JP3063889U - 衝撃緩和装置。 - Google Patents

衝撃緩和装置。

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 二輪車等の交通事故時、高所作業者の落下事
故時等に、運転者、作業者の身体を衝撃から保護する衝
撃緩和装置を提供する。 【解決手段】 二輪車等の搭乗者、高所作業者等が着用
する衣服状本体の外皮1と内皮の間、あるいは保護され
る対象の物品にあわせた本体形状の外皮と内皮の間に、
真空引きされ収納される充填材の異なる内室外室の二重
構造を持つ気室を単数あるいは複数室設け、作動時には
交換可能な起動用鍵2により大気圧流出入口5から注入
される大気を気室内の充填材の反発力により2段階に充
填することから瞬時に気室を膨張させ、衝撃時に大気圧
流出入口と口径の異なるインナーバルブにより大気圧流
出時にバルブの口径差から発生する内室外室の内圧の差
と内室外室のそれぞれに充填される高密度と低密度の充
填材の反発力の差による二重二段階緩衝機構により人
体、物品等への衝撃を緩和するものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、保護用具として非作動時にも機能的装備であり、作動時には充填材 の異なる内室外室の二重構造の気室に備えられた大気圧流出入口と口径の異なる インナーバルブにより、二重二段階緩衝機構となる外皮と内皮を含む本体と、交 換可能な起動用鍵に関するものであり、その全体が緊急保護用具として着用者あ るいは管理者の判断を待つ事なく緊急時の物理的現象を起動要因として作動効果 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、二輪車等の搭乗者保護用具、高所作業者の落下保護用具、チャイルドシ ート、梱包材等においては、緊急時に圧縮されたガス等を気室に充填するか、密 閉された気室を有するか、あるいは反発力のある素材により緩衝作用を得るもの 等が存在するが、本考案のように緊急時の物理的現象を起動要因として作動し大 気圧の流出入時にバルブの口径差から発生する内室外室の内圧の差と内室外室の それぞれに充填される高密度と低密度の充填材の反発力の差による二重二段階緩 衝機構により、着用者、使用者の人体への衝撃、あるいは搬送中の荷物等への衝 撃を緩和するものは存在していない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
二輪車等の交通事故災害時、高所作業者の落下事故時、物品の搬送事故時、収 蔵品の地震災害発生時等においては、搭乗者、着用者、物品が何らかの要因にお いて落車、落下し構造物あるいは路面、壁面に身体、物品を強打し全身打撲、首 、脊椎、胸骨等の骨折、内臓破裂、衝撃による損壊等により重傷または死亡、あ るいは物品価値の損失が発生する場合が多数をしめ、この結果、家族の悲しみは もとより経済的な打撃も大きく、社会問題となっているのが現状である。このよ うな状況下において搭乗者、着用者の頭部保護に対するヘルメットの有効性は明 らかな進歩であったが、本考案は、非作動時においても二輪車等の搭乗者、高所 作業者、搬送中あるいは収蔵中の物品が日常経常的に使用するにあたって充分機 能的であり、本考案が起動する交通事故災害時、落下事故発生時、搬送中事故時 、地震災害発生時には従来無防備であった身体の首、胸部、腹部、背中、腰部又 は物品を衝撃より保護し重傷、死亡あるいは物品の損壊に至らしめまいとするも のである。
【0004】 又、本考案の形状については、二輪車等の搭乗者、高所作業者特有の運動性と 自由度ならびに搬送、収蔵スペースを確保するために非作動時に保護対象にあわ せたコンパクトな形状を保持するものであると共に、その形状製作の自由度によ りそのものの有効な機能が失われる事が無いものである。
