JP3061051U - 釣り針の固定装置 - Google Patents

釣り針の固定装置

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JP3061051U
JP3061051U JP1999000308U JP30899U JP3061051U JP 3061051 U JP3061051 U JP 3061051U JP 1999000308 U JP1999000308 U JP 1999000308U JP 30899 U JP30899 U JP 30899U JP 3061051 U JP3061051 U JP 3061051U
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啓次 家原
克二 平井
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啓次 家原
克二 平井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ操作が容易でしかもレバー3が各種
作業の邪魔になりにくいようにする。 【解決手段】 レバー3の弧回動により回転部材2を回
転させてクランプ部材1を移動させ釣り針4をクランプ
またはリリースするのに、前記レバー3を前記回転部材
2の回転を伴い弧回動させるか、または前記回転部材2
と独立して弧回動させるかを切替部材5により切り替え
て、前記クランプまたはリリースするレバー3の操作の
後、それら操作したクランプ状態やリリース状態に拘束
されないで、レバー3を独立に弧回動できるようにし
て、上記の目的を達成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は釣り針の固定装置に関し、詳しくは、釣り針にフライやルアーの各種 疑似餌を付帯させ、あるいは釣り針にハリスを結わえ付け、あるいは針先を研ぐ など、釣り針に種々な付帯作業を行うのに好適な釣り針の固定装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
上記のような各種の付帯作業のために従来、図6に示すような釣り針の固定装 置が提供されている。このものは、釣り針aを両側からクランプしたりリリース したりするクランプ部bを先端に持ったクランプ部材cを用いている。クランプ 部材cは筒状のボディdによってこれを貫通するように保持されている。ボディ dは、ポールeの上端に設けられたホルダfによって横軸まわりに回転できるよ うにしたスピンドルgの先端部に、スピンドルgの回転軸線hに対して傾斜した 姿勢で、かつクランプ部bがスピンドルgの前方にて回転軸線hの側に向くよう にして保持される。
【0003】 大小の各種釣り針aは例えばフライの製作の場合、作業対象となるシャンク部 がまわりから開放されるように、ベンド部を図6の実線や仮想線に示すようにク ランプして作業に供される。スピンドルgを適当な制動状態のもとに回転させる ことによってクランプ部材cをその回転軸線hのまわりに旋回させ、クランプし ている釣り針aの固定姿勢を、図6に実線と仮想線で代表して例示するように、 回転軸線hのまわりでそのときどきの作業に好適な向きに調整することができる 。
【0004】 この従来の固定装置は、クランプ部材cをクランプ状態に操作したり、クラン プを解除したリリース状態に操作したりするのにレバーiを備えている。このレ バーiは図6に示すj位置がクランプ位置であり、k位置がリリース位置である 。クランプ部材cがクランプ状態かリリース状態かでレバーiの弧回動位置が特 定している。
【0005】 一方、クランプした釣り針aのシャンク部のまわりに昆虫の羽根や毛、触覚な どに似せた疑似物を糸で巻き付けて付帯させフライを製作するような作業の際に 、釣り針aの固定姿勢は、シャンク部がスピンドルgの回転軸線hに平行で、か つ回転軸線h上かその近傍に位置していることが望まれる。これは、作業者が目 線を固定して、付帯させる昆虫の羽根や毛、触覚などの疑似物のシャンク部まわ りの位置や向きの関係を的確に把握しながら作業を進めるのに、前記固定した目 線に対してシャンク部の振れを防止でき、作業しやすくなるからである。
【0006】 このような釣り針aの固定位置を確保するのに作業者の目線は、通常、手作業 位置と目の位置との関係から斜め上方から注がれる。このため、釣り針aをクラ ンプ部材cでクランプするとき、クランプ部材cは図6の実線で示す回転軸線h まわりに下向きに旋回された位置に設定され、クランプするときの釣り針aのシ ャンク部が回転軸線hに対して所定の平行度になるように、斜め上方から確認し ながら釣り針aの向きがそれを把持している手で調整される。
