JP3058934B2 - Dc114−c誘導体 - Google Patents
Dc114−c誘導体Info
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- JP3058934B2 JP3058934B2 JP3093958A JP9395891A JP3058934B2 JP 3058934 B2 JP3058934 B2 JP 3058934B2 JP 3093958 A JP3093958 A JP 3093958A JP 9395891 A JP9395891 A JP 9395891A JP 3058934 B2 JP3058934 B2 JP 3058934B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- substituted
- compound
- lower alkanoyl
- lower alkyl
- Prior art date
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- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はDC114−Cの新規な
誘導体に関する。本化合物は優れた抗腫瘍活性、抗菌活
性を有し、抗腫瘍剤として有用である。
誘導体に関する。本化合物は優れた抗腫瘍活性、抗菌活
性を有し、抗腫瘍剤として有用である。
【0002】
【従来の技術】DC114−Cはストレプトマイセス属
に属する微生物が生産する物質であり、各種細菌に抗菌
活性を示すほか、サルコーマ180腫瘍等に抗腫瘍効果
を示すことが本出願人によって出願された特願平1−2
94290に開示されている。DC114−Cは式II
で表される構造を有する。
に属する微生物が生産する物質であり、各種細菌に抗菌
活性を示すほか、サルコーマ180腫瘍等に抗腫瘍効果
を示すことが本出願人によって出願された特願平1−2
94290に開示されている。DC114−Cは式II
で表される構造を有する。
【0003】
【化2】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた抗腫瘍
活性、抗菌活性を有するDC114−C誘導体を提供す
ることにある。
活性、抗菌活性を有するDC114−C誘導体を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中R1は低級アルキル基、低級アルカノ
イル基、置換もしくは非置換のアロイル基あるいは置換
もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイル基を表
し、R2およびR3は同一もしくは異なって水素原子、低級
アルカノイル基、置換もしくは非置換のアロイル基ある
いは置換もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイ
ル基を表す。)で表されるDC114−C誘導体〔以
下、化合物(I)という〕に関する。
イル基、置換もしくは非置換のアロイル基あるいは置換
もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイル基を表
し、R2およびR3は同一もしくは異なって水素原子、低級
アルカノイル基、置換もしくは非置換のアロイル基ある
いは置換もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイ
ル基を表す。)で表されるDC114−C誘導体〔以
下、化合物(I)という〕に関する。
【0008】式(I)の各基の定義において、低級アル
キル基としては、直鎖または分岐状の炭素数1〜6のア
ルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、 s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペン
チル基、ヘキシル基等が挙げられる。
キル基としては、直鎖または分岐状の炭素数1〜6のア
ルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、 s
ec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペン
チル基、ヘキシル基等が挙げられる。
【0009】低級アルカノイル基としては炭素数1〜6
のアルカノイル基を意味し、例えば、ホルミル基、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
のアルカノイル基を意味し、例えば、ホルミル基、アセ
チル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル
基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等が挙げられる。
【0010】アロイルあるいはアリール置換アルカノイ
ル基の芳香環部としてはフェニル基、ナフチル基が挙げ
られ、芳香環上の置換基としては、同一もくは異なって
置換数1〜2の低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、低級アルキル置換アミノ基あるいはハロゲン原子が
