JP3061314B2 - 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物 - Google Patents

感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物

Info

Publication number
JP3061314B2
JP3061314B2 JP3354310A JP35431091A JP3061314B2 JP 3061314 B2 JP3061314 B2 JP 3061314B2 JP 3354310 A JP3354310 A JP 3354310A JP 35431091 A JP35431091 A JP 35431091A JP 3061314 B2 JP3061314 B2 JP 3061314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
methyl
ethyl
transfer sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3354310A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05169854A (ja
Inventor
勇吉 村田
美織 中村
勉 瀧
まみか 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP3354310A priority Critical patent/JP3061314B2/ja
Publication of JPH05169854A publication Critical patent/JPH05169854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3061314B2 publication Critical patent/JP3061314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱転写記録、特に昇
華型感熱転写記録に使用される感熱転写シートおよび感
熱転写シート用インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】昇華型感熱転写記録においては、低エネ
ルギーで充分な濃度の転写記録ができ、更に得られた記
録物の保存安定性の良好な記録材が求められている。後
記一般式(I)で表わされるキノフタロン系色素を用い
た感熱転写シートは特開昭63−182193号公報、
特開昭63−189289号公報などに記載されてい
る。それらを用いて得られる記録物の保存安定性は非常
に良好であるが、転写感度が低く充分な濃度を得るため
には、記録時に大きなエネルギーを必要とする。一方、
後記一般式(II)で表わされるピリドンアゾ系色素を用
いた感熱転写シートは、特開昭60−27594号公報
などに記載されている。それらは感度が高く、低エネル
ギーでも充分な記録濃度を得ることができるが、得られ
る記録物の保存安定性、特に耐光性が低いものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低エネルギ
ーで充分な濃度の転写記録ができ、更に保存安定性の良
好な黄色系記録物の得られる感熱転写シートおよび感熱
転写シート用インキ組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベースフィル
ム上に、結着樹脂と、下記一般式(I)
【化3】 (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Y
は水素原子、COOR1またはCONR2 3 を表わ
す。ここで、R1 は、アルキル基、アルコキシアルキル
基、アラルキルオキシアルキル基、アリルオキシアルキ
ル基、アリールオキシアルキル基、テトラヒドロフルフ
リル基、フルフリル基、シクロアルキル基、アリル基ま
たはアラルキル基を表わし、2 およびR3 、水素原
子、アルキル基、アルコキシアルキル基、テトラヒドロ
フルフリル基、フルフリル基、シクロアルキル基、アリ
ル基、アラルキル基またはヒドロキシアルキル基を表わ
す。)で表わされる色素と、下記一般式(II)
【化4】 (式中、R4 は水素原子、置換もしくは非置換のアルキ
ル基、アリル基、シクロアルキル基または置換もしくは
非置換のフェニル基を表わし、Zは水素原子またはメチ
ル基を表わし、Aは非イオン性の置換基を有していても
良いベンゼン環を表わす。)で表わされる色素とを含む
色材層を有することを特徴とする感熱転写シート、およ
び前記一般式(I)および(II)で表わされる色素、結
着剤である樹脂並びに有機溶剤および/または水を含有
している感熱転写シート用インキ組成物を、その要旨と
するものである。
【0005】以下、本発明の内容について詳しく説明す
る。まず、一般式(I)で表わされる色素について説明
する。一般式(I)のXで表わされるハロゲン原子とし
ては、塩素原子および臭素原子が挙げられる。一般式
(I)におけるYの定義中のR1 〜R3 で表わされる非
置換のアルキル基としては、C1 〜C12の直鎖状または
分岐鎖状のアルキル基が挙げられ、置換されたアルキル
基としては、アルコキシ基、アリールオキシ基、アリル
オキシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、ヒドロキ
シ基、フリル基、テトラヒドロフリル基などで置換され
