JP3062061B2 - 切断加工装置 - Google Patents
切断加工装置Info
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- JP3062061B2 JP3062061B2 JP7244858A JP24485895A JP3062061B2 JP 3062061 B2 JP3062061 B2 JP 3062061B2 JP 7244858 A JP7244858 A JP 7244858A JP 24485895 A JP24485895 A JP 24485895A JP 3062061 B2 JP3062061 B2 JP 3062061B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属棒材、鋼管材
等の長尺被加工物を定寸に切断すると共に、切断された
定寸被加工物に対しその両端の面取り加工等の必要な加
工を施すことのできる切断加工装置に関する。
等の長尺被加工物を定寸に切断すると共に、切断された
定寸被加工物に対しその両端の面取り加工等の必要な加
工を施すことのできる切断加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来におけるこの種の切断加工装置とし
ては、本発明と同一出願人による特公平6−96214
号公報に開示されたものがある。同公報による切断加工
装置は、水平軸心周りで回転する回転体の周囲に、切断
作用位置、加工作用位置及び排出位置を周方向等間隔お
きに設定し、各作用位置には、各位置に同時に位置し得
る3つのクランプ手段を周方向等間隔おきに付設すると
共に、回転体をクランプ手段間の1ピッチごとに間欠的
に回転駆動する駆動手段を設け、切断作用位置には、軸
心方向に送り込まれて先端部が当該切断作用位置に位置
するクランプ手段でクランプされた長尺被加工物を、当
該クランプ手段よりも上手側で定寸切断する切断手段を
設け、加工作用位置には、この加工作用位置に位置する
クランプ手段でクランプされる定寸切断被加工物の両端
を加工する加工手段を設け、排出作用位置には、この排
出作用位置に位置するクランプ手段でクランプされる加
工済定寸切断被加工物を当該クランプ手段から排出する
排出手段を設けてなるものである。
ては、本発明と同一出願人による特公平6−96214
号公報に開示されたものがある。同公報による切断加工
装置は、水平軸心周りで回転する回転体の周囲に、切断
作用位置、加工作用位置及び排出位置を周方向等間隔お
きに設定し、各作用位置には、各位置に同時に位置し得
る3つのクランプ手段を周方向等間隔おきに付設すると
共に、回転体をクランプ手段間の1ピッチごとに間欠的
に回転駆動する駆動手段を設け、切断作用位置には、軸
心方向に送り込まれて先端部が当該切断作用位置に位置
するクランプ手段でクランプされた長尺被加工物を、当
該クランプ手段よりも上手側で定寸切断する切断手段を
設け、加工作用位置には、この加工作用位置に位置する
クランプ手段でクランプされる定寸切断被加工物の両端
を加工する加工手段を設け、排出作用位置には、この排
出作用位置に位置するクランプ手段でクランプされる加
工済定寸切断被加工物を当該クランプ手段から排出する
排出手段を設けてなるものである。
【0003】しかして、この切断加工装置によれば、回
転体の周囲に、切断作用位置、加工作用位置及び排出位
置を設定して、各作用位置にそれぞれ必要な手段を配設
したので、これら各作用位置が水平面上で直線的に並列
する場合と比較して、装置全体の設置床面積を小さくす
ることができる。しかも、各作用位置間での被加工物の
搬送手段を、長尺被加工物の定寸切断に際して必要な長
尺被加工物の切り離し部分のクランプ手段と回転体とか
ら構成したので、専用の搬送手段を使用しなければなら
ない場合と比較して、装置全体を小型且つシンプルに構
成することができる等の利点がある。
転体の周囲に、切断作用位置、加工作用位置及び排出位
置を設定して、各作用位置にそれぞれ必要な手段を配設
したので、これら各作用位置が水平面上で直線的に並列
する場合と比較して、装置全体の設置床面積を小さくす
ることができる。しかも、各作用位置間での被加工物の
搬送手段を、長尺被加工物の定寸切断に際して必要な長
尺被加工物の切り離し部分のクランプ手段と回転体とか
ら構成したので、専用の搬送手段を使用しなければなら
ない場合と比較して、装置全体を小型且つシンプルに構
成することができる等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
切断加工装置では、各作用位置に設けられるクランプ手
段は、回転体に固定された固定アームと、この固定アー
ムに対して枢軸の回りで遠近方向に揺動可能な可動アー
ムと、両アームのそれぞれ内側に取り付けられて被加工
物の外周に外嵌可能な両側一対の口金(把持片)とから
なるもので、当該クランプの定位置に、被加工物のセン
ター(軸心)が一致するようなクランプ中心を設定し、
このクランプ中心に被加工物のセンターを合わせた状態
で、上記両側一対の口金を介して上記両アームにより被
加工物を挟持固定するように構成されていることから、
被加工物の径が変更されると、上記口金をその変更され
た被加工物の径に対応し得る口金と交換しなければなら
ず、それがために多種類の口金を用意する必要があると
共に、被加工物の径が変わる度に一々口金の取り替え作
業を行う必要があってその取り替え作業に非常な手間と
時間を要し、また固定アーム及び可動アームにそれぞれ
口金を取り付ける関係上、被加工物の径の大幅な変更が
できなかった。
切断加工装置では、各作用位置に設けられるクランプ手
段は、回転体に固定された固定アームと、この固定アー
ムに対して枢軸の回りで遠近方向に揺動可能な可動アー
ムと、両アームのそれぞれ内側に取り付けられて被加工
物の外周に外嵌可能な両側一対の口金(把持片)とから
なるもので、当該クランプの定位置に、被加工物のセン
ター(軸心)が一致するようなクランプ中心を設定し、
このクランプ中心に被加工物のセンターを合わせた状態
で、上記両側一対の口金を介して上記両アームにより被
加工物を挟持固定するように構成されていることから、
被加工物の径が変更されると、上記口金をその変更され
た被加工物の径に対応し得る口金と交換しなければなら
ず、それがために多種類の口金を用意する必要があると
共に、被加工物の径が変わる度に一々口金の取り替え作
業を行う必要があってその取り替え作業に非常な手間と
時間を要し、また固定アーム及び可動アームにそれぞれ
口金を取り付ける関係上、被加工物の径の大幅な変更が
できなかった。
【0005】本発明は、上記の課題に鑑み、被加工物の
径が変更されても、その変更された径に応じて被加工物
を簡単にクランプ位置に位置決めできて、作業の簡略化
を期することができると共に、被加工物の径の大幅な変
更を可能とした切断加工装置を提供することを目的とす
る。
径が変更されても、その変更された径に応じて被加工物
を簡単にクランプ位置に位置決めできて、作業の簡略化
を期することができると共に、被加工物の径の大幅な変
更を可能とした切断加工装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、水
平軸心L周りで回転する回転体1の周囲に、切断作用位
置A、加工作用位置B及び排出作用位置Cを周方向等間
隔おきに設定し、各作用位置A,B,Cには、各位置に
同時に位置し得る3つのクランプ手段10a,10b,
10cを周方向等間隔おきに付設すると共に、回転体1
をクランプ手段10a,10b,10c間の1ピッチご
とに間欠的に回転駆動する駆動手段7を設け、切断作用
位置Aには、軸心方向に送り込まれて先端部が当該切断
作用位置Aに位置するクランプ手段(例えば10a)で
クランプされた長尺被加工物2を、当該クランプ手段1
0aよりも上手側で定寸切断する切断手段4を設け、加
工作用位置Bには、この加工作用位置Bに位置するクラ
ンプ手段(例えば10a)でクランプされる定寸切断被
加工物2の両端を回転駆動しつつ加工する加工手段(例
えば面取り手段5a,5b)を設け、排出作用位置Cに
は、この排出作用位置Cに位置するクランプ手段(例え
ば10a)でクランプされる加工済み定寸切断被加工物
2を当該クランプ手段10aから排出する排出手段6を
設けてなる切断加工装置において、各クランプ手段10
a,10b,10cは、各作用位置A,B,Cの定位置
に配設されて被加工物2の側面部を支持するV溝形支持
面13を有する固定クランプジョー14と、この固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可
能に配設されて被加工物2を当該V溝形支持面13に対
し押圧固定する可動クランプジョー15とを備え、前記
加工作用位置Bでは、前記加工手段を備えた可動ベース
41が固定ベース42に移動可能に支持され、この可動
ベース41の移動方向が、固定クランプジョー14にお
