JP3061022B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP3061022B2
JP3061022B2 JP9326683A JP32668397A JP3061022B2 JP 3061022 B2 JP3061022 B2 JP 3061022B2 JP 9326683 A JP9326683 A JP 9326683A JP 32668397 A JP32668397 A JP 32668397A JP 3061022 B2 JP3061022 B2 JP 3061022B2
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oxide film
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特にセルフアラン・コンタクト
有したMOSトランジスタのゲート電極の側面を直接に
覆う絶縁膜スペーサの構造およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化により半導体素子
の微細化が進み、コンタクト孔と下層配線層とのアライ
メント・マージンが厳しい値になってきている。微細化
の進んだ半導体素子がMOSトランジスタからなる場
合、ソース,ドレイン領域がゲート電極に自己整合的に
半導体基板の表面に設けられ、ゲート電極の側面は絶縁
膜スペーサにより直接に覆われている。下層配線層がこ
のようなMOSトランジスタのソース,ドレイン領域で
あるならば、厳しいアライメント・マージンへの対策と
して、絶縁膜スペーサに自己整合的にソース,ドレイン
領域に達するコンタクト孔構造(すなわちセルフアライ
ン・コンタクト孔)が採用されている。例えば特開平4
−159725号公報に開示されているように、従来の
セルフアライン・コンタクト孔は、ゲート電極の上面を
窒化シリコン膜キャップにより直接に覆い,(ゲート電
極の側面を直接に覆う)絶縁膜スペーサを窒化シリコン
膜スペーサにより構成し、さらに、半導体素子を覆う層
間絶縁膜を酸化シリコン系絶縁膜(さらにまた、少なく
ともこれの底面を酸化シリコン膜)で構成しておいて、
酸化シリコン膜と窒化シリコン膜とのエッチング・レー
トの差異を利用して形成される。
【0003】半導体装置の製造工程の断面模式図である
図5を参照すると、上記特開平4−159725号公報
記載の半導体装置は、次のとおりに形成される。
【0004】まず、P型シリコン基板301の表面の素
子分離領域,素子形成領域にはそれぞれフィールド絶縁
膜(図示せず),ゲート酸化膜302が形成され、全面
に例えばN+ 型多結晶シリコン膜(図に明示せず)と第
1の窒化シリコン膜(図に明示せず)とが形成される。
これらの第1の窒化シリコン膜とN+ 型多結晶シリコン
膜とが順次異方性エッチングされて、ゲート電極303
とゲート電極303の上面を直接に覆う窒化シリコン膜
キャップ304とが形成される。N- 型拡散層305が
ゲート電極303(およびフィールド絶縁膜)に自己整
合的にP型シリコン基板301の表面に形成される。必
要に応じて、N- 型拡散層305の形成に前後してゲー
ト電極303に自己整合的にゲート酸化膜302が除去
される〔図5(a)〕。
【0005】次に、所要膜厚の第2の窒化シリコン膜
(図に明示せず)がLPCVDにより全面に形成され
る。この第2の窒化シリコン膜がエッチ・バックされ
て、ゲート電極303(並びに窒化シリコン膜キャップ
304)の側面を直接に覆う窒化シリコン膜スペーサ3
08aが形成される。窒化シリコン膜スペーサ308a
の底面は、N- 型拡散層305の表面を直接に覆ってい
る。N+ 型拡散層309aが窒化シリコン膜スペーサ3
08a(およびフィールド絶縁膜)に自己整合的にN-
型拡散層305の表面に形成される。これにより、N+
型拡散層309aおよびN- 型拡散層305からなるL
DD構造のソース・ドレイン領域311aの形成が終了
し、MOSトランジスタが完成する〔図5(b)〕。
【0006】続いて、少なくとも底面が酸化シリコン膜
からなり,酸化シリコン系絶縁膜からなる層間絶縁膜3
13が全面に形成される。フォトレジスト膜(図示せ
ず)をマスクにして酸化シリコン膜(酸化シリコン系絶
縁膜)に対する異方性エッチングが層間絶縁膜313に
施されて、ソース・ドレイン領域311aに達する(セ
ルフアライン)コンタクト孔315aが形成される。コ
ンタクト孔315aは(窒化シリコン膜キャップ304
並びに)窒化シリコン膜スペーサー308aに自己整合
的に形成されている〔図5(c)〕。
【0007】次に、例えば所要膜厚の(第2の)N+
多結晶シリコン膜(図に明示せず)が全面に形成され、
このN+ 型多結晶シリコン膜がエッチ・バックされてコ
ンタクト孔315aを充填するコンタクト・プラグ31
6aが形成される。層間絶縁膜313の表面上にはコン
タクト・プラグ316aを介してソース・ドレイン領域
311aに接続される配線318が形成される〔図5
(d)〕。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に示したMOSト
ランジスタでは、窒化シリコン膜スペーサ308aの存
在により、MOSトランジスタの(例えばしきい値電圧
th,サブスレッショルド係数S,相互コンダクタンス
m 等の)電気特性の信頼性の劣化が生じやすくなる。
これは、窒化シリコン膜スペーサ308aの底面が直接
にN- 型拡散層105の表面を覆っている。このため、
(トラップ・センターの密度が高い)窒化シリコン膜ス
ペーサ308aへのホット・キャリアの注入が起り易く
なり、さらに、N- 型拡散層105と窒化シリコン膜ス
ペーサ308aとの界面でのストレスが発生し易くなる
ためである。また、ゲート電極の側面が直接に窒化シリ
コン膜スペーサにより覆われている場合にも、ソース,
ドレイン領域に近接したゲート電極の側面において、同
様の現象が発生する。
【0009】そこで本発明者は、窒化シリコン膜スペー
サとゲート電極並びに拡散層との間に酸化シリコン膜ス
ペーサを設けることを試みた。半導体装置の製造工程の
断面模式図である図6を参照して、この試みについて説
明する。