たC1 〜C12の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基が挙
げられる。
【0006】アルコキシ基で置換されたアルキル基とし
ては、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、
2−n−プロポキシエチル基、2−iso−プロポキシ
エチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−iso−ブ
トキシエチル基、2−sec−ブトキシエチル基、2−
n−ペンチルオキシシエチル基、2−n−ヘキシルオキ
シエチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−
(2′−エチルヘキシルオキシ)エチル基、1−メチル
−2−メトキシエチル基、1−メチル−2−iso−プ
ロポキシエチル基、1−メチル−2−n−ブトキシエチ
ル基、1−メチル−2−iso−ブトキシエチル基、1
−メチル−2−n−ヘキシルオキシエチル基、1−メチ
ル−2−(2′−エチルヘキシルオキシ)エチル基、3
−メトキシブチル基、3−エトキシブチル基、1−エチ
ル−2−メトキシエチル基、1−エチル−2−エトキシ
エチル基などが挙げられるが、特にC3 〜C8 のβ−ア
ルコキシエチル基が好ましい。
【0007】アラルキルオキシ基で置換されたアルキル
基としては、2−ベンジルオキシエチル基、1−メチル
−ベンジルオキシエチル基、1−エチル−2−ベンジル
オキシエチル基、2−(β−フェニルエチルオキシ)エ
チル基などが挙げられる。アリルオキシ基で置換された
アルキル基としては、2−アリルオキシエチル基、1−
メチル−2−アリルオキシエチル基、1−エチル−2−
アリルオキシエチル基などが挙げられる。アリールオキ
シ基で置換されたアルキル基としては、2−フェノキシ
エチル基、1−メチル−2−フェノキシエチル基、1−
エチル−2−フェノキシエチル基などが挙げられる。
【0008】ヒドロキシ基で置換されたアルキル基とし
ては、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−
プロピル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基、1−メチ
ル−2−ヒドロキシエチル基、1−エチル−2−ヒドロ
キシエチル基などが、フリル基で置換されたアルキル基
としては、フルフリル基が、テトラヒドロフリル基で置
換されたアルキル基としては、テトラヒドロフルフリル
基が、アリール基で置換されたアルキル基としては、ベ
ンジル基、p−クロロベンジル基、2−フェニルエチル
基などが挙げられる。
【0009】一般式(I)に含まれるR1 〜R3 のシク
ロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。
【0010】
【0011】一般式(I)で表わされる色素において、
更に好ましい置換基としては、Xとして水素原子または
臭素原子、 1 として特にC4 〜C12のアルキル基、R
2 および 3 として特にC1 〜C4 のアルキル基が挙げ
られる。
【0012】次に、一般式(II)で表わされる色素につ
いて説明する。一般式(II)のR4 で表わされる非置換
のアルキル基としては、C1 〜C12の直鎖状または分岐
鎖状のアルキル基が挙げられ、置換されたアルキル基と
しては、アルコキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アルコキシアルコキシ基、アリールオキシ基、アリルオ
キシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、シアノ基、
ヒドロキシ基、ハロゲン原子、フリル基、テトラヒドロ
フリル基、アルコキシカルボニル基、アリルオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基などで置換されたC1 〜C12
の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基が挙げられる。ア
ルコキシ基で置換されたアルキル基としては、2−メト
キシエチル基、2−エトキシエチル基、2−n−プロポ
キシエチル基、2−iso−プロポキシエチル基、2−
n−ブトキシエチル基、2−iso−ブトキシエチル
基、2−sec−ブトキシエチル基、2−n−ペンチル
オキシエチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、2
−n−オクチルオキシエチル基、2−(2′−エチルヘ
キシルオキシ)エチル基、1−メチル−2−メトキシエ
チル基、1−メチル−2−エトキシエチル基、1−メチ
ル−2−n−プロポキシエチル基、1−メチル−2−i
so−プロポキシエチル基、1−メチル−2−n−ブト
キシエチル基、1−メチル−2−iso−ブトキシエチ
ル基、1−メチル−2−n−ヘキシルオキシエチル基、
1−メチル−2−(2′−エチルヘキシルオキシ)エチ
ル基、3−メトキシブチル基、3−エトキシブチル基、
1−エチル−2−メトキシエチル基、1−エチル−2−
エトキシエチル基などが挙げられるが、特にC3 〜C8
のβ−アルコキシエチル基が好ましい。
【0013】アミノ基、アルキルアミノ基で置換された
アルキル基としては、2−アミノエチル基、2−(N,
N−ジエチルアミノ)エチル基、2−(N,N−ジ−n
−ブチルアミノ)エチル基、3−(N,N−ジエチルア
