JP3064009B2 - 抗ウイルス治療におけるc―27ないしc―32脂肪族アルコールの使用 - Google Patents

抗ウイルス治療におけるc―27ないしc―32脂肪族アルコールの使用

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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願の相互参照 これは、1989年4月28に提出された、この発明者の同
時係属特許出願連続番号第07/345,084号「炎症性疾患の
治療」であり、現在米国特許番号第4,874,794号である
ものに基づいて、優先権が主張される一部継続出願であ
る。
発明の分野 この発明は、種々のウイルス感染の全身的治療におい
て有用であるアルコールを含有する組成物に関する。よ
り特定的には、この発明は鎖中に27から32の炭素を有す
る狭いクラスの脂肪族直鎖飽和一価アルコールに関す
る。
発明の背景 ある特定のアルコールが何らかの生理活性を有するこ
とはよく知られていることである。たとえば、1−トリ
アコンタノールが植物の成長を刺激することが知られて
いる、たとえば、Ries、Stanley K.およびSweeney,Cha
rles C.,米国特許第4,150,970号を参照。興味あること
には、C−30アルコールであるトリアコンタノールは、
この生理活性を有することが明らかであるが、C−28お
よびC−32のものは、植物の成長に対してこのような生
理活性を有さないか、または少なくとも非常に少ない生
理活性しか有さない、たとえば、Riesらの特許および公
報ならびにAsmead,Harvey H.,Weleber,Andrew J.,Langh
lin,Robert G.,Nickey,Dorald O.& Parker,Dane.K,お
よびOhorogge,Alvin J.の引用文を参照。
トリアコンタノールはさらに、下水汚物の分解を促進
しかつH2Sを減少させることが報告されてきている、Sta
rr,Jerry,米国特許4,246,100。
蜜ろうは、とりわけ興味ある範囲の鎖長を有する長鎖
脂肪族アルコールのエステルを含有し、蜜ろうの加水分
解によりそのようなアルコールが得られることが知られ
ている。蜜ろうは、古代より、口紅の基材として、ロー
ションおよびクリーム中に、皮膚軟化薬として、ならび
に局所および膜組織への適用のための治療用製品の成分
として、化粧品および治療薬への適用の広い範囲におい
て使用されてきた。蜜ろうおよび蜜ろうから誘導される
生成物の様々な成分が、化粧品および治療薬への適用に
用いられてきた。たとえば、Slimak,Karen M.,米国特許
番号第4,793,991号は、単一の植物起源蜜ろうを含有す
る低アレルギー性化粧品について記載している。Gans,E
ugen,Nacht,SergioおよびYeung,Davidは、炎症性皮膚疾
患の治療に、蜜ろうの非極性飽和直鎖であるC−21ない
しC−33炭化水素画分を使用したことを記載している、
米国特許番号第4,623,667号。
この様々のアルコールのむしろ様々で予期できない生
理的効果のメカニズムは、いくらよく見ても、あまり分
かっておらず、しかもその研究は一般的に信頼できるも
のではない。あるn−アルカノールと脂質二重層膜との
何らかの相互作用が明らかになっており、Westerman,P.