【0007】 釣り針aのクランプ向きが決定すると、他方の手でレバーiを図6のリリース 位置kからクランプ位置jまで弧回動させることにより、その釣り針aをクラン プ部材cによりクランプして固定する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のような手順でのレバーiによるクランプ操作は、レバーiを下 向きのリリース位置kから斜め上向きのクランプ位置jにまで上向きに弧回動さ せることになる。このような上向きの弧回動操作は定置型装置において特に不安 定な作業になり勝ちである。しかも、ポールeおよびスピンドルgによって邪魔 される向きとなるのでさらに作業しにくい。
【0009】 これを、図6のj位置をリリース位置に設定し、k位置をクランプ位置に設定 して、レバーiのクランプ操作の方向が前記の場合と逆になるように配慮すると 、クランプ操作は安定してしかも他の邪魔なく容易に行える。
【0010】 ところが、クランプされた釣り針aのシャンク部に糸を利き手で巻き付けたり する作業の際に、作業対象をクランプしているクランプ部材cにその旋回領域の 外方から他方の手を添わせることにより、作業対象の利き手に対する位置基準を 体で感知して作業しやすくしたり、装置のぐらつきを防止したりすることが多々 あって、上記のようにレバーiのクランプ操作方向を逆にすると、レバーiのク ランプ位置はクランプ部材cの旋回域から外方に張り出す図6のk位置になるの で、レバーは前記手を添えたり各種の作業をするのに邪魔になりやすい。
【0011】 本考案の目的は、レバーによるクランプ操作が容易でしかもレバーが各種作業 の邪魔になりにくい釣り針の固定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本考案の釣り針の固定装置は、クランプ 位置とリリース位置との間を移動することにより釣り針をクランプまたはリリー スするクランプ部材と、回転により前記クランプ部材を移動させる回転部材と、 弧回動により前記回転部材を回転させるレバーと、を備え、前記レバーの弧回動 により回転部材を回転させてクランプ部材を移動させ釣り針をクランプまたはリ リースする釣り針の固定装置であって、前記レバーを前記回転部材の回転を伴い 弧回動させるか、または前記回転部材と独立して弧回動させるかを切り替える切 替部材を備えたことを主たる特徴としている。
【0013】 これにより、レバーの弧回動で回転部材の回転を伴いクランプ部材をクランプ 位置とリリース位置とに移動させて、釣り針をクランプして各種作業に供したり 、その後リリースしたりしながら、切替部材の切り替えでレバーが回転部材の回 転を伴わせる前記の場合とは異なり、回転部材と独立して弧回動する状態を得て 、回転部材の回転を伴ってしたクランプ位置、またはリリース位置に拘束されず に弧回動できる利点がある。
【0014】 前記切替部材が、前記回転部材と係合する第1位置と、前記回転部材との係合 が外れる第2位置とに移動でき、前記第1位置に位置することにより、前記レバ ーを前記回転部材の回転を伴い弧回動させ、前記第2位置に位置することにより 、前記レバーを前記回転部材と独立して弧回動させるようにすると、切替部材の 2つの位置の間の移動だけで上記のような利点を発揮することができる。
【0015】 前記回転部材が、その外周に凹部を有し、前記第1位置は、前記切替部材が前 記凹部に係合する位置であり、前記第2位置は、前記切替部材が前記凹部との係 合が外れる位置であると、切替部材の前記2つの位置の間の移動は回転部材の外 周の凹部に係合したり、係合を外したりする単純な動作でよくなり、切り替えが 容易になる。
【0016】 前記レバーが、前記回転部材の回転中心と同軸で弧回動するようにすると、回 転部材の回転を伴うレバーの弧回動が、互いの動きに差がない単純な構成および 動作で達成される利点がある。また、必要に応じて、レバーの弧回動および回転 部材の回転に1つの回転軸を共用することができる。
【0017】 前記切替部材が、前記レバー上で第1位置と第2位置との間を移動するように すると、切替部材はレバーの回転部材の回転を伴った弧回動、あるいは回転部材 と独立した弧回動のいずれの場合にも同伴し、レバーの弧回動位置に応じレバー と回転部材との関係をいつでも切り替えることができる。
