JP3061521U - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3061521U
JP3061521U JP1999000732U JP73299U JP3061521U JP 3061521 U JP3061521 U JP 3061521U JP 1999000732 U JP1999000732 U JP 1999000732U JP 73299 U JP73299 U JP 73299U JP 3061521 U JP3061521 U JP 3061521U
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英海 高橋
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点調節時に出退する可動筒体を撮像装置本
体に取り付けた撮像装置を有する画像形成装置におい
て、きわめて簡単かつ安価な手段で撮像装置の可動筒体
の輸送時のがたつきを抑制してそのがたつきに起因する
破損を防止する。 【解決手段】 撮像装置2と、撮像装置本体21を覆い
隠すためのカバー体3と、カバー体3に固定されて撮像
装置本体21を保持する取付部材4とを有する。カバー
体3は、可動筒体23が出退自在に遊嵌合される口部3
1を有する。カバー体3に、シート体5の上端部を取付
ビス55,55で取り付ける。シート体5には支持孔を
形成してあり、この支持孔に嵌合した可動筒体23の全
周にその支持孔の孔縁54が接触している。可動筒体2
3が円筒状であり、支持孔の孔縁54が円形である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、画像形成装置、特に、被写体を撮影するための撮像装置を有し、し かも、その撮像装置が、焦点調節時に前後方向に出退する可動筒体を備えている 画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置の具体例として、たとえば、撮影した人物像をシールに 印刷して発行したり、撮影した人物像と予め準備されている装飾画との合成画像 をシールに印刷して発行したりするシール発行機などがあり、このものは、街角 や鉄道駅、スーパーマーケットの店頭といった人の集まる場所に設置される。し たがって、工場で製作されたこの種の画像形成装置は、トラックなどの適宜の輸 送手段を使って設置場所まで輸送される。
【0003】 この種の画像形成装置に用いられている撮像装置には、レンズを備えた可動筒 体を前後方向に出退させることによって焦点調節を行うようになっている光学式 あるいは電子式のものがあり、そのような撮像装置では、可動筒体とその可動筒 体が取り付けられた撮像装置本体(シャッター機構などが内蔵されている)との 連結部分に、可動筒体の出退移動をスムーズに行わせることなどのために不可欠 な、所謂「遊び」が形成されている。また、この種の画像形成装置においては、 撮像装置本体を覆い隠すためのカバー体がその撮像装置本体の前側に配備されて おり、撮像装置本体は、そのカバー体に固定された取付部材に取り付けられてそ のカバー体の後側に配備されていると共に、撮像装置やカバー体などの各種の部 品はそれらのほとんど全部が箱形の筐体に収容されている。
【0004】 このような画像形成装置をトラックなどに搭載して輸送すると、上記連結部分 の「遊び」が原因になって、輸送時の振動などにより、上記取付部材に取り付け られている撮像装置本体に対して上記可動筒体ががたついて破損を起こすおそれ のあることが知見された。
【0005】 他方、特開平10−93804号公報には、上記したシール発行機に類する印 刷物作成装置において、撮像装置にビデオカメラを用い得ることなどが記載され ている。また、特開平7−203272号公報には、パスポート用などの各種証 明写真などを作成することのできる自動撮影装置又はカード発行装置において、 撮像装置にCCDイメージセンサーを搭載したカメラを用い得ることなどが記載 されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上掲の特開平10−93804号公報や特開平7−20327 2号公報には、撮像装置本体に取り付けられた可動筒体の輸送時のがたつきを抑 制するための手段については何も開示されていない。
