JP3060839U - 遠隔監視セキュリティシステム - Google Patents

遠隔監視セキュリティシステム

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JP3060839U
JP3060839U JP1999000133U JP13399U JP3060839U JP 3060839 U JP3060839 U JP 3060839U JP 1999000133 U JP1999000133 U JP 1999000133U JP 13399 U JP13399 U JP 13399U JP 3060839 U JP3060839 U JP 3060839U
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秀雄 中村
勝也 本田
稔浩 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視対象から遠隔地の監視センターに通報を
送ってから速やかに現状の確認を行って警察へ通報す
る。 【解決手段】 監視対象付近にJPEGベースのリアル
タイム映像圧縮データを配信する監視装置11を設置
し、異常時に遠隔地の監視センター12にアラーム通報
をし、監視センター12の監視員がその場で圧縮映像を
伸長して現状の確認を行い、異常があれば通報器12g
で直接警察への通報を行う。必要な場合には、記録装置
26内の過去の映像をも確認できるようにする。映像圧
縮データはパイプライン処理にて圧縮及び伸長するなど
高速処理し、これらを続けて監視センター12で再生す
ることで動画のように確認する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、所望の監視対象を遠隔地から監視して盗難や設備破壊等の異常事 態の早期発見を行う遠隔監視セキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば深夜のオフィスビル内等のように、本来、人間が行き来しないような時 間帯では、盗難や侵入者による設備破壊等の異常事態の発生に注意する必要があ るが、このような異常事態を発見するためには、侵入者の侵入を、例えば赤外線 センサーや振動検知センサー等の侵入者検出器を用いて検出する遠隔監視セキュ リティシステムが用いられている。
【0003】 従来の遠隔監視セキュリティシステム(従来例)は、図12の如く、所望の監 視対象に赤外線センサーや振動検知センサー等の侵入者検出器1を設置し、この 侵入者検出器1での検出結果を、電気的信号としてのアラーム通報(図12中の 符号)により警備会社の監視センター2に通報するようになっていた。
【0004】 このように監視センター2に異常事態の通報があった場合、その監視員が電話 等を通じて警備員待機所3に連絡して対処指示を行い(図12中の符号)、こ の対処指示に従って警備員待機所3内の警備員が現地の侵入者検出器1付近(監 視対象)まで出向くことになる。
【0005】 ここで、監視対象及びその周囲は、アナログタイムラプスビデオ形式で録画さ れていることが多く、この場合は、警備員は録画されたアナログタイムラプスビ デオを再生して確認を行う(図12中の符号)。そして、警備員が携帯電話等 で監視センター2に異常の報告(図12中の符号)を行った後、必要な場合に は電話等により警備員待機所3から警察署4に通報を行っていた(図12中の符 号)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の遠隔監視セキュリティシステムにおいては、図12のように映像配信機 能を持っていないものが多く、警備会社の監視センター2に対してアラーム通報 しか行っていなかったため、上述のように、アラーム通報が入った時点で委託し ている警備員待機所3に連絡し、警備員待機所3の警備員が現場まで出向いて確 認作業を行った上で、異常があると報告を受けた後、警察に通報するという、大 変複雑な手順を取らざるを得なかった。このため、異常事態が発生してから警察 署4に通報がなされるまでに多大な時間が経過してしまい、侵入者が逃亡しやす い環境にあった。
【0007】 そこで、この考案の課題は、監視センターで通報を受けてから可久的速やかに 現状の確認を行い、異常があればその直後に警察への通報を行うことが可能な遠 隔監視セキュリティシステムを提供することにある。
【0008】 尚、現在の画像処理技術及び通信技術を用いれば、監視対象の映像を監視セン ター2に配信する機能を持たせることも可能(提案例1)であり、MPEG形式 等の動画をファイル単位で一定時間毎にインターネット等を通じて監視センター 2に送信すれば、監視センター2内で監視対象の状況判断を行うことが可能では ある。しかしながら、この場合の静止画又は動画は一定時間毎の配信となるため 、コマ飛ばしでの映像配信となってしまい、肝心の映像を撮り逃す可能性があっ た。この場合、従来例でも行われていたアナログタイムラプスビデオ形式の映像 で確認を行えば、コマ落ちのない映像での監視が可能であるが、アナログタイム ラプスビデオ形式の映像はファイル形式の保存に適した形式ではないため、これ をそのままの形式でファイル形式に変換して通信することが困難であり、結局は 、アナログタイムラプスビデオ形式の映像を監視対象近くで録画・保存するとと もに、これに併存させるようにして、提案例1と同様にMPEG形式等の動画を ファイル単位で一定時間毎にインターネット等を通じて監視センター2に送信せ ざるを得なかった。その結果、ひとつの監視対象について、アナログタイムラプ スビデオ形式の映像と、MPEG形式等の動画とを並行して処理しなければなら ず、そのための装置規模が大きなものとなってしまい、低コスト化及び小面積化 の要請に反することになりかねなかった。
【0009】 また、従来のタイムラプスビデオ方式の記録方式では、任意の記録を検索する 際に記録データの頭出しのためにテープの巻き戻しや早送り動作が必要であった ため、検索に時間がかかるという問題があり、また、記録媒体にビデオテープを 使用しているため、ビデオテープが伸びたり摩耗による画質劣化があり、長期間 の記録保存に問題があった。
【0010】 さらに、監視員や警備員が、MPEG形式のコマ飛ばしの映像配信で見落とし たり、もう一度見たい面面を表示するためには、結局現場に赴いて記録メディア を回収して確認することが必要となり、効率的な監視体制を確保できるとは言い 難い。
【0011】 そこで、この考案の課題は、遠隔地において、リアルタイム映像で見落とした り、もう一度確認したい場面を再生して表示したり、リアルタイム映像では間引 かれて表示されなかった場面も含めアラーム発生前からの記録映像を1画面も逃 すことなく再確認することができる遠隔監視セキュリティシステムを提供するこ とにもある。
【0012】 また、従来のアナログタイムラプスビデオ形式の映像は、通常は前述の侵入者 検出器1が侵入者を検出した後に記録されることが行われており、このため、ア ラーム通報(図12中の符号)以前の画像を記録するすべが無く、事後の映像 しか記録できなかった。したがって、侵入者を映像でとらえる機会が少なく、故 に侵入者検出器1によるアラーム通報以前の映像も入手したいという要望が強か った。
【0013】 そこで、この考案の課題は、アラーム通報以前の映像をアラーム通報以後の映 像と同様に容易に確認できる遠隔監視セキュリティシステムを提供することにも ある。
【0014】 さらに、監視装置における一般的な映像圧縮方式には、上述のようにMPEG 形式等の動画ベースの画像圧縮方式が用いられていたが、カメラ入力が多数あっ たり、記録レートが低い場合、映像の連続性があまりないため、動画ベースの画 像圧縮方式を用いても効果的に圧縮率が向上しないことが多く、映像データの転 送効率は決して良いとは言えなかった。
【0015】 そこで、この考案の課題は、静止画ベースのRVC圧縮方式を用いることで効 率的な圧縮を行し、長時間録画に適した監視体制を実現し得る遠隔監視セキュリ ティシステムを提供することにもある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の考案は、所望の監視対象を監視装置 で撮像し、遠隔地の所定の監視センターから監視して盗難や設備破壊等の異常事 態の早期発見を行う遠隔監視セキュリティシステムであって、前記監視装置は、 監視対象付近の侵入者の存在を検出する侵入者検出器と、監視対象を撮像する撮 像手段と、少なくとも前記カメラで撮像された映像に係る信号を所定の圧縮方式 で圧縮する信号圧縮手段と、前記侵入者検出器で侵入者が検出されたときに前記 監視センターへ通信してアラーム通報を行うとともに、前記信号圧縮手段で刻々 と圧縮されるリアルタイム映像圧縮データを前記監視センターへ配信する映像圧 縮データ配信手段とを備え、前記監視センターは、前記監視装置から前記アラー ム通報を受けた旨を報知する報知手段と、前記監視装置の前記映像圧縮データ配 信手段に対し前記リアルタイム映像圧縮データを要求するデータ要求手段と、前 記映像圧縮データ配信手段から刻々と配信される前記リアルタイム映像圧縮デー タを伸長する映像伸長手段と、前記映像伸長手段で伸長された映像を表示するデ ィスプレイ装置と、前記ディスプレイ装置の付近に設置されて当該監視センター の監視者の必要に応じて所定の警察機関に通報することが可能な通報器とを備え るものである。
【0017】 請求項2に記載の考案は、前記リアルタイム映像は、前記監視センター側から の要求信号に応じて前記映像圧縮データ配信手段から前記監視センター側の前記 映像伸長手段に配信されるものである。
【0018】 請求項3に記載の考案は、前記監視装置の前記信号圧縮手段の前記所定の圧縮 方式は、前記カメラから刻々と撮像される動画像をフレーム毎の静止画としてそ れぞれ別個のファイルに圧縮する静止画圧縮方式であることを特徴とするもので ある。
【0019】 請求項4に記載の考案は、前記監視装置は、前記信号圧縮手段に接続されて、 当該信号圧縮手段で刻々と圧縮されるリアルタイム映像圧縮データを一時的に格 納する画像メモリと、前記画像メモリ内の映像圧縮データを逐一記録する記録装 置とをさらに備え、前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段は、前記監視セ ンター側からの要求信号に応じて、前記記録装置内の過去の映像圧縮データを前 記監視センター側の前記映像伸長手段に配信する機能を有せしめられたものであ る。
