JP3059020B2 - ラマンレーザ装置 - Google Patents

ラマンレーザ装置

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JP3059020B2
JP3059020B2 JP2652393A JP2652393A JP3059020B2 JP 3059020 B2 JP3059020 B2 JP 3059020B2 JP 2652393 A JP2652393 A JP 2652393A JP 2652393 A JP2652393 A JP 2652393A JP 3059020 B2 JP3059020 B2 JP 3059020B2
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JP
Japan
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refrigerant
concave
concave mirrors
concave mirror
raman laser
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敬二 吉村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラマンレーザ装置の改良
に関するものである。
【従来の技術】
【0002】ラマンレーザは、ガス分子の回転散乱遷移
でレーザ光を長波長側へ波長変換するものであり、一対
の鏡によりレーザ光を多重反射させるものが知られてい
る。
【0003】ラマンレーザ装置を、構成図である図4及
びレーザ光の多重反射の説明図である図5を参照して説
明する。図4に示すように、それぞれ端板22,23に
短管20,21が固定されており、短管20,21に挿
入された凹面鏡1,2が円筒3の両端フランジ3A,3
Bに、端板22,23を介して固定されている。したが
ってレーザ光30が端板22のレーザ光入射用の窓4及
び凹面鏡2の入射用孔2Aを介して凹面鏡1,2間に入
り、図5に示すように、この凹面鏡1,2間の多重反射
部分24で多重反射する。そして、多重反射してラマン
レーザ光となったレーザ光31は、凹面鏡1の出射用孔
1A及び端板23のレーザ光出射用の窓5を介して装置
外に出射される。
【0004】端板22,23はタイボルト40で締結さ
れており、円筒3の中央部のベローズ3Cの伸縮性を利
用して、端板22,23の距離を調整することにより凹
面鏡1,2間の距離を調整する。このことによりレーザ
光の多重反射を正確におこなわせることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来技術
には次のような課題があった。
【0006】第1の課題は凹面鏡間距離の調整の問題で
ある。即ち、正確な多重反射を行うには、凹面鏡の曲率
半径に応じて凹面鏡間距離を正確に調整する必要があ
る。しかし従来では、凹面鏡を取り付けている両端板2
2,23の間をタイボルト40で締結し、このタイボル
ト40によって凹面鏡間距離を調整しており、調整作業
が困難であると同時に、両端板の両方あるいは一方を可
動にするため複雑である。
【0007】第2の課題は凹面鏡表面の損傷の問題であ
る。即ち、凹面鏡のレーザ光の反射点であるレーザスポ
ット点では、極めて短時間ではあるが繰り返し高出力の
レーザ光による熱が加わり、局部的にレーザスポット部
が損傷し凹面鏡として機能しなくなる。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑み、凹面鏡間
距離の調整が簡単にでき、しかも凹面鏡表面の損傷の無
いラマンレーザ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】上記課題を解決する本発明の構成は、凹面
鏡そのものに冷媒ジャケットを設け、凹面鏡の曲率半径
を、冷媒温度を変えることにより、任意に調整できるよ
うにすると共に、円筒を開放することなく冷媒を外側か
ら導入・排出できるようにした。
【0010】
【作用】凹面鏡の曲率半径をR(mm)、熱膨張率をα
(1/℃)、初期温度をT1 (℃)、冷媒温度をT
2 (℃)とすると、T1 からT2 へ温度変化を与えたと
きの曲率半径の変化量ΔRは次式(1)のようになる。
【0011】
【数1】
【0012】一方、レーザ光の多重反射を正確に行う上
で、凹面鏡間距離Lと凹面鏡曲率半径Rの間には次式
(2),(3)の関係がある。
【0013】
【数2】
【0014】Lを定めたとき、上式を満足するRは1つ
しか存在しない。従来はRが固定されているのでLをR
に合わせて調整していたが、本発明はLを定め、Lに合
わせてRを熱膨張を利用して調整するもので、T2 を任
意にかえることにより、ΔRを任意に変えてRを変え
る。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。なお、従