【0007】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、撮像装置本体に取り付けられ た可動筒体の輸送時のがたつきを、きわめて簡単な手段で効果的に抑制すること のできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】 また、本考案は、従来の画像形成装置と比べてもほとんどコストアップにつな がらない安価な手段で上記の輸送時の上記可動筒体のがたつきを効果的に抑制す ることのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る画像形成装置は、撮像装置本体に、焦点調節時にその撮像装置本 体に対し前後方向に出退される可動筒体が取り付けられている撮像装置と、上記 撮像装置本体を覆い隠すためのカバー体と、このカバー体に固定されかつそのカ バー体の後側で上記撮像装置本体を保持する取付部材とを有し、上記カバー体に 、上記可動筒体が前後方向に出退自在に遊嵌合される口部が開設されている画像 形成装置を対象にしている。
【0010】 この画像形成装置において、撮像装置には光学式のものも電子式のものとの両 方が含まれる。この画像形成装置は、可動筒体が前後方向に出退することによっ て被写体に対する焦点調節が行われる。また、可動筒体は、撮像装置本体を覆い 隠しているカバー体の口部に前後方向に出退自在に遊嵌合されるものであるので 、その可動筒体が出退するときに、カバー体がじゃまになることはない。さらに 、カバー体が撮像装置本体を覆い隠しているため、被写体側から撮像装置本体が 見えて見苦しくなるというような事態が起こらない。
【0011】 本考案に係る画像形成装置においては、上記可動筒体の上記がたつきを抑制す ることに柔軟性を有するシート体が用いられる。このシート体には、上記可動筒 体が嵌合されてその可動筒体の全周に接触する孔縁を備えた支持孔と上記カバー 体に対して上縁部の全長部分又は略全長部分を位置決めする取付部とが形成され ている。このため、シート体の取付部をカバー体に取り付けてその上縁部の全長 部分又は略全長部分をカバー体に位置決めすることによってそのシート体を吊り 下げ姿勢にし、そのようなシート体の支持孔に撮像装置の可動筒体を嵌合してそ の支持孔の孔縁を可動筒体の全周に接触させておくと、シート体によって可動筒 体が吊持された状態になる。このようになっていると、撮像装置本体に対する可 動筒体の下方向へのがたつきがシート体の張力によって抑制され、可動筒体の上 方向へのがたつきが可動筒体の自重やシート体の保形性によって抑制され、左右 方向へのがたつきがシート体の保形性によって抑制される。したがって、可動筒 体のどの方向へのがたつきも抑制されるようになる。ここで、シート体の保形性 とは、面状のシート体にその面に平行な力が加えられたときに、シート体が元々 の面状の形を保とうとして抵抗する性質のことである。シート体によってこのよ うな保形性を良好に発揮させるためには、シート体の上縁部の全長部分又は略全 長部分がカバー体に対して位置決めされている必要がある。この点に関し、仮に シート体の上縁部の一箇所だけがカバー体に対して位置決めされている場合を考 えると、そのようなものでは、可動筒体をたとえば左右方向にがたつこうとした ときに、シート体がその上縁部の一箇所の位置決め箇所を支点にして左右に揺れ 動いて可動筒体のがたつきを抑制する作用を良好に発揮しなくなるおそれがある 。
【0012】 上記可動筒体が円筒状であり、上記支持孔の孔縁が円形である場合において、 その可動筒体の全周に支持孔の孔縁が接触するようにするためには、たとえば、 可動筒体の外周直径寸法と支持孔の直径寸法とを同一にしておくことが有効であ る。しかし、必ずしもそのように各寸法を定めておく必要はなく、たとえば、可 動筒体の外周直径寸法よりも支持孔の直径寸法をやゝ短くしておき、柔軟なシー ト体の支持孔の孔縁を撓ませて可動筒体をその支持孔に嵌合するという手段を採 用しても、可動筒体の全周に支持孔の孔縁が接触するようになる。
【0013】 上記可動筒体は汎用的には上記したような円筒状に形成されるけれども、必ず しも円筒状でなくてもよい。要するに、可動筒体の全周に支持孔の孔縁が接触す るようになっていればよいのであって、たとえば楕円や多角形の筒状に形成され た可動筒体に対しては、孔縁が楕円や多角形の支持孔を組み合わせることによっ て、可動筒体の全周に支持孔の孔縁が接触するようにすることができる。
【0014】 また、可動筒体の形と支持孔の孔縁の形とが異なる場合であっても、可動筒体 のがたつきを抑制することは可能である。この場合には、柔軟性を有しかつ上縁 部の全長部分又は略全長部分をカバー体に対して位置決めする取付部が形成され たシート体に、上記可動筒体が嵌合されてその可動筒体の少なくとも周方向等角 度おき又は周方向略等角度おきの3点に対する接触部を孔縁に備えた支持孔が形 成されていればよい。この条件を満たす組合せには、たとえば、円筒状の可動筒 体と多角形の孔縁を有する支持孔との組合せ、多角形の筒状の可動筒体と円形の 孔縁を有する支持孔、などがある。