挙げられる。低級アルキル基、低級アルコキシ基および
低級アルキル置換アミノ基のアルキル部分は前記の低級
アルキル基と同じであり、ハロゲン原子としては臭素原
子、塩素原子が挙げられる。
ル基の芳香環部としてはフェニル基、ナフチル基が挙げ
られ、芳香環上の置換基としては、同一もくは異なって
置換数1〜2の低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、低級アルキル置換アミノ基あるいはハロゲン原子が
挙げられる。低級アルキル基、低級アルコキシ基および
低級アルキル置換アミノ基のアルキル部分は前記の低級
アルキル基と同じであり、ハロゲン原子としては臭素原
子、塩素原子が挙げられる。
【0011】次に化合物(I)の製造法について説明す
る。R1が低級アルキル基である化合物は、DC114−
Cと対応するジアゾアルカンとを反応させることにより
製造することができる。反応に使用される溶媒は、本反
応に関与せず、かつ原料のDC114−Cを溶解するも
のであればいずれでもよく、例えばアセトン、ジメチル
スルホキシド、酢酸エチル、クロロホルム、メタノー
ル、エタノール等が単独又は混合して用いられる。反応
は−70〜30℃、好ましくは0〜30℃の範囲で行わ
れ、通常は10分〜3時間で終了する。
る。R1が低級アルキル基である化合物は、DC114−
Cと対応するジアゾアルカンとを反応させることにより
製造することができる。反応に使用される溶媒は、本反
応に関与せず、かつ原料のDC114−Cを溶解するも
のであればいずれでもよく、例えばアセトン、ジメチル
スルホキシド、酢酸エチル、クロロホルム、メタノー
ル、エタノール等が単独又は混合して用いられる。反応
は−70〜30℃、好ましくは0〜30℃の範囲で行わ
れ、通常は10分〜3時間で終了する。
【0012】R1、R2、R3の内少なくとも一つが低級アル
カノイル基、置換もしくは非置換のアロイル基あるいは
置換もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイル基
である化合物は、DC114−Cあるいは前記工程によ
って得られるR1が低級アルキル基である化合物を塩基存
在下対応するカルボン酸の反応性誘導体、例えば酸無水
物、酸ハロゲン化物あるいは混合酸無水物と反応させる
ことにより製造することができる。反応は−30〜10
0℃、好ましくは0〜50℃で行われ、通常は30分〜
20時間で終了する。反応に使用される塩基は通常のア
シル化反応に用いられるものであれば何でもよく、例え
ばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、4-ジメチルアミノピリジン等が挙げられ、単独
または組み合わせて用いることができる。溶媒は本反応
に関与せず、かつ原料のDC114−Cを溶解するもの
であればいずれでもよく、例えばアセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロ
ロメタン等が単独又は混合して用いられる。また、液体
の塩基を溶媒を兼ねて用いることも可能であり、好まし
くはピリジンが用いられる。酸ハロゲン化物としては酸
塩化物、酸臭化物が挙げられ、好ましくは酸塩化物が用
いられる。
カノイル基、置換もしくは非置換のアロイル基あるいは
置換もしくは非置換のアリール置換低級アルカノイル基
である化合物は、DC114−Cあるいは前記工程によ
って得られるR1が低級アルキル基である化合物を塩基存
在下対応するカルボン酸の反応性誘導体、例えば酸無水
物、酸ハロゲン化物あるいは混合酸無水物と反応させる
ことにより製造することができる。反応は−30〜10
0℃、好ましくは0〜50℃で行われ、通常は30分〜
20時間で終了する。反応に使用される塩基は通常のア
シル化反応に用いられるものであれば何でもよく、例え
ばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、4-ジメチルアミノピリジン等が挙げられ、単独
または組み合わせて用いることができる。溶媒は本反応
に関与せず、かつ原料のDC114−Cを溶解するもの
であればいずれでもよく、例えばアセトニトリル、ジメ
チルホルムアミド、酢酸エチル、クロロホルム、ジクロ
ロメタン等が単独又は混合して用いられる。また、液体
の塩基を溶媒を兼ねて用いることも可能であり、好まし
くはピリジンが用いられる。酸ハロゲン化物としては酸
塩化物、酸臭化物が挙げられ、好ましくは酸塩化物が用
いられる。
【0013】上記製造法における目的化合物は有機合成
化学で常用される精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、
乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付し
て単離精製することができる。また、化合物(I)は、
水又は各種溶媒との付加物の形で存在することもある
が、これら付加物も本発明に包含される。
化学で常用される精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、
乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に付し
て単離精製することができる。また、化合物(I)は、