【0005】 作動に関しては、起動用鍵により単純ながら自動的でかつ確実に起動装置が働 くように考案されおり、搭乗者、着用者、管理者の意志に反して起こり得る交通 事故災害、落下事故災害、搬送中事故災害、地震災害による重傷、死亡事故、物 品損壊の問題を、搭乗者が二輪車等に搭乗の際、あるいは高所作業者が高所作業 中、物品が運搬もしくは収蔵中、無防備であるがために発生する現状から解消し ようとするものである。
【0006】 本考案の構造は、その形状の如何をとわず非常に単純であり、かつ大気圧を利 用するがゆえに本体自体を作動させる高圧ボンベ、高気圧に対処する弁構造なら びに皮膜といったものを必要としないものである事から、軽量で取り扱いが簡易 であると共に補修が容易であり、反復使用を前提とする事から使い捨てによる産 業廃棄物の増加問題に対応するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、二輪車等の搭乗者、高所作業者等が着用する衣服状の外皮と内皮の 間、あるいは保護される対象の物品にあわせた形状の外皮と内皮の間に、真空引 きされ収納される充填材の異なる内室外室の二重構造を持つ気室を単数あるいは 複数室設け、作動時には交換可能な起動用鍵により大気圧流出入口から注入され る大気を気室内の充填材の反発力により2段階に充填することから瞬時に気室を 膨張させ、衝撃時に大気圧流出入口と口径の異なるインナーバルブにより大気圧 流出時にバルブの口径差から発生する内室外室の内圧の差と内室外室のそれぞれ に充填される高密度と低密度の充填材の反発力の差による二重二段階緩衝機構に より、二輪車等の交通事故災害、高所作業事故特有の状況といえる車両、高所よ り投げ出され落下した搭乗者、着用者が路面、路上構造物、壁面等に激突する際 の人体への衝撃、あるいは搬送中、収蔵中の物品等への衝撃を緩和するものであ る。
【0008】 外皮および内皮は保護対象にあわせた形状を持つものであるが、二輪車等の搭 乗者、高所作業者等人体を保護する衣服状の形状を持つ場合、通常時は外皮およ び内皮を形成する繊維等の防水、防風機能により搭乗者、着用者の身体の冷えを 緩和すると共に事故災害発生時には摩擦、衝撃を気室に直接伝えることなく緩和 させる役割をおうものである。又、非作動時にも外皮には他車あるいは管理者か ら搭乗者、着用者の位置確認が容易にできる逆反射性テープ、レインフード、蓋 付きポケット、透明ドキュメントホルダー、パウチ式雨具入れ、デパックタイプ 蓋付き物入れを備え二輪車等の搭乗者あるいは高所作業者の一般的使用状況に対 応していると共に作動時には収納する携帯品を積極的に衝撃時の緩衝材として使 用する構造を持つものである。
【0009】 外皮および内皮は保護対象にあわせた形状を持つものであり、搬送中の物品損 壊事故、収蔵時の地震災害発生等による物品の損壊事故に対応する場合、物品の 形状と規模により外観が異なるものであるが、通常時は外皮を形成する繊維、合 成樹脂等の防水、防風機能により物品を保護し搬送中事故、地震災害発生時等に は摩擦、衝撃を気室に直接伝えることなく緩和させる役割をおうものである。又 、非作動時にも外皮には管理者から物品の位置確認が容易にできる逆反射性テー プ、蓋付きポケット、透明ドキュメントホルダーを備え一般的使用状況に対応し ていると共に作動時には蓋付きポケットに収納する合成樹脂製のパテンを積極的 に衝撃時の局面的衝撃分散緩衝材として使用する構造を持つものである。
【0010】 起動用鍵本体は大気圧流出入口と一体を成し、内室に外皮と外室を貫通する形 で設けられ、交換可能なネジ込み式蓋と一体を成すケーブルガイド、安全装置、 蓋に装着されるシールならびにケーブルと固定装置より成り立つ鍵と組み合わさ れるものである。作動は、ネジ込み式蓋の蓋に装着されるシールの封印が鍵によ り除去されることから、真空引きにより圧縮されていた内室、外室に大気圧流出 入口から大気が流入し、圧縮充填されていた充填材の反発復元力により気室の膨 張を行うものである。