けるV溝形支持面13のV溝の2分割線Pに沿う方向に
設定されると共に、該可動ベース41と固定ベース42
との間に、前記定寸切断被加工物2の直径に対応する長
さHの調心マスター片54が着脱可能に介装され、この
調心マスター片54を介して前記両ベース41,42が
当接した位置で前記加工手段の軸心39aが定寸切断被
加工物2の軸心に一致するように構成されていることを
特徴とする。
平軸心L周りで回転する回転体1の周囲に、切断作用位
置A、加工作用位置B及び排出作用位置Cを周方向等間
隔おきに設定し、各作用位置A,B,Cには、各位置に
同時に位置し得る3つのクランプ手段10a,10b,
10cを周方向等間隔おきに付設すると共に、回転体1
をクランプ手段10a,10b,10c間の1ピッチご
とに間欠的に回転駆動する駆動手段7を設け、切断作用
位置Aには、軸心方向に送り込まれて先端部が当該切断
作用位置Aに位置するクランプ手段(例えば10a)で
クランプされた長尺被加工物2を、当該クランプ手段1
0aよりも上手側で定寸切断する切断手段4を設け、加
工作用位置Bには、この加工作用位置Bに位置するクラ
ンプ手段(例えば10a)でクランプされる定寸切断被
加工物2の両端を回転駆動しつつ加工する加工手段(例
えば面取り手段5a,5b)を設け、排出作用位置Cに
は、この排出作用位置Cに位置するクランプ手段(例え
ば10a)でクランプされる加工済み定寸切断被加工物
2を当該クランプ手段10aから排出する排出手段6を
設けてなる切断加工装置において、各クランプ手段10
a,10b,10cは、各作用位置A,B,Cの定位置
に配設されて被加工物2の側面部を支持するV溝形支持
面13を有する固定クランプジョー14と、この固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可
能に配設されて被加工物2を当該V溝形支持面13に対
し押圧固定する可動クランプジョー15とを備え、前記
加工作用位置Bでは、前記加工手段を備えた可動ベース
41が固定ベース42に移動可能に支持され、この可動
ベース41の移動方向が、固定クランプジョー14にお
けるV溝形支持面13のV溝の2分割線Pに沿う方向に
設定されると共に、該可動ベース41と固定ベース42
との間に、前記定寸切断被加工物2の直径に対応する長
さHの調心マスター片54が着脱可能に介装され、この
調心マスター片54を介して前記両ベース41,42が
当接した位置で前記加工手段の軸心39aが定寸切断被
加工物2の軸心に一致するように構成されていることを
特徴とする。
【0007】上記構成よりなる切断加工装置の使用にあ
っては、切断作用位置A位置に水平軸心Lと平行方向に
送り込まれてくる長尺被加工物2の先端と切断手段4の
切断位置との間の距離が所定の切断長さとなったとき、
切断作用位置Aに待機している前記クランプ手段10a
により当該被加工物2の先端側をクランプし、斯かる状
態で切断手段4により長尺被加工物2を定寸切断する。
次いで、前記回転体1を駆動手段7により一定ピッチ、
即ち120度だけ回転させて、定寸切断被加工物2をク
ランプしているクランプ手段10aを切断作用位置A位
置から加工作用位置Bへ移動させ、クランプされた定寸
切断被加工物2を前記加工手段5a,5bに対応させ
て、当該定寸切断被加工物2の両端の加工を行う。加工
が完了すれば、前記回転体1を再び120度回転させ
て、加工済み定寸切断被加工物2をクランプしている前
記クランプ手段10aを加工作用位置Bから排出作用位
置Cへ移動させ、前記排出手段6によって上記クランプ
手段10aから加工済み定寸切断被加工物2を排出させ
る。その後、回転体1を再び120度回転させて、空に
なった上記クランプ手段10aを再び切断作用位置Aに
移動させることにより、切断、面取り、及び排出の一連
の作用が完了することになる。
っては、切断作用位置A位置に水平軸心Lと平行方向に
送り込まれてくる長尺被加工物2の先端と切断手段4の
切断位置との間の距離が所定の切断長さとなったとき、
切断作用位置Aに待機している前記クランプ手段10a
により当該被加工物2の先端側をクランプし、斯かる状
態で切断手段4により長尺被加工物2を定寸切断する。
次いで、前記回転体1を駆動手段7により一定ピッチ、
即ち120度だけ回転させて、定寸切断被加工物2をク
ランプしているクランプ手段10aを切断作用位置A位
置から加工作用位置Bへ移動させ、クランプされた定寸
切断被加工物2を前記加工手段5a,5bに対応させ
て、当該定寸切断被加工物2の両端の加工を行う。加工
が完了すれば、前記回転体1を再び120度回転させ
て、加工済み定寸切断被加工物2をクランプしている前
記クランプ手段10aを加工作用位置Bから排出作用位
置Cへ移動させ、前記排出手段6によって上記クランプ
手段10aから加工済み定寸切断被加工物2を排出させ
る。その後、回転体1を再び120度回転させて、空に
なった上記クランプ手段10aを再び切断作用位置Aに
移動させることにより、切断、面取り、及び排出の一連
の作用が完了することになる。
【0008】しかして、この切断加工装置によって切断
加工する被加工物が径小の被加工物2Sあるいは径大の
被加工物2Rに変更された場合でも前記クランプ手段1
0a,10b,10cをそのまま使用して切断加工を行
うことができる。即ち、各クランプ手段10a,10
b,10cは、可動クランプジョー15が固定クランプ
ジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可能であ
って、可動クランプジョー15が被加工物2を固定クラ
ンプジョー14のV溝形支持面13に押し付けて被加工
物2を直接クランプするようになっているため、同じク
ランプ手段10a,10b,10cにより、径小の被加
工物2Sから径大の被加工物2Rまで広範囲にわたって
被加工物をクランプすることができる。
加工する被加工物が径小の被加工物2Sあるいは径大の
被加工物2Rに変更された場合でも前記クランプ手段1
0a,10b,10cをそのまま使用して切断加工を行
うことができる。即ち、各クランプ手段10a,10
b,10cは、可動クランプジョー15が固定クランプ
ジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可能であ
って、可動クランプジョー15が被加工物2を固定クラ
ンプジョー14のV溝形支持面13に押し付けて被加工
物2を直接クランプするようになっているため、同じク
ランプ手段10a,10b,10cにより、径小の被加
工物2Sから径大の被加工物2Rまで広範囲にわたって
被加工物をクランプすることができる。
【0009】また、加工作用位置Bに設けられる加工手
段が、前記固定クランプジョー14におけるV溝形支持
面13のV溝の2分割線Pに沿って移動調整可能に構成
されているから、例えば当該加工手段が面取り手段5
a,5bである場合、各面取り手段5a,5bを上記V
溝形支持面13のV溝の2分割線Pに沿って移動調整す
ることによって、各面取り手段5a,5bにおける面取
り用回転体39の軸心と固定クランプジョー14のV溝
形支持面13に支持固定される被加工物2の軸心とを一
致させることができ、従って径の異なる種々の被加工物
に対応した面取り加工を行うことができる。加工手段と
しては、面取り手段5a,5bの以外に、被加工物の両
端に同心状にねじ加工を施すねじ加工手段等を使用でき
る。
段が、前記固定クランプジョー14におけるV溝形支持
面13のV溝の2分割線Pに沿って移動調整可能に構成
されているから、例えば当該加工手段が面取り手段5
a,5bである場合、各面取り手段5a,5bを上記V
溝形支持面13のV溝の2分割線Pに沿って移動調整す
ることによって、各面取り手段5a,5bにおける面取
り用回転体39の軸心と固定クランプジョー14のV溝
形支持面13に支持固定される被加工物2の軸心とを一
致させることができ、従って径の異なる種々の被加工物
に対応した面取り加工を行うことができる。加工手段と
しては、面取り手段5a,5bの以外に、被加工物の両
端に同心状にねじ加工を施すねじ加工手段等を使用でき
る。
【0010】請求項2は、請求項1に記載の切断加工装
置において、各クランプ手段10a,10b,10cの
固定クランプジョー14は、回転体1に固定された固定
ブラケット16に取り付けられ、可動クランプジョー1
5は、回転体1に枢着され且つシリンダユニット19に
連動連結された揺動ブラケット18に取り付けられてい
ることを特徴とする。この構成にあっては、可動クラン
プジョー15を駆動する駆動手段として回転体1に枢着
された揺動ブラケット18とこれを揺動駆動するシリン
ダユニット19とを使用したことにより、上記駆動手段
の構造が簡単且つコンパクトになって、回転体1への取
り付けが容易となる上、回転体1の外周から不都合に張
り出すようなことがない。
置において、各クランプ手段10a,10b,10cの
固定クランプジョー14は、回転体1に固定された固定
ブラケット16に取り付けられ、可動クランプジョー1
