JP3062981U - 室内装飾用簡易小型仏壇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手軽に持ち運びしてインテリア感覚で室内に
置き、故人や先祖に限らず家族の一員として可愛がった
ペット用としても使用する室内装飾用簡易小型仏壇を提
供する。 【解決手段】 背もたれ椅子状に本体１を形成した花台
１Ａの下方部に出し入れ自在に装着された収納ボックス
２と、該収納ボックスの下方部に出し入れ自在に装着さ
れた引出し板３と、本体１の背もたれ上部に装着された
遺影額縁４とを備えて構成し、本体１の左右両側板の下
方部に切込み凹部１ａを設けて蒔絵を入れると共に背も
たれ下部の壁面に花絵を彫り込んで装着し、収納ボック
ス２の前面に文言を書き入れられるようにした銘板２Ｂ
を着脱自在に装着し、遺影額縁４に観音開き扉４Ａ、４
Ｂを取付けて本体１の背もたれ上部に着脱自在に装着し
てなる室内装飾用簡易小型仏壇。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は手軽に持ち運びしてインテリア感覚で室内に置けるようにした室内装 飾用簡易小型仏壇に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、仏壇と言えば故人を偲び礼拝するのが常識とされ、それも室内の一定の 場所に定置され、仏壇の中には位牌が安置されていて、ロウソクを立てて焼香し 、厳かに故人や先祖を偲び礼拝しているのが一般的である。

【０００３】 又、近年ペットブームにより、犬や猫などのペットも家族の一員として可愛が っている家庭も増えており、亡きペットを偲ぶ人も多くなっているが、一般に亡 きペットの写真を額縁に入れて室内に飾っているにとどまっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記位牌を安置した従来の仏壇は、故人や先祖の霊が入り、神 々しく、手軽に持ち運びしてインテリア感覚で室内におき、故人や先祖だけに限 らず家族の一員として可愛がった亡きペットに対しても気軽な気持ちで呼びかけ るようにして偲んだり、礼拝するようにはなされていない課題がある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記課題を解決するためになされたもので、手軽に持ち運びしてイン テリア感覚で室内におけるようにし、故人や先祖だけに限らず、家族の一員とし て可愛がった亡きペットに対しても朝な夕な気軽な気持ちで遺影に向かって呼び かけるようにして偲んだり、礼拝できるようにした新規な室内装飾用簡易小型仏 壇を提供するものである。 すなわち、その解決手段は以下に記載するとおりである。

【０００６】 （１）左右両側板に花台を置設して背もたれ椅子状に本体を形成し、該本体の 花台の下方部に収納ボックスと、該収納ボックスの下方部に引き出し板とを出し 入れ自在に装着すると共に、前記本体の背もたれ上方部に遺影額縁を装着してな ることを特徴とする室内装飾用簡易小型仏壇である。 （２）背もたれ椅子状に形成した本体の左右両側面下方部に切込み凹部を設け て蒔絵を入れ、前記本体の背もたれ下部壁面に花絵を彫り込んで装着してなるこ とを特徴とする前項（１）記載の室内装着用簡易小型仏壇である。 （３）収納ボックスの前面両サイドに、文言を書き入れるようにした銘板を着 脱自在に装着してなることを特徴とする前項（１）又は（２）記載の室内装飾用 簡易小型仏壇である。 （４）遺影額縁の左右両端部に扉を観音開きできるように取付けて、椅子状に 形成した本体の背もたれ上方部に着脱自在に装着してなることを特徴とする前項 （１）乃至（３）のいずれかに記載の室内装飾用簡易小型仏壇である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考の実施の形態を実施例を示す図面に基づいて説明すると、本考案は図１及 び図２に示すように、左右両側板に花台１Ａを置設して背もたれ椅子状に本体１ を形成して、該本体１の花台１Ａの下方部に出し入れ自在に装着された収納ボッ クス２と、該収納ボックスの下方部に出し入れ自在に装着された引出し板３と、 前記本体１の背もたれ上部に装着された遺影額縁４とを備えて構成されている。

【０００８】 本体１は、左右両側板を図２に示す桟木１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ、１Ｆ、１Ｇ 及び上端プレート１Ｈで支持し、花台１Ａを置設して一体化したもので、背面は 背面板５で被覆されており、前記花台１Ａには花瓶や花生け器等の花器を載置し て花を飾れるようにしている。 又、前記本体１の左右両側板の下方部には切込み凹部１ａを設けて内側より蒔 絵を入れ、本体１の背もたれ下部の壁面には花絵１ｂを彫り込んで装着しており 、上端プレート１Ｈには心という文字の紋章１ｃを切り抜き加工している。

【０００９】 収納ボックス２は、花台１Ａの下方部の桟木１Ｂと１Ｃの間に、該桟木１Ｃの 上面と面一になるように敷板６を設けて前後に出し入れ自在に装着し、後端部を ストッパー７に当てて前記収納ボックス２の前面と前記桟木１Ｂ、１Ｃの前面が 面一になるようにしている。

【００１０】 前記収納ボックス２の前面中央部には、引き出し用のつまみ２Ａがねじ付け固 定されて引き出せるようにしてあり、両サイドには文言を書き入れるようにした 銘板２Ｂ、２Ｂを装着しており、該銘板は図２に示すように、収納ボックス２の 前面枠体の嵌め込み凹部２ａに後面板２Ｃにより挟むようにして、収納ボックス ２の内側より着脱自在に嵌め込み装着されていて、例えば故人又は亡きペットの 名前や愛称及び贈る言葉等の文言を自由に書き入れ、死亡した年月日や享年等の 文言を書き入れられるようにしている。