【0018】 前記切替部材は第1位置の側に付勢されており、前記第2位置で切替部材が回 転部材の外周に圧接することによって、前記レバーの前記回転部材と独立した弧 回動を制動するようにすると、レバーが回転部材の回転を伴って弧回動する相互 関係になったとき、切替部材は前記付勢によって回転部材の外周にある凹部に自 動的に係合されて第1位置になり、そのままレバーを弧回動させて回転部材の回 転を伴いクランプ部材をクランプ位置とリリース位置との間で移動させることが でき、しかもこの状態で、切替部材を第2位置にしてレバーを弧回動させると切 替部材は回転部材に圧接しながらレバーに同伴し、レバーの回転部材と独立した 弧回動に摩擦力の制動を与えるので、レバーはどの弧回動位置にも安定し、レバ ーをクランプ操作位置やリリース操作位置に拘束されず各種の弧回動位置に停止 させておくのに便利である。
【0019】 このように、切替部材が第1位置の側に付勢された状態において、前記第2位 置でのレバーの回転部材と独立した所定の弧回動位置で、前記回転部材の外周に 設けられた仮止め部に弾性係合するようにすると、前記レバーを回転部材と独立 した前記所定の弧回動位置での仮止め部と切替部材との弾性係合によって弾性的 に安定させておけるので、他の作業の邪魔にならないなど特定の弧回動位置によ り仮止めして安定に保持し、必要に応じて弾性係合に打ち勝って仮止め状態から 容易に脱して移動できるようにすることができ好都合である。
【0020】 回転部材の回転によってクランプ部材をクランプ位置とリリース位置とに移動 させる伝動機構は可能な全てのものを採用することができる。代表例を示すと、 それ自体のあるいはそれに連動するカムによる伝動、あるいはリンクによる伝動 などがある。
【0021】 上記各場合において、ホルダに回転できるように基端側で保持され、先端側で 前記クランプ部材を回転の軸線に対して傾斜した姿勢に保持するスピンドルを備 え、前記クランプ部材は釣り針をクランプする先端のクランプ部が前記スピンド ルの前方において前記スピンドルの回転の軸線の側に向き、反対側の後端部に前 記回転部材および前記レバーが設けられ、前記レバーは切替部材が第1位置にあ って回転部材の回転を伴って弧回動することにより、前記スピンドルの回転の軸 線から離れる向きの弧回動にてクランプ部材をクランプ位置に移動させ、前記ス ピンドルの回転の軸線側に近づく向きの弧回動にてクランプ部材をリリース位置 に移動させるようにする構成を採用することができる。
【0022】 このようにすると、釣り針の作業対象部分である例えばシャンク部をスピンド ルの回転軸線と平行で、かつその回転軸線上または近傍に位置してまわりから開 放した状態でクランプ部材によりクランプして固定し、しかも、その固定姿勢は スピンドルの回転によりその回転軸線まわりのどの向きにも変えるようなことを 可能にしながら、クランプ部材の釣り針をクランプするのに適した下向きの位置 では、レバーは上方から下方へ安定して、しかもポールやスピンドルから離れる 側へそれらに邪魔されないで弧回動操作して前記クランプを容易に行い、また、 クランプ後はレバーを回転部材と独立して弧回動させて他の作業の邪魔にならな い向きにしておくことができる。
【0023】 この場合、回転部材の仮止め部が、回転部材がクランプ部材をクランプ位置に 移動させている回転位置において、前記レバーが回転部材の回転を伴って弧回動 してクランプ部材をリリース位置とする弧回動位置に応じて設けられているのが 好適である。
【0024】 本考案のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明および図面によって 明らかになる。本考案の各特徴は、可能な限りにおいてそれ単独で、あるいは種 々な組み合わせで複合してもちいることができる。
【0025】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について実施例とともに図を参照しながら詳細に説 明し、本考案の理解に供する。
【0026】 本実施の形態はスタンドタイプに定置して利用される持ち運びできる釣り針の 固定装置に適用した場合の一例である。しかし、本考案はこれに限られることは なく、商業用としては据え付けタイプに用いられるものでもよいし、場合によっ ては釣り現場にある固定物に装着して用いられるようにしたタイプのものにも同 様に適用できる。
