JP3064009U - 装飾電球用ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で防水能力のある装飾電球用ホルダーを
提供することを目的とする。 【構成】 装飾電球を嵌合する嵌合孔を有する円筒部、
装飾電球のリード線を嵌合孔底部より外側に引き出し位
置決めするリード線位置決め部、装飾電球のリード線に
圧接される一対の端子板に接続される一対の被覆ケーブ
ルを離間し各々持着する第１のケーブル保持部を備え
る。ホルダーと、軸長方向一端にランプホルダーを嵌挿
するホルダー収納筒部、端子板を内接固定するべくホル
ダー収納孔部内に設けられる端子板固定部、ランプホル
ダーに設けられる第１のケーブル保持部との間に被覆ケ
ーブルを挟持密接する第２のケーブル保持部、被覆ケー
ブルを接続した端子板を挿入するべく軸長方向の他端に
設けられた端子挿入孔を備えるソケット本体とを有する
装飾電球用ソケットにおいて、嵌合孔の開口部に形成さ
れ、ホルダー収納孔部の開口端面を被覆する縁部、嵌合
孔の内面全周を輪状に形成され、嵌合される装飾電球の
外周に密接する複数からなる第１のリブ部と、同筒部の
外面全周を輪状に形成されるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家庭用クリスマスツリー等の光装飾に用いられる電球を保持する装 飾電球用ソケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、家庭用クリスマスツリー等に多く用いられる装飾電球用ソケットは、組 み立て易くすることおよび部品を簡素にし、価格を低減させることを主眼におか れてきた。

【０００３】 即ち、二本の裸リード線を有するランプを、裸リード線が外側部に折返される とともにランプを固定する簡素なランプホルダーと、被覆リード線の一端に導通 されるよう固定された端子板を、互いに対向するよう内面に嵌着した簡素なソケ ット本体よりなり、被覆ケーブルの一端に固定された端子板をソケット本体の底 に設けられた端子板挿入孔より挿着し、組み立て時間を短縮していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の家庭用クリスマスツリー等に用いられる装飾電球用ソケットは 、気密性に配慮がなされていないことから水滴の落下する場所や屋外での使用は 漏電、感電の危険を伴うため使用不可能であった。他方屋外用の装飾電球用ソケ ットは防水性を向上させた専用のソケットとなり高価になっていた。

【０００５】 本考案は、水滴の落下する場所、屋外での使用も可能にした安価な装飾電球用 ホルダーを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案装飾電球用ソケットは、装飾電球被覆ケーブルを接続した端子板、ラン プホルダー、ソケット本体を組み合わせられた時に装飾電球とランプホルダーと の間、ランプホルダーとソケット本体との間、ソケット本体とランプホルダー、 被覆ケーブルとの間を防水するようにしたものである。

【０００７】 即ち、装飾電球を嵌合する嵌合孔を有する円筒部、装飾電球のリード線を嵌合 孔底部より外側に引き出し位置決めするリード線位置決め部、装飾電球のリード 線に圧接される一対の端子板に接続される一対の被覆ケーブルを離間し各々持着 する第１のケーブル保持部を備えるランプホルダーと、軸長方向一端にランプホ ルダーを嵌挿するホルダー収納筒部、端子板を内接固定するべくホルダー収納孔 部内に設けられる端子板固定部、ランプホルダーに設けられる第１のケーブル保 持部との間に被覆ケーブルを挟持密接する第２のケーブル保持部、被覆ケーブル を接続した端子板を挿入するべく、軸長方向の他端に設けられた端子挿入孔を備 えるソケット本体とを有する装飾電球用ソケットにおいて、嵌合孔の開口部に形 成され、ホルダー収納孔部の開口端面を被装する縁部、嵌合孔の内面全周を輪状 に形成され、嵌合される装飾電球の外周に密接する複数からなる第１のリブ部と 、円筒部とホルダー収納孔部の間を密接するべく円筒部の外面またはホルダー収 納孔部の全周を輪状に形成された第２のリブ部よりなるものである。

【０００８】 また、第１のケーブル保持部がランプホルダーとソケット本体とが組合わされ た状態で、端子挿入孔よりわずか突出する長さに構成され、端子挿入孔が被覆ケ ーブルと第１のケーブル保持部により隙間なく填装するものである。

【０００９】

【作用】

装飾電球３は嵌合孔１１にリード線４１が設けられた下部側の一部を嵌合され る。第１のリブ部１７ａは嵌合孔１１の内面１５全周を輪状に形成され、嵌合さ れる装飾電球３の外周との間を密接し周囲から付着した水の圧力を低下する。嵌 合孔１１の内径は装飾電球３の外径より大きく形成され、嵌合孔１１の内面１５ と装飾電球３の外周との間に隙間を形成することにより、第１のリブ部１７ａと 装飾電球３の外周との間で毛細管現象による水の吸込みを遮断する。ここで装飾 電球３と嵌合孔１１との間は防水される。

