JP3058951U - 垂直壁面作業機 - Google Patents
垂直壁面作業機Info
- Publication number
- JP3058951U JP3058951U JP1998009245U JP924598U JP3058951U JP 3058951 U JP3058951 U JP 3058951U JP 1998009245 U JP1998009245 U JP 1998009245U JP 924598 U JP924598 U JP 924598U JP 3058951 U JP3058951 U JP 3058951U
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- JP
- Japan
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- wire
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- balancer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 垂直壁面に対して切断・破砕・研磨・吹付・
補修等の作業において、作業機の重さを作業者が支えて
作業することによる、労力の過度の負担をなくし、軽い
力で上下動でき、操作性に優れ作業を容易且つ迅速にで
きるようにする。 【解決手段】 煙突C内部の昇降する足場の上方に、ス
プリング力によってワイヤ吊りした作業機1の重さを相
殺し且つ所定の高さに保持できるワイヤ巻取式バランサ
ー2を設け、同バランサー2で巻取るワイヤの下端に切
断機1を取付け、同切断機1の回転刃1aに噴水ノズル
1iと飛散防止体1kを設けた。
補修等の作業において、作業機の重さを作業者が支えて
作業することによる、労力の過度の負担をなくし、軽い
力で上下動でき、操作性に優れ作業を容易且つ迅速にで
きるようにする。 【解決手段】 煙突C内部の昇降する足場の上方に、ス
プリング力によってワイヤ吊りした作業機1の重さを相
殺し且つ所定の高さに保持できるワイヤ巻取式バランサ
ー2を設け、同バランサー2で巻取るワイヤの下端に切
断機1を取付け、同切断機1の回転刃1aに噴水ノズル
1iと飛散防止体1kを設けた。
Description
【0001】
本考案は、ビル壁面,煙突・煙道の内側の壁面,その他建造物の垂直壁面で切 断・粉砕・吹付け・洗浄等の作業を行う作業機に関する。
【0002】
従来、垂直壁面の切断・粉砕・吹付け・洗浄等の作業は、壁面に足場を組み、 同足場に立って作業者が切断機、粉砕機等の作業機を手でもって作業している。 作業者が重たい作業機を持って行う作業であるので、その労力は大きく作業効 率が悪く、又操作性も悪いものであった。
【0003】
本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、作業機を 軽い力で上下動でき、操作性に優れ作業を容易且つ迅速に行えるようにできる垂 直壁面作業機を提供することにある。
【0004】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) ワイヤの下端に吊った物品の重さを大略相殺するように引張し且つ軽い力 で物品を上下動させることができるワイヤ巻取式バランサーのワイヤの下端に作 業機を取付けたことを特徴とする垂直壁面作業機 2) 作業機にワイヤ吊り部を作業機の作業姿勢における作業機の重心の鉛直線 上の位置に取付けた前記1)記載の垂直壁面作業機 3) ワイヤ吊り部が作業機の水平姿勢と垂直姿勢の二つの位置に設けられた前 記2)記載の垂直壁面作業機 4) バランサーの引張力がスプリングの復元力によって発生したものである前 記1)〜3)何れか記載の垂直壁面作業機 5) 作業機が回転刃で壁面を切削する切断機で回転刃に向けて水を噴出する噴 水ノズルと、同噴水ノズルのある反対側に水の飛散防止体を取付けた前記1)〜 4)何れか記載の垂直壁面作業機 にある。
【0005】
本考案のバランサーとしては、スプリングの復元力を用いたコイル・ヘリカル ・渦巻状のスプリングを用い、ワイヤをその復元力でドラムに巻取る構造のもの が外部駆動源を必要とせずに安価で小型で好ましい。又は電動ウインチで所定の 位置で物品を保持でき、軽い力でそれを解除して上下動できるものでもよく、又 はウエイトバランス方式のバランサーであってもよい。又バランサーは水平方向 にも移動できるようにすることが好ましい。
