JP3062416U - 油吸収材入り生ゴミ回収網ならびに回収器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】油吸収材を入れた生ゴミ回収網を、回収器の柄
の長さ調整と、可動部を設ける事により、容易に引き上
げる事出来る様にした。そして油吸収材に油を吸収させ
る事により排水の油分除去と、生ゴミ、残飯、及び異物
の回収をする事により、パイプを詰まらせない様にす
る。 【解決手段】握り手１を引き上げると可動部４が動く様
にし、それらが一直線と成る様にし、回収用網が簡単に
引き上げる様にした。回収器の外側又は内側に回収用網
を巻き込む様にし、金串で回収用網と金串通過管を通し
固定させる様にした。雑排水の油分の回収をする為、油
分吸収材を回収用網に入れる事とした。生ゴミ、残飯、
異物の混入を防ぐ為、網と油吸収材を一緒に縫い込み、
２分させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案に属する技術分野】

本考案は、排水溝、排水パイプから流れ出てくる、生ゴミ、残飯、油、その他の 異物が、溜枡、油水分離槽に流れ込む手前において、回収器に、油吸収材入り生 ゴミ網を、取り付けた機器により、回収する。回収した生ゴミ、残飯、異物、油 分等の入った回収網の処理は、回収網と回収器を固定している金串を抜く事によ り、取り外す事が出来る、排水中に含まれる油分や生ゴミを回収する事により、 排水浄化に効果をもたらす事が出来る。

【０００２】

【従来の技術】

現在の溜枡、油水分離槽には、生ゴミ、残飯を受けるステンレス製で、水抜きの 為小さな穴のある枡型の回収枡があるが、水抜きの穴が、油脂分や残飯で目詰り を起こし箱と成ってしまい、生ゴミ、残飯等が、次の槽にはいり込み、回収枡の 役目をしなくなる。尚、この回収枡の設置位置は、床面よりかなり低い所に有り 、生ゴミの入った回収枡を引き上げる事は大変である。さらに清掃も困難を極め ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、油脂、残飯等で、回収器が目詰りを起こさない様にし、低い位置に 有る生ゴミ回収器を、楽に引き上げ、回収器の清掃をしないで済み、合せて排水 中の油分を回収除去出来る機器と附帯する物を開発しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（１）回収器に取り付けた回収用網の内側に、雑排水が当る様に設置し、油脂 、生ゴミ、残飯等による目詰りを防止する。 （２）図１に示す金串通過管（６）と可動部（４）をパイプにし、前後できる 可動部を設ける。横ズレ防止（５）に突起物を設ける、握り手（１）を 持ち上げると、（１）（４）（６）が一直線と成り、重い物も楽に持ち 上げる事が出来る。 （３）図２の調整用柄（２）を上下する事により柄の長さを調整し、調整用穴 を、リベット、金具で固定し、排水口が深い位置に有っても、引き上げ 易くする。 （４）回収用網の内に油吸収材を入れ、糸、又は接着により二分する、この事 は、油分回収部内に、生ゴミ、残飯、異物の混入を防ぎ、油分回収効果 を妨げない様にする。 （５）回収器と回収用網の脱着を簡単に行う為、網の端を、金串通過管（６） の端４カ所に合せ、網と金串通過管とを金串（７）により串刺にして固 定させ、又抜き取る事により取り外す。

【０００５】

【考案の実施の形態】

生ゴミ及び油分回収用網が油脂分によって目詰りを行さない様にする為、網の内 側に雑排水が当る様に、回収器を設置する事により、雑排水の抜けが良く、生ゴ ミ、残飯等が網から、オーバーフローしなくなる、又、回収器を引き上げる時、 手元と回収器と回収網が一直線と成るので引き上げ易く、さらに引き上げた回収 網の処理は、脱着用の金串を抜くと網の重さで下に落ちる、この回収網は生ゴミ 袋に入れ処分する、そして新しい回収用網を、金串によって固定し定位置へ設置 する。