5は、回転体1に枢着され且つシリンダユニット19に
連動連結された揺動ブラケット18に取り付けられてい
ることを特徴とする。この構成にあっては、可動クラン
プジョー15を駆動する駆動手段として回転体1に枢着
された揺動ブラケット18とこれを揺動駆動するシリン
ダユニット19とを使用したことにより、上記駆動手段
の構造が簡単且つコンパクトになって、回転体1への取
り付けが容易となる上、回転体1の外周から不都合に張
り出すようなことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る切断加工装
置全体の平面図であり、この図において、1は水平軸心
周りで回転可能に支持された回転体、2は軸心方向に平
行に送り込まれる被加工物(棒状鋼材)、3は上記軸心
方向に送り込まれる被加工物2の先端を受け止めるスト
ッパー、4は上記被加工物2を定寸切断する切断手段、
5a,5bは定寸切断された被加工物の両端を加工する
加工手段としての面取り手段、6は加工済みの定寸被加
工物を排出する排出手段、7は上記回転体1の駆動手段
である。駆動手段7、切断手段4、及び一方の面取り手
段5aは、上記回転体1の一側方に配設された固定基台
8上に設置され、上記排出手段6、ストッパー3、及び
他方の面取り手段5bは、回転体1の他側方に配設され
た固定基台9上に設置されている。
置全体の平面図であり、この図において、1は水平軸心
周りで回転可能に支持された回転体、2は軸心方向に平
行に送り込まれる被加工物(棒状鋼材)、3は上記軸心
方向に送り込まれる被加工物2の先端を受け止めるスト
ッパー、4は上記被加工物2を定寸切断する切断手段、
5a,5bは定寸切断された被加工物の両端を加工する
加工手段としての面取り手段、6は加工済みの定寸被加
工物を排出する排出手段、7は上記回転体1の駆動手段
である。駆動手段7、切断手段4、及び一方の面取り手
段5aは、上記回転体1の一側方に配設された固定基台
8上に設置され、上記排出手段6、ストッパー3、及び
他方の面取り手段5bは、回転体1の他側方に配設され
た固定基台9上に設置されている。
【0012】前記回転体1は、送り込まれる被加工物2
の軸心と平行な水平軸心Lの周りで回転可能なものであ
って、図3に示すようにその周縁部には、等間隔に3つ
のクランプ手段10a,10b,10cが設けられてい
る。しかして、これらクランプ手段10a,10b,1
0cは、回転体1の周囲に等間隔おきに設定された3つ
の作用位置、即ち、前記切断手段4に対応する切断作用
位置A、前記面取り手段5a,5bに対応する加工作用
位置B、及び前記排出手段6に対応し且つ回転体1の真
上に位置する排出作用位置Cに、回転体1の120度お
きの間欠回転に伴って順次対応することができる。
の軸心と平行な水平軸心Lの周りで回転可能なものであ
って、図3に示すようにその周縁部には、等間隔に3つ
のクランプ手段10a,10b,10cが設けられてい
る。しかして、これらクランプ手段10a,10b,1
0cは、回転体1の周囲に等間隔おきに設定された3つ
の作用位置、即ち、前記切断手段4に対応する切断作用
位置A、前記面取り手段5a,5bに対応する加工作用
位置B、及び前記排出手段6に対応し且つ回転体1の真
上に位置する排出作用位置Cに、回転体1の120度お
きの間欠回転に伴って順次対応することができる。
【0013】前記回転体1は、図4に示すように水平軸
心L(回転軸心)に沿った支軸11に軸方向所定間隔に
対向配設された略円板状の両側板12,12からなるも
ので、この回転体1の周囲に設けられた各クランプ手段
10a,10b,10cは、図2に示すように、各作用
位置A,B,Cのそれぞれ定位置に配設されて被加工物
2(定寸切断被加工物2及び加工済み定寸切断被加工物
2を含む)の側面部を支持するV溝形の支持面13を有
する固定クランプジョー14と、この固定クランプジョ
ー14のV溝形支持部13に対し遠近移動可能に配設さ
れて被加工物2を当該V溝形支持部13に対し押圧固定
する可動クランプジョー15とを備えている。
心L(回転軸心)に沿った支軸11に軸方向所定間隔に
対向配設された略円板状の両側板12,12からなるも
ので、この回転体1の周囲に設けられた各クランプ手段
10a,10b,10cは、図2に示すように、各作用
位置A,B,Cのそれぞれ定位置に配設されて被加工物
2(定寸切断被加工物2及び加工済み定寸切断被加工物
2を含む)の側面部を支持するV溝形の支持面13を有
する固定クランプジョー14と、この固定クランプジョ
ー14のV溝形支持部13に対し遠近移動可能に配設さ
れて被加工物2を当該V溝形支持部13に対し押圧固定
する可動クランプジョー15とを備えている。
【0014】上記各クランプ手段10a,10b,10
cの構造について図3及び図4により説明すると、両側
一対の固定クランプジョー14,14が、回転体1の側
板12に固定された固定ブラケット16の先端側に並設
され、各固定クランプジョー14に対応する可動クラン
プジョー15が、上記固定ブラケット16の基端側で水
平支軸17に枢着された揺動ブラケット18の遊端側に
配設され、この揺動ブラケット18は、前記側板12に
枢着されたシリンダユニット19のピストンロッド19
aにピン20で枢支連結されている。
cの構造について図3及び図4により説明すると、両側
一対の固定クランプジョー14,14が、回転体1の側
板12に固定された固定ブラケット16の先端側に並設
され、各固定クランプジョー14に対応する可動クラン
プジョー15が、上記固定ブラケット16の基端側で水
平支軸17に枢着された揺動ブラケット18の遊端側に
配設され、この揺動ブラケット18は、前記側板12に
枢着されたシリンダユニット19のピストンロッド19
aにピン20で枢支連結されている。
【0015】しかして、シリンダユニット19が所定の
収縮位置から伸長作動することにより、揺動ブラケット
18が水平支軸17を中心に例えば図3の時計回りに揺
動して、各可動クランプジョー15が固定クランプジョ
ー14のV溝形支持面13に接近し、当該V溝形支持面
13に水平に支持された被加工物2を押圧固定する、つ
まりクランプすることになり、またこうして被加工物2
を固定した状態から、シリンダユニット19が収縮作動
することにより、揺動ブラケット18が反時計回りに揺
動して、各可動クランプジョー15が固定クランプジョ
ー14のV溝形支持面13から離れるように移動し、被
加工物2のクランプを解除することになる。
収縮位置から伸長作動することにより、揺動ブラケット
18が水平支軸17を中心に例えば図3の時計回りに揺
動して、各可動クランプジョー15が固定クランプジョ
ー14のV溝形支持面13に接近し、当該V溝形支持面
13に水平に支持された被加工物2を押圧固定する、つ
まりクランプすることになり、またこうして被加工物2
を固定した状態から、シリンダユニット19が収縮作動
することにより、揺動ブラケット18が反時計回りに揺
動して、各可動クランプジョー15が固定クランプジョ
ー14のV溝形支持面13から離れるように移動し、被
加工物2のクランプを解除することになる。
【0016】上記のように、各クランプ手段10a,1
0b,10cは、可動クランプジョー15が固定クラン
プジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可能で
あって、可動クランプジョー15が被加工物2を固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13に押し付けて被加
工物2を直接クランプするようになっているため、例え
ばシリンダユニット19の作動ストロークを適宜に変更
するだけで、図3の仮想線で示すように上記被加工物2
よりも径の小さい被加工物2Sから径の大きい被加工物
2Rまで径の異なる種々の被加工物をクランプすること
ができる。この場合、シリンダユニット19の作動スト
ロークを予め長く設定しておいて、可動クランプジョー
15が被加工物2、2Sまたは2Rを固定クランプジョ
ー14に押し付けてクランプするときのクランプ圧力
が、或る一定の圧力に達したときその圧力を検知して、
当該シリンダユニット19の作動をそのクランプ位置で
停止するように構成すれば、被加工物2の径によってシ
リンダストロークを一々変更する必要がない。尚、可動
クランプジョー15は、揺動ブラケット18の揺動支点
たる水平支軸17を中心として、固定クランプジョー1
4のV溝形支持面13の2分割線Pに概ね沿って移動す
るようになっている。また、固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pは、図2に示すように切
断作用位置Aにおいて鉛直方向に位置するように設定さ
れている。
0b,10cは、可動クランプジョー15が固定クラン
プジョー14のV溝形支持面13に対し遠近移動可能で
あって、可動クランプジョー15が被加工物2を固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13に押し付けて被加