【0010】まず、P型シリコン基板301の表面の素
子分離領域,素子形成領域にはそれぞれフィールド酸化
膜(図示せず),ゲート酸化膜302が形成され、全面
に例えばN+ 型多結晶シリコン膜(図に明示せず)と第
1の窒化シリコン膜(図に明示せず)とが形成される。
これらの第1の窒化シリコン膜とN+ 型多結晶シリコン
膜とが順次異方性エッチングされて、ゲート電極303
とゲート電極303の上面を直接に覆う窒化シリコン膜
キャップ304とが形成される。N- 型拡散層305が
ゲート電極303(およびフィールド絶縁膜)に自己整
合的にP型シリコン基板301の表面に形成される。必
要に応じて、N- 型拡散層305の形成に前後してゲー
ト電極303に自己整合的にゲート酸化膜302が除去
される。続いて、LPCVDにより全面に酸化シリコン
膜336が形成される〔図6(a)〕。
【0011】次に、所要膜厚の第2の窒化シリコン膜
(図に明示せず)がLPCVDにより全面に形成され
る。この第2の窒化シリコン膜と上記酸化シリコン膜3
36とが順次エッチ・バックされて、ゲート電極303
(並びに窒化シリコン膜キャップ304)の側面とN-
型拡散層305の表面とを直接に覆う酸化シリコン膜ス
ペーサ307と、酸化シリコン膜スペーサ307を介し
てゲート電極303(並びに窒化シリコン膜キャップ3
04)の側面とN- 型拡散層305の表面とを覆う窒化
シリコン膜スペーサ308bとが形成される。N+ 型拡
散層309bが窒化シリコン膜スペーサ308b(およ
びフィールド絶縁膜)に自己整合的にN- 型拡散層30
5の表面に形成される。これにより、N+ 型拡散層30
9bおよびN- 型拡散層305からなるLDD構造のソ
ース・ドレイン領域311bの形成が終了し、MOSト
ランジスタが完成する〔図6(b)〕。
【0012】続いて、少なくとも底面が酸化シリコン膜
からなり,酸化シリコン系絶縁膜からなる層間絶縁膜3
13が全面に形成される。フォトレジスト膜(図示せ
ず)をマスクにして酸化シリコン膜(酸化シリコン系絶
縁膜)に対する異方性エッチングが層間絶縁膜313に
施されて、ソース・ドレイン領域311bに達する(セ
ルフアライン)コンタクト孔315bが形成される。コ
ンタクト孔315bは(窒化シリコン膜キャップ304
並びに)窒化シリコン膜スペーサー308bに自己整合
的に形成されている。しかしながら、このコンタクト孔
315bの形成に際して、ゲート電極303(並びに窒
化シリコン膜キャップ304)の側面と窒化シリコン膜
スペーサ308bとに挟まれた部分の酸化シリコン膜ス
ペーサ307が概ねエッチング除去かれて、概ね窒化シ
リコン膜スペーサ308bの底面直下のみに酸化シリコ
ン膜スペーサ307aが残置される〔図6(c)〕。
【0013】次に、例えば所要膜厚の(第2の)N+
多結晶シリコン膜(図に明示せず)が全面に形成され、
このN+ 型多結晶シリコン膜がエッチ・バックされてコ
ンタクト孔315bを充填するコンタクト・プラグ31
6bが形成される。層間絶縁膜313の表面上にはコン
タクト・プラグ316bを介してソース・ドレイン領域
311bに接続される配線318が形成される〔図6
(d)〕。
【0014】上記の場合、コンタクト・プラグ316b
とゲート電極303とが短絡することになり、半導体装
置としては機能しなくなる。すなわち、上記のような方
法では窒化シリコン膜スペーサに起因する信頼性上の問
題を回避することは困難である。
【0015】したがって本発明の目的は、セルフアライ
ン・コンタクト孔とMOSトランジスタとを含んでなる
半導体装置において、ストレスの発生あるいはホット・
キャリア注入によるMOSトランジスタの電気特性の信
頼性の劣化の抑制を容易にする構造の(ゲート電極の側
面を覆う)絶縁膜スペーサとその製造方法とを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の特
徴は、ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン基板の表
面上に設けられたゲート電極の上面が窒化シリコン膜キ
ャップにより直接に覆われ、上記ゲート電極の少なくと
も底面近傍の側面が、少なくとも10nmの膜厚を有し
た酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆われ、さら
に、上記ゲート電極に自己整合的に上記一導電型シリコ
ン基板の表面に設けられた逆導電型拡散層からなるソー
ス,ドレイン領域のゲート電極近傍の表面が、上記酸化
シリコン膜スペーサにより直接に覆われ、上記酸化シリ
コン膜スペーサを直接に覆い、上記ゲート電極の側面を
覆い、さらに、これらの酸化シリコン膜スペーサを介し
て上記ソース,ドレイン領域の表面を覆う窒化シリコン
膜スペーサが設けられ、上記一導電型シリコン基板の表
面は、少なくとも底面が酸化シリコン膜からなる層間絶
縁膜により覆われ、上記層間絶縁膜に形成されて上記ソ
ース,ドレイン領域に達するコンタクト孔は、上記窒化
シリコン膜スペーサに自己整合的に設けられていること
にある。
【0017】本発明の半導体装置の好ましい第1の態様
は、ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン基板の表面
上に設けられたゲート電極の上面が窒化シリコン膜キャ
ップにより直接に覆われ、上記ゲート電極の側面が、少
なくとも10nmの膜厚を有した酸化シリコン膜スペー
サにより直接に覆われ、さらに、上記ゲート電極に自己
整合的に上記一導電型シリコン基板の表面に設けられた
逆導電型拡散層からなるソース,ドレイン領域のゲート
電極近傍の表面が、上記酸化シリコン膜スペーサにより
直接に覆われ、上記窒化シリコン膜キャップの側面を直
接に覆い、上記酸化シリコン膜スペーサを直接に覆い、
さらに、これらの酸化シリコン膜スペーサを介して上記
ゲート電極の側面と上記ソース,ドレイン領域の表面と
を覆う窒化シリコン膜スペーサが設けられ、上記一導電
型シリコン基板の表面は、少なくとも底面が酸化シリコ
ン膜からなる層間絶縁膜により覆われ、上記層間絶縁膜
に形成されて上記ソース,ドレイン領域に達するコンタ
クト孔は、上記窒化シリコン膜スペーサに自己整合的に