【0020】 請求項5に記載の考案は、所望の監視対象を監視装置で撮像し、遠隔地の所定 の監視センターから監視して盗難や設備破壊等の異常事態の早期発見を行う遠隔 監視セキュリティシステムであって、前記監視装置は、監視対象付近の侵入者の 存在を検出する侵入者検出器と、監視対象を撮像する撮像手段と、少なくとも前 記カメラで撮像された映像に係る信号を所定の圧縮方式で圧縮する信号圧縮手段 と、前記信号圧縮手段に接続されて、当該信号圧縮手段で刻々と圧縮されるリア ルタイム映像圧縮データを一時的に格納する画像メモリと、前記画像メモリ内の 映像圧縮データを逐一記録する記録装置と、前記侵入者検出器で侵入者が検出さ れたときに前記監視センターへ通信してアラーム通報を行うとともに、前記監視 センター側からの要求信号に応じて、前記記録装置内の過去の映像圧縮データを 前記監視センターへ配信する映像圧縮データ配信手段とを備え、前記監視センタ ーは、前記監視装置からの前記アラーム通報を受けた旨を報知する報知手段と、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段に対し前記記録装置内の過去の映像 圧縮データを要求するデータ要求手段と、少なくとも前記映像圧縮データ配信手 段から刻々と配信される過去の映像圧縮データを伸長する映像伸長手段と、前記 映像伸長手段で伸長された映像を表示するディスプレイ装置と、前記ディスプレ イ装置の付近に設置されて当該監視センターの監視者の必要に応じて所定の警察 機関に通報することが可能な通報器とを備えるものである。
【0021】 請求項6に記載の考案は、前記監視装置の前記信号圧縮手段の前記所定の圧縮 方式は、前記カメラから刻々と撮像される動画像をフレーム毎の静止画としてそ れぞれ別個のファイルに圧縮する静止画圧縮方式であることを特徴とするもので ある。
【0022】 請求項7に記載の考案は、前記監視装置の前記画像メモリの記憶容量は、過去 に撮像された映像について数十フレームに亘って格納する容量に設定され、当該 画像メモリは、最新のフレームの映像圧縮データを、過去の数十フレームの映像 圧縮データのうち最古のフレームの映像圧縮データに順次上書きするように繰り 返して一時的に記憶するようにされ、前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手 段は、前記監視センター側からの要求信号に応じて、前記記録装置内の過去の数 十フレームに亘る映像圧縮データを前記監視センター側の前記映像伸長手段に配 信する機能を有せしめられたものである。
【0023】 請求項8に記載の考案は、前記監視装置は、前記監視対象付近の音声を入力す るマイクロフォンと、前記監視対象付近で音声を出力するスピーカと、前記監視 対象付近のスピーカの音声出力制御を行う音声出力回路とをさらに備え、前記監 視センターは、所定のディジタル信号方式の音声圧縮データを伸長する音声伸長 部と、前記音声伸長部で伸長された音声を出力する監視センター側音声出力手段 と、音声の入力を行う監視センター側音声入力手段と、前記監視センター側音声 入力手段から入力された音声に係る信号を前記音声出力回路に送信するよう操作 指示するための操作入力手段と、前記操作入力手段での操作指示に基づいて前記 監視センター側音声入力手段から入力された音声に係る信号を前記監視装置の前 記音声出力回路側に送信する音声送信手段とをさらに備え、前記監視装置の前記 信号圧縮手段は、前記監視対象付近で前記マイクロフォンから入力された音声を 所定のディジタル信号方式の音声圧縮データに圧縮する機能を有し、前記監視装 置の前記映像圧縮データ配信手段は、前記信号圧縮手段で圧縮された音声圧縮デ ータを前記監視センターへ配信する機能を有するものである。
【0024】 請求項9に記載の考案は、前記監視装置の前記信号圧縮手段および前記監視セ ンターの前記映像伸長手段のうち少なくとも一方は、映像の圧縮処理内または伸 長処理内の一連の処理をオーバーラップさせて実行処理するパイプラインが形成 され、与えられた水平の同期信号および垂直の同期信号に基づいて前記パイプラ インが有効に動作するタイミングを検出し所定のイネーブル信号を出力するイネ ーブル手段と、前記イネーブル手段からの前記所定のイネーブル信号を受けたと きのみ前記パイプライン内の信号処理を許可し、前記所定のイネーブル信号を受 けないときに前記パイプライン内の信号処理を停止させる処理制御手段とを備え るものである。
【0025】 請求項10に記載の考案は、前記監視装置の前記信号圧縮手段および前記監視 センターの前記映像伸長手段のうち少なくとも一方は、映像の圧縮処理内または 伸長処理内の一連の処理をオーバーラップさせて実行処理するパイプラインが形 成され、与えられた水平の同期信号および垂直の同期信号に基づいて前記パイプ ラインが有効に動作するタイミングを検出し所定のイネーブル信号を出力するイ ネーブル手段と、前記所定のイネーブル信号を信号処理の前記パイプラインの段 数分だけ遅延させるイネーブル信号遅延手段と、前記イネーブル手段または前記 イネーブル信号遅延手段からの各段に対応した前記所定のイネーブル信号を受け たときのみ前記パイプライン内の信号処理を許可し、前記所定のイネーブル信号 を受けないときに前記パイプライン内の信号処理を停止させる処理制御手段とを 備えるものである。
【0026】 請求項11に記載の考案は、前記監視センターの前記映像伸長手段は、圧縮さ れた単一のデータを復号する小規模デコーダと、前記小規模デコーダの略半分の 処理速度特性を有し圧縮された2個以上のデータを復号する大規模デコーダと、 前記小規模デコーダおよび前記大規模デコーダへ同時に前記圧縮された単一また は二個以上のデータを与える入力データ制御手段と、前記小規模デコーダからの 出力データと大規模デコーダからの出力データとを切り替えて出力する第1の切 り替え手段と、前記第1の切り替え手段からの出力データを単位時間だけ遅延さ せて出力する遅延手段と、所定のタイミング信号に基づいて前記第1の切り替え 手段からの出力データと前記遅延手段からの出力データとを切り替えて出力する 第2の切り替え手段と、前記第2の切り替え手段を前記遅延手段からの出力デー タから前記第1の切り替え手段からの出力データに切り替えるための前記所定の タイミング信号を生成するタイミング制御手段とを備え、前記小規模デコーダは 、受けたデータが単一のデータか2個以上のデータかを判定する判定手段を有し 、前記タイミング制御手段は、前記小規模デコーダの前記判定手段での判定信号 に基づいて、前記第1の切り替え手段が前記小規模デコーダからの出力データか ら前記大規模デコーダからの出力データに切り替わった際に生じる不定データを 検出する不定タイミング検出手段と、前記不定タイミング検出手段からの信号に 基づいて前記所定のタイミング信号を前記第2の切り替え手段へ出力するタイミ ング信号出力手段とを備えるものである。
【0027】 請求項12に記載の考案は、前記監視センターの前記映像伸長手段は、前記信 号圧縮手段で圧縮された映像圧縮データの複合伸長を行う伸長変換部と、前記伸 長変換部からの出力データの少なくとも一部について所定の平滑処理を行って出 力するフィルタ部と、前記伸長変換部からの出力データと前記フィルタ部からの 出力データとを所定のタイミング信号に基づいて切り替える出力切替部と、前記 出力切替部を切り替え制御する切替制御部とを備え、前記切替制御部は、前記伸 長変換部内の所定の周波数空間のデータ構成を基に定められたスレッシュホール ドにより前記伸長変換部からの出力データのブロック歪を予測するブロック歪予 測手段と、前記ブロック歪予測手段での予測結果に基づいてブロック歪が予測さ れるときにのみ前記出力切替部を前記フィルタ部からの出力データから前記伸長 変換部からの出力データに切り替えるための前記所定のタイミング信号を発生す るタイミング信号発生手段とを備えるものである。
【0028】 請求項13に記載の考案は、前記切替制御部の前記ブロック歪予測手段は、所 定の2次元変換によって周波数空間に変換されたデータのうち、所定の低周波数 域の成分以外が全て“0”か否かを判断する判断手段を含むものである。
【0029】
【考案の実施の形態】
図1はこの考案の一の実施の形態に係る遠隔監視セキュリティシステムの概要 を示すブロック図、図2は同じくこの遠隔監視セキュリティシステムの子細を示 すブロック図である。
【0030】 この遠隔監視セキュリティシステムは、所望の監視対象の周囲に設置される監 視装置11と、この監視装置11からの所定のアラーム通報及び監視映像を受信 して必要な場合に警察署13に通報を行う監視センター12とを備える。
【0031】 <監視装置11の構成> 監視装置11は、図2の如く、監視対象を撮像する複数のカメラ(撮像手段) 21と、監視対象付近の音声を入力するマイクロフォン22と、カメラ21及び マイクロフォン22からのアナログ入力信号をディジタル信号に変換するエンコ ーダ23と、エンコーダ23からのディジタル信号を圧縮する信号圧縮装置(信 号圧縮手段)24と、信号圧縮装置24で圧縮された圧縮データを数十フレーム に亘って一時的に格納する画像メモリ25と、画像メモリ25内に一時的に格納 された圧縮データをそのままファイルとして記録する記録装置(ハードディスク ドライブ:HDD)26と、監視対象付近の侵入者の存在を検出する侵入者検出 器27と、侵入者検出器27での検出結果に基づいて監視センター12にアラー ム通報を行うとともに監視センター12からの要求に従って画像メモリ25内又 は記録装置26内の圧縮データを監視センター12へ送信する制御部(CPU) 28と、CPU28からの出力信号に基づいて所定のスピーカ29に音声を出力 する音声出力回路29aとを備える。
【0032】 カメラ21は、CCD等の撮像素子等を備えた一般的なものが使用され、ここ で撮像された監視映像をNTSC信号としてエンコーダ23に出力し、このエン コーダ23でディジタル信号に変換した後、信号圧縮装置24に伝送する。
【0033】 マイクロフォン22は圧電型または静電容量型等のどのようなものであっても よく、またカメラ21と一体的に設置されても良いし、あるいはカメラ21と別 体に設置されても良い。マイクロフォン22に入力されたアナログ音声信号はエ ンコーダ23に出力され、このエンコーダ23でディジタル信号に変換された後 、信号圧縮装置24に伝送される。