【0015】 本考案の画像形成装置において、上記撮像装置と上記カバー体と上記取付部材 と上記シート体とが筐体に収容されており、かつ、上記カバー体がその筐体に取 り付けられている、という構成を採用することが可能である。このような画像形 成装置は、たとえば冒頭で説明したシール発行機として構成される。
【0016】 本考案の画像形成装置において、上記シート体は、その全体が上記カバー体に 対して重なり可能な大きさに形成されていることが望ましい。また、上記シート 体は、その取付部を上記カバー体に取り付けたときにそのカバー体の後面側に重 なり状に配備されるようになっていることが望ましい。このようになっていると 、シート体がカバー体にバックアップされた状態になることにより、そのシート 体の保形性が高められて可動筒体のがたつきを抑制する作用が顕著に発揮される 。
【0017】 シート体の上端部に形成される上記取付部は、上記シート体の上端部の左右両 側に設けられていて、それらの取付部が、上記カバー体に対して着脱自在である ことが望ましい。このようになっていると、設置箇所まで輸送された画像形成装 置をその設置後に実使用する場合に、シート体の取付部をカバー体から離脱させ ておくことができる。こうしておくと、撮像装置の可動筒体の前後方向の出退が シート体にじゃまされずにスムーズに行われるようになる。なお、シート体の取 付部をカバー体に取り付けたまま実使用しても、シート体に備わっている柔軟性 のために、可動筒体の出退に追従してシート体が伸縮したり、あるいは、可動筒 体がシート体の支持孔の孔縁と擦れて出退したりするので、可動筒体の出退に支 障を来すような事態は起こり得ない。
【0018】 シート体の取付部をカバー体に対して着脱自在にするための具体例としては、 たとえば、上記取付部に取付ビス挿通孔を設け、上記カバー体に、上記取付ビス 挿通孔に挿通された取付ビスをねじ込むねじ孔が具備させておくという構成があ る。
【0019】 本考案に係る画像形成装置に用い得る柔軟なシート体には、合成樹脂製シート 又は紙を好適に用い得る。
【0020】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の画像形成装置の一例であるシール発行機の外観を透視的に表し た全体斜視図、図2は上記画像形成装置の概略縦断側面図、図3は作用説明図、 図4はカバー体3とシート体5とを示した分解斜視図、図5はシート体5の支持 孔53とその支持孔53に嵌合された可動筒体13との代表的な関係を例示した 部分断面図、図6及び図7はシート体5の支持孔53とその支持孔53に嵌合さ れた可動筒体13との他の関係を例示した部分断面図である。
【0021】 図1の画像形成装置としてのシール発行機は、後述する撮像装置2などを内蔵 している縦長矩形の筐体1、この筐体1の前側の左右両側に配備された送風部ケ ース71,71、この送風部ケース71,71を活用して組み付けられた枠組み フレーム72、この枠組みフレーム72に吊り下げ状態に取り付けられた背面幕 73や左右の側面幕74,74、などを備えている。また、筐体1の前壁には、 撮影窓6、操作パネル75、ディスプレイ76、シール発行口77などが設けら れ、左右の送風部ケース71には照明灯78や送風口79などが設けられ、さら に、枠組みフレーム72には使用報知灯80などが設けられている。このシール 発行機では、たとえば、ディスプレイ76の前側の被写体(不図示)が撮影窓6 を透して撮影され、撮影された画像がシールに印刷されてシール発行口77から 発行される。
【0022】 図1に示した画像形成装置としてのシール発行機の筐体1に内蔵されている撮 像装置2などを図2に示してある。図2のように、筐体1の内部に、撮像装置2 、カバー体3、取付部材4、シート体5といった画像形成装置の主要部品が収容 されている。また、筐体1の前面の所定箇所に透光性を有するガラスや樹脂プレ ートが配備され、その配備箇所が上記撮影窓6として形成されている。そして、 この撮影窓6を透し見ることによって、筐体1の外部から後述する撮像装置2の 可動筒体23が見えるようになっている。
【0023】 カバー体3は、金属製のプレートによって形成されており、その前面の所定箇 所、たとえば前面の下半部が黒色に塗装されている。図4に詳細に示したように 、カバー体3には、その略中央部に比較的大きな直径の円形の口部31が開設さ れていると共に、その上端部の左右両側にバーリング加工によって形成されたね じ孔32,32が備わっており、さらに、左右の端縁には後方へ延び出たブラケ ット33,33が備わっている。このようなカバー体3は、図示していない適宜 の取付手段を用いて上記筐体1に取り付けられて固定されている。そして、カバ ー体3の上記ブラケット33に図2のように枠型の取付部材4がビス止めなどの 手段で固定されている。
