JP3063045U - 陶磁器製手形 - Google Patents

陶磁器製手形

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥及び焼成により収縮が少なく寸法精度の
高い陶磁器製手形を提供する。 【解決手段】 シャモットの微粉末70〜90重量%に
樹脂系接着剤30〜10重量%を添加し、適量の水を加
えよく混練した混練物を基体とし、これに手形を形成し
た後、乾燥及び素焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してな
ることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、陶磁器製の手形(足形も含む)に関し、詳しくは、焼成により収縮 が少なく高寸法精度の陶磁器製手形に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、陶磁器製品は、粘土、長石、珪石、陶石及び蝋石等を主原料とし、これ らに所定量の水を添加して混練し、これを成形して乾燥し、それを素焼きにした 後絵付けをし、釉掛して本焼(焼成)することによって製造している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の陶磁器製品は、素地形成体の乾燥工程や焼成工程 での収縮率が高く、このため成形体に反りやきれつが生じたり、寸法が狂ったり する問題があった。この乾燥工程や焼成工程での収縮は、水分の蒸発、焼成によ り原料中に含有する有機物や鉄分が焼失するために生ずると考えられ、従来は平 均して15%位収縮していた
【0004】 従って、陶磁器製の手形(足形も含む)等のように原寸大の陶磁器製品を提供 することは非常に難しく、どうしても完成時には原寸より小さくなってしまった 。そのために収縮することを考慮し、素地成形体を大きめに作成するなどの工夫 をこらしているが、これでは精度が低下し、製品にバラ付きが生じてしまうし、 作業効率も低下する。
【0005】 本考案者は、このような点に鑑み原料の選択、混合比率及び焼成温度等につい て鋭意研究の結果、製造工程における陶磁器製品の収縮を防止できることを見出 したものである。本考案は、このような着眼及び知見の下に完成されたものであ り、乾燥及び焼成により収縮が少なく寸法精度の高い陶磁器製手形を提供するこ とを目的とする。なお、本明細書では陶磁器製手形として説明しているが、その 中には足形も含まれるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る陶磁器製手形は、シャモッ トの微粉末70〜90重量%に樹脂系接着剤30〜10重量%を添加し、適量の 水を加えよく混練した混練物を基体とし、これに手形を形成した後、乾燥及び素 焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してなることを特徴とする。
【0007】 また、本考案の請求項2に係る陶磁器製手形は、前記焼成温度が1000℃〜 1400℃であることを特徴とし、本考案の請求項3に係る陶磁器製手形は、前 記焼成時間が5〜11時間であることを特徴とする。
【0008】 また、本考案の請求項4に係る陶磁器製手形は、前記樹脂系接着剤が酢酸ビニ ル樹脂エマルジョン系接着剤であることを特徴とする。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。図1は本考案の実施 の形態を示す正面図であり、本体2に手形3が形成された陶磁器製手形1を示す 。
【0010】 前記陶磁器製手形1は、シャモットの微粉末に樹脂系接着剤を添加し、適量の 水を加えよく混練した混練物で本体2(基体)を形成し、これに手を押圧して手 形3を形成した後、乾燥及び素焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してなる。
【0011】 前記シャモットは、木節粘土などの耐火粘土を1300℃前後で焼いた焼粉で あり、70〜90重量%の範囲の配合が好ましい。本例では80重量%とした。
【0012】 前記樹脂系接着剤としては、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤(酢酸ビニ ル樹脂41%、水59%)を例示することができ、例えば、市販されているコニ シ株式会社製(商品名コニシボンド)の木工用ボンドでもよい。この樹脂系接着 剤は30〜10重量%添加するのが好ましい。本例では、前記木工用ボンド20 重量%を添加した。
