JP3060814U - 合成樹脂製容器 - Google Patents

合成樹脂製容器

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JP3060814U JP1999000111U JP11199U JP3060814U JP 3060814 U JP3060814 U JP 3060814U JP 1999000111 U JP1999000111 U JP 1999000111U JP 11199 U JP11199 U JP 11199U JP 3060814 U JP3060814 U JP 3060814U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製の容器でありながら重厚感を持
ち、安価で大量生産できる合成樹脂製容器を提供する。 【解決手段】 容器本体(3)と、容器本体(3)の上
端開口部(3a)周縁に形成された環状顎部(5)と、
環状顎部(5)の内部に、環状顎部(5)の外観上の厚
みを増加させるために形成された中空部(9e)と、を
備える合成樹脂製容器において、中空部(9e)を、容
器本体(3)の上端を延長して上端開口部(3a)外側
へ折り返し形成された環状折り返し片(175)と、環
状折り返し片(175)の下方領域から抜け止め用の嵌
合構造(185)を介して嵌合させる環状嵌合片(17
5a)とによって形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、鑑賞のための植物(花卉)を主として栽培等するための花卉容器 (植木鉢、花瓶等)や、植木鉢の美観を整えることを主目的とする植木鉢カバー や、傘を立て掛けておくための傘立てや、水を汲むためのバケツ、水を溜めてお くための鉢や瓶等の容器であって、もともと素焼によって製造されることが多い 容器(以下、「花卉容器等」と総称する)に関し、詳しくは、素焼風の重厚感を 有する合成樹脂製容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
花卉容器等は、もともと、素焼の容器や陶磁器等であったが、このような伝統 的な素材に代わって合成樹脂製の花卉容器等が広く市場に受け入れられている。 花卉容器を例にすると、合成樹脂製の花卉容器(以下、合成樹脂製の花卉容器を 、単に「花卉容器」とよぶ)を上述した伝統的な素材の容器と比べると、軽量で あり、落としても簡単に割れることがなく、自由な形と色彩が得られ、さらに、 大量生産が可能である等の特徴を持っている。ただし、そのような特徴を持つ花 卉容器であっても、欠点がないわけではない。花卉容器の欠点とは、素焼の植木 鉢や陶磁製の花瓶等が持つ重厚感(肉厚感)を持っていないということである。 花卉容器は、あくまで花卉の引き立て役ではあるが、花卉を飾る際の花卉容器の 装飾的役割は無視できない。花卉容器の善し悪しは、そのまま、花卉の善し悪し に影響する、といっても過言でない。花卉容器の善し悪しを決める一つの要素で ある、という認識の下に、花卉容器に素焼風の重厚感を持たせるために種々の試 みがなされている。
【0003】 まず、考えられるのが、花卉容器の肉厚を厚くして伝統的な容器と同等な重厚 感を醸し出す方法である。この方法によれば、素焼きの植木鉢や陶磁製の花瓶等 と同じ肉厚の容器を製造できるのであるから、その点においては好ましい方法と いえる。しかし、肉厚を厚くした花卉容器を、たとえば、射出成形によって製造 する場合を考えると、肉厚が厚い分だけ成形品が変形(肉ひけ等)しやすく、成 形品の芯部まで冷却するのに時間がかかる。成形品の変形は不良品を生みだし、 冷却時間がかかることは量産性を悪くする。何れも、製品コストを高めるので、 好ましいことではない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、行われたのが、花卉容器を図7に示す形状に構成する方法である。す なわち、図7に示す花卉容器(以下、「従来の花卉容器」という)200は、容 器本体201と、この容器本体201の上端開口部203の周縁に形成された環 状顎部205と、を備え、この環状顎部205内部に中空部207が形成されて いる。中空部207は、環状顎部205に厚みを与えて重厚感を醸し出す働きを している。従来の花卉容器200の製造は、中空部207付近がアンダーカット になるため、射出成形によってではなく回転成形によって一般的に行われている 。 金型内に密封した粉末原料を加熱溶融させ、この金型を回転させることにより金 型内面に樹脂層を形成させる回転成形は、複雑な外観をした成形品を製造したり できること、金型が比較的安価であること、等の利点があるが、成形に人手と時 間がかかり、短時間に大量生産するのには不向きである。大量生産できないと、 製品コストが高くなる。これが、従来の花卉容器200が持つ課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の課題を解決するために考案者らは、従来の花卉容器100の環状顎部1 05を成形しやすいように分割し、両者を嵌合構造によって嵌合する方法に着目 した。この方法であれば、花卉容器の重厚感を損なうことはないし、回転成形の ような非能率的な成形方法を採用する必要もないからである。さらに、嵌合させ て完成した環状顎部105の繋ぎ目をできるだけ目立たないようにすれば、重厚 感をさらに効果的に醸し出すことができる、とも考案者は考えた。
【0006】請求項1に記載した考案の構成 請求項1に記載した考案に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項1の容器」と いう)は、容器本体と、前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と 、 前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成 された中空部と、を備えており、前記中空部は、前記容器本体の上端を延長して 前記上端開口部外側へ折り返し形成された環状折り返し片と、当該環状折り返し 片の下方領域から抜け止め用の嵌合構造を介して嵌合される環状嵌合片とによっ て形成されていることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載した考案の作用効果 請求項1の容器の作用効果は、次のとおりである。すなわち、環状折り返し片 と環状嵌合片との嵌合によって、中空部が構成される。環状折り返し片と環状嵌 合片との嵌合は、嵌合構造を介して行われ、これによって、抜け止めがなされる 。上述のように構成された中空部は、環状顎部に見かけ上の厚みを持たせ、これ によって、合成樹脂製容器に重厚感を醸し出させる。環状顎部の外観上の厚みの 増加によって、容器全体の重厚感が増す。容器本体(環状折り返し片)と環状嵌 合片とを別々に構成したので、回転成形に比べて成形にかかる人手と時間を少な くできるので量産性が上がる。
【0008】請求項2に記載した考案の構成 請求項2に記載した考案に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項2の容器」と いう)は、容器本体と、容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、環 状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中 空部と、を備えており、環状顎部は、容器本体に一体成形された環状基部と、環 状基部の上端部に嵌合する環状上端部、とから構成され、環状基部は、それぞれ 上方へ突き出す第1の環状突起と、第2の環状突起及び第3の環状突起とを含み 、第1の環状突起は、容器本体と内壁面を共有するように形成され、第2の環状 突起は、第1の環状突起の外側に所定間隔の受入溝を介して形成され、第3の環 状突起は、第2の環状突起の外側に所定間隔を介して形成され、環状上端部は、 受入溝によってその下端部が挟持される形状に形成された内壁板部と、この内壁 板部と前記中空部を挟んで対向する外壁板部と、内壁板部と外壁板部の上端を連 結する上端連結部と、を含み、内壁板部の下端部を前記受入溝に挿入した際に、 第1の環状突起の上端部と接触する環状の隠しリブが内壁板部の内壁面に形成さ れ、第3の環状突起の内壁と外壁板部の内壁との間に抜け止め用の嵌合構造が形 成されていることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載した考案の作用効果 請求項2の容器の作用効果は、次のとおりである。すなわち、第1の環状突起 は容器本体の内壁面を共有するため両者間に繋ぎ目はない。一方、内壁板部の内 壁面に形成された隠しリブが第1の環状突起の上端部と接触することによって、 この上端部を少なくとも部分的に隠すことになる。これにより隠しリブと第1の 環状突起との間の繋ぎ目が目立たなくなる。内壁板部の下端部は受入溝によって 挟持され、第3の環状突起の外壁と前記外壁板部の内壁との間に形成された嵌合 構造の働きにより両者が嵌合する。以上によって、環状基部に環状上端部が嵌合 され、上端開口部周縁に環状顎部を持つ花卉容器が完成する。ここで環状上端部 を構成する上端連結部は、環状顎部に見かけ上の厚みを持たせ、これによって、 合成樹脂製容器に重厚感を醸し出させる。環状上端部は内部に中空部が形成され ていることによって、環状顎部の外観上の厚みが増加する。環状顎部の外観上の 厚みの増加によって、花卉容器全体の重厚感が増す。環状上端部を環状基部とは 別々に構成したので、回転成形に比べて成形にかかる人手と時間を少なくできる ので量産性が上がる。
【0010】請求項3に記載した考案の構成 請求項3に記載した考案に係る合成樹脂製容器(以下「請求項3の容器」とい う)は、容器本体と、容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、環状 顎部の内部に、環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部と 、を備えており、中空部は、容器本体の上端を延長して上端開口部外側へ折り返 し形成された環状折り返し片と、当該環状折り返し片の下方領域から抜け止め用 の嵌合構造を介して嵌合される環状嵌合片とによって形成され、環状嵌合片は、 第1の環状突起と、当該第1の環状突起の外側に所定間隔を介して形成された第 2の環状突起と、を含み、嵌合構造は、容器本体外壁と前記第1の環状突起内壁 との間及び前記環状折り返し片内壁と前記第2の環状突起外壁の間に、それぞれ 形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載した考案の作用効果 請求項3の容器の作用効果は、次のとおりである。すなわち、環状折り返し片 と環状嵌合片との嵌合によって、中空部が構成される。環状折り返し片と環状嵌 合片との嵌合は、嵌合構造を介して行われ、これによって、抜け止めがなされる 。上述のように構成された中空部は、環状顎部に見かけ上の厚みを持たせ、これ によって、合成樹脂製容器に重厚感を醸し出させる。環状顎部の外観上の厚みの 増加によって、容器全体の重厚感が増す。容器本体(環状折り返し片)と環状嵌 合片とを別々に構成したので、回転成形に比べて成形にかかる人手と時間を少な くできるので量産性が上がる。
【0012】請求項4に記載した考案の構成 請求項4に記載した考案に係る合成樹脂製容器(以下、「請求項3の容器」と いう)は、容器本体と、容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部と、環 状顎部の内部に、環状顎部の外観上の厚みを増加させるために形成された中空部 と、を備えており、中空部は、容器本体の上端を延長して上端開口部外側へ折り 返し形成された環状折り返し片と、環状折り返し片の下方領域から抜け止め用の 嵌合構造を介して嵌合される環状嵌合片とによって形成され、環状嵌合片は、第 1の環状突起と、第1の環状突起の外側に所定間隔を介して形成された第2の環 状突起と、を含み、嵌合構造は、容器本体外壁と第1の環状突起内壁との間及び 環状折り返し片外壁と第2の環状突起内壁の間に、それぞれ形成されていること を特徴とする。
【0013】請求項4に記載した考案の作用効果 請求項4の容器の作用効果は、請求項3の容器と基本的に同じ作用効果を生じ る。すなわち、環状折り返し片と環状嵌合片との嵌合によって、中空部が構成さ れる。環状折り返し片と環状嵌合片との嵌合は、嵌合構造を介して行われ、これ によって、抜け止めがなされる。上述のように構成された中空部は、環状顎部に 見かけ上の厚みを持たせ、これによって、合成樹脂製容器に重厚感を醸し出させ る。環状顎部の外観上の厚みの増加によって、容器全体の重厚感が増す。容器本 体(環状折り返し片)と環状嵌合片とを別々に構成したので、回転成形に比べて 成形にかかる人手と時間を少なくできるので量産性が上がる。
【0014】
【考案の実施の形態】
次に、各図を参照しながら、本考案の実施の形態(以下、「本実施形態」とい う)について説明する。図1は本実施形態に係る花卉容器の斜視図であり、図2 は図1の花卉容器の一部を切り欠いた図である。図3は図1の花卉容器の部分断 面図であり、図4乃至6は、図3の変形例を示す図である。
【0015】花卉容器の基本構成 図1に示す花卉容器1は、たとえば、ポリプロピレンのような熱可塑性の合成 樹脂で作られており、容器本体3と、容器本体3の上端開口部3aの周縁に形成 された環状顎部5とから、概ね構成され、環状顎部5は、容器本体3と一体に成 形された環状基部7と、この環状基部7の上部7aに嵌合する環状上端部9とか ら構成されている。なお、本明細書において「環状」とは、花卉容器1を上から 見たときの形状を意味し、ここでいう環状は、円い形状に限らず、多角形状も含 む概念である。
【0016】容器本体の構成 図2に示すように容器本体3は、後述する環状基部7とともに射出成形によっ て一体に作られ、環状基部7の下端部7bは花卉容器1を運ぶときに手を掛けら れるように横方向に突き出している。容器本体3の形状や大きさは、植える花卉 の種類に応じて決定され、本実施形態の容器本体3の外壁面3pには素焼き模様 が形成されている。好みに合わせてこの外壁面3pに花柄や縄模様等のレリーフ を施したり着色したりして、手作り感を出すようにするとよい。また、容器本体 3の下端部に水抜き孔3hをあけておくと便利である。なお、容器本体3の肉厚 は、花卉を植えたときにその重さによって簡単に変形しない程度の硬さを保つと ともに、空の容器本体3を日にかざしたときに光が通過しない程度の厚みとする 。光の通過は容器本体3を構成する樹脂の色彩にも影響されるが、光が通過して しまうと花卉容器1の重厚感が損なわれてしまうので充分に注意する。
【0017】環状基部の構成 環状基部7について、図2及び3を参照しながら説明する。先に説明したよう に環状基部7は容器本体3と一体に成形され、環状顎部5の下端部を構成する。 環状基部7は、それぞれ上方へ突き出す第1の環状突起71と、第2の環状突起 73及び第3の環状突起75とを含み、第1の環状突起71よりも第2の環状突 起73が、第2の環状突起73よりも第3の環状突起75が、それぞれ長く形成 されている。第1の環状突起71の基部71bと第2の環状突起73の基部73 bと第3の環状突起75の基部75bとは容器本体3の上端開口部3aの周縁か ら斜め上方に放射状に広がる底部3eによって連結されている。第1の環状突起 71は、容器本体3と内壁面を共有するように、すなわち、容器本体3の内壁面 の延長上に第1の環状突起71の内壁面があり両者が一体となるように形成され ている。第2の環状突起73は、第1の環状突起71の外側に所定間隔の受入溝 7g(図3参照)を介して形成され、第3の環状突起75は、第2の環状突起7 3の外側に所定間隔の間隙7kを介して形成されている。間隙7kは、第3の環 状突起75を上端開口部3a側に弾性屈曲させるための屈曲促進空間として機能 するが、第3の環状突起75の屈曲に影響がなければ、この間隙7kを形成しな くてもよい。
【0018】第3の環状突起の構成 図3に基づき、第3の環状突起75について詳しく説明する。第3の環状突起 75は、そのほぼ下半分を占める突起下端部75dと残りの下半分を示す突起上 端部75uによって構成され、突起下端部75dの外壁面が底部3eの外壁面に 連なって一体化している。突起下端部75dと突起上端部75uとの間には、段 部81が形成され、突起上端部75uの内壁には、中心方向に突き出る複数個の 嵌合凹部75p,75p...が円周方向に所定間隔を介して形成されている。 嵌合凹部75pは、後述する嵌合凸部95pとともに、嵌合構造83を構成する 。
【0019】環状上端部の構成 図3及び4に示すように環状上端部9は、アルファベットのJの字を逆さにし たような断面形状を有し、その長辺部分を構成する内壁板部91と、その短辺部 分を構成して内壁板部91と対向する外壁板部93と、その屈曲部分、すなわち 、内壁板部91と外壁板部93の上端を連結する部分を構成する上端連結部95 と、から概ね構成され、内壁板部91と外壁板部93との間に中空部9eが形成 されている。内壁板部91の下端部91bは、第1の環状突起71と第2の環状 突起73との間に形成された受入溝7gに挿入した際に両者に挟持される形状に 形成されている。挟持されるようにしたのは、受入溝7gと下端部91bとの間 の遊びをできるだけ少なくして、後述する嵌合構造83の働きと合わせて環状上 端部9と環状基部7との嵌合を安定させるためである。
【0020】 図3に示すように外壁板部93の外側に、突起上端部75uの内壁に形成され た嵌合凹部75p,75p...に対応して嵌合凸部95p,95p...が形 成されている。嵌合凸部95pは、嵌合凹部75pとともに嵌合構造83を形成 し、嵌合凹部75pを受け入れて環状上端部9を嵌合基部7に嵌合させた際の抜 け止めの役割を果たす。このように本実施形態では嵌合凹部75pを第3の環状 突起75の突起上端部75uに、嵌合凸部95pを外壁板部93の外壁に、それ ぞれ形成したが、この逆、すなわち、前者に嵌合凸部を後者に嵌合凹凸部をそれ ぞれ形成してもよい。
【0021】変形例1 図4に基づいて本実施形態の変形例1について説明する。変形例1の説明は、 本実施形態と異なる部分についてだけ行い、共通する部分についての説明は重複 を避けるために省略する。さらに、共通する部分については可能な限り同一の部 材名を使用して説明を行う。変形例1が本実施形態と異なる点は、中空部の形成 方法である。すなわち、変形例1における中空部119eは、容器本体3の上端 3tを延長して上端開口部3a外側(図4の右方向)へ折り返し形成された環状 折り返し片175と、この環状折り返し片175の下方領域から抜け止め用の嵌 合構造185を介して嵌合される環状嵌合片109とによって形成されている。 上端3tは、容器本体3と一体に成形され、環状折り返し片175の先端肉太部 175aは、半月状の断面形状に形成されている。
【0022】 一方、環状嵌合片109は、第1の環状突起171と、第1の環状突起171 の外側に所定間隔を介して形成された第2の環状突起172と、を含み、図4に 示すようにアルファベットのJに似た断面形状を備えている。抜け止め用嵌合構 造185は、容器本体3外壁に設けられた嵌合凹部195aと第1の環状突起1 71内壁に設けられた嵌合凸部195sとの間及び環状折り返し片175(17 5a)内壁に設けられた嵌合凹部195aと第2の環状突起172外壁に設けら れた嵌合凸部195tの間に、それぞれ形成されている。嵌合凹部195aと嵌 合凸部195sは、環状嵌合片109を容器本体3に対して摩擦等の作用によっ て固定できる場合は省略することができる。他方、嵌合構造185を、図5に示 すように、第2の環状突起172の外壁に設けられた嵌合凹部175cに環状折 り返し片175の屈曲先端195uを嵌合させるように構成してもよい。
【0023】変形例2 図6に示す変形例2の中空部219eは、容器本体3の上端を延長して上端開 口部3a外側へ折り返し形成された環状折り返し片275と、環状折り返し片2 75の下方領域から抜け止め用の嵌合構造285を介して嵌合される環状嵌合片 209とによって形成されている点、及び、環状嵌合片209は、第1の環状突 起271と、第1の環状突起271の外側に所定間隔を介して形成された第2の 環状突起272と、を含む点において変形例1と類似する。変形例2における嵌 合構造285は、容器本体3外壁に設けられた嵌合凹部295aと第1の環状突 起271内壁に設けられた嵌合凸部295sとの間及び環状折り返し片175外 壁に設けられた嵌合凸部295tと第2の環状突起275内壁に設けられた嵌合 凹部295bの間に、それぞれ形成されている。嵌合凹部295aと嵌合凸部2 95sは、環状嵌合片209を容器本体3に対して摩擦等の作用によって固定で きる場合は変形例1と同様に省略することができる。
【0024】
【考案の効果】
各請求項に記載した考案によれば、合成樹脂製の容器でありながら重厚感を持 ち、安価で大量生産できる合成樹脂製容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る花卉容器の斜視図である。
【図2】図1の花卉容器の一部を切り欠いた図である。
【図3】図1の部分断面図である。
【図4】図1の変形例を示す図である。
【図5】図1の変形例を示す図である。
【図6】図1の変形例を示す図である。
【図7】従来の花卉容器を部分的に切り欠いて示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 花卉容器 3 容器本体 3a 上端開口部 5 環状顎部 7 環状基部 7g 受入溝 9 環状上端部 9e 中空部 51 金型 53 グラファイト 71 第1の環状突起 73 第2の環状突起 75 第3の環状突起 75p 嵌合凸部 83 嵌合構造 91 内壁板部 93 外壁板部 95p 嵌合凹部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、 前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部
    と、 前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを
    増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹
    脂製容器において、 前記中空部は、前記容器本体の上端を延長して前記上端
    開口部外側へ折り返し形成された環状折り返し片と、当
    該環状折り返し片の下方領域から抜け止め用の嵌合構造
    を介して嵌合される環状嵌合片とによって形成されてい
    ることを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 【請求項2】 容器本体と、 前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部
    と、 前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを
    増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹
    脂製容器において、 前記環状顎部は、前記容器本体に一体成形された環状基
    部と、当該環状基部の上端部に嵌合する環状上端部、と
    から構成され、 前記環状基部は、それぞれ上方へ突き出す第1の環状突
    起と、第2の環状突起及び第3の環状突起とを含み、 前記第1の環状突起は、前記容器本体と内壁面を共有す
    るように形成され、 前記第2の環状突起は、前記第1の環状突起の外側に所
    定間隔の受入溝を介して形成され、 前記第3の環状突起は、前記第2の環状突起の外側に所
    定間隔を介して形成され、 前記環状上端部は、前記受入溝によってその下端部が挟
    持される形状に形成された内壁板部と、この内壁板部と
    前記中空部を挟んで対向する外壁板部と、前記内壁板部
    と前記外壁板部の上端を連結する上端連結部と、を含
    み、 前記内壁板部の下端部を前記受入溝に挿入した際に、前
    記第1の環状突起の上端部と接触する環状の隠しリブが
    前記内壁板部の内壁面に形成され、 前記第3の環状突起の内壁と前記外壁板部の内壁との間
    に抜け止め用の嵌合構造が形成されていることを特徴と
    する合成樹脂製容器。
  3. 【請求項3】 容器本体と、 前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部
    と、 前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを
    増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹
    脂製容器において、 前記中空部は、前記容器本体の上端を延長して前記上端
    開口部外側へ折り返し形成された環状折り返し片と、当
    該環状折り返し片の下方領域から抜け止め用の嵌合構造
    を介して嵌合される環状嵌合片とによって形成され、 前記環状嵌合片は、第1の環状突起と、当該第1の環状
    突起の外側に所定間隔を介して形成された第2の環状突
    起と、を含み、 前記嵌合構造は、前記容器本体外壁と前記第1の環状突
    起内壁との間及び前記環状折り返し片内壁と前記第2の
    環状突起外壁の間に、それぞれ形成されていることを特
    徴とする合成樹脂製容器。
  4. 【請求項4】 容器本体と、 前記容器本体の上端開口部周縁に形成された環状顎部
    と、 前記環状顎部の内部に、この環状顎部の外観上の厚みを
    増加させるために形成された中空部と、を備える合成樹
    脂製容器において、 前記中空部は、前記容器本体の上端を延長して前記上端
    開口部外側へ折り返し形成された環状折り返し片と、当
    該環状折り返し片の下方領域から抜け止め用の嵌合構造
    を介して嵌合される環状嵌合片とによって形成され、 前記環状嵌合片は、第1の環状突起と、当該第1の環状
    突起の外側に所定間隔を介して形成された第2の環状突
    起と、を含み、 前記嵌合構造は、前記容器本体外壁と前記第1の環状突
    起内壁との間及び前記環状折り返し片外壁と前記第2の
    環状突起内壁の間に、それぞれ形成されていることを特
    徴とする合成樹脂製容器。
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