設けられていることを特徴とする。好ましくは、上記ゲ
ート電極が所要導電型多結晶シリコン膜あるいは高融点
金属ポリサイド膜からなる。
【0018】本発明の半導体装置の好ましい第2の態様
は、ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン基板の表面
上に設けられたゲート電極の上面が所要膜厚の窒化シリ
コン膜キャップにより直接に覆われ、少なくとも上記ゲ
ート電極の底面近傍の側面が、上記窒化シリコン膜キャ
ップの上面より低い位置に上端を有した第1の酸化シリ
コン膜スペーサにより直接に覆われ、上記ゲート電極に
自己整合的に上記一導電型シリコン基板の表面に設けら
れた逆導電型拡散層からなるソース,ドレイン領域のゲ
ート電極近傍の表面が、少なくとも10nmの膜厚を有
した第2の酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆わ
れ、さらに、上記第2の酸化シリコン膜スペーサが上記
第1の酸化シリコン膜スペーサに直接に接続され、上記
窒化シリコン膜キャップの少なくとも上面近傍の側面を
直接に覆い、上記第1および第2の酸化シリコン膜スペ
ーサを直接に覆い、上記ゲート電極の側面を覆い、さら
に、上記第2の酸化シリコン膜スペーサを介してこれら
の第2の酸化シリコン膜スペーサを介して上記ソース,
ドレイン領域の表面を覆う窒化シリコン膜スペーサが設
けられ、上記一導電型シリコン基板の表面は、少なくと
も底面が酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜により覆わ
れ、上記層間絶縁膜に形成されて上記ソース,ドレイン
領域に達するコンタクト孔は、上記窒化シリコン膜スペ
ーサに自己整合的に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、上記ゲート電極が所要導電型多結晶シリコ
ン膜,高融点金属膜あるいは高融点金属ポリサイド膜か
らなる。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法の第1の態
様は、一導電型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド絶縁膜を形成し、この一導電型シリコン基板の
表面の素子形成領域にゲート酸化膜を形成し、全面に導
電体膜と第1の窒化シリコン膜とを形成し、この第1の
窒化シリコン膜および導電体膜を順次異方性エッチング
して窒化シリコン膜キャップとゲート電極とを形成する
工程と、上記ゲート電極に自己整合的に上記ゲート酸化
膜を除去し、熱酸化によりゲート電極の側面と上記一導
電型シリコン基板の表面とに、少なくとも10nmの
厚を有した酸化シリコン膜を形成する工程と、上記ゲー
ト電極に自己整合的に、逆導電型拡散層からなるソー
ス,ドレイン領域を上記一導電型シリコン基板の表面に
形成する工程と、全面に第2の窒化シリコン膜を形成
し、この第2の窒化シリコン膜および上記酸化シリコン
膜をエッチ・バックして窒化シリコン膜スペーサと酸化
シリコン膜スペーサとを形成する工程と、少なくとも底
面が酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜を全面に形成
し、上記窒化シリコン膜スペーサに自己整合的に上記ソ
ース,ドレイン領域に達するコンタクト孔をこの層間絶
縁膜に形成する工程とを有することを特徴とする。好ま
しくは、上記ゲート電極が所要導電型多結晶シリコン膜
あるいは高融点金属ポリサイド膜からなる。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法の第2の態
様は、一導電型シリコン基板の表面の素子分離領域にフ
ィールド絶縁膜を形成し、この一導電型シリコン基板の
表面の素子形成領域にゲート酸化膜を形成し、全面に導
電体膜と第1の窒化シリコン膜とを形成し、この第1の
窒化シリコン膜および導電体膜を順次異方性エッチング
して窒化シリコン膜キャップとゲート電極とを形成する
工程と、上記ゲート電極に自己整合的に、逆導電型拡散
層からなるソース,ドレイン領域を上記一導電型シリコ
ン基板の表面に形成する工程と、上記ゲート電極に自己
整合的に上記ゲート酸化膜を除去し、第1の酸化シリコ
ン膜を気相成長法により全面に形成する工程と、上記第
1の酸化シリコン膜をエッチ・バックして、少なくとも
上記ゲート電極の底面近傍の側面を直接に覆い,上記窒
化シリコン膜キャップの上面より低い位置に上端を有し
た第1の酸化シリコン膜スペーサを形成する工程と、熱
酸化により、上記ソース,ドレイン領域の表面に、少な
くとも10nmの膜厚を有した第2の酸化シリコン膜を
形成する工程と、全面に第2の窒化シリコン膜を形成
し、この第2の窒化シリコン膜および上記第2の酸化シ
リコン膜を順次エッチ・バックして窒化シリコン膜スペ
ーサと第2の酸化シリコン膜スペーサとを形成する工程
と、少なくとも底面が酸化シリコン膜からなる層間絶縁
膜を全面に形成し、上記窒化シリコン膜スペーサに自己
整合的に上記ソース,ドレイン領域に達するコンタクト
孔をこの層間絶縁膜に形成する工程とを有することを特
徴とする。好ましくは、上記ゲート電極が所要導電型多
結晶シリコン膜,高融点金属膜あるいは高融点金属ポリ
サイド膜からなる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明につ
いて説明する。
【0022】半導体装置の製造方法の断面模式図である
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態の一実施
例による半導体装置を構成する半導体素子は、0.25
μm設計ルールにより形成されたNチャネルMOSトラ
ンジスタであり、このNチャネルMOSトランジスタの
ゲート電極は例えばN+ 型多結晶シリコン膜からなり、
ソース・ドレイン領域はLDD型のN型拡散層からな
る。本一実施例による半導体装置は、以下のとおりに形
成される。
【0023】まず、P型シリコン基板101の表面の素
子分離領域には、例えば0.2μm程度の深さの溝(図
示せず)が形成され、この溝は例えば0.2μm〜0.