W.,Pope,J.M.,Phonphok,N.,Dan,J.W.,Dubro,D.W.,Bioch
im Biophys Acta(NETHERLANDS)939,64−78(1988)、
しかも脂質二重層中の長鎖アルコールの分配に関して研
究がなされてきた、Franks N.P.& Lieb W.R.,Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 835116−20(1986)、n−アルカノー
ルのコレステロール溶解性、Pal S.& Moulik S.P.,Ind
ian J Biochem Biophys 24−8(1987)、いくつかの長
鎖アルコールの神経学的効果、Natarajan V.& Schmid
H.H.,Lipids 12 128−30(1977);Snider S.R.,Ann Neu
rol 16 723(1984);Borg j.,Toazara J.,Hietter H.,H
enry M.,Schmitt G.,Luu B.,FEBS Lett 213 406−10(1
987)。
Levin,Ezraは、テトラコサノール、ヘキサコサノー
ル、オクタコサノールおよびトリアコンタノールならび
にそれらのエステルが競技者の肉体的能力を向上させる
ことを報告し、かつ経口摂取のために植物油基材中にそ
のようなアルコールおよびエステルを含む組成物につい
て開示した、米国特許第3,031,376号。
主要部分として液化されたガス推進剤、微量部分とし
てエアゾルの塗布領域をマークするためだけに用いられ
たC−12ないしC−30脂肪族アルコールの混合物を含
む、局部的な塗布を目的とした組成物について、付帯的
な開示が米国特許第3,584,115号,Gephartに含まれてい
る。
クラーク(Clark),米国特許第4,670,471号は、単純
疱疹、湿疹、帯状疱疹、アトピー性皮膚炎、乾癬などの
ような炎症性疾患の治療に、適当なキャリア中でトリア
コンタノールを使用することを開示している。クラーク
(Clark)は、Gebhart、米国特許第3,574,115号で開示
されており、エアゾル、トリアコンタノールおよびパル
ミチン酸の混合物を含む組成物について実験を行なっ
た。クラーク(Clark)は、その組成物が純粋なトリア
コンタノールと同じく効果的であることを示し、エアゾ
ールキャリアがトリアコンタノールの効果を破壊し、か
つ所望の抗炎症性効果を達成するためにはトリアコンタ
ノールのために親水性キャリアが必要であることを結論
付けた。クラーク(Clark)の組成物は単にケン化され
た蜜ろうであったが、クラーク(Clark)が示すように
トリアコンタノールおよびパルミチン酸を含むであろう
ものだけではなく、実質的な成分として、ヘキサコサン
酸および様々な炭化水素も含んでいるだろうことを信じ
るためのいくつかの理由が存在する。クラーク(Clar
k)により測定されてきたと信じられている様々な組成
物のガスクロマトグラフィ質量分析の結果は信頼性のあ
るものではない。しかし、その結果は、少なくともその
ような組成物のいくつかが非常に複雑な混合物であり、
そのいくつかが低級アルカン、エステル、酸またはアル
コールであろうことを示唆している。これらが、クラー
ク(Clark)により効果的な抗炎症性組成物であると見
いだされたかどうかは知られていない。McKeough、Mark
& Spruance,S.L.は、テンジクネズミにおけるHSV−1
による背皮膚感染の治療において、分枝鎖エステル基材
中の5%トリアコンタノールの抗力を評価し、トリアコ
ンタノール中の有用成分が長鎖炭化水素であることを結
論付けた。(米国特許第4,670,471号のファイル中の未
公開報告)。
Revici,Emaunel,Sherwood,Bob E.,Benecke,Herman
P.,Rice,John M.,およびGeisler,Richard W.,米国特許
第4,513,008号は、5〜7の二重結合を有するC−20な
いしC−24のポリ不飽和酸、アルデヒドまたはアルコー
ルを用いて、宿主細胞内ウイルスを不活性化する方法に
ついて開示している。また、サンド(Sands)らによる
引用例Antimicrobial Agents and Chemotherapy 15,67
−73(1979(1〜4の二重結合を有するC−14ないしC
−20の不飽和アルコールの抗ウイルス活性)、スナイプ
ス(Snipes)らのAntimicrobial Agents and Chemother
