JP3062405B2 - 発泡性樹脂粒子およびその予備発泡樹脂粒子と発泡成形体の製造方法 - Google Patents

発泡性樹脂粒子およびその予備発泡樹脂粒子と発泡成形体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレン系樹脂とポリ
フェニレンエーテル系樹脂とからなる混合樹脂を基材樹
脂とする発泡体を低い成形蒸気圧で予備発泡することを
可能とした発泡性樹脂粒子およびその予備発泡樹脂粒
子、並びにその発泡成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン樹脂を発泡成形した発泡ポ
リスチレンは、特に軽量で機械的強度が高くかつ緩衝性
に優れているために、緩衝材、構造材として広く利用さ
れてきている。また、ポリスチレン発泡体の持つこのよ
うな機械的強度をさらに向上させる目的から、ポリスチ
レン樹脂にポリフェニレンエーテル系樹脂を混合した
り、共重合したりすることが行われている(例えば、特
開昭52−101267号公報など参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、スチレン
系樹脂の一部をポリフェニレンエーテル系樹脂に変更す
ることで機械的強度はさらに向上し、またより少ない材
料で同じ強度を発揮させることができる利点が得られる
反面、これらの混合もしくは共重合樹脂を発泡成形する
ためには高い蒸気圧を必要とし、従来のポリスチレン樹
脂の予備発泡圧であるゲージ圧力0〜0.2kg/cm
2 、発泡成形圧であるゲージ圧力1.3kg/cm2
下という低い成形圧力では成形できない欠点があった。
そのために、特別の予備発泡機および発泡成形機を用意
することが必要とされ、従来使用されてきた予備発泡機
および発泡成形機では発泡成形できないか、あるいはで
きたとしても高倍率まで発泡成形することはできなかっ
た。
【0004】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、スチレン系樹脂とポリフェニ
レンエーテル系樹脂とからなる混合樹脂を基材樹脂とす
る発泡成形体を、従来用いられている予備発泡機および
発泡成形機を用いて発泡成形することを可能とした発泡
性樹脂粒子およびその予備発泡樹脂粒子、並びにその発
泡成形体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、スチレン系樹脂50〜85重量部とポリ
フェニレンエーテル系樹脂50〜15重量部とを含む樹
脂100重量部に対して、KB値20〜200、かつ沸
点95〜400℃である有機溶剤を1〜9重量部と、易
揮発性発泡剤1〜10重量部とを含有することを特徴と
する発泡性樹脂粒子、および該発泡性樹脂粒子を嵩倍率
5〜50倍に予備発泡させた予備発泡樹脂粒子を開示す
る。
【0006】本発明はさらに、スチレン系樹脂50〜8
5重量部とポリフェニレンエーテル系樹脂50〜15重
量部とを含む樹脂100重量部に、KB値20〜20
0、かつ沸点95〜400℃である有機溶剤と易揮発性
発泡剤とを溶融、混合して押し出した直後に急冷して得
た発泡性樹脂粒子を加熱により、ゲージ圧力0.2kg
/cm2 以下の蒸気圧で予備発泡した後、ゲージ圧力
1.3kg/cm2 以下の蒸気圧で加熱成形することを
特徴とする発泡成形体の製造方法をも開示する。
【0007】以下、本発明の内容を更に詳しく説明す
る。本発明でいうスチレン系樹脂とは、スチレン系単量
体の単独重合体に限らず、共重合体をも含む。スチレン
系単量体にはスチレンのほかメチルスチレン、エチルス
チレンなども含まれる。また、共重合体はスチレン単量
体が50%以上含まれている共重合体を含んでいる。共
重合体の相手方単量体としてはメタクリル酸メチルなど
のメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル、アクリ
ル酸、メタアクリル酸、アクリロニトリル、無水マレイ
ン酸などがあげられる。これらは単独で用いてもよく、
