JPH076512U - 十字穴付ねじ - Google Patents

十字穴付ねじ

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JPH076512U
JPH076512U JP3583793U JP3583793U JPH076512U JP H076512 U JPH076512 U JP H076512U JP 3583793 U JP3583793 U JP 3583793U JP 3583793 U JP3583793 U JP 3583793U JP H076512 U JPH076512 U JP H076512U
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JP
Japan
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cross hole
screw
driver bit
driver
tip
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3583793U
Other languages
English (en)
Inventor
安雄 鈴木
Original Assignee
株式会社スズキ螺子製作所
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Publication date
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Publication of JPH076512U publication Critical patent/JPH076512U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十字穴付ねじにおいて、ドライバ嵌合に際
し、十字穴部分のメッキ層を傷つけずに食付かせ、この
ことによって発錆を抑え、締付時のカムアウトを防止
し、更に、トライバビットの磨耗を抑えることができる
ねじを提供することを目的としている。 【構成】 十字穴10の交差部に形成される角部10a
の先端縁が、ドライバビットの谷底5bに当たらないよ
うに面取りされた構成としている。十字穴10の交差部
が広くなってドライバビット5の挿入が容易になる。ま
た、締めつけ力の作用点11は、ドライバビットの先端
からはなれた十字穴の入口側へと移行するので、作用点
11の半径が大きくなり、カムアウトも生じなくなる。
また、本考案により、ドライバビットや十字穴の変形を
防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、十文字形の締付用穴を持ったねじに関し、特に、ドライバ嵌合に際 し、十字穴部分のメッキ層を傷つけずに食付かせ、このことによって発錆を抑え 、締付時のカムアウトを防止し、更に、トライバビットの磨耗を抑えることがで きるねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
図3(a) ,(b) は、精密機器用の0番小ねじ(2.6φ以下)における頭部を 拡大した図である。小ねじAは、ねじを刻んだ軸部1の頭部2に十字形の穴3が 形成されている。この十字穴3は、(b) に示すように入口から底にかけて、斜面 状に徐々に狭くなっている。また、十字穴3の角部3aの先端縁は、ほぼ直角に 近い極く小さい0.02R程度のRがつけられている。
【0003】 図4(a) 〜(c) は、図3の小ねじAを締付けるドライバビットの図である。こ れらの図に示すように、ドライバビット5は、十字穴3に挿入するため先端に向 けて徐々に細くなった十字形の翼部5aを有している。翼部5aと翼部5aとの 間の谷底5bには、0.06R程度のRが付けられている。
【0004】 図5は、ドライバBに取り付けたドライバビット5の先端を、図3の十字穴付 の小ねじAに挿入した状態を示している。精密ねじの場合、十字穴3の溝幅等の 各寸法を高精度に形成し、この状態からドライバを矢印に示すように垂直にして もねじが自重で脱落せず、ねじ締付作業が容易にできるようにしている。
【0005】 図6(a) ,(b) は、十字穴3にドライバビット5が差し込まれた詳細な状態を 示す拡大図である。図中に点6で示すのは、ドライバビット5と十字穴3との接 触点である。前述したように、十字穴3の角部3aのRは0.02Rであり、ド ライバビットの谷底5bのRはそれより大きい0.06Rであるから、角部3a の先端がドライバビットの谷底5aに接触点6で接触する。また、図6(b) に示 すように、ドライバビット5は先端に向けて細くなっているが、その中心部は平 行に近く、勾配は十字穴3における交差部の勾配より小さいので、接触点6は、 図示のように、ドライバビット5のほぼ先端部になる。この状態から、図6(a) に示す矢印aの方向にドライバを回転してねじを締めつけることになる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の十字穴付ねじは、上述したように十字穴とドライバビッ トとがねじが自重で落ちないようにピッタリ嵌合するので、両者の中心部同士を 比較すると形状の差が小さく、そのためドライバビットを十字穴に挿入しにくか った。そして、仮りに十字穴に挿入できても、ドライバビットの先端でねじを保 持するので、ドライバビットに対してねじが曲がって保持され易く、次のねじ締 め作業がやりにくくなり、また、ドライバビットの先端谷底部で十字穴と当接す るので、ねじを締付ける際、ドライバがねじから軸方向の反発力を受けてカムア ウトし易く、カムアウトを避けるために、より大きな軸方向の押圧力を加えて締 付けなければならなかった。
【0007】 また、ねじ締め付けの際の力の作用点が、図6の接触点6であるから、ドライ バビット5の中心からの距離が小さく、大きな締付力を必要とした。加えて前述 したようにドライバの先端に力が加わるので、ドライバの先端部が潰れ易く、ド ライバの寿命が短かくなっていた。また、ねじの十字穴も、この締めつける際や 、ドライバビットが進入する際に傷つき易く、ねじのメッキが剥げて錆が発生し 易かった。
【0008】 本考案は、このような問題の解決を図ったもので、ドライバ嵌合に際し、十字 穴部分のメッキ層を傷つけずに食付かせ、このことによって発錆を抑え、締付時 のカムアウトを防止し、更に、トライバビットの磨耗を抑えることができる十字 穴付ねじを提供することを目的としている。
【0009】 上記の目的を達成するために本考案は、頭部に十字穴を穿設したねじにおいて 、十字穴の交差部に形成される角部の先端縁が、ドライバビットの谷底に当たら ないように面取りされた構成を特徴としている。
【0010】
【作用】
十字穴の交差部を画定する角部は、その先端がドライバビットの谷底に当接し ないように面取りされているので、十字穴の交差部が広くなってドライバビット の挿入が容易になる。また、ドライバビットと十字穴の接触点は、ドライバビッ トの中心側から周辺側へ、かつ、ドライバビットの先端側(又は十字穴の底部) から十字穴の入口側へと移行する。これによって、ドライバビットはねじを真っ 直ぐに保持できるようになり、締付力が作用する点の半径が大きくなるので、締 付力を小さくしても従来どおりの締付トルクを得ることができ、カムアウトも生 じなくなる。また、従来はドライバビットの先端の細い部分に大きな締付力が加 わっていたのを、本考案により、先端から離れた太い部分に小さな締付力を加え ればよくなったので、ドライバビットや十字穴の変形や傷つきを防止でき、ねじ のメッキの剥げを防止して錆の発生を防ぐことができる。