apy 11,98−104(1977)(低い活性を有するC−20テト
ラエニルアルコール)およびSymp.Pham.Effects Lipids
(AOCS Monograph No.5)63−74(1978)(飽和長鎖ア
ルコールのより低い抗ウイルス活性の示唆)。
Katz,Martin & Neiman,Herbert M.米国特許第3,592,
930号は、グリコール溶剤、可塑剤、浸透剤および抗生
物質、ステロイド、抗ヒスタミン剤などのキャリアとし
て使用される補助剤を併用した、16から24の炭素の飽和
脂肪アルコールを15から45部含む賦形剤について開示し
ている。Ryde,Emma Marta & Ekstedt,Jan Erik,米国特
許第3,863,633号は、目の局所的な治療のための組成物
を開示し、その組成物は親油性物質、親水性の膨張可能
なポリマーおよび混合物のための安定剤として働く1−
ドコサノール、1−ヘキサデカノール、1−オクタデカ
ノールおよび1−エイコサノールのようなC−12ないし
C−22の界面活性アルコール10〜80%を含んでいる。
局所的に投与される組成物に関する先行技術および関
連技術の内容は以下のように要約されるであろう。短鎖
アルコール、すなわち炭素が約26未満は刺激性の傾向に
ある一方、長鎖アルコール、特に脂肪族アルコールは非
刺激性の傾向にある(Katzら、上記)。適当な親水キャ
リア中の1−トリアコンタノール、30−炭素不飽和脂肪
族アルコールは、皮膚の炎症状態を治療するに際して価
値があり、(またはクラーク(Clark)により使用され
た正確な組成物に従えば価値を有するだろう)、(クラ
ーク(Clark)、上記)。C−10ないしC−14の短鎖脂
肪族アルコールは、生体外において低い水準の殺ウイル
ス活性を示す一方、C−18アルコールは生体外において
識別可能な殺ウイルス活性を示さない(スナイプス(Sn
ipes)、上記)。C−20ないしC−24のポリ不飽和アル
コールは、宿主細胞内ウイルスを不活性化する(リベシ
(Revici)ら、上記)。C−16ないしC−24脂肪族アル
コールは、様々な生理活性を有する薬剤のためのキャリ
ア組成物において安定剤として有用である。
脂肪族アルコールに関して、スナイプス(Snipes)お
よびクラーク(Clark)の研究から、C−10からC−30
までの一連の脂肪族アルコールの殺ウイルス活性におい
て、C−10ないしC−14アルコール(ケイツ(Katz)に
より刺激性であるとまた報告されたもの)では、非常に
低いレベルで活性が現われ(生体外の研究が生体内での
結果を予測するために使用されるであるならば)、C−
16ないしC−28の範囲内では殺ウイルス活性が消失し、
しかも植物処理において独特の生理的効果を有すること
が示されてきたC−30アルコールである1−トリアコン
タノールでは唯一活性が現われるであろうこと(クラー
ク(Clark)の組成物が、彼が示すのと同様な、純粋な
トリアコンタノールまたはトリアコンタノールとパルミ
チン酸の混合物であったならば)が予想されるであろ
う。
クラーク(Clark)の組成物のあり得る両義性を考え
たとしても、C−20からC−28鎖長の脂肪族アルコール
について顕著な殺ウイルス活性があることは誰にも予測
されなかったであろう。
このような先行技術の否定的な教示にもかかわらず、
発明者は、活性成分がC−27ないしC−32脂肪族アルコ
ール、たとえばドコサノール、テトラコサノールおよび
ヘキサコサノールから本質的になる組成物が局所的に抗
炎症性を奏することを以前に発見しており(1989年4月
24日に提出された、この発明者の同時係属特許出願連続
番号第07/345,084号の「炎症性疾患の治療」、そこでの
開示の範囲に基づいて優先権が主張される出願を参照せ
よ)、さらにこのクラスの組成物が、適当なキャリア組
成で、ウイルス性の疾患の全身的治療において、および
疾患を引き起こすウイルスによる感染の予防または抑制
において、使用され得ることを決定した。
発明の概要 この発明は、生理学的に適合なキャリアにおける、1
つまたはそれ以上のC−27ないしC−32脂肪族アルコー
ルからなる組成物の治療されるべきヒトまたは他の動物
への静脈内、筋肉内、経皮または経口導入を含む、ヒト
または他の動物におけるウイルス疾患を予防すため、抑
制するためおよび治療するための方法において具体化さ
れ、さらにこのような方法を実施するための適当な組成
物に具体化される。
図面の簡単な説明 図1は、フレンド(Friend)ウイルスで引き起こされ
る赤白血病の抑制を示すデータである。