【００１１】 又、収納ボックス２は、図３に示すような箱体に形成されており、該収納ボッ クスの箱の中には、ペットの場合、骨壷が入るようにし、故人の場合は小物の遺 品が入るようにして、故人やペットを偲んで礼拝できるようにしている。

【００１２】 引き出し板３は、前記収納ボックス２の下方部の桟木１Ｃと１Ｄの間に、該桟 木１Ｄの上面と面一になるように敷板８を設けて前後に出し入れ自在に装着し、 後端部を桟木１Ｅに当てて前記引出し板３の前面と前記桟木１Ｃ、１Ｄの前面が 面一になるようにしてあり、引出し板３の前面中央部には引出し用のつまみ３Ａ がねじ付け固定され、該つまみを引いて前記引出し板３を引き出し、供え物を置 いて故人やペットを偲んで礼拝できるようにしている。

【００１３】 遺影額縁４は椅子状に形成された本体１の上端プレート１Ｈと、該上端プレー トの下方部の桟木１Ｇとの間に着脱自在に嵌入して固定されており、該遺影額縁 の左右両端部には図４に示すように扉４Ａ、４Ｂが蝶番９により観音開きできる ように取付けられ、該扉４Ａ、４Ｂを閉じた時の合わせ目を目隠しするための半 円弧状の縁木４Ｃが前記扉４Ａ、４Ｂのいずれか片方（図では４Ｂ）に取付けら れている。

【００１４】 前記遺影額縁４には、故人又は亡きペットの遺影（写真）を装着するため、図 ２に示すように裏側に嵌め込み凹部４ａが設け、該切込み凹部に、切抜穴を設け た額面板４Ｄと後面板４Ｅの間に前記遺影を挟み（或いは後面板４Ｅに貼着して も良い）着脱できるように装着しており、前記額面板４Ｄの切抜穴より遺影を覗 かせて正面より見られるようにすると共に、必要としない時は前記扉４Ａ、４Ｂ を閉じて塵埃等の付着を阻止するようにしている。

【００１５】 以上のようにしてなる本考案の大きさは幅及び奥行が２０〜２５ｃｍ、高さが ５０〜６０ｃｍ、重量が４〜５ｋｇ程度の手軽に持ち運べる程度にしてあり、塗 色については、黒かワインカラーとして要所に金箔を施しているが、特定した色 に限定されるべきものではなく、室内装飾にマッチした色にすれば良い。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案は、花台を置設して椅子状に形成し、手軽に持ち運びでき るようにしたものであるから、花台に花瓶や花生け器等の花器を置き、花を飾っ たりすることにより、室内の何所に置いても違和感がなく、インテリア感覚で置 くことができる。

【００１７】 又、出し入れ自在な収納ボックスを装着し、該収納ボックスの前面に文言を書 き入れる銘板を着脱自在に装着してあるから、収納ボックスに故人の場合は愛用 品を、ペットの場合は骨壷を収納し、銘板に故人又はペットの名前や愛称を入れ 、贈る言葉等の文言を自由に書き入れることができる。

【００１８】 更に、観音開きできるように扉を取付けた遺影額縁を着脱自在に取付け、該遺 影額縁に写真等の遺影を着脱できるように装着してあるから、故人又は亡きペッ トの遺影を取替えて使用するのに便利であり、使用しない時は扉を閉じておけば 、遺影に塵芥等が付着するのを阻止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の実施例を示す側断面図である。

【図３】収納ボックス（２）の斜視図である。

【図４】遺影額縁（４）の斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体 １Ａ 花台 １Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ、１Ｆ、１Ｇ、桟木 １Ｈ 上端プレート １ａ 切込み凹部 １ｂ 花絵 １ｃ 紋章 ２ 収納ボックス ２Ａ、３Ａ つまみ ２Ｂ 銘板 ２Ｃ、４Ｅ 後面板 ２ａ、４ａ 嵌め込み凹部 ３ 引出し板 ４ 遺影額縁 ４Ａ、４Ｂ 扉 ４Ｃ 縁木 ４Ｄ 額面板 ５ 背面板敷板 ７ ストッパー ９ 蝶番

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右両側板に花台を置設して背もたれ椅
   子状に本体を形成し、該本体の花台の下方部に収納ボッ
   クスと、該収納ボックスの下方部に引き出し板とを出し
   入れ自在に装着すると共に、前記本体の背もたれ上方部
   に遺影額縁を装着してなることを特徴とする室内装飾簡
   易小型仏壇。
2. 【請求項２】 背もたれ椅子状に形成した本体の左右両
   側面下方部に切込み凹部を設けて蒔絵を入れ、前記本体
   の背もたれ下部壁面に花絵を彫り込んで装着してなるこ
   とを特徴とする請求項１記載の室内装飾用簡易小型仏
   壇。
3. 【請求項３】 収納ボックスの前面両サイドに、文言を
   書き入れるようにした銘板を着脱自在に装着してなるこ
   とを特徴とする請求項１又は請求項２記載の室内装飾用
   簡易小型仏壇。
4. 【請求項４】 遺影額縁の左右両端部に扉を観音開きで
   きるように取付けて、椅子状に形成した本体の背もたれ
   上方部に着脱自在に装着してなることを特徴とする請求
   項１乃至請求項３のいずれかに記載の室内装飾用簡易小
   型仏壇。