2種以上を併用してもよい。
【0008】また、本発明でいうポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とは、例えば、ポリ(2、6−ジメチルフィニ
レン−1、4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エ
チルフィニレン−1、4−エーテル)、ポリ(2、6−
ジエチルフィニレン−1、4−エーテル)、ポリ(2−
メチル−6−n−プロピルフェニレン−1、4−エーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−n−ブチルフェニレン−
1、4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−クロルフ
ェニレン−1、4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6
−ブロムフェニレン−1、4−エーテル)、ポリ(2−
メチル−6−ブロルフェニレン−1、4−エーテル)な
どが挙げられる。
【0009】また、本発明で使用する基材樹脂には、難
燃剤、安定剤、気泡調整剤、着色剤、紫外線吸収剤など
を必要に応じて使用することができる。基材樹脂の成分
は、スチレン系樹脂50〜85重量部とポリフェニレン
エーテル系樹脂50〜15重量部、好ましくはスチレン
系樹脂60〜80重量部とポリフェニレンエーテル系樹
脂40〜20重量部の割合である。ポリフェニレンエー
テル系樹脂の割合を15重量部未満とすると所望の機械
的強度が得られず、また、50重量部以上とすると成形
性が低下するとともに良質の発泡成形体が得られない。
【0010】本発明に用いる有機溶剤は、KB値(すな
わち、ASTM−D−1133−61に示された測定方
法でいうカウリブタノール値)が20〜200、好まし
くは30〜150であり、沸点が常圧で95〜400
℃、好ましくは99℃〜350℃のものを用いる。この
有機溶剤は基材樹脂の可塑化を促進しかつ低い圧力でも
良好な発泡性を発現させるものであり、それにより樹脂
の成形性は向上する。
【0011】KB値が20未満の場合は基材樹脂を充分
に可塑化できず成形性の向上が望めず、200以上の場
合は基材樹脂が可塑化されすぎるために予備発泡時や発
泡成形直後に著しい収縮を引き起こす。また、有機溶剤
の沸点が95℃未満の場合は発泡剤としての効果が顕著
になり可塑化させるための効果が低下してしまうために
好ましくなく、また、沸点が400℃以上の場合は基材
樹脂が可塑化されすぎるため発泡直後の収縮が著しくな
り好ましくない。
【0012】有機溶剤は基材樹脂に対して1〜9重量
部、好ましくは3重量部〜6重量部含有させる。1重量
部未満の場合は基材樹脂の可塑化が不十分となり、ま
た、9重量部以上の場合は基材樹脂が可塑化されすぎて
発泡直後の収縮が著しく、安定な成形品が得られなくな
る。具体的には、トルエン、ベンゼン、キシレン、エチ
ルベンゼンなどの芳香族炭化水素類、クロルベンゼン、
ブロムベンゼン、ジクロルベンゼンなどのハロゲン化芳
香族炭化水素類、n−ヘプタン、n−オクタン、i−オ
クタン、n−デカン、n−ドデカン、n−パラフィン、
i−パラフィンなどのアルカン類、n−ブタノール、2
−エチルヘキサノール、オクタノールなどのアルコール
類などである。これらは単独でもしくは2種以上混合し
て使用することができる。
【0013】本発明に用いる易揮発性発泡剤としては、
ゲージ圧力1.3kg/cm2 以下の低圧蒸気でも約5
0倍まで高度に発泡成形させるために、沸点がスチレン
系樹脂の軟化点以下であって常圧で気体状もしくは液体
状の有機化合物が適しており、プロパン、ブタン、ペン
タン、シクロペンタン、シクロペンタジエン、石油エー
テルなどの炭化水素、塩化エチル、クロロジフロロエタ
ン、1−フロロ2−トリフロロエタン、ジフロロエタン
などのハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジプロ
ピルエーテルなどの低沸点のエーテル化合物が用いられ
る。これらは単独で用いてもよく、2種以上併用しても
よい。
【0014】発泡剤は基材樹脂に対して1〜10重量
部、好ましくは2重量部〜8重量部含有させる。1重量
部未満の場合は目的とする高倍率まで発泡することがで
きず、また、10重量部以上の場合は基材樹脂中に均一
に発泡剤を分散させることが難しく良好な発泡体が得ら
れない。上記のように基材樹脂を配合し、押出機内で上
記の有機溶剤と易揮発性発泡剤を上記の割合で溶融、混
練させて、押出機の金型先端のノズルからストランド状
に押出し、水槽で急冷し乾燥後に、所定サイズのペレッ
ト状に裁断して発泡性樹脂粒子を得る。このように1工
程で基材樹脂を任意の割合に配合し、同時に有機溶剤と
易揮発性発泡剤を含有した発泡成形に適した粒子サイズ
の発泡性樹脂粒子を得ることができるので、最初の工程
で一般的な樹脂ペレットのサイズである2.5〜3.5
mmより小さな所定サイズのペレット状に上記のような
配合の基材樹脂を予めペレット化し、次工程でオートク
レーブなどにより上記の有機溶剤と易揮発性発泡剤を上
記の割合で含浸させて発泡性樹脂粒子を得るという2工
程を要する方法に比べて少ない工程で効率よく発泡性樹
脂を製造することができる。
【0015】得られた発泡性樹脂粒子のサイズに特に制
限はないが、以下に定義する球換算径が0.3〜2.0
mmであるものは、発泡倍率5〜50倍に成形し易く特
に好ましい。ここで、球換算径とは、裁断した発泡性樹
脂粒子や含浸する前のペレットは円柱形をしているが、
その円柱を球と仮定して以下の式により算出したもので
ある。すなわち、 円柱の体積S:円柱の直径Dとし、長さをLとすると、
πL(D/2)2 球の体積V:球の直径をdとすると、(4/3)π(d
/2)3 S=Vなので:πL(D/2)2 =(4/3)π(d/
2)3 従って、球換算径は 3√(3LD2/2) として算出
される。
【0016】このようにして得られた発泡性樹脂粒子
は、本発明者らの実験によれば、従来のポリスチレン用
予備発泡機で使用される予備発泡圧であるゲージ圧力0
〜0.2kg/cm2 の水蒸気圧でもって嵩倍率5〜5
0倍程度にまで容易に予備発泡させることができること
が確認された。従って、発泡性樹脂粒子の予備発泡のた
めに特別の装置を用意することは不必要であり、従来か
ら用いている予備発泡機をそのまま用いて予備発泡樹脂
粒子を得ることが可能となる。
【0017】得られた予備発泡樹脂粒子を所定時間熟成
しておき、発泡成形を行い成形品を得る。本発明者らの
実験によれば、得られた予備発泡樹脂粒子は従来のポリ
スチレンの発泡成形圧であるゲージ圧力0〜1.3kg
/cm2 の低い水蒸気圧でもって成形品倍率5〜50倍
程度にまでに容易に発泡成形させることができ、かつ、
得られた成形品は外観良好でかつ内部融着率も80%以
上であることが確認された。従って、予備発泡樹脂粒子
を用いての成形品の発泡成形のために特別の成形装置を
用意することはやはり不必要であり、従来から用いてい
るポリスチレン用発泡成形機をそのまま用いて発泡成形
品を得ることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。な
お、以下において、内部融着率とは成形体を破断したと
きの破断面の破断状態から次式により算出した値であ
る。 内部融着率(%)=[(破断面総面積)−(破断面におい
て粒子と粒子の界面より破断した面積))]÷(破断面総
面積)×100 また、成形品の強度物性として落球衝撃値を評価した。
すなわち、以下の方法で試験を行い試料の50%が破壊
される高さ(H50)を落球衝撃値とした。
【0019】1.300×400×15mmの板状成形
品から40×215×15mmの試料を作成した。 2.該試料の両端をスパン160mmで把持し、高さを
変えて321gの鋼球をスパンの中央に落下させた。同
じ高さで5個の試料について鋼球の落下を行った。
【0020】3.5個の試料が全数破壊しない最高の高
さから、全数が破壊する最低の高さまで、2.5cm間