水又は各種溶媒との付加物の形で存在することもある
が、これら付加物も本発明に包含される。
【0014】上記製法によって得られる化合物(I)の
具体例を第1表に示す。
具体例を第1表に示す。
【0015】
【表1】
【0016】次に化合物(I)の抗菌活性および抗腫瘍
活性について実験例により説明する。 実験例1 各種細菌に対する抗菌活性を寒天希釈法(pH7.0)
[微生物実験マニュアル、80頁、講談社(1986
年)]により測定した。
活性について実験例により説明する。 実験例1 各種細菌に対する抗菌活性を寒天希釈法(pH7.0)
[微生物実験マニュアル、80頁、講談社(1986
年)]により測定した。
【0017】その結果を最小生育阻止濃度(MIC)を
用いて第2表に示す。
用いて第2表に示す。
【0018】
【表2】
【0019】実験例2 96穴マイクロタイタープレートに10%牛胎児血清および
2mMグルタミンを含むMEM培地(日水製薬製)で3×104個
/mlに調製したHeLa S3細胞を0.1mlずつ各ウェルに分注
した。そのまま細胞を炭酸ガスインキュベーター内で37
℃20時間培養後、培養上清を除去し、生理食塩水で1回
洗浄した。次いで被検化合物を含む培地を0.1mlづつ各
ウェルに加え炭酸ガスインキュベーター内で37℃下1時
間または72時間培養した。培養上清を除去後、0.02%ニ
ュートラルレッドを含む培養液0.1mlずつ各ウェルに加
え37℃下、1時間炭酸ガスインキュベーター内で細胞を
染色した。培養上清を除去後、生理食塩水で1回洗浄
し、0.001規定塩酸/30%エタノールで色素を抽出後、
マイクロプレートリーダーにより550nmの吸収を測定し
た。無処理細胞と既知濃度の被検化合物で処理した細胞
の吸収を比較することにより、細胞の増殖を50%阻害す
る試験化合物の濃度を算出し、それをIC50とした。
2mMグルタミンを含むMEM培地(日水製薬製)で3×104個
/mlに調製したHeLa S3細胞を0.1mlずつ各ウェルに分注
した。そのまま細胞を炭酸ガスインキュベーター内で37
℃20時間培養後、培養上清を除去し、生理食塩水で1回
洗浄した。次いで被検化合物を含む培地を0.1mlづつ各
ウェルに加え炭酸ガスインキュベーター内で37℃下1時
間または72時間培養した。培養上清を除去後、0.02%ニ
ュートラルレッドを含む培養液0.1mlずつ各ウェルに加
え37℃下、1時間炭酸ガスインキュベーター内で細胞を
染色した。培養上清を除去後、生理食塩水で1回洗浄
し、0.001規定塩酸/30%エタノールで色素を抽出後、
マイクロプレートリーダーにより550nmの吸収を測定し
た。無処理細胞と既知濃度の被検化合物で処理した細胞
の吸収を比較することにより、細胞の増殖を50%阻害す
る試験化合物の濃度を算出し、それをIC50とした。
【0020】その結果を第3表に示す。
【0021】
【表3】
【0022】a) 被検化合物の濃度 2.4ng/ml 以下に実施例を示す。各化合物の物理化学的データは次
の機器によって測定した。1 Hおよび13C NMR:ブルカー AM400(1H:400MHz,13C:1
00MHz) 旋光度:日本分光 DIP-370 UV:島津製作所 UV-2200 IR:日本電子 JIR-RFX3001 MS:日立製作所 M-80B
の機器によって測定した。1 Hおよび13C NMR:ブルカー AM400(1H:400MHz,13C:1
00MHz) 旋光度:日本分光 DIP-370 UV:島津製作所 UV-2200 IR:日本電子 JIR-RFX3001 MS:日立製作所 M-80B
【0023】
実施例1 化合物(1) DC114−C 20.0mgをアセトン20mlに溶解し、常法
により調製したジアゾメタンのエーテル溶液10mlを加え
室温にて40分間攪拌した。反応液に窒素ガスを15分間通
じた後、減圧濃縮し粗生成物28.0mgを得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC-200 2.
5g、クロロホルム:メタノール=99:1)にて精製し、化合
物(1)13.7mgを得た(収率67%)。
により調製したジアゾメタンのエーテル溶液10mlを加え
室温にて40分間攪拌した。反応液に窒素ガスを15分間通
じた後、減圧濃縮し粗生成物28.0mgを得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC-200 2.
5g、クロロホルム:メタノール=99:1)にて精製し、化合
物(1)13.7mgを得た(収率67%)。
【0024】化合物(1)の物理化学的データ1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δppm:8.78(1H,d,J=0.5Hz),7.62
(1H,t,J=0.9Hz),6.46(1H,s),5.84(1H,d,J=3.5Hz),4.77
(1H,dq,J=7.0,6.9Hz),4.62(1H,d,J=3.5Hz),4.59(1H,d,J
=7.0Hz),4.17(1H,dd,J=11.5,2.9Hz),4.10(3H,s),3.85(1
H,s),3.63(1H,br.s),3.34(1H,ddd,J=13.8,11.5,1.3Hz),
3.15(1H,ddd,J=5.4,4.1,2.6Hz),3.09(1H,d,J=5.4Hz),3.