工物2を直接クランプするようになっているため、例え
ばシリンダユニット19の作動ストロークを適宜に変更
するだけで、図3の仮想線で示すように上記被加工物2
よりも径の小さい被加工物2Sから径の大きい被加工物
2Rまで径の異なる種々の被加工物をクランプすること
ができる。この場合、シリンダユニット19の作動スト
ロークを予め長く設定しておいて、可動クランプジョー
15が被加工物2、2Sまたは2Rを固定クランプジョ
ー14に押し付けてクランプするときのクランプ圧力
が、或る一定の圧力に達したときその圧力を検知して、
当該シリンダユニット19の作動をそのクランプ位置で
停止するように構成すれば、被加工物2の径によってシ
リンダストロークを一々変更する必要がない。尚、可動
クランプジョー15は、揺動ブラケット18の揺動支点
たる水平支軸17を中心として、固定クランプジョー1
4のV溝形支持面13の2分割線Pに概ね沿って移動す
るようになっている。また、固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pは、図2に示すように切
断作用位置Aにおいて鉛直方向に位置するように設定さ
れている。
【0017】この実施例では図4に示すように、固定ク
ランプジョー14及び可動クランプジョー15は、それ
ぞれ短尺状のものを被加工物2の長さ方向両端側に一対
設けているが、各クランプジョー14,15は長尺状の
ものを1つずつ設けてもよい。尚、この実施例では、両
クランプジョー14,15の少なくとも一方を被加工物
2の長さ方向に移動調整できるようにしている。
ランプジョー14及び可動クランプジョー15は、それ
ぞれ短尺状のものを被加工物2の長さ方向両端側に一対
設けているが、各クランプジョー14,15は長尺状の
ものを1つずつ設けてもよい。尚、この実施例では、両
クランプジョー14,15の少なくとも一方を被加工物
2の長さ方向に移動調整できるようにしている。
【0018】前記回転体1の駆動手段7は、図5に示す
ように外端に前記回転体1が同心状に取り付けられた回
転軸21と垂直な駆動軸22とを介して、前記回転体1
を120度づつ一方向(図2、図3に関し時計回り方
向)に間欠駆動するためのものであって、前記回転軸2
1は、固定基台8上に取り付けられたケーシング23内
に回転と軸心方向移動とが可能なように支承され、内端
には、前記ケーシング23に取り付けられたシリンダー
ユニット24によって押し引き駆動される押し引き軸2
5が同心状態で相対回転のみ可能に結合されると共に、
傘歯車26が取り付けられている。また、回転軸21の
周面には、ケーシング23に取り付けられたストッパー
ピン27の先端27aが遊嵌する周溝28が形成され、
この周溝28には、前記ストッパーピン27の先端27
aが嵌合する3つの凹部28aが周方向等間隔おきに連
設されている。更に、回転軸21の外端部には、ケーシ
ング23側に固着されたクラウンギヤ状の固定歯輪29
と軸心方向に嵌合離脱自在な、クラウンギヤ状の可動歯
輪30が取り付けられている。前記垂直な駆動軸22の
上端には、前記傘歯車26と咬合離脱自在な傘歯車31
が取り付けられ、この駆動軸22の下端には、図外のシ
リンダーユニットによって押し引き駆動されるラックギ
ヤ32に咬合するピニオンギヤ33が取り付けられてい
る。
ように外端に前記回転体1が同心状に取り付けられた回
転軸21と垂直な駆動軸22とを介して、前記回転体1
を120度づつ一方向(図2、図3に関し時計回り方
向)に間欠駆動するためのものであって、前記回転軸2
1は、固定基台8上に取り付けられたケーシング23内
に回転と軸心方向移動とが可能なように支承され、内端
には、前記ケーシング23に取り付けられたシリンダー
ユニット24によって押し引き駆動される押し引き軸2
5が同心状態で相対回転のみ可能に結合されると共に、
傘歯車26が取り付けられている。また、回転軸21の
周面には、ケーシング23に取り付けられたストッパー
ピン27の先端27aが遊嵌する周溝28が形成され、
この周溝28には、前記ストッパーピン27の先端27
aが嵌合する3つの凹部28aが周方向等間隔おきに連
設されている。更に、回転軸21の外端部には、ケーシ
ング23側に固着されたクラウンギヤ状の固定歯輪29
と軸心方向に嵌合離脱自在な、クラウンギヤ状の可動歯
輪30が取り付けられている。前記垂直な駆動軸22の
上端には、前記傘歯車26と咬合離脱自在な傘歯車31
が取り付けられ、この駆動軸22の下端には、図外のシ
リンダーユニットによって押し引き駆動されるラックギ
ヤ32に咬合するピニオンギヤ33が取り付けられてい
る。
【0019】従って、図5に示すように、シリンダーユ
ニット24により押し引き軸25を引き込み、回転軸2
1を後退限まで後退させた状態では、回転軸21側の可
動歯輪30とケーシング23側の固定歯輪29とが互い
に嵌合すると共に、当該回転軸21側の傘歯車26が駆
動軸22側の傘歯車31から離脱している。また、スト
ッパーピン27の先端27aが周溝28の一つの凹部2
8aに嵌合している。即ち、回転軸21(回転体1)は
回転不能にロックされていることになるが、斯かる状態
からシリンダーユニット24により押し引き軸25を押
し出し、回転軸21を前進限まで前進させると、図6に
示すように回転軸21側の可動歯輪30がケーシング2
3側の固定歯輪29から離脱すると共に、当該回転軸2
1側の傘歯車26が駆動軸22側の傘歯車31に咬合す
る。また、ストッパーピン27の先端27aは、周溝2
8の凹部28a内から離脱し、回転軸21は回転可能な
状態になる。
ニット24により押し引き軸25を引き込み、回転軸2
1を後退限まで後退させた状態では、回転軸21側の可
動歯輪30とケーシング23側の固定歯輪29とが互い
に嵌合すると共に、当該回転軸21側の傘歯車26が駆
動軸22側の傘歯車31から離脱している。また、スト
ッパーピン27の先端27aが周溝28の一つの凹部2
8aに嵌合している。即ち、回転軸21(回転体1)は
回転不能にロックされていることになるが、斯かる状態
からシリンダーユニット24により押し引き軸25を押
し出し、回転軸21を前進限まで前進させると、図6に
示すように回転軸21側の可動歯輪30がケーシング2
3側の固定歯輪29から離脱すると共に、当該回転軸2
1側の傘歯車26が駆動軸22側の傘歯車31に咬合す
る。また、ストッパーピン27の先端27aは、周溝2
8の凹部28a内から離脱し、回転軸21は回転可能な
状態になる。
【0020】従って、図5に示すラックギヤ32とピニ
オンギヤ33とを介して駆動軸22を回転させると、そ
の回転が傘歯車31,26を介して回転軸21に伝達さ
れ、回転体1が回転することになる。このとき、回転軸
21(回転体1)が120度だけ回転するようにラック
ギヤ32のストロークが制御されており、駆動停止後、
シリンダーユニット24によって前記のように回転軸2
1を後退限まで後退移動させることにより、再び図5に
示すように回転軸21(回転体1)をロックすることが
できる。尚、ラックギヤ32は、前記のように回転軸2
1をロックして傘歯車26,31が離脱した状態におい
て復帰移動せしめられる。
オンギヤ33とを介して駆動軸22を回転させると、そ
の回転が傘歯車31,26を介して回転軸21に伝達さ
れ、回転体1が回転することになる。このとき、回転軸
21(回転体1)が120度だけ回転するようにラック
ギヤ32のストロークが制御されており、駆動停止後、
シリンダーユニット24によって前記のように回転軸2
1を後退限まで後退移動させることにより、再び図5に
示すように回転軸21(回転体1)をロックすることが
できる。尚、ラックギヤ32は、前記のように回転軸2
1をロックして傘歯車26,31が離脱した状態におい
て復帰移動せしめられる。
【0021】前記切断手段4は、回転体1の水平軸心L
と平行方向に送り込まれて先端部が前記切断作用位置A
に位置するクランプ手段(例えばクランプ手段10a)
でクランプされた長尺被加工物2を、当該クランプ手段
10aよりも上手側で定寸切断するもので、図1に概略
示すように、モーター34の回転を揺動形鋸刃ヘッド3
5内の鋸刃駆動軸(図示せず)に伝えて、鋸刃36(図
2及び図4参照)を回転すると共に、鋸刃ヘッド35を
上記クランプ手段10aでクランプされた被加工物2の
所定の切断位置へ揺動させながら上記鋸刃36によって
切断を行うようになっている。図1に示したストッパー
3は、切断作用位置Aで停止している上記クランプ手段
10aを貫通して軸心方向に送り込まれてくる被加工物
2の先端を受け止めるストッパープレート37を備えて
いる。
と平行方向に送り込まれて先端部が前記切断作用位置A
に位置するクランプ手段(例えばクランプ手段10a)
でクランプされた長尺被加工物2を、当該クランプ手段
10aよりも上手側で定寸切断するもので、図1に概略
示すように、モーター34の回転を揺動形鋸刃ヘッド3