好ましい実施例の記述 方法は、唯一の生理学的に活性な物質がC−27ないし
C−32脂肪族アルコールである組成物、またはC−27な
いしC−32アルコールの有効性に影響しない他の生理学
的に活性な成分をさらに含んでもよい類似組成物を使用
して実施することができる。これらのアルコールと対応
する低分子量エーテル、たとえばこれらのアルコールの
メチル−、エチル−、プロピル−、などのエーテル誘導
体、および対応する低分子量エステル誘導体、たとえば
これらのアルコールのホルミル−、アセチル−、プロピ
ル−などのエーテル誘導体は、この発明のアルコールの
十分ではないが可能性のある等価物として扱われる。
キャリアの組成物は、キャリアが、治療されるべきヒ
トまたは他の動物の血液および組織と生理学的に適合
し、かつ生理学的な効果に干渉しない限り決定的なもの
ではない。
ヒトまたは動物の患者への静脈または筋肉注射に適当
な組成物は、適当なキャリアにおいて、アルコールの脂
肪族鎖中に27から32の炭素を有する1つまたはそれ以上
の脂肪族アルコールから本質的になる。たとえば、すべ
て重量パーセントで、0.1〜1.5%のベンジルアルコール
のような適当な防腐剤、0.25〜1%カルボキシメチルセ
ルロースナトリウムおよび0.005〜0.1%のポリソルベー
ト80のような安定剤、ならびにpHを5.0〜7.5に調整する
のに十分な水酸化ナトリウムまたは塩酸を含む等張食塩
液のキャリア溶液に懸濁された、0.1mg/ml〜300mg/mlの
上記アルコールの懸濁液は、静脈または筋肉注射のどち
らに対して使用されてもよい。
ヒトまたは動物の患者への静脈または筋肉注射に適当
なもう1つの組成物は、適当な防腐剤に加えて、アルコ
ール(1〜10%)、グリセリン(10〜20%)および水
(残量70〜89%)のキャリア溶液内で懸濁したこのよう
なアルコール0.1mg/ml〜300mg/mlの懸濁液で、適当なキ
ャリアにおいて、アルコールの脂肪族鎖中に27から32の
炭素を有する1つまたはそれ以上の脂肪族アルコールか
ら本質的になってもよい。
このような組成物は、0.1mg/50kg生体重から2g/50kg
生体重の範囲で患者への投与を与えるために適当な量で
注射されてもよい。少なくとも約0.1mg/生体重kgの範囲
で、生体において上述したアルコールのあるレベルを達
成しかつ維持することが望まれる。
この発明に従うアルコールは、ヒトまたは動物の患者
の粘膜系を通じて効果的に導入され得る。このような導
入は、たとえば、膣の、肛門の、口のまたは鼻の膜を通
じてであってもよい。適当な液体キャリアにおいて、ア
ルコールの脂肪族鎖中に27から32の炭素を有する1つま
たはそれ以上の脂肪族アルコールから本質的になる上記
液体組成物は、たとえば、口もしくは鼻の通路内にエア
ゾルとして、または生体の膣のもしくは肛門の通路内に
液体として、そのような液体組成物を導入することによ
り、治療されるべきヒトまたは動物の循環系内へのこの
ようなアルコールの粘膜導入のため使用されてもよく、
生体内においてこれらの複合物は、局所的にウイルスを
不活性化し、膜へのウイルスの通過を抑制し、かつ膜を
通過して患者の循環系内へ入りウイルスの活性および感
染力の抑制剤として作用し、さらにウイルスを不活性化
する。しかしながら、後者の適用では、ゲル、クリーム
または座薬がさらに簡便に使用される。
好都合な一実施例において、発明の方法は、このよう
なアルコールの脂肪族鎖中に27から32の炭素を有する1
つまたはそれ以上の脂肪族アルコールから本質的になる
膣内への組成物を含み、膣内でそれは精子の活性を抑制
しかつ精子細胞とメスの卵細胞との融合を阻止する。関
心のアルコール組成物は、もちろん、もし望まれるな
ら、避妊ペッサリーまたは他の避妊手段と組み合わせて
使用されてもよい。
上記に示されるように、ここで関心のアルコールは、
避妊組成物として作用するだろう。活性の態様は未だ十
分に調査されておらず、しかしこれらのアルコールが精
子の活性および生存力を減じ、かつ精子の卵細胞への結
合および浸透を抑制するかまたは阻止し、したがって受
精を阻止するものと信じられる。
同様に、アルコールを含有する組成物は肛門を通して
導入されてもよく、そこでそれはまたウイルスを不活性
化し、膜内へのウイルスの透過を抑制し、かつ膜を通じ
て患者の循環系へ入り、ウイルスの活性および感染力の
抑制剤として作用し、さらに循環系におけるウイルスお
よび循環系により生育された細胞を不活性化する。特定
のアルコールは、クリームまたは座薬組成物のような生