【0024】 撮像装置2は、シャッター機構などを内蔵している撮像装置本体21とこの撮 像装置本体21に取り付けられてその前方へ突き出た円筒状の可動筒体23とを 備えている。可動筒体23にはレンズなどが保持されており、撮像装置2による 撮影時には、図2に矢印Aで示したように、その可動筒体23が撮像装置本体2 1に対して前後方向に出退して被写体(不図示、以下同じ)に対する焦点調節が 自動的に行われるようになっている。このような撮像装置2では、撮像装置本体 21と可動筒体23との連結部分25に、可動筒体23の出退移動をスムーズに 行わせることなどのために不可欠な「遊び」が形成されていることが多く、その ために、上記連結部分25では、可動筒体23が撮像装置本体21に対して多少 のがたつきを有している。
【0025】 図2のように、撮像装置本体1は上記カバー体3の後側で上記取付部材4によ り定位置に保持されているのに対し、可動筒体23はその撮像装置本体1から前 方へ突き出て上記カバー体3の口部31に前後方向に出退自在に遊嵌合されてい る。上記口部31の直径寸法は、可動筒体23の外周直径寸法よりも大きくなっ ており、可動筒体23が出退するときにカバー体3がじゃまになることはない。 また、撮像装置本体1や取付部材4などは、カバー体3によって覆い隠されてい るので、筐体1の前側に位置される被写体側から撮像装置本体2や取付部材4が 見えて見苦しいといった事態は起こらない。
【0026】 シート体5には、塩化ビニル樹脂シートなどの安価な柔軟性を有する合成樹脂 製シートや、破れにくく柔軟性を有する紙などが用いられる。図4のように、シ ート体5は略矩形に形成されていて、その上端部に左右両側へ張り出した突片状 の取付部51,51を有していると共に、それらの取付部51,51には上下方 向に長い長孔状の取付ビス挿通孔52,52が形成されている。また、シート体 5の略中央部に円形の孔縁54を有する支持孔53が開設されている。この支持 孔53の直径寸法は図2などに示した撮像装置2の円筒状の可動筒体23の外周 直径寸法と同一に定められている。ここで、図例の可動筒体23は、撮像装置本 体21に連結されている円筒状の径小部23aとこの径小部23aの前端に取り 付けられた円筒状の径大部(ヘッド部)23bとを有しており、図例の上記支持 孔53の直径寸法は、径大部23bの外周直径寸法と同一に定められている。こ れは、シート体5によって可動筒体23の径大部23bを支持するように設計し たからであり、シート体5によって可動筒体23の径小部23aを支持するよう に設計するときには、支持孔53の直径寸法を、径小部23aの外周直径寸法と 同一に定めておけばよい。また、シート体5は、その全体がカバー体3に対して 重なり可能な大きさに形成されている。
【0027】 上記シート体5は、その上端部の左右の取付部51,51がカバー体3の上端 部に取り付けられる。この取付けは、図2及び図4で判るように、左右の取付部 51,51の取付ビス挿通孔52,52に挿通させた取付ビス55,55をカバ ー体3側のねじ孔32,32にねじ込んで締め付けることによって行われる。こ のように、シート体5の左右の取付部51,51を取付ビス55,55を用いて カバー体3に取り付けると、シート体5の上縁部56の全長部分又は略全長部分 がカバー体3に沿う状態でそのカバー体3に対して位置決めされ、しかも、シー ト体5がカバー体3の後面側に重なった状態の吊り下げ姿勢になると共に、支持 孔53がカバー体3側の口部31に対向する。
【0028】 当該画像形成装置をトラックなどを使って輸送するのに先立ち、カバー体3に 取り付けられたシート体5の支持孔53に、撮像装置2の可動筒体23の径大部 23bを、図2のように嵌合しておく。このようにしておくと、可動筒体23の 径大部23bが円筒状であり、支持孔53の孔縁54が円形であり、しかも、可 動筒体23の径大部23bの外周直径寸法と支持孔53の直径寸法とが同一であ ることにより、図5のように支持孔53の孔縁54が可動筒体23の全周に接触 してその可動筒体23がシート体5によって吊持状に支えられ、しかも、図2の ようにシート体5はカバー体3にバックアップされた状態になる。そのため、輸 送中に画像形成装置に振動が加わっても、撮像装置本体21に対する可動筒体2 3の下方向へのがたつきがシート体5の張力によって抑制され、可動筒体23の 上方向へのがたつきが可動筒体23の自重やシート体5の保形性によって抑制さ れ、左右方向へのがたつきがシート体5の保形性によって抑制される。したがっ て、可動筒体23のどの方向へのがたつきも抑制されるようになる。シート体の 保形性の意味は上述した通りである。