5内の鋸刃駆動軸(図示せず)に伝えて、鋸刃36(図
2及び図4参照)を回転すると共に、鋸刃ヘッド35を
上記クランプ手段10aでクランプされた被加工物2の
所定の切断位置へ揺動させながら上記鋸刃36によって
切断を行うようになっている。図1に示したストッパー
3は、切断作用位置Aで停止している上記クランプ手段
10aを貫通して軸心方向に送り込まれてくる被加工物
2の先端を受け止めるストッパープレート37を備えて
いる。
【0022】前記面取り手段5a,5bは、加工作用位
置Bにおいて前記切断手段4によって定寸切断された被
加工物2の両端周縁部を面取り加工するもので、図1及
び図7に示すように、各面取り手段5a,5bは、先端
面所要部に面取り刃物38を有する面取り用回転体39
と、この回転体39を回転駆動するモーター40と、上
記面取り用回転体39及びモーター40を支持する可動
ベース41とから構成され、上記可動ベース41は、前
記固定基台8,9に取り付けられた固定ベース42に対
し、前記加工作用位置Bに停止する各クランプ手段10
a,10b,10cにおける固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pと平行移動可能に取り付
けられている。尚、一方の面取り手段5b側の固定ベー
ス42は、固定基台9に対し水平方向に大幅に移動調整
可能に取り付けられ、また他方の面取り手段5a側の固
定ベース42は、ほとんど移動させることはないが、固
定基台8に対し水平方向にある程度移動調整可能となっ
ている。
置Bにおいて前記切断手段4によって定寸切断された被
加工物2の両端周縁部を面取り加工するもので、図1及
び図7に示すように、各面取り手段5a,5bは、先端
面所要部に面取り刃物38を有する面取り用回転体39
と、この回転体39を回転駆動するモーター40と、上
記面取り用回転体39及びモーター40を支持する可動
ベース41とから構成され、上記可動ベース41は、前
記固定基台8,9に取り付けられた固定ベース42に対
し、前記加工作用位置Bに停止する各クランプ手段10
a,10b,10cにおける固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pと平行移動可能に取り付
けられている。尚、一方の面取り手段5b側の固定ベー
ス42は、固定基台9に対し水平方向に大幅に移動調整
可能に取り付けられ、また他方の面取り手段5a側の固
定ベース42は、ほとんど移動させることはないが、固
定基台8に対し水平方向にある程度移動調整可能となっ
ている。
【0023】各面取り手段5a,5bの可動ベース41
は、図8及び図9に示すように、水平面に対し傾斜角度
θをもって固定ベース42に形成された蟻形の傾斜状ガ
イドレール43と、この蟻形傾斜状ガイドレール43に
嵌合するように当該可動ベース41に形成された蟻溝形
の傾斜状ガイド溝44とによって、固定ベース42に対
し前記固定クランプジョー14のV溝形支持面13の2
分割線Pと平行に移動可能となっており、この場合、上
記傾斜角度θは30度となる。
は、図8及び図9に示すように、水平面に対し傾斜角度
θをもって固定ベース42に形成された蟻形の傾斜状ガ
イドレール43と、この蟻形傾斜状ガイドレール43に
嵌合するように当該可動ベース41に形成された蟻溝形
の傾斜状ガイド溝44とによって、固定ベース42に対
し前記固定クランプジョー14のV溝形支持面13の2
分割線Pと平行に移動可能となっており、この場合、上
記傾斜角度θは30度となる。
【0024】即ち、図8には加工作用位置Bに停止して
いるクランプ手段(例えば10b)を仮想線で示してい
るが、各クランプ手段10a,10b,10cの固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pは、
図2、図3に示すように切断作用位置Aにおいて鉛直方
向に位置するように設定されているから、各クランプ手
段10a,10b,10cが切断作用位置Aから加工作
用位置Bまで120度回転したとき、当該2分割線Pも
同じく120度回転することになり、しかして当該2分
割線Pは、図8に示すように加工作用位置Bにおいて水
平面に対する傾斜角θ(即ち120度−90度=30
度)を有することになる。従って、前記のように固定ベ
ース42に、水平面に対し30度の傾斜角度をもつ傾斜
状ガイドレール43を設けて、この傾斜状ガイドレール
43に可動ベース41の傾斜状ガイド溝44を嵌合させ
ることによって、可動ベース41を加工作用位置Bにお
ける固定クランプジョー14のV溝形支持面13の2分
割線Pと平行移動させることができる。
いるクランプ手段(例えば10b)を仮想線で示してい
るが、各クランプ手段10a,10b,10cの固定ク
ランプジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pは、
図2、図3に示すように切断作用位置Aにおいて鉛直方
向に位置するように設定されているから、各クランプ手
段10a,10b,10cが切断作用位置Aから加工作
用位置Bまで120度回転したとき、当該2分割線Pも
同じく120度回転することになり、しかして当該2分
割線Pは、図8に示すように加工作用位置Bにおいて水
平面に対する傾斜角θ(即ち120度−90度=30
度)を有することになる。従って、前記のように固定ベ
ース42に、水平面に対し30度の傾斜角度をもつ傾斜
状ガイドレール43を設けて、この傾斜状ガイドレール
43に可動ベース41の傾斜状ガイド溝44を嵌合させ
ることによって、可動ベース41を加工作用位置Bにお
ける固定クランプジョー14のV溝形支持面13の2分
割線Pと平行移動させることができる。
【0025】上記のように各面取り手段5a,5bの可
動ベース41を加工作用位置Bにおいて各固定クランプ
ジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pと平行に移
動可能としたことにより、加工作用位置Bで各クランプ
手段10a,10b,10cによりクランプされた面取
り加工される定寸切断された被加工物2が、この被加工
物2よりも径の小さい被加工物2Sや、それより径の大
きい被加工物2Rに変更された場合には、各面取り手段
5a,5bの可動ベース41を前記傾斜状ガイドレール
43に沿ってスライドさせて、各面取り用回転体39の
軸心39a(図7参照)をこれと直交する前記固定クラ
ンプジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pに沿っ
て移動調整することにより、径の異なる種々の被加工物
2,2S,2R等に対応して面取り加工を行うことがで
きる。
動ベース41を加工作用位置Bにおいて各固定クランプ
ジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pと平行に移
動可能としたことにより、加工作用位置Bで各クランプ
手段10a,10b,10cによりクランプされた面取
り加工される定寸切断された被加工物2が、この被加工
物2よりも径の小さい被加工物2Sや、それより径の大
きい被加工物2Rに変更された場合には、各面取り手段
5a,5bの可動ベース41を前記傾斜状ガイドレール
43に沿ってスライドさせて、各面取り用回転体39の
軸心39a(図7参照)をこれと直交する前記固定クラ
ンプジョー14のV溝形支持面13の2分割線Pに沿っ
て移動調整することにより、径の異なる種々の被加工物
2,2S,2R等に対応して面取り加工を行うことがで
きる。
【0026】前記可動ベース41を前記固定ベース42
に対して移動調整する機構について図8及び図9を参照
して更に説明すると、図8の左側に示すように固定ベー
ス42側には、前記傾斜状ガイドレール43の長手方向
にナット部材45が固定され、このナット部材45に駆
動軸46が螺合され、この駆動軸46は、外端部にハン
ドル47を有すると共に、可動ベース41にボルト48
で固定される板状のブラケット49に回転のみ可能に固
定されている。このブラケット49は前記傾斜状ガイド
レール43と直交するように配設される。しかして、ハ
ンドル47で駆動軸46を回転させることにより、可動
ベース41を固定ベース42の傾斜状ガイドレール43
に沿って移動させることができる。また、可動ベース4
1と固定ベース42との間には、固定ベース42の傾斜
状ガイドレール43に沿った上手側と下手側との2箇所
で可動ベース41を固定ベース42に対しロックするロ
ック手段50が介装され、各ロック手段50は、可動ベ
ース41側に螺合されてロック片51を傾斜状ガイドレ
ール43に押し付けるロック軸52と、このロック軸5
2の外端部に取り付けられたハンドル53とからなるも
ので、このハンドル53を回転操作することにより、可
動ベース41を所要位置で固定ベース42に対して固定
することができる。
に対して移動調整する機構について図8及び図9を参照
して更に説明すると、図8の左側に示すように固定ベー
ス42側には、前記傾斜状ガイドレール43の長手方向
