JP3062830B2 - 燃料電池設備 - Google Patents

燃料電池設備

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JP3062830B2
JP3062830B2 JP3055902A JP5590291A JP3062830B2 JP 3062830 B2 JP3062830 B2 JP 3062830B2 JP 3055902 A JP3055902 A JP 3055902A JP 5590291 A JP5590291 A JP 5590291A JP 3062830 B2 JP3062830 B2 JP 3062830B2
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健一 望月
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石川島播磨重工業株式会社
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    • Y02E60/50Fuel cells

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池設備に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池を用いた設備においては、燃料
電池停止時に容器とカソード極間、或いは容器とアノー
ド極間、若しくはカソード極とアノード極間に差圧が生
じないよう、カソード極或いはアノード極にN2ガス等
のイナートガスを供給して圧力制御を行っている。
【0003】斯かる圧力制御を行う燃料電池設備の一例
は図6に示され、図中、1は容器、2は容器1内に収納
された燃料電池であり、該燃料電池2はカソード極3及
びアノード極4並に両極3,4間に介在する電解質5に
より構成されている。
【0004】6は運転時に燃料電池2のカソード極3に
空気と炭酸ガスが混合した酸化剤ガスを供給するための
ガス供給管、7はカソード極3で反応に供されなかった
余分の酸化剤ガス等を排出するガス排出管、8は運転時
に燃料電池2のアノード極4に石炭ガスや天然ガスの改
質ガス等の燃料ガスを供給するためのガス供給管、9は
アノード極4で反応に供されなかった余分の燃料ガスや
反応により生じた水蒸気、炭酸ガス等のガスを排出する
ためのガス排出管である。
【0005】10はガス供給管6に接続された遮断弁、
11はガス排出管7に接続された開閉弁、12は開閉弁
11よりも下流側に位置するようガス排出管7に接続さ
れた遮断弁、13はガス供給管8に接続された遮断弁、
14はガス排出管9に接続された開閉弁、15は開閉弁
14よりも下流側に位置するようガス排出管9に接続さ
れた遮断弁である。
【0006】16は燃料電池2の停止時にカソード極3
へN2ガス等のイナートガスを導入し得るよう、ガス供
給管6の遮断弁10よりも下流側の部分に接続したガス
供給管、17はガス排出管7の開閉弁11よりも上流側
の部分に接続され且つカソード極3を経て排出されたイ
ナートガスが通るガス排出管、18は燃料電池2の停止
時にアノード極4へN2ガス等のイナートガスを供給し
得るよう、ガス供給管8の遮断弁13よりも下流側の部
分に接続したガス供給管、19はガス排出管9の開閉弁
14よりも上流側の部分に接続され且つアノード極4を
経て排出されたイナートガスが通るガス排出管、21,
24はガス供給管16,18に接続された遮断弁、2
2,25はガス排出管17,19に接続された遮断弁、
23,26はガス排出管17,19に接続された圧力制
御弁である。
【0007】27は容器1とカソード極3間の圧力差を
検出する差圧検出器、28はカソード極3とアノード極
4間の圧力差を検出する差圧検出器、29,30は差圧
検出器27,28で検出した圧力差をもとに圧力制御弁
23,26の開閉制御を行う差圧制御装置である。
【0008】上記燃料電池設備で発電を行う場合には、
遮断弁21,22,24,25を全閉にし、遮断弁1