来技術と同一機能を果たす部分には同一記号を付し、重
複する説明は省略する。
【0016】図1は本発明の実施例を示す。従来技術と
異なるのは凹面鏡の構造のみである。即ち凹面鏡1,2
には冷媒ジャケット1B,2Bが形成されており、冷媒
ジャケット1Bには供給配管1C及びもどり配管1Dが
連結され、冷媒ジャケット2Bには供給配管2C及びも
どり配管2Dが連結されている。このため供給配管1
C,2Cから冷媒ジャケット1B,2Bに冷媒を送り、
更に冷媒をもどり配管1D,2Dから排出することがで
きる。このとき冷媒の温度を変更することで、凹面鏡
1,2の温度ひいては曲率半径Rを変更することができ
る。
【0017】レーザ光30は窓4から入り凹面鏡1,2
間で多重反射しラマンレーザ光となったレーザ光31は
窓5から出力される。
【0018】本実施例では、凹面鏡間距離が固定されて
いるため、凹面鏡1,2の曲率半径が式(2)(3)を
満足しないときは多重反射は正確に行なわれないが、冷
媒温度を変えて式(2)(3)を満足する曲率半径Rと
なるようコントロールすることで、多重反射の状態を修
正することができる。
【0019】多重反射が正確であるか否かは凹面鏡面の
レーザスポット配置が真円上に等間隔となっているか否
かで評価できる。図2に凹面鏡曲率半径が正しい半径の
5%増となっているときのレーザスポット配置を示す。
レーザスポットは真円上に配列されているが間隔は不等
間隔である。これを凹面鏡温度(絶対温度)を5%下げ
て凹面鏡曲率半径を正しい半径にまで熱収縮効果により
修正した結果を図3に示す。図3ではレーザスポットは
真円上かつ等間隔に配列されており、正確な多重反射に
なったことが分る。なお図4,図5はミラー面上のスポ
ット軌跡をミラー側から見た状態で示している。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得るこ
とができる。 (1)凹面鏡間距離を変えることなく、冷媒温度変更の
みでレーザ光の多重反射を正確に調整できる。 (2)これは、冷媒温度変更のみでよく、極めて簡単で
かつ、凹面鏡間距離を変更する必要がないので構造が簡
単になる。 (3)凹面鏡が冷却されているのでレーザスポット部の
熱が除去されやすく、レーザスポット部の損傷を回避し
やすく、凹面鏡の寿命を長く維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図。
【図2】ミラー面上のスポット軌跡を示す説明図。
【図3】ミラー面上のスポット軌跡を示す説明図。
【図4】従来技術を示す構成図。
【図5】レーザ光の多重反射を示す説明図。
【符号の説明】
1,2 凹面鏡 1A 出射用孔 2A 入射用孔 1B,2B 冷媒ジャケット 1C,2C 供給配管 1D,2D もどり配管 3 円筒 3A,3B 両端フランジ 3C ベローズ 4,5 窓 20,21 短管 22,23 端板 24 多重反射部分 30,31 レーザ光 40 タイボルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−166786(JP,A) 特開 昭62−125686(JP,A) 特開 昭63−205976(JP,A) 特開 昭57−6804(JP,A) 特開 平2−231779(JP,A) 実開 平4−88067(JP,U) 実開 平2−54262(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/30 H01S 3/04 - 3/042

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹面を対向させた状態で一対の凹面鏡を
    配置し、一対の凹面鏡の間でレーザ光を多重反射させて
    ラマンレーザ光として出力するラマンレーザ装置におい
    て、 前記凹面鏡にそれぞれ冷媒ジャケットを形成すると共
    に、この冷媒ジャケットに冷媒を供給する供給配管を冷
    媒ジャケットに連結し、冷媒ジャケットから冷媒を排出
    するもどり配管を冷媒ジャケットに連結し、前記冷媒ジ
    ャケットに供給する冷媒の温度を変更することにより前
    記凹面鏡の曲率半径を変更するようにしたことを特徴と
    するラマンレーザ装置。
JP2652393A 1993-02-16 1993-02-16 ラマンレーザ装置 Expired - Lifetime JP3059020B2 (ja)

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JP4608346B2 (ja) * 2005-03-28 2011-01-12 株式会社リコー 固体レーザ装置およびレーザ装置システム

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