にナット部材45が固定され、このナット部材45に駆
動軸46が螺合され、この駆動軸46は、外端部にハン
ドル47を有すると共に、可動ベース41にボルト48
で固定される板状のブラケット49に回転のみ可能に固
定されている。このブラケット49は前記傾斜状ガイド
レール43と直交するように配設される。しかして、ハ
ンドル47で駆動軸46を回転させることにより、可動
ベース41を固定ベース42の傾斜状ガイドレール43
に沿って移動させることができる。また、可動ベース4
1と固定ベース42との間には、固定ベース42の傾斜
状ガイドレール43に沿った上手側と下手側との2箇所
で可動ベース41を固定ベース42に対しロックするロ
ック手段50が介装され、各ロック手段50は、可動ベ
ース41側に螺合されてロック片51を傾斜状ガイドレ
ール43に押し付けるロック軸52と、このロック軸5
2の外端部に取り付けられたハンドル53とからなるも
ので、このハンドル53を回転操作することにより、可
動ベース41を所要位置で固定ベース42に対して固定
することができる。
【0027】また、上記可動ベース41にボルト48で
固定される上記ブラケット49とこれに対向する固定ベ
ース42の対向面部との間には、各面取り手段5a,5
bの面取り用回転体39の軸心39aを、加工作用位置
Bで各クランプ手段10a,10b,10cによりクラ
ンプされる定寸切断被加工物2の軸心とを極めて簡単に
調心設定できる調心マスター片54が、上記ブラケット
49の板面と直交するように介装される。この調心マス
ター片54は、図8〜図10に示すように、一端部に蟻
形の係合部55を有する矩形体状の金属片からなるもの
で、一端部の蟻形係合部55を上記ブラケット49に設
けた蟻溝56に係合させると共に、ブラケット49側に
押さえ片57をねじ具58で取り付けて調心マスター片
54を上記ブラケット49に固定させ、この調心マスタ
ー片54の他端面を、固定ベース42側の定位置に固定
した支持台片59に当接支持させるようにする。
固定される上記ブラケット49とこれに対向する固定ベ
ース42の対向面部との間には、各面取り手段5a,5
bの面取り用回転体39の軸心39aを、加工作用位置
Bで各クランプ手段10a,10b,10cによりクラ
ンプされる定寸切断被加工物2の軸心とを極めて簡単に
調心設定できる調心マスター片54が、上記ブラケット
49の板面と直交するように介装される。この調心マス
ター片54は、図8〜図10に示すように、一端部に蟻
形の係合部55を有する矩形体状の金属片からなるもの
で、一端部の蟻形係合部55を上記ブラケット49に設
けた蟻溝56に係合させると共に、ブラケット49側に
押さえ片57をねじ具58で取り付けて調心マスター片
54を上記ブラケット49に固定させ、この調心マスタ
ー片54の他端面を、固定ベース42側の定位置に固定
した支持台片59に当接支持させるようにする。
【0028】上記調心マスター片54の両端間の長さを
H、加工作用位置Bで各クランプ手段10a,10b,
10cによりクランプされる定寸切断被加工物の直径を
Dとし、また加工作用位置Bに停止しているクランプ手
段10a,10b,10cの固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pと水平面との交角が30
度において、例えば、直径Dが50mmの被加工物に対
して長さHが35.0mmの調心マスター片54を用い
たときに、加工作用位置Bで面取り用回転体39の軸心
39aが被加工物の軸心に一致する設定である場合、被
加工物の直径Dが変わったときの上記Hは次のような数
式によって計算される。
H、加工作用位置Bで各クランプ手段10a,10b,
10cによりクランプされる定寸切断被加工物の直径を
Dとし、また加工作用位置Bに停止しているクランプ手
段10a,10b,10cの固定クランプジョー14の
V溝形支持面13の2分割線Pと水平面との交角が30
度において、例えば、直径Dが50mmの被加工物に対
して長さHが35.0mmの調心マスター片54を用い
たときに、加工作用位置Bで面取り用回転体39の軸心
39aが被加工物の軸心に一致する設定である場合、被
加工物の直径Dが変わったときの上記Hは次のような数
式によって計算される。
【0029】上記の式によれば、被加工物の直径Dが例
えば17.2mmでは、長さHは58.19mmとな
り、また直径Dが72.4mmでは、長さHは19.1
6mmとなる。従って、図8に示される被加工物2の直
径Dが50mmであるときは、長さH35.0mmに形
成した調心マスター片54を使用し、また径の小さい被
加工物2Sの直径Dが17.2mmであるときは、長さ
H58.19mmに形成した調心マスター片54を使用
し、径の大きい被加工物2Rの直径Dが72.4mmで
あるときは、長さH19.16mmに形成した調心マス
ター片54を使用する。しかして、被加工物の直径に対
応した長さの調心マスター片54を多数用意しておけ
ば、所要の調心マスター片54を取り付けるだけで、各
面取り手段5a,5bの面取り用回転体39の軸心39
aを、加工作用位置Bで各クランプ手段10a,10
b,10cによりクランプされる被加工物2の軸心に対
して極めて簡単に調心することができる。
えば17.2mmでは、長さHは58.19mmとな
り、また直径Dが72.4mmでは、長さHは19.1
6mmとなる。従って、図8に示される被加工物2の直
径Dが50mmであるときは、長さH35.0mmに形
成した調心マスター片54を使用し、また径の小さい被
加工物2Sの直径Dが17.2mmであるときは、長さ
H58.19mmに形成した調心マスター片54を使用
し、径の大きい被加工物2Rの直径Dが72.4mmで
あるときは、長さH19.16mmに形成した調心マス
ター片54を使用する。しかして、被加工物の直径に対
応した長さの調心マスター片54を多数用意しておけ
ば、所要の調心マスター片54を取り付けるだけで、各
面取り手段5a,5bの面取り用回転体39の軸心39
aを、加工作用位置Bで各クランプ手段10a,10
b,10cによりクランプされる被加工物2の軸心に対
して極めて簡単に調心することができる。
【0030】加工済み定寸被加工物2を排出する排出手
段6は、加工作用位置Bで両端面取り加工されて排出作
用位置Cに移動してきた被加工物2を外部所要位置へ排
出させるものであって、図11及び図12に示すよう
に、固定基台9上に立設された支持架構60に上下方向
揺動可能な揺動アーム61を介して角筒状の水平フレー
ム62を取り付け、この水平フレーム62の前面側にそ
の長手方向に条設したガイドレール63に、加工済み定
寸被加工物2の両端面を挟持するための両側一対の挟持
部材64,64をスライド可能に支持すると共に、これ
ら両挟持部材64,64を上記水平フレーム62と平行
に配置される蟻形水平支持バー65に嵌合させ、その一
方(図12の右方)の挟持部材63を、上記水平支持バ
ー65の一端に設けた駆動手段66に連動連結して水平
支持バー65に沿って他方の挟持部材64に近づく方向
に駆動可能とし、他方の挟持部材64は上記水平支持バ
ー65の所要位置に移動調整可能に固定し、各挟持部材
64の先端部には加工済み定寸被加工物2の各端面に当
接する挟持部片64aを突設し、また上記揺動アーム6
1をシリンダユニット67に連動連結して、このシリン
ダユニット67の伸縮作動により当該揺動アーム61を
介して水平フレーム62を上下方向に揺動駆動させるよ
うにし、更に上記水平フレーム62上に設置したシリン
ダユニット68を上記水平支持バー65に連動連結し、
このシリンダユニット68の作動により上記水平支持バ
ー65を介して両挟持部材64,64を外側方(図12
の左方)へ移動させるようにしたものである。
段6は、加工作用位置Bで両端面取り加工されて排出作
用位置Cに移動してきた被加工物2を外部所要位置へ排
出させるものであって、図11及び図12に示すよう
に、固定基台9上に立設された支持架構60に上下方向
揺動可能な揺動アーム61を介して角筒状の水平フレー
ム62を取り付け、この水平フレーム62の前面側にそ
の長手方向に条設したガイドレール63に、加工済み定
寸被加工物2の両端面を挟持するための両側一対の挟持
部材64,64をスライド可能に支持すると共に、これ
ら両挟持部材64,64を上記水平フレーム62と平行
に配置される蟻形水平支持バー65に嵌合させ、その一
方(図12の右方)の挟持部材63を、上記水平支持バ
ー65の一端に設けた駆動手段66に連動連結して水平
支持バー65に沿って他方の挟持部材64に近づく方向
に駆動可能とし、他方の挟持部材64は上記水平支持バ
ー65の所要位置に移動調整可能に固定し、各挟持部材
64の先端部には加工済み定寸被加工物2の各端面に当
接する挟持部片64aを突設し、また上記揺動アーム6
1をシリンダユニット67に連動連結して、このシリン
ダユニット67の伸縮作動により当該揺動アーム61を
介して水平フレーム62を上下方向に揺動駆動させるよ
