JP3061281U - 目地仕上用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】先端部の金属製部材の外形状が目地面にフィッ
トし、コーク材等を円滑に除去させる目地仕上用具を提
供する。 【解決手段】断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先端部
材２と、該先端部材２の基端へ延設させた把持部材５か
ら成り、該先端部材２の底面へは金属製部材３が断面略
Ｖ字状に被覆されていると共に、該金属製部材の先端縁
が先端部材の先端縁より若干突出されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に壁面間の角部やタイル等を面状に配設する際に施工されるコー ク材等の目地シールを仕上げる際に使用される道具に関するものであり、詳細に は、断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先端部材と、この先端部材の基端へ延設 させた把持部材から成る目地仕上用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、目地仕上に使用する道具として、各種の道具が使用されている。従 来のこの種の道具としては、例えば、硬質のプラスチックによる扁平な目地仕上 用具部材を有するものや、柱状部材の先端を断面Ｖ字状に切欠いたもの等が知ら れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、この種の道具では、目地部に対して押圧操作を伴うため、先端の部 材は、十分な反力が得られるように堅く形成する必要がある。

【０００４】 従って、これに対処するには、先端部に厚みをもたせる必要があるが、コーク 材等を円滑に取り除くためには、先端部に傾斜面を形成する等の微妙な細工を必 要としており、実際には、先端部に厚みをもたせることで、コーク材等を不完全 にしか除去できない製品として市販されているのが現状である。更に、この種の 道具では、経時の使用により先端部が摩耗したり、欠損する心配もあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、このような従来の道具に関する問題点を解決するためになされたも のであり、断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先端部材と、該先端部材の基端へ 延設させた把持部材から構成し、先端部材の底面へは金属製部材を断面略Ｖ字状 に被覆させ、金属製部材の先端縁を先端部材の先端縁より若干突出させたもので ある。

【０００６】 本考案のこの構成による目地仕上用具は、先端部の金属製部材の外形状が目地 面にフットし、コーク材等を円滑に除去させることができる。

【０００７】

【構成】

本考案の構成は、前述の如く、断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先端部材と 、該先端部材の基端へ延設させた把持部材から成り、該先端部材の底面へは金属 製部材が断面略Ｖ字状に被覆されていると共に、該金属製部材の先端縁が先端部 材の先端縁より若干突出されていることを特徴とする構成である。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００９】 図１は、本考案の目地仕上用具の平面図であり、図２は、本考案の目地仕上用 具の底面図であり、図３は、本考案の目地仕上用具の側面図であり、図４は、本 考案の目地仕上用具の金属製部材を除去した際の平面図であり、図５は、本考案 の目地仕上用具の底面図である。

【００１０】 本考案の目地仕上用具１は、前述の如く、あらゆる目地仕上に対して実施する ことが可能であって、実施例に示した目地仕上用具１は、図１乃至図５に図示の 如く、プラスチック等の硬質の部材で形成した断面略Ｖ字状の先端部材２と、該 先端部材２の基端へ一体に延設させた同材質の板状の把持部材５とで構成されて いる。

【００１１】 前記先端部材２は、図３に図示の如く、先端部がテーパー状になっていて、後 述する金属製部材３を被覆させ易い形状となっていると同時に、金属製部材３を 被覆していない場合でも目地仕上用具として使用できる形状となっている。そし て、やや平坦とした底面には、図５に図示の如く、縦方向に間隔を置いて２つの ネジ溝２ｂを有している。

【００１２】 前記金属製部材２は、先端部材２と同様に先端部がテーパー状になっていて、 底面には２つのネジ穴３ｂを有しいる。

【００１３】 本考案の目地仕上用具１を形成するには、先ず、図５で示される状態から、先 端部材２の底面へ金属製部材３を当接し、ネジ４により取付ける。この際、図１ 及び図３に図示の如く、金属製部材２の先端縁は先端部材２の先端縁より若干突 出されている状態となり、これにより、目地仕上作業は、金属製部材２の先端縁 で行うことができる。

【００１４】 本考案の目地仕上用具１を用いて所定の目地に対して仕上げ作業を行うには、 先ず、把持部材５を片手でグリップしながら、先端部分で所定の方向に押しなが ら荒削りをる。この際、目地上に付着したコーキング材等は、先端部材２から突 出する金属製部材３の先端縁３ａで、適度な感覚で削り取ることができる。

【００１５】 また、最終的な仕上げの際は、金属製部材３を被覆していない状態の目地仕上 用具１を使用することで、均し作業行うことができる。

【００１６】 尚、本考案では、実施例の様な外観形状の目地仕上用具を用いたが、目地仕上 用具の外観形状の設計変更は、必要に応じて自由であることは言うまでもない。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の目地仕上用具は、上記の如く、断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先 端部材と、該先端部材の基端へ延設させた把持部材から構成し、先端部材の底面 へは金属製部材を断面略Ｖ字状に被覆させ、金属製部材の先端縁を先端部材の先 端縁より若干突出させたもから構成したので、先端部の金属製部材の外形状が目 地面にフットし、コーク材等を円滑に除去させることができる。また、金属製部 材を取り外したり、予め金属製部材を取り外した状態でもう一つの形態の目地仕 上用具を用意しておけば、最終的な仕上げにおける均し作業も円滑に行うことが できる画期的な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の目地仕上用具の平面図である。

【図２】本考案の目地仕上用具の底面図である。

【図３】本考案の目地仕上用具の側面図である。

【図４】本考案の目地仕上用具の金属製部材を除去した
際の平面図である。

【図５】本考案の目地仕上用具の底面図である。

【符号の説明】

１ 目地仕上用具 ２ 先端部材 ２ｂ ネジ溝 ３ 金属製部材 ３ａ 先端縁 ３ｂ ネジ穴 ４ ネジ ５ 把持部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】断面略Ｖ字状で且つテーパを有した先端部
   材と、該先端部材の基端へ延設させた把持部材から成
   り、該先端部材の底面へは金属製部材が断面略Ｖ字状に
   被覆されていると共に、該金属製部材の先端縁が先端部
   材の先端縁より若干突出されていることを特徴とする目
   地仕上用具。