【0029】 この実施形態では、シート体5の支持孔53の孔縁54が可動筒体23の径大 部23の全周に接触しているので、その孔縁54のどの箇所に力が加わっても、 その孔縁54に弛みなどが生じにくい。そのため、可動筒体23のどの方向への がたつきも効果的に抑制される。
【0030】 輸送後、画像形成装置を設置して実使用に供するときには、望ましくは取付ビ ス55,55を取り外してシート体5の上縁部56の全体をフリーにしておく。 このようにしておくと、実使用に際して図3のように可動筒体23が矢印Aのよ うに前後方向に出退されて焦点調節が行われるときでも、シート体5による拘束 力が可動筒体23に加わらなくなるので、可動筒体23がスムーズに出退する。 なお、取付ビス55,55を取り外さずにシート体5の上縁部56をカバー体3 に対し位置決めしたまま実使用に供したとしても、可動筒体23の出退に追従し てシート体5がその柔軟性によって伸縮したり、あるいは、可動筒体23の径大 部23bがシート体5の支持孔53の孔縁54と擦れて出退したりするので、可 動筒体32の出退に支障を来すような事態は起こらないことを確認している。
【0031】 この実施形態では、可動筒体23の径大部23bの外周直径寸法と支持孔53 の直径寸法とを同一にして可動筒体23の全周に支持孔53の孔縁54が接触す るようにしてあるけれども、この点は、たとえば、可動筒体23の外周直径寸法 よりも支持孔53の直径寸法をやゝ短くしておき、柔軟なシート体5の支持孔5 3の孔縁54を撓ませて可動筒体23をその支持孔53に嵌合するという手段を 採用しても、可動筒体23の全周に支持孔53の孔縁54が接触するようになる 。
【0032】 可動筒体23の全周に支持孔53の孔縁54を接触させるためには、可動筒体 23の形と支持孔53の孔縁54の形とが同一であることが望ましい。しかし、 可動筒体23の形と支持孔53の孔縁54の形とが異なる場合であっても、シー ト体5で支持した可動筒体23のがたつきを抑制することは可能である。この場 合の2つの事例を図6と図7とに示してある。
【0033】 図6の事例は、シート体5に開設されている方形の孔縁54を有する支持孔5 3に可動筒体23を嵌合することによって、その可動筒体23の90度おきの4 点イ,ロ,ハ,ニに上記孔縁54の4箇所の接触部54a,54b,54c,5 4dを接触させてある。また、図7の事例は、シート体5に開設されている正三 角形の孔縁54を有する支持孔53に可動筒体23を嵌合することによって、そ の可動筒体23の120度おきの3点ホ,ヘ,トに上記孔縁54の3箇所の接触 部54e,54f,54gを接触させてある。図6及び図7で説明したいずれの 事例を採用しても、可動筒体23のどの方向へのがたつきも抑制される。
【0034】 可動筒体23の全周に支持孔53の孔縁54を接触させないで可動筒体23の がたつきを抑制する対策としては、図6及び図7で説明した事例の場合に限らず 、可動筒体23の少なくとも周方向等角度おき又は周方向略等角度おきの3点に 対する接触部を孔縁54に備えた支持孔53がシート体5に形成されていればよ い。この条件を満たす組合せには、たとえば、円筒状の可動筒体と多角形の孔縁 を有する支持孔との組合せ、多角形の筒状の可動筒体と円形の孔縁を有する支持 孔、などがある。
【0035】 図2では、カバー体3が筐体1に垂直姿勢で取り付けられているけれども、図 8のようにカバー体3が筐体1に傾斜姿勢で取り付けられていてもよい。なお、 図8において、カバー体3が傾斜姿勢になっている以外は、図2の場合と同様で あるので、同一又は相応する部分に同一符号を付してある。
【0036】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、きわめて簡単な手段で撮像装置の可動筒体の 輸送時のがたつきを抑制してそのがたつきに起因する破損を防止することができ るようになる。また、シート体を用いるだけの簡単な構成であるため、従来の画 像形成装置と比べてもほとんどコストアップにつながらない安価な手段で上記の 輸送時のがたつきを効果的に抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の画像形成装置の一例であるシール発行
機の外観を透視的に表した全体斜視図である。
【図2】本考案の実施形態に係る画像形成装置の概略縦
断側面図である。
【図3】作用説明図である。
【図4】カバー体とシート体とを示した分解斜視図であ
る。
【図5】シート体の支持孔とその支持孔に嵌合された可
動筒体との代表的な関係を例示した部分断面図である。
【図6】シート体の支持孔とその支持孔に嵌合された可
動筒体との他の関係を例示した部分断面図である。
【図7】シート体の支持孔とその支持孔に嵌合された可