【0027】 本実施の形態は図1〜図5に示すように、クランプ位置とリリース位置との間 を移動することにより釣り針4をクランプまたはリリースするクランプ部材1と 、回転により前記クランプ部材1を移動させる回転部材2と、弧回動により前記 回転部材2を回転させるレバー3とを備えている。前記レバー3は弧回動により 回転部材2を回転させてクランプ部材1を、例えば図2、図3の位置と図1の位 置との間で直線に往復移動させ釣り針4をクランプまたはリリースする。特に前 記レバー3を前記回転部材2の回転を伴い弧回動させるか、または前記回転部材 2と独立して弧回動させるかを切り替える切替部材5を備えている。
【0028】 このような切替部材5を備えていると、レバー3の弧回動で回転部材2の回転 を伴いクランプ部材1を上記のように図2、図3に示すクランプ位置と図1、図 4の(a)(b)に示すリリース位置とに移動させて、釣り針4をクランプして 各種作業に供したり、その後リリースしたりしながら、切替部材5の切り替えで レバー3が回転部材2の回転を伴わせる前記の場合とは異なり、回転部材2と独 立して弧回動する状態を得て、回転部材2の回転を伴ってしたクランプ位置、ま たはリリース位置に拘束されずにどの位置にも自由に弧回動できる利点がある。
【0029】 従って、従来のような、クランプ位置でのレバー3が各種作業の邪魔にならない 位置設定ではクランプ操作に不便となり、クランプ操作容易なレバー3の位置設 定では各種作業の邪魔になるといった相容れない問題が解消する。具体的には、 クランプ操作容易なようにレバー3を図1、図4の(a)にリリース操作状態で 示す回転部材2とレバー3とのように、位置設定しておき、図1〜図4の(a) に示すクランプ位置Aへ弧回動させて回転部材2を図2、図3に示す位置に回転 させてクランプ状態としてから、レバー3を各種作業の邪魔にならない例えば図 2、図3に示す位置Bなどに移動させておける。また、作業の状態によってレバ ー3が邪魔になる向きが異なるようなときでも、そのときどきに邪魔にならない 好適な位置にレバー3を移動させておける。図2、図3に示すレバー3の位置B は回転部材2を介しクランプ部材1をリリース操作するリリース位置に対応する ようにしている。つまり、各種の作業の邪魔になりにくい所定位置である。
【0030】 図1〜図4に示す実施例では、クランプ部材1は前記従来の場合同様に釣り針 4を両側からクランプしたりリリースしたりするクランプ部1aを先端に持った クランプ部材1を用いている。クランプ部1aはクランプ部1aの先端から切り 込んだスリット1bにより二股状に形成され、クランプ部1aを両側から挟む加 圧によってスリット1bが狭まって釣り針4を両側からクランプし、前記加圧を 解放されることにより前記クランプを解除し釣り針4をリリースする。
【0031】 このクランプ部材1は筒状のボディ6によってこれを貫通するように保持され 、ボディ6の先端に螺子合わせ部8でねじ合わせて前記クランプ部1aとの間で 前記加圧、加圧解放を行う加圧筒9が設けられている。加圧筒9の内周とクラン プ部1aの外周にはクランプ部1aの先端に向いて先細り形状のテーパ面9a、 1cが形成され、クランプ部材1がボディ6に対して図1、図4の(a)(b) に示す後退位置にあると、クランプ部1aの外周のテーパ面1cは加圧筒9のテ ーパ面9aの大径側に寄っていることによってテーパ面9aによる両側からの加 圧を解除または軽減されて、スリット1bが所定量開いたリリース状態となり、 図2、図3に示す前進位置にあると、クランプ部1aの外周のテーパ面1cは加 圧筒9のテーパ面9aの小径側に寄っていることによってテーパ面9aにて両側 から加圧され、スリット1bが所定量閉じたクランプ状態となる。
【0032】 要するに、テーパ面9aに対するクランプ部1aの進退動作でスリット1bが 所定量開いたリリース状態と、このリリース状態から所定量閉じたクランプ状態 とに切り替えられる。これに対応して、加圧筒9を回転させて加圧筒9のボディ 6へのねじ合わせ位置を前後に調節すると、一定の位置で一定の量だけ進退され るだけのクランプ部材1に対し、その進退によるクランプ部1aのスリット1b の開き量および閉じ量が変化し、釣り針4の太さの違いに対応できるようにして いる。もっとも、加圧筒9を固定部分としてクランプ部材1の進退量や進退位置 を変えても同様な効果が得られる。また、場合によっては双方の調節方式を併用 することもできる。