ミノ)プロピル基、3−(N,N−ジメチルアミノ)プ
ロピル基などが挙げられる。アラルキルオキシ基で置換
されたアルキル基としては、2−ベンジルオキシエチル
基、1−メチル−ベンジルオキシエチル基、1−エチル
−2−ベンジルオキシエチル基、2−(β−フェニルエ
チルオキシ)エチル基などが挙げられる。アリルオキシ
基で置換されたアルキル基としては、2−アリルオキシ
エチル基、1−メチル−2−アリルオキシエチル基、1
−エチル−2−アリルオキシエチル基などが挙げられ
る。アリールオキシ基で置換されたアルキル基として
は、2−フェノキシエチル基、1−メチル−2−フェノ
キシエチル基、1−エチル−2−フェノキシエチル基な
どが挙げられる。
【0014】アルコキシアルコキシ基で置換されたアル
キル基としては、2−(2′−メトキシエトキシ)エチ
ル基、2−(2′−エトキシエトキシ)エチル基、2−
(2′−n−ブトキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−iso−ブトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−
2−(2′−メトキシエトキシ)エチル基、1−メチル
−2−(2′−n−ブトキシエトキシ)エチル基、3−
(2′−メトキシエトキシ)ブチル基などが挙げられる
が、特にC5 〜C10のβ−(β′−アルコキシエトキ
シ)エチル基が好ましい。シアノ基で置換されたアルキ
ル基としては、2−シアノエチル基、シアノメチル基な
どが、ヒドロキシ基で置換されたアルキル基としては、
2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピ
ル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基、1−メチル−2
−ヒドロキシエチル基、1−エチル−2−ヒドロキシエ
チル基などが、ハロゲン原子で置換されたアルキル基と
しては、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、
2,2,2−トリフルオロエチル基などが、フリル基で
置換されたアルキル基としては、フルフリル基が、テト
ラヒドロフリル基で置換されたアルキル基としては、テ
トラヒドロフルフリル基が、アリール基で置換されたア
ルキル基としては、ベンジル基、p−クロロベンジル
基、2−フェニルエチル基などが挙げられる。
【0015】アルコキシカルボニル基、アリルオキシカ
ルボニル基で置換されたアルキル基としては、2−メト
キシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチ
ル基、2−iso−ブトキシカルボニルエチル基、2−
n−ヘキシルオキシカルボニルエチル基、1−メチル−
2−メトキシカルボニルエチル基、1−メチル−2−n
−ブトキシカルボニルエチル基、2−アリルオキシカル
ボニルエチル基、1−メチル−2−アリルオキシカルボ
ニルエチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシ
カルボニルメチル基、iso−ブトキシカルボニルメチ
ル基、n−ヘキシルオキシカルボニルメチル基、2−エ
チルヘキシルオキシカルボニルメチル基などが挙げられ
る。アシルオキシ基で置換されたアルキル基としては、
2−アセトキシエチル基、2−プロピオニルオキシエチ
ル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、3−アセトキシ
−n−プロピル基、4−アセトキシ−n−ブチル基、1
−メチル−2−アセトキシエチル基、1−エチル−2−
アセトキシエチル基などが挙げられる。
【0016】一般式(II)のR4 がシクロアルキル基の
場合の例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基などが挙げられる。一般式(II)のR4 が置換された
フェニル基の場合、その置換基としては、C1 〜C4
低級アルキル基、C1 〜C4 の低級アルコキシ基、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子およびト
リフルオロメチル基などが挙げられる。R4 で表わされ
る基のうち、特に有利なものとしては、C1 〜C8 の直
鎖状または分岐鎖状のアルキル基、C3 〜C8 のアルコ
キシアルキル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基、
アリル基などが挙げられる。また、ベンゼン環Aに置換
基が存在する場合、その置換基としては、C1 〜C4
直鎖状または分岐鎖状の低級アルキル基、C1 〜C4
直鎖状または分岐鎖状の低級アルコキシ基、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、
シアノ基、トリフルオロメチル基等のフッ素原子で置換
されたアルキル基、−N 5 6 で表わされるアミノ
基、−NHCO 7 で表わされるアシルアミノ基、−N
HCOO 8 で表わされるカルバメート基、−NHSO
2 9 で表わされるスルホンアミド基、−COO 10
表わされるカルボン酸エステル基、−CON 11 12
表わされるカルバモイル基、−SO2 NR 13 14 で表わ
されるスルファモイル基または−SO3 15 で表わされ
るスルホン酸エステル基などが挙げられる。ここで、
5 15 は、それぞれ水素原子、置換もしくは非置換の
