）は本実施例の縦断面図、図１（Ｂ）は
図１（Ａ）のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
する。図１（Ａ）は本実施例の縦断面図、図１（Ｂ）は
図１（Ａ）のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【００１３】紫外線ランプ６にはケース１１が取付けら
れている。このケース１１はステイ６ａに図示しないビ
スで固定され、紫外線ランプ６の上部及び下部を被覆す
るとともに、紫外線ランプ６の中間部の所定面積を遮蔽
するように紫外線ランプ６の軸方向に延びる中間遮蔽部
１１ａを有している。この中間遮蔽部１１ａの高さＬ 1
と幅Ｌ2 の寸法を種々変えることによって遮蔽面積が設
定される。
れている。このケース１１はステイ６ａに図示しないビ
スで固定され、紫外線ランプ６の上部及び下部を被覆す
るとともに、紫外線ランプ６の中間部の所定面積を遮蔽
するように紫外線ランプ６の軸方向に延びる中間遮蔽部
１１ａを有している。この中間遮蔽部１１ａの高さＬ 1
と幅Ｌ2 の寸法を種々変えることによって遮蔽面積が設
定される。
【００１４】なお、図２に示すように紫外線ランプを被
覆するケース１２に穿設された穴１２ａの大きさ、数等
によって遮蔽面積を設定するようにすることもできる。
覆するケース１２に穿設された穴１２ａの大きさ、数等
によって遮蔽面積を設定するようにすることもできる。
【００１５】しかして、前記の紫外線ランプ６をエチレ
ン除去装置内のエチレンを含む空気が導入される空気流
路中に設置し、流入するエチレンの量に対応して所定の
遮蔽面積を有するケース１１，１２で紫外線ランプ６を
被覆することにより、紫外線ランプ６による紫外線照射
量を調整することができ、オゾンの発生量を適正に規制
することができる。
ン除去装置内のエチレンを含む空気が導入される空気流
路中に設置し、流入するエチレンの量に対応して所定の
遮蔽面積を有するケース１１，１２で紫外線ランプ６を
被覆することにより、紫外線ランプ６による紫外線照射
量を調整することができ、オゾンの発生量を適正に規制
することができる。
【００１６】本発明の第２の実施例を、図３によって説
明する。図３は本実施例の縦断面図である。紫外線ラン
プ６の上部及び下部にはそれぞれ内ケース１３が取付け
られ、この内ケース１３の外周面に外ケース１４が嵌合
されている。外ケース１４は任意の位置でビス１５によ
って固定されるようになっており、この固定位置を上下
に移動させて遮蔽面積が自在に増加又は減少される。
明する。図３は本実施例の縦断面図である。紫外線ラン
プ６の上部及び下部にはそれぞれ内ケース１３が取付け
られ、この内ケース１３の外周面に外ケース１４が嵌合
されている。外ケース１４は任意の位置でビス１５によ
って固定されるようになっており、この固定位置を上下
に移動させて遮蔽面積が自在に増加又は減少される。
【００１７】なお、内ケース１３の外周面及び外ケース
１４の内周面にそれぞれ一対のネジを設け、外ケース１
４をネジ込んだり戻すことによって自在に移動させて遮
蔽面積を増減させることもできる。
１４の内周面にそれぞれ一対のネジを設け、外ケース１
４をネジ込んだり戻すことによって自在に移動させて遮
蔽面積を増減させることもできる。
【００１８】従って、本実施例では、前記第１の実施例
と同様に、外ケース１４を介して紫外線ランプ６による
紫外線照射量を調整することができ、オゾンの発生量を
適正に規制することができるが、これに加えて、遮蔽面
積を自在に増減できるので紫外線照射量を簡単かつきめ
細かく調整することができる。
と同様に、外ケース１４を介して紫外線ランプ６による
紫外線照射量を調整することができ、オゾンの発生量を
適正に規制することができるが、これに加えて、遮蔽面
積を自在に増減できるので紫外線照射量を簡単かつきめ
細かく調整することができる。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る紫外線ランプによれば、所
定の遮蔽面積を有するケース又は遮蔽面積を増減自在な
ケースによって紫外線ランプを被覆したために、紫外線
ランプによる紫外線照射量を調整することができるの
で、オゾンの発生量を適正に規制することができる。
定の遮蔽面積を有するケース又は遮蔽面積を増減自在な
ケースによって紫外線ランプを被覆したために、紫外線
ランプによる紫外線照射量を調整することができるの
で、オゾンの発生量を適正に規制することができる。
【００２０】また、本発明に係るエチレン除去装置によ
れは、エチレンを含む空気を導入し、このエチレンをオ
ゾンによって酸化除去する空気流路中に、前記の本発明
の紫外線ランプを配設したために、エチレン除去装置内
に流入する空気中のエチレンの量に対応して紫外線ラン
プによる紫外線照射量を調整することができるので、オ
ゾンの発生量をエチレンの量に対応して適正に規制する
ことができる。従って、過剰のオゾン処理に伴う触媒の
無駄な消耗等を回避することができる。
れは、エチレンを含む空気を導入し、このエチレンをオ
ゾンによって酸化除去する空気流路中に、前記の本発明
の紫外線ランプを配設したために、エチレン除去装置内
に流入する空気中のエチレンの量に対応して紫外線ラン