理学的に受け入れ可能ないかなる形状であってもよい。
典型的な座薬は、アルコールの脂肪族鎖中に、27から32
の炭素を有する1つまたはそれ以上の単独かまたは0.05
mgアルコール/キャリアgm〜400(またはより高値)mg
アルコール/キャリアgmの濃度の脂肪族アルコールから
本質的になる組成物から本質的になってもよい。ココア
バターは、そのままでまたは、たとえば酒石酸およびリ
ンゴ酸と混合して、座薬キャリア成分として一般的に使
用される。適当な分子量のポリエチレングリコールもま
た適当な座薬キャリアである。座薬はまた、メチルパラ
ベンまたはベンゼトニウムクロリドのような防腐剤、お
よび必要な場合にはpHを約pH5〜pH7.5の範囲に調整する
ための酸または塩基成分を含んでもよい。上記のいずれ
か、または他の適当な座薬キャリア組成物は、適当な避
妊薬および/または抗ウイルス座薬を形成するためアル
コールの脂肪族鎖中に27から32の炭素を有する1つまた
はそれ以上の脂肪族アルコールから本質的になる組成物
とともに使用されてもよい。商業的にかつ感覚的に受け
入れ可能であるように、座薬は、周囲の室温で、すなわ
ち一般的に約27℃の範囲内では固形でなければならず、
かつ正常な体温またはそれより僅かに低い温度で、すな
わち約37℃の一般的な範囲内で溶融しなけれぱならな
い。これらの温度は、もちろん、単に一般的な範囲であ
って、かつ正確な融点はあまり重要ではない。
このようなアルコールの経膜的導入は、このようなア
ルコールをストレートで少量導入することによって達成
され得るが、しかしこのような導入は調節することが困
難でありかつ効率的ではない。
適当なクリームまたはゲルキャリアにおいて、約0.1m
g/ml〜300mg/ml(またはより高値)の濃度で、アルコー
ルの脂肪族鎖において27から32の炭素を有する1つまた
はそれ以上の脂肪族アルコールから本質的になるクリー
ムおよびゲル組成物がまた効果的に使用され得る。この
ようなゲルは、たとえば、Carbomer すなわちアリルサ
ッカロースで架橋したポリアクリル酸のような懸濁剤、
ポリエチレングリコール、水および適当な防腐剤を含ん
でもよい。適当なクリーム基材は、たとえば、pH5〜pH
7.5のpHに調整された適当な防腐剤とともに、白ワセリ
ン、ポリオキシエチレンステアレート、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、プロピレングリコール、イ
ソプロピルミリステート、ソルビタンモノオレートおよ
び水を含んでもよい。
ここで関心のアルコールはまた、ヒトまたは動物の患
者の循環系への経膜的浸透のため、さらには空気感染ウ
イルスからの感染に対する予防のため、生理学的に受け
入れ可能な適当なキャリアにおいて、アルコールの脂肪
族鎖に27から32の炭素を有する1つまたはそれ以上の脂
肪族アルコールから本質的になる組成物の吸入により導
入され得る。先に述べた液体組成物は、たとえば、噴霧
器内に詰められ、かつ習慣的な態様で鼻または口の経路
を通じて導入されてもよい。アルコールの脂肪族鎖にお
いて27から32の炭素を有する1つまたはそれ以上の脂肪
族アルコールから本質的になる典型的な組成物は、希釈
剤、防腐剤、pH調整剤などとともに、トリクロロモノフ
ルオロメタンおよび/またはジクロロジフルオロメタン
のようなエアゾル噴射剤中に懸濁される。典型的なエア
ゾル組成物は、粘膜に実質的にストレートのアルコール
を配達する。典型的な耳薬組成物は、鼓膜に実質的にス
トレートのアルコールを配達する。類似の液剤は、目、
耳および口へ、これらの各々の器官における膜への塗布
および膜を通じての透過のため適当な点滴器を使用して
適用されてもよい。
全ての経膜的組成物は、他の成分に加えて、浸透促進
剤をまた含んでもよい。多くのこのような促進剤は、浸
透促進剤として知られており、かつこの発明の組成物に
おいて使用されてもよい。このような賦形剤の1つは、
ジメチルスルホキシドであり、それは米国特許番号第3,
551,554号に記載される。他のこのような浸透促進剤
は、米国特許番号第3,989,816号、第3,991,203号、第4,
112,170号、第4,316,893号、第4,415,563号、第4,423,0
40号、第4,424,210号、第4,444,762号に記載され、時に
Azone と呼ばれる。
天然に見い出され、かつ関心の濃度範囲では本質的に
非中毒性であるこれらのアルコールがかなりの抗ウイル
ス効果を有するという発見は、非常に重要であると考え