うにし、更に上記水平フレーム62上に設置したシリン
ダユニット68を上記水平支持バー65に連動連結し、
このシリンダユニット68の作動により上記水平支持バ
ー65を介して両挟持部材64,64を外側方(図12
の左方)へ移動させるようにしたものである。
【0031】この排出手段6によると、挟持部材64
は、排出動作開始前は図11の仮想線図示のようにクラ
ンプ手段10a,10b,10cの旋回軌道の外側に待
機しており、しかして加工済み定寸被加工物2が加工作
用位置Bに移動して停止すると、シリンダユニット67
の伸長作動により水平フレーム62が下向きに揺動して
両挟持部材64,64が、クランプ手段(例えば10
c)でクランプされている加工済み定寸被加工物2の両
端位置に移動し、このクランプ手段10cのクランプ解
除に伴い前記一方の挟持部材64がシリンダユニット6
6の作動で他方の挟持部材64に近づく方向に移動し
て、当該加工済み定寸被加工物2を把持する。その後、
シリンダユニット67の収縮作動により両挟持部材6
4,64が図11の仮想線図示のような退避位置に戻
り、更に前記シリンダユニット68の作動により上記水
平支持バー65を介して両挟持部材64,64を図12
の左方へ移動させ、当該加工済み定寸被加工物2を排出
させるようになっている。
は、排出動作開始前は図11の仮想線図示のようにクラ
ンプ手段10a,10b,10cの旋回軌道の外側に待
機しており、しかして加工済み定寸被加工物2が加工作
用位置Bに移動して停止すると、シリンダユニット67
の伸長作動により水平フレーム62が下向きに揺動して
両挟持部材64,64が、クランプ手段(例えば10
c)でクランプされている加工済み定寸被加工物2の両
端位置に移動し、このクランプ手段10cのクランプ解
除に伴い前記一方の挟持部材64がシリンダユニット6
6の作動で他方の挟持部材64に近づく方向に移動し
て、当該加工済み定寸被加工物2を把持する。その後、
シリンダユニット67の収縮作動により両挟持部材6
4,64が図11の仮想線図示のような退避位置に戻
り、更に前記シリンダユニット68の作動により上記水
平支持バー65を介して両挟持部材64,64を図12
の左方へ移動させ、当該加工済み定寸被加工物2を排出
させるようになっている。
【0032】以上のように構成された本発明の切断加工
装置は、次のように使用することができる。
装置は、次のように使用することができる。
【0033】先ず、回転体1は、図2に示すようにクラ
ンプ手段(例えば10a)が切断作用位置Aに位置して
いると共に、図5に示すような駆動手段7の作動により
後退限まで後退移動した状態で停止している。しかし
て、この切断作用位置A位置に水平軸心Lと平行方向に
送り込まれてくる長尺被加工物2の先端と切断手段4の
切断位置との間の距離が所定の切断長さとなったとき、
切断作用位置Aに待機している上記クランプ手段10a
により当該被加工物2の先端側をクランプし、斯かる状
態で切断手段4により長尺被加工物2を定寸切断する。
ンプ手段(例えば10a)が切断作用位置Aに位置して
いると共に、図5に示すような駆動手段7の作動により
後退限まで後退移動した状態で停止している。しかし
て、この切断作用位置A位置に水平軸心Lと平行方向に
送り込まれてくる長尺被加工物2の先端と切断手段4の
切断位置との間の距離が所定の切断長さとなったとき、
切断作用位置Aに待機している上記クランプ手段10a
により当該被加工物2の先端側をクランプし、斯かる状
態で切断手段4により長尺被加工物2を定寸切断する。
【0034】次いで、上記回転体1を駆動手段7によっ
て図6に示すような前進限まで前進移動させた状態で、
この回転体1を駆動手段7により120度だけ回転させ
て、定寸切断された被加工物2をクランプしている上記
クランプ手段10aを切断作用位置A位置から加工作用
位置Bへ移動させる。この120度回転後、回転体1は
後退限へ後退移動させる。しかして、この後退限位置
で、クランプされた定寸切断被加工物2を加工手段とし
ての前記面取り手段5a,5bに対応させて、当該定寸
切断被加工物2の両端の面取り加工を行う。
て図6に示すような前進限まで前進移動させた状態で、
この回転体1を駆動手段7により120度だけ回転させ
て、定寸切断された被加工物2をクランプしている上記
クランプ手段10aを切断作用位置A位置から加工作用
位置Bへ移動させる。この120度回転後、回転体1は
後退限へ後退移動させる。しかして、この後退限位置
で、クランプされた定寸切断被加工物2を加工手段とし
ての前記面取り手段5a,5bに対応させて、当該定寸
切断被加工物2の両端の面取り加工を行う。
【0035】面取り加工が完了すれば、前記回転体1を
前進限へ移動させた後、この回転体1を再び120度回
転させて、加工済み定寸切断被加工物2をクランプして
いる上記クランプ手段10aを加工作用位置Bから排出
作用位置Cへ移動させ、この120度回転後、回転体1
を後退限へ後退移動させる。しかして、この排出作用位
置Cにおいて前記排出手段6によって上記クランプ手段
10aから加工済み定寸切断被加工物2を排出させる。
その後、回転体1を前進限へ移動させた状態で再び12
0度回転させて、空になった上記クランプ手段10aを
再び切断作用位置Aに移動させることにより、切断、面
取り、及び排出の一連の作用が完了することになる。
前進限へ移動させた後、この回転体1を再び120度回
転させて、加工済み定寸切断被加工物2をクランプして
いる上記クランプ手段10aを加工作用位置Bから排出
作用位置Cへ移動させ、この120度回転後、回転体1
を後退限へ後退移動させる。しかして、この排出作用位
置Cにおいて前記排出手段6によって上記クランプ手段
10aから加工済み定寸切断被加工物2を排出させる。
その後、回転体1を前進限へ移動させた状態で再び12
0度回転させて、空になった上記クランプ手段10aを
再び切断作用位置Aに移動させることにより、切断、面
取り、及び排出の一連の作用が完了することになる。
【0036】また、この切断加工装置によって切断加工
する被加工物が、図3に実線で示される被加工物2から
同図の仮想線で示されるような径小の被加工物2Sある
いは径大の被加工物2Rに変更されても、前記クランプ
手段10a,10b,10cをそのまま使用して切断加
工を行うことができる。即ち、この切断加工装置にあっ
ては、各クランプ手段10a,10b,10cは、可動
クランプジョー15が固定クランプジョー14のV溝形
支持面13に対し遠近移動可能であって、可動クランプ
ジョー15が被加工物2を固定クランプジョー14のV
溝形支持面13に押し付けて被加工物2を直接クランプ
するようになっているため、径の小さい被加工物2Sで
も、また径の大きい被加工物2Rでも上記被加工物2の
場合と同様にしてクランプすることができる。
する被加工物が、図3に実線で示される被加工物2から
同図の仮想線で示されるような径小の被加工物2Sある
いは径大の被加工物2Rに変更されても、前記クランプ
手段10a,10b,10cをそのまま使用して切断加
工を行うことができる。即ち、この切断加工装置にあっ
ては、各クランプ手段10a,10b,10cは、可動
クランプジョー15が固定クランプジョー14のV溝形
支持面13に対し遠近移動可能であって、可動クランプ
ジョー15が被加工物2を固定クランプジョー14のV
溝形支持面13に押し付けて被加工物2を直接クランプ
するようになっているため、径の小さい被加工物2Sで
も、また径の大きい被加工物2Rでも上記被加工物2の
場合と同様にしてクランプすることができる。
【0037】また、加工作用位置Bにおいては、各面取
り手段5a,5bの可動ベース41を前記傾斜状ガイド
レール43に沿ってスライドさせて、各面取り用回転体
39の軸心39aをこれと直交する前記固定クランプジ
ョー14のV溝形支持面13の2分割線Pに沿って移動
させることにより、各面取り用回転体39の軸心39a
と固定クランプジョー14のV溝形支持面13に支持固
定される被加工物2の軸心とを一致させることができる
から、上記のような被加工物2,2S,2R等の径の異
なる種々の被加工物に対応した面取り加工を行うことが
できる。この場合、前述のような調心マスター片54を
使用することによって、径の異なる被加工物を使用する
際の段取り作業が非常に簡単且つ容易となる。
り手段5a,5bの可動ベース41を前記傾斜状ガイド
レール43に沿ってスライドさせて、各面取り用回転体
39の軸心39aをこれと直交する前記固定クランプジ
ョー14のV溝形支持面13の2分割線Pに沿って移動
させることにより、各面取り用回転体39の軸心39a
と固定クランプジョー14のV溝形支持面13に支持固
定される被加工物2の軸心とを一致させることができる
から、上記のような被加工物2,2S,2R等の径の異
なる種々の被加工物に対応した面取り加工を行うことが
できる。この場合、前述のような調心マスター片54を
使用することによって、径の異なる被加工物を使用する