3μm程度のフィールド絶縁膜(図示せず)により埋め
込まれる。P型シリコン基板101の表面の素子形成領
域には、熱酸化により膜厚7nm程度のゲート酸化膜1
02が形成される。全面に膜厚200nm程度のN+
多結晶シリコン膜(図に明示せず)と例えば膜厚50n
m程度の第1の窒化シリコン膜(図に明示せず)とが形
成される。これらの第1の窒化シリコン膜とN+ 型多結
晶シリコン膜とが順次異方性エッチングされて、(ゲー
ト長ではなく)線幅が0.25μm程度のゲート電極1
03と、ゲート電極103の上面を直接に覆う線幅が
0.25μm程度の窒化シリコン膜キャップ104とが
形成される。隣接する2つのゲート電極103の最小間
隔は例えば0.25μm程度であり、(チャネル幅では
なく)ゲート幅は例えば0.25μm程度である。
【0024】次に、1013cm-2台の燐のイオン注入等
により、N- 型拡散層105がゲート電極103(およ
びフィールド絶縁膜)に自己整合的にP型シリコン基板
101の表面に形成される。N- 型拡散層105の接合
の深さは、例えば0.07μm(70nm)程度であ
る。異なるMOSトランジスタに属して隣接する2つの
- 型拡散層105の最小間隔は例えば0.25μm程
度である。異方性エッチングに曝されたゲート酸化膜1
02はトラップ・センターの密度が高いことから、N-
型拡散層105の形成に前後して、ゲート電極103に
自己整合的にゲート酸化膜102が除去される。ゲート
電極103の側面とゲート電極103(およびフィール
ド絶縁膜)に自己整合的なP型シリコン基板101の表
面とには、乾燥酸素雰囲気による熱酸化により、酸化シ
リコン膜136が形成される。N-型拡散層105の表
面における酸化シリコン膜136の膜厚は例えば10n
m程度であり、ゲート電極103の側面での酸化シリコ
ン膜136の膜厚は例えば30nm程度である。このよ
うにゲート電極103の側面も熱酸化されるため、(チ
ャネル長ではなく)ゲート長は0.22μm程度になる
〔図1(a)〕。
【0025】次に、全面に例えば30nm程度の膜厚の
窒化シリコン膜(図に明示せず)がLPCVDにより形
成される。この窒化シリコン膜の膜厚の最小値は、後工
程におけるセルフアライン・コンタクト孔の形成時の層
間絶縁膜に対する異方性エッチングにおいて、窒化シリ
コン膜がどの程度エッチングされるかにより規定され
る。また、この窒化シリコン膜の膜厚の最大値は、ゲー
ト電極103の間隔および酸化シリコン膜136の膜厚
により規定される。例えばテトラフルオロメタン(CF
4 )とトリフルオロメタン(CHF3 )との混合ガスを
用いた異方性エッチングにより、この窒化シリコン膜と
酸化シリコン膜136とが順次エッチ・バックされて、
窒化シリコン膜スペーサ108と酸化シリコン膜スペー
サ106とが形成される。隣接する2つのMOSトラン
ジスタに属する窒化シリコン膜スペーサ108の最小間
隔は例えば0.16μm(160nm)程度になる。1
15cm-2台の砒素のイオン注入等により、窒化シリコ
ン膜スペーサ108(およびフィールド絶縁膜)に自己
整合的なN+ 型拡散層109がN- 型拡散層105の表
面に形成される。N+ 型拡散層109の接合の深さは
0.15μm(150nm)程度である。これにより、
+ 型拡散層109およびN- 型拡散層105からなる
LDD構造のソース・ドレイン領域111の形成が終了
し、MOSトランジスタが完成する〔図1(b)〕。
【0026】本一実施例において、N- 型拡散層105
の表面を直接に覆う部分での酸化シリコン膜スペーサ1
08の膜厚が10nm以上であるならば、ソース・ドレ
イン領域111(あるいはゲート電極103)と窒化シ
リコン膜スペーサ108との間のストレスは充分に緩和
される。さらにこの場合、ホット・キャリアに起因した
信頼性の劣化も抑制される。
【0027】なお、窒化シリコン膜スペーサ108,酸
化シリコン膜スペーサ106およびN+ 型拡散層109
の形成順序は上記に限定されるものではなく、次のよう
な製造工程を採用してもよい。例えば臭化水素(HB
r)と塩素(Cl2 )との混合ガスを用いた異方性エッ
チングにより、概ね上記窒化シリコン膜のみが選択的に
エッチ・バックされて、まず、窒化シリコン膜スペーサ
109のみが形成される。上記砒素のイオン注入等によ
りN+ 型拡散層109が形成される。続いて、例えばC
HF3 と一酸化炭素(CO)との混合ガスを用いた異方
性エッチングにより、窒化シリコン膜スペーサに自己整
合的に酸化シリコン膜136が概ね選択的にエッチング
されて、酸化シリコン膜スペーサ106が形成される。
【0028】このとき、酸化シリコン膜スペーサ106
を形成しないでおいて、層間絶縁膜へのコンタクト孔の
形成時に、対応個所の酸化シリコン膜136を除去する
という製法は好ましくない。窒化シリコン膜スペーサ1
08の形成に際して露出した部分の酸化シリコン膜13
6は異方性エッチングに曝されている。コンタクト孔の
形成に際して、窒化シリコン膜スペーサ108直下除い
て、N- 拡散層105の表面を覆う酸化シリコン膜13
6が完全に除去されずに一部が残置するならば、トラッ
プ・センターとなる酸化シリコン膜136が窒化シリコ
ン膜スペーサ108に隣接することになり、本発明の目
的の達成は困難になる。
【0029】次に、例えばLPCVDによる(第2の)
酸化シリコン膜およびBPSG膜(図に明示せず)が順
次全面に形成され、BPSG膜に対するリフロー処理,
CMP処理等が行なわれ、全面に(第3の)酸化シリコ
ン膜(図に明示せず)が形成されて、層間絶縁膜113
が形成される。窒化シリコン膜キャップ104直上での
層間絶縁膜の膜厚は例えば0.3μm程度である。フォ
トレジスト膜パターン(図示せず)をマスクして,CH
3 +COによる異方性エッチングが行なわれ、層間絶
縁膜113にはソース・ドレイン領域111に達するコ
ンタクト孔115が形成される。この異方性エッチング
において、コンタクト孔形成領域に重複した窒化シリコ
ン膜スペーサ108の上端部も15nm〜20nm程度
エッチング除去されて、この部分での窒化シリコン膜ス
ペーサ108の上端の「高さ」が低くなる。コンタクト
孔115は窒化シリコン膜スペーサ108に自己整合的
に形成されており、コンタクト孔115の上端における
口径は0.25μm程度であり、コンタクト孔115の
底部における最小口径は例えば0.16μmである〔図
1(c)〕。
【0030】続いて、例えば膜厚0.2μm程度の(第
2の)N+ 型多結晶シリコン膜(図に明示せず)がLP
CVDにより全面に形成される。このN+ 型多結晶シリ
コン膜は成膜段階でN+ 型であることが好ましく、この
+ 型多結晶シリコン膜の膜厚の最小値はコンタクト孔
115の上端の口径により規定される。このN+ 型多結
晶シリコン膜がエッチ・バックされて、コンタクト孔1
15を充填するコンタクト・プラグ116が形成され
る。その後、層間絶縁膜113の表面上に公知の方法に
より配線118が形成されて、本一実施例による半導体
装置の形成が終了する〔図1(d)〕。
【0031】本第1の実施の形態は上記一実施例に限定
されるものではない。本第1の実施の形態は、ソース,
ドレイン領域を構成する拡散層がDDD構造等の場合に
も適用可能であり、PチャネルMOSトランジスタにも
適用することができる。さらに、(酸化されにくい高融
点金属を含んでなる)高融点金属ポリサイド膜あるいは
+ 型多結晶シリコン膜からゲート電極が構成されてい
る半導体素子にも適用できる。しかしながら本第1の実
施の形態は、ゲート電極が高融点金属膜あるいは高融点
金属シリサイド膜から構成されている場合には適用が困
難であり、さらには、サリサイド構造の半導体素子には
適用できない。
【0032】半導体装置の製造方法の断面模式図である
図2を参照すると、本発明の第2の実施の形態の第1の
実施例による半導体装置を構成する半導体素子は、0.