00(1H,dd,J=4.9,4.1Hz),2.94(3H,d,J=1.0Hz),2.92(1H,d
d,J=13.8,2.9Hz),2.85(1H,dd,J=4.9,2.6Hz),1.95(3H,
s),1.20(3H,d,J=6.9Hz)13 C-NMR(100MHz,CDCl3)δppm:206.3(s),191.2(s),179.
0(s),164.6(s),155.9(s),154.4(s),140.0(s),132.3(s),
131.0(s),127.0(s),123.8(s),120.5(s),119.7(d),119.7
(d),110.7(d),75.8(d),75.4(d),71.3(d),64.5(s),64.4
(d),64.0(d),63.0(q),59.3(d),57.5(s),48.5(d),44.0
(t),42.6(t),23.9(q),15.0(q),12.4(q) 比旋光度:[α]D24 = -46.0°(CH3OH,c=0.165) UV(CH3OH)λmax nm(ε):214(33,000),272(47,000),352
(8,100),369(9,800) IR(KBr)νcm-1:3442,1726,1691,1653,1616,1404,1290,
1113 SIMS(グリセロール)m/z:565(M+H)+ ,535,259,245,215 EIMS m/z:564(M+),419,349,237,165,115,71 高分解能質量分析 測定値 564.1613、計算値 564.1629
(C30H28O11として) 実施例2 化合物(2) DC114−C 20.0mgをピリジン0.5mlに溶解し、無水
酢酸0.5mlを加え室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧
濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧濃縮する操作を2回
繰り返した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC-200 2.5g、クロロホル
ム:メタノール=200:1)にて精製し、化合物(2)19.1m
gを得た(収率78%)。
(1H,t,J=0.9Hz),6.46(1H,s),5.84(1H,d,J=3.5Hz),4.77
(1H,dq,J=7.0,6.9Hz),4.62(1H,d,J=3.5Hz),4.59(1H,d,J
=7.0Hz),4.17(1H,dd,J=11.5,2.9Hz),4.10(3H,s),3.85(1
H,s),3.63(1H,br.s),3.34(1H,ddd,J=13.8,11.5,1.3Hz),
3.15(1H,ddd,J=5.4,4.1,2.6Hz),3.09(1H,d,J=5.4Hz),3.
00(1H,dd,J=4.9,4.1Hz),2.94(3H,d,J=1.0Hz),2.92(1H,d
d,J=13.8,2.9Hz),2.85(1H,dd,J=4.9,2.6Hz),1.95(3H,
s),1.20(3H,d,J=6.9Hz)13 C-NMR(100MHz,CDCl3)δppm:206.3(s),191.2(s),179.
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131.0(s),127.0(s),123.8(s),120.5(s),119.7(d),119.7
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(t),42.6(t),23.9(q),15.0(q),12.4(q) 比旋光度:[α]D24 = -46.0°(CH3OH,c=0.165) UV(CH3OH)λmax nm(ε):214(33,000),272(47,000),352
(8,100),369(9,800) IR(KBr)νcm-1:3442,1726,1691,1653,1616,1404,1290,
1113 SIMS(グリセロール)m/z:565(M+H)+ ,535,259,245,215 EIMS m/z:564(M+),419,349,237,165,115,71 高分解能質量分析 測定値 564.1613、計算値 564.1629
(C30H28O11として) 実施例2 化合物(2) DC114−C 20.0mgをピリジン0.5mlに溶解し、無水
酢酸0.5mlを加え室温にて1時間攪拌した。反応液を減圧
濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧濃縮する操作を2回
繰り返した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ワコーゲルC-200 2.5g、クロロホル
ム:メタノール=200:1)にて精製し、化合物(2)19.1m
gを得た(収率78%)。
【0025】化合物(2)の物理化学的データ1 H-NMR(400MHz,CDCl3)δppm:9.04(1H,d,J=0.6Hz),7.33
(1H,m).6.78(1H,s),6.49(1H,s),5.43(1H,dd,J=6.8,0.7H
z),4.64(1H,dq,J=6.8,6.8Hz),4.39(1H,dd,J=11.3,3.2H
z),3.86(1H,s),3.15(1H,ddd,J=5.4,4.1,2.6Hz),3.08(1
H,d,J=5.4Hz),2.99(1H,dd,J=4.9,4.1Hz),2.94(3H,d,J=
1.0Hz),2.83(1H,dd,J=4.9,2.6Hz),2.74(1H,dd,J=13.0,
3.2Hz),2.64(1H,dd,J=13.0,11.3Hz),2.47(3H,s),2.27(3
H,s),2.18(3H,s),1.96(3H,s),1.26(3H,d,J=6.8Hz)13 C-NMR(100MHz,CDCl3)δppm:198.6(s),189.2(s),178.