【００１０】 装飾電球３を嵌合したランプホルダー１は、ソケット本体のホルダー収納孔部 ３１に嵌挿される。第２のリブ部１７ｂは、ランプホルダー１とソケット本体２ との間を密接するべく円筒部１６の外面またはホルダー収納孔部１２に形成され 、嵌挿される収納孔部３１との間を密接し、浸入する水の圧力を低下する。また 縁部１４はホルダー収納孔部３１とランプホルダーの円筒部１６の外周との間に 形成される隙間をソケット本体２の開口端面３２の側より被装し、水の浸入を防 止する。

【００１１】 第１のケーブル保持部２１、第２のケーブル保持部３４は、一対の端子板１９ に一端を接続した一対の被覆ケーブル２０を各々離間するとともに挟持密接し、 水の浸入を防止する。

【００１２】

【実施例】

以下、図に基づき本考案装飾電球用ソケットについて説明する。 図１は本考案装飾電球用ソケットの組立て説明図である。 記号１は装飾電球３を嵌合するランプホルダー、記号２は装飾電球３を嵌合し たランプホルダー１を嵌挿するソケット本体を示す。

【００１３】 図２（ａ）、図２（ｂ）はランプホルダー１の一実施例説明図である。 図に示されるとうり、ランプホルダー１は、リード線４１が引き出されている 装飾電球３の下部を嵌合する嵌合孔１１を形成する円筒部１６、リード線４１を 嵌合孔底部１２より貫通孔２０を通じ外側に位置決めするリード線位置決め部１ ８、一対の被覆ケーブル４２を離間し各々持着する第１のケーブル保持部１９を 備えている。装飾電球３の下部を嵌合する嵌合孔１１の内面１５に沿って、輪状 に形成された二条の第１のリブ部１７ａが形成される。第１のリブ部１７ａは装 飾電球３の外周は、第１のリブ部１７ａに内接密着し開口部１３側からの水の浸 入を防止する。第１のリブ部１７ａと装飾電球３の外周との密接は、開口部１３ 側で装飾電球３に付着し嵌合孔１１内に浸入する水の圧力を低下させる。他方毛 管現象により密接部分に水を吸収する。このため嵌合孔１１の内径を装飾電球３ の外径よりわずか大きくし、第１のリブ部１７ａ以外の部分で隙間を形成するこ とにより、リード線４１の側への水の吸収を防止する。第１のリブ部１７ａは複 数設けられることにより防水能力を高めることができる。

【００１４】 第２のリブ部１７ｂは、円筒部１６の外周部に沿って輪状に形成曝れるもので 、第１図にしめされるようにランプホルダー１がソケット本体２との間を密接す る。また、縁部１４は嵌合孔１１の開口部１３に外側に向けて突出され、ランプ ホルダー１とソケット本体２との間に生ずるリング状の隙間を覆うとともに開口 端面３２に密接する。記号２２は第１のケーブル保持部１９と貫通孔２０の境界 位置に形成された隔壁部で、第１のケーブル保持部１９に填装された被覆ケーブ ル４２が貫通孔２０、嵌合孔底部１２へ挿入されぬよう防止するもので、毛細管 現象により外部から貫通孔２０、嵌合孔底部１２を澪れぬよう防止する。

【００１５】 図３はソケット本体２の一実施例断面説明図である。 ソケット本体２は軸長方向Ａの一端にランプホルダー１を嵌挿するホルダー収 納孔部３１、端子板３５を内接するべくホルダー収納孔部３１内に設けられる端 子板固定部３３、ランプホルダー１に備えられる第１のケーブル保持部１７ａと の間で被覆ケーブル４２を持着し、挟持密接する第２のケーブル保持部１７ｂ、 ホルダー収納孔部３１に対し軸長方向Ａ反対側に設けられ端子板３５を挿入する 端子板挿入口３６を備えている。

【００１６】 装飾電球３を嵌合したランプホルダー１をソケット本体２に嵌挿した時に、第 ２のリブ部１７ｂはホルダー収納孔部３１の内面に内接密着することにより、ラ ンプホルダー１の外周とソケット本体２との間での水の浸入を防止する。また縁 部１４はソケット本体２のホルダー収納孔部３１の開口端面３２を被包すること により、軸長方向Ａよりランプホルダー１とソケット本体２との間の隙間を覆い 製品としての完成度を高める他方縁部１４と開口端面３２との間は密接され、付 着する水滴の圧力を低下させ、第２のリブ部１７ｂとともに水の浸入を防止する 。