アルキル基、シクロアルキル基、アリル基、置換もしく
は非置換のビニル基または置換もしくは非置換のフェニ
ル基を表わす。
【0017】 5 15 で表わされるアルキル基として
は、C1 〜C8 の直鎖状または分岐鎖状の低級アルキル
基が挙げられ、置換されたアルキル基としては、アルコ
キシ基、アルコキシアルコキシ基、アリールオキシ基、
アリルオキシ基、アラルキルオキシ基、アリール基、シ
アノ基、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、フリル基、テト
ラヒドロフリル基、アルコキシカルボニル基、アリルオ
キシカルボニル基、アシルオキシ基などで置換されたC
1 〜C8 の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基が挙げら
れる。アルコキシ基で置換されたアルキル基としては、
2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−n
−プロポキシエチル基、2−iso−プロポキシエチル
基、2−n−ブトキシエチル基、2−iso−ブトキシ
エチル基、2−sec−ブトキシエチル基、2−n−ペ
ンチルオキシシエチル基、2−n−ヘキシルオキシエチ
ル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−(2′−
エチルヘキシルオキシ)エチル基、1−メチル−2−メ
トキシエチル基、1−メチル−2−n−プロポキシエチ
ル基、1−メチル−2−iso−プロポキシエチル基、
1−メチル−2−n−ブトキシエチル基、1−メチル−
2−iso−ブトキシエチル基、1−メチル−2−n−
ヘキシルオキシエチル基、1−メチル−2−(2′エチ
ルヘキシルオキシ)エチル基、3−メトキシブチル基、
3−エトキシブチル基、1−エチル−2−メトキシエチ
ル基、1−エチル−2−エトキシエチル基などが挙げら
れるが、特にC3 〜C8 のβ−アルコキシエチル基が好
ましい。アラルキルオキシ基で置換されたアルキル基と
しては、2−ベンジルオキシエチル基、1−メチル−2
−ベンジルオキシエチル基、1−エチル−2−ベンジル
オキシエチル基、2−(β−フェニルエチルオキシ)エ
チル基などが挙げられる。アリルオキシ基で置換された
アルキル基としては、2−アリルオキシエチル基、1−
メチル−2−アリルオキシエチル基、1−エチル−2−
アリルオキシエチル基などが挙げられる。アリールオキ
シ基で置換されたアルキル基としては、2−フェノキシ
エチル基、1−メチル−2−フェノキシエチル基、1−
エチル−2−フェノキシエチル基などが挙げられる。
【0018】アルコキシアルコキシ基で置換されたアル
キル基としては、2−(2′−メトキシエトキシ)エチ
ル基、2−(2′−エトキシエトキシ)エチル基、2−
(2′−n−ブトキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−n−ヘキシルオキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−n−オクチルオキシエトキシ)エチル基、2−(2′
−iso−ブトキシエトキシ)エチル基、1−メチル−
2−(2′−メトキシエトキシ)エチル基、1−メチル
−2−(2′−n−ブトキシエトキシ)エチル基、3−
(2′−メトキシエトキシ)ブチル基などが挙げられる
が、特にC5 〜C10のβ−(β′−アルコキシエトキ
シ)エチル基が好ましい。シアノ基で置換されたアルキ
ル基としては、2−シアノエチル基、シアノメチル基な
どが、ヒドロキシ基で置換されたアルキル基としては、
2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピ
ル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基、1−メチル−2
−ヒドロキシエチル基、1−エチル−2−ヒドロキシエ
チル基などが、ハロゲン原子で置換されたアルキル基と
しては、2−クロロエチル基、2−ブロモエチル基、
2,2,2−トリフルオロエチル基などが、フリル基で
置換されたアルキル基としては、フルフリル基が、テト
ラヒドロフリル基で置換されたアルキル基としては、テ
トラヒドロフルフリル基が、アリール基で置換されたア
ルキル基としては、ベンジル基、p−クロロベンジル
基、2−フェニルエチル基などが挙げられる。
【0019】アルコキシカルボニル基、アリルオキシカ
ルボニル基で置換されたアルキル基としては、2−メト
キシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチ
ル基、2−iso−ブトキシカルボニルエチル基、2−
n−ヘキシルオキシカルボニルエチル基、1−メチル−
2−メトキシカルボニルエチル基、1−メチル−2−n
−ブトキシカルボニルエチル基、2−アリルオキシカル
ボニルエチル基、1−メチル−2−アリルオキシカルボ
ニルエチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシ
カルボニルメチル基、iso−ブトキシカルボニルメチ
ル基、n−ヘキシルオキシカルボニルメチル基、2−エ
チルヘキシルオキシカルボニルメチル基などが挙げられ
る。アシルオキシ基で置換されたアルキル基としては、
2−アセトキシエチル基、2−プロピオニルオキシエチ
ル基、2−ベンゾイルオキシエチル基、3−アセトキシ
−n−プロピル基、4−アセトキシ−n−ブチル基、1
−メチル−2−アセトキシエチル基、1−エチル−2−