8(s),170.7(s)169.4(s),168.7(s),164.7(s),155.6(s),1
45.4(s)141.2(s),131.8(s),128.6(s),126.9(s),123.8
(d),122.0(d),120.9(s),119.3(d),110.9(d),76.0(d),7
3.0(d),69.6(d),64.4(d),64.1(d),63.8(s),57.5(s),56.
7(d),48.6(d),44.0(t),42.4(t),24.0(q),21.0(q),20.9
(q),20.5(q),15.0(q),12.9(q) 比旋光度:[α]D24 = +44.0°(CH3OH,c=0.161) UV(CH3OH)λmax nm(ε):211(26,000),241(23,000),269
(39,000),331(6,100),348(6,400),365(7,400) IR(KBr)νcm-1:1766,1747,1739,1655,1371,1225 SIMS(グリセロール)m/z:677(M+H)+,507,405,354 EIMS m/z:574(M-CH3COOH-CH2=C=O)+,532,462,406,165,
100 高分解能質量分析 測定値 574.1471、計算値 574.1473
(C31H26O11として)
(1H,m).6.78(1H,s),6.49(1H,s),5.43(1H,dd,J=6.8,0.7H
z),4.64(1H,dq,J=6.8,6.8Hz),4.39(1H,dd,J=11.3,3.2H
z),3.86(1H,s),3.15(1H,ddd,J=5.4,4.1,2.6Hz),3.08(1
H,d,J=5.4Hz),2.99(1H,dd,J=4.9,4.1Hz),2.94(3H,d,J=
1.0Hz),2.83(1H,dd,J=4.9,2.6Hz),2.74(1H,dd,J=13.0,
3.2Hz),2.64(1H,dd,J=13.0,11.3Hz),2.47(3H,s),2.27(3
H,s),2.18(3H,s),1.96(3H,s),1.26(3H,d,J=6.8Hz)13 C-NMR(100MHz,CDCl3)δppm:198.6(s),189.2(s),178.
8(s),170.7(s)169.4(s),168.7(s),164.7(s),155.6(s),1
45.4(s)141.2(s),131.8(s),128.6(s),126.9(s),123.8
(d),122.0(d),120.9(s),119.3(d),110.9(d),76.0(d),7
3.0(d),69.6(d),64.4(d),64.1(d),63.8(s),57.5(s),56.
7(d),48.6(d),44.0(t),42.4(t),24.0(q),21.0(q),20.9
(q),20.5(q),15.0(q),12.9(q) 比旋光度:[α]D24 = +44.0°(CH3OH,c=0.161) UV(CH3OH)λmax nm(ε):211(26,000),241(23,000),269
(39,000),331(6,100),348(6,400),365(7,400) IR(KBr)νcm-1:1766,1747,1739,1655,1371,1225 SIMS(グリセロール)m/z:677(M+H)+,507,405,354 EIMS m/z:574(M-CH3COOH-CH2=C=O)+,532,462,406,165,
100 高分解能質量分析 測定値 574.1471、計算値 574.1473
(C31H26O11として)
【0026】
【発明の効果】本発明により、抗菌活性、抗腫瘍活性を
有するDC114−C誘導体が提供される。
有するDC114−C誘導体が提供される。
フロントページの続き 審査官 内田 淳子 (56)参考文献 特開 平3−155793(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 493/04 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中R1は低級アルキル基、低級アルカノイル基、置換
もしくは非置換のアロイル基あるいは置換もしくは非置
換のアリール置換低級アルカノイル基を表し、R2および
R3は同一もしくは異なって水素原子、低級アルカノイル
基、置換もしくは非置換のアロイル基あるいは置換もし
くは非置換のアリール置換低級アルカノイル基を表
す。)で表されるDC114−C誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3093958A JP3058934B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | Dc114−c誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3093958A JP3058934B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | Dc114−c誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04327589A JPH04327589A (ja) | 1992-11-17 |
JP3058934B2 true JP3058934B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=14096930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3093958A Expired - Lifetime JP3058934B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | Dc114−c誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058934B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0723793A (ja) * | 1993-07-09 | 1995-01-27 | Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd | 新規物質dc114−a1 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3093958A patent/JP3058934B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04327589A (ja) | 1992-11-17 |
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