JP3061187U - ゆるめ行為（いたずら）防止対策用ナットカバ―（２号） - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課 題】 無人の山間部等に多数ある電力供給用送電
線鉄塔下部の固定用締付けボルトがいたずら等によりゆ
るめられ倒壊する事故を防止する為、そのボルトをゆる
める事が出来ない様安価で手軽な装備で防止すること。
又、目視点検が容易であること。 【解決手段】 鉄塔下部の締付けナットがゆるめられな
い様、締付けナットにナットカバーをかけることにより
スパナ等の工具がナットにかからない様に、又かかった
としてもカバーだけが回転し内部のナットは回転しない
様にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】

物と物と固定させる為にボルトとナットで締付ける場合、自然にゆるむ事を防ぐ 為、ナットを二重（ダブルナット）にして締付ける方法によって殆どその目的は 達成されていた。 しかし、いたずら等の人為的ゆるめ行為には全く無防備であ る。 ナットとボルトを締付けてのち溶接してしまうか、かしめる等してボルトのネジ 山を潰してしまえば完璧であるが、後に解体することが困難となる。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

締付けられたボルト、ナットを市販工具等でゆるめることが出来なくすること。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

締付けられたナットに工具がかからない様に筒形の薄板金属製カバーをかける。

【０００４】

【考案の実施の形態】

締付けられたナットに薄板金属製（ステンレス等）ナットカバーをハンマー等で たたき込む。 又そのカバーの形状は筒形とし、スパナ等何らかの工具でゆるめ ようとしてもカバーだけが回転し内側のナットはゆるまない。

【０００５】

【実施例】

電力供給用送電線鉄塔は鋼材を組立てる事により建立されているが、その組立て は数多くのボルト、ナットにより締付け組立てされている。 特に安全を考慮し ナット締めは二重（ダブルナット）になっている。 自然にこのダブルナット締 付けがゆるむ事は考えられず、いたずら等によってナットがゆるめられ鉄塔倒壊 事故が多発している。 本考案ナットカバーの取付けはハンマー等工具で容易に 着装出来、しかも特別な取り外し工具がない限り取り外す事は困難なのでいたず ら防止には多大の効果を発揮する。

【０００６】 すなわち鋼板を固定させる為ボルトを通しナットで締付け、これがゆる まない様ナットを締付ける。 このボルトをゆるめたり抜き取る為には、まずナットをゆるめて後ナットを ゆるめないと不可能である。 ナットをゆるめる事が出来ない様にナットカバーをナットにたたき込む 。 ナットカバーには図面上Ａ記号部にナットの隙間にはまり込むよう内側に 突き出された突起がある。 又、ナットカバーの内径は六角ナットの外周 （最大寸法部）寸法よりやや大きめの寸法とする。 又、ナットカバーの巾はナ ットの２つのナット巾とほぼ同等寸法とし、ハンマー等工具でたたき込み装 着すると特別に製作した工具で破り取るか又は抜き取るしか取り外せない。

【図面の簡単な説明】

【図 １】本考案のナットカバーを装着する状態を示す
平面図

【符号の説明】 六角ナット（締付け用） 六角ナット（ゆるみ防止用） ボルト 鋼板 鋼板 ナットカバー Ａ抜け防止用突き出し突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ゆるみ防止の為に施されたダブルナットの
   外側にゆるめ（いたずら）行為によって工具がかからな
   い様、円筒のカバーをかぶせる（キャップ）においてそ
   のキャップの途中に抜き取れない様に円筒内側に突き出
   しの溝や突起が形成されていることに特徴を有するゆる
   め（いたずら）行為防止対策用ナットカバー。