隔で高さを変えて試験を行い、次式より落球衝撃値を算
出した。 H50=HL −ΔH×(S/100−1/2) なお、H50:試料の50%破壊高さ(落球衝撃値:c
m) HL :試料が100%破壊するときの最低高さ(cm) ΔH:高さを変化させる間隔(cm)(ΔH=2.5c
m) S :HL 以下の各高さでの破壊した%の総合計。
【0021】〔実施例1〕主原料にポリフェニレンエー
テル(以下PPEと称す)とポリスチレン(以下PSと
称す)を使用し、これに気泡調整剤としてタルク0.1
重量部を加え、PPE/PS=33/67になるように
配合し、発泡剤としてペンタン、有機溶剤としてエチル
ベンゼン(KB値99、沸点136℃)を使用して、押
出機で溶融、混練させ、金型先端に設けられたノズルダ
イよりストランド状に押出し、水槽で急冷させ、乾燥
後、ロータリー式ペレタイザーにて切断し、ペレット化
した。その後、5日間熟成させ、ペンタン4.5重量
部、エチルベンゼン3.2重量部を含む球換算径0.9
9mmの発泡性樹脂粒子を得た。
【0022】得られた発泡性樹脂粒子を予備発泡機を用
い、水蒸気圧がゲージ圧力で0.1kg/cm2 で2分
間加熱し発泡させ、嵩倍率13倍、ペンタン3.3重量
部、エチルベンゼン2.1重量部の予備発泡樹脂粒子を
得た。この予備発泡樹脂粒子を24時間熟成後、ポリス
チレン成形用の発泡成形機を用いて、ゲージ圧力1.0
kg/cm2 の水蒸気で60秒間加熱して、成形品倍率
13倍の300×400×15mmの板状発泡成形品を
得た。当成形品は外観良好でかつ内部融着率も90%で
あった。また、当成形品の強度測定として落球衝撃値を
測定した。結果は86cmであった
【0023】〔実施例2〕PPE/PS=25/75に
なるように配合し、実施例1と同じ条件でペレット化
し、ペンタン5.3重量部、エチルベンゼン3.1重量
部を含む球換算径0.98mmの発泡性樹脂粒子を得
た。得られた発泡性樹脂粒子は、実施例1と同じ条件で
発泡させると、嵩倍率16倍で、ペンタン4.1重量
部、エチルベンゼン2.5重量部を含む予備発泡樹脂粒
子が得られた。この予備発泡樹脂粒子を実施例1と同じ
条件で発泡成形し、成形品倍率16倍の外観良好で、内
部融着率95%の発泡成形品を得た。また、当成形品の
落球衝撃値は61cmであった。
【0024】〔実施例3〕PPE/PS=30/70に
なるように配合し、これに、気泡調整剤としてタルク
0.1重量部を加え、発泡剤としてペンタン、有機溶剤
としてn−パラフィン(KB値25、沸点200℃)を
加え、実施例1と同様にペレット化し、3日間熟成させ
て、ペンタン4.8重量部、n−パラフィン3.3重量
部を含む、球換算径1.0mmの発泡性樹脂粒子を得
た。
【0025】得られた発泡性樹脂粒子を実施例1と同じ
条件で発泡させると、嵩倍率12倍、ペンタン3.8重
量部、n−パラフィン2.3重量部を含む予備発泡樹脂
粒子が得られた。この予備発泡樹脂粒子を実施例1と同
じ条件で発泡成形し、成形品倍率12倍の外観良好な内
部融着率90%の発泡成形品を得た。
【0026】〔実施例4〕PPE/PS=20/80に
なるように配合し、実施例3と同じ条件でペレット化
し、ペンタン4.3重量部、トルエン4.3重量部を含
む球換算径1.0mmの発泡性樹脂粒子が得られた。得
られた発泡性樹脂粒子を実施例1と同じ条件で発泡し、
嵩倍率30倍、ペンタン3.3重量部、トルエン3.0
重量部を含む予備発泡樹脂粒子を得た。この予備発泡樹
脂粒子を実施例1と同じ条件で発泡成形すると、成形品
倍率30倍の外観良好で、内部融着率80%の発泡成形
品を得た。
【0027】〔比較例1〕PPE/PS=24/76に
なるように配合し、エチルベンゼンを使用しない以外は
実施例1と同じ条件でペレット化し、ペンタン4.5重
量部を含む球換算径1.02mmの発泡性樹脂粒子を得
た。得られた発泡性樹脂粒子を実施例1と同じ条件で発
泡させたが、嵩倍率は3倍までしか発泡しなかった。得
られた予備発泡樹脂粒子はペンタン4.0重量部を含む
ものであった。この予備発泡樹脂粒子を実施例1と同じ