【0034】 信号圧縮装置24は、エンコーダ23から得られた映像についてのディジタル データを後述するRVC形式の映像圧縮データに圧縮する映像圧縮部24aと、 エンコーダ23から得られた音声についてのディジタルデータを周知の圧縮方式 であるG723.1方式またはG726方式の音声圧縮データに圧縮する音声圧 縮部24bとを備える。
【0035】 映像圧縮部24aは、JPEGベースの静止画像を素早くコマ送りすることで 一連の動作をモーション表示するために用いられるRVC圧縮方式を採用してお り、図3の如く、ラスタデータを2D−DCTに入力するための8×8のブロッ クデータに変換するラスタ/ブロック変換装置31と、ラスタ/ブロック変換装 置31からの8×8のブロックデータについて空間−周波数空間変換(DCT) を行なう2次元離散コサイン変換装置(2D−DCT装置)32と、2次元離散 コサイン変換装置(2D−DCT装置)32でのDCTの結果を低い周波数から 順番にジクザグ状にスキャンして1次元に並べ直して出力するジグザグ変換装置 33と、ジグザグ変換装置33からの出力に対してスカラー量子化を行なう量子 化装置34と、量子化装置34でスカラー量子化された結果についてさらにハフ マン符号や算術符号等の圧縮符号化を行うエントロピー符号化装置35とを備え ている。ここで、量子化装置34は人間の視覚特性を利用し低い周波数のデータ は小さく量子化し高い周波数のデータ程大きく量子化する。この処理により画像 品質の劣化を抑えながらデータの電力集中を増すことができ、圧縮率を上げるこ とができるようになっている。具体的には、768×480ドットのフルカラー ビデオ信号に対して1秒当たり最大30フレームの映像を圧縮できる。尚、この 映像圧縮部24aは、一般のパーソナルコンピュータに使用される標準規格のP CIバスを通じたデータ入出力が可能とされている。
【0036】 この映像圧縮部24aは、図4の如く、入力された画像データをパイプライン 処理により逐次処理するようになっており、特にパイプライン中の各段のデータ がバリッドの時だけデータを処理し、そうでないときは、次にバリッド信号がく るまでデータを保持するようになっており、これにより有効な入力映像信号だけ を圧縮するようになっている。
【0037】 具体的に、図4中の符号43−1,43−2,43−3は画像圧縮伸張装置4 1の内部の各種信号処理装置であって、各段の信号処理装置43−1,43−2 ,43−3には、それぞれ前段の信号処理装置43−1,43−2,43−3で 信号処理したデータを後続する各パイプラインの出力に反映させるかどうかを判 定する内部判定装置44が接続されている。
【0038】 この内部判定装置44は、データイネーブル発生回路46からのデータイネー ブル信号を受けたときにパイプライン内の各段の信号処理装置43−1,43− 2,43−3での信号処理を許可する一方、データイネーブル信号を受けないと きにパイプライン内の各信号処理を停止させるようになっており、具体的には一 般的なマルチプレクサが用いられ、一対の入力端子のうち、一方は前段の信号処 理装置43−1,43−2,43−3の出力端子が接続される。一対の入力端子 のうちの他方は後続する内部遅延装置45aの出力端子に帰還接続されて、この 内部遅延装置(レジスタ)45aによって1クロック分だけ遅延された後、再び 内部判定装置44に期間入力される。また、内部遅延装置(レジスタ)45aに よって1クロック分だけ遅延された信号は、次段の信号処理装置43−1,43 −2,43−3にも与えられる。
【0039】 ここで、データイネーブル発生回路46からのデータイネーブル信号は、内部 遅延装置(イネーブル信号遅延手段:レジスタ)45bによって、パイプライン の各段の信号処理装置43−1,43−2,43−3の段数分に対応して1クロ ックずつ遅延させるように与えられる。
【0040】 尚、符号46は外部からのHSYNC信号およびVSYNC信号を基に有効デ ータの期間だけイネーブルとするためにデータイネーブル信号を発生するデータ イネーブル発生回路(イネーブル手段)である。
【0041】 音声圧縮部24bは、周知の圧縮方式であるG723.1方式またはG726 方式の圧縮方式により音声データを高圧縮率に圧縮するものである。
【0042】 画像メモリ25は、容量が2〜16メガバイト程度のダイナミックRAMまた はシンクロナイズドダイナミックRAM等が使用され、複数フレーム分の映像圧 縮データ及びこれに対応する音声圧縮データを順次に一時的に繰り返し格納する 。この際、画像メモリ25内の各フレームの映像圧縮データ及びこれに対応した 音声圧縮データの先頭にはそれぞれヘッダ情報が付与されており、これらのデー タの読み出し時には、いつでも最先のヘッダアドレスにランダムアクセスして最 も古い映像圧縮データ及び音声圧縮データから最新の映像圧縮データ及び音声圧 縮データまでを順に読み出すことができるようになっている。
【0043】 記録装置26は、2〜6ギガバイトの一般的なハードディスクドライブが使用 され、一般のパーソナルコンピュータに使用される標準規格のEIDE(エンハ ンスド・インテグレテッド・デバイス・エレクトロニクス)インターフェースま たはSCSI(スモール・コンピュータ・システム・インターフェース)等を通 じて画像メモリ25との圧縮データの送受信を行うようになっている。このよう に、記録装置(ハードディスク)に画像メモリ内の映像圧縮データを逐一記録す るようにしているので、従来のアナログ式のタイムラプスビデオ方式で困難であ ったデータの瞬時の頭出しが可能となり、短時間で記録データの検索を行うこと ができ、作業性が大幅に向上するとともに、ビデオテープの伸びや摩耗等により 画質が劣化しやすかった従来のタイムラプスビデオ方式に比べて、画質を劣化さ せることなく記録データの複製が可能となるものである。
【0044】 侵入者検出器27は、赤外線センサー、振動センサーまたは火災報知器等の侵 入者の存在を検出するものであればどのようなものを使用してもよく、単種類で なく複数種類のものを複合的に使用しても良い。
【0045】 CPU28は、侵入者検出器27で侵入者を検出した際に、その検出結果に基 づいて監視センター12にターミナルアダプタ11aを通じてアラーム通報を行 う機能と、監視センター12からのリアルタイム映像要求信号に従って画像メモ リ25内に一時的に格納された最新の映像圧縮データ及びこれに対応する音声圧 縮データをターミナルアダプタ11aを通じて監視センター12に送出する機能 と、監視センター12からの記録映像要求信号に従って記録装置26内に格納さ れた数十フレーム分の映像圧縮データ及びこれに対応する音声圧縮データをター ミナルアダプタ11aを通じて監視センター12に送出する機能と、後述するよ うに監視センター12から送信されてきたG723.1方式またはG726方式 の音声圧縮データを復号して音声出力回路29aに出力する機能とを備える。こ れらの機能は、前述の記録装置26または他の所定の記録装置(図示しない)内 に予め格納されたソフトウェアプログラムに従って動作するものである。
【0046】 <監視センター12の構成> 監視センター12は、図5の如く、ROM、RAM、CPU及び各種信号イン ターフェースを規定するチップセット等が内蔵された制御部(パーソナルコンピ ュータ本体)12aと、制御部12aで得られた映像を表示するディスプレイ装 置12bと、制御部12aで得られた音声を出力するスピーカ(監視センター側 音声出力手段)12cと、制御部12aに対してコマンド等の所定の情報を入力 するキーボード等の入力装置(操作入力手段)12dと、制御部12aに対して 音声を入力するマイクロフォン(監視センター側音声入力手段)12eと、前述 の監視装置11に対してディジタル信号の送受信を行うターミナルアダプタ12 fと、監視センター12内で監視対象の異常事態を遠隔的に認識した場合に必要 に応じて警察署13に通報を行う通報器12gと、制御部12aで得られた所定 の圧縮映像データ及び圧縮音声データを伸長するとともに、マイクロフォン12 eから入力された音声データを圧縮する圧縮伸長装置50とを備えている。
【0047】 ここで、圧縮伸長装置50は、制御部12aで得られた所定の圧縮映像データ を伸長する映像伸長部(映像伸長手段)50aと、制御部12aで得られた圧縮 音声データを伸長する音声伸長部50bと、マイクロフォン12eから入力され た音声データを圧縮する音声圧縮部50cを備えてなる。
【0048】 映像伸長部50aは、監視装置11から配信されたRVC形式の映像圧縮デー タを伸長するものである。
【0049】 ここで、一般に、映像圧縮データには同一のデータが連続することが多く、し たがって、互いに連続するデータの差分は“0”になることが多い。特に、離散 コサイン変換(DCT)処理の場合、データが特定の領域(例えば低周波数領域 )に集中することが多いため、前記した差分が“0”になる割合は極めて高い。 例えば、差分が、 “0005” …(1) となる場合、“0”のランレングス(以下、0ランレングスと称す)が「3」で 、その次に“5”(すなわち“0”以外のデータ)が来るという具合にして2次 元的にハフマンコードを割り当てることになる。この場合、0ランレングスであ る「3」というデータと、その次に来る“5”というデータを合わせてデコード するため、前記(1)で示した数列の場合、1回のデコードで4個のデータを処 理できることになる。
【0050】 “2134” …(2) 一方、前記(2)で示す数列のように、差分データとして“0”以外のデータ が連続、すなわち0ランレングスが「0」となる場合、デコードすべきデータは “2”、“1”、“3”、“4”というように、1回のデコードについて1個ず つのデータしか処理できない。