0,12,13,15、開閉弁11,14を開き、ガス
供給管6から酸化剤ガスをカソード極3へ供給し、ガス
供給管8から燃料ガスをアノード極4へ供給する。而し
て燃料電池2では電気化学的反応が生じて発電が行われ
る。
【0009】上記燃料電池設備の停止時には、遮断弁1
0,12,13,15を全閉にし、遮断弁21,22,
24,25を全開にする。このため、ガス供給管16の
上流側に設けられたイナートガス供給源からのイナート
ガスはガス供給管16、ガス供給管6の遮断弁10より
も下流側、カソード極3、ガス排出管7の遮断弁12よ
りも上流側、ガス排出管17の遮断弁22よりも上流側
に供給され、ガス供給管18の上流側に設けられたイナ
ートガス供給源からのイナートガスは、ガス供給管1
8、ガス供給管8の遮断弁13よりも下流側、アノード
極4、ガス排出管9の遮断弁15より上流側、ガス排出
管19の遮断弁25よりも上流側に供給される。
【0010】而して、差圧検出器27により検出した容
器1とカソード極3間の差圧からしてカソード極3内の
圧力が低い場合、及び差圧検出器28により検出したカ
ソード極3とアノード極4間の差圧からしてアノード極
4内の圧力が低い場合には、差圧制御装置29,30か
らの弁開閉指令信号に対応して圧力制御弁23,26は
閉止し、カソード極3、アノード極4内の圧力が上昇
し、容器1とカソード極3間の差圧、カソード極3とア
ノード極4間の差圧は所定の値に保持される。
【0011】一方、差圧検出器27により検出した容器
1とカソード極3間の差圧からしてカソード極3内の圧
力が高い場合及び差圧検出器28により検出したカソー
ド極3とアノード極4間の差圧からしてアノード極4の
圧力が高い場合には、差圧制御装置29,30からの弁
開閉指令に対応して圧力制御弁23,26が開き、カソ
ード極3内及びアノード極4内のイナートガスはガス排
出管7,17、9,19を経て外部へ排出され、カソー
ド極3、アノード極4内の圧力が低下し、容器1とカソ
ード極3間の差圧、カソード極3とアノード極4間の差
圧は所定の値に保持される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
燃料電池設備にあっては、運転停止時には、ガス供給管
16,18に設けた遮断弁21,24は、常に全開にし
てあるため、圧力制御弁23,26が開になって容器1
内のイナートガスが排出される際には、必ずガス供給管
16,6、及び18,8からイナートガスがカソード極
3及びアノード極4へ導入され、カソード極3及びアノ
ード極4からガス排出管7,17、9,19を経て外部
へ排出されるため、イナートガスの消費量が多くなると
いう問題があった。
【0013】本発明は、上述の実情に鑑み、イナートガ
スの消費量の少ない燃料電池設備を提供することを目的
としてなしたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、カソード極3
及びアノード極4並びに両極3,4間に介在する電解質
5を備えた燃料電池2と、該燃料電池2を格納する容器
1と、中途部に第一の遮断弁21が接続され且つイナー
トガスをカソード極3へ供給し得るようにした第一の
ス供給管16と、中途部に第二の遮断弁24が接続され
且つイナートガスをアノード極4へ供給し得るようにし
第二のガス供給管18と、中途部に第一の圧力制御弁
23が接続され且つイナートガスをカソード極3から排
出し得るようにしたガス排出管17と、中途部に第二の
圧力制御弁26が接続され且つイナートガスをアノード
極4から排出し得るようにした第二のガス排出管19
と、前記容器1とカソード極3間の差圧A a を検出する
第一の差圧検出器27と、前記カソード極3とアノード
極4間の差圧Abを検出する第二の差圧検出器28と、
前記燃料電池2の運転が停止している際に、前記第一の
差圧検出器27で検出した差圧A a が予め設定した下限
設定差圧A 1a 以下の場合には前記第一の遮断弁21を全
開にし下限設定差圧A 1a よりも大きい所定の差圧の場合