【0033】 回転部材2はカムを採用しており、ボディ6の後端の二股部6a内に軸11に より回転できるように支持し、その軸11まわりの回転によってクランプ部材1 を前進させてクランプ位置に移動させたり、あるいは後退させてリリース位置に 移動させたりできるようにしている。クランプ部1aは開き習性を持ってテーパ 面1cが加圧筒9の内周のテーパ面9aに圧接している。これにより、クランプ 部1aはテーパ面9aの大径側に逃げようとし、後端側つまりリリース位置への 移動習性を発揮し、周面カムとされた回転部材2の外周のカム面2aに摺接して その回転に従動する。しかし、回転部材2の回転でクランプ部材1をクランプ位 置およびリリース位置に移動させるための伝動機構はどのように構成されてもよ いのは勿論である。
【0034】 レバー3は前記回転部材2と同一の回転軸線上で回動できるようにされ、切替 部材5が図4の(a)(b)に示す第1位置で先端のロックピン5aが回転部材 2の外周に設けられた凹部2bに係合してレバー3と回転部材2とを回転軸線1 0まわりに一体に結合し、レバー3が回転部材2の回転を伴って弧回動できるよ うにする。切替部材5はまた図4の(a)(b)に示す第1位置から後退した図 4の(a)に仮想線で示す第2位置にて、前記凹部2bとの係合が外れて、レバ ー3と回転部材2との回転軸線10まわりの前記結合を解除し、レバー3が回転 部材2と独立して弧回動できるようにしている。このレバー3の回転部材2の回 転を伴った、または回転部材2と独立した弧回動のために、レバー3は前記軸1 1を共用して弧回動できるように支持され、切替部材5はレバー3上で第1位置 と第2位置との間で進退できるようにしている。
【0035】 切替部材5はレバー3の軸線20上で進退するように自由端側から挿入され、 回転部材2を挟み込んだ先端の二股部3a内にロックピン5aが突出して前記凹 部2bに係合できるようにしてあり、レバー3の自由端側の切替部材5の挿入口 3bに埋め込んだスリーブ12と切替部材5との間に働かせたばね13によって 切替部材5が前記凹部2bに係合する方向に付勢している。切替部材5の挿入口 3bからの突出部には操作摘まみ5bを設けて、第1位置にある切替部材5をば ね13に抗し引き戻して第2位置に移動させられるようにしてある。
【0036】 切替部材5を第2位置に引き戻すと、回転部材2はクランプ部材1をクランプ 位置に移動させて互いが強い圧接状態で安定しているのに対し、レバー3は回転 部材2と独立して、従って回転部材2によってクランプ位置としているのに拘束 されないで弧回動でき、ロックピン5aが凹部2bの位置から外れた後は切替部 材5の引き戻しを解除しても、ロックピン5aは回転部材2のカム面2aに圧接 して摺接するだけで凹部2bから外れた第2位置が保持され、レバー3を単独で 弧回動させる位置調節作業を邪魔しない。むしろ、ロックピン5aがカム面2a に摺接するときの摩擦力をばね13の付勢力などによって適度に設定して、どの 弧回動位置にもレバー3が安定するようにすることができ、レバー3を種々な位 置に弧回動させて安定させたいような場合に便利となる。
【0037】 本実施例では特に回転部材2の外周であるカム面2aの一部に仮止め部として 、前記凹部2bよりも浅くロックピン5aが前記ばね13の付勢によって軽いノ ックを伴って弾性係合する仮止め凹部14を形成して、ロックピン5aがこの仮 止め凹部14に弾性係合したりこれが外れたりする例えば図2、図3の位置まで レバー3を弧回動させることによって、レバー3を所定の弧回動位置により安定 して仮止めしておき、このままの状態でレバー3を仮止め位置から弧回動させる とロックピン5aは軽いノックを伴って仮止め凹部14から弾性的に脱出してレ バー3の弧回動を邪魔せず、仮止めを解除するのに特別な操作が要らないように している。しかも、仮止め状態を解いてレバー3をロック位置にまで弧回動させ ると、ロックピン5aが回転部材2の凹部2bに対抗してばね13の付勢によっ て凹部2bに自動的に係合させられて、レバー3が回転部材2の回転を伴って弧 回動できる状態に自動復帰される。
【0038】 以上のように、切替部材5が前記回転部材2と係合する第1位置に位置するこ とにより、前記レバー3を前記回転部材2の回転を伴い弧回動させ、前記係合が 外れる第2位置に位置することにより、前記レバー3を前記回転部材2と独立し て弧回動させるようにすると、切替部材5の2つの位置の間の移動だけで上記の ような利点を発揮することができる。このときの切替部材5の移動は実施例のよ うに直線移動に限られる必要はなく、回動方式など他の移動方式を採用してもよ い。
【0039】 また切替部材5の第1位置が回転部材2の凹部2bに係合する位置であり、前 記第2位置が前記凹部2bとの係合が外れる位置であることにより、切替部材5 の前記2つの位置の間の移動は回転部材2の外周の凹部2bに係合したり、係合 を外したりする単純な動作でよくなり、切り替えが容易になる。