アセトキシエチル基などが挙げられる。R5 R15のシ
クロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基などが挙げられる。
【0020】 5 15 が置換されたフェニル基の場
合、その置換基としては、C1 〜C4の直鎖状または分
岐鎖状の低級アルキル基、C1 〜C4 の直鎖状または分
岐鎖状の低級アルコキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子等のハロゲン原子およびトリフルオロメチル基な
どが挙げられる。 5 15 で表わされる置換ビニル基
としては、1−メチルビニル基、2−メチルビニル基な
どが挙げられる。ベンゼン環Aに置換基が存在する場
合、その置換基の位置は特に限定されず、置換基の数も
1〜5個の範囲で可能であるが、特に好ましい置換基と
しては、C1 〜C4 の直鎖状または分岐鎖状の低級アル
キル基、C1 〜C4 の直鎖状または分岐鎖状の低級アル
コキシ基、トリフルオロメチル基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、シアノ基、ニトロ基、−COO 16 (た
だし、 16 はC1 〜C14の直鎖状もしくは分岐鎖状のア
ルキル基またはベンジル基を表わす)などである。
【0021】前記一般式(I)および(II)で表わされ
る色素の更に具体的なものとしては、表1ないし表9に
示される化合物が挙げられる。
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】
【表5】
【0026】
【表6】
【0027】
【表7】
【0028】
【表8】
【0029】
【表9】
【0030】本発明においては、前記一般式(I)およ
び(II)で表わされる色素を併用するので、好ましい感
熱転写シートが得られるが、その配合比率としては、重
量比で1:5〜5:1の範囲が適当であり、1:3〜
3:1の範囲が更に適当である。その場合、一般式
(I)および(II)の色素をそれぞれ2種以上配合する
こともできる。本発明の感熱転写シートに上記の色素を
用いて色材層を形成する場合、その方法は特に限定され
ず、通常、色素を結着剤と共に媒体中に溶解あるいは微
粒子状に分散させることによりインクを調製し、該イン
クをベースフィルム上に塗布、乾燥することにより実施
することができる。
【0031】インク調製のための結着剤としては、セル
ロース系、アクリル酸系、澱粉系、エポキシ系などの水
溶性樹脂およびアクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリビニルブチラール、エチルセルロー
ス、アセチルセルロース、ポリエステル、AS樹脂、フ
ェノキシ樹脂などの有機溶剤に可溶性の樹脂を挙げるこ
とができる。インク調製のための媒体としては、水の他
に、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、イソブチルアルコール等のアルコール
類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソル
ブ類、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、塩化メチレン、クロロホ
ルム、トリクロロエチレン等の塩素系溶剤、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類な
どの有機溶剤を挙げることができる。上記のインク中に
は、上記の成分の他に必要に応じて有機、無機の非昇華
性微粒子、分散剤、帯電防止剤、消泡剤、酸化防止剤、
粘度調整剤などを添加することができる。
【0032】転写シート作製のためのインクを塗布する
ベースフィルムとしては、コンデンサー紙、グラシン紙
のような薄葉紙、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リアミド、ポリイミド、ポリアラミドのような耐熱性の
良好なプラスチックフィルムが適しているが、それらの
厚さは3〜50μmの範囲が適当である。上記のベース
フィルムのうち、ポリエチレンテレフタレートフィルム
が機械的強度、耐溶剤性、経済性などを考慮すると特に
有利である。しかし、場合によっては、ポリエチレンテ
レフタレートフィルムは必ずしも耐熱性が十分でなく、
サーマルヘッドの走行性が不十分であるので、色材層の
反対面に潤滑剤、滑性の高い耐熱性粒子などを含む耐熱
性樹脂の層を設けることにより、サーマルヘッドの走行
性を改良することができる。インクをベースフィルムに
塗布する方法としては、グラビアコーター、リバースロ
ールコーター、ロッドコーター、エアドクタコーターな
どを使用して実施することができ、インクの塗布層の厚
さは、乾燥後0.1〜5μmの範囲となるように塗布す
れば良い。更に、本発明の感熱転写シートは、加熱手段
としてサーマルヘッドのみならず、赤外線、レーザー光
なども利用することができる。また、ベースフィルムそ
のものに電気を流すことによって発熱する通電発熱フィ
ルムを用いて、通電型染料転写シートとして用いること
ができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、かかる実施例は本発明を限定するものではない。 実施例1 a)インクの調製
【化7】 上記色素(A) 3g 上記色素(B) 3g 酢酸セルロース(商品名:L−30;ダイセル化学株式会社製品) 10gメチルエチルケトン 80g 合計 96g 上記組成の混合物をペイントコンディショナーで10分