【0013】 また、水の量は混練物が、成形体の成形に好ましい可塑性を生ずる量とする。
【0014】 また、前記焼成温度は、1000℃〜1400℃の範囲が好ましい。本例では 1250℃で焼成した。さらに、前記焼成時間は、5〜11時間が望ましく、本 例では8時間焼成した。
【0015】 また、前記釉薬掛は、美感の向上と、平面を平滑にして汚れを防いだり吸水性 をなくし水や薬品に対する抵抗性を増し、機械的強度を向上させるために行うも のである。
【0016】 しかして、本例により得られた陶磁器製手形1は、強固で収縮が少なく原寸大 のものが得られた。本考案において、収縮が少ないのは、原料がシャモットであ り、シャモットは木節粘土などの耐火粘土を一旦焼いた焼粉であるため、含有し た有機物や鉄分が焼失していたり、水分の蒸発が少ないからと考えられるし、ま た、強固であるのはシャモットと相俟って樹脂系接着剤が結合剤として有効に機 能するからと考えられる。
【0017】 次に、本考案に係る陶磁器製手形1の製造工程の一例を示す。まず、シャモッ トの微粉末75重量%に樹脂系接着剤として市販されているコニシ株式会社製( 商品名コニシボンド)の木工用ボンド15重量%を配合し、水を10重量%添加 してよく混練して混練物とする。
【0018】 この混練物で平面を有する本体(基体)2を形成し、この本体の平面に手のひ らを押し付けて手形3を形成する。次に、この手形3を形成した本体2を乾燥し た後、素焼をする。この素焼をした本体2の表面に釉薬掛をし、窯炉において1 250℃で8時間焼成して、陶磁器製手形1を得る。
【0019】
【考案の効果】
以上詳細に説明した通り、本考案に係る陶磁器製手形は、強固で耐久性があり 、収縮が少ないため原寸大の製品として提供できる。また、製造時に、収縮する ことを考慮してその分大きく形成する等の煩わしさもないので、原寸大の製品が 容易に製造できるものである。
【提出日】平成11年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、陶磁器製の手形(足形も含む)に関し、詳しくは、焼成により収縮 が少なく高寸法精度の陶磁器製手形に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、陶磁器製品は、粘土、長石、珪石、陶石及び蝋石等を主原料とし、これ らに所定量の水を添加して混練し、これを成形して乾燥し、それを素焼きにした 後絵付けをし、釉掛して本焼(焼成)することによって製造している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の陶磁器製品は、素地形成体の乾燥工程や焼成工程 での収縮率が高く、このため成形体に反りやきれつが生じたり、寸法が狂ったり する問題があった。この乾燥工程や焼成工程での収縮は、水分の蒸発、焼成によ り原料中に含有する有機物や鉄分が焼失するために生ずると考えられ、従来は平 均して15%位収縮していた。
【0004】 従って、陶磁器製の手形(足形も含む)等のように原寸大の陶磁器製品を提供 することは非常に難しく、どうしても完成時には原寸より小さくなってしまった 。そのために収縮することを考慮し、素地成形体を大きめに作成するなどの工夫 をこらしているが、これでは精度が低下し、製品にバラ付きが生じてしまうし、 作業効率も低下する。
【0005】 本考案者は、このような点に鑑み原料の選択、混合比率及び焼成温度等につい て鋭意研究の結果、製造工程における陶磁器製品の収縮を防止できることを見出 したものである。本考案は、このような着眼及び知見の下に完成されたものであ り、乾燥及び焼成により収縮が少なく寸法精度の高い陶磁器製手形を提供するこ とを目的とする。なお、本明細書では陶磁器製手形として説明しているが、その 中には足形も含まれるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案の請求項1に係る陶磁器製手形は、シャモッ トの微粉末70〜90重量%と樹脂系接着剤30〜10重量%の配合物に、適量 の水を加えて混練した混練物を基体とし、これに手形を形成した後、乾燥及び素 焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してなることを特徴とする。
【0007】 また、本考案の請求項2に係る陶磁器製手形は、前記樹脂系接着剤が酢酸ビニ ル樹脂エマルジョン系接着剤であることを特徴とする。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。図1は本考案の実施 の形態を示す正面図であり、本体2に手形3が形成された陶磁器製手形1を示す 。