25μm設計ルールにより形成されたNチャネルMOS
トランジスタであり、このNチャネルMOSトランジス
タのゲート電極は例えばN+ 型多結晶シリコン膜からな
り、ソース・ドレイン領域はLDD型のN型拡散層から
なる。本第1の実施例による半導体装置は、以下のとお
りに形成される。
【0033】まず、P型シリコン基板201の表面の素
子分離領域には、例えば0.2μm程度の深さの溝(図
示せず)が形成され、この溝は例えば0.2μm〜0.
3μm程度のフィールド絶縁膜(図示せず)により埋め
込まれる。P型シリコン基板201の表面の素子形成領
域には、熱酸化により膜厚7nm程度のゲート酸化膜2
02が形成される。全面に膜厚200nm程度のN+
多結晶シリコン膜(図に明示せず)と例えば膜厚70n
m程度の第1の窒化シリコン膜(図に明示せず)とが形
成される。これらの第1の窒化シリコン膜とN+ 型多結
晶シリコン膜とが順次異方性エッチングされて、線幅が
0.25μm程度のゲート電極203aと、ゲート電極
203aの上面を直接に覆う線幅が0.25μm程度の
窒化シリコン膜キャップ204とが形成される。隣接す
る2つのゲート電極203aの最小間隔は例えば0.2
5μm程度であり、ゲート幅は例えば0.25μm程度
である。
【0034】次に、N- 型拡散層205がゲート電極2
03a(およびフィールド絶縁膜)に自己整合的にP型
シリコン基板201の表面に形成される。N- 型拡散層
205の接合の深さは、例えば0.07μm(70n
m)程度である。異なるMOSトランジスタに属して隣
接する2つのN- 型拡散層205の最小間隔は例えば
0.25μm程度である。N- 型拡散層205の形成に
前後して、ゲート電極203aに自己整合的にゲート酸
化膜202が除去される。例えば膜厚15nm程度のH
TO膜と称せられる(第1の)酸化シリコン膜236が
LPCVDにより全面に形成される〔図2(a)〕。
【0035】次に、酸化シリコン膜236が異方性エッ
チングにより選択的に充分にエッチバックされて、(第
1の)酸化シリコン膜スペーサ236aが形成され、酸
化シリコン膜スペーサ236aに自己整合的にN- 型拡
散層205の表面が露出される。酸化シリコン膜スペー
サ236aの上端は、例えば窒化シリコン膜キャップ2
04の上面より40nm程度低い場所に位置する。本第
1の実施例では、酸化シリコン膜スペーサ236aの上
端がゲート電極203aの上面より高くなければならな
いのではなく、少なくともゲート電極203aの底面近
傍の側面を覆うように、ゲート電極203aの側面(底
面からある程度高い場所)に位置していてもよい〔図2
(b)〕。
【0036】次に、乾燥酸素雰囲気での熱酸化が行なわ
れ、N- 型拡散層205の表面には例えば膜厚15nm
程度の(第2の)酸化シリコン膜237が形成される。
この熱酸化により、酸化シリコン膜スペーサ236aは
酸化シリコン膜スペーサ207aに変換される。窒化シ
リコン膜キャップ204の側面を直接に覆う部分での酸
化シリコン膜スペーサ207aの膜厚には変化がない
が、ゲート電極203aの側面を直接に覆う部分での酸
化シリコン膜スペーサ207aの膜厚は例えば30nm
程度に増大する。その結果、ゲート電極203aのゲー
ト長は0.23μm強になる〔図2(c)〕。なお、ゲ
ート電極203aの上面近傍の側面が酸化シリコン膜ス
ペーサ236aにより覆われていない場合(酸化シリコ
ン膜スペーサ236aの上端がゲート電極203aの上
面より低い位置にある場合)でも、この熱酸化工程の存
在により、ゲート電極203aの側面は全面が酸化シリ
コン膜スペーサ207aにより直接に覆われることにな
る。
【0037】次に、LPCVDにより全面に例えば30
nm程度の膜厚の第2の窒化シリコン膜(図に明示せ
ず)が形成される。この第2の窒化シリコン膜と上記酸
化シリコン膜237とが順次異方性エッチングによりエ
ッチ・バックされて、窒化シリコン膜スペーサ208a
と(第2の)酸化シリコン膜スペーサ227aとが形成
される。隣接する2つのMOSトランジスタに属する窒
化シリコン膜スペーサ208aの最小間隔は例えば0.