【0040】 前記レバー3が、前記回転部材2の回転中心と同軸で弧回動するものであるこ とにより、回転部材2の回転を伴うレバー3の弧回動が、互いの動きに差がない 単純な構成および動作で達成される利点があり、特に、レバー3の弧回動および 回転部材2の回転に1つの軸11を共用して構成の簡略化を図ることができる。
【0041】 さらに切替部材5が、前記レバー3上で第1位置と第2位置との間を移動する ようにしてあることにより、切替部材5はレバー3の回転部材2の回転を伴った 弧回動、あるいは回転部材2と独立した弧回動のいずれの場合にも同伴し、レバ ー3の弧回動位置に応じレバー3と回転部材2との関係をいつでも切り替えるこ とができる。
【0042】 しかし、回転部材2の回転構造とレバー3の弧回動構造とは上記実施例に限ら れることはなく、互いに独立して軸支されてもよいし、切替部材5によるレバー 3を回転部材2の回転を伴って弧回動させる状態と、レバー3を回転部材2と独 立して弧回動させる状態とに切り替える切替機構も種々に構成することができる 。
【0043】 なお、図1〜図4に示す実施例では、さらに、スタンドベース21上にポール 22により支持したホルダ16にスピンドル19の一端側の横向きの回転軸線1 8まわりに回転できるように保持し、このスピンドル19の回転軸線18上から 前方斜めに離れて行くように屈曲した先端側19aで屈曲軸線18aに対しクラ ンプ部材1をその軸線23が直角に向くように保持している。これにより、前記 クランプ部材1がスタンドベース21およびポール22、スピンドル19によっ て定置された状態で使用に供されるようにしている。
【0044】 この定置状態で、クランプ部材1は自身の軸線23が回転軸線18に対して傾 斜した姿勢となり、かつ、釣り針4をクランプするクランプ部1aの先端が前記 スピンドル19の前方において前記回転軸線18の側に向き、反対側の後端部に 前記回転部材2および前記レバー3が位置するようになっている。また、前記レ バー3は図1に示すように切替部材5が第1位置にあって回転部材2の回転を伴 ってB位置からA位置への弧回動することにより、前記回転軸線18から離れる 向きの弧回動にてクランプ部材1をクランプ位置に移動させ、A位置からB位置 への回転軸線18側に近づく向きの弧回動にてクランプ部材1をリリース位置に 移動させるようにする構成としてある。
【0045】 これにより、釣り針4の作業対象部分である例えばシャンク部を図2に示すよ うにスピンドル19の回転軸線18と平行で、かつその回転軸線18上または近 傍に位置してまわりから開放した状態でクランプ部材1によりクランプして固定 し、しかも、その固定姿勢はスピンドル19の回転によりその回転軸線18まわ りのどの向きにも旋回させることを可能にしながら、クランプ部材1の釣り針4 をクランプするのに適した図1、図2に示すような下向きの位置では、レバー3 は上方位置Bから下方位置Aへ安定して、しかもポール22やスピンドル19か ら離れる側へそれらに邪魔されないで弧回動操作して前記クランプを容易に行い 、また、クランプ後はレバー3を回転部材2と独立して弧回動させることにより 、クランプ部材1を図1の下向き旋回位置以外の例えば図2、図3に示すような 上向き旋回位置にしても、レバー3が各種作業の邪魔になりにくいようにするこ とができる。
【0046】 この場合、回転部材2の仮止め凹部14が、回転部材2がクランプ部材1をク ランプ位置に移動させている回転位置において、前記リリース位置Bに対応する ようにしておけばよい。
【0047】 なお、ポール22はスタンドベース21上にねじ24により固定された筒状の ポスト25内に上方から高さ調節できるように挿入され、任意の調節高さ位置に ねじ26により固定できるようにしている。これにより、スピンドル19による クランプ部材1の支持高さをユーザの好みの高さに設定することができる。ポー ル22の下部にはポスト25へ挿入する最低の高さ位置に停止させるストッパ2 7をピン28などで固定して設けてある。
【0048】 ホルダ16は図4の(c)に示すように筒状で前後の転がり軸受31によって スピンドル19の一端を回転自在に軸受するのに併せ、滑り止めの樹脂やゴムな どよりなる摩擦リング32を前後に収容している。しかし、ホルダ16には、ス ピンドル19の回転軸線18まわりの回転に必要に応じ適当な制動力を無段階に 調節して働かせる制動調節ねじ33、および必要に応じてスピンドル19を所定 の回転位置に固定するロックねじ34を設けて使用に便利なようにしている。