際の段取り作業が非常に簡単且つ容易となる。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る切断加工装置に
よれば、切断加工する被加工物の径が大小変更された場
合でも、各クランプ手段をそのまま使用して切断加工を
行うことができる。即ち、各クランプ手段は、可動クラ
ンプジョーが固定クランプジョーのV溝形支持面に対し
遠近移動可能であって、可動クランプジョーが被加工物
を固定クランプジョーのV溝形支持面に押し付けて被加
工物を直接クランプするようになっているため、被加工
物の径が変わっても、同じクランプ手段により、径小の
被加工物から径大の被加工物まで広範囲にわたって同様
にクランプすることができ、従って段取り作業の簡略
化、容易化を図ることができる。
よれば、切断加工する被加工物の径が大小変更された場
合でも、各クランプ手段をそのまま使用して切断加工を
行うことができる。即ち、各クランプ手段は、可動クラ
ンプジョーが固定クランプジョーのV溝形支持面に対し
遠近移動可能であって、可動クランプジョーが被加工物
を固定クランプジョーのV溝形支持面に押し付けて被加
工物を直接クランプするようになっているため、被加工
物の径が変わっても、同じクランプ手段により、径小の
被加工物から径大の被加工物まで広範囲にわたって同様
にクランプすることができ、従って段取り作業の簡略
化、容易化を図ることができる。
【0039】また、加工作用位置に設けられる加工手段
が、固定クランプジョーにおけるV溝形支持面のV溝の
2分割線に沿って移動調整可能であるから、加工手段を
上記V溝形支持面のV溝の2分割線に沿って移動するこ
とによって、各加工手段の軸心とクランプされる被加工
物の軸心とを容易に一致させることができ、従って径の
異なる種々の被加工物に対応した加工を行うことができ
る。
が、固定クランプジョーにおけるV溝形支持面のV溝の
2分割線に沿って移動調整可能であるから、加工手段を
上記V溝形支持面のV溝の2分割線に沿って移動するこ
とによって、各加工手段の軸心とクランプされる被加工
物の軸心とを容易に一致させることができ、従って径の
異なる種々の被加工物に対応した加工を行うことができ
る。
【0040】請求項2によれば、可動クランプジョーを
駆動する駆動手段として回転体に枢着された揺動ブラケ
ットとこれを揺動駆動するシリンダユニットとを使用し
たことにより、上記駆動手段の構造が簡単且つコンパク
トになって、回転体への取り付けが容易となる上、回転
体外周から不都合に張り出すようなことがない。
駆動する駆動手段として回転体に枢着された揺動ブラケ
ットとこれを揺動駆動するシリンダユニットとを使用し
たことにより、上記駆動手段の構造が簡単且つコンパク
トになって、回転体への取り付けが容易となる上、回転
体外周から不都合に張り出すようなことがない。
【図1】 本発明に係る切断加工装置の概略平面図であ
る。
る。
【図2】 回転体、作用位置、クランプ手段を示す側面
図である。
図である。
【図3】 クランプ手段の拡大側面図である。
【図4】 クランプ手段の拡大正面図である。
【図5】 回転体の駆動手段を示す縦断面図で、回転体
が前進限に移動した状態を示す。
が前進限に移動した状態を示す。
【図6】 図5と同様な駆動手段の縦断面図で、回転体
が後退限に移動した状態を示す。
が後退限に移動した状態を示す。
【図7】 面取り手段を示す正面図である。
【図8】 図7のX−X線拡大断面図である。
【図9】 図8のY−Y線断面図である。
【図10】 (A)は調心マスター片の正面図、(B)
は側面図である。
は側面図である。
【図11】 排出手段を示す側面図である。
【図12】 図11に示す排出手段の正面図である。
1 回転体 2 被加工物 2S 径小の被加工物 2R 径大の被加工物 4 切断手段 5a 面取り手段 5b 面取り手段 6 排出手段 7 回転体の駆動手段 10a クランプ手段 10b クランプ手段 10c クランプ手段 13 V溝形支持面 14 固定クランプジョー 15 可動クランプジョー 16 固定ブラケット 18 揺動ブラケット 19 シリンダユニット 38 面取り刃物 39 面取り用回転体 39a 面取り用回転体の軸心 41 可動ベース 42 固定ベース54 調心マスター片 A 切断作用位置 B 加工作用位置 C 排出作用位置H 調心マスター片の長さ P V溝形支持面のV溝の2分割線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 23/04 B23B 41/00 B23D 33/02 B23Q 7/02
Claims (2)
- 【請求項1】 水平軸心周りで回転する回転体の周囲
に、切断作用位置、加工作用位置及び排出作用位置を周
方向等間隔おきに設定し、各作用位置には、各位置に同
時に位置し得る3つのクランプ手段を周方向等間隔おき
に付設すると共に、回転体をクランプ手段間の1ピッチ
ごとに間欠的に回転駆動する駆動手段を設け、切断作用
位置には、軸心方向に送り込まれて先端部が当該切断作
用位置に位置するクランプ手段でクランプされた長尺被
加工物を、当該クランプ手段よりも上手側で定寸切断す
る切断手段を設け、加工作用位置には、この加工作用位
置に位置するクランプ手段でクランプされる定寸切断被
加工物の両端を回転駆動しつつ加工する加工手段を設
け、排出作用位置には、この排出作用位置に位置するク
ランプ手段でクランプされる加工済み定寸切断被加工物
を当該クランプ手段から排出する排出手段を設けてなる
切断加工装置において、各クランプ手段は、各作用位置
の定位置に配設されて被加工物の側面部を支持するV溝
形支持面を有する固定クランプジョーと、この固定クラ
ンプジョーのV溝形支持面に対し遠近移動可能に配設さ
れて被加工物を当該V溝形支持面に対し押圧固定する可
動クランプジョーとを備え、前記加工作用位置では、前
記加工手段を備えた可動ベースが固定ベースに移動可能
に支持され、この可動ベースの移動方向が、固定クラン
プジョーにおけるV溝形支持面のV溝の2分割線に沿う
方向に設定されると共に、該可動ベースと固定ベースと
の間に、前記定寸切断被加工物の直径に対応する長さの
調心マスター片が着脱可能に介装され、この調心マスタ
ー片を介して前記両ベースが当接した位置で前記加工手
段の軸心が定寸切断被加工物の軸心に一致するように構
成されていることを特徴とする切断加工装置。 - 【請求項2】 前記各クランプ手段の固定クランプジョ
ーは、回転体に固定された固定ブラケットに取り付けら
れ、可動クランプジョーは、回転体に枢着され且つシリ
ンダユニットに連動連結された揺動ブラケットに取り付
けられている請求項1に記載の切断加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7244858A JP3062061B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 切断加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7244858A JP3062061B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 切断加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0985553A JPH0985553A (ja) | 1997-03-31 |
JP3062061B2 true JP3062061B2 (ja) | 2000-07-10 |
Family
ID=17125044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7244858A Expired - Fee Related JP3062061B2 (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 切断加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3062061B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6312473B2 (ja) * | 2014-03-19 | 2018-04-18 | Ntn株式会社 | ローディング装置 |
CN112296424A (zh) * | 2020-10-11 | 2021-02-02 | 苏州策尼特建材科技有限公司 | 一种市政道路工程管道切割装置 |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP7244858A patent/JP3062061B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0985553A (ja) | 1997-03-31 |
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