14μm(140nm)程度になる。1015cm-2台の
砒素のイオン注入等により、窒化シリコン膜スペーサ2
08a(およびフィールド絶縁膜)に自己整合的なN+
型拡散層209aがN- 型拡散層205の表面に形成さ
れる。N+ 型拡散層209aの接合の深さは0.15μ
m(150nm)程度である。これにより、N+ 型拡散
層209aおよびN- 型拡散層205からなるLDD構
造のソース・ドレイン領域211aの形成が終了し、M
OSトランジスタが完成する〔図3(a)〕。
【0038】本第1の実施例においても、上記第1の実
施の形態の上記一実施例と同様に、N- 型拡散層205
の表面を直接に覆う酸化シリコン膜スペーサ227aの
膜厚が10nm以上であるならば、ソース・ドレイン領
域211a(あるいはゲート電極203a)と窒化シリ
コン膜スペーサ208aとの間のストレスは充分に緩和
される。さらにこの場合、ホット・キャリアに起因した
信頼性の劣化も抑制される。
【0039】次に、例えばLPCVDによる(第3の)
酸化シリコン膜およびBPSG膜(図に明示せず)が順
次全面に形成され、BPSG膜に対するリフロー処理,
CMP処理等が行なわれ、全面に(第4の)酸化シリコ
ン膜(図に明示せず)が形成されて、層間絶縁膜213
が形成される。窒化シリコン膜キャップ204直上での
層間絶縁膜の膜厚は例えば0.23μm程度である。異
方性エッチングにより、層間絶縁膜213にはソース・
ドレイン領域211aに達するコンタクト孔215が形
成される。このコンタクト孔215の形成において、コ
ンタクト孔形成領域に重複した窒化シリコン膜スペーサ
208aの上端部も15nm〜20nm程度エッチング
除去されて、この部分での窒化シリコン膜スペーサ20
8aの上端の「高さ」が低くなる。しかしながら、酸化
シリコン膜スペーサ207aの上端は窒化シリコン膜キ
ャップ204の上面より40nm程度低い位置にあるこ
とから、このエッチングにより酸化シリコン膜スペーサ
207aの上端の露出は回避される。コンタクト孔21
5は窒化シリコン膜スペーサ208aに自己整合的に形
成されており、コンタクト孔215の上端における口径
は0.25μm程度であり、コンタクト孔215の底部
における最小口径は例えば0.14μm程度である。続
いて、例えば膜厚0.2μm程度の(第2の)N+ 型多
結晶シリコン膜(図に明示せず)がLPCVDにより全
面に形成される。このN+ 型多結晶シリコン膜がエッチ
・バックされて、コンタクト孔215を充填するコンタ
クト・プラグ216が形成される。その後、層間絶縁膜
213の表面上に配線218が形成されて、本第1の実
施例による半導体装置の形成が終了する〔図3
(b)〕。
【0040】本第2の実施の形態は、PチャネルMOS
トランジスタにも適用することが可能であり、ゲート電
極がP+ 型多結晶シリコン膜,(耐酸化性の高融点金属
を含んでなる)高融点金属ポリサイド膜あるいは耐酸化
性の高融点金属膜から構成されている場合にも適用でき
る。
【0041】半導体装置の断面模式図である図4を参照
すると、本第2の実施の形態の第2の実施例による半導
体装置はゲート電極がタングステン・ポリサイド膜から
構成されており、以下のようになっている。
【0042】P型シリコン基板201の表面の素子分離
領域は、溝(図示せず)とこの溝に埋め込まれたフィー
ルド絶縁膜(図示せず)からなる。P型シリコン基板2
01の表面の素子形成領域には、熱酸化により膜厚7n
m程度のゲート酸化膜202が形成される。全面に膜厚
100nm程度のN+ 型多結晶シリコン膜(図に明示せ
ず),膜厚150nm程度のタングステン・シリサイド
膜(図に明示せず)および例えば膜厚70nm程度の第
1の窒化シリコン膜(図に明示せず)とが形成さ、これ
らの第1の窒化シリコン膜,タングステン・シリサイド
膜およびN+ 型多結晶シリコン膜が順次異方性エッチン
グされる。これによりN+ 型多結晶シリコン膜パターン
231にタングステン・シリサイド膜パターン232が
積層されてなる線幅が0.25μm程度のゲート電極2
03bと、ゲート電極203bの上面を直接に覆う線幅
が0.25μm程度の窒化シリコン膜キャップ204と
が形成される。隣接する2つのゲート電極203bの最
小間隔は例えば0.25μm程度であり、ゲート幅は例
えば0.25μm程度である。
【0043】例えば0.07μm(70nm)程度の接
合の深さのN- 型拡散層205が、ゲート電極203b
(およびフィールド絶縁膜)に自己整合的にP型シリコ
ン基板201の表面に形成される。N- 型拡散層205
の最小間隔は例えば0.25μm程度である。N- 型拡
散層205の形成に前後して、ゲート電極203bに自
己整合的にゲート酸化膜202が除去されて、例えば膜
厚15nm程度のHTO膜さらなる第1の酸化シリコン
膜(図に明示せず)が全面に形成される。
【0044】上記第1の酸化シリコン膜が充分にエッチ
バックされて、第1の酸化シリコン膜スペーサ(図に明
示せず)が形成され、第1の酸化シリコン膜スペーサに
自己整合的にN- 型拡散層205の表面が露出される。
第1の酸化シリコン膜スペーサの上端は、例えば窒化シ
リコン膜キャップ204の上面より40nm程度低い場
所に位置する。本第2の実施例でも、この第1の酸化シ
リコン膜スペーサの上端がゲート電極203bの上面よ
り高くなければならないのではなく、少なくともゲート
電極303の底面近傍の側面を覆うようになっていれば
よい。
【0045】熱酸化によりN- 型拡散層205の表面に
は例えば膜厚15nm程度の第2の酸化シリコン膜(図
に明示せず)が形成される。この際、上記第1の酸化シ
リコン膜スペーサは(第1の)酸化シリコン膜スペーサ
207bに変換される。窒化シリコン膜キャップ204
の側面を直接に覆う部分での酸化シリコン膜スペーサ2
07bの膜厚には変化がないが、ゲート電極203bの
側面を直接に覆う部分での酸化シリコン膜スペーサ20
7bの膜厚は例えば30nm程度に増大する。その結
果、ゲート電極203bのゲート長は0.23μm強に
なる。
【0046】全面に例えば30nm程度の膜厚の第2の
窒化シリコン膜(図に明示せず)が形成され、この第2
の窒化シリコン膜と上記第2の酸化シリコン膜とが順次
エッチ・バックされて窒化シリコン膜スペーサ208b
と(第2の)酸化シリコン膜スペーサ227bとが形成
される。窒化シリコン膜スペーサ208bの最小間隔は
例えば0.14μm(140nm)程度になる。0.1
5μm(150nm)程度の接合の深さのN+ 型拡散層
209bが、窒化シリコン膜スペーサ208b(および
フィールド絶縁膜)に自己整合的にN- 型拡散層205
の表面に形成される。これにより、N+ 型拡散層209
bおよびN- 型拡散層205からなるLDD構造のソー
ス・ドレイン領域211bの形成が終了し、MOSトラ
