JP3060531U - 電動工具グリップカバ―の組み合わせ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバーとグリップの組み合わせが非常に堅固
で、容易に離脱しない電動工具グリップカバーの組み合
わせ構造を提供する。 【解決手段】 電動工具のグリップ本体１の相対する両
側面に、複数のＬ字状を呈した孔１１を設置する。ま
た、カバー２には孔１１位置に対応するＬ字状の延長部
品２１を設置する。延長部品２１は弾力性、及びたわみ
性を具え、ちょうど孔１１に対応し穿入することができ
る。孔１１と延長部品２１の対応の角度関係により、延
長部品２１は、孔１１に穿入し、容易に離脱しない。こ
うして、カバー２とグリップ本体１間は良好な固定効果
を具える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の電動工具グリップカバーの組み合わせ構造に関する。特にカバ ーとグリップの組み合わせが非常に堅固で、容易に離脱しない電動工具グリップ カバーの組み合わせ構造に係る。

【０００２】

【従来の技術】

公知のように、優れた品質の電動工具は、操作時、使用者に快適感を与える。 そのため、一般には、グリップの背面部に於いてゴム製のカバーを設置し、ゴム が具える弾力性を利用し、電動工具が運転時に発生する振動を該カバーに吸収さ せ、グリップを握っている手の平の不適感を防止する。一方、電動工具外殻の大 多数はプラスチック材料による一体成型であるが、一部、金属製のものもある。 しかし、異なる素材の間で一体成型の方式により結合しようとする時には、素 材の結晶の大きさの差異の制限を受け、不可能な場合もある。時には、必要とす る技術のレベルが高過ぎ、コストが見合わないこともある。 よって、通常は、異なる材料同士のカバーとグリップ本体の結合時には、カバ ーを独立して製造後、他の方式を利用しグリップ本体に組み合わせる。

【０００３】 図３、４が示すのは、プラスチック製のカバーをグリップ本体に組み合わせる 伝統的な方式である。この方式では、グリップ本体の相対する両側面に於いて複 数の孔１Ａを設置し、該孔１Ａの内側壁には逆フック１Ｂを設置する。別にカバ ー２の相対する両側辺縁に、該孔１Ａに挿入することができるフック部２Ａを設 置する。該カバー２をグリップ本体１背面に形成した凹部１２に設置する時には 、同時に該フック部２Ａを該孔１Ａに穿入し、該フック部２Ａの逆フック１Ｂへ の係合を利用し固定し、該カバー２をグリップ本体１に固定する。 このような、公知の構造は、フック部２Ａを孔１Ａにスムーズに穿入させ、固 定するために、該孔１Ａは比較的大きな開口部を具える。フック部２Ａが孔１Ａ 内に穿入する時には、純粋に該フック部２Ａと該逆フック１Ｂの係合により固定 する。 しかし、該フック部２Ａと該カバー２は同様にゴム製で、共に弾力性とたわみ 性を具えるため、フック部２Ａをグリップ本体１の逆フック１Ｂに係合した時、 カバー２とグリップ本体１の接続部分をいくらか力を入れて手で動かすだけで、 フック部２Ａを逆フック１Ｂから離脱させることができる。このように、カバー ２とグリップ本体１の結合は不安定となり、使用者のグリップ本体１を握ってい る、その感覚に影響する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の様々な欠点を改善するため、本考案は電動工具グリップカバー の組み合わせ構造の提供を課題とする。 それは、二つの部品の特殊な対応角度により、カバーとグリップ本体間の結合 を一層安定させることができる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の電動工具グリップカバーの組み合わ せ構造を提供する。 それは、電動工具のグリップ本体の相対する両側面に、複数のＬ字状を呈した 孔を設置する。また、カバーには該孔位置に対応するＬ字状の延長部品を設置す る。該延長部品は弾力性、及びたわみ性を具え、ちょうど該孔に対応し穿入する ことができる。該孔と該延長部品の対応の角度関係により、該延長部品は、該孔 に穿入し、容易に離脱しない。こうして、カバーとグリップ本体間は良好な固定 効果を具える。

【０００６】

【考案の実施の形態】

図１、２が示すように、本考案は主にグリップ本体１、カバー２を含む。 該グリップ本体１は、プラスチック材料を用い、電動工具殻体と一体成型し、 しかも流線形の外観を具え、手で握る時、人体工学に適った快適感を具える。ま た、該グリップ本体１の背面には該カバー２の設置に用いる凹部１２を設置する 。さらに、該グリップ本体１の相対する両側面には、成型時に複数の孔１１を一 体に設置する。しかも、上面から断面を見ると該孔１１はＬ字状を呈し、その開 口部はグリップ本体１の側辺方向に向かっている。 該カバー２は該グリップ本体１に設置する凹部１２の弧度、及び形状に対応し 、ゴム素材で一体成型し製造する。また、その相対する両側面の辺縁は該孔１１ の位置に対応し、Ｌ字状の延長部品２１を設置する。該延長部品２１は弾力性、 及びたわみ性を具え、ちょうど該孔１１の位置に対応し、穿入することができる 。

【０００７】 次に、図２が示すように、該カバー２とグリップ本体１の組み合わせ時には、 該延長部品２１を利用し、直接該孔１１中に穿入する。該延長部品２１と該孔１ １の対応が完全である時には、その特殊な角度設計により、該延長部品２１後端 部２１１と外側辺２１２は、等しく孔１１の内端と内側辺により係合され、容易 に離脱しない。さらに、カバー２は完全に密着状態でグリップ本体１の凹部１２ 内に設置される。 こうして、使用者が別の工具を用い、意識して、カバー２とグリップ本体１間の 接続部分を外そうとしない以外には、該カバー２は手で外すことはできない。

【０００８】

【考案の効果】

上記のように、本考案はカバーの延長部品とグリップ本体の孔の特殊な角度設 計と素材により、従来品とは比較にならない安定的な結合を具える、進歩性と実 用性を具えた考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案カバーと工具グリップの組み合わせ関係
の立体分解図である。

【図２】本考案カバーと工具グリップの組み合わせ前の
上平面断面分解図である。

【図３】公知のカバー構造の該カバーと電動工具グリッ
プの組み合わせ関係の立体分解図である。

【図４】図３のカバーと電動工具組み合わせ後の構造の
平面断面図である。

【符号の説明】

１ グリップ本体 １１ 孔 １２ 凹部 ２ カバー ２１ 延長部品 ２１１ 後端部 ２１２ 外側辺 １Ａ 孔 １Ｂ 逆フック ２Ａ フック部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に電動工具グリップ本体、カバーを含ん
   だ電動工具グリップカバーの組み合わせ構造において、 該グリップ本体には複数の孔を設置し、しかも該孔の開
   口部は該グリップ本体の側辺方向に向けて設けられてお
   り、該カバーは該孔の位置に対応し、複数のＬ字状の延
   長部品を設置し、該延長部品は弾力性、及びたわみ性を
   具えた材料を用い製造し、該延長部品は該孔に穿入し、
   該カバーを該グリップ本体に固定することを特徴とする
   電動工具グリップカバーの組み合わせ構造。