には前記第一の遮断弁21を全閉にする弁開閉指令V 1a
を前記第一の遮断弁21に与え、前記第一の差圧検出器
27で検出した差圧A a が予め設定した上限設定差圧A
3a 以上の場合には前記第一の圧力制御弁23を開き、上
限設定差圧A 3a よりも小さい所定の差圧の場合には前記
第一の圧力制御弁23を絞る弁開閉指令V 2a を前記第一
の圧力制御弁23へ与える第一の差圧制御装置29と、
前記燃料電池2の運転が停止している際に、前記第二の
差圧検出器28で検出した差圧A b が予め設定した下限
設定差圧A 1b 以下の場合には前記第二の遮断弁24を全
開にし下限設定差圧A1 b よりも大きい所定の差圧の場合
には前記第二の遮断弁24を全閉にする弁開閉指令V 1b
を前記第二の遮断弁24に与え、前記第二の差圧検出器
28で検出した差圧A b が予め設定した上限設定差圧A
3b 以上の場合には前記第二の圧力制御弁26を開き、上
限設定差圧A 3b よりも小さい所定の差圧の場合には前記
第二の圧力制御弁26を絞る弁開閉指令V 2b を前記第二
の圧力制御弁26へ与える第二の差圧制御装置30と、
を備えたものである。
【0015】
【作用】差圧検出器27,28で検出した容器1とカソ
ード極3間の差圧A a 、カソード極3とアノード極4間
の差圧Abが下限設定差圧A1a,A1bよりも小さい場合
には圧力制御弁23,26が全閉の状態で遮断弁21,
24が全開になり、イナートガスはガス供給管16,1
8を通ったうえカソード極3、アノード極4に供給さ
れ、差圧Aa,Abが下限設定差圧A1a,A1bよりも大き
い所定の差圧まで回復すると、遮断弁21,24は閉止
する。
【0016】差圧検出器27,28で検出した差圧
a、Abが上限設定差圧A3a,A3b以上の場合は遮断弁
21,24が全閉の状態で圧力制御弁23,26が開
き、カソード極3、アノード極4内のイナートガスはガ
ス排出管17,19から外部へ排出され、差圧Aa,Ab
が上限設定差圧A3a,A3bよりも小さい所定の差圧にな
ると圧力制御弁23,26は絞られる。
【0017】上述のように、容器1とカソード極3間の
差圧A a 、カソード極3とアノード極4間の差圧Abが下
限設定差圧A1a,A1b以下の場合にのみ遮断弁21,2
4を開き、それ以外の場合には遮断弁21,24は全閉
にしてあるため、圧力制御弁23,26を開いた場合
に、遮断弁21,24よりも上流側のイナートガスがガ
ス排出管17,19へ流出することがなく、イナートガ
スの消費量が減少する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつ
つ説明する。
【0019】図1は本発明の燃料電池設備の一実施例で
あり、本実施例の特長は、イナートガスを供給するガス
供給管16,18に設けた遮断弁21,24を、圧力制
御弁23,26を制御する差圧制御装置29,30によ
り制御し得るようにした点にあり、これ以外の構成は図
6に示す従来の燃料電池設備と略同じである。
【0020】差圧制御装置29,30は図2に示す構成
を備えており、図中、33a,33bは信号比較器、3
4−1a,34−1bは遮断弁21,24を全開させる
ための下限設定差圧A1a,A1bを信号比較器33a,3
3bに設定するための下限差圧設定器、34−2a,3
4−2bは遮断弁21,24を全閉にするための中間設
定差圧A2a,A2bを信号比較器33a,33bに設定す
るための中間差圧設定器、34−3a,34−3bは圧
力制御弁23,26を開かせるための上限設定差圧
3a,A3bを信号比較器33a,33bに設定するため
の上限差圧設定器であり、信号比較器33a,33bは
差圧検出器27,28で検出された差圧Aa,Abと各差
圧設定器34−1a,34−1b、34−2a,34−
2b、34−3a,34−3bにより設定された各設定
差圧A1a,A1b,A2a,A2b,A3a,A3bを比較し、比
較した結果に従い遮断弁21,24に弁開閉指令V1a
1bを、又後述の切換器39a,39bに切換指令