【0049】 また、スピンドル19のボディ6を保持する保持筒19bの内周にはボディ6 をガタツキなく高精度に摺動できるように保持する金属ブッシュ35が設けられ るとともに、ボディ6の直進溝6dと係合してボディ6が軸線23に沿って進退 できるようにするとともに、所定の進退位置に固定するロックねじ36が設けら れている。この保持筒19bに対するボディ6の進退によってクランプ部材1の クランプ部1aでクランプした釣り針4をスピンドル19の回転軸線18に対し 離接調節できる。加圧筒9の内周にも樹脂やゴムからなる摩擦リング37が設け られ、加圧筒9の不用意な移動を防止できるようにしてある。
【0050】 図5に示す実施例では、回転部材2はこれとクランプ部材1とをピンで連結し たリンク41による伝動を利用して、レバー3の弧回動に伴う回転部材2の回転 でクランプ部材1をクランプ位置とリリース位置とに移動させられるようにした 点が図1〜図4の実施例と異なっている。他の構造は図1〜図4の実施例の場合 と特に変わるところはなく、同じ部材には同一の符号を付して重複する図示およ び説明は極力省略する。
【0051】 加圧筒9のテーパ面9aとクランブ部材1のテーパ面1cとは、図1〜図4の 実施例の場合と反対に、先端に向け径が増大する先広がりの形状にしてある。こ れにより、開き習性を持ったクランプ部1aはテーパ面9a、1cの働きで前方 へ進出する突出習性を持ち、図5のリリース位置とクランプ位置とに、回転部材 2の外周の位置決め段部2d、2eとボディ6のストッパ42との係合によって 安定するようにしてあり、レバー3の軸11まわりの回転部材2の回転を伴う回 動で、クランプ部材1をクランプ位置とリリース位置との移動させられるように してある。図5に示すリリース位置Bからクランプ位置Aに弧回動させると、ク ランプ部材1は後退させられてテーパ面1cがテーパ面9aの前方の大径側寄り の位置から後方の小径側位置に寄ってクランプ部1aのスリット1bが所定量閉 じられ、反対の移動ではスリット1bが所定量開かれるようにしている。
【0052】 なお、クランプ部材1に後退習性や突出習性を持たせるのにばねで付勢する構 成を採用することもできる。
【0053】
【考案の効果】
本考案によれば、上記の説明で明らかなように、レバーの弧回動により釣り針 をクランプ部材でクランプして各種作業に供したり、その後リリースしたりする のに、それらクランプ状態、またはリリース状態に拘束されないでレバーを弧回 動でき、ハンドルによるクランプ操作の容易性と、ハンドルが他の作業の邪魔に なることとの相容れない従来の問題を解消し、クランプ操作が容易でしかもレバ ーが各種作業の邪魔になりにくいようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る釣り針の固定装置の
1つの実施例を示す全体構成図である。
【図2】図1の装置のクランプした釣り針を各種作業に
供するときの状態を示す側面図である。
【図3】図1の装置の図2に仮想線で示す上向きとされ
たクランプ部材の状態を示す側面図である。
【図4】図1の装置の各部分を断面して示し、その
(a)はクランプ機構の断面図、その(b)は(a)と
は異なった角度で見たクランプ機構の断面図、その
(c)はスピンドルの支持部の断面図である。
【図5】本考案の実施の形態に斯かる釣り針の固定装置
の今1つの実施例を示し、その(a)はクランプ機構の
断面図、その(b)は(a)とは異なった角度で見たク
ランプ機構の断面図である。
【図6】従来の釣り針の固定装置の使用状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 クランプ部材 1a クランプ部 1b スリット 1c テーパ面 2 回転部材 2a カム面 2b 凹部 3 レバー 4 釣り針 5 切替部材 5a ロックピン 5b 操作摘まみ 6 ボディ 8、10、18、23 回転軸線 9 加圧筒 9a テーパ面 11 軸 13 ばね 14 凹部 16 ホルダ 19 スピンドル 31 軸受 32 摩擦リング 41 リンク

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランプ位置とリリース位置との間を移動
    することにより釣り針をクランプまたはリリースするク
    ランプ部材と、 回転により前記クランプ部材を移動させる回転部材と、 弧回動により前記回転部材を回転させるレバーと、を備