条件で発泡成形したが内部融着率が極めて低く容易にバ
ラバラになるために成形品とすることができなかった。
【0028】〔比較例2〕実施例1と同じ割合のPPE
/PSを配合し、発泡剤としてペンタン、有機溶剤とし
てトルエンを使用しペレット化して、ペンタン6.3重
量部、トルエン0.6重量部を含む球換算径0.99m
mの発泡性樹脂粒子を得た。得られた発泡性樹脂粒子を
実施例1と同じ条件で発泡させたが、嵩倍率4倍まてし
か発泡できなかった。また、この予備発泡粒子はペンタ
ン4.0重量部、トルエン0.4重量部を含むものであ
った。この予備発泡樹脂粒子を実施例1と同じ条件で発
泡成形したが、成形品倍率は4倍と低く、外観が悪く、
内部融着率も10%の発泡成形品しか得られなかった。
【0029】〔比較例3〕実施例1と同じ割合のPPE
/PSを配合し、発泡剤としてペンタン、有機溶剤とし
てトルエンを使用し、ペレット化し、ペンタン4.2重
量部、トルエン9.8重量部の発泡性樹脂粒子を得た。
得られた発泡性樹脂粒子を実施例1と同じ条件で発泡さ
せたが、予備発泡直後に著しい収縮を起こし、良好な予
備発泡樹脂粒子を得られなかった。
【0030】〔比較例4〕主原料として、ポリスチレン
のみを使用した以外は、実施例1と同じ条件で操作を行
い、ペンタン4.5重量部、エチルベンゼン3.2重量
部を含む、球換算径0.99mmである発泡性樹脂粒子
を得た。得られた発泡樹脂粒子を実施例1と同じ条件で
予備発泡して、嵩倍率16倍、ペンタン3.0重量部、
エチルベンゼン2.0重量部の予備発泡粒子を得た。
【0031】この予備発泡粒子を実施例1と同じ条件で
発泡成形し、成形品倍率16倍の板状成形品を得た。当
成形品は外観良好で内部融着率90%であった。当成形
品の落球衝撃値を測定したところ、35cmと低く、成
形品倍率が同じである実施例2で得た成形品と比較し
て、落球衝撃値は約半分であった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、通常のポリスチレン発
泡体の予備発泡機、発泡成形機をそのまま用いて、スチ
レン系樹脂とポリフェニレンエーテル系樹脂とからなる
混合樹脂を基材樹脂とする機械的強度の高い発泡成形品
を容易に成形することが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 9/14 C08J 9/228

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂50〜85重量部とポリ
    フェニレンエーテル系樹脂50〜15重量部とを含む樹
    脂100重量部に対して、KB値20〜200、かつ沸
    点95〜400℃である有機溶剤を1〜9重量部と、易
    揮発性発泡剤1〜10重量部とを含有することを特徴と
    する発泡性樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 スチレン系樹脂50〜85重量部とポリ
    フェニレンエーテル系樹脂50〜15重量部とを含む樹
    脂100重量部に対して、KB値20〜200、かつ沸
    点95〜400℃である有機溶剤を1〜9重量部と、易
    揮発性発泡剤1〜10重量部とを含有する発泡性樹脂粒
    子を嵩倍率5〜50倍に予備発泡させた予備発泡樹脂粒
    子。
  3. 【請求項3】 スチレン系樹脂50〜85重量部とポリ
    フェニレンエーテル系樹脂50〜15重量部とを含む樹
    脂100重量部に、KB値20〜200、かつ沸点95
    〜400℃である有機溶剤と易揮発性発泡剤とを溶融、
    混合して押し出した直後に急冷して得た発泡性樹脂粒子
    を加熱により、ゲージ圧力0.2kg/cm2 以下の蒸
    気圧で予備発泡した後、ゲージ圧力1.3kg/cm2
    以下の蒸気圧で加熱成形することを特徴とする発泡成形
    体の製造方法。
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