JP3060061U - 異種エンプラ積層部材 - Google Patents

異種エンプラ積層部材

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JP3060061U JP1998010843U JP1084398U JP3060061U JP 3060061 U JP3060061 U JP 3060061U JP 1998010843 U JP1998010843 U JP 1998010843U JP 1084398 U JP1084398 U JP 1084398U JP 3060061 U JP3060061 U JP 3060061U
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Inventor
正義 瀬下
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株式会社アソカ・コーポレーション
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガラス繊維強化ポリアセタール樹脂部を中間
層にして内側にナイロン66樹脂部を、外側にガラス繊
維強化PBT樹詣部を積層して一体成形した棒状、管状
および板状の構造用の汎用エンプラ。 【効果】 安価で丈夫であって外観美しく、切断加工と
接着剤による接着が可能で、熱板、ガス、超音波による
溶接ができ、鑢掛け、鋸引き、穴あけ、旋盤加工、フラ
イス加工等の機械加工作業性が良好な構造用汎用エンプ
ラを提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、異種類のエンプラの三層を積層して棒状、管状または板状の構造 に一体成形してなる異種エンプラ積層部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、構造用の汎用エンプラ部材に関しては色々の提案がなされている。本考 案者も、多用途材として金属製芯線の周囲に厚くナイロン部を、更にその周囲に 別の合成樹脂を介在しもしくは介在せしめずに厚くポリカーボネート部を配設し てなる多用途材に関し、実公昭54−41187号の提案をしている。
【0003】 技術の進展に伴い、各種需要に対応した新規材料が開発されてはいるが、安価 で丈夫であり、外観も美しく、切断加工が可能で、接着剤による接合ができるほ か、熱板、ガス、超音波の夫々による溶接ができ、機械加工、鑢りかけ、鋸引き 、穴あけ、旋盤加工、機械フライス盤加工など作業性良好な材料が容易に入手す ることができれば更に望ましいことである。
【0004】
【考案の解決すべき課題】
そこで、安価で丈夫であり、外観も美しく、切断加工が可能で、接着剤による 接合ができるほか、熱板、ガス、超音波の夫々による溶接ができ、機械加工、鑢 りかけ、鋸引き、穴あけ、旋盤加工、機械フライス盤加工などの作業性が良好な 複合部材を提供することがこの考案の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)そして、この目的は、異種類のエンプラの三層を一体に成形してなるこ とを特徴とする異種エンプラ積層部材により達成することができる。(請求項1 )
【0006】 (2)次ぎに、この目的は、前記エンプラの三層が、中心部にナイロン66樹 脂部材を、該ナイロン樹脂部材の外周部にガラス繊維強化ポリアセタール樹脂部 材を、そして最外周部にガラス繊維強化のポリブチレンテレフタレート(以下、 PBTという)樹脂部材を配設して棒状または管状に成形してなることを特徴と する請求項1記載の異種エンプラ積層部材によって好ましく達成することができ る。(請求項2)
【0007】 (3)更に、この目的は、前記エンプラの三層が、ガラス繊維強化ポリアセタ ール樹脂の板状部材を挟んで、該ポリアセタール樹脂の板状部材の一側面にナイ ロン66樹脂の板状部材を、他の側面にガラス繊維強化PBT樹脂の板状部相を 夫々結着して板状に成形してなることを特徴とする請求項1記載の異種エンプラ 積層部材によって好ましく達成することができる。(請求項3)
【0008】
【考案の実施の形態】
請求項1の異種エンプラ積層部材は、夫々性質を異にする三種類のエンプラの 特徴を生かし、これらを三層に積層し、一体に成形した複合部材である。
【0009】 請求項2の異種エンプラ積層部材は、前記エンプラの三層が、中心部に引張強 度の強いナイロン66樹脂部材を、該ナイロン樹脂部材の外周部に金属代替性が ある形状保持材としてガラス繊維強化ポリアセタール樹脂部材を、そして最外周 部に作業性良好なガラス繊維強化PBT樹脂部材を配設して棒状または管状の積 層構造に一体成形した複合部材である。
【0010】 中心部のナイロン66樹脂部材は、ナイロン66樹脂を押出成形法により棒状 または管状に成形し、所要の長さに定寸して用いる。所要の長さに定寸した棒状 または管状のナイロン66樹脂部材の外周にエポキシ樹脂の接着剤を塗布し、そ の可使時間内にガラス繊維クロスを巻き付け、以後そのまま巻き付け作業を続け ながら、巻き付けたガラス繊維クロスの上に反応開始剤を直前に混ぜたポリアセ タール樹脂を塗布して、これに含浸させる。この場合、樹脂は接着剤の役割を果 たす。所定の層厚さに達したらクロスを切断し、繊維が飛び出たりしないよう刷 毛で滑らかに仕上げる。ポリアセタール樹脂が硬化したら、その外周にエポキシ 樹脂の接着剤を塗布し、ポリアセタール樹脂の場合と同じ要領で、ポリアセター ル樹胞層の外周上にガラス繊維クロスを巻き付け、反応開始剤を直前に混ぜたP BT樹脂を含浸させ、一定時間放置、硬化させる。かくして、ナイロン66、ガ ラス繊維強化のポリアセタールおよびPBTの三種のエンプラ層が積層され、棒 状または管状構造に一体成形された複合部材を得る。
【0011】 管状部利を得る別の方法に、所要の直径を有する棒状または管状の型の外周に 離型剤を塗布し、この型にガラス繊維クロスの端部を固定して巻き付けなから、 このクロス上に反応開始剤を直前に混ぜたナイロン66を塗布して含浸させ、所 要の厚さに達したらクロスを切断して巻き付け含浸作業を終了させ、クロス切断 部を整え、常温で硬化させたものを芯部材とする方法がある。これ以降の工程は 、上述の三種プラスチック積層棒状部材の例にならい、ガラス繊維強化ポリアセ タール層とガラス繊維強化PBT層を積層させる。硬化終了後、型を引き抜く。 かくして、何れの層もガラス繊維で強化されたナイロン66、ポリアセタールお よびPBTの三層が積層されて一体成形された管状部材を得る。
【0012】 成形収縮率は、ナイロン66、ポリアセタール、PBTの順に大きくなるので 、圧縮応力のため樹脂間の結着はよくなる。なお、ガラス繊維クロスを巻き付け る場合、棒状のナイロン66中心部材または型の軸芯に対し、クロスの繊維方向 が45度傾斜するように配設し、成品の外表面において縦方向と横方向にかかる 応力を均衡させる。
【0013】 請求項3の異種エンプラ積層部材は、前記エンプラの三層が、金属代替性があ り形状保持機能の優れたガラス繊維強化ポリアセタール樹脂の板状部材を芯材と して、これを挟んで、該ポリアセタール樹脂の板状部材の一側面に引張強度の強 いナイロン66樹脂の板状部材を、他の側面に作業性良好なガラス繊維強化PB T樹脂の板状部材を夫々結着して板状に一体成形したものである。
【0014】 この板状部材を得るには、平坦な基準面を有する盤上に離型剤を塗布し、その 上に1枚のガラス繊維クロスを載置して、四角形の枠でクロスの四囲を押さえ、 反応開始剤を直前に混ぜたポリアセタール樹脂を塗布,含浸させる。その上に更 にガラス繊維クロスを重ねて同じ作業を繰り返す。この作業を繰り返して所要の 厚さに達したら積層作業を終了し、常温で硬化させれば、ガラス繊維強化ポリア セタール樹脂の板状部材が得られる。次に、このガラス繊維強化ポリアセタール 樹脂の板状部材にエポキシ樹脂の接着剤を塗布し、その上にガラス繊維クロスを 載置してこれに接着させ、その上に反応開始剤を直前に混ぜたPBT樹脂を塗布 、含浸させる。更にその上に他のガラス繊維クロスを重ねて四角形の枠で押さえ 、PBT樹脂を塗布、含浸させる。この作業を繰り返し、層の厚さが所要の厚さ に達したら、PBT樹脂含浸作業を終了し、常温で硬化する。硬化が終了したら 裏返して、ポリアセタール樹脂板状部材の裏返面にエポキシ樹脂の接着剤を塗布 し、その上にガラス繊維クロスを載置してこれに接着させ、その上から反応開始 剤を直前に混ぜたナイロン66を塗布、含浸させる。上記PBT樹脂の場合と同 じ要領でこの作業を繰り返して、所要の厚さのナイロン66結着層を形成する。 かくして、板状の異種エンプラ積層部材を得る。
【0015】 板状の積層部材を形成するナイロン66層は、押出成形法により成形された板 状部材を用いることもできる。この場合、ガラス繊維強化ポリアセタール樹脂の 板状部材にエポキシ樹脂の接着剤のシートを載置して、アイロンで加熱融解させ 、その上にナイロン66板状部材を圧着する。空気(ボイド)をさけるため圧着 作業が必要である。また、接着強度を上げるため、接着面の平面を十分に出す。 そして、隣接するガラス繊維クロスの繊維の方向は互いに45度傾斜するように 載置して、引張強度を上げる。
【0016】
【実施例】
次に、この考案の実施例について図面に基いて説明する。
【0017】 図1は棒状の異種エンプラ積層部材1を示す側面図、そして図2は同上の正面 図である。図1は部材の軸方向から見たものであり、左右同形に現れる。中間層 にポリアセタール樹脂部2、軸心にナイロン66樹脂部3、そして最外周部にP BT樹脂部4が形成されている。 図2は部材の軸と直角方向から見たもので、背面、上面、底面の各図もこれと同 形に現れる。
【0018】 図3は管状の異種エンプラ積層部材1を示す側面図、そして図4は同上の正面 図である。左右側面図が同形に現れ、背面、上面、底面の各図が正面図と同形に 現れるのは棒状の場合と同じである。軸心部に空洞部5が形成されている。
【0019】 図5は板状の異種エンプラ積層部材1を示す正面図、図6は同上の側面図、そ して図7は図6のA部斜視図である。本板状部材を構造物に組み込む場合は、作 業性良好で美観を有するPBT樹脂部側を外側にする。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の棒状、管状、および板状の異種エンプラ積層 部材1によれば、安価で丈夫で外観が美しく、切断加工と接着剤による接合を共 にすることがができ、熱板、ガス、超音波夫々による溶接が可能で、そして機械 加工すなわち鑢掛け、鋸引き、穴あけ、旋盤加工およびフライス加工等の作業性 が良好な構造用の汎用エンプラ部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒状の異種エンプラ積層部材1を示す側面図で
ある。
【図2】棒状の異種エンプラ積層部材1を示す正面図で
ある。
【図3】管状の異種エンプラ積層部材1を示す側面図で
ある。
【図4】管状の異種エンプラ積層部材1を示す正面図で
ある。
【図5】板状の異種エンプラ積層部材1を示す正面図で
ある。
【図6】板状の異種エンプラ積層部材1を示す側面図で
ある。
【図7】図6のA部斜視図である。
【符号の説明】
1 異種エンプラ積層部材 2 ガラス繊維強化ポリアセタール樹脂部 3 ナイロン66樹脂部 4 ガラス繊維強化PBT樹脂部 5 軸心空洞部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異種類のエンジニアリングプラスチック
    (以下、エンプラという)の三層を積層して一体に成形
    してなることを特徴とする異種エンプラ積層構造一体成
    形複合部材(以下、異種エンプラ積層部材という)。
  2. 【請求項2】 前記エンプラの三層が、中心部にガラス
    繊維強化ナイロン66樹脂部材を、該ナイロン66樹脂
    部材の外周部にガラス繊維強化ポリアセタール樹脂部材
    を、そして最外周部にガラス繊維強化ポリブチレンテレ
    フターレート樹脂部材を夫々配設して棒状または管状に
    成形してなることを特徴とする請求項1記載の異種エン
    プラ積層部材。
  3. 【請求項3】 前記エンプラの三層が、ガラス繊維強化
    ポリアセタール樹脂の板状部材を挟んで、該ポリアセタ
    ール樹脂板状部材の一側面にガラス繊維強化ナイロン6
    6樹脂の板状部材を、他の側面にガラス繊維強化ポリブ
    チレンテレフタレート樹脂の板状部材を夫々積層して板
    状に一体成形してなることを特徴とする請求項1記載の
    異種エンプラ積層部材。
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