JP3061163U - 段ボ―ルシ―ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄くて曲げに強い段ボールの製作。 【解決する手段】 ２枚の片面段ボール１、２の夫々の
波形の中しん12、22を内向きにし、互いの突条13、23を
直交させて接着接合して形成され、両面が平坦である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案は、軽量で曲げに強い段ボールシートに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び解決しようとする課題】

アルミニュームフレームに嵌め込む台板や、展示パネルのベース板に、発泡合 成樹脂板が多用されていたが、近時、合成樹脂材による環境汚染が社会問題とな り、紙製のものに切替えられつつある。

【０００３】 紙は発泡材に較べて重量が嵩むため、段ボールシートが使用されることが多い が、従来の段ボールシートは、波型に屈曲した中芯の突条の向きが全て同じ方向 を向いているため、該突条の向きに対する曲げに対しては強いが、突条と直交す る面内での曲げに対しては弱い。

【０００４】 そこで、２枚のライナーで波形の中しんを張り合わせた両面段ボールの一方の 面に片面段ボールの段頂を張り合わせた複両面段ボールや、両面段ボールの両面 に片面段ボールの段頂を張り合わせた複々両面段ボールの使用が考えるられが、 シート全体の厚みが大きくなり過ぎる問題がある。 本考案は、上記問題を解決した段ボールシートを明らかにするものである。

【０００５】

【課題を解決する手段】

本考案の段ボールシートは、２枚の片面段ボール(１)(２)の夫々の波形の中し ん(12)(22)を内向きにし、互いの突条(13)(23)を直交させて接着接合して形成さ れ、両面が平坦である。

【０００６】

【作用及び効果】

張り合わせた互いの中しん(12)(22)の突条(13)(23)は直交しているため、曲げ に対して強く、アルミニュームフレーム用の台板や、展示パネルのベース板とし て、十分な強度を有する。

【０００７】 片面段ボール２枚の厚みで済むため、複両面段ボールや複々両面段ボールより も薄手に形成でき、且つそれらよりもシート素材は安価となる。 両面が平坦であるから、両面に展示物を張り付けることができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の段ボールシートは、図２に示す如く、２枚の片面段ボール(１)(２)を 接着して形成される。 片面段ボール(１)(２)は、夫々１枚の紙製ライナー(11)(21)に、紙シートを波 形状に加工した中しん(12)(22)の段頂を接着して形成されている。

【０００９】 一方或いは両方の片面段ボール(１)(２)の突条(13)(23)の稜線部(段頂)に接着 剤を塗布し、片面段ボール(１)(２)の互いの中しん(12)(22)を内向き対向させ、 且つ中しん(12)(22)の突条(13)(23)が直交する様に重ねて接合する。

【００１０】 張り合わせた互いの中しん(12)(22)の突条(13)(23)は直交しているため、曲げ に対して強く、アルミニュームフレーム用の台板や、展示パネルのベース板とし て、十分な強度を有する。

【００１１】 片面段ボール２枚の厚みで済むため、複両面段ボールや複々両面段ボールより も薄手に形成でき、且つそれらよりもシート素材は安価となる。 両面が平坦であるから、両面に展示物を張り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】製造手順の説明図である。

【図２】本考案の段ボールシートの斜面図である。

【符号の説明】

(1)(2) 片面段ボール (12)(22) 中しん (13)(23) 突条

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２枚の片面段ボール(１)(２)の夫々の波
   形の中しん(12)(22)を内向きにし、互いの突条(13)(23)
   を直交させて接着接合した両面平坦の段ボールシート。