間処理し、インクの調製を行った。
【0034】b)転写シートの作製 上記のインクをワイヤーバーを用いて、背面が耐熱滑性
処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(6μ
m厚)上に塗布し、乾燥して、乾燥膜厚約1μmの転写
シートを得た。なお、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの耐熱滑性処理は、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに、下記式
【化8】 で表わされる繰り返し構造単位を有するポリカーボネー
ト樹脂8重量部、リン酸エステル系界面活性剤(商品
名:プライサーフA−208B;第一工業製薬株式会社
製品)1重量部、トルエン91重量部からなる液を塗
布、乾燥(乾燥膜厚約1μm)することにより行った。
【0035】c)受像体の作製 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(製品名:VYH
D;ユニオンカーバイド製品)10部、アミノ変性シリ
コーン(製品名:KF−393;信越化学工業株式会社
製品)0.5部、メチルエチルケトン15部、キシレン
15部からなる液を合成紙(製品名:ユポFPG15
0;王子油化株式会社製品)にワイヤーバーで塗布、乾
燥し(乾燥膜厚約5μm)、更にオーブン中で80℃で
30分間処理することにより作製した。
【0036】d)転写記録 上記転写シートのインク塗布面を受像体と重ね、サーマ
ルヘッドを用いて下記条件で記録し、表10に示す色濃
度の黄色の記録物を得た。 記録条件 主走査、副走査の記録密度: 6ドット/mm 記録電力 : 0.21W/ドット 通電時間 : 10ミリ秒 色濃度はマクベス社製デンシトメーターTR−927型
を用いて測定した。
【0037】e)耐光性試験 得られた記録物(色濃度約1.0のもの)について、キ
セノンランプフェードメーター(スガ試験機株式会社製
造)を用いて耐光性試験を実施した。耐光性試験は、ブ
ラックパネル温度:63±2℃において、80時間照射
した後の記録物の変退色の程度:ΔE(L
を測定することによって行った。その結果を表10に示
す。
【0038】実施例2 インクの調製において、実施例1の色素の代わりに、下
記色素(C)3g、(D)1.5gおよび(E)1.5
gを用いた他は、実施例1と同様の方法によりインクの
調製、転写シートの作製、受像体の作製および転写記
録、耐光性試験を行い、表10に示す結果を得た。
【化9】
【0039】実施例3 インクの調製において、実施例1の色素の代わりに、前
記色素(A)1g、(C)1gおよび下記色素(F)4
gを用いた他は、実施例1と同様の方法によりインクの
調製、転写シートの作製、受像体の作製および転写記
録、耐光性試験を行い、表10に示す結果を得た。
【化10】
【0040】比較例1〜6 インクの調製において、実施例1の色素の代わりに、各
々下記色素 比較例1: 色素(A) 6g 比較例2: 色素(B) 6g 比較例3: 色素(C) 6g 比較例4: 色素(D) 6g 比較例5: 色素(E) 6g 比較例6: 色素(F) 6g を用いた他は、実施例1と同様の方法によりインクの調
製、転写シートの作製、受像体の作製および転写記録、
耐光性試験を行い、表10に示す結果を得た。
【0041】
【表10】
【0042】
【発明の効果】本発明の感熱転写シートを用いた場合、
低エネルギーで高い濃度の黄色の記録物を得ることがで
き、更に得られた記録物の耐光性が非常に良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 まみか 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社 総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−71392(JP,A) 特開 平2−588(JP,A) 特開 平3−243389(JP,A) 特開 平1−136787(JP,A) 特開 平2−139291(JP,A) 特開 昭63−189289(JP,A) 特開 昭63−182193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルム上に、結着剤と、下記一
    般式(I) 【化1】 (式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を表わし、Y
    は、COOR1 またはCONR2 3 を表わす。ここ
    で、R1 は、アルキル基、アルコキシアルキル基、アラ
    ルキルオキシアルキル基、アリルオキシアルキル基、ア
    リールオキシアルキル基、テトラヒドロフルフリル基、
    フルフリル基、シクロアルキル基、アリル基またはアラ
    ルキル基を表わし、2 およびR3 、水素原子、アル
    キル基、アルコキシアルキル基、テトラヒドロフルフリ
    ル基、フルフリル基、シクロアルキル基、アリル基、ア
    ラルキル基またはヒドロキシアルキル基を表わす。)で
    表わされる色素と、下記一般式(II) 【化2】 (式中、R4 は水素原子、置換もしくは非置換のアルキ
    ル基、アリル基、シクロアルキル基または置換もしくは
    非置換のフェニル基を表わし、Zは水素原子またはメチ