3a,V3bを夫々与え得るようになっている。
【0021】又35a,35bは、下限設定差圧A1a
1bよりも大きく上限設定差圧A3a,A3bよりも小さい
所定の基準設定差圧A0a,A0bを設定するための基準差
圧設定器、36a,36bは差圧検出器27,28で検
出した差圧Aa,Abと基準差圧設定器35a,35bに
より設定された基準設定差圧A0a,A0bの偏差ΔAa
ΔAbを求める減算器、37a,37bは減算器36
a,36bからの偏差ΔAa,ΔAbを比例積分演算する
PI演算器、38a,38bは圧力制御弁23,26の
開度を0%にするため0%指令V0a,V0bを設定するた
めの弁開度設定器、39a,39bは信号比較器33
a,33bよりの切換指令V3a,V3bが与えられない場
合は弁開度設定器38a,38bからの0%指令V0a
0bを弁開閉指令V2a,V2bとして出力し、信号比較器
33a,33bからの切換指令V3a,V3bが与えられた
場合にはPI演算器37a,37bからのPI演算値V
4a,V4bを弁開閉指令V2a,V2bとして圧力制御弁2
3,26へ与えるよう切換わる切換器である。
【0022】次に、本発明の作動について、図3、4、
5をも参照しつつ説明する。なお、燃料電池設備運転時
は、図6の従来のもの略同じなので説明を省略する。
【0023】燃料電池設備の運転が停止している場合に
は、容器1とカソード極3間及びカソード極3とアノー
ド極4間の差圧制御を行う必要があり、この差圧制御の
際は、遮断弁22,25を全開にし、遮断弁10,1
2,13,15を全閉にしておく。
【0024】差圧検出器27,28で検出した容器1と
カソード極3間の差圧Aa及びカソード極3とアノード
極4間の差圧Abは、差圧制御装置29,30の信号比
較器33a,33b及び減算器36a,36bに与えら
れ、信号比較器33a,33bでは各差圧設定器34−
1a,34−1b、34−2a,34−2b、34−3
a,34−3bにより予め設定された下限設定差圧
1a,A1b、中間設定差圧A2a,A2b、上限設定差圧A
3a,A3bと検出された差圧Aa,Abの大きさが比較さ
れ、減算器36a,36bでは基準差圧設定器35a,
35bにより予め設定された基準設定差圧A0a,A0b
検出された差圧Aa,Abの偏差ΔAa(=A0a−Aa)、
ΔAb(=A0b−Ab)が求められる。
【0025】而して検出された差圧Aa,Abが図3の時
間t1前のように下限設定差圧A1a,A1bよりも高く上
限設定差圧A3a,A3bよりも低い場合には、容器1とカ
ソード極3間の差圧Aa、カソード極3とアノード極4
間の差圧Abは所定の差圧に保持されているため、信号
比較器33a,33bからの弁開閉指令V1a,V1bによ
り遮断弁21,24は、図4の時間t1前のように全閉
になっており、又信号比較器33a,33bから切換器
39a,39bには切換指令V3a,V3bが与えられてい
ないため、切換器39a,39bからは弁開度設定器3
8a,38bにより設定された0%指令V0a,V0bが弁
開閉指令V2a,V2bとして圧力制御弁23,26に与え
られ、圧力制御弁23,26は、図5の時間t1前のよ
うに全閉になっている。
【0026】検出された差圧Aa,Abが図3の時間t1
を過ぎた部分に示すように、下限設定差圧A1a,A1b
りも低くなると、容器1とカソード極3間の差圧Aa
カソード極3とアノード極4間の差圧Abは、所定の差
圧よりも小さくなっているため、遮断弁21,24は信
号比較器33a,33bからの弁開閉指令V1a,V1b
より図4に示すように時間t1を過ぎた時点で開かれ、
全開になる。このため、イナートガス供給源からのイナ
ートガスは、ガス供給管16,6、18,8を通ってカ
ソード極3、アノード極4内に供給され、差圧Aa,Ab
は所定の差圧に回復する。
【0027】容器1とカソード極3間の差圧Aa、カソ
ード極3とアノード極4間の差圧Abが大きくなって予
め定めた所定の中間設定差圧A2a,A2bに達すると、信
号比較器33a,33bからの弁開閉指令V1a,V1b
