JP3063739U - 紐状装身具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ネックレスやブレスレットなどの紐状装身具の
新規な形態のものを提供する。 【解決手段】ケーシング内に弾性体を充填してなる複数
個の自在留具(9a)…(9j)のそれぞれに形成された貫通孔
に装身具用の鎖、ワイヤー、紐等の装身具用紐状体
（６）を挿通させた際に、それぞれの自在留具の弾性体
が常時該装身具用紐状体を押付けて該紐状体の任意の位
置にこれら自在留具(9a)…(9j)が係止されるようにし、
さらにこれら各自在留具の間の紐状体に、該紐状体が緩
挿する大きさの貫通孔（７）を形成した装飾部品(8a)…
(8b)を１又は２以上緩挿したことを特徴とする紐状装身
具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はネックレスやブレスレットなどに使用される装身具に関するものであ り、特に装飾部品の位置を自在に変えることができるものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来この種の装身具としては、鎖、ワイヤー、織布製あるいは皮製の紐等の紐 状体をそのまま環状に形成して使用しているものや、このような紐状体に例えば 真珠、宝石、貴金属、金属、プラスチック、ガラス等の装飾部品を挿通して使用 するものがあった。 本考案は紐状体に装飾部品を取付けたネックレスなどの紐状装身具における、 該装飾部品の新規な取付け構造を提供するものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのように新たな紐状装身具を検討した結果、実用新案登録第３０５ ８１２１号や実願平１１―１５８５号に開示の自在留具を使用することにより、 全く新規な紐状装身具を提案できたものである。

【０００４】 即ち本考案は、ケーシング内に弾性体を充填してなる複数個の自在留具のそれ ぞれに形成された貫通孔に装身具用の鎖、ワイヤー、紐等の装身具用紐状体を挿 通させた際に、それぞれの自在留具の弾性体が常時該装身具用紐状体を押付けて 該紐状体の任意の位置にこれら自在留具が係止されるようにし、さらにこれら各 自在留具の間の紐状体に、該紐状体が緩挿する大きさの貫通孔を形成した装飾部 品を１又は２以上緩挿したことを特徴とする紐状装身具であり、この際装身具用 紐状体に偶数個の自在留具を貫通係止させ、隣合った一対の自在留具間にそれぞ れ１又は２以上の装飾部品を緩挿したのはより有効である。

【０００５】 先ず本考案で使用する自在留具としては、図１に示すように金属製、プラスチ ック製などの中空ケーシング（１）内に弾性樹脂やゴムなどの弾性体（２）を充 填し、該ケーシング（１）及び該弾性体（２）を貫通する貫通孔（３）（３’） を設けたもので、さらに該ケーシング（１）に設ける貫通孔（３）はこれに挿通 させる紐状体の外径より大きく形成し、該弾性体（２）に設けた貫通孔（３’） は該紐状体の外径より小さく形成する。 このような自在留具に、鎖、ワイヤー、各種紐などの紐状体を挿通させると、 該紐状体は上記弾性体（２）の貫通孔（３’）内で該弾性体により周囲から押付 けられるので、該自在留具は紐状体の任意の位置に係止することができる。さら にこの自在留具を移動するときには、この押付け力による抵抗に抗して手で動か せば容易に移動できる。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面により説明する。図２に示すように両端にそれぞれ 相互の留金具（４）（５）を取付けたネックレス用鎖（６）に、該鎖（６）の外 径より十分大きい径の貫通孔（７）を形成した装飾用ガラス球(8a)(8b)(8c)(8d) (8e)を５個挿通させた。さらにそれぞれのガラス球の両側の該鎖（６）にそれぞ れ上記の自在留具(9a)(9b)……(9i)(9j)を２個を１組として挿通させた。即ち５ 個のガラス球を各々一対の自在留具で接触状態に挟んだネックレスを作った。こ のとき各自在留具内部の弾性体の貫通孔の大きさは該鎖（６）の外径より小さい ので、これら一対の自在留具とそれらの中間の装飾部品であるガラス球で構成さ れた装飾品は、該鎖（６）上の任意の位置に留めることができる。なおそれぞれ のガラス球間の距離、即ち装飾品間の間隔は図のように略等間隔に限らず自由に 設定できる。 また本実施例では、装飾部品としての該ガラス球を一対の自在留具間に各１個 としたが２個以上であってもよく、また自在留具も必ずしも一対を単位として使 用する必要はなく、装飾部品のそれぞれ片側にいずれも複数個設けてもよい。

【０００７】 またこれら自在留具(9a)(9b)……(9i)(9j)の留め位置を、図3のように互いに より大きく採ることにより、一対の自在留具（例えば(9a)と(9b)）間のガラス球 （８ａ）はこれら自在留具間を自由に移動でき、図２のネックレスとは印象の異 なったものが得られる。さらに図４のように全ての自在留具(9a)(9b)……(9i)(9 j)とガラス球（８ａ）…（８ｅ）を鎖（６）の中央部に集めることもでき、さら に異なったネックレスが得られる。

【０００８】

【考案の効果】

このように本考案によれば、装飾部品を挿通させたネックレスやブレスレット などの紐状装身具において、該装飾部品の留め位置を自在に変更できるので１個 の装身具で無数の変化した態様が得られ、新しい種類の装身具として有用である 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案で使用する自在留具を示すもので、
（ａ）は中央側断面図、（ｂ）は斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す正面図である。

【図３】上記実施例の他の態様を示す正面図である。

【図４】同じく他の態様を示す正面図である。

【符号の説明】

１ 中空ケーシング ２ 弾性体 ３ 弾性体の貫通孔 ３’ ケーシングの貫通孔 ４，５ 留金具 ６ 装身具用鎖 ７ ガラス球の貫通孔 8a,…,8e ガラス球 ９a,9b,…,９i,9j 自在留具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ケーシング内に弾性体を充填してなる複数
   個の自在留具のそれぞれに形成された貫通孔に装身具用
   の鎖、ワイヤー、紐等の装身具用紐状体を挿通させた際
   に、それぞれの自在留具の弾性体が常時該装身具用紐状
   体を押付けて該紐状体の任意の位置にこれら自在留具が
   係止されるようにし、さらにこれら各自在留具の間の紐
   状体に、該紐状体が緩挿する大きさの貫通孔を形成した
   装飾部品を１又は２以上緩挿したことを特徴とする紐状
   装身具。
2. 【請求項２】装身具用紐状体に偶数個の自在留具を貫通
   係止させ、隣合った一対の自在留具間にそれぞれ１又は
   ２以上の装飾部品を緩挿した請求項１記載の紐状装身
   具。