プによる紫外線照射量を調整することができるので、オ
ゾンの発生量をエチレンの量に対応して適正に規制する
ことができる。従って、過剰のオゾン処理に伴う触媒の
無駄な消耗等を回避することができる。
【図１】本発明の第１の実施例に係る紫外線ランプを示
し、図１（Ａ）はその縦断面図、図１（Ｂ）は図１
（Ａ）のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
し、図１（Ａ）はその縦断面図、図１（Ｂ）は図１
（Ａ）のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。
【図２】同実施例に用いられる他のカバーの外観図であ
る。
る。
【図３】本発明の第２の実施例に係る紫外線ランプの縦
断面図である。
断面図である。
【図４】従来のエチレン除去装置の縦断面図である。
１ エチレン除去装置 ６ 紫外線ランプ １１，１２ ケース １１ａ ケースの中間遮蔽部 １３ 内ケース １４ 外ケース １５ ビス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 義高 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町３丁 目１番地 三菱重工業株式会社エアコン 製作所内 (72)発明者 竹内 直和 名古屋市中村区岩塚町字高道１番地 三 菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 北田 卓也 名古屋市中村区岩塚町字高道１番地 三 菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 水野 良治 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60 番地の１ 中菱エンジニアリング株式会 社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A23B 7/144 B01D 53/72
Claims (2)
- 【請求項１】 紫外線を照射することによって酸素から
オゾンを発生させる紫外線ランプにおいて、所定の遮蔽
面積を有するケース又は遮蔽面積を増減自在なケースに
よって被覆したことを特徴とする紫外線ランプ。 - 【請求項２】 エチレンを含む空気を導入し、このエチ
レンをオゾンによって酸化除去する空気流通路中に、請
求項１に記載の紫外線ランプを配設したことを特徴とす
るエチレン除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13872692A JP3064101B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13872692A JP3064101B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05328897A JPH05328897A (ja) | 1993-12-14 |
| JP3064101B2 true JP3064101B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=15228725
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13872692A Expired - Lifetime JP3064101B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 紫外線ランプ及び同ランプを備えたエチレン除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3064101B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1465672B1 (en) * | 2002-01-16 | 2007-08-22 | OY Halton Group Limited | Ultraviolet lamp ventilation apparatus and method |
| CA2424195C (en) | 2003-03-31 | 2006-01-24 | Tai-Long Huang | Balanced window blind having a spring motor for concealed pull cords thereof |
| JP6592077B2 (ja) * | 2015-03-11 | 2019-10-16 | 株式会社日本フォトサイエンス | 紫外線処理装置及びそのための遮光部品 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13872692A patent/JP3064101B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05328897A (ja) | 1993-12-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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