より遮断弁21,24は図4の時間t2におけるように
閉止され、全閉になる。
【0028】なお、時間t1からt2に至るまでの間も信
号比較器33a,33bからは切換器39a,39bに
対し切換指令V3a,V3bは出力されないため、圧力制御
弁23,26に対しては弁開度設定器38a,38bか
らの0%指令V0a,V0bが弁開閉指令V2a,V2bとして
切換器39a,39bから圧力制御弁23,26へ出力
され、図5の時間t1からt2に示すように、圧力制御弁
23,26は閉止している。
【0029】容器1とカソード極3間の差圧Aa、カソ
ード極3とアノード極4間の差圧Abが予め定めた上限
設定差圧A3a,A3bを超えると、信号比較器33a,3
3bから切換指令V3a,V3bが切換器39a,39bに
与えられ、切換器39a,39bはPI演算器37a,
37bからの信号を出力するよう切換えられる。このた
め、PI演算器37a,37bでは、減算器36a,3
6bで求められた差圧Aa,Abと基準設定差圧A0a,A
0bの偏差ΔAa,ΔAbが比例積分演算され、求められた
PI演算値V4a,V4bは切換器39a,39bを介し弁
開閉指令V2a,V2bとして圧力制御弁23,26に与え
られ、図5の時間t3以後に示すように圧力制御弁2
3,26は弁開閉指令V2a,V2bの大きさに対応した所
定の開度に開かれる。このため、カソード極3、アノー
ド極4のイナートガスはガス排出管7,9、17,19
から外部へ排出され、差圧Aa,Abは所定の差圧まで下
降する。
【0030】容器1とカソード極3間の差圧Aa、カソ
ード極3とアノード極4間の差圧Abが下降すると、P
I演算値V4a,V4b延いては圧力制御弁23,26へ与
えられる弁開閉指令V2a,V2bが小さくなり、圧力制御
弁23,26の開度は徐々に絞られ、検出された差圧A
a,Abが図3の時間t4におけるように基準設定差圧A
0a,A0bまで低下すると、圧力制御弁23,26は図5
の時間t4に示すように完全に閉止する。圧力制御弁2
3,26の開閉をオン・オフで行わずPI演算値に基づ
いて行うのは、容器1とカソード極3間の差圧Aa、カ
ソード極3とアノード極4間の差圧Abに急激な変化が
生じないようにし、差圧Aa,Abを迅速に安定させるた
めである。
【0031】なお、遮断弁21,24は図4に示すよう
に時間t2過ぎからt4までの間、全閉になっている。又
圧力制御弁23,26が全閉になると信号比較器33
a,33bからは切換指令V3a,V3bを出力しないよう
にするため、切換器39a,39bは弁開度設定器38
a,38bからの0%指令V0a,V0bが出力されるよう
に切換えられる。
【0032】上記実施例においては、カソード極3内の
圧力が下降して容器1とカソード極3間の差圧が所定の
差圧以上になった場合、或いはカソード極3とアノード
極4間の差圧が一方の圧力が低下することにより所定の
差圧以上になった場合にのみ、イナートガスを供給する
ガス供給管16,18に接続した遮断弁21,24を開
いてイナートガスをカソード極3やアノード極4に供給
し、それ以外の場合は遮断弁21,24を全閉にしてい
るため、カソード極3やアノード極4内の圧力が上昇し
て圧力制御弁23,26を開いた際に、遮断弁21,2
4よりも上流側のイナートガスがカソード極3、アノー
ド極4からガス排出管7,17、9,19へ流出するこ
とがなく、従ってイナートガスの無駄な消費がなく、消
費量が減少する。
【0033】なお、本発明の実施例では、酸化剤ガスや
燃料ガスのガス供給菅6,8にイナートガスを供給する
ガス供給管16,18を接続し、余分の酸化剤ガスや燃
料ガスを排出するガス排出管7,9にイナートガスを排
出するガス排出管17,19を接続する場合について説
明したが、イナートガス用のガス供給管16,18、ガ
ス排出管17,19を直接カソード極3、アノード極4
に接続するようにしても良いこと、その他本発明の要旨
を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿
論である。
【0034】