動筒体とのさらに他の関係を例示した部分断面図であ
る。
【図8】本考案の他の実施形態に係る画像形成装置の概
略縦断側面図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 撮像装置 3 カバー体 4 取付部材 5 シート体 21 撮像装置本体 23 可動筒体 31 口部 32 ねじ孔 51 取付部 52 取付ビス挿通孔 53 支持孔 54 孔縁 54a〜54g 接触部 55 取付ビス 56 シート体の上縁部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像装置本体に、焦点調節時にその撮像
    装置本体に対し前後方向に出退される可動筒体が取り付
    けられている撮像装置と、上記撮像装置本体を覆い隠す
    ためのカバー体と、このカバー体に固定されかつそのカ
    バー体の後側で上記撮像装置本体を保持する取付部材と
    を有し、上記カバー体に、上記可動筒体が前後方向に出
    退自在に遊嵌合される口部が開設されている画像形成装
    置において、 上記可動筒体が嵌合されてその可動筒体の全周に接触す
    る孔縁を備えた支持孔と上記カバー体に対して上縁部の
    全長部分又は略全長部分を位置決めする取付部とが形成
    された柔軟性を有するシート体を備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記可動筒体が円筒状であり、上記支持
    孔の孔縁が円形であって、上記可動筒体の外周直径寸法
    と上記支持孔の直径寸法とが同一である請求項1に記載
    した画像形成装置。
  3. 【請求項3】 撮像装置本体に、焦点調節時にその撮像
    装置本体に対し前後方向に出退される可動筒体が取り付
    けられている撮像装置と、上記撮像装置本体を覆い隠す
    ためのカバー体と、このカバー体に固定されかつそのカ
    バー体の後側で上記撮像装置本体を保持する取付部材と
    を有し、上記カバー体に、上記可動筒体が前後方向に出
    退自在に遊嵌合される口部が開設されている画像形成装
    置において、 上記可動筒体が嵌合されてその可動筒体の少なくとも周
    方向等角度おき又は周方向略等角度おきの3点に対する
    接触部を孔縁に備えた支持孔と上記カバー体に対して上
    縁部の全長部分又は略全長部分を位置決めする取付部と
    が形成された柔軟性を有するシート体を備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記撮像装置と上記カバー体と上記取付
    部材と上記シート体とが筐体に収容されており、かつ、
    上記カバー体がその筐体に取り付けられている請求項1
    〜請求項3のいずれかに記載した画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記シート体は、その全体が上記カバー
    体に対して重なり可能な大きさに形成されている請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載した画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記シート体は、その取付部を上記カバ
    ー体に取り付けたときにそのカバー体の後面側に重なり
    状に配備されるようになっている請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載した画像形成装置。
  7. 【請求項7】 上記取付部が上記シート体の上端部の左
    右両側に設けられ、それらの取付部が、上記カバー体に
    対して着脱自在である請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載した画像形成装置。
  8. 【請求項8】 上記取付部に取付ビス挿通孔が設けら
    れ、上記カバー体に、上記取付ビス挿通孔に挿通された
    取付ビスのねじ込まれるねじ孔が備わっている請求項7
    に記載した画像形成装置。
  9. 【請求項9】 上記シート体が、合成樹脂製シート又は
    紙でなる請求項1〜請求項8のいずれかに記載した画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002017015A1 (en) * 2000-08-25 2002-02-28 Omron Corporation Photograph vending machine

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