【0009】 前記陶磁器製手形1は、シャモットの微粉末に樹脂系接着剤を配合し、適量の 水を加えよく混練した混練物で本体2(基体)を形成し、これに手を押圧して手 形3を形成した後、乾燥及び素焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してなる。
【0010】 前記シャモットは、木節粘土などの耐火粘土を1300℃前後で焼いた焼粉で あり、70〜90重量%の範囲の配合が好ましい。本例では80重量%とした。
【0011】 前記樹脂系接着剤としては、酢酸ビニル樹脂エマルジョン系接着剤(酢酸ビニ ル樹脂41%、水59%)を例示することができ、例えば、市販されているコニ シ株式会社製(商品名コニシボンド)の木工用ボンドでもよい。この樹脂系接着 剤は30〜10重量%添加するのが好ましい。本例では、前記木工用ボンド20 重量%を添加した。
【0012】 また、水の量は混練物が、成形体の成形に好ましい可塑性を生ずる量とする。
【0013】 また、前記焼成する際の温度は、1000℃〜1400℃の範囲が好ましい。 本例では1250℃で焼成した。さらに、前記焼成する際の時間は、5〜11時 間が望ましく、本例では8時間焼成した。
【0014】 また、前記釉薬掛は、美感の向上と、平面を平滑にして汚れを防いだり吸水性 をなくし水や薬品に対する抵抗性を増し、機械的強度を向上させるために行うも のである。
【0015】 しかして、本例により得られた陶磁器製手形1は、強固で収縮が少なく原寸大 のものが得られた。本考案において、収縮が少ないのは、原料がシャモットであ り、シャモットは木節粘土などの耐火粘土を一旦焼いた焼粉であるため、含有し た有機物や鉄分が焼失していたり、水分の蒸発が少ないからと考えられるし、ま た、強固であるのはシャモットと相俟って樹脂系接着剤が結合剤として有効に機 能するからと考えられる。
【0016】 次に、本考案に係る陶磁器製手形1の製造工程の一例を示す。まず、シャモッ トの微粉末75重量%に樹脂系接着剤として市販されているコニシ株式会社製( 商品名コニシボンド)の木工用ボンド15重量%を配合し、水を10重量%添加 してよく混練して混練物とする。
【0017】 この混練物で平面を有する本体(基体)2を形成し、この本体の平面に手のひ らを押し付けて手形3を形成する。次に、この手形3を形成した本体2を乾燥し た後、素焼をする。この素焼をした本体2の表面に釉薬掛をし、窯炉において1 250℃で8時間焼成して、陶磁器製手形1を得る。
【0018】
【考案の効果】
以上詳細に説明した通り、本考案に係る陶磁器製手形は、強固で耐久性があり 、収縮が少ないため原寸大の製品として提供できる。また、製造時に、収縮する ことを考慮してその分大きく形成する等の煩わしさもないので、原寸大の製品が 容易に製造できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本考案に係る陶磁器製手形 2 本体 3 手形
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 陶磁器製手形
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】 1 本考案に係る陶磁器製手形 2 本体 3 手形
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 41/86 C04B 35/00 108

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャモットの微粉末70〜90重量%に
    樹脂系接着剤30〜10重量%を添加し、適量の水を加
    えよく混練した混練物を基体とし、これに手形を形成し
    た後、乾燥及び素焼をし、本焼釉薬掛をし、焼成してな
    る陶磁器製手形。
  2. 【請求項2】 前記焼成温度は、1000℃〜1400
    ℃である請求項1記載の陶磁器製手形。
  3. 【請求項3】 前記焼成時間は、5〜11時間である請
    求項1記載の陶磁器製手形。
  4. 【請求項4】 前記樹脂系接着剤は、酢酸ビニル樹脂エ
    マルジョン系接着剤である請求項1記載の陶磁器製手
    形。
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