【発明の効果】本発明の燃料電池設備によれば、イナー
トガスの消費量を少なくすることができ経済的であると
いう優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池設備の一実施例の制御系統図
である。
【図2】本発明の燃料電池設備に適用する差圧制御装置
の制御系統図である。
【図3】検出された差圧が変化する様子を示すグラフで
ある。
【図4】検出された差圧が図3に示すように変化する際
に遮断弁が開閉する状態を示すグラフである。
【図5】検出された差圧が図3に示すように変化する際
に圧力制御弁が開閉する状態を示すグラフである。
【図6】従来の燃料電池設備の一例の制御系統図であ
る。
【符号の説明】
1 容器 2 燃料電池 3 カソード極 4 アノード極 5 電解質 16 ガス供給管 17 ガス排出管 18 ガス供給管 19 ガス排出管 21 遮断弁 23 圧力制御弁 24 遮断弁 26 圧力制御弁 27 差圧検出器 28 差圧検出器 29 差圧制御装置 30 差圧制御装置 A1a,A1b 下限設定差圧 A3a,A3b 上限設定差圧 Aa,Ab 差圧 V1a,V1b 弁開閉指令 V2a,V2b 弁開閉指令

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソード極3及びアノード極4並びに両
    極3,4間に介在する電解質5を備えた燃料電池2と、
    該燃料電池2を格納する容器1と、中途部に第一の遮断
    弁21が接続され且つイナートガスをカソード極3へ供
    給し得るようにした第一のガス供給管16と、中途部に
    第二の遮断弁24が接続され且つイナートガスをアノー
    ド極4へ供給し得るようにした第二のガス供給管18
    と、中途部に第一の圧力制御弁23が接続され且つイナ
    ートガスをカソード極3から排出し得るようにした第一
    ガス排出管17と、中途部に第二の圧力制御弁26が
    接続され且つイナートガスをアノード極4から排出し得
    るようにした第二のガス排出管19と、前記容器1と
    ソード極3間の差圧A a を検出する第一の差圧検出器2
    7と、前記カソード極3とアノード極4間の差圧Ab
    検出する第二の差圧検出器28と、前記燃料電池2の運転が停止している際に、前記第一の
    差圧検出器27で検出した差圧A a が予め設定した下限
    設定差圧A 1a 以下の場合には前記第一の遮断弁21を全
    開にし下限設定差圧A 1a よりも大きい所定の差圧の場合
    には前記第一の遮断弁21を全閉にする弁開閉指令V 1a
    を前記第一の遮断弁21に与え、前記第一の差圧検出器
    27で検出した差圧A a が予め設定した上限設定差圧A
    3a 以上の場合には前記第一の圧力制御弁23を開き、上
    限設定差圧A 3a よりも小さい所定の差圧の場合には前記
    第一の圧力制御弁23を絞る弁開閉指令V 2a を前記第一
    の圧力制御弁23へ与える第一の差圧制御装置29と、 前記燃料電池2の運転が停止している際に、前記第二の
    差圧検出器28で検出した差圧A b が予め設定した下限
    設定差圧A 1b 以下の場合には前記第二の遮断弁24を全
    開にし下限設定差圧A 1b よりも大きい所定の差圧の場合
    には前記第二の遮断弁24を全閉にする弁開閉指令V 1b
    を前記第二の遮断弁24に与え、前記第二の差圧検出器
    28で検出した差圧A b が予め設定した上限設定差圧A
    3b 以上の場合には前記第二の圧力制御弁26を開き、上
    限設定差圧A 3b よりも小さい所定の差圧の場合には前記
    第二の圧力制御弁26を絞る弁開閉指令V 2b を前記第二
    の圧力制御弁26へ与える第二の差圧制御装置30と、 を備えてなることを特徴とする燃料電池設備。
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