【0011】
【実施例】
本考案の実施例について、図面を用いて以下に説明する。 図1は、本考案の十字穴を示す。十字穴10は、従来例の十字穴3と基本的に は同じであるが、角部10aの先端縁につけたRが、約0.3Rと、大きくなっ ているのが特徴である。このように面取りをすることにより、十字穴10の中心 部が広くなり、ドライバビット5の挿入が容易になって、作業性が向上する。
【0012】 角部10aは、その先端縁がドライバビット5の谷底5bに当接しなければよ く、Rを付ける以外にも、斜面等により面取りしても良い。また、Rの値もこの 実施例に示す数値に限定されず、基本的にはドライバビット5の谷底5bに十字 穴の角部先端縁が当接しなければよく、ねじ径の大きさや使用するドライバビッ トの形状等により決めることができる。
【0013】 図2(a) ,(b) は、図1の十字穴10にドライバビット5を挿入した状態を示 す図で、従来例で説明した図6に対応するものである。ドライバビット5の谷底 5bのRは、前述のとおり0.06Rであり、十字穴10の角部10aのRは、 0.3Rであるから、角部10aの先端縁はドライバビット5とは接触しない。 代わりに、(a) に示すように翼部5aの中間点11で示す位置で十字穴10と接 触する。
【0014】 図2(b) は、(a) のIII −III 断面を示すが、この断面におけるドライバビッ トの勾配は、同じ断面における十字穴の勾配より大きいので、接触点11は十字 穴10の入口に移動する。ドライバビットに矢印aの回転力を加えて回転すれば 、ねじを締めつけることができる。このような構成により、ねじを締めつける際 の締めつけ力の作用点をドライバの中心から離れた位置に持ってくることができ 、小さい力で従来とおりの締めつけトルクを得ることができる。十字穴の中心部 が大きくなるのでドライバビットを挿入し易くなり、締めつけ力が小さくなるの で、十字穴に傷がつきにくくなって、メッキの剥げを防ぎ錆を防止できる。また 、作用点がドライバビットの先端の細い位置から、先端から離れた太い位置に移 動するので、ドライバビットの変形も防止することができ、ビットの寿命を延ば すことができる。さらに、ドライバビットはねじを真っ直ぐに保持することがで き、作業性も向上する。
【0015】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、十字穴の角部先端縁のRを大きくした ので、ドライバビットの先端が十字穴に入り易くなり、ねじを真っ直ぐに保持し 易くなり、作業性が向上した。また、接触点が、従来の接触点より外周側に移動 するので、締めつけトルクを従来と同じにすれば、接触点に加わる力を小さくす ることができる。そして、これらからねじの十字穴部分の傷つきを防止し、錆の 発生を防ぐことができる。また、接触点が十字穴の底部(又はドライバビットの 先端)から十字穴の入口側に移動するので、回転トルクを加えてもカムアウトを しなくなる。さらに、ねじへの回転トルクをドライバビットの太い部分で伝達す るので、ドライバビットの変形も起こりにくくなり、寿命を延ばすことができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の十字穴付ねじを示す図で、(a) は上面
図、(b) は側面図である。
【図2】本考案の十字穴付ねじにドライバビットを挿入
した状態を示す図で、(a) は上面図、(b) は側面図であ
る。
【図3】従来の十字穴付ねじを示す図で、(a) は上面
図、(b) は側面図である。
【図4】ドライバビットを示す図で、(a) は正面図、
(b) は側面図、(c) は(b) のI−I断面図である。
【図5】ドライバを十字穴付ねじの挿入した状態を示す
正面図である。
【図6】従来の十字穴付ねじにドライバビットを挿入し
た状態を示す図で、(a) は上面図、(b) は側面図であ
る。
【符号の説明】
A ねじ 5 ドライバビット 5b ドライバビットの谷底 10 十字穴 10a 角部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部に十字穴を穿設したねじにおいて、
    十字穴の交差部に形成される角部の先端縁が、ドライバ
    ビットの谷底に当たらないように面取りされたことを特
    徴とする十字穴付ねじ。
  2. 【請求項2】 前記ねじが、2.6φ以下の精密ねじで
    あり、前記面取りが前記角部の先端縁に約0.3RのR
    を付けた構成であることを特徴とする請求項1記載の十
    字穴付ねじ。
JP3583793U 1993-06-30 1993-06-30 十字穴付ねじ Withdrawn JPH076512U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3583793U JPH076512U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 十字穴付ねじ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3583793U JPH076512U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 十字穴付ねじ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH076512U true JPH076512U (ja) 1995-01-31

Family

ID=12453094

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JP3583793U Withdrawn JPH076512U (ja) 1993-06-30 1993-06-30 十字穴付ねじ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8801125B2 (en) 2011-03-09 2014-08-12 Seiko Epson Corporation Printing device
WO2023286932A1 (ko) * 2021-07-16 2023-01-19 주식회사 볼츠원 마찰부가 구비된 볼트

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8801125B2 (en) 2011-03-09 2014-08-12 Seiko Epson Corporation Printing device
US9139027B2 (en) 2011-03-09 2015-09-22 Seiko Epson Corporation Printing device
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