ンジスタが完成する。
【0047】本第2の実施例も上記第1の実施例と同様
に、N- 型拡散層205の表面を直接に覆う酸化シリコ
ン膜スペーサ227bの膜厚が10nm以上であること
から、ソース・ドレイン領域211b(あるいはゲート
電極203b)と窒化シリコン膜スペーサ208bとの
間のストレスは充分に緩和され、ホット・キャリアに起
因した信頼性の劣化も抑制される。
【0048】(第3の)酸化シリコン膜およびBPSG
膜(図に明示せず)の形成と、BPSG膜に対するリフ
ロー処理,CMP処理等とが行なわれ、さらに、(第4
の)酸化シリコン膜(図に明示せず)の形成されて、層
間絶縁膜213が形成される。窒化シリコン膜キャップ
204直上での層間絶縁膜の膜厚は例えば0.2μm程
度である。異方性エッチングにより、層間絶縁膜213
にはソース・ドレイン領域211bに達するコンタクト
孔215が形成される。このコンタクト孔215の形成
において、コンタクト孔形成領域に重複した窒化シリコ
ン膜スペーサ208bの上端も15nm〜20nm程度
「高さ」が低くなるが、酸化シリコン膜スペーサ207
bの上端の露出は回避される。コンタクト孔215は窒
化シリコン膜スペーサ208bに自己整合的に形成され
ており、コンタクト孔215の上端における口径は0.
25μm程度であり、コンタクト孔215の底部におけ
る最小口径は例えば0.14μm程度である。例えば膜
厚0.2μm程度の(第2の)N+ 型多結晶シリコン膜
(図に明示せず)の形成,エッチ・バックにより、コン
タクト孔215を充填するコンタクト・プラグ216が
形成される。その後、層間絶縁膜213の表面上に配線
218が形成されて、本第2の実施例による半導体装置
の形成が終了する〔図4〕。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明による半導体
装置は、セルフアライン・コンタクト孔を有し、ゲート
電極の上面が窒化シリコン膜キャップにより直接に覆わ
れ,ゲート電極の側面が窒化シリコン膜スペーサにより
覆われたMOSトランジスタを含んでなる半導体装置で
あって、ゲート電極近傍のソース,ドレイン領域の表面
と少なくともゲート電極底面近傍の側面とがそれぞれ酸
化シリコン膜スペーサにより直接に覆われている。さら
に、上記窒化シリコン膜スペーサは、上記酸化シリコン
膜スペーサを覆い、これらの酸化シリコン膜スペーサを
介してゲート電極近傍のソース,ドレイン領域の表面を
覆っている。
【0050】このため、本発明を採用することにより、
セルフアライン・コンタクト孔を有し,MOSトランジ
スを含んでなる半導体装置において、ストレスの発生あ
るいはホット・キャリア注入によるMOSトランジスタ
の電気特性の信頼性の劣化の抑制が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の一実施例の製造工
程の断面模式図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の第1の実施例の製
造工程の断面模式図である。
【図3】上記第2の実施の形態の上記第1の実施例の製
造工程の断面模式図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の第2の実施例の製
造工程の断面模式図である。
【図5】第1の従来の半導体装置の製造工程の断面模式
図である。
【図6】従来の半導体装置の問題点を説明するための図
であり、第2の従来の半導体装置の製造工程の断面模式
図である。
【符号の説明】
101,201,301 P型シリコン基板 102,202,302 ゲート酸化膜 103,203a,203b,303 ゲート電極 104,204,304 窒化シリコン膜キャップ 105,205,305 N- 型拡散層 106,207a,207b,227a,227b,3
07,307a 酸化シリコン膜スペーサ 108,208a,208b,308a,308b
窒化シリコン膜スペーサ 109,209a,209b,309a,309b N
+ 型拡散層 111,211a,211b,311a,311b ソ
ース・ドレイン領域 113,213,313 層間絶縁膜 115,215,315a,315b コンタクト孔 116,216,316a,316b コンタクト・
プラグ 118,218,318 配線 136,236,237,336 酸化シリコン膜 231 N+ 型多結晶シリコン膜パターン 232 タングステン・シリサイド膜パターン

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン
    基板の表面上に設けられたゲート電極の上面が窒化シリ
    コン膜キャップにより直接に覆われ、 前記ゲート電極の少なくとも底面近傍の側面が、少なく
    とも10nmの膜厚を有した酸化シリコン膜スペーサに
    より直接に覆われ、 さらに、前記ゲート電極に自己整合的に前記一導電型シ
    リコン基板の表面に設けられた逆導電型拡散層からなる
    ソース,ドレイン領域の該ゲート電極近傍の表面が、前
    記酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆われ、 前記窒化シリコン膜キャップの少なくとも上面近傍の側
    面を直接に覆い、前記酸化シリコン膜スペーサを直接に
    覆い、前記ゲート電極の側面を覆い、さらに、該酸化シ
    リコン膜スペーサを介して前記ソース,ドレイン領域の
    表面を覆う窒化シリコン膜スペーサが設けられ、 前記一導電型シリコン基板の表面は、少なくとも底面が
    酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜により覆われ、 前記層間絶縁膜に形成されて前記ソース,ドレイン領域
    に達するコンタクト孔は、前記窒化シリコン膜スペーサ
    に自己整合的に設けられていることを特徴とする半導体
    装置。
  2. 【請求項2】 ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン
    基板の表面上に設けられたゲート電極の上面が窒化シリ
    コン膜キャップにより直接に覆われ、 前記ゲート電極の側面が、少なくとも10nmの膜厚を
    有した酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆われ、 さらに、前記ゲート電極に自己整合的に前記一導電型シ
    リコン基板の表面に設けられた逆導電型拡散層からなる
    ソース,ドレイン領域の該ゲート電極近傍の表面が、前
    記酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆われ、 前記窒化シリコン膜キャップの側面を直接に覆い、前記