られ、なぜならば、いかなる顕著な副作用もなく、かつ
本来より中毒性の化合物を用いれば要求されるような治
療内科医による熱心なモニターリングの必要もなく、ウ
イルス病に対する治療のためおよびヒトまたは他の動物
の患者へのウイルス感染の可能性を阻止するかまたは少
なくともかなり減じるために、安全でかつ効果的な方法
を提供するのに道が開けたからである。
後天性免疫不全症候群(AIDS)に対する治療として、
AIDSにさらされるかおよび/またはAIDSの症状を呈する
ことなくAIDSウイルスを保有しているヒトの予防的治療
のための方法として、さらにAIDSおよびウイルスにより
引き起こされる疾患による感染の危険を回避するかまた
は減ずるための方法および組成物として、この発明は重
要な改良として扱われる。
発明のもう一つの重要な局面では、HTLV−1、HSV−
1、HSV−2、サイトメガロウイルス(SMV)、エプスタ
イン−バールウイルス(EBV)およびインフルエンザウ
イルスのような、脂質を含有するウイルスによる患者の
感染から生じる疾患の安全でかつ効果的な治療の態様が
提供され得る。
個人的接触、汚染した血液もしくは組織または研究室
器具もしくは装置との接触、エアゾール伝染などにより
伝染される、HIV、HSV−1、HSV−2、CMV、EBV,インフ
ルエンザウイルスおよび他のウイルスのようなウイルス
による感染の危険は、この発明の方法および組成物によ
って実質的に減じることができる。
この発明のアルコールの活性のもう一つの態様は、悪
性腫瘍の成長および/または転移の抑制または予防にあ
ると信じられる。もし、たとえば癌細胞が転移できなか
ったりまたは転移率が減じられるなら、その後癌の広が
りはブロックされるかまたは減じられるだろう。存在す
る癌性細胞の自然のもしくは薬剤によって引き起こされ
る死滅または破壊と結びついた癌細胞転移の顕著な抑制
は、疾患の部分的または全体的な軽減をもたらすだろ
う。もちろん、同じ原理は細胞転移により増殖されるど
のような疾患にもあてはまる。したがって、この発明
は、非ウイルスにより引き起こされる疾患およびウイル
ス複製に依存せずしかし転移により拡大される疾患の治
療において有用であるものと見なされる。
この方法において有用な組成物の本質的な構成物は、
アルコールの脂肪族鎖において27から32の炭素を有する
1つまたはそれ以上の脂肪族アルコールであり、かつキ
ャリアの組成物はあまり重要ではなく、かつ様々なバリ
エーションに従うことが前記から容易に理解されるであ
ろう。
産業的な応用 この発明は、ヒトおよび他の動物のウイルスによって
引き起こされる疾患の治療および抑制に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−96018(JP,A) 特開 昭59−73513(JP,A) 特開 昭58−206517(JP,A) 特開 昭50−76220(JP,A) 特開 昭59−73533(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/045 A61P 31/12 CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】27〜32の炭素を有する少なくとも1つの脂
    肪族アルコールを含み、循環系に投与するためのもので
    ある、抗ウイルス組成物。
  2. 【請求項2】筋肉注射に適合するものである、請求項1
    に記載の抗ウイルス組成物。
  3. 【請求項3】経膜的浸透に適合するものである、請求項
    1に記載の抗ウイルス組成物。
  4. 【請求項4】静脈注射に適合するものである、請求項1
    に記載の抗ウイルス組成物。
  5. 【請求項5】経膜的導入に適合する坐剤の形態である、
    請求項1に記載の抗ウイルス組成物。
  6. 【請求項6】前記少なくとも1つのアルコールが、0.1m
    g/ml〜300mg/mlの濃度で存在する、請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の抗ウイルス組成物。
  7. 【請求項7】前記少なくとも1つのアルコールが、製薬
    的に許容されるキャリア1gあたり0.05mg〜400mgの濃度
    で存在する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗ウ
    イルス組成物。
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