【0006】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。本実施例はスプリングでワ イヤを巻取る方式のバランサーを用い、作業機として噴水ノズルと飛散防止体を 取付けた回転刃による切断機の例で、これを煙突の内側の壁面の耐火材の表層を 剥離する作業に使用した例である。 図1は、実施例の切溝形成工程の説明図である。 図2は、実施例の区画領域の表層部分の引き剥し工程の説明図である。 図3は、実施例の表層剥離後の状態の壁面の断面図である。 図4は、実施例の引き剥された区画領域の表層部分の破砕処理を示す説明図で ある。 図5は、実施例の切断機を示す正面図である。 図6は、実施例の切断機を示す側面図である。 図7は、実施例の切断機の噴水ノズルと飛散防止体を示す説明図である。 図8は、実施例の作業状態を示す説明図である。 図中、Cは大型煙突、Wは同大型煙突の壁面、Waは9mm厚みの鋼鉄製鉄皮 の壁強度層、Wbは100mm厚みの耐火物の表層、Wcは同表層中の鉄筋、W dは表層中の一辺が90ミリ正方形の格子状の金網、Weは切溝、Wfは区画領 域の表層部分である。 又、図中1は切断機、1aは回転刃、1bは同回転刃を回動させるエアモータ を内蔵した把手部、1cは回転刃1aを取付けた保護ケーシング、1dは案内車 輪、1eは保護ケーシング1cからコ字状に突出させたワイヤ吊り杆、1f,1 gはワイヤ吊り部、1hはエアホース、1iは回転刃1aの外周の回転送り方向 に向けて水を噴出する噴水ノズル、1jは同噴水ノズル1iへの給水ホース、1 kはゴム製の飛散防止体である。図中2は、一定の高さで吊り保持し、軽い力の 上向き、下向きの付加によって高さ保持が解除され上下動できるバランサー機能 を有するスプリングを用いたワイヤ巻取式バランサー、2aは同バランサーの巻 き取られるワイヤ、2bは同ワイヤ下端の連結フック、2cはウインチ2を保持 する吊りフック、2dはウインチ2を水平に保持する足場3上方に架設された横 杆、3は煙突C内に垂下されたゴンドラ式の昇降できる足場、4は剥離作業用の バールである。 この実施例では、煙突C内にゴンドラ式足場3を吊り下げ、又その上方に水平 の横杆2dを設ける。この横杆2dに吊りフック2cを介してバランサー機能を 有するバランサー2を取付ける。このバランサー2は横杆2dに沿って吊りフッ ク2cが滑って移動可能となっている。 このバランサー2のワイヤ2aの下端の連結フック2bを切断機1のコ字状の ワイヤ吊り杆1eのワイヤ吊り部1fに掛けて切断機1をバランサー2によって 吊り下げ、切断機1の重さを略相殺し、軽い力で上下移動できるようにしている 。 この状態で切断機1を作動させ、噴水ノズルから水を噴水しながら回転刃1a を回転させる。切断機1の回転刃1aを縦にし、上方から回転刃1aを回転させ ながら100mm近い深さで表層Wbの耐火材,鉄筋Wc,金網Wdを切断する 。噴水ノズル1iから水が切削部分の回転刃1aに吹付けられることで、回転刃 の焼損・過熱を防止するとともに切削された切粉を飛散しないように吸水させて 泥状にする。又水及び切粉の飛散は反対側のゴム製の飛散防止体1kによって防 止されている(図1,7参照)。所定の高さに足場3を位置させ、縦の切溝We をまず所定間隔毎に形成する。その後、切断機1を水平にし、連結フック2bを ワイヤ吊り杆1eのワイヤ吊り部1eに掛け直し、切断機1を水平にしながらバ ランサー2を横杆2dに沿って水平に滑らせながら水平に切削して水平の切溝W eを形成する。縦横の切溝Weによって表層Wbを一辺が35cm程の長方体に 区画する(図1(b)参照)。 その後、バール4を切溝Weに挿入し、同バール4を倒し込んで区画領域の表 層部分Wfを鉄皮の壁強度層Waから剥す。バール4によって壁強度層Waは容 易に剥離できる(図2参照)。 この剥離された表層部分Wfは手で持てる重量であり、その取り外し、移動は 容易であり、剥離した表層部分Wfは煙突C外に運び出され、破砕されて、耐火 材の破片、鉄筋Wc,金網Wdに分離され廃棄処理される(図4参照)。 この切溝Weの形成、剥離、取り外しの工程を煙突Cの内部の壁面Wの上方か ら足場3を下げながら行って、壁面Wの表層Wb全体の剥離を行う。 この実施例では、切断機1を使用するので、ブレーカー,ピッカーに比べ騒音 ・振動は大巾に低いものに抑えられ、又粉塵の発生を少なく、しかも噴出ノズル 1iからの噴水と飛散防止体1kの存在によって粉塵の発生は少ない。又、煙突 Cの周辺の騒音は、暗騒音程度で問題になることはないものとなった。