    え、 前記レバーの弧回動により回転部材を回転させてクラン
    プ部材を移動させ釣り針をクランプまたはリリースする
    釣り針の固定装置であって、 前記レバーを前記回転部材の回転を伴い弧回動させる
    か、または前記回転部材と独立して弧回動させるかを切
    り替える切替部材を備えたことを特徴とする釣り針の固
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記切替部材は、前記回転部材と係合す
    る第1位置と、前記回転部材との係合が外れる第2位置
    とに移動でき、前記第1位置に位置することにより、前
    記レバーを前記回転部材の回転を伴い弧回動させ、前記
    第2位置に位置することにより、前記レバーを前記回転
    部材と独立して弧回動させることを特徴とする請求項1
    に記載の釣り針の固定装置。
  3. 【請求項3】前記回転部材は、その外周に凹部を有し、 前記第1位置は、前記切替部材が前記凹部に係合する位
    置であり、前記第2位置は、前記切替部材が前記凹部と
    の係合が外れる位置であることを特徴とする請求項2に
    記載の釣り針の固定装置。
  4. 【請求項4】 前記レバーは、前記回転部材の回転中心
    と同軸で弧回動することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の釣り針の固定装置。
  5. 【請求項5】 前記切替部材は、前記レバー上で第1位
    置と第2位置との間を移動することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一項に記載の釣り針の固定装置。
  6. 【請求項6】 前記切替部材は第1位置の側に付勢され
    ており、前記第2位置で切替部材が回転部材の外周に圧
    接することによって、前記レバーの前記回転部材と独立
    した弧回動を制動することを特徴とする請求項5に記載
    の釣り針の固定装置。
  7. 【請求項7】 前記切替部材は第1位置の側に付勢され
    ており、前記第2位置とされたときの、レバーの回転部
    材と独立した所定の弧回動位置で、前記回転部材の外周
    に設けられた仮止め部に弾性係合することを特徴とする
    請求項5に記載の釣り針の固定装置。
  8. 【請求項8】 前記回転部材は、それ自体のあるいはそ
    れに連動するカムによる伝動で前記クランプ部材をクラ
    ンプ位置とリリース位置とに移動させることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか一項に記載の釣り針の固定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記回転部材は、リンクによる伝動で前
    記クランプ部材をクランプ位置とリリース位置とに移動
    させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に
    記載の釣り針の固定装置。
  10. 【請求項10】ホルダに回転できるように基端側が保持
    され、先端側で前記保持部での回転の軸線に対して前記
    クランプ部材を傾斜した姿勢に保持するスピンドルを備
    え、 前記クランプ部材は先端のクランプ部が前記スピンドル
    の前方において前記スピンドルの回転の軸線の側に向
    き、反対側の後端部に前記回転部材および前記レバーが
    設けられ、 前記レバーは切替部材が第1位置にあって回転部材の回
    転を伴って弧回動することにより、前記スピンドルの回
    転の軸線から離れる向きの弧回動にてクランプ部材をク
    ランプ位置に移動させ、前記スピンドルの回転の軸線側
    に傾斜する向きの弧回動にてクランプ部材をリリース位
    置に移動させることを特徴とする請求項5〜9のいずれ
    か一項に記載の釣り針の固定装置。
  11. 【請求項11】 回転部材の仮止め部は、回転部材がク
    ランプ部材をクランプ位置に移動させている回転位置に
    おいて、前記レバーが回転部材の回転を伴って弧回動し
    てクランプ部材をリリース位置とする弧回動位置に対応
    して設けられていることを特徴とする請求項10に記載
    の釣り針の固定装置。
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