    ル基を表わし、Aは非イオン性の置換基を有していても
    良いベンゼン環を表わす。)で表わされる色素とを含む
    色材層を有することを特徴とする感熱転写シート。
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)および(II)で表わさ
    れる色素の比率が重量比で1:5〜5:1の範囲である
    請求項1に記載の感熱転写シート。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(I)および
    (II)で表わされる色素、結着剤である樹脂並びに有機
    溶剤および/または水を含有していることを特徴とする
    感熱転写シート用インキ組成物。
JP3354310A 1991-12-20 1991-12-20 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物 Expired - Lifetime JP3061314B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3354310A JP3061314B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3354310A JP3061314B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05169854A JPH05169854A (ja) 1993-07-09
JP3061314B2 true JP3061314B2 (ja) 2000-07-10

Family

ID=18436686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3354310A Expired - Lifetime JP3061314B2 (ja) 1991-12-20 1991-12-20 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3061314B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5948150A (en) * 1998-05-05 1999-09-07 Hewlett-Packard Company Composition to improve colorfastness of a printed image
CN104830091A (zh) * 2015-03-24 2015-08-12 沈金火 一种杂环偶氮黄色分散染料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05169854A (ja) 1993-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3061314B2 (ja) 感熱転写シートおよび感熱転写シート用インキ組成物
JPH0825342B2 (ja) マゼンタ色系感熱転写シート
JP3635933B2 (ja) 感熱転写用ピリドンアゾ系色素、及びそれを用いた感熱転写用シート並びに感熱転写用インク
JPH0676558B2 (ja) インドアニリン系化合物及び感熱転写記録用色素
JP2623241B2 (ja) 感熱転写記録用色素及び感熱転写シート
JP3353445B2 (ja) 感熱転写シート
JP3235184B2 (ja) ピリドンアゾ系色素及びその色素を使用した感熱転写用シート
JP3661241B2 (ja) 感熱転写用インドアニリン系色素及びそれを用いた感熱転写シート
JPH06145540A (ja) 感熱転写用色素及び感熱転写シート
JPH0848082A (ja) 感熱転写シート
JP3661550B2 (ja) 感熱転写用アントラキノン系色素及びそれを用いた感熱転写用シート、並びに感熱転写用インク
JP3218739B2 (ja) ピラゾールアゾ色素及び感熱転写シート
JP3163778B2 (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JP3368660B2 (ja) 感熱転写シート
JP3367199B2 (ja) 感熱転写シート
JP2847534B2 (ja) 感熱転写材料
JPH0825341B2 (ja) 黄色系感熱転写シート
JP3368673B2 (ja) 感熱転写シート
JP3911993B2 (ja) 感熱転写用キノフタロン系色素及びそれを用いた感熱転写用シート並びに感熱転写用インク
JPH07115546B2 (ja) 感熱転写シート
JP2982318B2 (ja) 感熱転写シート及び感熱転写シート用インキ組成物
JP3211421B2 (ja) イソオキサゾールアゾ色素及び感熱転写シート
JPH05255602A (ja) ピリドンアゾ色素及び感熱転写シート
JP3589132B2 (ja) 感熱転写用色素、及びこれを用いた転写用シート並びにインク
JP3218738B2 (ja) イミダゾールアゾ色素及び感熱転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090428

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100428

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120428

Year of fee payment: 12