【0007】
以上の様に、本考案によれば、バランサーによって作業機の重さを相殺するの で軽い力で作業機を操作でき、作業機の操作性が大巾に向上し、作業が容易且つ 迅速に行えるようになった。
【図1】実施例の切溝形成工程の説明図である。
【図2】実施例の区画領域の表層部分の引き剥し工程の
説明図である。
説明図である。
【図3】実施例の表層剥離後の状態の壁面の断面図であ
る。
る。
【図4】実施例の引き剥された区画領域の表層部分の破
砕処理を示す説明図である。
砕処理を示す説明図である。
【図5】実施例の切断機を示す正面図である。
【図6】実施例の切断機を示す側面図である。
【図7】実施例の切断機の噴水ノズルと飛散防止体を示
す説明図である。
す説明図である。
【図8】実施例の作業状態を示す説明図である。
C 大型煙突 W 壁面 Wa 壁強度層 Wb 表層 Wc 鉄筋 Wd 金網 We 切溝 Wf 表層部分 1 切断機 1a 回転刃 1b 把手部 1c 保護ケーシング 1d 案内車輪 1e ワイヤ吊り杆 1f,1g ワイヤ吊り部 1h エアホース 1i 噴水ノズル 1j 給水ホース 1k 飛散防止体 2 バランサー 2a ワイヤ 2b 連結フック 2c 吊りフック 2d 横杆 3 足場 4 バール
Claims (5)
- 【請求項1】 ワイヤの下端に吊った物品の重さを大略
相殺するように引張し且つ軽い力で物品を上下動させる
ことができるワイヤ巻取式バランサーのワイヤの下端に
作業機を取付けたことを特徴とする垂直壁面作業機。 - 【請求項2】 作業機にワイヤ吊り部を作業機の作業姿
勢における作業機の重心の鉛直線上の位置に取付けた請
求項1記載の垂直壁面作業機。 - 【請求項3】 ワイヤ吊り部が作業機の水平姿勢と垂直
姿勢の二つの位置に設けられた請求項2記載の垂直壁面
作業機。 - 【請求項4】 バランサーの引張力がスプリングの復元
力によって発生したものである請求項1〜3何れか記載
の垂直壁面作業機。 - 【請求項5】 作業機が回転刃で壁面を切削する切断機
で回転刃に向けて水を噴出する噴水ノズルと、同噴水ノ
ズルのある反対側に水の飛散防止体を取付けた請求項1
〜4何れか記載の垂直壁面作業機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009245U JP3058951U (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 垂直壁面作業機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998009245U JP3058951U (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 垂直壁面作業機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3058951U true JP3058951U (ja) | 1999-06-22 |
Family
ID=43192834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998009245U Expired - Lifetime JP3058951U (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 垂直壁面作業機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058951U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0367542U (ja) * | 1989-11-01 | 1991-07-02 |
-
1998
- 1998-11-06 JP JP1998009245U patent/JP3058951U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0367542U (ja) * | 1989-11-01 | 1991-07-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |