JP3059598U - 排紙装置 - Google Patents

排紙装置

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智治 松川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙方向と排紙方向とが略同じ方向になって
いる排紙装置において、1つの排紙ローラで用紙を確実
に排紙できるようにする。排紙された用紙に波形の変形
跡の残るおそれをなくする。排紙順に用紙がスタックさ
れるというスタック性能を向上させる。 【解決手段】 用紙を下から支えるガイド面12と、ガ
イド面12の上方に対向配備した排紙ローラ13とを備
える。排紙ローラ13は、スポンジなどの柔軟な合成樹
脂発泡体でなる表層部を有する。ガイド面12は、用紙
Pの全幅部分を支える横長部12aと、その横長部12
aからその前方に突き出た突出部12cとに分かれてい
る。排紙ローラ13が突出部12cに対応している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、ファクシミリ装置などに設けられる排紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開昭60−53560号公報や実公平6−34123号公報に、印字装置( プリンタ)において、用紙が巻き掛けられたプラテンローラを回転させることに よってその用紙を送るようにした技術が記載されている。 また、実開昭57−103956号公報には、用紙に接触してその用紙に送り 力を付与する排紙ローラと、その排紙ローラに用紙を押し付けて用紙の送り性能 を高めるためのリブとを備えた排紙装置についての記載がある。
【0003】 一方、ファクシミリ装置に採用されている従来の排紙装置は、図8のように駆 動側の排紙ローラ100と従動側のガイドローラ200との組合せによって構成 されており、ガイドローラ200の外周面によって形成されているガイド面20 1と排紙ローラ100とによって用紙Pを挾み込み、排紙ローラ100側から用 紙Pに送り力を付与して用紙Pを排紙トレイT上に排出するようになっていた。
【0004】 図8に示した排紙装置は、排紙ローラ100とガイドローラ200といった一 対のローラを備えている点で、上記した実開昭60−53560号公報や実公平 6−34123号公報に記載されているものや、実開昭57−103956号公 報に記載されているものと異なっている。
【0005】 また、図8の排紙装置は、排紙ローラ100とガイドローラ200とによって 用紙が挟持され、排紙ローラ100側から用紙Pに送り力が付与され、その用紙 Pの送り量に見合うだけガイドローラ200が従動して回転するようになってい る。そのため、1つのプラテンローラだけ又は1つの排紙ローラだけに用紙を接 触させてその用紙に送り力を付与するようになっている上記各公報に記載のもの に比べ、用紙の送り量を正確に制御しやすいという長所を持っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図8で説明した排紙装置は、排紙ローラ100及びガイドロー ラ200という2種類のローラを用いているので、上記各公報のものよりもロー ラの必要数が多くなり、また、ガイドローラを支えるための機構も余分に必要に なってそれだけ部品点数が増え、コスタ高を招きやすいという問題があった。ま た、ガイドローラの設置スペースを余分に確保する必要があるという問題もあっ た。
【0007】 さらに、図8に示した従来の排紙装置を用いて用紙を排出させた場合、排紙ロ ーラ100とガイドローラ200とに挟持されて矢印Fのように送り出された用 紙Pが、排紙ローラ100とガイドローラ200とによる挟持箇所aを通過した 後ですぐに用紙Pの自重によって下方に垂れ下がり、用紙Pの前端P1は、用紙 Pの全体が上記挟持箇所aを通過しないうちに排紙トレイTに乗り掛かる。この ため、用紙Pの後端P2が上記挟持箇所aを通過し、排紙ローラ100により送 り力が付与されなくなった時点で、同図に仮想線で示したように、その後端P2 がガイドローラ200のガイド面201に寄り掛かってそのまま残り、上向きに 突き出た状態になることがある。このような事態が起こると、後続の用紙の前端 が上記挟持箇所aを通過したときに、ガイドローラ200のガイド面201に寄 り掛かって上向きに突き出ている先行用紙Pの後端P2に当たった後、その用紙 Pの下側にもぐり込むという状態が起こる。このようになると、複数枚の用紙が 排紙トレイTに排紙されたときに、それらの用紙が排紙順にスタックされないと いう問題が生じる。このような問題は、図9のように用紙Pが傾斜して排紙され 、その用紙の後端P2のほゞ全幅部分が傾斜したままガイドローラ200に寄り 掛かった場合にも生じ得る。
【0008】 一方、上掲の実開昭60−53560号公報や実公平6−34123号公報に 記載されているものは、プラテンローラの略半周部分に用紙を巻き掛けるもので あるので、プラテンローラに対する給紙方向と排紙方向とが略反対向きになる。 そのため、給紙方向と排紙方向とを略同じ方向に設定したい場合に適用すること ができないという問題があった。
【0009】 さらに、上掲の実開昭57−103956号公報に記載されているものは、排 紙ローラを挟む両側に配備されているリブによって用紙を排紙ローラに押し付け るようになっている。そのため、リブによる用紙の押付け作用を確実に発揮させ るためには、同公報に見られるように、排紙ローラとして軸長の短いものを複数 個使用し、それぞれの排紙ローラを挾む両側に上記リブを配備しておき、排紙ロ ーラとリブとの間を通過する用紙が、排紙ローラによって下から支えられ、かつ 、リブによって上から押さえられて波形に変形するようになっている必要がある 。したがって、この公報に記載されている排紙装置によると、用紙に波形の変形 跡が残るおそれがあるという問題があった。
【0010】 さらに、上述したところの、複数枚の用紙が排紙トレイT(図8参照)に排紙 されたときに、それらの用紙が排紙順にスタックされないという問題は、上掲の 各公報に記載されている技術によっても解決され得ない。
【0011】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、排紙装置に対する給紙方向 と排紙方向とを略同じ方向に定め得るものでありながら、ガイドローラを不要に して1つの排紙ローラだけで用紙を確実に排紙することが可能な排紙装置を提供 することを目的とする。
【0012】 また、本考案は、排紙された用紙に、波形の変形跡の残るおそれのない排紙装 置を提供することを目的とする。
【0013】 さらに、本考案は、排紙順に用紙がスタックされるというスタック性能に優れ た排紙装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る排紙装置は、用紙を下から支える固定された平面状のガイド面と 、このガイド面の上方に対向配備されて上記ガイド面に給送された用紙に接触し て送り力を付与する排紙ローラとを備え、上記排紙ローラの表層部が、上記ガイ ド面と上記用紙との摩擦抵抗よりも大きな摩擦抵抗を保持して上記用紙に接触す る柔軟な合成樹脂発泡体によって形成されている、というものである。
【0015】 この考案の排紙装置は、排紙ローラと平面状のガイド面との組合せによって構 成されているので、図8で説明したガイドローラ200を使用する必要がない。 それにもかかわらず、用紙に接触して送り力を付与する排紙ローラの表層部と用 紙との摩擦抵抗が、ガイド面と用紙との摩擦抵抗よりも大きいので、排紙ローラ の回転量に見合う距離だけ、用紙がガイド面上を滑って排紙される。
【0016】 また、固定された平面状のガイド面に給送された用紙が、そのガイド面の上方 に対向配備されている排紙ローラに接触するので、ガイド面と排紙ローラとの間 を通過するときに用紙が波形に変形することはない。したがって、排紙された用 紙に波形の変形跡が残るという事態は生じない。その上、排紙ローラの表層部が 柔軟な合成樹脂発泡体によって形成されているので、排紙された用紙に排紙ロー ラとの接触跡が残るおそれも少ない。
【0017】 上記ガイド面は、当該排紙装置の筐体を形成しているベース部の前壁の上面に よって形成されていることが望ましく、そのようになっていると、ガイド面を形 成するための別部材が必要なくなり、それだけ部品点数が削減される。また、こ のように、ガイド面をベース部の前壁の上面によって形成する場合には、上記筐 体が、上記ベース部と、そのベースに対して開閉可能なカバー部とを備えており 、そのカバー部に上記排紙ローラが取り付けられ、そのカバー部を閉じることに よって上記排紙ローラが上記ガイド面に対応して配備されるようになっている、 という構成を採用することが可能である。
【0018】 本考案において、上記ガイド面は、用紙の全幅部分を支える横長部と、その横 長部からその前方に突き出た突出部とに分かれており、上記排紙ローラが、上記 突出部に対応していることが望ましい。
【0019】 このようになっていると、用紙は、その後端がガイド面の突出部に到達するま では排紙ローラからの送り力を受けて確実に送られる。そして、用紙の後端がガ イド面の突出部に到達すると、ガイド面の横長部分を通り過ぎた用紙の後端が上 記突出部の両側で自重により下方に垂れ下がる。そのため、用紙に排紙ローラか ら送り力が付与されなくなった時点で、その用紙の後端の一部が突出部に残って いるとしても、突出部の両側に垂れ下がっているその用紙の後端の自重によって 、突出部に残っている用紙の後端の一部が引っ張られて突出部から離れ落ちる。 このような作用は、用紙が傾斜して排紙された場合にも同様に発揮される。した がって、用紙が傾斜せずに排紙されたか傾斜して排紙されたかにかかわらず、後 続用紙が先行用紙の上に確実にスタックされるようになってスタック性能が向上 する。
【0020】 同様の作用は、上記突出部が、上記横長部の幅方向中間部の複数箇所(たとえ ば2箇所)に設けられ、それぞれの突出部に、それらの突出部の横幅寸法に見合 う軸長を持った上記排紙ローラが各別に対応している、という構成を備えた排紙 装置においても発揮され、特にこのような排紙装置では、軸長の短い安価な排紙 ローラを使用することができるという利点を持っている。また、上記排紙ローラ が、上記突出部の前端直近箇所で上記用紙に接触するようになっている、という 構成という構成などを採用すると、用紙の後端が突出部から離れ落ちる間際に到 達するまで、その用紙に排紙ローラから送り力が付与されるので、上記スタック 性能がいっそう向上する。さらに、上記突出部が前下りに傾斜しているものであ ると、用紙に排紙ローラから送り力が付与されなくなった時点で突出部に残って いる用紙の後端が、その突出部の傾斜によってその突出部から滑り落ちやすいの で、突出部に残っている用紙の後端が突出部からいっそう離れ落ちやすくなり、 上記したスタック性能がさらにいっそう向上する。
【0021】 本考案の排紙装置は、ファクシミリ装置に採用することが可能である。その場 合には、用紙の画像読取り部とその画像読取り部に用紙を給送する給紙部とを有 するファクシミリ装置における上記画像読取り部の給紙方向前方側に、上記ガイ ド面と上記排紙ローラとが設けられる。また、上記ガイド面の前方下部に排紙ト レイが設けられるようになっていることが望ましい。
【0022】
【考案の実施の形態】
図1〜図3は請求項1〜3、請求項10及び請求項11に係る考案の排紙装置 の実施形態を示しており、図1は説明的に示した概略縦断側面図、図2はガイド 面12などを示した概略斜視図、図3はガイド面及び排紙ローラ13の作用説明 図である。
【0023】 この排紙装置Aは、図1に示したようにファクシミリ装置Bに組み込まれてい る。同図のファクシミリ装置Bは、その筐体8が、合成樹脂成形体でなるベース 部81と同じく合成樹脂成形体でなるカバー部82とを備えており、それらの後 端部の相互間に給紙口83が形成されている。また、このファクシミリ装置Bは 、用紙送り規制ローラ85と画像読取り機構部86とを備えた画像読取り部84 と、上記給紙口83に矢印イのように差し込まれた用紙を画像読取り部84に給 送するための給紙部87とを有しており、画像読取り部84の給紙方向前方側に 排紙装置Aが配備されている。
【0024】 図2に示したように、排紙装置Aは、画像読取り部84による用紙Pの送出し レベルと略同一のレベルを保って配備されているガイド面12と、このガイド面 12の上方に対向配備される排紙ローラ13とを備えていると共に、画像読取り 部84の用紙送り規制ローラ85の回転を上記排紙ローラ13に伝達するための 中間ローラ88を備えている。上記ガイド面12はベース部81の前壁89の平 面状の上面によって形成されており、上記画像読取り部84の画像読取り機構部 86がそのガイド面12の背部においてベース部81に設けられている。また、 図1で判るように、排紙ローラ13、中間ローラ88、用紙送り規制ローラ85 はそれぞれカバー部82側に取り付けられている。カバー部82は図1の矢印ロ のようにベース部81に対して開閉可能になっており、そのカバー部82を閉じ ると、排紙ローラ13が、ガイド面12(図3参照)に対向配備されると共に、 中間ローラ88を介して用紙送り規制ローラ85に連係され、また、その用紙送 り規制ローラ85が画像読取り機構部86に対峙されるようになっている。
【0025】 ガイド面12は、画像読取り部84から送り出されてくる用紙Pの全幅部分を 下から支え得る横幅を有しており、その前端に近い部分が前下りに傾斜している 。図1〜図3では、この前下り傾斜部に符号12aを付してある。そして、図2 に仮想線で示したように、ガイド面12の前下り傾斜部12aの横方向の2箇所 に、軸長の短い2つの排紙ローラ13,13が各別に対向配備されるようになっ ている。
【0026】 図1のように、ベース部81の前壁89の下部に排紙トレイTが装着されてい る。この排紙トレイTは、排紙装置Aによって排紙された用紙Pを受け止めてス タックする役割を担っている。
【0027】 図3に示したように、上記排紙ローラ13は回転軸13aを備える合成樹脂成 形体でなる芯体13bと、この芯体13bに装着された柔軟な合成樹脂発泡体で なる表層部13cとによって形成されている。ここで、表層部13cの柔軟性は 、ガイド面12の上に給送された用紙Pに、その表層部13cが圧縮変形される 程度の力で押し付けられても、用紙Pに接触跡が残らない程度の柔軟性を意味し ている。また、表層部13cは、ガイド面12と用紙Pとの摩擦抵抗よりも大き な摩擦抵抗を保持して用紙Pに接触するものである必要がある。上記した程度の 柔軟性や摩擦抵抗を発揮することが要求される上記表層部13cは、たとえば、 柔軟な円筒状の合成樹脂スポンジを上記芯体13bの全周に被着することによっ て形成することが可能である。
【0028】 以上のように構成されたファクシミリ装置において、画像読取り部84を通過 した用紙Pは固定側のガイド面12上に送られ、そのガイド面12によって下か ら支えられた状態になる。ガイド面12上に送られてきた用紙Pは、その先端が ガイド面12の前下り傾斜部12aに到達することによって、前下り傾斜部12 aと排紙ローラ13とによって横方向2箇所で挟持され、その用紙Pに接触して いる2つの排紙ローラ13によって送り力が付与される。図3には排紙ローラ1 3の回転方向を矢印Rで示してある。
【0029】 ガイド面12上に送られてきた用紙Pに接触する排紙ローラ13においては、 その表層部13cが用紙Pを押し付けて図3のように圧縮変形される。表層部1 3cがこのように圧縮変形しても、その表層部13cが柔軟な合成樹脂発泡体で 形成されているので、用紙Pに排紙ローラ13の接触跡が残ることはない。また 、表層部13cは、ガイド面12と用紙Pとの摩擦抵抗よりも大きな摩擦抵抗を 保持して用紙Pに接触しているので、排紙ローラ13の矢印R方向の回転によっ で用紙Pがガイド面12の上を円滑に滑って送られ、排紙ローラ13が用紙Pに 対して空回りするといった事態は生じにくい。このため、用紙Pは、排紙ローラ 13とガイド面12の前下り傾斜部12aとによる挟持箇所aを通過した後、前 下り傾斜部12aから離れ落ちて排紙トレイT(図1参照)のうえにスタックさ れる。
【0030】 図4〜図7は請求項4〜11に係る考案の排紙装置の実施形態を示しており、 図4は説明的に示した概略縦断側面図、図5はガイド面12などを示した概略斜 視図、図6は図1の要部を拡大した説明図、図7は作用説明図である。
【0031】 この実施形態は、図1〜図3で説明したものとはガイド面12の形状ないし構 造が異なっており、その他の事項は、図1〜図3で説明したものと同様であるの で、同一又は相応する部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0032】 この実施形態では、図5に見られるように、ガイド面12が、用紙の全幅部分 を支える横長部12bと、その横長部12bからその前方に突き出た突出部12 cとに分かれており、軸長の短い排紙ローラ13が、突出部12cに対応してい る。より具体的に説明すると、突出部12cは、横長部12bの幅方向中間部の 2箇所に設けられており、しかも、それらの突出部12cが前下りに傾斜してい る。また、それぞれの突出部12cに、それらの突出部12cの横幅寸法に見合 う軸長を持った排紙ローラ13が各別に対応している。さらに、排紙ローラ13 は、突出部12cの前端直近箇所で用紙に接触するようになっている。
【0033】 この排紙装置によると、図6によって類推できるように、画像読取り部84か ら矢印ハのように送り出されてきた用紙Pは、その後端P2がガイド面12の突 出部12cに到達するまでは排紙ローラ13からの送り力を受けて矢印ニのよう に確実に送られる。
【0034】 ここで、用紙Pの後端P2が突出部12cと排紙ローラ13とによる挟持箇所 aを通過した直後では、用紙Pの後端P2が突出部12cの上に残っているけれ ども、用紙Pは後端P2の近傍箇所を除く部分が自重により垂れ下がって排紙ト レイT(図4参照)によって受け止められているので、上記のように突出部12 cの上に残っている用紙Pの後端P2は自重により突出部12cから自然に離れ 落ちる。この作用は、突出部12cが前下りに傾斜していること、用紙Pの後端 部P2が突出部12acから離れ落ちる間際に到達するまでその用紙Pに排紙ロ ーラ13から送り力が付与されること、などによっていっそう確実に発揮される 。したがって、後続用紙が先行用紙Pの上に確実にスタックされるようになって スタック性能が向上する。以上は、用紙Pが傾斜せずに排紙されたような一般的 な場合の作用である。ところが、用紙Pが傾斜して排紙されることもあり得る。 この場合には、次に説明する作用が発揮される。
【0035】 すなわち、用紙Pが傾斜して排紙されてきたときには、図7に二点鎖線で示し たように、ガイド面12の横長部分12bを通り過ぎた用紙Pの後端P2が、2 つの突出部12c,12cによって下から2箇所で支えられている状況が生じる 。この状況のもとでは、用紙Pの傾斜の程度によって、いずれかの排紙ローラ1 3(図例では左側の排紙ローラ)によって用紙Pが未だ送られているか、あるい は、用紙Pの後端P2がいずれの排紙ローラ13,13によっても送られていな いか、のどちらかの状態となる。前者の状態では、排紙ローラ13によって送ら れた用紙Pの後端P2が、いずれかの突出部(図例では右側の突出部)12cか ら離れ落ちる(図7に実線で示した状態)。そのため、他方の突出部12cに残 っている用紙Pの後端P2は、排紙ローラ13から離れた後、自重によってその 突出部12cから離れ落ちる。また、後者の状態では、いずれかの突出部(図例 では右側の突出部)12cに残っている用紙Pの後端P2がその突出部12cか ら離れ落ちた後、図7に実線で示したように他方の突出部(図例では左側の突出 部)12cに残っている用紙Pの後端P2も、自重によってその突出部12cか ら離れ落ちる。したがって、前者あるいは後者のいずれの状態であっても、後続 用紙が先行用紙Pの上に確実にスタックされる。
【0036】 以上説明した作用は、たとえ、突出部12cが前下りに傾斜していなくても、 また、用紙Pの後端部P2が突出部12acから離れ落ちる間際に到達するまで その用紙Pに排紙ローラ13から送り力が付与されなくても、発揮されることを 確認している。
【0037】 上記したスタック性能を向上させる得る作用については、この実施形態のよう に突出部12cがガイド面12の横長部12bの左右2箇所に設けられているも のに限らず、突出部がガイド面の横長部の中央部1箇所に設けられているもので あっても発揮される。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る排紙装置によると、排紙装置に対する給紙 方向と排紙方向とを略同じ方向に定め得るものでありながら、ガイドローラを不 要にして1つの排紙ローラだけで用紙を確実に排紙することが可能になり、また 、排紙された用紙に、波形の変形跡や排紙ローラの接触跡が残るおそれのない排 紙装置を提供することが可能になる。さらに、本考案によると、排紙順に用紙が スタックされるというスタック性能に優れた排紙装置を安価に提供することが可 能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の排紙装置の実施形態を説明的に示した
概略縦断側面図である。
【図2】ガイド面などを示した概略斜視図である。
【図3】ガイド面及び排紙ローラの作用説明図である。
【図4】本考案の排紙装置の他の実施形態を説明的に示
した概略縦断側面図である。
【図5】ガイド面などを示した概略斜視図である。
【図6】図1の要部を拡大した説明図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】従来の排紙装置の説明図である。
【図9】図8のIX矢視図に相当する説明図である。
【符号の説明】
A 排紙装置 B ファクシミリ装置 P 用紙 T 排紙トレイ 12 ガイド面 12b ガイド面の横長部 12c ガイド面の突出部 13 排紙ローラ 13c 排紙ローラの表層部 81 ベース部 82 カバー部 84 画像読取り部 87 給紙部 89 ベース部の前壁

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を下から支える固定された平面状の
    ガイド面と、このガイド面の上方に対向配備されて上記
    ガイド面に給送された用紙に接触して送り力を付与する
    排紙ローラとを備え、上記排紙ローラの表層部が、上記
    ガイド面と上記用紙との摩擦抵抗よりも大きな摩擦抵抗
    を保持して上記用紙に接触する柔軟な合成樹脂発泡体に
    よって形成されていることを特徴とする排紙装置。
  2. 【請求項2】 上記ガイド面が、当該排紙装置の筐体を
    形成しているベース部の前壁の上面によって形成されて
    いる請求項1に記載した排紙装置。
  3. 【請求項3】 上記筐体が、上記ベース部と、そのベー
    スに対して開閉可能なカバー部とを備えており、そのカ
    バー部に上記排紙ローラが取り付けられ、そのカバー部
    を閉じることによって上記排紙ローラが上記ガイド面に
    対応して配備されるようになっている請求項2に記載し
    た排紙装置。
  4. 【請求項4】 上記ガイド面が、用紙の全幅部分を支え
    る横長部と、その横長部からその前方に突き出た突出部
    とに分かれており、上記排紙ローラが、上記突出部に対
    応している請求項1、請求項2、請求項3のいずれかに
    記載した排紙装置。
  5. 【請求項5】 上記突出部が、上記横長部の幅方向中間
    部の複数箇所に設けられ、それぞれの突出部に、それら
    の突出部の横幅寸法に見合う軸長を持った上記排紙ロー
    ラが各別に対応している請求項4に記載した排紙装置。
  6. 【請求項6】 上記突出部が、上記横長部の幅方向中間
    部の2箇所に設けられている請求項6に記載した排紙装
    置。
  7. 【請求項7】 上記排紙ローラが、上記突出部の前端直
    近箇所で上記用紙に接触するようになっている請求項5
    又は請求項6に記載した排紙装置。
  8. 【請求項8】 上記突出部が前下りに傾斜している請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7のいずれかに記載
    した排紙装置。
  9. 【請求項9】 用紙の画像読取り部とその画像読取り部
    に用紙を給送する給紙部とを有するファクシミリ装置に
    おける上記画像読取り部の給紙方向前方側に、上記ガイ
    ド面と上記排紙ローラとが設けられている請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
    求項7、請求項8のいずれかに記載した排紙装置。
  10. 【請求項10】 上記ガイド面の前方下部に排紙トレイ
    が設けられている請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求
    項9のいずれかに記載した排紙装置。
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