【0051】 これらのことを考慮すると、0ランレングスが「0」であるか否かによって処 理速度が少なくとも2倍以上差があることがわかる。すなわち、0ランレングス が「1」以上である場合は、2個以上のデータを一度にデコードするため、メモ リールックアップに2サイクル懸かっても、最終的なデータ出力のタイミングと して1データにつき1回デコードするタイミングに対して時間的な遜色がないこ とになる。そして、前述したように、“0”以外のデータが連続するのは例えば 低周波数領域等の特定の領域に限定されるため、0ランレングスが「0」である か否かによって処理を偏向することが処理速度向上のためには望ましいと言える 。このことを考慮して、まず0ランレングスが「0」であるか「1」以上である かを検出し、0ランレングスが「0」である特定の領域のみを高速なハードウェ アのデコーダで処理し、0ランレングスが「1」以上の場合と異なるパスの処理 を行うようにしている。これにより、メモリルックアップの処理速度に依存して 映像伸長処理を行う場合に比べて、デコーダを高速化することによる処理速度の 向上を実現することができる。
【0052】 図6は、0ランレングスデータを用いたハフマン符号の映像伸長部50aの構 成を示したものである。図6中の符号51は可変長データにおいて次に復号する データを決める入力データ制御ブロック(入力データ制御手段)を示している。 また、符号52は0ランレングスデータが“0”に対応するハフマンコードだけ をデコードするための高速処理が可能なハードウェアデコーダ(小規模デコーダ :以下、HWデコーダと称す)を示しており、このHWデコーダ52からの出力 信号であるH/U信号(判定信号)は該HWデコーダ52の内部データにヒット したかあるいはしなかったかを示すための信号である。具体的には、図7中の( B)の如く、内部データにヒットしたときはHigh信号を出力し、ヒットしな かったときはLow信号を出力する。このような処理を行うため、HWデコーダ 52の内部には、リファレンスとしての内部データを格納する内部データ格納手 段(メモリ)52aと、該内部データ格納手段52aの内部データと入力データ 制御ブロック51からのハフマンデータとを照合する照合手段(コンパレータ: 判定手段)52bとが設けられている。
【0053】 さらに、符号53は0ランレングスが1以上に割り当てられたハフマンコード をデコーダするためのメモリー(テーブル:大規模デコーダ)、符号54はHW デコーダ52からのH/U信号に基づいてHWデコーダ52からの復号データと メモリー53からの復号データを選択する第1のマルチプレクサ(第1の切り替 え手段:以下、第1のMUXと称す)、符号55はメモリー53でデコードされ た0ランレングスのデータを基に0ランレングスの数だけデータの出力タイミン グをおくらせるために0ランレングスをカウントするランレングスカウンタ、符 号56はデコーダのH/U信号および0ランレングスカウンタの出力より、次の データの復号処理を行なうか否かのフラグを生成するデータイネーブル発生回路 を示している。
【0054】 さらにまた、符号57は、入力データ制御ブロック51からのハフマンデータ がHWデコーダ52の内部データにヒットしなかった場合に、メモリー53のア クセススピードが遅いため出力データが不定になるタイミングができる(図7中 の(F)参照)ので、これを検出してデータの出力タイミングをコントロールす るためのフラグ(図7中の(E)参照)を発生する不定タイミング検出回路(不 定タイミング検出手段)である。
【0055】 また、符号58は、第1のMUX54より出力された復号データから、これま で復号されたデータ量を計算し、次に復号すべき圧縮データを出力させるための 補助データを作成する復号データ量算出回路、符号59,60,61,62はデ ータ列をクロック信号CKの1サイクル分だけ遅延させる遅延装置(ディレイ) 、符号63は遅延装置60(タイミング信号出力手段)からのタイミング信号に 基づいて遅延装置61(遅延手段)からの出力データから第1のMUX54から の出力データに切り替える第2のマルチプレクサ(第2の切り替え手段:以下、 第2のMUXと称す)をそれぞれ示している。
【0056】 なお、不定タイミング検出回路57および遅延装置60は、第2のMUX63 を切り替えるための所定のタイミング信号を生成するタイミング制御手段を構成 する。
【0057】 また、図8はJPEGベースのRVC圧縮方式の映像圧縮データを伸長する機 能の観点からブロック構成を図示したブロック図である。図8中の符号76はエ ントロピー復号化装置、符号77は逆量子化装置、符号78は1次元データをジ グザグ状に並べ直して2次元配列するジグザグ逆変換装置、符号79は周波数空 間−空間変換を行なう2次元離散逆コサイン変換装置(2D−IDCT装置)、 符号80は8×8のブロックデータをラスタデータに変換するブロック/ラスタ 変換装置であり、これらは既存方式の一般的なJPEG伸長回路と同じ機能を有 する。
【0058】 そして、この映像伸長部50aは、ブロック歪が出る可能性がある部分だけ、 平滑フィルタリングを行い、その他の部分についてはフィルタリングをかけない データを出力するようにし、複雑な絵柄の画像ぼけを防止して、ブロック歪を軽 減するようになっている。具体的に、図8中の符号81は逆量子化された周波数 空間のデータ構成よりブロック歪の出る可能性が高い部分を検出するブロック歪 予測装置(ブロック歪予測手段)であって、逆量子化装置77からのデータのう ち4番目以降のデータが全て“0”か否かを判断するもの(判断手段)である。 ここで、図9はブロック歪予測装置81の内部構成を示す図である。図9中のT S3は逆量子化装置77の1番目から64番目までの出力データのタイミング中 最初から3番目までだけHighになりその後はLowになる第1のタイミング 信号、TS1は逆量子化装置77の1番目から64番目までの出力データのタイ ミング中最初の1番目だけHighになりその後はLowになる第2のタイミン グ信号、CKはクロック信号である。図9の如く、ブロック歪予測装置81は、 逆量子化装置77からの11ビットの出力信号の論理和(反転)をとる第1のN OR回路91と、第1のNOR回路91からの出力と第1のタイミング信号TS 3との論理和(反転)をとる第2のNOR回路92と、入力がJ端子とK端子に 2分割され該J端子およびK端子の入力の組み合わせにて出力が決定されるJ− K−フリップフロップ93と、第2のタイミング信号TS1をセット入力信号( CS)とし、J−K−フリップフロップ93からの出力信号を入力信号(D)と するD−フリップフロップ94とを備える。
【0059】 符号82はブロック歪予測装置81から出力されたフラグとブロック/ラスタ 変換装置80からの最終のラスタ出力とのタイミングを合わせるタイミング調整 装置(タイミング信号発生手段)、符号83はラスタデータになって出力される 画像データに対して平滑フィルタをかける5×5の空間フィルタ装置(フィルタ 部)、符号84はブロック歪の予測フラグに基づいてブロック/ラスタ変換装置 80からの出力と空間フィルタ装置83からの出力とを選択する出力切替装置( マルチプレクサ:出力切替部)である。
【0060】 なお、ブロック歪予測装置81およびタイミング調整装置82は出力切替装置 84を切り替え制御する切替制御部を構成する。
【0061】 さらに、映像伸長部50aは、監視装置11内の映像圧縮部24a(図4参照 )と同様に、図10の如く、入力された映像圧縮データをパイプライン処理によ り逐次処理するようになっており、特にパイプライン中の各段のデータがバリッ ドの時だけデータを処理し、そうでないときは、次にバリッド信号がくるまでデ ータを保持するようになっており、これにより有効な入力映像信号だけを圧縮す るようになっている。尚、図10に示した信号処理装置103−1,103−2 ,103−3、内部判定装置104、内部遅延装置105a,105b及びデー タイネーブル発生回路106は、図4に示した信号処理装置43−1,43−2 ,43−3、内部判定装置44、内部遅延装置45a,45b及びデータイネー ブル発生回路46にそれぞれ対応しており、パイプライン処理機能として同等の 機能を有するものであるため、ここではその説明を省略する。
【0062】 音声伸長部50bは、監視装置11から配信されてきたG723.1方式また はG726方式の圧縮音声データを伸長する既存方式のものが使用される。
【0063】 音声圧縮部50cは、マイクロフォン12eで入力された音声をG723.1 方式またはG726方式で圧縮する既存方式のものである。
【0064】 監視センター12の制御部12aは、監視装置11からターミナルアダプタ1 2fを通じてアラーム通報があったときにその旨をスピーカ12c及びディスプ レイ装置12bを通じて出力する機能と、入力装置12dでのリアルタイム映像 を要求する旨の所定の入力操作があったときに、監視装置11に対してリアルタ イム映像要求信号をターミナルアダプタ12fを通じて送信する機能と、入力装 置12dで過去の記録映像を要求する旨の所定の入力操作があったときに、監視 装置11に対して記録映像要求信号をターミナルアダプタ12fを通じて送信す る機能と、ターミナルアダプタ12fを通じてRVC圧縮形式のリアルタイム映 像圧縮データまたは同形式の記録映像圧縮データが監視装置11から送信されて きた時に、これを映像伸長部50aで伸長してからディスプレイ装置12bに表 示する機能と、これらの映像圧縮データに伴って音声圧縮データが監視装置11 から送信されてきた時に、これを音声伸長部50bで伸長してからスピーカ12 cに出力する機能と、入力装置12dで所定のコマンド入力を行った後にマイク ロフォン12eから入力された音声を音声圧縮部50cで圧縮し、その後に当該 音声圧縮データをターミナルアダプタ12fを通じて監視装置11へ送信する機 能とを有する。これらの機能は、所定の記録装置(図示しない)内に予め格納さ れたソフトウェアプログラム(センターソフト)12hに従って動作するもので ある。尚、スピーカ12c及びディスプレイ装置12bは、アラーム通報があっ たときにその旨を監視員に報知する報知手段として機能するが、これに代えて、 点滅ランプやブザー等を報知手段として使用してもよい。また、制御部12a及 び入力装置12dは、監視センター12側において監視装置11のCPU28( 映像圧縮データ配信手段)に対しリアルタイム映像圧縮データを監視センター1 2側へ配信するよう要求するデータ要求手段として機能する。さらに、ターミナ ルアダプタ12f及び制御部12aは、入力装置12dでの指示に基づいてマイ クロフォン12eから入力された音声に係る信号を監視装置11に送信する音声 送信手段として機能する。
【0065】 通報器12gは、一般の公衆電話回線に接続された電話機が使用され、ディス プレイ装置12bや入力装置12dの付近に設置され、異常事態の確認後、必要 があれば即座に警察署13に通報できるように配置される。
【0066】 <動作> 上記構成の遠隔監視セキュリティシステムの動作を説明する。図2の如く、ま ず、監視装置11のカメラ21は常時監視対象を撮像しており、また、マイクロ フォン22にも常時監視対象付近の音声を入力されている。カメラ21及びマイ クロフォン22からのアナログ入力信号は、エンコーダ23によりディジタル信 号に変換され、信号圧縮装置24の映像圧縮部24a及び音声圧縮部24bによ りそれぞれの形式で圧縮される。
【0067】 映像圧縮部24aでのデータ圧縮処理においては、図3の如く、まず、映像デ ータがラスタ/ブロック変換装置31によりラスタデータから8×8のブロック データに変換される。ブロックに変換されたデータは2D−DCT装置32によ り空間−周波数空間に変換される。周波数空間に変換されたデータはジグザグ変 換装置33により低い周波数順に並べ替えられ出力される。量子化装置34は人 間の視覚特性を利用し低い周波数のデータは小さく量子化し高い周波数のデータ 程大きく量子化する。この処理により画像品質の劣化を抑えながらデータの電力 集中を増すことができ、圧縮率を上げることができる。エントロピー符号化装置 35は、ハフマン符号等のエントロピー符号を用いてデータを圧縮する。
【0068】 また、音声圧縮部24bでは、一般的なG723.1方式またはG726方式 の音声圧縮データに圧縮する。
【0069】 そして、数十フレームに相当する映像圧縮データ及びこれに対応する音声圧縮 データが画像メモリ25内に一時的に繰り返し格納され、そのまま記録装置26 内にファイルとして記録される。
【0070】 ここで記録された映像圧縮データは、フレーム毎にファイル化されたJPEG ベースの静止画であるが、圧縮時には、図4に示したようにパイプライン処理が 行われるため、極めて素早いコマ割りでJPEG圧縮処理が行われ、後述の再生 時には動画のような再生が可能となる。具体的に、図4の如く、データイネーブ ル発生回路46によりHSYNC信号およびVSYNC信号に基づいて入力映像 信号が有効な期間だけデータイネーブル信号が発生されると、圧縮装置内の各信 号処理装置43−1,43−2,43−3は入力された画像データをパイプライ ン処理により逐次処理する。この際、各段の内部判定装置44によって、次段に 出力されるかあるいは前のデータを保持するかが決められる。つまり、各段のデ ータがバリッドの時だけデータは処理される一方、そうでない時は、各段の内部 遅延装置45aは、次にバリッド信号がくるまでデータを保持していることとな る。このような処理を行なうことで、有効な入力映像信号だけを圧縮することが でき、必要な処理を限定することで極めて高速に映像圧縮処理を行うことができ る。これにより、768×480ドットのフルカラービデオ信号に対して1秒当 たり最大30フレームの映像を圧縮でき、ほぼコマ落ちのない動画のような連続 した静止画を記録できる。
【0071】 尚、各映像圧縮データ及び各音声圧縮データをファイルとして記録装置2内に 格納する際には、これらのファイルのヘッダ情報として、時刻等の所定の情報が 一緒に格納されることが望ましい。
【0072】 ここで、侵入者検出器27は、監視対象付近の侵入者の存在を常時検出してい る。そして、侵入者の存在を侵入者検出器27で検出したときには、この検出結 果に基づいてCPU28がターミナルアダプタ11aを通じて監視センター12 にアラーム通報を行う。
【0073】 監視センター12の制御部12aは、監視装置11からターミナルアダプタ1 2fを通じてアラーム通報があったときにその旨をスピーカ12c及びディスプ レイ装置12bを通じて出力する。これにより、監視センター12内の監視員は 、監視対象の周囲に何らかの異常があったことを認識する。
【0074】 この際、監視員は、図5に示した入力装置12dによってリアルタイム映像を 要求する旨の所定の入力操作を行う。そうすると、制御部12aは、監視装置1 1に対してリアルタイム映像要求信号をターミナルアダプタ12fを通じて送信 する。
【0075】 監視装置11のCPU28は、監視センター12からのリアルタイム映像要求 信号をターミナルアダプタ11aを通じて受信すると、画像メモリ25内に一時 的に格納された最新の映像をターミナルアダプタ11aを通じて監視センター1 2に送出する。
【0076】 監視センター12側では、ターミナルアダプタ12fを通じてRVC圧縮形式 のリアルタイム映像圧縮データが監視装置11から送信されると、これを映像伸 長部50aで伸長してからディスプレイ装置12bに表示するとともに、映像圧 縮データに伴って送信されてきた音声圧縮データを音声伸長部50bで伸長して からスピーカ12cに出力する。
【0077】 ここで、映像伸長部50aでの映像圧縮データの伸長処理を具体例で詳述する 。
【0078】 図7(A)に示されたデータは入力データ制御ブロック51からの出力例を示 すもので、データaの0ランレングスが「0」、データbの0ランレングスが「 1」、データcの0ランレングスが「0」、データdの0ランレングスが「2」 であるとする。
【0079】 まず、図7(A)中のデータaが入力データ制御ブロック51から出力される と、図6の如く、HWデコーダ52とメモリー53に同時に入力される。ここで 、HWデコーダ52内の比較手段(コンパレータ)にて、受けたハフマンデータ aがデコーダの内部データにヒットしたか否かを検出する。そして、データaが HWデコーダ52の内部データにヒットした場合、ヒットした旨を示すフラグと してH/U信号(図7中の(B))としてHigh信号を出力するとともに、デ コードした復号データ(図7中の(C)のデータA)を出力する。一方、データ aの0ランレングスが「1」以上の場合は、データaがHWデコーダ52の内部 データにヒットしないため、H/U信号(図7中の(B))としてLow信号を 出力する。また、メモリー53は、常にデータaのデコードを実行し復号データ を出力する。
【0080】 第1のMUX54は、HWデコーダ52にヒットした旨を伝達された場合、H /U信号としてHigh信号が入力され、これにしたがってHWデコーダ52か らの復号データを選択する。一方、ヒットしなかった場合は、H/U信号として Low信号が入力され、これにしたがってメモリー53からの復号データを選択 する。また、メモリー53から出力された0ランレングスデータは、0ランレン グスカウンタ55に入力され、データイネーブル発生回路56を通して次のデー タをデコードするタイミングを0ランレングスの数だけ待たせる処理を行なう。
【0081】 一方、復号データ量算出回路58は、第1のMUX54より出力された復号デ ータから、これまで復号されたデータ量を計算し、次に復号すべき圧縮データを 出力させるための補助データを作成する。第2のMUX63は、不定タイミング 検出回路57で検出されたタイミング(図7中の(E)のHigh信号)にした がって正しいデータを埋め込み、最終的な復号データを作成する(図7中の(H )のデータA)。
【0082】 これが図7中の(A)のデータaについて処理であるが、メモリー53のルッ クアップが2サイクル懸かるため、該データaが出力されて、これに続くサイク ルは、図7中の(B)においてデータAとデータBの間に示すように不定となる 。すなわち、(A)のデータbがデコード(図7中の(B)のデータB)される タイミングは、データAの後2サイクル目になってしまう。つまり、0ランレン グスが「1」以上の場合、不定の期間が1サイクル発生することになる。
【0083】 そこで、データ列の全体を遅延装置(ディレイ)61で1サイクル分だけ遅延 させ、遅延処理された前記不定の期間の部分(遅延装置61からの出力:図7中 の(F))に遅延処理をかけないタイミングで前記データB(第1のMUX54 からの出力:図7中の(C))を埋め込めば、データBに係るデータ列をHWデ コーダ52のサイクルと同速度で出力できることになる。
【0084】 また、図7中の(A)のデータdのように0ランレングスが「2」以上の場合 、図7中の(E)で不定タイミング検出回路57が、不定の期間(HWデコーダ 52でヒットしなかったとき)を検出した後の1サイクル後のデータは、図7中 の(F)のように、遅延装置61からの出力は不定となる。また、図7中の(F )の不定のデータに続くデータは、データD,データDと続く。そこで、不定の データの部分に、データBのときと同様の処理を行ってデータDを埋め込めば、 データDに係るデータ列をHWデコーダ52のサイクルと同速度で出力できるこ とになる。
【0085】 このように、0ランレングスが「0」の場合のコードを復号するHWデコーダ 52は1クロック以内に復号データを出力しなくてはならないが、0ランレング スが1以上を復号するメモリー53は2クロック以内にデータを出力すれば良い 。ここで用いているHWデコーダ52は0ランレングスが「0」の場合だけのハ フマンコードに対応する高速処理用のため、映像伸長部50aとしての回路規模 は小さくて済み、かつ処理を非常に高速化することができる。
【0086】 また、映像伸長部50aでの伸長復号化処理は、エントロピー復号化装置76 にて圧縮データをハフマン符号等のエントロピー符号を用いて復号し、逆量子化 装置77にて逆量子化した後、該逆量子化装置77から出力された信号は空間周 波数の低い成分より順に出力されてくる。
【0087】 ここで、64個の周波数成分に分解されたブロック内の成分に関して、図11 の如く、低い周波数より例えば4番目以降の周波数成分が全て“0”の場合はフ ラグを立て、一つでも“0”以外のデータがある場合はフラグを立てないように する。ブロック歪が視覚的に目立つ可能性が高い画像は、空や壁など、単純な絵 柄の部分である。これは、空間周波数に分解すると、低減だけにデータがあり、 高域にはほとんどデータは存在しないものになる。つまり、前記したように4番 目以降のデータが全て“0”か“0”で無いかを判断することにより、ブロック 歪が出る可能性が高い画像ブロックを判定することができる。この場合、図9の 如く、第1のタイミング信号TS3に基づいて第2のNOR回路92からの4番 目以降のデータが全て“0”か否かを判断する。
【0088】 次に、ブロック歪予測装置81からのフラグをもとに、空間フィルタ装置83 からの出力信号とブロック/ラスタ変換装置80からのそのままの信号を出力切 替装置84にて切り替え出力する。切り替えのタイミングは、ブロック歪予測装 置81からの復号データが出力されるタイミングにあわせて切り替えを行なう。 かかる処理により、ブロック歪が出る可能性がある部分だけ、平滑フィルタリン グを行い、その他の部分についてはフィルタリングをかけないデータを出力する ことができる。このため、複雑な絵柄の画像ぼけを防止でき、ブロック歪を軽減 することができる。
【0089】 また、ここで伸長される映像圧縮データは、フレーム毎にファイル化されたJ PEGベースの静止画であるが、伸長復号処理時には、図10に示したようにパ イプライン処理が行われるため、極めて素早いコマ割りでJPEG伸長処理が行 われ、これを再生する際に動画のような再生が可能となる。具体的には、図10 の如く、データイネーブル発生回路106によりHSYNC信号およびVSYN C信号に基づいて入力映像信号が有効な期間だけデータイネーブル信号が発生さ れると、圧縮装置内の各信号処理装置103−1,103−2,103−3は入 力された画像データをパイプライン処理により逐次処理する。この際、各段の内 部判定装置104によって、次段に出力されるかあるいは前のデータを保持する かが決められる。つまり、各段のデータがバリッドの時だけデータは処理される 一方、そうでない時は、各段の内部遅延装置105aは、次にバリッド信号がく るまでデータを保持していることとなる。このような処理を行なうことで、有効 な入力映像信号だけを伸長することができ、必要な処理を限定することで極めて 高速に映像伸長処理を行うことができる。これにより、768×480ドットの フルカラービデオ信号に対して1秒当たり最大30フレームの映像を再生でき、 ほぼコマ落ちのない動画のような再生を行うことができる。
【0090】 ここで、監視員は、アラーム通報を受けてからリアルタイム映像の要求した後 に、その時点で受けたリアルタイム映像を確認している訳であるが、必要に応じ て、過去(即ちアラーム通報を受ける以前の数秒前から数分前程度)の映像を確 認することができる。
【0091】 この場合、まず監視員は、図5に示した入力装置12dによって過去の記録映 像を要求する旨の所定の入力操作を行う。そうすると、制御部12aは、監視装 置11に対して記録映像要求信号をターミナルアダプタ12fを通じて送信する 。
【0092】 監視装置11のCPU28は、監視センター12からの記録映像要求信号をタ ーミナルアダプタ11aを通じて受信すると、記録装置26内に記録されたファ イルとしての記録映像をターミナルアダプタ11aを通じて監視センター12に 送出する。この際、記録映像は、画像メモリ25内のデータがそのまま記録され ているが、画像メモリ25の容量が数十フレーム分の映像に相当するものである ため、要求した時点よりも数十フレーム分だけ過去の映像(静止画)が記録デー タとして記録されていることになる。したがって、監視センター12側からの要 求に応じて、過去の映像圧縮データ及び音声圧縮データを配信することができる 。
【0093】 監視センター12側では、ターミナルアダプタ12fを通じてRVC圧縮形式 の記録映像圧縮データが監視装置11から送信されると、これを映像伸長部50 aで伸長してからディスプレイ装置12bに表示する。この際の伸長処理は、リ アルタイム映像の場合と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、これ とともに、映像圧縮データに伴って送信されてきた音声圧縮データを音声伸長部 50bで伸長してからスピーカ12cに出力する。
【0094】 このように、この実施の形態の遠隔監視セキュリティシステムでは、一定枚数 分の映像を、記録装置26に直接書き込むのではなく、一旦画像メモリ25に数 十フレーム分のデータを一時記憶させ、その後に画像メモリ25内のデータをそ のまま記録装置26に記録するようにしているので、アラーム通報以前の映像圧 縮データを容易に監視センター12側に配信でき、よって監視員によりアラーム 事前事後の状況確認を容易に可能にする。したがって、アラーム前の画像を記録 すべが無く、事後の映像しか記録できなかった提案例に比べて、侵入者の特定を 素早く且つ容易に行うことができるという利点がある。
【0095】 このようにして、監視員は、監視センター12にいるままの状態で現場の確認 を行い、必要があれば、通報器12gにより直接警察署13への通報を行うこと ができる。即ち、図1のように、アラーム通報/確認、警察署13への通報 、といった2ステップで警察署13への通報を行うことができるので、図12に 示したように符号〜の5ステップを要していた従来例に比べて極めて速やか な措置を執ることが可能であり、特に、監視対象付近でアナログタイムラプスビ デオにより録画している場合に比べて、一々現場に赴いてメディアを回収するな どして記録を確認する必要がないため、可久的速やかに対処できる遠隔監視セキ ュリティシステムを提供できる。
【0096】 また、提案例のようなMPEGベースでは、映像配信はコマ飛ばしでの映像配 信であり、肝心の映像を撮り逃す可能性があったのに対し、リアルタイム映像で 見落としたりもう一度確認したい場面を再生して表示したり、リアルタイム映像 では、間引かれて表示されなかった場面も含めアラーム発生前からの録画映像を 1画面も逃すことなく再確認することができる。
【0097】 特に、この実施の形態では、データ転送のプロトコルに対応することで、現場 に赴かなくてもセンターから必要なデータを入手することができ、また、データ 転送された記録を表示することで、映像配信に比べ高速で再生することができる 。
【0098】 さらに、記録画像のメンテナンスについて、従来のアナログタイムラプスビデ オでは、定期的にテープ交換を必要とすることからメンテナンス上の手間に多く の労力を要していたのに対し、この実施の形態ではテープ交換が不要であり、メ ンテナンスフリーで動作し続けることが可能となり、メンテナンス上の手間を大 幅に省くことができる。
【0099】 尚、上記実施の形態において、RVC圧縮方式の映像圧縮データを採用してい たが、コマ落ちが気にならないのであれば、RVC圧縮形式以外のモーションJ PEG形式等の映像圧縮データを採用してもよい。
【0100】 また、音声圧縮データについても、必ずしもG723.1方式またはG726 方式に限られず、ディジタル式の圧縮方式であれば、どのような方式を適用して もよい。
【0101】 さらに、上記実施の形態においては、監視装置11内に複数のカメラ21を設 置していたが、単数であってもよい。
【0102】
【考案の効果】
請求項1に記載の考案によれば、監視センター内の監視員は、監視対象まで出 向くことなく監視センター内にいるままの状態でディスプレイ装置に監視対象の 撮像映像を表示して現場の確認を行い、必要があれば、通報器により直接警察署 への通報を行うことができるので、極めて速やかな措置を執ることが可能であり 、可久的速やかに対処できる遠隔監視セキュリティシステムを提供できる。
【0103】 請求項2に記載の考案によれば、リアルタイム映像を、監視センター側からの 要求信号に応じて映像圧縮データ配信手段から監視センター側の映像伸長手段に 配信するようにしているので、複数の監視対象を監視センターで監視している場 合、アラーム通報があった監視対象のみをリアルタイム映像で監視でき、よって 監視センター側の手間を省くことができる。また、リアルタイム映像圧縮データ の配信量を抑えることで、通信回線の混雑を可久的に防止できる。
【0104】 請求項3及び請求項6に記載の考案によれば、信号圧縮手段の所定の圧縮方式 として、カメラから刻々と撮像される動画像をフレーム毎の静止画としてそれぞ れ別個のファイルに圧縮する静止画圧縮方式を採用しているので、監視センター へ映像圧縮データを配信する際に、常に最新のフレームの映像圧縮データを送信 でき、画像の取りこぼしを可久的に防止することで、現場の状況をより詳しく知 ることができ、監視精度を向上できる。
【0105】 請求項4及び請求項5に記載の考案によれば、信号圧縮手段で刻々と圧縮され るリアルタイム映像圧縮データを画像メモリに一時的に格納し、この画像メモリ 内の映像圧縮データを記録装置に逐一記録しているので、監視センターにおいて アラーム通報が合った時点より過去の映像圧縮データを確認したいときに、容易 に過去の映像を確認することができる。アラーム前の画像を記録すべが無く、事 後の映像しか記録できなかった提案例に比べて、侵入者の特定を素早く且つ容易 に行うことができるという利点がある。特に、監視対象付近でアナログタイムラ プスビデオにより録画している場合に比べて、一々現場に赴いてメディアを回収 するなどして記録を確認する必要がないため、侵入者の早期発見が容易になる。 特に、従来のアナログ式のタイムラプスビデオ方式では、任意の記録を検索する 際に記録データの頭出しのためにテープの巻き戻しや早送り動作が必要であった ため、検索に時間がかかっていたのに対し、請求項4及び請求項5に記載の考案 によれば、記録装置(ハードディスク)に画像メモリ内の映像圧縮データを逐一 記録するようにしているので、指定したデータを瞬時に頭出しでき、短時間で記 録データの検索を行うことができ、作業性が大幅に向上するとともに、ビデオテ ープの伸びや摩耗等により画質が劣化しやすかった従来のタイムラプスビデオ方 式に比べて、画質を劣化させることなく記録データの複製が可能となる。
【0106】 請求項7に記載の考案によれば、一定フレーム分の映像を、記録装置に直接書 き込むのではなく、一旦画像メモリに数十フレーム分のデータを一時記憶させ、 その後に画像メモリ内のデータをそのまま記録装置に記録するようにしているの で、アラーム通報以前の映像圧縮データを容易に監視センター側に配信でき、よ って監視員によりアラーム事前事後の状況確認を容易に可能にする。
【0107】 請求項8に記載の考案によれば、映像情報だけでなく音声情報によっても監視 対象付近の遠隔監視を行うことが可能であるため、現場の状況をより詳しく知る ことができる。また、監視センター側での操作入力により双方向の音声通信が可 能となるため、監視センターでの現場の状況を映像や音声で確認しながら、現場 に直行した者に対して指示や警告を与えることが可能となる。
【0108】 請求項9に記載の考案によれば、イネーブル手段にて、水平の同期信号および 垂直の同期信号に基づいて各パイプラインが有効に動作するタイミングを検出し て所定のイネーブル信号を出力し、処理制御手段にて、イネーブル手段からの所 定のイネーブル信号を受けたときのみパイプライン内の信号処理を許可し、所定 のイネーブル信号を受けないときにパイプライン内の信号処理を停止させるよう 構成しているので、映像信号の有効な部分だけをHSYNC、VSYNCに同期 して入出力できるため、例えばフレームバッファやFIFO等がなくても映像信 号を扱う構成が可能になり、安価な信号圧縮手段および映像伸長手段の構成を実 現できる。また、信号の入出力において、有効期間と無効期間が明白にできるた め、データの制御が非常に単純にでき、伸張の途中で圧縮されたデータを切り替 えることも簡単にできるようになる。
【0109】 請求項10に記載の考案によれば、イネーブル信号遅延手段にて、所定のイネ ーブル信号を信号処理のパイプラインの段数分だけ遅延させてタイミングを調整 しつつ、処理制御手段にて、所定のイネーブル信号を受けたときのみパイプライ ン内の信号処理を許可し、所定のイネーブル信号を受けないときにパイプライン 内の信号処理を停止させることで、各パイプラインの処理を有効なデータが処理 されるべき期間だけ動作させているので、各段に応じた適切なタイミングで有効 部分のデータだけを非常に容易に入出力することができるようになるとともに、 タイミング制御が極めて容易になる。
【0110】 請求項11に記載の考案によれば、小規模デコーダおよび大規模デコーダを有 し、処理速度の遅い大規模デコーダでの処理時に生じる不定データの不定タイミ ングを検出し、その際に所定のタイミング信号を第2の切り替え手段へ出力し、 遅延手段にて遅延された不定のタイミングに第1の切り替え手段からの遅延され ない出力データを埋め込むよう構成しているので、復号されるデータが単一のと きは処理速度が早い小規模デコーダによりデータをデコーダし、高速にデータを 出力する一方、復号されるデータが2個以上のときは、大規模デコーダによりデ ータをデコードし、遅延手段にて遅延された不定のタイミングに第1の切り替え 手段からの遅延されない出力データを埋め込むことで、最終的に出力されるデー タ列を補償し、大規模デコーダの処理速度の遅さから生じるデータの損傷を防止 できる。このことにより、相対的に画像圧縮伸張装置全体の処理速度を上げるこ とができる。したがって、可変長符号の復号伸張処理時の処理速度を従来に比べ て2倍近く高めることが可能であり、これまで、リアルタイム処理が困難であっ た静止画を連続してコマ落ちなく処理することが可能となり、これをあたかも動 画のように再生することが可能となる。
【0111】 請求項12に記載の考案によれば、ブロック歪が予測される部分だけ平滑化す るような適応フィルタリングを施しているため、複雑な絵柄のぼやけを防止でき 、かつブロック歪を軽減させることができる。したがって、圧縮率を上げた場合 でも、視覚的な劣化を抑えた画像を得ることが可能となる。また、復号データに 対し適応的にフィルタリング処理を行なうだけであり、近接ブロックのデータを 重複させてDCT処理を行なう様に処理するデータが増えることはないため、従 来に比べて短時間での処理が可能となる。
【0112】 請求項13に記載の考案によれば、所定の2次元変換によって周波数空間に変 換されたデータのうち、所定の低周波数域の成分以外が全て“0”か否かを判断 するだけで、映像伸長手段からの出力データのブロック歪を予測することができ る。したがって、出力切替部の切り替え制御について多大な処理時間を必要とせ ず、処理効率を向上できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一の実施の形態に係る遠隔監視セキ
ュリティシステムの概要を示すブロック図である。
【図2】この考案の一の実施の形態に係る遠隔監視セキ
ュリティシステムの子細を示すブロック図である。
【図3】監視装置内の映像圧縮部を示すブロック図であ
る。
【図4】監視装置内の映像圧縮部のパイプライン構造を
示すブロック図である。
【図5】監視センターを示すブロック図である。
【図6】監視センター内の映像伸長部を示すブロック図
である。
【図7】監視センター内の映像伸長部の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図8】監視センター内の映像伸長部を示すブロック図
である。
【図9】監視センター内の映像伸長部のブロック歪予測
装置の内部構成を示す図である。
【図10】監視センター内の映像伸長部のパイプライン
構造を示すブロック図である。
【図11】監視センター内の映像伸長部のブロック歪予
測装置におけるブロック歪出現判定のデータ構成を示す
図である。
【図12】従来例としての遠隔監視セキュリティシステ
ムの概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 監視装置 11a ターミナルアダプタ 12 監視センター 12a 制御部 12b ディスプレイ装置 12c スピーカ(監視センター側音声出力手段) 12d 入力装置(操作入力手段) 12e マイクロフォン(監視センター側音声入力手
段) 12f ターミナルアダプタ 12g 通報器 12h ソフトウェアプログラム(センターソフト) 13 警察署 21 カメラ(撮像手段) 22 マイクロフォン 23 エンコーダ 24 信号圧縮装置(信号圧縮手段) 24a 映像圧縮部 24b 音声圧縮部 25 画像メモリ 26 記録装置 27 侵入者検出器 28 制御部(CPU) 29 スピーカ 29a 音声出力回路 31 ラスタ/ブロック変換装置 32 2次元離散コサイン変換装置(2D−DCT装
置) 33 ジグザグ変換装置 34 量子化装置 35 エントロピー符号化装置 41 画像圧縮伸張装置 43−1,43−2,43−3 信号処理装置 44 内部判定装置 45a,45b 内部遅延装置 46 データイネーブル発生回路 50 圧縮伸長装置 50a 映像伸長部(映像伸長手段) 50b 音声伸長部 50c 音声圧縮部 51 入力データ制御ブロック 52 HWデコーダ 52a 内部データ格納手段(メモリ) 52b 照合手段(判定手段) 53 メモリー 54 MUX 55 0ランレングスカウンタ 56 データイネーブル発生回路 57 不定タイミング検出回路 58 復号データ量算出回路 59,60,61,62 遅延装置 63 MUX 76 エントロピー復号化装置 77 逆量子化装置 80 ブロック/ラスタ変換装置 81 ブロック歪予測装置 82 タイミング調整装置 83 空間フィルタ装置 84 出力切替装置 91 NOR回路 92 NOR回路 93 J−K−フリップフロップ 94 D−フリップフロップ 103−1,103−2,103−3 信号処理装置 104 内部判定装置 105a,105b 内部遅延装置 106 データイネーブル発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 稔浩 大阪市淀川区宮原4丁目5番36号 株式会 社メガチップス内

Claims (13)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の監視対象を監視装置で撮像し、遠
    隔地の所定の監視センターから監視して盗難や設備破壊
    等の異常事態の早期発見を行う遠隔監視セキュリティシ
    ステムであって、 前記監視装置は、 監視対象付近の侵入者の存在を検出する侵入者検出器
    と、 監視対象を撮像する撮像手段と、 少なくとも前記カメラで撮像された映像に係る信号を所
    定の圧縮方式で圧縮する信号圧縮手段と、 前記侵入者検出器で侵入者が検出されたときに前記監視
    センターへ通信してアラーム通報を行うとともに、前記
    信号圧縮手段で刻々と圧縮されるリアルタイム映像圧縮
    データを前記監視センターへ配信する映像圧縮データ配
    信手段とを備え、 前記監視センターは、 前記監視装置から前記アラーム通報を受けた旨を報知す
    る報知手段と、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段に対し前記
    リアルタイム映像圧縮データを要求するデータ要求手段
    と、 前記映像圧縮データ配信手段から刻々と配信される前記
    リアルタイム映像圧縮データを伸長する映像伸長手段
    と、 前記映像伸長手段で伸長された映像を表示するディスプ
    レイ装置と、 前記ディスプレイ装置の付近に設置されて当該監視セン
    ターの監視者の必要に応じて所定の警察機関に通報する
    ことが可能な通報器とを備える遠隔監視セキュリティシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠隔監視セキュリティ
    システムであって、前記リアルタイム映像は、前記監視
    センター側からの要求信号に応じて前記映像圧縮データ
    配信手段から前記監視センター側の前記映像伸長手段に
    配信されることを特徴とする遠隔監視セキュリティシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の遠隔監
    視セキュリティシステムであって、前記監視装置の前記
    信号圧縮手段の前記所定の圧縮方式は、前記カメラから
    刻々と撮像される動画像をフレーム毎の静止画としてそ
    れぞれ別個のファイルに圧縮する静止画圧縮方式である
    ことを特徴とする遠隔監視セキュリティシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の遠隔監視セキュリティ
    システムであって、 前記監視装置は、 前記信号圧縮手段に接続されて、当該信号圧縮手段で刻
    々と圧縮されるリアルタイム映像圧縮データを一時的に
    格納する画像メモリと、 前記画像メモリ内の映像圧縮データを逐一記録する記録
    装置とをさらに備え、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段は、前記監
    視センター側からの要求信号に応じて、前記記録装置内
    の過去の映像圧縮データを前記監視センター側の前記映
    像伸長手段に配信する機能を有せしめられた遠隔監視セ
    キュリティシステム。
  5. 【請求項5】 所望の監視対象を監視装置で撮像し、遠
    隔地の所定の監視センターから監視して盗難や設備破壊
    等の異常事態の早期発見を行う遠隔監視セキュリティシ
    ステムであって、 前記監視装置は、 監視対象付近の侵入者の存在を検出する侵入者検出器
    と、 監視対象を撮像する撮像手段と、 少なくとも前記カメラで撮像された映像に係る信号を所
    定の圧縮方式で圧縮する信号圧縮手段と、 前記信号圧縮手段に接続されて、当該信号圧縮手段で刻
    々と圧縮されるリアルタイム映像圧縮データを一時的に
    格納する画像メモリと、 前記画像メモリ内の映像圧縮データを逐一記録する記録
    装置と、 前記侵入者検出器で侵入者が検出されたときに前記監視
    センターへ通信してアラーム通報を行うとともに、前記
    監視センター側からの要求信号に応じて、前記記録装置
    内の過去の映像圧縮データを前記監視センターへ配信す
    る映像圧縮データ配信手段とを備え、 前記監視センターは、 前記監視装置からの前記アラーム通報を受けた旨を報知
    する報知手段と、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段に対し前記
    記録装置内の過去の映像圧縮データを要求するデータ要
    求手段と、 少なくとも前記映像圧縮データ配信手段から刻々と配信
    される過去の映像圧縮データを伸長する映像伸長手段
    と、 前記映像伸長手段で伸長された映像を表示するディスプ
    レイ装置と、 前記ディスプレイ装置の付近に設置されて当該監視セン
    ターの監視者の必要に応じて所定の警察機関に通報する
    ことが可能な通報器とを備える遠隔監視セキュリティシ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の遠隔監視セキュリティ
    システムであって、前記監視装置の前記信号圧縮手段の
    前記所定の圧縮方式は、前記カメラから刻々と撮像され
    る動画像をフレーム毎の静止画としてそれぞれ別個のフ
    ァイルに圧縮する静止画圧縮方式であることを特徴とす
    る遠隔監視セキュリティシステム。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項6に記載の遠隔監
    視セキュリティシステムであって、 前記監視装置の前記画像メモリの記憶容量は、過去に撮
    像された映像について数十フレームに亘って格納する容
    量に設定され、 当該画像メモリは、最新のフレームの映像圧縮データ
    を、過去の数十フレームの映像圧縮データのうち最古の
    フレームの映像圧縮データに順次上書きするように繰り
    返して一時的に記憶するようにされ、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段は、前記監
    視センター側からの要求信号に応じて、前記記録装置内
    の過去の数十フレームに亘る映像圧縮データを前記監視
    センター側の前記映像伸長手段に配信する機能を有せし
    められた遠隔監視セキュリティシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の遠隔監視セキュリティシステムであって、 前記監視装置は、 前記監視対象付近の音声を入力するマイクロフォンと、 前記監視対象付近で音声を出力するスピーカと、 前記監視対象付近のスピーカの音声出力制御を行う音声
    出力回路とをさらに備え、 前記監視センターは、 所定のディジタル信号方式の音声圧縮データを伸長する
    音声伸長部と、 前記音声伸長部で伸長された音声を出力する監視センタ
    ー側音声出力手段と、 音声の入力を行う監視センター側音声入力手段と、 前記監視センター側音声入力手段から入力された音声に
    係る信号を前記音声出力回路に送信するよう操作指示す
    るための操作入力手段と、 前記操作入力手段での操作指示に基づいて前記監視セン
    ター側音声入力手段から入力された音声に係る信号を前
    記監視装置の前記音声出力回路側に送信する音声送信手
    段とをさらに備え、 前記監視装置の前記信号圧縮手段は、前記監視対象付近
    で前記マイクロフォンから入力された音声を所定のディ
    ジタル信号方式の音声圧縮データに圧縮する機能を有
    し、 前記監視装置の前記映像圧縮データ配信手段は、前記信
    号圧縮手段で圧縮された音声圧縮データを前記監視セン
    ターへ配信する機能を有することを特徴とする遠隔監視
    セキュリティシステム。
  9. 【請求項9】 請求項3または請求項6に記載の遠隔監
    視セキュリティシステムであって、 前記監視装置の前記信号圧縮手段および前記監視センタ
    ーの前記映像伸長手段のうち少なくとも一方は、 映像の圧縮処理内または伸長処理内の一連の処理をオー
    バーラップさせて実行処理するパイプラインが形成さ
    れ、 与えられた水平の同期信号および垂直の同期信号に基づ
    いて前記パイプラインが有効に動作するタイミングを検
    出し所定のイネーブル信号を出力するイネーブル手段
    と、 前記イネーブル手段からの前記所定のイネーブル信号を
    受けたときのみ前記パイプライン内の信号処理を許可
    し、前記所定のイネーブル信号を受けないときに前記パ
    イプライン内の信号処理を停止させる処理制御手段とを
    備える遠隔監視セキュリティシステム。
  10. 【請求項10】 請求項3または請求項6に記載の遠隔
    監視セキュリティシステムであって、 前記監視装置の前記信号圧縮手段および前記監視センタ
    ーの前記映像伸長手段のうち少なくとも一方は、 映像の圧縮処理内または伸長処理内の一連の処理をオー
    バーラップさせて実行処理するパイプラインが形成さ
    れ、 与えられた水平の同期信号および垂直の同期信号に基づ
    いて前記パイプラインが有効に動作するタイミングを検
    出し所定のイネーブル信号を出力するイネーブル手段
    と、 前記所定のイネーブル信号を信号処理の前記パイプライ
    ンの段数分だけ遅延させるイネーブル信号遅延手段と、 前記イネーブル手段または前記イネーブル信号遅延手段
    からの各段に対応した前記所定のイネーブル信号を受け
    たときのみ前記パイプライン内の信号処理を許可し、前
    記所定のイネーブル信号を受けないときに前記パイプラ
    イン内の信号処理を停止させる処理制御手段とを備える
    遠隔監視セキュリティシステム。
  11. 【請求項11】 請求項3、請求項6、請求項9または
    請求項10に記載の遠隔監視セキュリティシステムであ
    って、 前記監視センターの前記映像伸長手段は、 圧縮された単一のデータを復号する小規模デコーダと、 前記小規模デコーダの略半分の処理速度特性を有し圧縮
    された2個以上のデータを復号する大規模デコーダと、 前記小規模デコーダおよび前記大規模デコーダへ同時に
    前記圧縮された単一または二個以上のデータを与える入
    力データ制御手段と、 前記小規模デコーダからの出力データと大規模デコーダ
    からの出力データとを切り替えて出力する第1の切り替
    え手段と、 前記第1の切り替え手段からの出力データを単位時間だ
    け遅延させて出力する遅延手段と、 所定のタイミング信号に基づいて前記第1の切り替え手
    段からの出力データと前記遅延手段からの出力データと
    を切り替えて出力する第2の切り替え手段と、前記第2
    の切り替え手段を前記遅延手段からの出力データから前
    記第1の切り替え手段からの出力データに切り替えるた
    めの前記所定のタイミング信号を生成するタイミング制
    御手段とを備え、 前記小規模デコーダは、受けたデータが単一のデータか
    2個以上のデータかを判定する判定手段を有し、 前記タイミング制御手段は、 前記小規模デコーダの前記判定手段での判定信号に基づ
    いて、前記第1の切り替え手段が前記小規模デコーダか
    らの出力データから前記大規模デコーダからの出力デー
    タに切り替わった際に生じる不定データを検出する不定
    タイミング検出手段と、 前記不定タイミング検出手段からの信号に基づいて前記
    所定のタイミング信号を前記第2の切り替え手段へ出力
    するタイミング信号出力手段とを備える遠隔監視セキュ
    リティシステム。
  12. 【請求項12】 請求項3、請求項6、請求項9、請求
    項10または請求項11に記載の遠隔監視セキュリティ
    システムであって、 前記監視センターの前記映像伸長手段は、 前記信号圧縮手段で圧縮された映像圧縮データの複合伸
    長を行う伸長変換部と、 前記伸長変換部からの出力データの少なくとも一部につ
    いて所定の平滑処理を行って出力するフィルタ部と、 前記伸長変換部からの出力データと前記フィルタ部から
    の出力データとを所定のタイミング信号に基づいて切り
    替える出力切替部と、 前記出力切替部を切り替え制御する切替制御部とを備
    え、 前記切替制御部は、 前記伸長変換部内の所定の周波数空間のデータ構成を基
    に定められたスレッシュホールドにより前記伸長変換部
    からの出力データのブロック歪を予測するブロック歪予
    測手段と、 前記ブロック歪予測手段での予測結果に基づいてブロッ
    ク歪が予測されるときにのみ前記出力切替部を前記フィ
    ルタ部からの出力データから前記伸長変換部からの出力
    データに切り替えるための前記所定のタイミング信号を
    発生するタイミング信号発生手段とを備える遠隔監視セ
    キュリティシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の遠隔監視セキュリ
    ティシステムであって、前記切替制御部の前記ブロック
    歪予測手段は、所定の2次元変換によって周波数空間に
    変換されたデータのうち、所定の低周波数域の成分以外
    が全て“0”か否かを判断する判断手段を含む、遠隔監
    視セキュリティシステム。
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