【０００６】

【実施例】

図４に示す回収用網の中に、プレート状又は綿状にした、油吸収材を入れ、油吸 収材が網の中で動かない様にする為、網と油分吸収材の一端を一緒に糸で縫い込 む、この事において油分回収部と生ゴミ回収部を二分させる、又、接着により二 分した場合も一端を糸で縫い込み、固定させる、この事は油分回収部に生ゴミ、 残飯、異物が混入すると、油分回収効率の低下につながる、図２に示す回収器の 開口部に、図４の回収用網開口部を合せ、図２の（７）の金串によって図５の様 に網を金串通過管の４点に固定させ、串刺しにする、そして図６の台座（９）に 乗せる。この時、握り手（１）がフタ（１０）の底面に当ら無い様にして（１） を金具又は、ひもで固定する、握り手の取り付け位置の変化により回収器の取り 付け角度を変える、角度は、壁面（８）に対し３０゜〜４５゜位が良い、さらに 台座（９）の位置が、床面より深い場合、図２の調整用柄（２）をスライドさせ る事により回収器全体の長さを調整し、調整用穴（３）と（２）の穴を合せてリ ベット等で固定し、深い所でも容易に引き上げられる様にした。又、図７に示す 様に、可動部（４）をリベット等で固定すると、仕切り板（１４）の上部に調整 用柄を乗せるだけで良い。回収時は図（３）に示す様に、握り手（１）を真上に 引き上げると（１）（４）（６）そして生ゴミ回収網が一直線に成り、引き上げ 易い、引き上げた回収用網を外すには図５の金串（１）（２）を引き抜く事によ り、網の中にある生ゴミ等の重さで、回収器と離れる。外れた網は生ゴミ袋に入 れ処分する、この方法により、あまり手をかけないで外す事が出来、又清掃をし ないで済む様にした、再び新しい回収用網を前記の横領で取り付け、さらに図６ の様に設置しフタ（１０）をかぶせて完了となる。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）回収用網を取り付けた回収器は、従来型の重くて、引き上げ難く、水 抜き穴もすぐに詰ってしまい清掃しにくい箱型の回収用箱の欠点を解 消できた、簡単に軽々と回収及び設置が出来、回収した網ごとゴミ袋 に捨てるので、悪臭や油に病まされる事が無い。 新しい網の取り付けも金串２本で手も汚さず取り付けられ、作業者の 負担を大きく軽減できた。 （ロ）油吸収材を使用しているので排水中に含まれる油分の軽減につながる 、多くの店舗、ガソリンスタンド、工場等多くの所で使用する事によ り、大きな排水浄化になり、社会的貢献と成る。 （ハ）従来の箱型回収器は目詰りを起こす事により、生ゴミ残飯等が、オー バーフローして次の槽に入り、溜枡、油水分離槽の底に推積して、特 に異物により最終段階の排水パイプ自体を詰らせる事があったが、本 考案の回収器はこの事を防止出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の回収器の平面図

【図３】本考案の実施例を示す回収時の側面図

【図４】本考案の実施例を示す油分吸収器入り回収網の
側面図

【図５】本考案の実施例を示す回収器に回収網を取り付
けた斜視図

【図６】本考案の実施例を示す回収器を油水分離槽に取
り付けた側面図

【図７】本考案の実施例を示す回収器を油水分離槽に取
り付けた側面図

【図８】本考案の油水分離槽の側面図

【符号の説明】

１．握り手 ２．調整用柄 ３．調整用穴
４．可動部 ５．横ズレ防止金具 ６．金串通過菅 ７．金串
８．壁面 ９．台座 １０．フタ １１．回収用網の開口部
１２．縫い目 １３．油吸収材 １４．仕切り板 １５．
排水口（入口） １６．箱型回収器 １７．水きり穴 １８．排水パ
イプ（出口）

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年６月１９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項２】・一つの網で油分と生ゴミを分けて回収出
きる生ゴミ回収網 ─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年４月１７日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】（イ）図１の金串通過管（６）と、可動部
   （４）を丸パイプとし、前後に可動できる。 （ロ）可動部（４）の横ズレ防止として、横ズレ防止金
   具を設ける。 （ハ）柄の長さ調整の為、調整用穴（３）と（２）の穴
   を合せ固定する。 （ニ）回収用ネットの脱着は、図２の（７）の金串によ
   って、ネットと金串通過管を串刺し、又は抜き取る事に
   よって行う。 以上のごとく構成された、生ゴミ回収器。
2. 【請求項２】図３の油吸収材（３）を、プレート状又は
   綿状にして回収用網に入れ、油分回収部と生ゴミ回収部
   を、糸又は接着により二分し、油分回収部に油分以外の
   混入を防ぎ、生ゴミ等が回収できる。以上のごとく構成
   された、生ゴミ網。