【００１７】 記号２１は、縁部１４の直下で円筒部１６の外周面に設けられた嵌合部で、ホ ルダー収納部３１の入口部に嵌合し第１のケーブル保持部１９とともにソケット 本体２に対しランプホルダー１が揺動することのないよう固定する。

【００１８】 端子板挿入口３６は、被覆ケーブル４２を接続した端子板３５をソケット本体 ２の中間内面に設けられた端子板固定部３３に固定するため設けられたものであ る。端子板固定部３３に固定された端子板３５は、図１に示されるようにランプ ホルダー１を嵌挿した時にリード線４１をリード線位置決め部１８との間に挟持 し、電気的に導通する。

【００１９】 端子板３５に接続された一対のリード線４１は、ソケット本体２の端子板挿入 口３６に隣接して設けられた一対の第２のケーブル保持部３４と、ランプホルダ ー１に設けられた第１のケーブル保持部１９によりそれぞれ離間され、密接挟持 する。また第１のケーブル保持部１９はソケット本体２に嵌挿された時に端子板 挿入口３６よりわずか突出するよう形成され、端子板挿入口３６に水滴が溜らな いようにされ、ソケット本体２内の端子板３５付近に水が浸入することを防止す る。

【００２０】 以上の説明にあっては第２のリブ部１７ｂがランプホルダー１に形成されてい るが、ソケット本体１のホルダー収納孔部３１内に形成することによっても同様 に防水することができる。

【００２１】 以上説明のとうり、本考案装飾電球用ソケットにあっては、第１のリブ部１７ ａ、第２のリブ部１７ｂ、縁部１４を設けることによりランプホルダー１と装飾 電球３との間およびソケット本体２と装飾電球３との間の防水能力を高めること ができる。またランプホルダー１に設けられる第１のケーブル保持部１９をソケ ット本体２の端子板挿入口３６より外方に突出させ水滴が端子板挿入口３６に溜 ることを防止する。さらに隔壁部２２により被覆ケーブル４２に沿って吸込まれ た水が貫通孔２０、嵌合孔底部１２に浸入することを防止し、防水能力を高める ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案装飾電球用ソケットの一実施例説明
図。

【図２】 本考案にかかるランプホルダーの一実施例説
明図。

【図３】 本考案にかかるソケット本体の一実施例説明
図。

【符号の説明】

１〜ランプホルダー ２〜ソケット本体 ３〜装飾電球 １１〜嵌合孔 １４〜縁部 １６〜円筒部 １７〜リブ部 １９〜第１のケーブル保持部 ３０〜第２のケーブル保持部 ３６〜端子板挿入口

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾電球を嵌合する嵌合孔を有する円筒
   部、装飾電球のリード線を嵌合孔底部より外側に引き出
   し位置決めするリード線位置決め部、装飾電球のリード
   線に圧接される一対の端子板に接続される一対の被覆ケ
   ーブルを離間し各々持着する第１のケーブル保持部を備
   えるランプホルダーと、軸長方向一端に該ランプホルダ
   ーを嵌挿するホルダー収納孔部、前記した端子板を内接
   固定するべくホルダー収納孔部内に設けられる端子板固
   定部、前記したランプホルダーに設けられる第１のケー
   ブル保持部との間に被覆ケーブルを挟持密接する第２の
   ケーブル保持部、被覆ケーブルを接続した端子板を挿入
   するべく、軸長方向の他端に設けられた端子挿入孔を備
   えるソケット本体とを有する装飾電球用ソケットにおい
   て、嵌合孔の開口部に形成され、ホルダー収納部の開口
   端面を被装する縁部と、嵌合孔の内面全周を輪状に形成
   され、嵌合される装飾電球の外周に密接する第１のリブ
   部と、円筒部とホルダー収納孔部との間を密接するべく
   円筒部の外面またはホルダー収納孔部の全周を輪状に形
   成された第２のリブ部を設けリード線、端子板を防水す
   ることを特徴とする装飾電球用ソケット。
2. 【請求項２】 請求項１記載の装飾電球用ソケットにお
   いて、第１のケーブル保持部が、ランプホルダーとソケ
   ット本体とが組合わされた状態で、端子挿入孔よりわず
   か突出する長さに構成され、端子挿入孔が被覆ケーブル
   と第１のケーブル保持部により隙間なく填装されリード
   線、端子板を防水することを特徴とする装飾電球用ソケ
   ット。
3. 【請求項３】 請求項１記載の装飾電球用ソケットにお
   いて、被覆ケーブルを装填する第１のケーブル保持部と
   装飾電球３のリード線４１を引き出す貫通孔との境界位
   置に隔壁部を形成し、貫通孔、嵌通孔底部に水が吸い込
   まれぬようにしたことを特徴とする装飾電球用ソケッ
   ト。