【0011】 特徴的である鍵は、二輪車、構造物等に着脱可能であるが接続固定される装置 が設けられるものであり、交換可能なネジ込み式蓋にはめ込み式の喇叭状のケー ブルガイドにより、災害発生時に予測不能である鍵本体正面180度四方の鍵の 動作に対応した形状により動作の死角を無くすものである。
【0012】 特徴的である鍵は、ネジ込み式蓋の交換により本体の再利用を容易にする構造 を有するものである。
【0013】 又、鍵は非使用時に対応し、鍵のケーブルを固定する安全装置をネジ込み式蓋 の一体構造中に備えるものである。これは、着用、設置、点検等において安全装 置をかけた状態で行うことにより、無用な誤作動を回避することができるもので あるのみならず、本考案の保管時における保管スペースの有効性に優れるもので ある。
【0014】 鍵は搭乗者、着用者、管理者が有効と判断し調整した一定の長さのケーブルの 一端に、二輪車等の車両あるいは構造物等の一部に固定する装置を備え、他の一 端がネジ込み式蓋と一体を成すケーブルガイド、安全装置、蓋に装着されるシー ルで成り立つものである。これは二輪車等の搭乗に関する基本である車両と身体 が離れない事を原則として、交通事故災害発生時には、ほぼ搭乗者の身体と車両 が物理的に離されてしまう動きを、起動用鍵本体と鍵の固定装置を繋ぐケーブル 自由度の限界長を越えて搭乗者が離れた場合シールが除去される事により、搭乗 者の判断を待つ事なく自動的に瞬時に作動することで緊急時の対応を解決してい るものである。同様に高所作業における高所作業員の落下事故発生時、物品の搬 送中の搬送事故発生時、収蔵品の地震災害発生時等も保護すべき対象が何らかの 原因により、着用者、管理者の意図なくしてケーブル自由度の限界長を越えて移 動することを作動要因とするものである。
【0015】 二輪車等の搭乗者、高所作業者等が着用する衣服状の外皮と内皮の間、あるい は保護される対象の物品にあわせた形状の外皮と内皮の間には、真空引きされ収 納される充填材の異なる内室外室の二重構造を持つ気室が単数あるいは複数室設 けられるが、複数の気室は内室は内室どうし、外室は外室どうしの気道により通 気が確保され、内室と外室間は大気圧流出入口より口径の小さいインナーバルブ により気道が確保されているものである。この複数の気室の存在は本体が衣服状 の形状を持つ場合には運動性の自由度を確保するものであり、物品にあわせた形 状を持つ場合は、より複雑な保護されるべき物体の形状に効果的に対応するもの である。
【0016】 内室と外室間は大気圧流出入口より口径の小さいインナーバルブにより気道が 確保され、気室が衝撃を受けた状態では内室と外室内の大気流出量の差が衝撃を 吸収し緩和するものである。
【0017】 内室内および外室内に真空引きされてそれぞれ充填される圧縮可能な充填材は 、作動時に気室内が大気圧内に解放された状態において反発復元し気室を膨張さ せるものであるが、内室には高密度充填材、外室には低密度充填材が充填される ことにより、気室が衝撃を受けた状態では、その反発力の差が衝撃を吸収し緩和 するものである。
【0018】 真空引き用に逆流防止弁を備え独立して内室に連接される吸引弁は内皮を貫通 する形で設けられ、点検、再使用に際しての作業を容易にするものである。
【0019】 内室、外室および起動用鍵本体、大気圧流出入口、インナーバルブ、吸入弁は 大気圧以上の加圧を構造上受けない為、その形状、規模にかかわらず肉薄の構造 であり、その結果として本考案の衝撃緩和装置の実用化にとって重要なファクタ ーである自重の軽量化を実現するものである。
【0020】 本考案の衝撃緩和装置は全体として機械的な装置および構造を有しないもので あり、その事実により機械的故障による作動不良を回避するものである。
【0021】
【作用】
二輪車等の搭乗にはハンドルから手を離さない、常に身体でバランスをとる必 要がある、高所作業においては身体でバランスをとりながら別途作業内容をこな さねばならない、搬送中の物品には常時管理者が随行不可能な環境が存在する、 収蔵品に対しては地震災害発生時期の予測は不可能である等の特有の条件が存在 するが、本考案はそのひとつ、あるいは全てが破綻した時点において瞬時に起動 することを物理的な条件で解決している。つまり鍵の一端を二輪車等の車両ある いは構造物に固定し、他の一端が起動用鍵本体に装着され安全装置を解除した状 態で、搭乗者、使用者の身体、又は物品が二輪車等の車両あるいは構造物からケ ーブル自由度の限界長を越えて移動する状況が発生すると、鍵となるシールが起 動用鍵本体から物理的に引き離されることで自動的に大気が真空状態に保たれて いた気室に注入され、充填材の復元反発力により気室が膨張することにより、本 考案の本体形状が衣服形状をとった場合には、これを着用している搭乗者、着用 者が路面、路上構造物、壁面、建築構造物等に激突する際の人体への衝撃を緩和 するものであり、本考案の本体形状が保護すべき対象の物品にあわせた形状をと った場合には、物品に対する衝撃を緩和するものである。
【0022】 本考案は、二輪車等の交通事故災害時に特有の搭乗動作、高所作業者の落下事 故時に特有作業動作、物品の搬送事故時、収蔵品の地震災害発生時等に特有の事 故災害発生環境を起動要因とすることにより自動的に起動し、作動が数秒で完了 するものである。
【0023】 本考案は、二輪車等の通常条件下における搭乗状況、高所作業者の通常条件下 における作業状況、物品等における搬送状況、収蔵状況下においては膨張装置は 作動しない。又、安全装置を作動させた場合も同様に作動しないものである。し かし、通常の条件下における搭乗状況、作業状況あるいは搬送、収蔵状況におけ る非作動状態においても外皮、内皮を形成する繊維等による防風、防水機能の確 立、逆反射テープによる他者からの確認度の向上、必要とされる収納部の一体化 等による搭乗者、作業者のバランス性の向上等の日常的な使用環境における機能 が充実するものである。
【0024】
【考案の実施の形態】
本考案は、一端に二輪車あるいは構造物等に着脱可能であるが固定される装置 、逆の一端に交換可能なネジ込み式蓋にはめ込み式の喇叭状のケーブルガイド、 安全装置ならびに蓋に装着されるシールを持ちそれを搭乗者が有効と判断し調整 した一定の長さのケーブルでつないだ鍵となるものの組み合わせと、搭乗者、作 業者が着用する衣類形状、あるいは保護されるべき物品にあわせた形状と規模を 有する本体の二つを同時に使用することにより効果が得られるものである。本体 は外皮と内皮を有し、内皮と外皮の間には非作動時に真空引きにより圧縮収納さ れる単数あるいは複数の内室外室の気室、内室外室にそれぞれ充填され圧縮され ている高密度と低密度の充填材、内室外室をつなぐインナーバルブ、外皮外室を 貫通し内室に連絡する起動用鍵本体と一体である大気圧流出入口、内皮を貫通し 内室へとつながる吸引弁を備えるものであり、作動は一連の鍵が鍵本体にネジ込 まれている鍵の先端に存在する蓋に装着されたシールを引きはがす事から起動さ れ、大気圧流出入口より流入した大気は内室の圧縮収納されていた高密度充填材 を原形に復元する事により反発力を回復させ内室を膨張し、さらにインナーバル ブより外室に流入し外室に圧縮収納される低密度充填材を原形に復元させる事に より外室を膨張させるものである。 本考案の本体が何らかの要因により衝撃を受けた場合、外室内部に注入された 大気は外部よりの圧縮作用を受けインナーバルブより内室へと流出し、同様に圧 縮を受けた内室内部の大気は大気圧流出入口より外部へと流出するが、この際に インナーバルブと大気圧流出入口の口径差による外室内室内の圧力変化の発生を 衝撃緩和装置として使用すると共に、外室の低密度充填材、内室の高密度充填材 のそれぞれの反発力の差を衝撃緩和装置として使用するものである。
【0025】
【実施例】
以下、添付図に従って実施例を説明する。 図1は、本考案の本体が衣服形状をとった場合の作動概念図であり二輪車搭乗 中の搭乗者が交通事故災害発生時にどのような姿勢で落車しようとも、鍵のシー ルが引きはがされて本考案が起動する状況をあらわしている。
【0026】 図2は、本考案の本体が衣服形状をとった場合の作動概念図であり高所作業中 の作業員が高所作業事故災害発生時にどのような姿勢で落下しようとも、鍵のシ ールが引きはがされて本考案が起動する状況をあらわしている。
【0027】 図3は、本考案の本体が保護されるべき物品にあわせた形状を有する場合の作 動概念図であり搬送中あるいは収蔵中の物品が何らかの要因における事故、災害 発生時にどのような姿勢で転倒あるいは落下等の状況が発生しようとも、鍵のシ ールが引きはがされて本考案が起動する状況をあらわしている。
【0028】 図4は、一端に二輪車あるいは構造物等に着脱可能であるが固定される装置、 逆の一端にネジ込み式蓋にはめ込み式の喇叭状のケーブルガイド、安全装置なら びに安全装置用ピンとネジ込み式蓋に装着されるシールを持ち、それを搭乗者、 着用者、管理者が有効と判断し調整した一定の長さのケーブルでつないだもので あり、搭乗者、着用者の姿勢の破綻、あるいは搬送中収蔵中の物品の管理者の意 図しない移動を本考案の装置の起動にむすびつけるものである。ケーブルは搭乗 者、着用者、管理者が有効と判断した長さに調整爪により調整されるもので、a は、その構成概念図であり、bは断面の概念図である。
【0029】 図5は、本考案の本体が衣服形状をとった場合の本体外観概念図の一例である 。本体は不燃性の化学合成繊維等に防水加工された二層構造の外皮と内皮に包ま れ、外皮上には防食樹脂製ジッパー、逆反射性テープ、蓋付きポケット、透明ド キュメントホルダーを備え、非作動時には吸入弁より真空引きにより圧縮収納さ れる低密度充填材を内包する外室と高密度充填材料を内包する内室の二重構造の 気室、外室と内室を連絡するインナーバルブ、外室と外室間そして内室と内室間 を連絡する気道を内蔵し、大気圧流出入口と一体構造であり外皮外室を貫通し内 室に直結される起動用鍵本体、内皮を貫通し内室に直結する吸入弁が組み合わさ れるものであり、目的にあわせ、それらの形状、規模ならびに位置関係が自由に 設定できるものである。
【0030】 図6は、本考案の本体が保護されるべき物品にあわせた形状を有する場合の本 体外観概念図の一例である。本体は不燃性の化学合成繊維等に防水加工された二 層構造の外皮と内皮に包まれ、外皮上に防食樹脂製ジッパー、逆反射性テープ、 蓋付きポケット、透明ドキュメントホルダーを備え、非作動時には吸入弁より真 空引きにより圧縮収納される低密度充填材を内包する外室と高密度充填材料を内 包する内室の二重構造の気室、外室と内室を連絡するインナーバルブ、外室と外 室間そして内室と内室間を連絡する気道を内蔵し、大気圧流出入口と一体構造で あり外皮外室を貫通し内室に直結される起動用鍵本体、内皮を貫通し内室に直結 する吸入弁が組み合わされるものであり、目的にあわせ、それらの形状、規模な らびに位置関係が自由に設定できるものである。
【0031】 図7は、非作動時における本考案の起動用鍵と起動用鍵本体、外皮と内皮、内 室外室の気室、インナーバルブ、気道、低密度充填材、高密度充填材、吸入弁の 概念関係を示す断面図であり、形状、規模、構成位置にとらわれる事のない図で ある。起動用鍵本体に起動用鍵が取り付けられ安全装置がかけられた状態におい て吸入弁より真空引きを行う事により内室、外室、気道内部の大気が抜かれ同時 に低密度充填材ならびに高密度充填材も圧縮される、完全に圧縮が行われ吸引弁 が閉じられる事により保管準備、使用準備が完了し、使用に際し人体への着用あ るいは物品への設定が終了後、安全装置を解除するものである。
【0032】 図8は、作動時における本考案の起動用鍵と起動用鍵本体、外皮と内皮、内室 外室の気室、インナーバルブ、気道、低密度充填材、高密度充填材、吸入弁の概 念関係を示す断面図であり、形状、規模、構成位置にとらわれる事のない図であ る。起動用鍵がシールごと起動用鍵本体より外れ、大気が大気圧流出入口より流 入することにより、気道、インナーバルブを通じ内室外室内に圧縮収納されてい る低密度充填材、高密度充填材を解放復元し反発力を回復させるものである。起 動用鍵による起動後、本考案の本体が何らかの要因により衝撃を受けた場合、外 室内部に注入された大気は外部よりの圧縮作用を受けインナーバルブより内室へ と流出し、同様に圧縮を受けた内室内部の大気は大気圧流出入口より外部へと流 出するが、この際にインナーバルブと大気圧流出入口の口径差による外室内室内 の圧力変化の発生が衝撃波を打ち消しあい緩衝装置として作用すると共に、外室 の低密度充填材、内室の高密度充填材のそれぞれの反発力の差が全体として衝撃 緩和装置として働くものである。
【0033】
【考案の効果】
本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0034】 請求項1の二重二段階緩衝機構として働く単数あるいは複数の内室外室の気室 および低密度充填材、高密度充填材は、本考案の作動条件下において本体に外部 より何らかの要因により衝撃を受けた時点において、外室内部の大気は外部より の圧縮作用を受けインナーバルブより内室へと流出し、同様に圧縮を受けた内室 内部の大気は大気圧流出入口より外部へと流出するが、この際にインナーバルブ と大気圧流出入口の口径差による外室内室内の圧力変化の発生が衝撃波を打ち消 しあい緩衝装置として作用すると共に、外室の低密度充填材、内室の高密度充填 材のそれぞれの反発力の差が全体として二重二段階衝撃緩和機構として有効な緩 衝能力を得ているものである。
【0035】 請求項2の本考案の非作動時において、内室外室およびそれぞれに充填される 低密度充填材、高密度充填材は非作動時に真空引きにより圧縮収納される事によ り本体を保護対象にあわせたコンパクトな形状に保ち、二輪車等の搭乗者、高所 作業者特有の運動性と自由度ならびに搬送、収蔵スペースを確保すると共に、そ のものの有効な機能が失われる事が無いものである。
【0036】 請求項3の起動用鍵については、二輪車等の交通事故災害時、高所作業者の落 下事故時、物品の搬送事故時、収蔵品の地震災害発生時等の危険な環境において 搭乗者、使用者および物品の姿勢の物理的変化を物理的な鍵の作動と連動させる ことで使用者および管理者の判断をまたずして自動的に起動するものであると共 にケーブルガイドとの組み合わせで鍵本体正面180度四方の鍵の動作に対応し た形状により動作の死角を無くすものである。又、ネジ込み式蓋と一体を成す起 動用鍵の交換により本体の再利用を確実かつ容易にするものである。
【0037】 請求項4の形状、規模、構成位置の自由度を可能とする構造は、本考案が保護 されるべき対象の形状の如何をとわず、組み合わされる構造が非常に単純であり 、かつ大気圧を利用するがゆえに、過去の膨張式衝撃緩和装置に比べ本体自体を 作動させる高圧ボンベ、高気圧に対処する剛性を有する弁構造と皮膜といったも のを必要としないものである事から、気室内に流入される大気量の制限、形状に よる気圧制限ならびに重量、部品点数の増加から解放され、形状、規模、構成位 置を保護されるべき対象と環境にあわせ設定する事が可能なものである。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本体が衣服形状の場合の作動概念図の一例
【図2】本体が衣服形状の場合の作動概念図の一例
【図3】本体が保護されるべき物品にあわせた形状を有
する場合の作動概念図の一例