    酸化シリコン膜スペーサを直接に覆い、さらに、該酸化
    シリコン膜スペーサを介して前記ゲート電極の側面と前
    記ソース,ドレイン領域の表面とを覆う窒化シリコン膜
    スペーサが設けられ、 前記一導電型シリコン基板の表面は、少なくとも底面が
    酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜により覆われ、 前記層間絶縁膜に形成されて前記ソース,ドレイン領域
    に達するコンタクト孔は、前記窒化シリコン膜スペーサ
    に自己整合的に設けられていることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ゲート電極が、所要導電型多結晶シ
    リコン膜あるいは高融点金属ポリサイド膜からなる請求
    項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 ゲート酸化膜を介して一導電型シリコン
    基板の表面上に設けられたゲート電極の上面が所要膜厚
    の窒化シリコン膜キャップにより直接に覆われ、 前記ゲート電極の少なくとも底面近傍の側面が、前記窒
    化シリコン膜キャップの上面より低い位置に上端が設け
    られた第1の酸化シリコン膜スペーサにより直接に覆わ
    れ、 前記ゲート電極に自己整合的に前記一導電型シリコン基
    板の表面に設けられた逆導電型拡散層からなるソース,
    ドレイン領域の該ゲート電極近傍の表面が、少なくとも
    10nmの膜厚を有した第2の酸化シリコン膜スペーサ
    により直接に覆われ、 さらに、前記第2の酸化シリコン膜スペーサが前記第1
    の酸化シリコン膜スペーサに直接に接続され、 前記窒化シリコン膜キャップの少なくとも上面近傍の側
    面を直接に覆い、前記第1の酸化シリコン膜スペーサお
    よび前記第2の酸化シリコン膜スペーサを直接に覆い、
    前記ゲート電極の側面を覆い、さらに、該第2の酸化シ
    リコン膜スペーサを介して前記ソース,ドレイン領域の
    表面を覆う窒化シリコン膜スペーサが設けられ、 前記一導電型シリコン基板の表面は、少なくとも底面が
    酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜により覆われ、 前記層間絶縁膜に形成されて前記ソース,ドレイン領域
    に達するコンタクト孔は、前記窒化シリコン膜スペーサ
    に自己整合的に設けられていることを特徴とする半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極が、所要導電型多結晶シ
    リコン膜,高融点金属膜あるいは高融点金属ポリサイド
    膜からなる請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 一導電型シリコン基板の表面の素子分離
    領域にフィールド絶縁膜を形成し、該一導電型シリコン
    基板の表面の素子形成領域にゲート酸化膜を形成し、全
    面に導電体膜と第1の窒化シリコン膜とを形成し、該第
    1の窒化シリコン膜および導電体膜を順次異方性エッチ
    ングして窒化シリコン膜キャップとゲート電極とを形成
    する工程と、 前記ゲート電極に自己整合的に前記ゲート酸化膜を除去
    し、熱酸化により該ゲート電極の側面と前記一導電型シ
    リコン基板の表面とに、少なくとも10nmの膜厚を有
    した酸化シリコン膜を形成する工程と、 前記ゲート電極に自己整合的に、逆導電型拡散層からな
    るソース,ドレイン領域を前記一導電型シリコン基板の
    表面に形成する工程と、 全面に第2の窒化シリコン膜を形成し、該第2の窒化シ
    リコン膜および前記酸化シリコン膜をエッチ・バックし
    て窒化シリコン膜スペーサと酸化シリコン膜スペーサと
    を形成する工程と、 少なくとも底面が酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜を
    全面に形成し、前記窒化シリコン膜スペーサに自己整合
    的に前記ソース,ドレイン領域に達するコンタクト孔を
    該層間絶縁膜に形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記導電体膜が、所要導電型多結晶シリ
    コン膜あるいは高融点金属ポリサイド膜からなる請求項
    6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 一導電型シリコン基板の表面の素子分離
    領域にフィールド絶縁膜を形成し、該一導電型シリコン
    基板の表面の素子形成領域にゲート酸化膜を形成し、全
    面に導電体膜と第1の窒化シリコン膜とを形成し、該第
    1の窒化シリコン膜および導電体膜を順次異方性エッチ
    ングして窒化シリコン膜キャップとゲート電極とを形成
    する工程と、 前記ゲート電極に自己整合的に、逆導電型拡散層からな
    るソース,ドレイン領域を前記一導電型シリコン基板の
    表面に形成する工程と、 前記ゲート電極に自己整合的に前記ゲート酸化膜を除去
    し、第1の酸化シリコン膜を気相成長法により全面に形
    成する工程と、 前記第1の酸化シリコン膜をエッチ・バックして、少な
    くとも前記ゲート電極の底面近傍の側面を直接に覆い,
    前記窒化シリコン膜キャップの上面より低い位置に上端
    を有した第1の酸化シリコン膜スペーサを形成する工程
    と、 熱酸化により、前記ソース,ドレイン領域の表面に、少
    なくとも10nmの膜厚を有した第2の酸化シリコン膜
    を形成する工程と、 全面に第2の窒化シリコン膜を形成し、該第2の窒化シ
    リコン膜および前記第2の酸化シリコン膜を順次エッチ
    ・バックして窒化シリコン膜スペーサと第2の酸化シリ
    コン膜スペーサとを形成する工程と、 少なくとも底面が酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜を
    全面に形成し、前記窒化シリコン膜スペーサに自己整合
    的に前記ソース,ドレイン領域に達するコンタクト孔を
    該層間絶縁膜に形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ゲート電極が、所要導電型多結晶シ
    リコン膜,高融点金属膜あるいは高融点金属ポリサイド
    膜からなる請求項8記載の半導体装置の製造方法。
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