【図4】起動用鍵関連図
【図5】本体が衣服形状の場合の外観概念図の一例
【図6】本体が保護されるべき物品にあわせた形状を有
する場合の外観概念図の一例
【図7】非作動時の本体構造概念断面図
【図8】作動時の本体構造概念断面図
【符号の説明】
1 外皮 2 起動用鍵 3 固定装置 4 ケーブル 5 大気圧流出入口 6 保護対象 7 防蝕樹脂製ジッパー 8 調整爪 9 ネジ込み式蓋 10 喇叭状ケーブルガイド 11 安全装置 12 安全装置用ピン 13 シール 14 蓋付きボケット 15 透明ドキュメント・ホルダー 16 逆反射性テープ 17 パテンポケット 18 内皮 19 内室 20 外室 21 低密度充填材 22 高密度充填材 23 インナーバルブ 24 気道 25 吸入弁

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本考案の衝撃緩和装置とは、二輪車等の
    交通事故災害時、高所作業者の落下事故時、物品の搬送
    事故時、収蔵品の地震災害発生時等の危険な環境におい
    て使用者、管理者の判断をまたずして自動的に起動し、
    外皮と内皮の間に真空引きにより圧縮され収納される充
    填材の異なる単数あるいは複数の内室外室の二重構造の
    気室に備えられた大気圧流出入口と口径の異なるインナ
    ーバルブにより、衝撃時に起動用鍵により大気圧中に気
    室内が解放された状態においてバルブの口径差から発生
    する内室外室の内圧の差と内室外室のそれぞれに充填さ
    れる高密度と低密度の充填材の反発力の差による二重二
    段階緩衝機構により、着用者、使用者の人体への衝撃、
    あるいは搬送中、収蔵中の物品への衝撃を緩和すること
    を特徴とする衝撃緩和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衝撃緩和装置において、
    大気圧流出入口と吸引弁を共有する内室は膨張時にイン
    ナーバルブにより外室と大気を共有し、内室には圧縮可
    能な高密度充填材、外室には圧縮可能な低密度充填材を
    それぞれ膨張材として備えるものであるが、起動用鍵に
    より大気圧流出入口が密封され、吸引弁により真空引き
    後密閉されることにより非作動時には圧縮された状態を
    保持する構造を有することを特徴とする衝撃緩和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の衝撃緩和装置において、
    起動用鍵は大気圧流出入口と一体を成す起動用鍵本体と
    交換可能なネジ込み式蓋にはめ込み式の喇叭状のケーブ
    ルガイド、安全装置ならびに蓋に装着されるシールおよ
    びケーブルと固定装置により成る鍵の組み合わせにより
    成り立ち、鍵のケーブルの一端に、二輪車等に着脱可能
    であるが接続固定される装置が設けられるものであり、
    鍵本体正面180度四方の鍵の動作に対応した形状によ
    り動作の死角を無くすものであると共に、ネジ込み式蓋
    の交換により本体の再利用を容易にする構造を有するこ
    とを特徴とする衝撃緩和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の衝撃緩和装置において、
    本体の形状と規模ならびに構成位置は、人体、物品等の
    衝撃を緩和し保護すべき対象の形状と規模ならびに使用
    環境にあわせ組み合わされ、衝撃発生時に使用者、管理
    者の判断を待つ事なくして自動的に起動されるものであ
    り、その形状、規模、構成位置の自由度を可能とする構
    造を有することを特徴とした衝撃緩和装置。
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